JPS63329Y2 - - Google Patents

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JPS63329Y2
JPS63329Y2 JP14347182U JP14347182U JPS63329Y2 JP S63329 Y2 JPS63329 Y2 JP S63329Y2 JP 14347182 U JP14347182 U JP 14347182U JP 14347182 U JP14347182 U JP 14347182U JP S63329 Y2 JPS63329 Y2 JP S63329Y2
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electromagnetic coil
electromagnetic
return frame
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tower
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【考案の詳細な説明】 本考案はPWR型原子力発電所の一次冷却水や、
通常火力発電所のヒータードレン水のごとく100
℃以上の高温の被処理水を処理するための電磁フ
イルタに関するものである。
電磁フイルタは水中の磁性懸濁物を過塔の内
部に充填した磁性体に吸着させることにより除去
するもので、従来の電磁フイルタの構造は第1図
に示したようなものである。すなわちスパイラル
状,ウール状,球状などの磁性体1を充填した
過塔2の周囲に電磁コイル3を配設するととも
に、当該電磁コイル3に直流電流を供給するため
の整流機(図示せず)を設置し、被処理水中の磁
性懸濁物を除去するにあたつては、交流電流を整
流機によつて直流電流に変換し、当該直流電流を
電磁コイル3に供給して磁束(点線で示した)を
発生させ、過塔内部の磁性体1を電磁石化する
とともに、被処理水を過塔2の上部あるいは下
部から通し、当該磁性体1に磁性懸濁物を磁力に
より吸着させ、また当該磁性体1にある程度磁性
懸濁物を吸着させた後に通水を止め、電磁コイル
3に通じた直流電流の供給を止めて磁性体1を消
磁し、水や空気を用いて磁性体1に吸着した磁性
懸濁物を洗浄して塔外に排出するもので、この通
水と洗浄を交互に行なうものである。
一方電磁コイル3から発生する磁束を外部に漏
洩させず、効率よく磁性体1に作用させるため従
来の電磁フイルタにおいては第1図に示したごと
く、電磁コイル3と過塔2が対面する部分を除
いて電磁コイルの外周面をリターンフレーム4で
覆い、また当該リターンフレーム4と同一平面に
なるように、過塔2内の上部および下部に多数
の流体の通過孔5を開口したポールピース6およ
び6′を付設することが行なわれている。なお当
該リターンフレーム4およびポールピース6,
6′の板厚は、電磁コイル3から発生した磁束が
当該リターンフレーム4およびポールピース6,
6′を通過する時に飽和磁束密度とならないよう
な厚みとしている。
このようにリターンフレーム4とポールピース
6,6′を設けると電磁コイル3で発生した磁束
は図示したようにリターンフレーム4およびポー
ルピース6,6′内部から外部へ漏洩せず、発生
した磁束のほとんど全てを磁性体1に通過させる
ことができ、消費電力の省力化に大いに貢献す
る。
なおリターンフレーム4の上下先端部と過塔
2の塔壁のすき間が大きいと、当該すき間から磁
束が漏洩し、リターンフレーム4を付設する意味
がなくなる。したがつて従来の電磁フイルタにお
いては当該すき間をできるかぎり小さくするよう
に製作されており、場合によつては当該すき間を
スペーサなどで埋め込むことも行なわれている。
このようにリターンフレーム4を用いる従来の
電磁フイルタにおいては、電磁コイル3はリター
ンフレーム4と過塔2によつて形成されるほぼ
密閉された空間部Sに内設されることとなる。
一方、電磁コイル3に直流電流を通じて磁束を
発生させると、磁束と共に熱も発生するので、こ
の熱を放熱しないと電磁コイル3の電気絶縁体が
熱により絶縁破壊(以下熱破壊という)し、電磁
コイル3に重大な支障を及ぼす。したがつてリタ
ーンフレーム4を有する従来の電磁フイルタの電
磁コイル3については以下に説明するような水冷
式のものが用いられている。すなわち、たとえば
銅製の中空導体の表面を電気絶縁体で被覆したも
のを幾重にも巻いて電磁コイルを形成し、電磁コ
イルに通電する際に前記中空導体内に冷却水を流
通することにより電磁コイルを冷却するのであ
る。
なお中空導体を被覆する前記電気絶縁体は通
常、有機質のものが用いられ、その耐熱温度は
150℃前後である。したがつてこの耐熱温度を越
えないように冷却水を流通するのである。
ところで被処理水の水温が100℃以下の場合は、
たとえば電磁コイルが密閉された空間部Sに内設
されていても、前述したごとく電磁コイルを冷却
水で冷却するので問題が生じない。
しかし、たとえばPWR型原子力発電所の原子
炉の一次冷却水や、通常火力発電所のヒータード
レン水の水温は前者で300℃前後であり、また後
者で200℃前後であるが、このような被処理水を
処理する場合、従来の電磁フイルタでは以下のよ
うな問題が生ずる。
すなわち第1図に示したごとく、空間部Sの内
側は過塔2の塔壁となつているから、被処理水
の熱が塔壁から空間部Sに放熱される。しかし空
間部Sは前述したようにほぼ密閉された空間であ
るため熱が当該空間部Sに蓄熱し、当該空間部S
内の温度は被処理水の温度とほぼ同じとなる。し
たがつて被処理水の温度が前述した電磁コイル3
の電気絶縁体の耐熱温度より高い場合は当該電気
絶縁体が熱破壊するという問題が生ずる。
このように被処理水の温度が高い場合は前記電
気絶縁体の熱破壊に対して何らかの対策を取る必
要があるが、たとえば電磁コイル内に流通する冷
却水の流量を増加して電気絶縁体の過熱を防止す
ることも考えられる。しかし電磁コイルはかなり
細い中空のチユーブを幾重にも巻いたものなの
で、もともと圧力損失が高く、それ程この冷却水
の流量を大とすることはできない。たとえば当該
中空チユーブの肉厚を厚くし、高圧ポンプを用い
て強制的に大流量の冷却水を流すことも考えられ
るが、この方法は設備費がかなり増加し、また電
磁コイルから排出される冷却水が沸騰状態で流出
するなどの欠点を有しあまり得策ではない。
また中空チユーブに被覆する電気絶縁体を高温
に耐える材質にすることも考えられる。たとえば
従来から酸化マグネシウムの粉末を特殊なバイン
ダーを用いて電線の表面を被覆した鉱物質絶縁電
線がある。したがつてこの種の鉱物質の絶縁体を
電磁コイルに応用することも考えられる。しかし
ながらこのような鉱物質の絶縁体を用いた電磁コ
イルはかなり高価でありコスト的に問題である。
なおリターンフレーム4を過塔2から離間させ
て空間部Sを外気に開放すれば問題は解決できる
が、このようにするとリターンフレーム4を付設
する意味が全くなくなる。
本考案はリターンフレームと過塔で形成され
るほぼ密閉された空間部に電磁コイルが内設して
いるような電磁フイルタにおいて、高温の被処理
水を処理する際に発生する前述の欠点を解決する
ことを目的とするもので、磁性体を充填した過
塔の周囲に電磁コイルを配設するとともに、電磁
コイルと過塔が対面する部分を除いて電磁コイ
ルの外周面をリターンフレームで覆い、かつ当該
リターンフレームの上下先端部を過塔に近接し
て設けることにより、前記電磁コイルをリターン
フレームと過塔によつて形成されるほぼ密閉さ
れた空間部に内設してなる電磁フイルタにおい
て、前記リターンフレームに小穴,スリツト,切
り欠きなどの外気の流通口を設けたことを特徴と
する電磁フイルタに関する。
以下に本考案を図面を参照して詳細に説明す
る。
第2図、第3図はいずれも本考案の電磁フイル
タの実施態様を示すもので、第2図は縦断面図、
第3図は第2図のA−A′線から見た上面図であ
る。
本考案の電磁フイルタの大きな特徴点は第2
図、第3図に示したごとくリターンフレーム4の
上端部および下端部に外気の流通口7および7′
を設けた点にある。なお1は磁性体、2は過
塔、3は電磁コイル、5は流体の通過孔、6およ
び6′はポールピースを示し、これらの構成は従
来の電磁フイルタと全く同様なのでその説明を省
略する。
なお外気の流通口7は第3図に示したように
過塔2周囲近傍のリターンフレーム4に均等に多
数設けるとよい。
このように外気の流通口7を設けておくと、
過塔2の塔壁から放熱されることにより加熱され
た熱気体を当該流通口7から外部に放出すること
ができ、かつ冷たい外気が当該流通口7′に流入
し、このような外気の流通によりリターンフレー
ム4と過塔2で形成された空間部を冷却するこ
とができ、電磁コイル3の電気絶縁体が熱破壊す
るのを効果的に防止することができる。
なお外気の流通口7′の下方部にたとえばブロ
ワ(図示せず)と連通させた排気ダクト8を設
け、当該排気ダクト8から空気を吹き込み、当該
流通口7′から強制的に外気を流入させることも
でき、このように強制冷却した方が前述の自然対
流による冷却よりさらに効果的である。
なおこのように強制冷却する場合、リターンフ
レーム4の上端部に設けた流通口7上方に吸気ダ
クト(図示せず)を設け、流通口7を介してリタ
ーンフレーム4内部の熱気体を吸引してもよく、
あるいは流通口7およびまたは7′に直接吸気配
管およびまたは排気配管を連通してリターンフレ
ーム4内部の熱気体を強制的に換気することもで
きる。
なお当該流通口7,7′を設ける位置としては
第2図に示したようにリターンフレーム4の上端
部および下端部にかぎらず、たとえば第4図に示
したように上方側部および下端部にそれぞれ流通
口7および流通口7′を設けることもできる。要
はリターンフレーム4と過塔2で形成される空
間部に外気が流通する構造であればよく、通常は
リターンフレーム4の上方部および下方部にそれ
ぞれ設け、上方部からリターンフレーム4内部の
熱気体を排気し、下方部から外気を流入させるよ
うにすることが好ましい。
当該流通口7,7′の形状としては第3図に示
したような小穴に限定されず、たとえば第5図に
示したように円の中心線方向に切つたスリツト状
あるいは第6図に示したようにリターンフレーム
4の内周縁部を間隔をあけて削つた切り欠き状と
してもよい。
なお本考案においては小穴,スリツト,切り欠
きなどの流通口7,7′をリターンフレーム4に
設けるので、当該流通口の断面積分だけ磁束密度
が上昇することになるが、この断面積分だけあら
かじめリターンフレーム4の板厚を厚くしておく
ことにより、リターンフレーム4内を流れる磁束
が飽和磁束密度にならないようにすることができ
る。
なお本考案においては流通口7,7′をリター
ンフレーム4に設けてもリターンフレーム4の上
下先端部が過塔2に近傍しているので、前述し
た磁束の外部への漏洩を防止することができ、消
費電力を低減させるという従来の電磁フイルタの
効果を全く損うことがない。
このように本考案においてはリターンフレーム
4に外気の流通口7および7′を設けるので、
過塔2の塔壁周囲の熱気体を外気と置換すること
ができ、電磁コイルの電気絶縁体を熱破壊から効
果的に防止することができるが、被処理水の温度
がたとえば300℃以上と高い場合は第7図に示し
たごとく電磁コイル3と過塔2が対面する部分
に断熱材9を周設することが望ましい。なお当該
断熱材9としてはガラス繊維や石綿等の公知の断
熱材を使用することができる。当該断熱材9を周
設することにより過塔2からの輻射熱を遮断す
ることができ、電気絶縁体の熱破壊を防止すると
いう点でより安全となる。なお当該断熱材9を周
設する場合、電磁コイル3と当該断熱材9とを離
間して周設し、当該すき間に前述の流通口7′か
らの外気を通過させると断熱材9と電磁コイル3
との間に更に外気の空気層を設けることができる
のでより確実に電気絶縁体の熱破壊を防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はリターンフレーム4を有する従来の電
磁フイルタの縦断面図であり、第2図ないし第7
図はいずれも本考案の実施態様を示す図面であ
り、第2図は本考案の電磁フイルタの縦断面図、
第3図は第2図のA−A′線から見た上面図であ
り、第4図は他の実施態様における一部切欠縦断
面図、第5図、第6図は流通口の他の実施態様を
示した上面図、第7図は断熱材を周設した場合の
本考案の電磁フイルタの縦断面図である。 1…磁性体、2…過塔、3…電磁コイル、4
…リターンフレーム、5…流体の通過孔、6…ポ
ールピース、7…流通口、8…排気ダクト、9…
断熱材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 磁性体を充填した過塔の周囲に電磁コイル
    を配設するとともに、電磁コイルと過塔が対
    面する部分を除いて電磁コイルの外周面をリタ
    ーンフレームで覆い、かつ当該リターンフレー
    ムの上下先端部を過塔に近接して設けること
    により、前記電磁コイルをリターンフレームと
    過塔によつて形成されるほぼ密閉された空間
    部に内設してなる電磁フイルタにおいて、前記
    リターンフレームに小穴,スリツト,切り欠き
    などの外気の流通口を設けたことを特徴とする
    電磁フイルタ。 (2) 外気の流通口から強制的に外気を流入させる
    実用新案登録請求の範囲第1項記載の電磁フイ
    ルタ。 (3) 電磁コイルと過塔が対面する部分に断熱材
    を周設する実用新案登録請求の範囲第1項また
    は第2項記載の電磁フイルタ。 (4) 断熱材と電磁コイルを離間して周設し、断熱
    材と電磁コイルで形成される間隙に外気を流通
    させる実用新案登録請求の範囲第3項記載の電
    磁フイルタ。
JP14347182U 1982-09-24 1982-09-24 電磁フイルタ Granted JPS5948717U (ja)

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JP14347182U JPS5948717U (ja) 1982-09-24 1982-09-24 電磁フイルタ

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JP14347182U JPS5948717U (ja) 1982-09-24 1982-09-24 電磁フイルタ

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JPS5948717U JPS5948717U (ja) 1984-03-31
JPS63329Y2 true JPS63329Y2 (ja) 1988-01-07

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