JPS63318824A - 容量結合形ロ−タリカプラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、回転自在かつ非接触で信号伝送が可能な容量
結合形ロータリカプラに関するものでおる。

（従来の技術） 一般に、回転機械等において固定部と回転部との間で電
気信号の授受を行なう場合、機械的な摺動接触により電
気的な接続を維持するスリップリング装置が広く用いら
れている。

従来、この種の技術としては、第２図に示すようなもの
がおった。以下、その構成を図を用いて説明する。

第２図は従来のスリップリング装置の一構成例を示す斜
視図でおる。

このスリップリング装置は、例えば高度な機能を有する
クレーンやウィンチ等の回転機械に使用されるもので、
固定部に設けられたブラシ１と回転部の回転体２に固定
されたスリップリング３を有している。

ブラシ１は共通線用のブラシ１−１、電力供給用のブラ
シ１−２、信号出力用のブラシ１−３、及び信号入力用
のブラシ１−４を備えている。これらのブラシ１−１〜
１−４のそれぞれに対応してスリップリング３−１〜３
−４が設けられている。回転体２と共に回転するスリッ
プリング３−１〜３−４とこれらに押し付けられるよう
に接触して設けられたブラシ１−１〜１−４は、スリッ
プリング３−１〜３−４が回転してもその接触部におけ
る機械的な摺動により電気的な接続が保たれるような構
造となっている。

以上のように構成されたスリップリング装置において、
例えば固定部からの出力信号Ｓはブラシ１−３からスリ
ップリング３−３を経て回転部に伝送される。この際、
スリップリング３−３が回転していても、ブラシ１−３
との接続は機械的な摺動接触により保たれているので、
出力信号Ｓの伝送は支障なく行なわれる。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、上記構成のスリップリング装置において
は、電気的な接続がブラシ１とスリップリング３の機械
的な摺動接触により保たれており、しかもその接触部は
機械的な構造上外部に露出する。それ故、接触不良を生
じ易いという問題と共に、発生する火花のために防爆性
を必要とする場所では使用できないという問題があった
。

本発明は、前記従来技術がもっていた問題点として、接
触不良を生じ易く信頼性上の問題がおる点、及び防爆区
域においては使用できない点について解決した容量結合
形ロータリカプラを提供するものである。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、前記問題点を解決するために、第１のカプラ
本体と第２のカプラ本体が回転自在に連結されたロータ
リカプラ本体と、前記第１のカプラ本体に設けられた第
１の通信回路と、前記第１のカプラ本体における前記第
２のカプラ本体に対向する面に設けられ前記第１の通信
回路に接続された複数の容量結合極板と、前記第２のカ
プラ本体に設けられ前記第１の通信回路に対応した通信
機能を有する第２の通信回路と、前記第２のカプラ本体
に前記容量結合極板のそれぞれに対向して設けられ前記
第２の通信回路に接続された複数の容量結合極板とで、
容量結合形ロータリカプラを構成したものである。

（作　用） 本発明によれば、以上のように容量結合形ロータリカプ
ラを構成したので、第１．第２のカプラ本体の容量結合
極板は、容量結合により非接触状態での電気的接続を可
能にし、機械的な摺動接触を不要とする働きをする。そ
れ故、接触不良を防止して接続部の信頼性を高めると共
に、火花の発生を防止して防爆区域における安全な使用
を可能にする。したがって、前記問題点を除去すること
ができる。

（実施例） 第１図は本発明の実施例を示す容量結合形ロータリカプ
ラの基本構成図であり、第３図は第１図の容量結合極板
の斜視図である。

図において、ロータリカプラ本体１１は第１のカプラ本
体１１−１と第２のカプラ本体１１−２により形成され
ている。第１のカプラ本体１１−１及び第２のカプラ本
体１１−２は、絶縁体から成るものであり、双方の間に
介在する例えばポールベアリング１２により相互に回転
自在な構造となっている。

前記第１のカプラ本体１１−１は、その内部に送受信が
可能な第１の通信回路１３−１を有しており、第２のカ
プラ本体１１−２に対向する面には、２つの容徂結合極
板１４−１．１５−１を有している。一方の容量結合極
板１４−１は円盤状を成し、他方の容量結合極板１５−
１はリング状を成している。前記第１の通信回路１３−
１と容量結合極板１４−１．１５−１は、カプラ本体１
１−１内において接続されている。

前記第２のカプラ本体１１−２は、その内部に第１の通
信回路１３−１に対応して送受信が可能な第２の通信回
路１３−２を有すると共に、前記２つの容量結合極板１
４−１．１５−１のそれぞれに対向する面に、２つの容
量結合極板１４−２．１５−２を有している。これらの
容量結合極板１４−２．１５−２はそれぞれ第２の通信
回路１３−２に接続されている。また、容量結合極板１
４−２．１５−２はそれぞれ対向する容量結合極板１４
−１．１５−１と共に、それぞれ一対のコンデンサを形
成しており、カプラ本体１１−１．１１−２の回転にか
かわらず、常に一定の結合関係が維持されている。

上記構成の容量結合形ロータリカプラにおいて、カプラ
本体１１−１．１１−２が互いに回転状態にあるとき、
第１のカプラ本体１１−１側から電力ＰＩが第１の通信
回路１３−１に入力される。第１の通信回路１３−１は
、この電力ＰＩにより自らの回路内の電源を得ると共に
、電力ＰＩを容量結合極板１４−１．１４−２．１５−
１゜１５−２を介して第２の通信回路１３−２へ送出す
る。第２の通信回路１３−２は、電力ＰＩを受けて自ら
の回路用電源を得ると同時に、電力ＰＯを外部へ出力す
る。

また、入力信＠ＳＩＩを受けた第１の通信回路１３−１
は、この入力信号ＳＩＩを容量結合極板１４−１゜１４
−２．１５−１．１５−２を介して第２の通信回路１３
−２へ送出する。第２の通信回路１３−２は入力信号Ｓ
ＩＩを受けて、これを出力信号８０２として送出する。

同様に、第２のカプラ本体１１−２側からの入力信号Ｓ
Ｉ２は、第１のカプラ本体１１−１側へ伝送され、出力
信号３０１として出力される。

以上のように容量結合形ロータリカプラを介して、一方
向の電力伝送と双方向の信号伝送がなされるが、その具
体的手段としては、例えば次のようなものがある。

第４図は周波数分割多重通信方式（ＦＤＨ通信方式）に
よる容最結合形ロータリカプラのブロック図である。

このＦＤＨ通信方式によるものは、第１のカプラ本体１
１−１の第１の通信回路２１が、発振回路２１−１、送
信回路２１−２、受信回路２１−３、及びフィルタ２１
−４で構成されており、第２のカプラ本体１１−２の第
２の通信回路２２が、フィルタ２２−１、電源回路２２
−２、受信回路２２−３、及び送信回路２２−４で構成
されている。

上記構成において、第１のカプラ本体１１−１側では、
発振回路２１−１が周波数ｆｐの交流電力を出力し、フ
ィルタ２１−４及び容量結合極板１４−１．１４−２．
１５−１゜１５−２を通して第２のカプラ本体１１−２
側に供給する。

同じく送信回路２１−２は入力信号Ｓｉを周波数ｆｉの
伝送用信号に変換し、それをフィルタ２１−４及び容量
結合極板１４−１．１４−２．１５−１．１５−２を介
して第２のカプラ本体１１−２側に伝送する。

第２のカプラ本体１１−２側では、容量結合極板１４−
２の出力がフィルタ２２−１により周波数ｆｐの交流電
力と周波数ｆｉの伝送用信号とに分離される。周波数ｆ
ｉの伝送用信号は、受信回路２２−３でもとの信号Ｓｉ
に変換される。

また、第２のカプラ本体１１−２側の送信回路２２−４
から出力された周波数ｆｏの伝送信号は、同様にして第
１のカプラ本体１１−１側の受信回路２１−３に入力し
、もとの信＠ＳＯに変換される。

第５図はインピーダンス変化検知形通信方式による容母
結合形ロータリカプラのブロック図でおる。

この方式のものは、第１のカプラ本体１１−１側の第１
の通信回路３１が、送信回路３１−１及び受信回路３１
−２で構成されている。第２のカプラ本体１１−２側の
第２の通信回路３２は、容量結合極板１４−２に分岐接
続されたインピーダンス回路３２−１、このインピーダ
ンス回路３２−１を大地との接続または切り離しを行な
うスイッチ回路３２−２、容量結合極板１４−２に接続
された電源回路３２−３と受信回路３２−４、及び送信
回路３２−５で構成されている。

上記構成において、第１のカプラ本体１１−１側の送信
回路３１−１は交流電力を出力し、この交流電力は容量
結合極板１４−１．１４−２．１５−１．１５−２を通
して第２のカプラ本体１１−２側の電源回路３２−３に
入力する。また、第１のカプラ本体１１−１側の入力信
＠Ｓｉは、送信回路３１−１により振幅一定の周波数変
調、もしくは位相変調された後、容量結合極板１４−１
゜１４−２．１５−１．１５−２を通して第２のカプラ
本体１１−２側の受信回路３２−４でもとの信号に変換
される。一方、第２のカプラ本体１１−２側の送信回路
３２−５の出力信号によりスイッチ回路３２−２の動作
が制御され、インピーダンス回路３２−１が大地に接続
されたり切り離されることにより出力信号の振幅が変化
する。

この振幅変化を受信回路３１−２で検出すれば、出力信
号Ｓｏが得られる。

第６図は時分割により各信号を伝送する容量結合交互送
受信方式による容量結合形ロータリカプラのブロック図
でおる。

図において、第１の通信回路４１は、送信回路４１−１
及び受信回路４１−２を有し、これらはスイッチ回路４
１−３を介して容量結合極板１４−１に接続されている
。第２の通信回路４２は、受信回路４２−１及び送信回
路４２−２を有し、これらはスイッチ回路４２−３を介
して容量結合極板１４−２に接続されている。

上記構成において、入力信号Ｓｉは送信回路４１−１、
スイッチ回路４１−３、容量結合極板１４−１．１４−
２゜１５−１．１５−２、及びスイッチ回路４２−３を
経て受信回路４２−１に入力する。また、送信回路４２
−２からの出力信号も同様に受信回路４１−２に入力し
、もとの信号Ｓｏを出力する。この際、スイッチ回路４
１−３゜４２−３はそれぞれ切換信号３１．８２により
制御され、双方向の信号の授受を時分割して行なう。な
お、電力は送信回路４１−１から送出されるが、この方
式においては第２の通信回路４２に音電機能を有する電
源回路４２−４が設けられている。

本実施例においては、相互に回転可能に連結された容量
結合極板１４−１．１４−２．１５−１．１５−２を介
して通信回路間を接続したので、非接触状態で一方向の
電力伝送と双方向の信号伝送が可能になる。

それ故、機械的な摺動接触が不要となり、接触不良を防
止して接続部の信頼性を高めると共に、火花が発生しな
いので防爆性を有するという利点がある。したがって、
防爆性を必要とする化学プラント等において、安全に使
用することができる。

なお、本発明は図示の実施例に限定されず、種々の変形
が可能であり、例えば次のような変形例が挙げられる。

（１）第１図及び第４図〜第６図においては、一方向の
電力伝送と双方向の信号伝送を行なうものとしたが、こ
れに限定されない。例えば、電源が電池等により得られ
る場合は、電力伝送系は不要となる。また、信号伝送を
一方向のみとしてもよく、この場合には他方向の信号伝
送系が不要となる。

（２）第１の通信回路１３−１．２１．３１．４１及び
第２の通信回路１３−２．２２．３２．４２は、それぞ
れ第１．第２のカプラ本体１１−１．１１−２内に設け
るものとしたが、これに限定されず、カプラ本体１１−
１．１１−２の外部に設けてもよい。

（３）容量結合極板１４−１．１４−２．１５−１．１
５−２は図示の個数及び形状に限定されない。例えば、
容量結合極板１４−１．１４−２は１組のみならず、同
心円状に形成することにより複数組形成することが可能
である。また、容量結合極板１５−１．１５−２は、リ
ング状の円周に沿って２分割し、２組とすることもでき
る。

（発明の効果） 以上詳細に説明したように本発明によれば、回転自在に
連結された第１．第２のカプラ本体のそれぞれに容量結
合極板と通信回路とを設けたので、非接触状態で信号伝
送及び電力伝送を行なうことができる。これにより、電
気的接続部における接触不良及び火花の発生が防止され
、信頼性の著しい向上と共に、防爆上の安全性を飛躍的
に高めることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す容量結合形ロータリカプ
ラの基本構成図、第２図は従来のスリップリング装置の
斜視図、第３図は第１図の容量結合極板の斜視図、第４
図〜第６図は第１図の具体例を示すもので、第４図はＦ
Ｄ）！通信方式による容量結合形ロータリカプラのブロ
ック図、第５図はインピーダンス変化検知形通信方式に
よる容量結合形ロータリカプラのブロック図、第６図は
容量結合交互送受信方式による容０結合形ロータリカプ
ラのブロック図でおる。 １１・・・・・・ロータリカプラ本体、１１−１・・・
・・・第１のカプラ本体、１１−２・・・・・・第２の
カプラ本体、１２・・・・・・ボールベアリング、１３
−１．２１．３１．４１・・・・・・第１の通信回路、
１３−２．２２．３２．４２・・・・・・第２の通信回
路、１４−１．１４−２．１５−１．１５−２・・・・
・・容量結合極板、３２−１・・・・・・インピーダン
ス回路、３２−２．４１−３．４２−３・・・・・・ス
イッチ回路。 出願人代理人　　柿　　本　　恭　　酸第３図 ＦＤＭ通他方式による容蚤結合形ロータリカプラ第４図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、第１のカプラ本体と第２のカプラ本体が回転自在に
   連結されたロータリカプラ本体と、 前記第１のカプラ本体に設けられた第１の通信回路と、 前記第１のカプラ本体における前記第２のカプラ本体に
   対向する面に設けられ前記第１の通信回路に接続された
   複数の容量結合極板と、 前記第２のカプラ本体に設けられ前記第１の通信回路に
   対応した通信機能を有する第２の通信回路と、 前記第２のカプラ本体に前記容量結合極板のそれぞれに
   対向して設けられ前記第２の通信回路に接続された複数
   の容量結合極板とを、備えたことを特徴とする容量結合
   形ロータリカプラ。 ２、前記第１の通信回路は電力送出機能を有し、前記第
   ２の通信回路は該第１の通信回路に対応した受電機能を
   有する特許請求の範囲第１項記載の容量結合形ロータリ
   カプラ。 ３、前記第１の通信回路は送受信機能を有し、前記第２
   の通信回路は該第１の通信回路に対応した送受信機能を
   有する特許請求の範囲第１項記載の容量結合形ロータリ
   カプラ。 ４、前記第１の通信回路は送信機能のみを有し、前記第
   ２の通信回路は該第１の通信回路に対応した受信機能の
   みを有する特許請求の範囲第１項記載の容量結合形ロー
   タリカプラ。