JPS6331589A - 薬剤添加装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば冷却塔で散布される冷却水等に薬剤を
添加する装置に関し、特に容器中に収容された固形薬剤
を長期間にわたって徐々に溶解させて水中に添加し、水
中の薬剤濃度を常に有効範囲内に維持し、薬効を持続さ
せるのに適した薬剤添加’Ｊ置に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、例えば建物等を冷房する開放循環冷却水には、ス
ケール防止、スライム防止、腐食防止などのため、各種
薬剤を薬注ポンプ等によって注入する方法や、また徐溶
性の固形薬剤を水中に投入して徐々に溶解させる方法な
どが行われていた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、従来の薬注ポンプ等による薬剤注入では
、その注入量を長期間一定値に維持するためには、ポン
プ、弁類等の維持管理が複雑であるばかりでなく、イニ
シアルコストやランニングコスト共に高くなることは避
けられなかった。

また、徐溶性の固形薬剤を直接水中に投入する方法は、
極めてＵＳ−な操作ではあるが、水温、流速等の影響を
受けて溶解速度が変動し、水中の薬剤濃度が適正範囲を
外れ、薬効期間が短かくなったり、あるいは溶解量が少
なくなったりして薬効を十分に発渾できないことが多か
った。さらに、投入された薬剤が水槽内に拡散してしま
い、薬効が有るのか無いのかを常時検査する必要があり
、管理が面倒となるばかりでなく、場合によっては投入
した固形薬剤が水槽下部に設けられている取出しパイプ
の出口を閉塞するという危険もあった。

本発明は、このような従来の問題点を解決し、水中に添
加した薬剤濃度を常に安定して適正範囲内に保ち、長期
間にわたって薬効を持続させ、維持管理を容易にし、薬
注ポンプ等の設置を不要にする薬剤添加装置を提供しよ
うとするものである。

〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、前記問題点を解決するための手段として、上
面と下方部に通水口を有し固形薬剤を収容する内側容器
と、上面を散布水受皿とし該散布水受皿に前記内側容器
を挿脱可能たらしめる挿入口を開口し、内部に前記内側
容器の挿入部と越流堰によって区画されかつ下部に流出
口を設けた流出部を形成し、さらに前記内側容器の挿入
部の下方部にドレン孔を設けた外側容器とからなること
を特徴とする薬剤添加装置を提供するものである。

〔実施例〕

以下に本発明の一実施例を図面を参照しながら説明する
。

図示例において、１は固形薬剤２を収容する内側容器で
あって、消耗した固形薬剤を補充するのに便利なように
、左右二つの部分１−ａとｌ−ｂとに分割可能たらしめ
ておくことが好ましく、各部分１−ａ、　　１−ｂは別
個に成形することができるが、左右対称形として鋳型を
一つにすることも可能である。この内側容器１の全体形
状は、矩形に限定することなく、円形、楕円形その他の
任意の形状とするのもよい、さらに、内側容器ｌの上面
の適宜の箇所には通水口３を開口し、側面の下方部又は
底部には固形薬剤２が流出しないような通水口４を開口
せしめである。

なお、内側容器１の上端に摘まみ５を設けておけば、後
述する外側容器７内に内側容器１を挿脱する時に便利で
あり、また内側容器１の内壁に固形薬剤２を複数個縦に
並べることができるように分断された仕切板６を設ける
ことも便利である。

７は外側容器であって、上面には外周に高さのある縁を
有する散布水受皿８が形成され、この散布水受皿８には
、前述した固形薬剤２を収容した内側容器１を挿脱可能
にした挿入口９を適当数開口しである。挿入口９は成形
時に散布水受皿８と一体となって覆われており、必要に
応じて容易に開口できるようにするも良く、また外側容
器７は上下二つの部分７−ａと７−ｂとに分割可能にす
ると良く、下部７−ｂの中央部には内側容器１が挿入さ
れる部分と越流堰１０によって区画された流出部１１が
形成され′、流出部１１の下部には流出口１２が設けら
れている。

なお、流出部１１は必ずしも中央部に形成されることな
く、片側に寄せることもできる。また、越流堰１０は、
外側容器７内に水が流入している間の水位を、挿入され
た内側容器１内の固形薬剤２が水没するような高さに保
持できる高さとし、固形薬剤２の溶解条件をできるだけ
同一条件に保ち、溶解濃度を安定化させるようにする。

さらに、外側容器７の内側容器１が挿入される部分の下
方部、例えば底部又は側面部下部にはドレン孔１３が設
けられ、外側容器７内に水が流入しない時に越流堰１０
によって保持されている水位を下げ、内側容器１内の固
形薬剤２の水との接触を防止し、固形薬剤２の無用な消
耗を防止するようになっている。

図中、１４は外側容器７の下面に延設された多重用フッ
クであって、第５図に示すように、他の外側容器７の上
峰部を係合し、複数個の外側容器７を懸吊するためのも
のであり、第３図の１５は第６図のように外側容器７を
冷却塔１６内に吊り下げるための吊下げバンド１７を通
すための開口、１８は冷却塔１６内の散布水、１９は外
側容器７の底面中央に設けられた支持口で図示しない支
持棒などを挿入して支持するためのもの、２０は充填材
を示す。

上述した内側容器ｌ及び外側容器７は、プラスチック材
料で成形するのが好ましく、特に内部の状態が見える透
明プラスチック成形品が望ましい。

また内側容器１の通水口３．４及び外側容器７の流出口
１２、ドレン孔１３等は、図示例のような形状に限らず
、スリット状、円形状、多角形状、綱目状その他の任意
の形状にすることができ、これらの開口面積は、流入す
る水との接触及び水没状態によって固形薬剤２の溶解速
度に影響を与えるので、越流堰ｌＯによって必要な水位
を保持するような水量を確葆するように定めることが必
要である。

次にその作用を説明すれば、内側容器ｌ内に固形薬剤２
を収容したのち（両側の固形薬剤２の間には互いに溶着
しないよ゛うに網などを介在させると良い）、冷却塔規
模に合わせた必要数を外側容器７上面の散布水受皿８に
開口した挿入口９がら挿入したのち、この外側容器７を
第６図のように冷却塔１６の散布水１８が散布される空
間に開口１５を利用して吊下げバンド１７等で水平に吊
り下げたり、支持口１９を利用して支持棒で支持したり
、その他適宜の手段で取り付ける。取付場所は充填材２
０の下部に限らず、充填材２ｏの上部に載置することも
できる。

散布水１８は外側容器７の散布水受皿８に受けとめられ
、その一部は挿入口９から内側容器ｌ上面の通水口３を
経て内側容器１内に流入すると同時に余剰水は外側容器
７の上縁を溢流し、内側容器１内に流入する水量は適正
範囲内におさえられる。内側容器１内に流入した散布水
１８は、内部に収容されている固形薬剤２と接触し、こ
れを溶解させながら下方部の通水口４から外側容器７に
流出するが、外側容器７の内側容器１挿入部の水位は越
流堰ｌＯによって所定の高さに保たれており、散布水１
８が散布されている間は、所定の水位が確保されて固形
薬剤２は水没状態にて水と接触するために安定した溶解
が行われ、越流堰１０を越えて流出部１１に至って流出
口１２から冷却水ピットへ流下する。

散布水１８の散布が停止され、散布水の流入の無い時に
は、外側容器７内に残っている水はドレン孔１３から流
出し、外側容器７内が空になって面形薬剤２の溶解は停
止する。

このようにして、内側容器１内の固形薬剤２が溶解し消
失するまでの期間、薬剤溶解量をほぼ一定に保つことが
でき、定讐的に内側容器１内の固−形薬剤２を補充する
か、内側容器１８を取り替えるだけで、その間のメンテ
ナンスは必要ない。

また、冷却塔規模に合わせて薬剤の溶解量を加減する必
要があるが、その時は冷却塔規模に合うように外側容器
７ペの内側容器１の挿入数を加減したり、冷却規模が特
に大きい場合には第５図示のように、多重用フンク１４
によって外側容器７を複数個懸吊したり、複数個を並設
する。

なお、固形薬剤２としでは、錠剤に成形したもの、塊状
あるいは不定形粒状でもよく、内側容器１を分割可能に
すれば固形薬剤２の補充に便利であるが、使い捨て型の
一体化したカートリッジタイプに成形することもできる
。

〔発明の効果〕

以上述べたように本発明によれば、薬注ポンプ等は不要
になり、何等複雑な振作を要することなく、所要量の薬
剤を長期間安定して添加することができ、維持管理も容
易で、イニシアルコスト、ランニングコスト共に低減さ
れるという効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図は内側容器の正
面図、第２図は第１図Ａ−Ａ線断面図、第３図は外側容
器の平面図、第４図は第３図Ｂ−Ｂ線断面図、第５図は
外側容器を多重懸吊した場合の説明図、第６図は使用状
態を示す説明図である。 １・・・内側容器、１−ａ、１−ｂ・・・部分、２・・
・固形薬剤、３．４・・・通水口、５・・・摘まみ、６
・・・仕切板、７・・・外側容器、？−ａ、？−ｂ・・
・部分、８・・・散布水受皿、９・・・挿入口、１０・
・・越流堰、１１・・・流出部、１２・・・流出口、１
３・・・ドレン孔、１４・・・多重用フック、１５・・
・開口、１６・・・冷却塔、１７・・・吊下げバンド、
１日・・・散布水、１９・・・支持口、２０・・・充填
材。 特許出願人　　　荏原インフィルコ・エンジニアリング
・サービス株式会社 代理人弁理士　　　薬　　師　　　　　稔代理人弁理士
　　　依　１）　孝　次　部代理人弁理士　　　高　　
木　　正　　行第１図 第２図

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）上面と下方部に通水口を有し固形薬剤を収容する
   内側容器と、上面を散布水受皿とし該散布水受皿に前記
   内側容器を挿脱可能たらしめる挿入口を開口し、内部に
   前記内側容器の挿入部と越流堰によって区画されかつ下
   部に流出口を設けた流出部を形成し、さらに前記内側容
   器の挿入部の下方部にドレン孔を設けた外側容器とから
   なることを特徴とする薬剤添加装置。
2. （２）前記内側容器を分割可能たらしめたものである特
   許請求の範囲第１項記載の薬剤添加装置。
3. （３）前記外側容器を分割可能たらしめたものである特
   許請求の範囲第１項又は第２項記載の薬剤添加装置。
4. （４）前記外側容器下部に、他の外側容器上縁部に係合
   する多重用フックが設けられているものである特許請求
   の範囲第１〜３項記載の薬剤添加装置。