JPS63307078A - 鳥肉包装体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、鳥肉包装体に関し、詳しくは鮮度保持に優れ
た鳥肉包装体に関する。

〔従来の技術〕

鳥肉は多様な形状、量に区分されて販売されている。近
年、スーパーなどでは予め発泡ポリスチレンやポリエチ
レンなどのトレーにそれぞれの枝肉にわけて詰めラップ
包装して販売されることが多くなっている。ところで、
従来はスーパーなどでは店舗の中あるいは近くで包装す
ることがなされてるが、食肉加工のような衛生状態がき
わめて要求されるようなものでは加工工場で包装して店
舗に搬入されるに至り、従来の発泡ポリスチレンやポリ
エチレンなどのトレーに詰めラップ包装したものでは店
舗に搬入するまで包装加工からかなり経過することにな
り、変色したり、変質したりしてしまい商品価値が低下
するきいう問題がある。

このような問題を解決するため冷凍保存がなされている
が、冷凍すると肉の品質が低下し易く、できうれば冷蔵
条件で鮮度良く保存できる包装方法あるいは包装体が望
まれている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明の目的は、鳥肉の鮮度保持に優れた包装体を提供
することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明者らは、かかる問題を解決する為鋭意検討し、容
器として特定の樹脂でできたもので、かつ、空間部を特
定の組成のガスで充填しておくならば鳥肉を鮮度よく長
期間冷蔵条件でも保存してお（ことが可能であることを
見出し、遂に本発明を完成した。

すなわち、本発明は、容器が不飽和ニトリル単量体含有
率が５０重量％以上である高ニトリル樹脂からなり、空
間部が窒素および二酸化炭素の混合ガスで充填されてな
ることを特徴とする鳥肉包装体である。

本発明で用いる高ニトリル樹脂とは、アクリロニトリル
、メタクリレートリルなどの不飽和ニトリル単量体を主
体とする共重合体であり、不飽和ニトリル単量体含有率
が５０重量％以上であるものである。コモノマーとして
は、例えば、スチレン、ブタジェン、イソプレン、メチ
ルアクリレート、エチルアクリレート、メチルメタクリ
レート、エチルメタクリレートなどが挙げられ、これら
は単独であるいは２４以上を混合して不飽和ニトリル単
量体と共重合される。また、この共重合がブタジェン−
アクリロニトリル共重合体、イソプレン−アクリロニト
リル共重合体、ブタジェン−スチレン共重合体、ポリブ
タジェン、ポリイソプレンなどのゴム状重合の存在下に
行われたものであっても良く、低温衝撃性などが改良さ
れるので好ましく、特に高ニトリル樹脂が共役ジエン系
合成ゴムの存在下にアクリロニトリルと該アクリロニト
リルと共重合性の単量体を共重合して得られたものが加
工性が良好であり、かつ、保存通性も良好であるので好
ましい。

なお、不飽和ニトリル単量体含有量が５０重量％未満で
はガス密封性が不足し易（保存期間が短くなるので好ま
しくない。

本発明に用いる容器は、上記高ニトリル樹脂からＴダイ
押出し法、インフレーシラン法、カレンダー法など公知
の製膜法により得られたシートを真空成形、圧空成形な
どにより製造される。なお、高ニトリル樹脂は深絞り加
工が可能であるので、種々の形状、例えば、丸、三角、
四角などの容器を容易に得ることができる。

本発明に用いる容器の壁の厚みとしては、内容量、必要
強度などにより異なるが、通常ｌＯＯ乃至８００μ−が
適当であり、１００μ−未満では容器の剛性が不足し易
く、また、８００μ曽を越えても問題は無いが作業性が
不良となったり、コストアップの原因となるので好まし
くない。

本発明に用いる容器の蓋としては、上記高ニトリル樹脂
からなる単層フィルムあるいはポリプロピレン、ポリエ
チレン、ポリエステル、ナイロンなどのフィルムに上記
単層フィルムを積層した多層フィルム等をトップフィル
ムとして使用し、通常のヒートシール法、インパルスシ
ール法などにより容器本体とシールする。

本発明では、鳥肉を高ニトリル樹脂を成形して得た容器
に詰め、空間部を窒素と二酸化炭素の混合ガスで充填す
ることで、鳥肉の長期保存が可能となる。混合ガス中の
二酸化炭素の量としてはｌＯ乃至３０容量％が適当であ
り、二酸化炭素の量が多すぎると味が変わりやすい。

なお、鳥肉を容器に詰め、ガス封入およびシールは低温
で行うのが望ましく、また、本発明の包装体の保存や輸
送はできるだけ低温で行うのが好ましく、通常、−５℃
〜＋５℃が適当である。

（実施例〕 以下、実施例により本発明を説明する。

実施例１ ブタジェン−アクリロニトリルゴム状共重合体（ブタジ
ェン含有率７０重量％）１０重量部の存在下に、アクリ
ロニトリル７５重量部とメチルメタクリレート２５重量
部の混合物を乳化重合して得たアクリロニトリル含有率
７０重量％（窒素分析による）の高ニトリル樹脂を用い
、押し出し法で厚み３００μ−のシートを得た。このシ
ートを真空成形して深さ３ｃｍのトレーを製造した。こ
のトレーに鳥肉としてささみ２００ｇを詰め、空間部を
窒素８０％、二酸化炭素２０％の混合ガスで置換し、こ
の高ニトリル樹脂から別途製造したトップフィルム４０
μ■で熱シール封入し、５°Ｃで保存し、所定日数毎に
該包装体を開封し、変色および腐敗の状況を調べた。そ
の結果を表１に示す。

実施例２ 高ニトリル樹脂としてブタジェン−アクリロニトリルゴ
ム状共重合体（ブタジェン含有率８０重世％）１０重量
部の存在下に、アクリロニトリル７０重量部、メチルメ
タクリレート１５重量部およびメチレフ５Ｍ量部の混合
物を乳化重合して得たアクリロニトリル含有率約６５重
量％（窒素分析による）の高ニトリル樹脂を用い他は実
施例１と同様に包装し、保存性を調べた。結果を表１に
示す。

比較例１ 容器として通常の発泡ポリスチレン製のトレーとランプ
フィルムを用いる他は実施例１と同様に包装して保存性
を調べた。結果を表１に示す。

表１ ０　変色、腐敗なし Δ　若干変色あり ×　変色あり、一部腐敗あり 〔発明の効果〕 本発明の鳥肉包装体は、極めて良好な鮮度保存性を具有
しているので、その流通販売に寄与すること大である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、容器が不飽和ニトリル単量体含有率が５０重量％以
   上である高ニトリル樹脂からなり、空間部が窒素および
   二酸化炭素の混合ガスで充填されてなることを特徴とす
   る鳥肉包装体。 ２、高ニトリル樹脂が共役ジエン系合成ゴムの存在下に
   アクリロニトリルと該アクリロニトリルと共重合性の単
   量体を共重合して得られたものである特許請求の範囲第
   １項記載の鳥肉包装体。