JPS6330283Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はマツトレスが載置される床板を改良し
たベツド装置に関する。

一般にベツド装置は、矩形状に形成された基体
の側板内面に受け棧を設け、この受け棧に床板を
架設し、この床板上にマツトレスを載置して構成
されている。

このような構成のベツド装置において、従来上
記床板は木板に薄いウレタンフオームを重合し、
この重合体を外装地で被覆して形成された。この
ため、この床板は通気性を全く有しないから、利
用者から発散されてマツトレスを貫通した汗や空
気中の水分などの湿気がこもりやすい。したがつ
て、その湿気によつて上記床板にカビが発生する
などして衛生上好ましくないという問題があつ
た。

本考案は上記事情にもとづきなされたもので、
その目的とするところは、床板を通気性を備えた
構造とすることによつて、この床板に湿気がこも
つてカビが発生するということがないようにした
ベツド装置を提供することにある。

以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明
する。第１図に示すベツド装置は基体１を備えて
いる。この基体１は平行に離間対向した一対の側
板２の長手方向一端に端板３が固着され他端にヘ
ツドボード４が固着されて矩形状に形成されてい
る。上記側板２の内面には長手方向ほぼ全長にわ
たつて受け棧５が設けられ、これら受け棧５には
後述する床板６が幅方向両端部を係合させて架設
されている。そして、この床板６上にはマツトレ
ス７が載置される。

上記床板６は比較的硬質な合成樹脂によつて成
形されている。つまり、床板６は多数の通孔８が
穿設された複数、この実施例では２つの網目部９
を有し、この２つの網目部９は連結部１０によつ
て連結されている。この連結部１０には第４図に
示すように薄肉部１１が形成され、この薄肉部１
１によつて床板６を２つに折り畳むことができる
ようになつている。また、各網目部９にはその長
手方向中央部分に幅方向に離間した一対の取付部
１２が形成されている。この取付部１２には床板
６の下面側に開口したねじ孔１３が形成され、こ
のねじ孔１３には上端部におねじ１４が形成され
た脚部材１５が螺着されている。したがつて、床
板６は上記脚部材１５によつて補強され、大きく
たわむのが防止されるとともに、支持高さを調節
することができるようになつている。なお、各網
目部９には取付部１２と周辺部とを結ぶ補強リブ
１６が設けられている。

このような構成のベツド装置によれば、マツト
レス７が載置される床板６に多数の通孔８が穿設
されているので、マツトレス７からの利用者の汗
などの湿気や空気中の湿気が床板６とマツトレス
７との接合面間にこもるようなことがない。した
がつて、上記床板６やマツトレス７にカビが発生
するということがなく、衛生的である。また、床
板６は連結部１０の薄肉部１１の個所で２つの折
り畳んで小さくすることができるから、工場出荷
の際などの梱包や運搬に便利である。

なお、上記一実施例では床板を薄肉部によつて
２つに折り畳めるようにしたが、２つまたはそれ
以上に分割してもよく、そのようにすれば１つ当
りの大きさが小さくなるから、成形が容易とな
る。

以上述べたように本考案は、マツトレスが載置
される床板を合成樹脂によつて多数の通孔が穿設
された網目状に形成したから、この床板が良好な
通気性を有する。したがつて、床板とマツトレス
との接合面間に湿気がこもることがないから、従
来のように床板やマツトレスにカビが発生すると
いう不衛生な事態を招くことがない。また、床板
に取付部を一体成形し、この取付部に床板を補強
する脚部材を連結した。したがつて、床板を強度
的に劣るが、成形しやすい合成樹脂製としても、
ベツドの床板として大きくたわみすぎることのな
い強度を持たせることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は平面
図、第２図は第１図−線に沿う断面図、第３
図は床板の平面図、第４図は第３図−線に沿
う断面図である。 １……基体、５……受け棧、６……床板、８…
…通孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基体の側板内面に受け桟を設け、この受け桟に
   幅方向両端部を係合させて床板を架設し、この床
   板上にマツトレスを載置してなるベツド装置にお
   いて、上記床板は合成樹脂によつて多数の通孔を
   有する網目状に形成されているとともに、脚部材
   が連結される取付部が一体成形されていることを
   特徴とするベツド装置。