JPS63302834A - 超音波診断用探触子の接触媒体及びその製造方法 - Google Patents

超音波診断用探触子の接触媒体及びその製造方法

Info

Publication number
JPS63302834A
JPS63302834A JP14045687A JP14045687A JPS63302834A JP S63302834 A JPS63302834 A JP S63302834A JP 14045687 A JP14045687 A JP 14045687A JP 14045687 A JP14045687 A JP 14045687A JP S63302834 A JPS63302834 A JP S63302834A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
contact medium
acrylic acid
ultrasonic diagnostic
diagnostic probe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14045687A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Iwata
博之 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YOTSUKAICHI GOSEI KK
Original Assignee
YOTSUKAICHI GOSEI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YOTSUKAICHI GOSEI KK filed Critical YOTSUKAICHI GOSEI KK
Priority to JP14045687A priority Critical patent/JPS63302834A/ja
Publication of JPS63302834A publication Critical patent/JPS63302834A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は超音波診断用探触子の接触媒体及びその製造方
法に関し、特にパルス反射法、ドツプラー法、透過法な
どの超音波診断法においてコンタクト・コンパウンド・
2プローブやリニア電子走査型プローブ、その他の接触
型のプローブに区別なく利用することができる超音波診
断用探触子の接触媒体及びその製造方法に関するもので
ある。
[従来の技術] 最近では、人体の臓器の異常有無や、皮膚、皮下などの
体内組織の検査や血流測定及び胎児の心拍を始め、成育
状況の検出などに超音波診断装置が広く普及されており
、多くの医療機関で手軽に使用されている。
このような超音波診断装置を用いて人体の各部を検査す
る場合には、その探触子を人体の皮膚に隙間なく密着さ
せて超音波の散乱や減衰を防ぐ必要がある。このため、
一般に無定形のゲル、水、流動パラフィン、グリセリン
又は油脂類などを探触子の接触媒体として塗ってから測
定している。
〔発明が解決しようとする問題点] しかし、これら接触媒体を用いて測定する場合には、検
査後皮膚に接触媒体が残るので、不快感を与えると共に
、完全に拭き取ることが困難であるため衣服に付着する
といった欠点を有している。この点、接触媒体として水
を用いる場合には、検査終了後の拭き取りは容易である
が、水は検査中に蒸発するので長時間の検査には使用で
きないという欠点がある。
また、これらの接触媒体は厚く塗布することが困難で、
せいぜい 1〜2■までが限界であり、凹凸の大きい部
位には使用することが出来なかった。その上、これら接
触媒体は塗布後体温によって温められるため粘度の低下
を起こして、流出し易くなり、またエコー法で断層画像
を得る場合に探触子を接触させたまま位置を変えて測定
するのに接触媒体が破壊されてしまういった不便があつ
た。
さらに、このような接触媒体をブロック状にして使用し
、かつ実用的な強度を有するものとしては、特開昭59
−49750号公報に記載されたポリビニルアルコール
系冷凍ゲルが知られている。しかし、かかる冷凍ゲルは
粘着性をほとんど持たないため1診断時に水平あるいは
ほぼ水平な状態な箇所でしか使用することができないと
いった問題点があった。
一方、保水性に優れたものとしては、高吸水性樹脂が知
られているが、このような樹脂は製造条件において、塊
状、乳化又は懸濁重合によって製造されるのが普通で、
しかもその生成物は硬い固まりであったり、微粉末であ
ったりするので5本発明の目的とする超音波診断用探触
子の接触媒体として利用することは出来なかった。
また、このような高吸水性樹脂を溶液重合法で製造する
場合においても、一般に重合に先立って脱気操作を行な
っていないために、その重合生成物はその中に微細な気
泡を含んだものとなったり、あるいは、反応が断熱状態
で行われる場合には、更に溶存気体の膨張や溶媒の気化
によって著しく気泡を含んだものとなってしまう、した
がってこのような気泡を含む高吸水性樹脂は超音波の進
行を妨げ、本発明の目的とするような接触媒体としての
用途に利用することができなかった。
[問題を解決するための手段] 本発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、本
発明者らはこれらの欠点を改良すべく鋭意研究した結果
、アクリル酸単独又は、アクリル酸とメタクリル酸の混
合物の、ナトリウム、カリウム又は有機アミン類などと
の塩を母体とし、必要に応じて湿潤剤を配合することに
より含水架橋重合物成形体を製造し、この含水成形体が
柔軟性や適度な粘着性を有し、かつ、強度及び復元性の
ある保水性に優れた超音波診断用探触子の接触媒体とし
て実用に酎えうることを見出し、本発明に到達したもの
である。
すなわち、本発明は、単量体が、アクリル酸単独又はア
クリル酸とメタクリル酸の混合物をpH5〜8に中和し
た塩であり、架橋剤として水溶性多官能性ビニル単量体
を用いて得られた架橋重合物からなり、実質的に気泡を
含まない保水性含水成形体より構成されていることを特
徴とする超音波診断用探触子の接触媒体である。
[発明の詳細な説明] 1■基j 1、アクリル酸塩単量体成分 本発明で使用するアクリル酸塩単量体成分としては、ア
クリル酸単独又はこれとメタクリル酸との混合物をpi
(5〜8に中和した塩が用いられる。
これらの塩を形成するカチオンとしては、ナトリウム、
カリウム又は一般式 但し、R1、R2、R1は水素、メチル基、エチル基、
イソプロピル基又は、一般式%式%) 1数である。〕を表わす、          jで表
わされるアミン類の中から選ばれた 1種又は2種以上
のものが使用される。一般的には工業的に入手し易いナ
トリウム塩が用いられるが、保水性及び柔軟性を付与す
るためにはモノエタノールアミンなどのアルカノールア
ミン類が好適である。
具体的にはアクリル酸又はメタクリル酸の塩類は混合し
て用いてもよいが、メタクリル酸塩が20重量駕を越え
ると反応系は不゛均一となり易く、均質な含水成形体が
得られ難いので好ましくない。
中和は氷水等の冷却浴中で中和熱を除去しながら行なわ
れる。中和はp)lが5〜8.好ましくは6〜7.5を
示す点を終点とする。得られる含水成形体のpHが中性
又は弱酸性であることが必要で。
酸性又はアルカリ性が強いと、皮膚との長時間接触で皮
膚に刺激や損傷を与えるおそれがあるからである。
反応系内における中和された上記単量体成分の濃度は超
音波特性、柔軟性、粘着性、強度、復元性、保水性など
の機能を考慮して、いかようにも変えることができるが
、5重量2未満の濃度では重合反応が起こり難く、かつ
、重合物が得られたとしても含水成形体の強度が小さす
ぎるものとなる。また、45重量2を超えた濃度では単
量体の溶解性が悪くなるど共に生成する含水成形体は固
くなり、音速が速くなったり音波の減衰が大きくなるな
どの超音波特性が悪くなってしまうため好しくなく、実
用上の範囲は5〜45重量2、好ましくは10〜40重
量2の水溶液とするのが良い。
2、水溶性多官能性ビニル単量体成分 架橋剤として用いられ、る水溶解性多官能性ビニル単量
体は、上記重合性単量体と共重合が可能であり、目的と
する特性を有する含水成形体が得られるものであればよ
く、例えばN、N’−メチレンビスアクリルアミド等の
ビスアクリルアミド類;エチレングリコールジアクリレ
ート、ポリエチレングリコールジアクリレート、トリメ
チロールプロパンメタアクリレート等の多価アルコール
のジ又はトリアクリル酸(又はメタクリル酸)エステル
などが挙げられる。
該水溶性多官能性ビニル単量体の使用量は用いる水溶性
多官能性ビニル単量体の種類によって異なるが、最終的
には得られる含水成形体の超音波特性、柔軟性、粘着性
、強度、復元性などの性能を考慮して決められる。水溶
性多官能性ビニル単量体の添加量が少ない場合は架橋度
が低くて柔軟性が大となり、多いと強度、復元性が大き
くなる。一般に七ツマ−に対して0.0001〜0.0
1モル、好ましくは0.0005〜0.005モルの量
である。
また、含水成形体の保水性を増加したい場合には、湿潤
剤を添加することが有効である。湿潤剤の添加は重合反
応が開始する前に行ない、均一に溶解させる。湿潤剤の
種類としては多価アルコール、グリコール又は多糖類な
どが適しているが、中でも吸湿性が大きく超音波特性を
低下させにくい低粘度、低密度のものが好ましい、この
ような湿潤剤としてはソルビトール、又は一般式%式%
) で表わされる(ジ又はポリ)エチレングリコール又は(
ポリ)プロピレングリコールから選ばれた1種又は2種
以上の混合物が好ましく用いられる。
脱5JL亦 前記の単量体混合物の水溶液及び湿潤剤の混合液は、重
合反応中及び製造後の保存中に含水成形体の内部に%泡
が生成することを防止するために、重合反応に先立ち液
中に存在する溶存気体を除去する脱気操作を行う。
脱気操作としては一般的には、熱的又は物理的なとのl
+p /lの方法を採用することができるが、木、ヱ用
;こおいては上記混合液を攪拌しながら僅かな沸騰が起
こる程度まで減圧する減圧法、あるいは強力な超音波を
照射してキャビテーションを生じせしめる超音波照射法
、あるいは、溶解度の小さいヘリウムガスを連続的に吹
き込むヘリウム通気法などにより混合液中の溶存気体を
重合系外へ排出することが効果的である。
これらの方法は単独で使用しても充分な効果を有してい
るが□反応原料の量が多かったり、脱気速度を早めたい
場合には、2つ以上の方法を同時に用いることにより脱
気効率を上げることができる。 。
血塗 重合反応の開始は従来から知られているいかなる重合方
法でもよく、ラジカル開始剤を用いる方法、放射線、電
子線、紫外線を照射して重合する方法等が挙げられる。
これらの中ではラジカル開始剤を用いる方法が好ましい
前記ラジカル開始剤の種類としては5例えば、t−ブチ
ルペルオキシドのようなアルキルペルオキシド、その他
の有機過酸化物、過酸化水素、過硫酸塩、セリウム(■
)塩等があげられるが水溶性のものであることが望まし
い、これらラジカル開始剤は単独で用いてもよいが必要
に応じて混合して用いてもよい、また、前記有機過酸化
物に対してはポリアミンを、また、無機過酸化物に対し
ては亜硫酸、水素ナトリウム等の還元剤を併用するレド
ックス型触媒として用いることが低温下で反応を進める
上では最も好ましい。
ラジカル開始剤の添加方法としては、反応を始める段階
で一度に入れても良いが、反応中数回に分けて入れても
よい、ラジカル開始剤が液体の場合はそのまま添加して
もよいが、水溶液として添加する方が好適である。
重合反応は用いる重合開始剤の種類によって異なるがほ
ぼ室温で開始される0重合開始剤の添加混合された反応
溶液は1重合が開始する直前に気泡が入らないよう適当
な容器、例えば、ポリエチレン製のシートや袋、診断部
位から取ったシリコン鋳型など目的に応じた形状の型に
注入される。
重合は発熱を伴ない進行するが、重合温度が100℃を
越えると重合物中に気泡を発生させることになるため適
当な冷却を必要とする。従って重合反応は100℃以下
、通常は5〜80℃の温度で、数分〜lO時間行なわれ
る。
止工底1遵 このようにして製造された重合物は、実質的に気泡を含
んでおらず、しかも超音波の伝達速度が人体における超
音波の伝達速度に近いので、超音波の減衰が極めて小さ
いといった利点がある。
また、柔軟性、粘着性、引張強度、水分含量などの物性
についてはその使用目的に応じて適宜選択して調製する
ことができる。
また、上記含水成形体には香料、防腐防黴剤、熱安定剤
、顔料、有機及び無機充填剤など、この種樹脂に添加さ
れる種々の添加剤を含有させることもできる。
肋 このようにして製造された架橋した含水成形体は通常0
.5〜200■、好ましくは1〜100mm程度の板状
に(薄板として重合させ、そのまま用いる方法もある。
)切断して超音波診断用探触子の接触媒体として利用す
ることができる。
本発明の接触媒体は重合容器のまま、又は使用する形状
に切断し、空気や光を遮断した密閉容器に入れ、遮光し
て室温中で保存する。
使用の際にはこれを人体に貼り付け、この接触媒体に超
音波診断用探触子を押圧して接着させ、測定を行なう、
測定は該板状接触媒体の定位置で行なうこともできるが
、該板上を滑らせるなどして測定場所を僅かづつ移動し
て行なうこともできる。さらに、測定場所に貼り付けて
探触子を当てる使用方法の他に、探触子自体の先端に接
着又は嵌め込んで用いることも可能である。
また、該接触媒体は10倍拡大鏡をもって目視できる気
泡を実質的に含んでいないので、超音波の透過に何ら障
害を及ぼさず、ノイズも発生することがない。
本発明の超音波診断用探触子の接触媒体は人体以外に(
主として合成樹脂の)肉厚測定、内部探傷などの工業的
な超音波診断用探触子の接触媒体としでも使用すること
ができる。
[実施例] 次に本発明を実施例によって更に具体的に説明する。
実施例1〜9 製造の手順概要を以下に示すが1個々の配合割合等の数
値は表−1に示した。
A、原料成分の混合 200−のフラスコにアクリル酸またはアクリル酸とメ
タクリル酸混合物と蒸留水を入れ、氷水中で攪拌しなが
ら中和剤としての塩基をpHが6〜7になる迄加えた。
そして更に水溶性多官能性ビニル単量体を加えた。湿潤
剤を添加する場合はこの時点で添加して、均一に混ぜ合
わせた。
B、脱気 a、減圧法。
前記混合原料を 200−のナス型フラスコに入れ、揺
り動かしながら真空ポンプを用いて徐々に減圧にしてゆ
き、混合原料液が僅かに沸騰しがかった状態で10秒間
保って脱気した後、常圧に戻した。
b、超音波照射法。
前記混合原料の入ったフラスコを水を張った超音波洗浄
器(神明台工業株式会社製サインソニック +50型)
に入れ、時々攪拌をしながら20分間超音波を照射して
脱気を行なった。
C,ヘリウムガス通気法。
前記混合原料を2001のトールビーカーに入れ、その
底部に濾過板付ガス噴射管(柴田科学工業株式会社製)
を入れ、時々攪拌をしながら120−7分の速度でヘリ
ウムガスを5分間吹き込′んで脱気を行なった。  ゛ C0重合反応 脱気が終了した前記混合原料を200−のビーカーに移
し、静かに攪拌しながら10重量2の過硫酸アンモニウ
ム水溶液1.0−を加え、その約 1分後に更に10重
量2亜硫酸水素ナトリウム水溶液0.6al!を加えた
次に、これを中心部に温度計を差し込んだ容器に速やか
に流し込み、容器ごと25℃の水浴中に浸した0間もな
く発熱を伴って重合が起こった0重合は3時間行なわれ
、含水成形体を得た。
比較例1 実施例8のモノマー濤度を50%とした以外は実施例8
と同様の方法で行った。
比較例2 重合反応中冷却をせず、断熱的に行なった外は実施例8
に記載の方法と同様に行なった0反応中の中心部最高温
度は 105℃であった。
比較例3 実施例9に記載の方法と同様にして行ったが重合前に脱
気操作をせず静置して目視にて気泡が見えなくなった後
に重合を行な4た。
D、評価 上記の実施例1〜9及び、比較例1〜3で得られた含水
成型体を以下に示す方法により評価を行い、その結果を
表−2に示す。
く気泡含有率〉 10倍の拡大鏡を用いて含水成形体内部を観察した。
O:気泡が全く見られないもの。
Δ:僅かに気泡が認められるもの。
×:明らかに気泡が認められるもの。
く粘着性〉 12mmφのステンレス製接着子を試料に密着させ、電
子天秤上に載せ、その秤量値W+ (g)を読み、次い
で接着子を5mm/sec、の速度で引上げ、接着子が
外れる直前の秤量値W2(g)を読取り、 ’+−12
(g)で粘着性の指標とし、以下のように判定した。
@>100 、 130<O≦loo、2o<Δ≦60
.2o≧×く引張強度〉 厚さ5■、17110mmの試料を長さ約20mm!し
て両端をクリップで挟み、その下端を固定し、L端を5
mm/sec 、の定速で上方に引っ張り、破断したと
きの長さを最初の長さで割った値をもって強度の尺度と
し、以下のように判定した。
■〉4.4≧O>3、3≧Δ〉2.2≧×く柔軟性〉 厚さlO〜15層鵬を平板上にごき、12■φのステン
レス製の重錘(200g)を載せ、負荷前と負荷後の試
料の厚さの差を負荷前の厚さで除した値C%)を柔軟性
の尺度とし、以下のように判定した。
■〉80.80≧O> 60.80≧Δ> 40.40
≧×〉20.20≧×× く復元性〉 柔軟性を測定した後、ステンレス重錘を静かに取り除き
、30秒後に重錘が載っていた部位の窪みの深さを測り
、次式により算出する。
Ll :負荷前の厚さ L2:負荷後の厚さ M:窪みの深さ 算出した値から、以下のように判定した。
@〉90、80≧O〉70、70≧Δ〉50、50≧×
く保水性〉 二つのガラス製デシケータ−に平衡湿度が25駕及び7
5%となる硫酸水(平衡湿度25%の場合は56重量%
硫酸水、平衡湿度75%の場合は30重量%硫酸水)を
入れ、その中に厚さ5mm、直径3haの試料をシャー
レに載せて放置し、経日毎に重量を測定する。1日の重
量変化が1重量2以下になった時点の初期重置に対する
最終重量の百分率として表わす。
く超音波特性〉 35℃に保持した厚さ7〜15III11の試料を同温
度の金属製の定盤に載せて密着させ、試料の上面に超音
波探傷器(日本パナメトリクス社製EPOCH−200
2)のプローブを′IE−fiさせ、定盤とプローブ間
の距離を正確に測る。探傷器をIOMHzに設定し1作
動させ、定盤からの反射波到達時間から音速を、第 1
反射波と第2反射波の強度の割合から減衰を求めた。
これら実施例における含水成型体はすべて透明で目視で
きる気泡を全く含まず、復元性に富み、皮膚の表面に押
しつけた場合になじみがよく、かつ、少々の外力では剥
がれなかった。
しかしながら、故意に剥がした場合でも、皮膚天面には
何にも残らず、皮膚はすべすべしたままの状態であった
実用に供した代表例としては、実施例1の含水成型体(
厚さ約7m1)を下腹部に貼りつけて、その上に潤滑剤
として少量のグリセリンを塗布した後、約20分間に亙
って妊娠8週間目の女子の子宮底付近をマニュアル・コ
ンパウンド・スキャン法により映像診断を行なった。
その結果、複合接触探触子の移動は滑らかであり、気泡
や皮膚との接触海面からのノイズや反射波は無く、膀胱
、子宮、胎膏、胎芽の鮮明な映像が得られた。また、診
断を継続している間、含水成型体は皮膚から剥がれたり
、破れることもなかったし、はとんど乾燥も見られなか
った。
実施例5で得られた円柱状の含水成型体を重合容器から
取り出し、これを釣り糸を用いて切断し厚さ4Illl
の円板を得た。これを胸部肋骨間部分に貼り付け、その
上に小型の接触探触子を載せて圧迫して接着し、ドツプ
ラー法による血流測定を行なった。測定は5分間にわた
り行なったが、この間、被検者が懸垂、腕立て伏せや段
階の昇降の運動を継続していたにもかかわらず、含水成
型体は皮膚及び接触探触子から外れることもなく、血流
測定データを採る上で何ら不都合はなかった。
上記の2例共に、診断または測定後、皮膚から含水成型
体を剥がし取った跡には残留物がなく、また、貼り付け
た場所の皮膚には赤変、荒れ等の異常が全く見られなか
った。
一方、比較例2及び3で得られた含水成型体は粘着性、
強度共に実施例8及び9とほぼ同じであったが、目視で
きる気泡が多数存在しており、これを腹部に貼り付は電
子セクタースキャン法を用いて撮像を試みたが、気泡か
らの反射波が多く臓器の診断は不可能であった。
また、比較例1で得られた含水成型体の超音波特性は表
−2に示す通り、人体のそれとの差が非常に大きかった
上、コンニャクより遥かに硬く粘着性も小さかった。こ
れを実施例5のものと同様にして切り取り、粘着テープ
で固定して同じ測定を行ったところ、含水成型体と皮膚
の境界面からの反射映像が強く現れ、血流に関するシグ
ナルはほとんど得られなかった。
[発明の効果] 本発明の超音波診断用探触子の接触媒体は、超音波診断
用探触子の接触媒体として必要な特性である人体に近い
音速と低い減衰率を有しており、かつ、優れた柔軟性や
強度及び復元性を持つために皮膚のどのような部位にも
密着させることができ、超音波の拡散による減衰を飛躍
的に減少できる。その上、例えばエコー法による断層画
像を得る場合、その表面上で診断用探触子を接触させな
がら移動しても、接触媒体は破壊することなく移動でき
るような充分な強度を有している。
また、適度な粘着性を持っていることから、接触媒体を
皮膚に密着させると容易には剥がれないため、関節部や
屈曲、伸縮部分の運動中での診断にも有効に利用できる
。このような粘着性は診断用探触子の側から見ても同様
であり1例えば、探触子が単数や複数個数であっても、
あるいは、広い面積を有していても探触子を固定するた
めの特別な補助なしに診断部位に密着したまま保持する
ことができるので、従来にない利点を有している。
その上に、この接触媒体は実質的に気泡を含まないこと
から、診断に際して超音波の通過には何ら障害を及ぼさ
ず、透過波、反射波などにノイズを生ずることがないの
で好都合である。
また、本発明における接触媒体は透明であることから、
皮膚への密着の程度が常に目視確認できる利点をも兼ね
備えている。
さらに、該接触媒体は、重合した時に任意の形状に成形
、製造できるため、複雑な形状の患部においても対応で
きる利点があるだけでなく、重合した時にブロック状に
成形しておき、使用時に必要な大きさに切断して用いる
こともできる。また逆に、シート状のものを必要枚数重
ねて使用しても接合面における超音波の散乱、屈折、減
衰が起こらないので、接触媒体の厚さの調節を容易に行
なうことができる。
このほか皮膚への貼り付は以外に、診断用探触子の先端
に接着あるいは嵌合させて使うなど、幅広く応用するこ
とが可能である。
それ故1本発明の超音波診断用探触子の接触媒体は、パ
ルス反射法、ドツプラー法、透過法などの超音波診断法
においてコンタクトのコンパウンド・プローブやリニア
電子走査型プローブ、その他の接触型のプローブに区別
することなく利用することができる。
しかもその上に、従来の接触媒体に替えて能率良く、か
つ、有効に使用することができるので、医療用として極
めて有用なものである。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)単量体が、アクリル酸単独又はアクリル酸とメタ
    クリル酸の混合物をpH5〜8に中和した塩であり、架
    橋剤として水溶性多官能性ビニル単量体を用いて得られ
    た架橋重合物からなり、実質的に気泡を含まない保水性
    含水成形体より構成されていることを特徴とする超音波
    診断用探触子の接触媒体。
  2. (2)中和した塩中のカチオン成分が、ナトリウム、カ
    リウム又は 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ [但し、R^1、R^2、R^3は水素、メチル基、エ
    チル基、イソプロピル基又は、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔R^4は水素又はメチル基、xは1〜10の整数であ
    る。〕を表わす。] で表わされるアミン類から選ばれたものである、特許請
    求の範囲第1項に記載の超音波診断用探触子の接触媒体
  3. (3)アクリル酸とメタクリル酸の混合物中のメタクリ
    ル酸の量が20重量%以下である、特許請求の範囲第1
    項または第2項に記載の超音波診断用探触子の接触媒体
  4. (4)アクリル酸単独又はアクリル酸とメタクリル酸の
    混合物1モルに対して、水溶性多官能性ビニル単量体の
    量が0.0001〜0.01モルである、特許請求の範
    囲第1項から第3項までのいずれかに記載の超音波診断
    用探触子の接触媒体。
  5. (5)含水成形体が湿潤剤を含有する、特許請求の範囲
    第1項から第4項までのいずれかに記載の超音波診断用
    探触子の接触媒体。
  6. (6)湿潤剤が、ソルビトール又は一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ [但し、R^5は水素又は炭素数1〜4のアルキル基を
    、R^6は水素又はメチル基を、またyは1〜10の整
    数を表わす。 但し、R^5とR^6が水素のときyは2〜10の整数
    を表わす。] で表わされる(ジ又はポリ)エチレングリコール又は(
    ポリ)プロピレングリコールから選ばれた1種又は2種
    以上である、特許請求の範囲第5項に記載の超音波診断
    用探触子の接触媒体。
  7. (7)アクリル酸単独又はアクリル酸とメタクリル酸塩
    の混合物の5〜45重量%水溶液をpH5〜8に中和し
    、水溶性多官能性ビニル単量体を加え、脱気処理した後
    、重合開始剤の存在下に100℃以下の温度で架橋重合
    させることを特徴とする超音波診断用探触子の接触媒体
    の製造方法。
  8. (8)メタクリル酸の混合量が20重量%以下である、
    特許請求の範囲第7項に記載の超音波診断用探触子の接
    触媒体の製造方法。
  9. (9)中和剤が、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム又
    は 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ [但し、R^1、R^2、R^3は水素、メチル基、エ
    チル基、イソプロピル基又は、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔R^4は水素又はメチル基、xは1〜10の整数であ
    る。〕を表わす。] で表わされるアミン類から選ばれたものである、特許請
    求の範囲第1項に記載の超音波診断用探触子の接触媒体
    の製造方法。
  10. (10)脱気処理が減圧法、超音波照射法及びヘリウム
    通気法のうち1種又は2種以上の方法の組合せである、
    特許請求の範囲第8項に記載の超音波診断用探触子の接
    触媒体の製造方法。
  11. (11)重合反応を用途に応じた形状の容器内で行なう
    、特許請求の範囲第7項から第10項までのいずれかに
    記載の超音波診断用探触子の接触媒体の製造方法。
JP14045687A 1987-06-04 1987-06-04 超音波診断用探触子の接触媒体及びその製造方法 Pending JPS63302834A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14045687A JPS63302834A (ja) 1987-06-04 1987-06-04 超音波診断用探触子の接触媒体及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14045687A JPS63302834A (ja) 1987-06-04 1987-06-04 超音波診断用探触子の接触媒体及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS63302834A true JPS63302834A (ja) 1988-12-09

Family

ID=15269032

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14045687A Pending JPS63302834A (ja) 1987-06-04 1987-06-04 超音波診断用探触子の接触媒体及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63302834A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0484946A (ja) * 1990-07-30 1992-03-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 液注入方法
EP1680470A4 (en) * 2003-11-07 2009-03-04 Nippon Catalytic Chem Ind PARTICLE WATER ABSORBENT RESIN COMPOSITION AND METHOD OF MANUFACTURING THEREOF

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49101617A (ja) * 1973-02-07 1974-09-26
JPS52134501A (en) * 1976-05-04 1977-11-10 Ricoh Kk Liquid for treating lithographic press plate
JPS56148341A (en) * 1980-04-17 1981-11-17 Asahi Kaken Kk Gel agent for ultrasonic diagnosis apparatus
JPS5982838A (ja) * 1982-11-04 1984-05-14 株式会社クラレ 超音波診断装置用探触子の接触媒体
JPS6238143A (ja) * 1985-06-04 1987-02-19 エド・ガイストリヒ・ゼ−ネ・アクチエンゲゼルシヤフト・フユ−ア・ヒエ−ミシエ・インドウストリ− 超音波を伝達するための音響カプリング媒体

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49101617A (ja) * 1973-02-07 1974-09-26
JPS52134501A (en) * 1976-05-04 1977-11-10 Ricoh Kk Liquid for treating lithographic press plate
JPS56148341A (en) * 1980-04-17 1981-11-17 Asahi Kaken Kk Gel agent for ultrasonic diagnosis apparatus
JPS5982838A (ja) * 1982-11-04 1984-05-14 株式会社クラレ 超音波診断装置用探触子の接触媒体
JPS6238143A (ja) * 1985-06-04 1987-02-19 エド・ガイストリヒ・ゼ−ネ・アクチエンゲゼルシヤフト・フユ−ア・ヒエ−ミシエ・インドウストリ− 超音波を伝達するための音響カプリング媒体

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0484946A (ja) * 1990-07-30 1992-03-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 液注入方法
EP1680470A4 (en) * 2003-11-07 2009-03-04 Nippon Catalytic Chem Ind PARTICLE WATER ABSORBENT RESIN COMPOSITION AND METHOD OF MANUFACTURING THEREOF
US7872076B2 (en) 2003-11-07 2011-01-18 Nippon Shokubai Co., Ltd. Particulate water-absorbent resin composition and its production process

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4905700A (en) Method of transmitting ultrasound into a body
US6719699B2 (en) Adhesive hydrophilic membranes as couplants in ultrasound imaging applications
US5106876A (en) Water-insoluble hydrogel and method for production thereof by using radiation, freezing and thawing
Goldberg Ultrasonic cholangiography: Gray-scale B-scan evaluation of the common bile duct
US20150305709A1 (en) Conductive medium pad for ultrasound probe
US7736619B2 (en) Hydrogel compositions and manufacturing process for ultrasound couplants
CN105007957B (zh) 具有增强的回波产生性的涂层的医疗装置
WO2020219705A1 (en) Semi-rigid acoustic coupling articles for ultrasound diagnostic and treatment applications
US20220106424A1 (en) Hydrogel composition for a semi-rigid acoustic coupling medium in ultrasound imaging
EP1675630B1 (en) Superabsorbent polymer with slow absorption times
CN113652050A (zh) 水凝胶膜及其制备方法和超声耦合贴片
JPS5982838A (ja) 超音波診断装置用探触子の接触媒体
JPS63302834A (ja) 超音波診断用探触子の接触媒体及びその製造方法
US12017389B2 (en) Methods for manufacturing and distributing semi-rigid acoustic coupling articles and packaging for ultrasound imaging
CN108187075A (zh) 一种医用超声耦合贴片制备方法
JPH0246211B2 (ja)
JPH0380015B2 (ja)
JPH04332543A (ja) 超音波探触子カプラント及びその製造方法
JPH02215443A (ja) 超音波診断用接触媒体
JPH05277108A (ja) 超音波探触子カプラント
EP0488200B1 (en) Sheet for assisting in NMR diagnosis
CN117030083B (zh) 一种冲击波治疗仪冲击强度测试系统
JP2022185763A (ja) 模擬血管
JPS62298342A (ja) 超音波診断用探触子接触媒質
JPH0453544A (ja) 超音波伝達媒体