JPS6330131B2 - - Google Patents

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JPS6330131B2
JPS6330131B2 JP16108279A JP16108279A JPS6330131B2 JP S6330131 B2 JPS6330131 B2 JP S6330131B2 JP 16108279 A JP16108279 A JP 16108279A JP 16108279 A JP16108279 A JP 16108279A JP S6330131 B2 JPS6330131 B2 JP S6330131B2
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JP
Japan
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pressure
cavity
temperature
mold
resin
Prior art date
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Expired
Application number
JP16108279A
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English (en)
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JPS5684932A (en
Inventor
Yukio Inaguma
Mitsuru Asai
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Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Central R&D Labs Inc
Priority to JP16108279A priority Critical patent/JPS5684932A/ja
Publication of JPS5684932A publication Critical patent/JPS5684932A/ja
Publication of JPS6330131B2 publication Critical patent/JPS6330131B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/76Measuring, controlling or regulating

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、改良された射出成形機に関するもの
である。
従来、この種の射出成形機はホツパに貯蔵され
た原料をスクリユーを回転させることによつて加
熱筒内に計量供給し、スクリユーの後部に設けら
れた加圧シリンダに油圧を供給してスクリユーを
前進させることにより、加熱筒の先端のノズルか
ら金型のゲートを介して金型のキヤビテイ内に溶
融樹脂を充填し、この溶融樹脂を金型内で冷却凝
固させて、金型の形状に合つた寸法の樹脂製品を
作るようにしている。
このような射出成形によつて製品を作る場合、
この製品の寸法は射出する樹脂の温度、金型の温
度、樹脂の加圧冷却期間(保圧工程)のキヤビテ
イ圧力に大きく左右される。従つて、従来はこの
射出樹脂の温度、金型の温度及び保圧工程におけ
る加圧シリンダ内の油圧を精度良く制御し、製品
寸法を安定化する努力が払われてきた。しかしな
がら、射出樹脂の温度及び金型の温度を制御する
場合は、その制御対象の熱容量が大きく、成形の
中断や室温の変化等の外乱によつて変動し、一旦
乱れると、再び元の状態に戻すには数シヨツト〜
数十シヨツトを必要とした。このように、射出樹
脂の温度及び金型温度の変動は避け難く、これが
製品寸法のバラツキの原因となつている。
一方、保圧工程の油圧制御はフイードバツク制
御によつて精度良く制御できる。しかし、製品寸
法に直接影響するのは保圧工程におけるキヤビテ
イ圧であるが、この油圧がキヤビテイに伝わる間
に種々の圧力損失があり、射出樹脂の温度、金型
温度、及び成形機の状態が変わると、仮え油圧を
精度良く制御しても、キヤビテイ圧が変動し、製
品寸法にバラツキを生ずる。この製品寸法を安定
させる目的で、保圧工程中にキヤビテイ圧を制御
する方式(特願昭53−138454号参照)が提案され
ているが、射出樹脂の温度、金型温度が変動する
限り、製品寸法の安定化は望めなかつた。また射
出樹脂の温度や金型温度の変動に対してキヤビテ
イ設定圧を修正し、製品寸法を安定化する方法
(特願昭54−63262号参照)が提案されている。し
かし、この方法は確かに一方向の寸法は安定する
が、それ以外の寸法にバラツキがあるという欠点
があつた。
本発明は、上記従来例の欠点を解決するため
に、射出樹脂の温度や金型温度が変動しても、製
品の各方向の寸法を常に安定させることができる
射出成形機を提供するものである。
本発明の射出成形機は、ゲート部3および製品
の形状を型取つたキヤビテイ部2を有する金型1
と、粒状固形の合成樹脂原料を供給するホツパー
6と、そのホツパー6から供給される合成樹脂原
料を加熱溶融する加熱筒7と、その加熱筒7によ
る加熱により溶融させている合成樹脂原料を回転
によつて混練して均一な溶融合成樹脂とするとと
もに、その溶融合成樹脂原料を金型1の方へ給送
するスクリユー8と、スクリユー8の一端に結合
され溶融合成樹脂原料を加圧する油圧シリンダ9
と、加熱筒7の先端部に設けられスクリユー8に
より給送された溶融合成樹脂をゲート部3を介し
て金型1内のキヤビテイ部2に射出するノズル5
と、そのノズル5と金型1のゲート部3との間に
設けたランナ部4と、そのランナ部4の内圧を検
出するランナ圧検出部16と、キヤビテイ部2の
内圧を検出するキヤビテイ圧検出部17と、金型
1内に射出されている合成樹脂の温度を金型温度
の検出により検出する温度検出部18と、キヤビ
テイ圧を制御するため油圧シリンダ9の油圧を制
御する圧力制御部24とを備えている。
そして、圧力制御部24は、キヤビテイ設定圧
算出手段と、冷却時間設定手段と、キヤビテイ圧
制御手段とからなつている。
そのキヤビテイ設定圧算出手段は、予め定めら
れた金型温度の目標値TM0と、その目標値の温度
に対応する予め定められたキヤビテイ設定圧PS0
と、金型温度TMの変動に対して合成樹脂量Wを
一定に保持するためのキヤビテイ圧修正係数α
と、前記温度検出部18により検出された温度
TMとに基づき、その検出温度TMに対応するキヤ
ビテイ設定圧PSを演算式PS=PS0+α(TM−TM0
により算出するものである。
冷却時間設定手段は、金型温度の目標値TM0
と、その目標値の温度のときの予め定められた冷
却時間tc0と、金型温度TMの変動に対して製品取
り出し時の製品寸法が変わらないように保持する
ための冷却時間修正係数βと、前記温度検出部1
8により検出された温度TMとに基づき、その検
出温度TMに対応する冷却時間tcを演算式tc=tc0
β(TM−TM0)により算出するものである。キヤ
ビテイ圧制御手段は、キヤビテイ圧検出部17の
出力に基づき、キヤビテイ部の圧力が前記算出し
たキヤビテイ設定圧PSとなるように、前記油圧シ
リンダ9への油圧を定値制御するとともに、ラン
ナ圧検出部16の出力が前記キヤビテイ設定圧PS
に予め定めた一定の設定差圧POを加えた値に到
達したとき、前記定値制御の動作を停止させるも
のである。
さらに、本発明の射出成形装置は、キヤビテイ
圧制御手段による前記定値制御動作の停止後、算
出した冷却時間tcが経過したとき金型1を開く手
段が設けられている。以下、図面により実施例を
詳細に説明する。
本発明の実施例を説明する前に、本発明の原理
を説明する。一般に、製品の密度のバラツキは非
常に小さく、ほぼ一定と考えて良いので、製品の
各寸法のバラツキ幅を小さくする必要条件は製品
の樹脂の量、即ち樹脂の重量を一定にし、製品体
積を安定させることである。しかし、製品重量を
一定にしても、製品樹脂が金型内で冷却収縮する
時には金型キヤビテイの形状による拘束およびキ
ヤビテイ表面と製品樹脂表面の間の摩擦等の影響
を受けるため、型の外で冷却した時の製品の各寸
法を比較すると、製品の各方向の収縮に差が生
じ、金型から製品を取り出す時の製品樹脂の温度
が変ると、製品寸法にバラツキを生ずる。従つ
て、製品の各寸法を安定化するには、射出樹脂の
温度および金型温度が変動しても、製品の樹脂量
及び製品取出時の温度を一定にすることが必要で
ある。
この原理に基づいて、まず製品樹脂量を一定に
する方法を説明する。一般に金型は、キヤビテイ
の樹脂より、キヤビテイの入口にあるゲート部の
樹脂が早く冷却されるように、ゲート部の樹脂の
肉厚がキヤビテイ部より薄くなるように設計され
ている。従つて、ゲート部の樹脂が金型で冷却さ
れて流動性が著しく悪くなると、キヤビテイ内に
樹脂が流入しなくなり(ゲートシール)、その時
点で製品の樹脂量が決まる。一方、樹脂は圧縮性
があると共に、熱膨脹率が大きいので、ゲート部
の樹脂の流動性が悪くなるゲートシール時の製品
の樹脂量は、その時点におけるキヤビテイ内樹脂
の圧力及び温度に左右される。従つて、各製品の
樹脂量を安定化するには、ゲートシール時におけ
るキヤビテイ内の樹脂の圧力及び温度を一定にし
なければならない。
このゲートシール時におけるキヤビテイ内の樹
脂圧は、第1図に示したように、キヤビテイ圧
PCを設定値PSに定値制御し、ランナ部圧力Pr
設定値PSの差が予め設定した差圧POに達するま
で継続することによつて、ゲートシール時のキヤ
ビテイ圧PCを設定値PSにすることができる。即
ち、設定差圧POは、ゲート部の樹脂の流動性が
著しく悪くなり、樹脂の加圧を停止しても、キヤ
ビテイ内の樹脂がゲート部側に逆流しなくなるま
でゲート部の樹脂が冷却される時点でのランナ部
の圧力Prと設定圧PSとの差以上に設定されている
ので、このPrとPSとの差がPOに達した時点で加
圧シリンダ内の油圧を下げれば、その時点でゲー
トシールされ、ゲートシール時のキヤビテイ圧を
設定圧PSにすることができる。
一方、第1図の圧力制御は、ランナ圧Prとキヤ
ビテイ圧PCの差からゲート部樹脂の冷却状態を
推測し、ゲート部樹脂が特定の温度まで冷却され
た時点で外部操作(油圧を低下させ)によりゲー
トシールドを起こさせる方法であるため、キヤビ
テイ内の樹脂の冷却状態とゲート部の樹脂の冷却
状態が対応した関係になければ、ゲートシールド
時のキヤビテイ内の樹脂温度を一定にすることが
できず製品重量が変動する。本発明者等の実験に
よれば、金型の熱容量に比較して樹脂の熱容量は
非常に小さく、そのためキヤビテイ部とランナ部
の樹脂の冷却の対応関係は金型温度によつて変わ
るが、射出された樹脂の温度では殆んど変わらな
い。このことから、ゲートシール時におけるキヤ
ビテイとゲート部における樹脂の冷却状態の対応
関係は、射出樹脂の温度変動によつて変わること
はないが、金型の温度が変動すると変わるもので
ある。従つて、第1図の圧力制御を行なうと、射
出樹脂の温度が変わつても、ゲートシールド時の
キヤビテイ内の樹脂温度は変わらず、製品の樹脂
量は一定に保たれるが、金型の温度が変わると、
ゲートシールド時のキヤビテイ内の樹脂の温度が
変わり、製品の樹脂量を一定にすることはできな
い。第1図の制御において、金型の温度の変動に
よつて、製品の樹脂量が変つたのは、ゲートシー
ルド時のキヤビテイ内の樹脂圧が設定圧に保たれ
るのに対して、その時の樹脂の温度が金型温度で
変わるためであるが、この金型の温度の変動は避
け難いので、製品の樹脂量を安定させるには、金
型の温度の変動による製品の樹脂量の変動量をゲ
ートシールド時のキヤビテイ内の圧力、即ち第1
図のキヤビテイの設定圧PSを修正して補償すれば
よい。この補償を実施するには金型の温度の変動
分を検出することが必要であるが、金型は熱容量
が大きく、短時間に温度が急激に変動することは
ないので、この金型温度は成形開始時からキヤビ
テイ内に樹脂が充満するまで検出すれば良く、そ
の検出した金型の温度TMの目標値TM0に対する
ずれからキヤビテイ設定圧に修正を加えればよ
い。
次に、このキヤビテイの設定圧の修正方法につ
いて説明する。まず製品の樹脂量Wを一定にする
ために、金型温度TMの変動に対するキヤビテイ
圧の修正量を決定するキヤビテイ圧修正系数の
(Kg/cm2/℃)は、第2図の樹脂量Wと金型温度
TMの関係及び第3図の設定圧PSと樹脂量Wとの
関係から次のように求まる。この樹脂量に対する
金型温度TM、設定圧PSはそれぞれ一次的な関係
にあり、それぞれの勾配は、 δW/δTM=Wa2−Wa1/TM2−TM1=a1, δW/δPS=Wb1−Wb2/PS2−PS1=a2 ……(1) である。この金型温度TMの変動に対して、樹脂
量Wを一定に保持するようにするには、キヤビテ
イ圧修正係数αを次のように選定すればよい。
δW/δTM+αδW/δPS=a1+αa2=0 ……(2) α=−a1/a2(Kg/cm2/℃) 従つて、検出された金型温度TMのときのキヤ
ビテイ設定圧PSは、金型温度が目標値TM0のとき
のキヤビテイ設定圧Ps0を基準にして、下記の(3)
式から算出して第1図の圧力制御を実施すれば、
樹脂量Wは金型温度が変動しても常に一定に保つ
ことができる(第4図参照)。
PS=Ps0+α(TM−TM0) ……(3) 次に、製品を取り出した時の製品の樹脂温度を
一定にする方法について説明する。まず、(3)式の
設定圧PSの修正を行なつた場合、保圧終了時から
製品を金型から取り出すまでの冷却期間tcを一定
にすると、射出樹脂の温度変動によつて製品取り
出し時の製品樹脂温度は変わらず、各寸法は一定
であるが、金型温度TMが変動すると、製品取り
出し時の製品樹脂温度が変わり、製品の各寸法が
一定にならない(第5図参照)。従つて金型温度
TMの変動によつて製品取り出し時の製品樹脂温
度が変わらないようにして各寸法を安定化させる
には、金型温度TMの変動に応じて冷却時間tc
修正すれば良い。この修正量を示す冷却時間修正
係数βは、第5図の寸法と金型温度TMの関係及
び第6図の寸法と冷却時間tcの関係から次のよう
に求められる。まず製品の寸法の中で最も金型温
度TMの影響の大きい寸法Lに対する金型温度TM
及び冷却時間tcはほぼ一次的な関係にあり、それ
ぞれの勾配は、 δL/δTM=LM2−LM1/TM2−TM1, δL/δtc=LC2−LC1/tc2−tc1 ……(4) である。この金型温度TMの時間に対して製品の
取り出し時の製品樹脂温度を安定にすることは、
Lを一定にすることと同意であるので、修正係数
βは次のように選定すればよい。
δL/δTM+βδL/δtc=b1+βb2=0 ……(5) β=−b1/b2 従つて、検出した金型温度がTMのときの冷却
時間tcは、金型温度が目標値TM0のときの冷却時
間tc0を基準にして、下記の(6)式で冷却時間を修
正すれば、製品取り出し時の製品の樹脂温度が安
定する。
tc=tc0+β(TM−TM0) ……(6) 以上説明したように、第1図のキヤビテイ圧定
値制御をベースにし、金型の温度変動によつて(3)
式及び(6)式によつてキヤビテイ設定圧及び冷却時
間を修正する本発明の射出成形機によれば、金型
の温度及び射出樹脂の温度の変動が避けられなく
ても、製品の各寸法は安定する。
なお、従来の成形法においては、成形サイクル
は一定にされる関係上、射出樹脂の温度及び金型
の温度が最も高い時を考え、その時に必要な成形
サイクル時間以上に設定せざるを得ないのに対し
て、本発明の成形機によれば、射出樹脂の温度及
び金型の温度の変動に応じて、保圧時間、冷却時
間が自動的に変わり(第7図参照)、成形サイク
ルは常に必要最低限に抑えられる。従つて、本発
明を用いることによつて、成形サイクルの短縮に
よる生産性が向上する利点もある。
次に、上記の原理に基づいた本発明の実施例を
説明する。第8図は、本発明の1実施例を示した
もので、金型1の内部に製品の形状と雌雄関係に
あるキヤビテイ2、樹脂をキヤビテイに送るゲー
ト3、キヤビテイ2へ樹脂を送る通路となるラン
ナ4が設けられている。5は樹脂を金型に射出す
るノズル、6は原料樹脂を供給するホツパ、7は
供給された樹脂を加熱溶融する加熱筒、8は原料
樹脂を計量供給すると共に、回転によつて樹脂を
可塑化、混練して均一な溶融樹脂とし、その樹脂
を加圧するスクリユ、9は樹脂スクリユ8を介し
て加圧する油圧シリンダ、10はスクリユ8を回
転させるモータ、11は加熱筒の温度を調節する
加熱筒温度調節器で、この温度調節器11は加熱
筒に設置した加熱筒温度センサ12からの情報を
得て、加熱ヒータ13の電流を調節し、設定温度
に制御する。14は金型1の温度を調節する金型
温度調節器で、この金型温度調節器14は金型1
に設置した金型温度検出器15の情報にもとづい
て熱媒体を加熱冷却し、その媒体を金型1内に循
環させる。16はランナ部4の圧力を検出するラ
ンナ圧検出部、17はキヤビテイ2の圧力を検出
するキヤビテイ圧検出部、18は型温検出器、1
9はリミユトスイツチリレーで構成され、成形機
のシーケンス制御を行なうシーケンス制御盤、2
0は樹脂を加圧する油圧シリンダ9の油圧を調節
する電磁圧力調節弁、21は油圧シリンダ9及び
スクリユ8の動きを調節する流量調節弁、22は
油圧を発生する油圧ポンプ、23は油圧の元圧を
確立するリリーフ弁、24はキヤビテイ2の内部
の圧力を制御する圧力制御装置で、シーケンス制
御盤19から入力装置25、ランナ圧検出器1
6、キヤビテイ圧検出器17、型温検出器18か
ら送られてくるアナログ情報をA/D変換器によ
つてコンピユータである制御装置27に入力可能
な信号に変更するアナログ入力装置26、入力さ
れたシーケンス情報、キヤビテイ圧情報、ランナ
圧情報、型温情報からキヤビテイ圧を第1図の波
形に制御するため、シーケンスタイミング及び電
磁圧力調節弁20の動作命令を検出および算出す
る制御装置27、その制御装置27から出力され
たシーケンスタイミングを示すデイジタル信号を
リレーが駆動できる信号に変換し、シーケンス制
御盤19に送るデイジタル出力装置28、それに
制御装置27から出力された電磁弁動作命令を示
すデイジタル信号を電磁圧力調節弁20が動作可
能なアナログ信号に増幅変換するアナログ出力装
置29から構成される。
そして、制御装置27は具体的にはコンピユー
タからなり、前記(3)式により金型温度TMのとき
のキヤビテイ設定圧PSを算出するキヤビテイ設定
圧算出手段、前記(6)式により金型温度TMのとき
の冷却時間tcを算出する冷却時間設定手段、およ
びキヤビテイ設定圧算出手段の出力に基づき定値
制御するとともにランナ圧がキヤビテイ設定圧PS
に設定差圧POを加えた値に到達したとき、前記
設定値制御の動作を停止させるキヤビテイ圧制御
手段の諸機能を遂行するようプログラムされてい
る。
次に、本実施例の動作を説明する。この射出成
形機の動作は各成形サイクルにおいて、同じであ
るので、1サイクルについて説明する。まず成形
を開始するに当つて、流量調節弁21を油圧シリ
ンダ9のピストンが決められた速度で前進するよ
うに予め調節する。また加熱筒内の樹脂はヒータ
からの加熱およびスクリユ8の回転によつて溶融
状態にあり、所定の位置まで後退している。一
方、圧力制御のタイミング検出及び圧力制御をつ
かさどる制御装置内には(3)式及び(6)式の設定型温
TM0、型温TM0におけるキヤビテイ設定圧PS0、設
定冷却時間tc0、保圧終了検出のための設定差圧
PO及び保圧開始決定のためのキヤビテイ圧しき
い値Pclが予め設定されている。
本実施例において、成形機の動作は主に制御装
置で制御されるので、実施例の動作を制御装置を
中心に説明する。この制御動作は次の7種類から
構成される。
(1) 動作1 射出開始の検出 (2) 動作2 電磁圧力調節弁19の閉鎖 (3) 動作3 キヤビテイ設定圧PS、冷却時間tc
算出 (4) 動作4 保圧開始時の検出 (5) 動作5 保圧制御 (6) 動作6 樹脂加圧停止 (7) 動作7 冷却終了の検出 次に、上記の動作を第9図により説明する。上
記動作は成形機の状態が検出されながら順次実行
される。まず、成形開始時には動作1が実行され
ている。この動作1で、制御装置27はデイジタ
ル入力装置25を介してシーケンス制御盤19内
の成形開始時に動作するリレーRSのオンオフ状
態を繰り返し検出し、その情報からシーケンス制
御盤19が成形開始の状態になつたかどうかを判
定し、成形開始と判断すると、制御装置27は動
作2に移る。
動作2において、制御装置27はアナログ出力
装置29を介して電磁圧力調節弁20に対して弁
が閉じるように命令を送る。アナログ出力装置2
9は制御装置27から短時間に出力された信号を
受け取ると、それを保持し、制御装置27から送
られる次の信号を受け取るまで、この保持した信
号をDA変換して増幅し、電磁圧力調節弁20を
駆動するので、流量調節弁21を通過した油は総
て油圧シリンダ9に送られる。この油圧シリンダ
9に送られてくる油量に応じて成形機のスクリユ
8が前進し、金型1への樹脂の射出が開始され
る。制御装置27は動作2の実行によつてアナロ
グ出力装置29に命令を与えた後、直ちに動作3
の実行に移される。
動作3になると、アナログ入力装置26は型温
検出器18から金型温度TMを読み込み、次に予
め制御装置27内に格納されているα,β,
TM0,PS0,tc0を使用して、(3),(6)式の演算によ
つてキヤビテイ設定圧PS及び冷却時間tcを算出す
る。このPC,tcが算出されると、制御装置27は
動作4の実行に移る。
次に、動作4では、制御装置27はアナログ入
力装置26を介してキヤビテイ圧検出器17から
キヤビテイ圧PCを読み込み、制御装置27に格
納されている保圧開始検出用のキヤビテイ圧しき
い値Pclにこのキヤビテイ圧が達しているかどど
うかを判定する動作を繰返えす。制御装置27が
動作2を実行した後で動作4の実行を開始するま
での時間は非常に短い(1秒以下)ので、この間
に金型内に樹脂が充満されることはない。この制
御装置27が動作4を繰返えし実行している間
に、成形機は金型内へ樹脂の射出を継続してい
る。この射出が進行して金型内に樹脂が充満する
と、キヤビテイ圧PCが第10図のように急激に
上昇を始め、キヤビテイ圧しきい値Pclを越える。
この動作4によつて、PC>Pceが検出されると、
制御装置27は保圧開始と判定して、動作5に移
る。
動作5では、キヤビテイ圧を動作3で算出した
設定値PSに定値制御すると共に、この定値制御終
了時点、即ち保圧終了時の検出が行なわれ、この
動作5は周期Tの間隔で繰返えし実行される。各
周期の動作は同じであるので、n周期目の動作に
ついて説明する。まず制御装置27はキヤビテイ
圧検出器17のアナログ入力装置26を介してキ
ヤビテイ圧PC{nT}を検出する。また制御系数a
{nT}を次式によつて算出する。
a{nT}=a0+na1 ……(7) 但しa0,a1は定数 次に、ランナ圧Pr{nT}を検出し、a{nT}を
算出後、一般的なサンプリングPID制御の演算式
ある下記の(8)式に従つて、キヤビテイ圧PCを設
定圧PSに保持するための電磁圧力調節弁20に対
する操作命令Pi{nT}を算出する。
Pi{nT}=a{nT}・〔PS−PC{nT}〕+a{nT}・
kIoi=1 〔PS−PC{nT}〕 +a{nT}・kD・〔PC{(n−1)T}
−PC{nT}〕……(9) 但し、kI,kDは定数 PC{(n−1)T}はn−1周期目で検出した
キヤビテイ圧である。
なお、(9)式の中a{nT}は一般に定数が使用さ
れるのに対して、本実施例で(7)式のように各周期
ごとに一定量増加させるのは、射出成形の場合、
金型内の樹脂が冷却されるに従つて油圧シリンダ
の油圧がキヤビテイへ伝わる量が少なくなり、a
{nT}が一定値のままでは良好な定値制御ができ
ないからである。また(9)式によつてPi{nT}が算
出されると、その結果ををアナログ出力装置29
を介して電磁圧力調節弁20へ送る。このPi
{nT}の出力が終ると、制御装置27は保圧終了
時の検出を実施する。即ち、制御装置27はまず
アナログ入力装置26を介してランナ圧検出器1
6からランナ圧Pr{nT}を読み込み、このランナ
圧Pr{nT}と設定圧PSとの差を求め、その差が設
定差圧POに達していなければ、保圧継続と判定
し、n+1周期になるまで待期する。その差が設
定差圧POに達していれば、保圧終了と判定して
次の動作6に移る。また動作5において、T周期
で繰返えし実行されている間は、キヤビテイ圧
PCは設定圧PCに保持されているが、金型内樹脂
の冷却が進行すると、ランナ圧Prが上昇し、Pr
PS>POとなると、保圧終了と判定され、制御装
置27は動作6に移る。
動作6では、制御装置27はデイジタル出力装
置28を介して、シーケンス制御盤19に対して
冷却工程を示すリレー信号を出力し、続いてアナ
ログ出力装置29を介して電磁圧力調節弁20に
対して開放命令を送る。シーケンス制御盤19が
冷却工程を示すリレー信号を受けると、リレーシ
ーケンスによつてスクリユ回転用のモータを駆動
し、スクリユ8を回転させてホツパ6から原料樹
脂を供給すると共に、スクリユ8の位置を所定の
位置まで後退させる。また電磁圧力調節弁が開放
されると、油圧シリンダ9の油圧が低下し、樹脂
の加圧が停止され、制御装置27は動作7に移
る。
動作7では、動作6の実行終了時間からの時間
をカウントし、そのカウント時間が動作3で算出
されたtc0に達すると、冷却終了を判定し、デイ
ジタル出力装置28を介してシーケンス制御盤に
冷却終了を示すパルス信号を出力し、次の成形に
備えて再び動作1に戻る。
一方、シーケンス制御盤19は冷却終了を示す
リレーパルス信号を受けると、シーケンス動作に
よつて金型1を開き、製品を取り出し、再び金型
を閉じて次の成形に備える。
以上の実施例において、L1=140mm、L2=25
mm,L3=7mmの平板の製品を成形した際の各寸
法のバラツキを第11図に示したが、射出樹脂の
温度、金型の温度が10℃程度変動しても、寸法に
は影響が現われず、寸法精度の良い成形を達成す
ることができる。
以上説明したように、本発明によれば、型の温
度及び射出樹脂の温度の変動に関係なく、樹脂が
金型に充満された後、キヤビテイ圧をキヤビテイ
設定圧に保持し、ランナ圧とキヤビテイ設定圧の
差圧が予め決めた設定圧に達した後、設定冷却時
間樹脂を冷却し、製品樹脂を取り出すようにした
ので、金型内で製品樹脂は常に一定の収縮が与え
られ、製品寸法のバラツキが少ないという利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、射出成形の圧力制御工程を説明する
ための図、第2図は、製品重量と金型温度の関係
を示した図、第3図は、製品重量とキヤビテイ設
定圧との関係を示した図、第4図は、本発明によ
る製品重量と金型温度の関係を示した図、第5図
は、製品寸法と金型温度の関係を示した図、第6
図は、製品寸法と冷却時間の関係を示した図、第
7図は、樹脂の温度及び金型の温度の変動に応じ
た保圧時間、冷却時間の変動を示した図、第8図
は、本発明の1実施例の構成を示した図、第9図
は、制御装置の各動作の実行タイミングを示した
図、第10図は、キヤビテイ圧と時間の関係を示
した図、第11図は、温度、製品寸法、重量とシ
ヨツト数との関係を示した図である。 1……金型、2……キヤビテイ、3……ゲー
ト、4……ランナ、5……ノズル、6……ホツ
パ、7……加熱筒、8……スクリユ、9……油圧
シリンダ、10……モータ、11……加熱筒温度
調節器、12……加熱筒温度センサ、13……加
熱ヒータ、14……金型温度調節器、15……金
型温度検出器、16……ランナ圧検出部、17…
…キヤビテイ圧検出部、18……型温検出器、1
9……シーケンス制御盤、20……電磁圧力調節
弁、21……流量調節弁、22……油圧ポンプ、
23……リリーフ弁、24……圧力制御装置、2
5……入力装置、26……アナログ入力装置、2
7……制御装置、28……デイジタル出力装置、
29……アナログ出力装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ゲート部および製品の形状を型取つたキヤビ
    テイを有する金型と、粒状固形の合成樹脂原料を
    供給するホツパーと、ホツパーから供給される合
    成樹脂原料を加熱溶融する加熱筒と、加熱筒によ
    る加熱により溶融させている合成樹脂原料を回転
    によつて混練して均一な溶融合成樹脂とするとと
    もに、その溶融合成樹脂原料を金型の方へ給送す
    るスクリユーと、前記スクリユーの一端に結合さ
    れ溶融合成樹脂原料を加圧する油圧シリンダと、
    加熱筒の先端部に設けられスクリユーにより給送
    された溶融合成樹脂をゲート部を介して金型内の
    キヤビテイに射出するノズルと、前記ノズルと前
    記金型のゲート部との間に設けたランナ部と、前
    記ランナ部の内圧を検出するランナ圧検出部と、
    前記キヤビテイ部の内圧を検出するキヤビテイ圧
    検出部と、前記金型内に射出されている合成樹脂
    の温度を金型温度の検出により検出する温度検出
    部と、キヤビテイ圧を制御するため油圧シリンダ
    の油圧を制御する圧力制御部とを有する射出成形
    機において、 前記圧力制御部は、 予め定められた金型温度の目標値TM0と、その
    目標値の温度に対応する予め定められたキヤビテ
    イ設定圧PS0と、金型温度TMの変動に対して合成
    樹脂量Wを一定に保持するためのキヤビテイ圧修
    正係数αと、前記温度検出部により検出された温
    度TMとに基づき、その検出温度TMに対応するキ
    ヤビテイ設定圧PSを演算式PS=PS0+α(TM
    TM0)により算出するキヤビテイ設定圧算出手段
    と、 前記金型温度の目標値TM0と、その目標値の温
    度のときの予め定められた冷却時間tc0と、金型
    温度TMの変動に対して製品取り出し時の製品寸
    法が変わらないように保持するための冷却時間修
    正係数βと、前記温度検出部により検出された温
    度TMとに基づき、その検出温度TMに対応する冷
    却時間tcを演算式tc=tc0+β(TM−TM0)により算
    出する冷却時間設定手段と、 前記キヤビテイ圧検出部の出力に基づき、キヤ
    ビテイ部の圧力が前記算出したキヤビテイ設定圧
    PSとなるように、前記油圧シリンダへの油圧を制
    御するとともに、ランナ圧検出部の出力が前記キ
    ヤビテイ設定圧PSに予め定めた一定の設定差圧
    P0を加えた値に到達したとき、前記制御の動作
    を停止させるキヤビテイ圧制御手段とからなり、 また、前記キヤビテイ圧制御手段の前記制御動
    作の停止後、前記算出した冷却時間tcが経過した
    とき金型を開く手段を設けたことを特徴とする射
    出成形機。
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