JPS63291945A - 低収縮性フェノール樹脂成形材料 - Google Patents

低収縮性フェノール樹脂成形材料

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JPS63291945A
JPS63291945A JP63110618A JP11061888A JPS63291945A JP S63291945 A JPS63291945 A JP S63291945A JP 63110618 A JP63110618 A JP 63110618A JP 11061888 A JP11061888 A JP 11061888A JP S63291945 A JPS63291945 A JP S63291945A
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JP
Japan
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molding material
phenolic resin
shrinkage
low
resin molding
Prior art date
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Pending
Application number
JP63110618A
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English (en)
Inventor
マノイ・ケイ・グプタ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Occidental Chemical Corp
Original Assignee
Occidental Chemical Corp
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K13/00Use of mixtures of ingredients not covered by one single of the preceding main groups, each of these compounds being essential
    • C08K13/04Ingredients characterised by their shape and organic or inorganic ingredients
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/31504Composite [nonstructural laminate]
    • Y10T428/31942Of aldehyde or ketone condensation product

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、改良されたフェノール樹脂成形材料に関する
ものであり、特にレゾール型フェノール樹脂をベースと
する、改良された熟成特性を有するシート成形材料に関
する。
〔従来の技術〕
フェノール−ホルムアルデヒド樹脂に充填剤を混合して
得られるフェノール樹脂成形材料は容易に硬化し、耐久
性のある成形品と成り得る。成形品を得るために使用さ
れるそのようなフェノール樹脂成形材料は米国特許第2
.424.787号に開示されている。この特許には、
フェノール樹脂成形材料の製造において“−投法樹脂”
すなわちレゾール樹脂と“二段性樹脂”すなわちノボラ
ック樹脂の双方を使用することが開示されている。レゾ
ール樹脂成形材料の製造においては、樹脂が液状である
ために樹脂シロップを充填剤と混合することが必要であ
ると開示されている。その発明の好ましい実施例によれ
ば、カルシウム及びマグネシウムの化合物を含むアルカ
リ金属又はアルカリ土類金属の酸化物がフェノール樹脂
及び充填剤からなる成形材料に配合されるのが好ましい
と開示されている。マグネシウム酸化物が特に有利であ
ると言及されている。このような酸化物を成形材料に添
加することにより室温あるいはわずかにそれより高温に
おいて成形材料の硬化反応が起る。しかしながら、この
固化は樹脂を最終の不融、不溶工程に転換するのではな
く、固化した生成物は加熱及び加圧下で容易に成形され
て満足な成形製品となる。
フィリップス(phl 11pps)による米国特許第
4.075.155号において、これまで一般的にポリ
エステル樹脂のみ使用されていたシート成形材料(SM
C)技術にレゾール型フェノールホルムアルデヒド樹脂
成形材料を使用することが開示されている。フィリップ
スの特許は充填剤、水酸化カルシウム及び水酸化マグネ
シウムのような化合物、離型剤及びカップリング剤を含
む成形材料を開示している。
米国特許第3.956.227号には、酸化カルシウム
を含むセメントを含むフェノール樹脂成形材料が開示さ
れており、シランカップリング剤の使用も開示されてい
る。シート成形材料は、前記特許により開示されている
。関連特許には、米国特許第3.944.515号及び
第L988.289号が含まれる。
その後の特許である米国特許第4.182.701号は
、フェノール及びアルデヒドに水酸化カルシウム及びシ
ランカップリング剤を混合して反応することにより製造
したフェノール樹脂成形材料に関する。
フェノール樹脂の反応中に水酸化カルシウム及び水酸化
マグネシウムを使用することも米国特許第4,070,
331号に開示されている。
オリボ(011vo)らによる米国特許第4.116.
921号において、ホルムアルデヒド及びビスフェノー
ルから製造されたフェノール樹脂成形材料が開示されて
いる。前記特許は成形材料に酸化又は水酸化カルシウム
を使用することを開示している。
また中空炭素及び中空フェノール樹脂マイクロバルーン
の使用も開示している。
ファーカス(Farkas)による英国特許第1.38
3.227号には、グリコールで変性されたレゾール型
フェノールアルデヒド樹脂から製造されたシート成形材
料が開示されている。この樹脂は酸で硬化する。米国特
許第4.419.400号にはオリゴマーで変性された
樹脂が開示されている。
日本において公開されたいくつかの特許出願がこの技術
を取扱っている。特開昭68−92927号には、レゾ
ール型フェノール樹脂、水酸化又は酸化カルシウム及び
/又は水酸化又は酸化マグネシウム、及びタルク、粘土
等の充填剤を含むシート成形材料が開示されている。特
開昭58−91935号では、レゾール型フェノール樹
脂、酸化又は水酸化カルシウム及び酸化又は水酸化マグ
ネシウムのような増粘剤、充填剤及び強化剤を含むフェ
ノール樹脂成形材料がブレーキシューに使用するために
磨擦剤と併用されている。このブレーキシューの形成に
はシート成形材料技術が使用されている。
特開昭59−170126号では、レゾール型フェノー
ル樹脂及びアルカリ土類金属の酸化物又は水酸化物を特
別な形状の連続又は不連続のガラス繊維に含浸して得ら
れたシート成形材料が開示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
市販のシート成形材料にはポリエステル、フェノールホ
ルムアルデヒド樹脂その他の樹脂にかかわらず、典型的
な処方があり、混合を容易にするために比較的低粘度で
混合される。比較的低価格であるフィラーを大量に添加
できるように、撹拌中できる限り低粘度とすることが特
に望ましい。
また、熟成時間を最小にするために、混合後の増粘が比
較的速いことも重要である。初期粘度をより低くするた
めに、種々の不活性な希釈剤を添加することができる。
しかしながらそのような希釈剤は、最終的なシート成形
材料の物性に対しては勿論のこと、熟成の効果に対して
悪影響を及ぼす。
混合後、その材料は繊維補強材料と結合され、2枚のポ
リマーフィルムの間にてサンドイッチ型のシート状に成
形される。ポリマーフィルムはシート成形材料が最終形
状に成形される前に取除かれる。
一般にフェノール樹脂成形材料はフィルムをはがすこと
ができるようになるまでに30〜60℃で数日、オーブ
ンで熟成される。それ故に本発明の目的とするところは
、初期粘度が比較的低く、改良された熟成特性を有し、
さらに必要な増粘時間が短いことを特長とする低収縮性
のフェノール樹脂成形材料を提供することにある。
一般にフェノール樹脂をベースとした成形材料はその硬
化プロセスが縮合反応であるため成形後の寸法安定性が
ポリエステル樹脂をベースとじた成形材料より劣るもの
であったが、本発明の成形材料においてラクトン類を使
用することにより、著しく収縮性を改良したフェノール
樹脂成形材料を提供することが第二の目的とするところ
である。
〔課題を解決しようとする手段、作用〕本発明による特
にシート成形材料として有用な低収縮性フェノール樹脂
成形材料は、次の成分から構成される。
(a)  レゾール型フェノール樹脂、(b)  アル
カリ土類金属の酸化物又は水酸化物及びシラン化合物か
らなる群から選ばれた硬化剤、(c)  充填剤、及び (d)  次の構造式を有するラクトン、(式中、Xは
ハロゲン、mは0又は1、nは2乃至4、m+nは2乃
至5) さらに、この成形材料は一般に離形剤、カップリング剤
等の助剤をも含有している。
本発明の成形材料は、好ましくはガラス繊維又はフィラ
メントのような補強繊維と組み合わされてシート成形法
、プルトルージョン法あるいはフィラメントワインディ
ング法等に使用される。
本発明の実施において有用なレゾール型フェノール樹脂
は一般に、アルカリ触媒の存在下でフェノールを過剰の
モル比のアルデヒドと反応させることにより調製される
本発明の実施において使用するレゾール型フェノールア
ルデヒド樹脂の調製において使用しうるフェノールの例
には、フェノールそのもの(C,H50H) 、ナフト
ール、アントラノール、及び、それらの置換誘導体のよ
うな6乃至24個の炭素原子を有するオルソ及びバラ配
向性のヒドロキシ又はアミノ基を有する芳香族化合物が
含まれる。そして置換誘導体の芳香族化合物上の置換基
は、水素h Cfl + Bl’及びFのようなハロゲ
ン、N 112及び以下のような炭化水素基から個々に
選択される。
(a)1乃至12側の炭素原子、好ましくは1乃至9個
の炭素原子のアルキル基、及びそれらの種々の異性体で
あり、それらは芳香族核のオルソ又はバラ位において置
換される、 (b)  シクロヘキシル、シクロペンチル、メチルシ
クロヘキシル、ブチルシクロヘキシル等のような5乃至
12個の炭素原子のシクロアルキル基、(C)  炭化
水素部分が以下の(c)で定義されているアリールケト
ン基、 (d)  炭化水素部分が前述の(a)及び(b)で定
義されているアルキル、アリール及びシクロアルキルカ
ルボキシル基、 (c)  フェニル、ナフチル、アントリル等のような
6乃至24個の炭素原子のアリール基、(r)アリール
基が低級アルキル及び/又はヒドロキシ置換基を含むフ
ェニル基である(得られるヒドロキシ芳香族はたとえば
ビスフェノールである)アリール置換アルキル基、 (g)  前述の炭化水素基に対応するオキシ炭化水素
基、及び (h)  前述のヒドロキシ芳香族の混合物がある。
適する置換フェノールには、m−クレゾール、m−プロ
ピルフェノール、m−イソブチルフェノール、m −5
ee−ブチルフェノール、m−tert−ブチルフェノ
ール、m−ブロモフェノール、m−クロロフェノール、
m−フェニルフェノール、m−ベンジルフェノール、m
−セチルフェノール、m−クミルフェノール、m−ヒド
ロキシアセトフェノン、m・ヒドロキシベンゾフェノン
、m−d−リモネンフェノールが含まれる。オルソ及び
バラ位が置換された対応するフェノールもある程度使用
しつるが好ましくはない。
前述の種々のヒドロキシ芳香族化合物の混合物も使用し
うる。
使用しうるフェノール類の中には“クレゾール酸“とじ
て知られているものも含まれるが、それはしばしば2つ
以上の反応水素位置を有する化合物すなわち、オルソ及
びバラ位が未置換の化合物の不均質混合物を含み、比較
的反応性の小さい樹脂を生ずる。これらの化合物には3
,5−キシレノール、m−クレゾール、3.4−キシレ
ノール、2.5−キシレノール、2.3−キシレノール
、フェノール、p−クレゾール、0−クレゾール、2.
4−キシレノール、及び2,8−キシレノールが含まれ
る。
クレゾール酸又はタール酸にはフェノール及びその同族
体、すなわちクレゾール、キシレノール、トリメチルフ
ェノール、エチルフェノール、及びジヒドロキシフェノ
ール、多環状フェノール等のような高沸点物質等が含ま
れる。それらは石炭、亜炭等の分解ガスの低温三量化物
、又は従来の高温コークス炉タール、又は熱的及び接触
的石油分解の液状生成物、シェルオイル、石炭水素化生
成物等よりしばしば得られる。
レゾルシノールのようなポリヒドロキシ芳香族化合物も
使用しうる。
アニリン及びフェノールの混合物もアルデヒド又はケト
ンと反応してレゾールを生成するので、本発明において
有用である。
尿素とフェノールの混合物もアルデヒド又はケトンと反
応してレゾールを生成するので、有用である。
本発明の範囲内で、レゾールを生成するために使用しう
るアルデヒドには、ホルムアルデヒド、又は37%以上
の濃度のホルマリンのようなその変態物、又はバラアル
デヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、イ
ソブチルアルデヒド、イソベントアルデヒド等が含まれ
る。8個より多い炭素原子を有するアルデヒドは樹脂化
に好ましくない影響を与えるので、不適当である。好ま
しいアルデヒドはホルムアルデヒドのような1乃至4個
の炭素原子を有するものであり、ホルムアルデヒドは水
溶液(37%以上)でもよいし、バラホルムアルデヒド
又はトリオキサンのような低重合体の形でもよい。その
他のアルデヒドにはバラアルデヒド、フルフラール、2
−エチルヘキサナル、エチルブチルアルデヒド、ヘプト
アルデヒド、ベンズアルデヒド及びクロトンアルデヒド
が含まれる。
本発明に使用するレゾール樹脂の調製に用いるアルカリ
触媒は、当業者に公知のいずれでもよい。
たとえば、水酸化ナトリウム及び水酸化カルシウムであ
る。一般に、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ土類金
属の水酸化物、水酸化アンモニウム、及びトリエタノー
ルアミンのようなアミンが使用される。
レゾールの調製において、アルデヒドのフェノールに対
するモル比は、好ましくは約1.1:1乃至z、5:i
である。一般に反応混合物を徐々に加熱して還流し、遊
離のアルデヒドが約2%未満となるまで約60℃乃至還
流温度に保持する。
次いで反応混合物を冷却し、必要により触媒を氷酢酸又
は硫酸のような酸で中和する。pHはおよそ5乃至8に
調整する。次いで樹脂を脱水して固形分約60乃至80
%とする。
本発明の成形材料において、レゾール型フェノール樹脂
は一般に約20乃至80重量%を占める。
本発明の成形材料において使用される硬化剤は、アルカ
リ土類金属化合物、特にマグネシウム、カルシウム、バ
リウムの酸化物と水酸化物、さらにシラン化合物、特に
アミノアルキルシランから成る。
商業的に有用なシランはγ−アミノプロピルトリエトキ
シシラン及びN−β(アミノエチル)γ−アミノプロピ
ルトリメトキシシランである。
好ましいアルカリ土類金属化合物の硬化剤は、マグネシ
ウムとカリウムの酸化物と水酸化物、及び、特にそれら
の混合物である。
シート成形材料の調製においては、樹脂配合物をプラス
チックフィルムの移動シートの上に流延する。このとき
の樹脂配合物の粘度の制御が作業上非常に重要である。
酸化又は水酸化カルシウムを使用すると、シート成形材
料の硬化が迅速になることが見い出された。水酸化又は
酸化マグネシウムのみを使用した場合には硬化速度は遅
い。酸化又は水酸化カルシウム及び酸化又は水酸化マグ
ネシウムの混合物を使用すれば、移動シート上の処理配
合物とも呼ばれる成形材料の粘度の制御が極めて良好と
なる。このために、酸化又は水酸化カルシウム及び酸化
又は水酸化マグネシウムの好ましい混合物は水酸化又は
酸化カルシウムと、水酸化又は酸化マグネシウムとの重
量比が約10:1乃至0.1 : 10の範囲である。
硬化剤は好ましくはシート成形材料に対して0.1乃至
約15重量%で使用される。
本発明のシート成形材料に使用される充填剤は、成形材
料に対して約5乃至約75ii量%である。この技術分
野において公知である広範囲の充填剤が使用できる。
好ましい充填剤は粘土及びタルク及びそれらの混合物で
ある。酸化アルミニウム三水和物及びガラス、セラミッ
ク及び有機球体のような種々の微小球でも良好な結果が
得られる。補助的な無機又は有機の充填剤として、フェ
ノール樹脂成形材料に通常使用されるような充填剤が使
用される。
適するそのような材料には、シリケート、アルミネート
、カーバイド、炭素、カーボネート、金属、岩石、鉱物
、スルフェート、酸化物、雲母、珪灰石等が含まれる。
充填剤もまた樹脂材料の粘度に影響を与える。
充填剤としてタルクのみを使用した場合には、その成形
材料の粘度は迅速に増加する。充填剤として粘土のみを
使用した場合には、配合物の粘度はゆっくり増加する。
しかし、タルクと粘土の混合物を使用すれば粘度制御は
良好となる。
本発明の材料においてブチロラクトンのようなラクトン
類が反応性希釈剤として使用される。ラクトン類は初期
粘度すなわち、混合過程における粘度を低下させ、そし
て熟成過程における粘度上昇を促進させる。成形材料に
ラクトンを混合すると、比較的不活性で安価な充填剤を
多量に添加することができる。さらに、本発明の成形材
料においてラクトンを使用すると、高衝撃強度と低収縮
性が得られる。
本発明において使用されるラクトン類は次の構造式で示
される。
ここでXはハロゲン、mは0又は1、nは2乃至4、m
+nは2乃至5である。一般にラクトン類はδ−バレロ
ラクトン、ブチロラクトン、ブロモブチロラクトン等で
ある。価格、入手のしやすさ、沸点の範囲やその他の特
性から好ましいラクトンはブチロラクトンである。
本発明の成形材料においてラクトンの配合量は所望の粘
度によりかなり変えることができる。通常ラクトンの添
加量は、シート成形材料、プルトルーシロンあるいはフ
ィラメントワインディング用の成形材料に対して約0.
1乃至約10重量%、好ましくは約2.5乃至約5重量
%である。
フェノール樹脂成形材料に通常使用される離型剤が本発
明の配合物において使用される。これらの中には、ステ
アリン酸、及びその金属塩、たとえばステアリン酸の亜
鉛、カルシウム及びマグネシウム塩がある。グリセロー
ルモノステアレートのような有機化合物も使用しうる。
本発明の成形材料には、強度特性及び繊維補強効果を改
善するために、成形材料に対して約0.Ol乃至10重
量%のシランカップリング剤を含んでいてもよい。この
目的のための適当なカップリング剤はこの技術分野にお
いて公知であり、例えばテトラエチルオキシシラン、γ
−アミノプロピルトリエトキシシラン及びγ−アミノプ
ロピルトリメトキシシランのようなアミノアルキルシラ
ン類が含まれる。
本発明のフェノール樹脂成形材料は、樹脂と不活性繊維
、及び/又は充填剤と混合してバルク成形材料又はシー
ト成形材料を製造するのに使用される。強化した最終製
品を得るために適した不活性繊維の典型的なものは長さ
1.5乃至50m■のガラス繊維である。本発明の樹脂
は、とりわけ高強度製品を製造しうる故に、ガラス長繊
維と共に用いるのに特に適している。ガラス長繊維の長
さは一般的に約12乃至50寵である。その他の無機及
び有機繊維には、炭素、グラファイト、セラミックス、
ポリエステル、アラミド及びポリアクリロニトリルの繊
維が含まれる。強化用不活性繊維は、好ましくは成形材
料に対して約5〜BO重量%の範囲で使用される。
本発明のシート成形材料は、樹脂、充填剤、無機又は有
機繊維、及び以下に記載されているような他の添加剤を
用いて調製される。樹脂は二価の塩基を含む無機充填剤
と混合して処理配合物を形成する。処理配合物をポリエ
チレン、ポリエステル、ポリプロピレン等の薄いプラス
チックシート又はフィルムからなる第1のシート上に流
延する。
第1のシート上に形成されたその層にチョツプドファイ
バーの層を重ねる。処理配合物は、シート上に流延して
均一な厚さの層を形成し繊維を適当に濡らすように、そ
の粘度を調節しである。シート成形材料用の処理配合物
の粘度は一般的には33℃においてa、ooo乃至10
0.000センチポアズである。繊維層の上に処理配合
物の第2の層を重ね、その表面を第2のプラスチックシ
ートで覆う。得られた複合材料を一連のロールの間を通
過させ、機械的に取扱いうるシート成形材料を形成させ
る。
得られた材料を巻きとり20乃至70℃の暖かい室内に
おいて20乃至100時間あるいはそれ以上貯蔵し、可
剥性の成形可能なシート成形材料を形成する。
得られた成形材料は高温で容易に成形でき、運輸業及び
建築業界で使用される構造用パネルの様な種々の製品を
製造することができる。
本発明の成形材料又は処理配合物は、熟成時間が改良さ
れたシート成形材料を調製するのに特に有用である。し
かしながらこの成形材料はまた、バルク成形、フィラメ
ントワインディング、連続積層成形、ラム式射出成形、
トランスファー成形等にも有用であると認められる。こ
うした成形方法はこの技術分野において公知であり、例
えば米国特許出願784.404号(同時係属出願)に
記載されている。
〔実 施 例〕
以下本発明を実施例によって説明する。しかし本発明は
実施例によって限定されるものではない。また、ここに
記載している「部」、「%」。
「温度」は、特にことわらない限りすべて「重量部」、
「重量%J、r”cJを示す。
実施例 1〜3 以下のようにして一連の成形材料を調製した。
クレー(J、 )1. Huber社製、パラボンクレ
ー)、タルク、中空ガラス微小球(PQ社製、 Q−C
ofl 600)、ステアリン酸亜鉛、水酸化カルシウ
ム及び水酸化マグネシウムを第1表に示す割合で混合し
、約30分間ロールがけして充填剤混合物を得た。
レゾール(Occidental chemica1社
製、  Durez51010)、シランカップリング
剤(Union Carbide社製、 Union 
Carbide A−1102,7−アミツプロビルト
リエトキシシラン)及び、ブチロラクトンを高速ミキサ
ーで混合し、樹脂混合物を調製した。
樹脂混合物に充填剤を添加しながら、約3乃至5分混合
を続けた。混合終了後に、得られた混合物の温度を測定
したところ約60℃であった。また、粘度を測定したと
ころ第1表に示したような値であった。混合物を室温(
約22℃)まで冷却し、サンプルをとって数日間粘度上
昇を調べた。
さらに処理配合物を30%のガラス繊維とベーカーバー
キンスミキサーで混合し、バルク成形材料を得た。この
バルク成形材料を室温で数日間熟成させ、次いで325
”F(18(℃) 、 500ps1において4分間の
硬化サイクルで8インチ角の平板に圧縮成形した。金型
の冷時寸法に対して平板の収縮率を測定した。平板を切
断し機械加工して、ASTM標準測定法に従って衝撃強
度及び曲げ強度を測定した。測定結果を第1表に示す。
比較例 ブチロラクトンを除いたほかは実施例1〜3と同様にし
て行った。試験結果を第1表に示す。
第     1 実施例番号   1 フェノール樹脂 (Durez 51010)    
510ブチロラクトン         90り   
     し       −           
               125ガラス微小球(
Q−Cell 600)   L25タ       
ル       り                
        125シランカツプリング剤    
          36Ca (OH) 2    
              23.7Mg (OH)
 2                  23.7ス
テアリン酸亜鉛           17.5ガラス
繊維(1/2″) (Certalnteed B−2
35)     375粘度/ 60℃     12
,800粘度/室温     448.000 粘度/室温3日後       7,520.000収
    縮    率    (lnch/1nch)
     0.0009ノツチ付アイゾツト衝撃強度(
ft−1b/1nch)    1.94曲   げ 
 強  度       (psi)     12.
660配合量は全てグラムである 2   3  比較例 1θ2  200  125 23.7  23.728.7 23.7  23.7  28.7 17.5  17.5  17.5 L3.400  25.600  59.200528
.000 688.000 1.216,000te、
ooo、ooo     3,200,0000.00
11  0.0009  0.00211.71  1
.92  1.43 11.740  12.120  14.660〔発明
の効果〕 本発明によれば、初期粘度が比較的低く、改良された熟
成特性を有し、必要な増粘時間が短かい性能を備え、さ
らに、成形後において収縮率が小さく、高い衝撃強度を
有する低収縮性のフェノール樹脂成形材料が提供される
。この成形材料は、特に熟成時間が改良されたシート用
成形材料として有用であり、例えば運輸及び建築分野で
使用される構造用パネルのような製品を効率よく生産す
ることができる。
特許出願人  オキシデンタル・ケミカル・コーポレー
ション

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(a)レゾール型フェノール樹脂、 (b)アルカリ土類金属の酸化物又は水酸化物及びシラ
    ン化合物からなる群から選ばれた硬化剤、(c)充填剤
    、及び (d)次の構造式を有するラクトン、 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Xはハロゲン、mは0又は1、nは2乃至4、
    m+nは2乃至5) からなる低収縮性フェノール樹脂成形材料。 2、ラクトンがブチロラクトンである請求項1記載の低
    収縮性フェノール樹脂成形材料。 3、ブチロラクトンがレゾール型フェノール樹脂に対し
    て約1乃至10重量%である請求項2記載の低収縮性フ
    ェノール樹脂成形材料。 4、硬化剤がアルカリ土類金属の酸化物又は水酸化物で
    ある請求項2記載の低収縮性フェノール樹脂成形材料。 5、硬化剤が成形材料に対して約0.1乃至15重量%
    である請求項4記載の低収縮性フェノール樹脂成形材料
    。 6、硬化剤が酸化カルシウム又は水酸化カルシウムと酸
    化マグネシウム又は水酸化マグネシウムとの混合物であ
    る請求項5記載の低収縮性フェノール樹脂成形材料。 7、酸化カルシウム又は水酸化カルシウムの酸化マグネ
    シウム又は水酸化マグネシウムに対する重量比が約10
    :1乃至約1:10である請求項6記載の低収縮性フェ
    ノール樹脂成形材料。 8、繊維補強材が配合された請求項2記載の低収縮性フ
    ェノール樹脂成形材料。 9、繊維補強材が成形材料に対して約5乃至60重量%
    のガラス繊維である請求項8記載の低収縮性フェノール
    樹脂成形材料。 10、充填剤がクレー、タルク、クレーとタルクの混合
    物、微小球、又はクレーとタルクと微小球の混合物から
    なる請求項2記載の低収縮性フェノール樹脂成形材料。 11、充填剤が成形材料に対して約5乃至60重量%で
    ある請求項10記載の低収縮性フェノール樹脂成形材料
    。 12、成形材料に対して、約20乃至60重量%のレゾ
    ール型フェノール樹脂、約0.1乃至15重量%のアル
    カリ土類金属の酸化物又は水酸化物及びシラン化合物か
    ら選ばれた硬化剤、約5乃至60重量%の充填剤、及び
    約2.5乃至15重量%の次の構造式を有するラクトン
    からなり、ポリマーフィルムでサンドイッチされた繊維
    強化処理配合物により構成されるシート成形用の低収縮
    性フェノール樹脂成形材料。 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Xはハロゲン、mは0又は1、nは2乃至4、
    m+nは2乃至5) 13、ラクトンがブチロラクトンである請求項12記載
    の低収縮性フェノール樹脂成形材料。 14、充填剤がクレー、タルク、クレーとタルクの混合
    物、微小球、又はクレーとタルクと微小球の混合物から
    なる請求項13記載の低収縮性フェノール樹脂成形材料
JP63110618A 1987-05-11 1988-05-09 低収縮性フェノール樹脂成形材料 Pending JPS63291945A (ja)

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