JPS63290544A - 狭窄音検出装置 - Google Patents

狭窄音検出装置

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Publication number
JPS63290544A
JPS63290544A JP12677187A JP12677187A JPS63290544A JP S63290544 A JPS63290544 A JP S63290544A JP 12677187 A JP12677187 A JP 12677187A JP 12677187 A JP12677187 A JP 12677187A JP S63290544 A JPS63290544 A JP S63290544A
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JP
Japan
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sound
heart
data
stenosis
amplitude
Prior art date
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Pending
Application number
JP12677187A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Endo
遠藤 俊幸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KOORIN DENSHI KK
Colin Electronics Co Ltd
Original Assignee
KOORIN DENSHI KK
Colin Electronics Co Ltd
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  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は狭窄音検出装置に係り、特に、冠状動脈の狭窄
を心臓から発生する心音に基づいて高い精度で検出する
装置に関するものである。
従来技術 動脈狭窄の有無を知ることは生体の健康を管理する上で
重要であり、特に、冠状動脈の狭窄は冠循環不全や心筋
梗塞を惹起させる恐れがある。このため、(a)心臓か
ら発生する心音を検出してその心音を表す心音信号を出
力する心音センサと、(b)その心音信号が表す心音の
中から予め定められた採込み範囲の心音データを採り込
む心音データ採込み手段と、(C)その心音データに基
づいて冠状動脈の狭窄の有無を解析する解析手段とを有
する狭窄音検出装置が考えられている。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、かかる従来の狭窄音検出装置において前
記心音センサから出力される心音信号には、心臓から発
生する心音のみならず生体各部の活動音、例えば呼吸音
等のノイズが混入するため、それが解析手段による狭窄
の解析に大きな障害となっていた。特に、呼吸音の周波
数帯は広いため、これをフィルター等によって取り除く
ことは極めて困難なのである。
問題点を解決するための手段 本発明は以上の事情を背景として為されたものであり、
その目的とするところは、呼吸音等のノイズが心音信号
に混入しても冠状動脈の狭窄を高い精度で検出できるよ
うにすることにある。
そして、かかる目的を達成するため、本発明は、前記(
a)心音センサと、(′b)心音データ採込み手段と、
(C)解析手段とを有する狭窄音検出装置において、(
d)前記心音信号が表す心音の中から、僧帽弁の閉鎖に
伴う第1音および/または大動脈弁の閉鎖に伴う第■音
を検出する閉鎖音検出手段と、(e)前記心音データの
振幅が、前記第1音および/または前記第■音の振幅に
対して予め定められた一定の割合以下か否かを判定し、
その一定の割合よりも大きいときにはその心音データを
前記解析手段による解析のための解析データから除外す
る選別手段とを有することを特徴とする。
作用および発明の効果 すなわち、本発明は、狭窄異常に起因して発生する狭窄
音の振幅と呼吸音等のノイズを含む信号の振幅との違い
に注目し、心音データ採込み手段によって採り込まれた
心音データのうち、その振幅が狭窄異常による振幅より
も大きいものは呼吸音等のノイズによるものとして、解
析手段による解析のための解析データから除外するよう
にしたのである。具体的には、閉鎖音検出手段により心
音信号が表す心音の中から僧帽弁の閉鎖に伴う第1音お
よび/または大動脈弁の閉鎖に伴う第■音を検出し、心
音データの振幅がそれ等第1音および/または第■音の
振幅に対して予め定められた一定の割合以下か否かを選
別手段によって判定し、その一定の割合よりも大きいと
きにはノイズによるものとしてその心音データを解析デ
ータから除外するのである。
このようにすれば、呼吸音等のノイズのうち少なくとも
振幅の大きなものを含む心音データは解析データから除
外されるため、それだけ狭窄の有無の解析が容易になる
とともに解析精度が向上する。また、第1音や第■音の
振幅を基準として判定が為されるため、心音データの振
幅の絶対値で判定を行う場合に比較して、個体差や心音
の検出条件等に応じてその判定基準、すなわち前記一定
の割合を一々変更する必要がない。
ここで、上記一定の割合は、それが小さ過ぎると狭窄異
常を示す心音データまで解析データから除外されて狭窄
を検出し得なくなるため、狭窄異常による狭窄音の最大
振幅に基づいて設定することが望ましい。この場合に、
狭窄音の最大振幅が第1音や第■音に対してどの程度の
割合であるかは、種々の臨床例や経験等に基づいて定め
ることができ、例えば、前記閉鎖音検出手段が、前記第
1音および前記第■音を共に検出するものであり、前記
選別手段が、その第1音および第■音の振幅の平均値と
前記心音データの振幅とを比較して前記判定を行うもの
である場合には、上記平均値の1/2程度に設定すれば
良好な結果が得られる。
なお、第1音および第■音の何れか一方のみの振幅に基
づいて判定を行うこともできる。
また、前記心音データ採込み手段は、冠状動脈の狭窄音
を検知する上で前記第■音が発生した後の心音信号を心
音データとして採り込むようにすることが望ましく、そ
の場合の採込み範囲は前記第■音の発生時間に基づいて
定めることが望ましい。
また、前記解析手段を、前記選別手段により解析データ
として残された複数の心音データのうち、前記第1音お
よび/または前記第■音の振幅に対する心音データの振
幅の割合が小さい方から選択された一定数の心音データ
に基づいて解析を行うように構成すれば、ノイズの影響
によって振幅が比較的大きい心音データが更に除外され
ることとなり、一層精度の高い解析が行われる利点があ
る。
実施例 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図において、10は心臓の活動電位を検出する心電
計で、生体の胸部等に接着させられる複数の電極12を
備えている。また、14は心臓から発生する心音を検出
する心音センサとしての心音計で、生体の胸部に配置さ
れるマイクロホン16を備えている。これ等の心電計l
Oおよび心音計14からは、上記活動電位に対応する心
電信号SEおよび心音に対応する心音信号SHがそれぞ
れ出力され、それ等の信号SE、SHはA/Dコンバー
タ18においてそれぞれデジタル信号SED、SHDに
変換された後、タイミング信号STに従ってCPU20
に読み込まれる。CPU20には、押釦PBおよびクロ
ック信号源22からそれぞれ起動信号SAおよび所定周
波数のパルス信号SPが供給されるようになっている。
上記CPU20はRAM24およびROM26と共にマ
イクロコンピュータを構成しており、RAM24の一時
記憶機能を利用しつつROMZ6に予め記憶されたプロ
グラムに従って信号処理を行い、表示器28に表示信号
DDを出力して狭窄有無の解析結果を表示させる。第2
図は、かかる信号処理ロジックを示すフローチャートの
一例であり、以下、このフローチャートに従って本実施
例の作動を説明する。
先ず、図示しない電源スィッチが投入されると図示しな
い初期化ステップを経てステップS1が実行され、押釦
PBが押圧操作されたか否か、換言すれば起動信号SA
が供給されているか否かが判断される。起動信号SAが
供給されると、次にステップS2が実行され、クロック
信号源22から供給されているパルス信号SPを計数す
るタイマの計数内容tがリセットされるとともに、続い
てステップS3が実行される。このステップS3におい
ては、上記タイマの計数内容tが35秒を経過したか否
かが判断され、35秒を経過するまではステップ84以
下の実行が繰り返される。
ステップS4においては、予め定められた一定のサンプ
リング周期、本実施例では約0.444m秒(周波数で
2250Hz)でタイミング信号STをA/Dコンバー
タ18へ出力することにより、そのサンプリング周期で
前記心電信号SEDおよび心音信号SHDを読み込み、
次にステップS5が実行される。このステップS5は、
ステップS4において読み込まれた心電信号SEDに基
づいて、第3図に示されているように、心電図のR波に
同期する同期信号S E D 、、、の発生時間を基準
時間P7として決定する。なお、第3図の横軸は、前記
サンプリング周期(約0.444m秒)を1p(ポイン
ト)として示されている。
ここで、上記同期信号S E D (II) は、商用
交流電源による周期性ノイズの影響を排除するため、ス
テップS4において読み込まれた心電信号SEDのうち
商用交流電源と同じ周期、本実施例では1/60秒(厳
密には、前記サンプリング周期×37)の周期で読み込
まれた2つの心電信号5ED(i) とS E D (
i+3t)との変化率に基づいて、その変化率が予め求
められた闇値よりも大きくなった時の心電信号S E 
D Li−5゜が同期信号5ED(1)として決定され
るようになっており、通常は、心電信号S E D (
りが心電図のQ波のピークに対応する場合の心電信号S
 E D +!+371が同期信号SED fll) 
 として決定される。なお、心電信号SED(i*3?
)は、心電信号S E D (りが読み込まれたのち3
7番目、すなわち約l/60秒後に読み込まれた心電信
号である。
そして、このようにして基準時間P、1が決定されると
、次にステップ、S 6が実行され、心音信号SHDが
表す心音の中から、僧帽弁の閉鎖に伴って発生する第1
音が検出される。これは、第3図に示されているように
、先ず、第1音を検出するための採込み範囲W1が上記
時間P1を基準として次式(1)に従って設定され、そ
の採込み範囲W。
内における心音信号SHDの+側の最大ピーク!■およ
び一側の最大ピークl□の値の差、すなわち最大振幅が
第1音の振幅A1として決定される。
また、それ等のピーク!、およびi+tのうち後から発
生したピーク、図では+側の最大ピーク2□の発生時間
が第1音の発生時間PH1として決定される。
W、=θ〜300p (”−0〜133m秒)・・・(1) 続いてステップS7が実行され、上記ステップS6と略
同様にして心音信号SHDが表す心音の中から、大動脈
弁の閉鎖に伴って発生する第■音が検出されるゆすなわ
ち、先ず、第■音を検出するための採込み範囲W2が前
記時間P7を基準として次式(2)に従って設定され、
その採込み範囲W2内における心音信号SHDの+側の
最大ピーク!21および一側の最大ピーク12□の値の
差が第■音の振幅A!とじて決定されるとともに、それ
等のピーク12+および1!ffiのうち後から発生し
たピーク、図では一側の最大ピークl。の発生時間が第
■音の発生時間PH2として決定される。
W*=600〜1100p (ζ266〜488m秒)    ・・・(2)そして
、このようにして第1音および第■音が検出されると、
次にステップS8が実行され、採込み範囲W、が決定さ
れる。この採込み範囲W3は、冠状動脈の狭窄の有無を
解析するための心音データを採り込むためのもので、前
記第■音の発生時間PHtを基準として、心臓の弁の開
閉に伴う音の発生が少なく冠状動脈の血流音を検知し得
る範囲に設定される。具体的には、次式(3)に従って
採込み範囲W、の開始時間P、が決定されるとともに、
次式(4)に従って採込み範囲W、の終了時間P、が決
定され、その間の心音信号SHDが心音データとしてス
テップS9において採り込まれる。
第■音の発生時間pHlを基準として採込み範囲W1を
設定するようにしたのは、冠状動脈の血流音を検知する
ためには第■音発生後の一定時間を設定することが望ま
しく、また、第1音の発生時間P旧やR波に同期する基
準時間P7と第■音の発生時間PH2との時間間隔は個
体差によってばらつきがあるからである。
PX −PMt+ 250 p (!=IPHz+111m秒)      ・・−(3
)p、 =p、 +512p (”PX +227rn秒)・・・(4)ここで、上記
(4)式で求められた終了時間P、が次式(5)の条件
を満足する場合には、新たな終了時間P、“が次式(6
)に従って決定され、この終了時間p %に基づいて採
込み範囲W、は設定される。
かかる(5)式、(6)式〇P 11+−1は、前記ス
テップS5において求められた基準時間P7の基礎とさ
れたR波の次に発生するR波と同期する時間で、基準時
間Pnと同様にして決定され、その値は基準時間P7を
基準として求められる。これは、R波が発生する前20
0m秒程度0間の時間は、冠状動脈内の血液の流れが略
停止してしまうため、その間の心音信号SHDを心音デ
ータとして採り込むことを防止するためである。本実施
例では、一連の信号処理ロジックのうち上記ステップS
8およびS9を実行する部分が心音データ採込み手段に
相当する。
P、>P□r   450p (鴇P−+  200m秒>    −−・<5>P、
’=P、%−+   450 p      ・・・(
6)上記ステップS9において、採込み範囲W3内の心
音データが採り込まれると、次にステップ810〜51
2が実行され、採り込まれた心音データおよびその採込
み条件が3つの条件−I、  n。
■を満足しているか否かがそれぞれ判定され、そのうち
の1つでも満足していない場合には、その心音データは
動脈狭窄の有無を解析するための解析データとされるこ
となく前記ステップ83以下の実行が繰り返されて、新
たな心音データが採り込まれる。以下、上記3つの条件
−1,n、 II[について説明する。
先ず、ステップSIOにおいては、採り込まれた心音デ
ータが以下に示す条件−Iを満足しているか否かが判定
される。すなわち、採り込まれた心音データの+側の最
大ピークおよび一側の最大ピークの値の差である振幅A
、と、前記第1音の振幅A1および第■音の振幅A!の
平均値との振幅比Zが次式(7)に従って算出され、そ
の振幅比Zが予め定められた一定値0.5以下であるか
否かが判定されるのである。そして、振幅比Zが0.5
以下の場合には次のステップSllが実行されるが、0
.5よりも大きい場合にはステップ83以下が実行され
て新たな心音データが採り込まれる。
Z=A3 / ((AI +At )/2)  ・・・
(7)Z≦0.5         ・・・ (条件−
I)これは、前記心音計14から供給される心音信号S
HDには心臓から発生する心音のみならず生体の各部の
活動者、特に呼吸音によるノイズが混入するため、冠状
動脈の狭窄異常に伴う狭窄音の振幅よりも大きな振幅を
有する心音データについては、狭窄有無の解析精度を向
上させるために解析データから除外するのである。また
、この条件−■が心音の第1音および第■音の振幅A 
、A zを基準として設定されているのは、心音計14
のマイクロホン16の取付条件や個体差による影響を排
除するためであり、0.5を基準として振幅比Zの判定
を行うこととしたのは、経験的に狭窄異常に伴う狭窄音
の振幅が振幅AI+A!の平均値の1/2よりも大きく
なることはなかったからである。
上記スソテプS10において条件−■を満足している場
合には、次にステップSllが実行され、以下に示す条
件−■を満足しているか否かが判定される。すなわち、
先ず、第3図に示されているように、前記第1音の発生
時間P□および第■音の発生時間P。を中心として、そ
れぞれその前後に計750p (約333m秒)の検査
範囲に、、Ktを設定するとともに、その検査範囲に+
、Kzをそれぞれ250p毎の3つの区域K11+ )
<+zおよびK13、K11n  KttおよびKg3
に小区分する。そして、検査範囲に、の中央の区域KI
!02乗平均根RMS(KHz)が、その両側の区域K
llおよびに13の2乗平均根RMS (K、、)、R
MS (Kt3)の何れに対してもその値以上であり、
且つ、検査範囲に2の中央の区域に2□の2乗平均根R
MS (K zz)が、その両側の区域KZ+および)
(z3の2乗平均根RMS (Kg、)、RMS (K
g3)の何れに対してもその値以上であるか否かが判定
され、2乗平均根RMS (KHz) 、 RMS (
Kzz)が共にその条件を満足する場合には次のステッ
プS12が実行されるが、何れか一方でも満足しない場
合にはステップ83以下が実行される。
・・・ (条件−■) これは、前記ステップS6およびS7において検出され
た第1音および第■音が何れも適正であるか否かを判定
するためのものであり、かかる条件−■を満足する場合
には呼吸音等のノイズが少なく第1音および第■音が適
正に検出された可能性が高いが、そうでない場合にはノ
イズに起因する心音信号SHDのピークに基づいて発生
時間P□+PH2が決定されているか、その前後に大き
なノイズが混入しているものと考えられる。そして、誤
って検出された第■音の発生時間pHiに基づいて採り
込まれた心音データの信顧性は低く、また、誤って検出
された第1音および第■音の振幅A1およびA!に基づ
いて判定された前記条件−Iの判定結果の信鯨性も低い
。このため、条件−■を満足する心音データであっても
、条件−■を満足しない場合には動脈狭窄を解析するた
めの解析データから除外するのである。
上記スッテプSllにおいて条件−■を満足している場
合には、次にステップ312が実行され、以下に示す条
件−■を満足しているか否かが判定される。すなわち、
心音データの採込み範囲W3の時間幅りが300p以上
であるか否かが判定され、300p以上であれば次のス
テップS13が実行されるが、そうでない場合にはステ
ップ83以下が実行される。
L≧300p (#133m秒>・−−<条件−■)こ
れは、採込み範囲W、の時間幅りが小さ過ぎると動脈狭
窄の解析は困難であり、また、このように時間幅りが小
さくなるのは第■音の発生時間PH2が誤って検出され
た可能性が高いからである。
かかる条件−■は、採込み範囲W、の終了時間が前記(
4)弐によって決定されている場合には無条件で満足す
るが、終了時間が前記(6)式によって決定されている
場合に満足し得なくなることがある。
本実施例では、一連の信号処理ロジックのうち上記ステ
ップS10.S11およびS12を実行する部分が選別
手段に相当し、第1音および第■音を検出する前記ステ
ップS5.S6およびS7を実行する部分が閉鎖音検出
手段に相当する。
そして、上述した各条件−1,II、 nIを共に満足
した場合には、次に、ステップ313の待行列が実行さ
れる。この待行列においては、第4図に示されているよ
うに、先ずステップR1が実行され、動脈狭窄を解析す
るために既にRAM24のデータメモリに格納されてい
る心音データ、すなわち解析データの数が予め定められ
た一定数9であるか否かが判断される。この一定数9は
、本実施例における狭窄解析のために必要な解析データ
の数で、前記ステップS3における35秒は、それだけ
の時間だけ心臓の一拍毎に心音データを採り込めば、前
記3つの条件−1,n、IIIを全て満足する心音デー
タが通常は9以上得られるからである。
上記ステップ313において、解析データの数が8以下
の場合にはステップR2が実行され、前記ステップS9
において採り込まれた心音データが解析データとしてデ
ータメモリに格納される。
また、解析データの数が9の場合にはステップR3が実
行され、ステップS9において採り込まれた心音データ
に関する前記条件−■の振幅比Zが、格納されている9
つの解析データの各々の振幅比Zの最大値1@mXZよ
りも小さいか否かが判断され、小さい場合には、ステッ
プR4においてその最大振幅比5axZを有する解析デ
ータの替わりにステップS9において採り込まれた新た
な心音データが解析データとしてデータメモリに格納さ
れる。
これは、仮に動脈狭窄による狭窄者を有する心音データ
であっても、その振幅比Zが相対的に大きいものはそれ
だけ大きなノイズを含んでいるものと考えられ、振幅比
Zが小さい程ノイズが少なく適正な動脈狭窄の解析を行
い得るからである。
このようにしてステップS13が終了すると、タイマの
計数内容tが35秒を経過するまで上記ステップ83以
下が心臓の一拍毎に繰り返され、35秒を経過するとス
テップS3に続いてステップS14が実行される。ステ
ップ314においては、データメモリに格納されている
解析データの数が9であるか否かが判断され、9つの解
析データが格納されている場合には続いてステップS1
5が実行されるが、解析データ数が未だ9つに満たない
場合にはステップS15を実行することなくステップS
16が実行され、表示器28に解析不能表示が為される
。これは、本実施例において上記ステップS15の狭窄
解析を高い精度で行うためには最低9つ以上の解析デー
タが必要だからであり、また、35秒間で9つの解析デ
ータが得られないということは、心電計10や心音計1
4による活動電位や心音の測定の仕方、或いは被検者の
状態、測定環境等に何等かの問題があったと考えられる
からである。
上記ステップS15では、格納されている9つの解析デ
ータに基づいて冠状動脈の狭窄の有無が解析される。こ
の狭窄解析は、例えば周波数分析(Fast Four
ier Transforn+ation)等を利用し
て行われ、冠状動脈の狭窄の有無や狭窄の程度を判定す
る。そして、次のステップS16において、その判定結
果が表示器28に表示される。なお、一連の信号処理ロ
ジックのうち上記ステップS15および前記ステップS
13.S14を実行する部分が解析手段に相当する。
ここで、本実施例では前記ステップS9において採り込
まれた心音データのうち、その振幅A。
に関する条件−■、第1音および第■音に関する条件−
■、および採込み範囲W、の時間幅りに関する条件−■
の3つの条件を共に満足するもののみが解析データとし
てステップS15において狭窄解析されるようになって
いるため、狭窄解析に際して呼吸音等のノイズによる影
響が少なく、それだけ解析が容易であるとともに解析精
度が向上し、狭窄の判定結果に対して高い信頼性が得ら
れるようになるのである。特に、本実施例では心音デー
タの振幅A3に関する条件−Iのみならず、上記条件−
■および条件−■についても判定が為されるため、ノイ
ズによる誤った狭窄解析が更に効果的に防止される利点
がある。
また、上記条件−■においては、第1音および第■音の
振幅A1およびAzの平均値を基準として判定が為され
るため、心音データの振幅A、の絶対値で判定を行う場
合に比較して、マイクロホン16の取付条件や個体差等
に拘らず常に適正な判定が行われる。
また、本実施例では心音データの採込み範囲W3が第■
音の発生時間P。に基づいて設定されるため、基準時間
P1や第1音の発生時間P□に基づいて採込み範囲W、
を設定する場合に比較して、個体差による採込み範囲W
、のばらつきが少なく、狭窄解析の精度が個体差によっ
てばらつくことがない。
さらに、本実施例では上記条件−■、n、mを共に満足
する多数の心音データのうち、振幅比Zが小さい方から
選択された9つの心音データを解析データとして狭窄解
析するようになっているため、ノイズの影響により振幅
比Zが比較的大きい心音データが更に除外されることと
なり、一層精度の高い解析が行われる利点がある。
以上、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明し
たが、本発明は他の態様で実施することもできる。
例えば、前記実施例では3つの条件−1,n。
■について判定が行われるようになっているが、少なく
とも振幅A、に関する条件−Iについて判定を行うよう
になっておればよく、また、これ等の条件−I、  n
、 I[[以外の条件を付加することも可能である。
また、上記条件−■は第1音および第■音の振幅A1お
よびAtの平均値に対する振幅A、の振幅比Zが0.5
以下か否かによって判定を行うようになっているが、こ
の割合0.5はあくまでも経験的なものであり、今後の
臨床例や研究の結果、或いは付加条件−■、■等によっ
て適宜変更され得るものである。なお、第1音の振幅A
1および第■音の振幅A2の何れか一方のみに基づいて
判定基準を定めることもできる。
また、振幅A+ 、Ax 、A3は何れも採込み範囲W
、、W!、W、内における心音信号SHDの+側の最大
値と一側の最大値との差であるが、例えば+側の最大値
のみに基づいて振幅を決定するなど、振幅A3.A2.
A3の決定方法は適宜変更され得る。第1音、第■音の
発生時間P。0.PH□の決め方についても同様である
また、前記実施例ではステップS13において振幅比Z
が比較的小さい9つの心音データを解析データとしてデ
ータメモリに格納するようになっているが、この解析デ
ータ数はステップS15における狭窄解析の解析手法に
応じて適宜設定されるものであり、また、条件−1,I
I、 IIIを満足する全ての心音データを解析データ
として格納するようにしても差支えない。なお、ステッ
プS15における狭窄解析では種々の解析手法が採用さ
れ得る。
また、前記実施例における採込み範囲W、、W。
は心電信号SEDに基づいて決定されたR波に同期する
基準時間P7を基準として設定されるが、この基準時間
P7の決定に際しては良く知られた種々の手法を採用し
得るのであり、また、採込み範囲W、、Wtについても
基準時間P1の決め方等を考慮して適宜変更される。
また、採込み範囲W3は第■音の発生時間P、□を基準
として設定されるが、上記基準時間P、や第1音の発生
時間PH1を基準とすることができ、その採込み範囲W
3の決め方も基準となる時間やその時間の決定方法等を
考慮して種々変更される。
また、上記第■音の発生時間P□は、心電信号SEDに
基づ(基準時間P1を基準として設定された採込み範囲
W2内において決定されるようになっているが、心音信
号SHDの振幅変化等に基づいて直接第■音を検出する
ようにしたり、或いは心音信号SHDの振幅変化等から
一旦第1音を検出した後、その第1音に基づいて第■音
を検出するようにしたりするなど、心電計10を用いる
ことなく心音計14のみから第■音の発生時間P■を決
定することもできる。
その他−々例示はしないが、本発明はその精神を逸脱す
ることなく当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を
加えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である狭窄音検出装置の構成
を説明するブロンク線図である。第2図は第1図の装置
の作動を説明するフローチャートである。第3図は第1
図の装置における信号変化やその信号の採込み範囲、検
査範囲を説明するタイムチャートである。第4図は第3
図の待行列を説明するフローチャートである。 14:心音計(心音センサ) 20 :CPU      24 :RAM6FROM SH,SHD:心音信号 W、二心音データの採込み範囲 AI :第1音の振幅  At :第■音の振幅A3 
二心音データの振幅 PHt:第■音の発生時間 ステップ35.S6.S7 :閉鎖音検出手段ステップ
S8.S9:心音データ採込み手段ステップSI0,3
11.S12:選別手段ステップS13,314,31
5:解析手段出願人  コーリン電子株式会社 第1図 11:5 第4図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)心臓から発生する心音を検出して該心音を表す心
    音信号を出力する心音センサと、該心音信号が表す心音
    の中から予め定められた採込み範囲の心音データを採り
    込む心音データ採込み手段と、該心音データに基づいて
    冠状動脈の狭窄の有無を解析する解析手段とを有する狭
    窄音検出装置において、 前記心音信号が表す心音の中から、僧帽弁の閉鎖に伴う
    第 I 音および/または大動脈弁の閉鎖に伴う第II音を
    検出する閉鎖音検出手段と、前記心音データの振幅が、
    前記第 I 音および/または前記第II音の振幅に対して
    予め定められた一定の割合以下か否かを判定し、該一定
    の割合よりも大きいときには該心音データを前記解析手
    段による解析のための解析データから除外する選別手段
    と を有することを特徴とする狭窄音検出装置。
  2. (2)前記閉鎖音検出手段は、前記第 I 音および前記
    第II音を共に検出するものであり、前記選別手段は、該
    第 I 音および該第II音の振幅の平均値と前記心音デー
    タの振幅とを比較して前記判定を行うものである特許請
    求の範囲第1項に記載の狭窄音検出装置。
  3. (3)前記心音データ採込み手段による前記心音データ
    の採込み範囲は、前記第II音の発生時間に基づいて定め
    られるものである特許請求の範囲第1項または第2項に
    記載の狭窄音検出装置。
  4. (4)前記解析手段は、前記選別手段により解析データ
    として残された複数の心音データのうち、前記第 I 音
    および/または前記第II音の振幅に対する該心音データ
    の振幅の割合が小さい方から選択された一定数の心音デ
    ータに基づいて解析を行うものである特許請求の範囲第
    1項乃至第3項の何れかに記載の狭窄音検出装置。
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