JPS63287988A

JPS63287988A - ホログラム

Info

Publication number: JPS63287988A
Application number: JP62122661A
Authority: JP
Inventors: Tetsuo Kuwayama; 桑山　哲郎; Naosato Taniguchi; 尚郷谷口; Satoshi Yuasa; 聡湯浅; Yoko Yoshinaga; 吉永　曜子; Hiroyoshi Kishi; 博義岸; Kojiro Yokono; 横野　幸次郎; Katsuhiko Nishide; 西出　勝彦
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1987-05-21
Filing date: 1987-05-21
Publication date: 1988-11-25

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は肉眼でｌｉＩ察される画像を表示するホログラ
ムに関し、特に電球、屋内照明、太陽光等の一般照明下
で１反射回折光により画像を表示するホログラムに関す
る。

（従来の技術）画像表示に用いられるホログラムの中でも、特に反射体
積型回折格子を用いたホログラム（以下、リップマンホ
ログラムと称する。）は、光源の位置、大きさ１分光エ
ネルギー分布の影響をあまり受けずに良好な三次元画像
が得られること、又、緑色、青色、赤色等の単色画像だ
けではなく、金色や銀色、或いはフルカラーの三次元画
像も高品質で得られること、画像を観察できる範囲（視
域）が広くとれること等多くの長所を有している。

これらのリップマンホログラムの形成には、従来銀塩感
材が多く用いられてきたが、近年、高い回折効率と透明
性を有するホログラムを与える重クロム酸ゼラチン感材
やポリビニルカルバゾール系ホログラム感材が実用化さ
れるようになり、表示画像の高品質化が達成されるよう
になってきた。

（発明が解決しようとしている問題点）ところが、リッ
プマンホログラムの透明性が向上するに従い、表示技術
上の幾つかの問題が発生してきた、すなわち、ホログラ
ムの透明性が高い為、表示画像の暗部ではホログラムの
背後の風景が見えてしまい、これがホログラムの画像を
１１６する上で妨害となってしまうことである。

第６図に示す従来例を用いて、上記の問題に対する従来
の解決方法を説明する。

リップマンホログラム格子１０１は透明基板１０２上に
形成され、その上には透明なカバー板１０３が透明な接
着剤１０４により接着されている。白色光源ｌからの光
束２はホログラム１０１に入射し、その一部は反射回折
されて光束３となる。この結果観察者４からは三次元画
像６が観察される。

一方、ホログラム格子１０１を透過した光束５は、ホロ
グラムの後方に配置された黒い布２０１により吸収され
る。この黒い布２０１とホログラム支持部材２．０３と
はｇ２００に取付けられた支持棒２０２に取付けられて
いる。ところが、通常の展示室や家庭においては、居住
性や外観上の問題より壁２００の色が黒ということは殆
ど無く、かなりの反射率（５％以上）を有している。一
方、ホログラムの再生像６が良好に観察される為には、
通常の室内照明よりも明るいスポット照明１で照明を行
うことが望ましい、今、暗幕２０１を使用しない場合に
は、壁２００が明るく照明されてその反射光が再生像６
と重畳してしまうため、画像の暗部の明るさが明るくな
ってしまって像のコントラストが低下し、又、画像６以
外のものが見えるために表示の効果が損なわれる。

以上の従来例に示すように、上記問題を解決するために
暗幕２０１を使用すると、以上の悪影響は減るものの展
示の都度、暗幕をセットする必要があること、幕である
のでホログラムの背後以外の壁面も暗くなってしまい、
美観上好ましくない欠点があった。又、暗幕のヒダ等が
目について目障りな点及び部品点数の増加によるコスト
アップの問題もあった。

従って、本発明の目的は、従来の反射型ホログラムの展
示で問題となっていた背景光の除去を、少ない部品点数
で容易に行う技術を提供することである。

本発明の他の目的はホログラムの取扱いに不慣れな人で
も効果的な展示のできるホログラムを提供することであ
る。

（問題点を解決するための手段）以上の如き本発明の目的は以下の本発明により達成され
る。

すなわち、本発明紘、可視光源よりの光束を反射回折し
て画像を表示し、且つ光透過性のホログラム格子を有す
るホログラムにおいて、光吸収性部材を該ホログラム格
子の奥側に一体的に固着してなることを特徴とするホロ
グラムである。

（作　　用）リップマンホログラムの奥側に光吸収性部材を一体的に
設けることにより、背景光の除去が低コストで且つ簡便
に実現でき、優れた画像品質の三次元画像を表示できる
ホログラムが提供される。

（好ましい実施態様）次に本発明の好ましい実施ｍ様を図解的に示す添付図面
を参照して本発明を更に具体的に説明する。

本発明の第１の実施例を第１図を用いて説明する。白色
照明光源１からの光束２はホログラム格子１０１を照明
する。ホログラム格子１０１により反射回折された光束
３により、観察者４は三次元画像６を観察することがで
きる。ここでホログラム格子１０１は透明基板１０２上
に形成されている。

本実施例においては、カバー板１０３には、画像６に対
応した適当な部分に、光吸収性部材１０５が配設されて
いる。この光吸収性部材は視座反射率５％以下、望まし
くは１％以下であれば十分な遮光と画像暗部の画質保持
が可能である。

このためには、特別な波長で５０％以上という高い反射
率のものも使用することができる。

光吸収性部材１０５としては、黒のインキ、ペイントス
ミ等を印刷して使用することもでき、又、黒いプラスチ
ックフィルムや黒メッキをした金属板を使用することも
可能である。

又、光吸収性部材の大きさ及び形状は画像表示の目的に
応じて自由に選ぶことができる。第１図示の実施例では
、ホログラムの周辺が透明で背後の風景が良く見えるよ
うにしているため、光吸収性部材１０５は透明基板ＩＱ
２ｉび１０３に対して適当な幅のヘリを残して印刷され
ている。これに対して基板の全面に光吸収性部材１０５
を形成することや、光吸収性部材の形を円形等のデザイ
ンにすることも可能である。

又、本実施例においては透明接着剤１０４においてすべ
ての部材が一体に接合されているため、取扱いが容易で
安価な展示が可能となる。

又、紙に対して光吸収性部材１０５を印刷する場合、基
板１０３に相当する紙は通常白色している。従って黒色
のインクで紙１０３上に印刷を行うことにより、初めて
良いコントラストの画像６を観察することが可能となる
。

本発明の第２の実施例を第２図に示す０本実施例では、
透明基板１０２、ホログラム格子１０１、透明接着層１
０４、透明カバー板１０３により構成されたホログラム
の背面に光吸収性部材１０５が取付けられている。この
ような構成により従来の工程で製造されたホログラムに
対して追加工で容易に本発明のホログラムを実現するこ
とができる。

本発明の第３の実施例を第３図を用いて説明する０本実
施例においては、黒色のカバー板１０６が透明接着剤１
０４を用いて接着されている。この基板１０６としては
、透明基板１０２と熱膨張係数を合わせた黒色ガラス、
黒色プラスチック板或いは黒色アルマイト処理をしたア
ルミ板等を用いると強度が高く信頼性の高いホログラム
が実現できる。又、光吸収性を有する接着剤を塗布した
フィルム（商品名：ウィンドフィルム）を貼ることによ
り、簡便にホログラムを構成することができる。

本発明の第４の実施例を第４図を用いて説明する０本実
施例は、床面に床材として反射型ホログラムを用いた場
合を示している。床用タイル１００−１．１００−２．
１００−３−は透明基板１０２、ホログラム１０１、保
護層１０３より構成されている。床１１１上にこのタイ
ルを施工するに当り、黒色の接着剤１１０を用いること
により、この接着剤層１１０に光吸収の働きを行わせる
ことが可能となる。この場合、照明光源１は天井に取付
叶ることが望ましい。

本発明の第５の実施例を第５図を用いて説明する０本実
施例においてホログラム１０１は、黒色の保護層１０７
により機械的に保護されている。

この保護層は、例えば、黒色の顔料或いは染料を混入し
た熱硬化性の接着剤であり、バーコード法等の方法でホ
ログラム１０１の面に塗布された後、加熱硬化される。

このような＃１ｌＩｆＡにすると、部品点数が最小で薄
型及び軽量の反射型ホログラムを構成することが可能と
なる。

又、この保護層１０７は、他の部材との接合の佛きも行
わせることも可能であり、低価格化に対して効果が大き
い。

尚、本実施例はポリビニルカルバゾール系ホログラムに
特に好適であり、この場合はホログラム材料が湿気に強
いことから、透湿性の保護層を使用することが可能とな
る。

（効　果）以上、本発明においては従来透明な反射ホログラムを展
示する際、別に配置されていた光吸収性部材をホログラ
ムと一体に構成することにより、誰でも容易に取扱うこ
とができ、表示画像のコントラストが高いホログラムを
構成することが可能となる。

又、光吸収性部材をホログラム格子と一体的に構成した
ことにより、低価格な商品とすることも可能となる。

更に副次的効果として、ホログラムの裏面より入射する
可視光、紫外光、赤外光に対するホログラム格子の保護
の働きをも果すことができ、利点は非常に大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例のホログラムの断面を表
わした図、第２図は本発明の第２の実施例であるホログ
ラムの断面図、第３図は本発明の第３の実施例であるホ
ログラムの断面図、第４図は本発明の′ｓ４の実施例で
ある床にホログラムを配置した場合の断面図、第５図は
本発明の第５の実施例であるホログラムの断面図、第６
図は従来例であるホログラムの展示の断面図である。１：照明光源２：照明光束３：反射回折光束４：観察者５：透過光束６：三次元再生像１０１：反射型ホログラム格子１０２：透明基板１０３：カバー板１０４：接着剤１０５：光吸収性部材１０６：光吸収性カバー板１０７．１１０：光吸収性接着剤１１１：床の構造物２００：壁面２０１：暗幕２０２：腕２０３：ホログラム保持部材特許出願人　　　キャノン株式会社第１図第２図　　　　　第３図第４図第５図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）可視光源よりの光束を反射回折して画像を表示し
、且つ光透過性のホログラム格子を有するホログラムに
おいて、光吸収性部材を該ホログラム格子の奥側に一体
的に固着したことを特徴とするホログラム。
（２）光吸収性部材の比視感度反射率が５％以下である
特許請求の範囲第（１）項に記載のホログラム。