JPS63286883A - 自動作曲機 - Google Patents

自動作曲機

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JPS63286883A
JPS63286883A JP62121037A JP12103787A JPS63286883A JP S63286883 A JPS63286883 A JP S63286883A JP 62121037 A JP62121037 A JP 62121037A JP 12103787 A JP12103787 A JP 12103787A JP S63286883 A JPS63286883 A JP S63286883A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] この発明は自動作曲機に関する。
[背 景1 自動作曲機の良否に関し、考慮すべき重要な要素の1つ
は、人間がこれまで親しんできたような楽曲、換言すれ
ば、純機械的ではなく音楽性に富む曲を生成する潜在能
力をその作曲機がもちあわせているかどうかということ
である。
例えば、特願昭56−125603号(特公昭80−4
0027号)には、一連の音高データ(例えば、12音
階のデータ)から個々の音高データをランダムにサンプ
ルし、サンプルしたものが限られた条件を満足すれば、
それをメロディノートとして採択し、条件を満たさなけ
ればメロディノートとしては採択せず、再度、サンプル
し直して条件検査をくり返す方式の自動作曲機が開示さ
れている。したがって、この自動作曲機のメロディ生成
プロセスは基本的にトライアンドエラ一方式である。音
高データをランダムにサンプルした段階では完全に無秩
序な音高の列ができあがる。この無秩序な音高の列のま
までは、全くメロディとしては成立し得ない(天文学的
な偶発性によってよいメロディができる可能性はあるが
)、そこで、この無秩序になんらかの秩序をもたらすた
めに、条件検査という一種のフィルタリング(選別)を
行っている。この場合、選別の程度が重要な要素になる
0選別がきつすぎれば、生成されるメロディはワンパタ
ーン化するであろうし、ゆるすぎれば、元の無秩序性が
支配的となるであろう。
上記の自動作曲機は、人間がなれ親しんできたメロディ
というよりは1作風のとらえどころがないメロディを作
曲するのに適しており、主として、聴音訓練や演奏練習
用の曲作成装置として有効である(なじみのない斬新な
曲は採譜や演奏が一般に困難になる)、この意味で冒頭
にあげたtW力はもちあわせていない。
本発明はまさにこの能力を配慮したものである。
[発明の目的、特徴、構成] すなわち、本発明の主たる目的は、よくコントロールさ
れたメロディの流れをもつ曲を作曲可能な自動作曲機を
提供することである。
さらに、本発明の目指すところは、ユーザの作成したモ
チーフを素材として作曲を行う自動作曲機を提供するこ
とである0本発明によれば、モチーフに忠実なメロディ
を作曲することもできれば、モチーフを自由に展開、成
長させたメロディも作曲することができる。あるモード
ではモチーフの特徴が十分メロディに現われるようにコ
ントロールされる。コントロールの力をゆるめ、変える
ことにより、モチーフの特徴のみに拘束されないメロデ
ィ、つまりモチーフを修飾、展開、成長させたメロディ
がつくられる。さらにコントロールの力をゆるめ、性質
を変えることにより、さらに自由なメロディを得ること
もできる。
第1の発明(特許請求の範囲第1項参照)では、モチー
フの特徴のうちリズム面の特徴に着目している。すなわ
ち、ユーザが入力装置より入力したモチーフに対し、そ
のリズムの特徴を評価、抽出するモチーフリズム特徴抽
出手段が使用される。さらに、メロディ生成手段内のメ
ロディ音長列生成手段により、上記のモチーフリズムの
特徴抽出結果に基づいてメロディの音長の列が生成され
る。
モチーフリズム特徴抽出手段の構成例や、メロディ音長
列生成手段の構成例については、第2項より第20項に
明記されている。
第2の発明(特許請求の範囲第21項参照)では、第1
発明におけるリズム要素に関する機能に加え、コード進
行情報を付与する手段と、メロディを制御するためのメ
ロディ制御情報(メロディ計画情報)を発生するメロデ
ィ制御情報発生手段が付加される。この構成の場合、メ
ロディはコード進行に則してつくられる。さらに、メロ
ディ制御情報発生手段はモチーフの特徴からメロディの
特徴を連想または変換する役目を果たす。
例えば、モチーフ特徴のどの要、素をどの程度、メロデ
ィの特徴要素に組み込むかをこのメロディ制御情報発生
手段において自由にコントロールすることができる。
第3の発明(特許請求の範囲第29項参照)では使用す
ることのできるノートスケール(音階)について着目し
ている。すなわち、メロディ音高列生成手段のなかに使
用音高制御手段が設けられる。この使用音高制御手段は
音階上の各音についてその有効性の尺度を示す重みを割
り当てた重み付きのノートスケールを発生するノートス
ケール発生手段と、メロディノートの候補が挙げられた
場合、その候補を正式のメロディノートと認めるか否か
につき、ノートスケール上の対応する音高の重みによっ
て決定する有効音高決定手段とを有している。したがっ
て、上記使用音制御手段により、どのノートを有効にす
るかを自由にコントロールでき、メロディ音高列生成手
段は多種多様にコントロールされたメロディラインを形
成することができる。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する
く全体構成〉 本実施例に係る自動作曲機の全体回路構成を第1図に示
す0図中、lは入力波こ、2はコード構成音メモリ、3
はコード進行メモリ、4は根音データメモリ、5は音階
の重みデータメモリ。
6はモチーフメモリ、7はパラメータCメモリ、8は楽
節識別データメモリ、9はCPU、10はワークメモリ
、11はパラメータCメモリ、12は学習データメモリ
、13はメロディデータメモリ、14はモニター、15
はCRT、16は五線譜プリンタ、17は楽音形成回路
、18はサウンドシステム、19は外部記憶装置である
上記モチーフメモリ4は、入力波2tlより入力される
モチーフ(入力メロディ)の情報を格納するところであ
る。モチーフ情(lは音高と音長(合価)のデータの列
で構成される。自動作曲に際し、CPU9はこのモチー
フ情報からそのモチーフを特徴づけるパラメータ(モチ
ーフ特徴パラメータ)を抽出することになる。
上記コード進行メモリ3には、コードネームの列で表現
されるコード進行情報が格納される。
コード進行情報は、入力波Mlより、ユーザーが逐次、
コードを指定して入力してもよく、あるいは、大ざっば
な指定(例えば楽曲の形式の指定)に応答して、CPU
9がコード進行を自動生成するようにしてもよい、コー
ド進行の自動生成は、例えば、基本的なコードパターン
(多用されるコードパターン)の連結、あるいは許され
るコード相互の連結によって可能であり、連結の論理と
しては、例えばマルコフ連鎖のモデルが使用できる。た
だし、コード進行がユーザーにより直接的に指定される
か、マシンにより自動的に生成されるかは本発明にとっ
て重要なことではない。
コード構成音メモリ2には各種のコードのMIi成音(
コードメンバーの音高データ)が格納されており1本例
の場合、上記コード進行メモリ3の各アドレスの内容(
コードネーム)より、コード構成音メモリ2上の特定の
コード構成音データの格納エリアが指定されるようにな
っている。CPU9は、自動作曲の際、コード変更のタ
イミングごとに(例えば1小節ごとに)、コード進行メ
モリ3のアドレスを進め、その内容であるコードネーム
からコード構成音メモリ2上のアドレスを算出し、コー
ドを構成する各音高データを読み出す。
根音データメモリ4にはコードの根音データが記憶され
、音階の重みデータメモリ5には音階(ノートスケール
)を構成する各音高についてその有効性の度合を示す重
みデータ、すなわち重み付けられたノートスケールデー
タが記憶されている(ノートスケールデータのセットを
記憶するメモリ)、自動作曲の際、適当な方法により音
階が選択され、この音階の重みデータが読み出される。
根音データメモリ4は読み出した音階の重みデータを根
音シフトするのに利用される。
一方、パラメータCメモリにはメロディの流れにおける
一貫性と多様性をコントロールするためのデータ(パラ
メータB)が格納されている。また、より高次の階層性
を曲にもたせるために、楽式識別データメモリ8が使用
される。自動作曲の際、CPU9はパラメータB、楽式
識別データ(デコード後のデータ)、上記モチーフ特徴
パラメータ、楽曲進行区間変数(例えば小節番号)に依
存するパラメータC(メロディ計画情報)を作成する。
パラメータCは生成するメロディを制御もしくは特徴づ
ける性質をもっている。生成されたパラメータCはパラ
メータCメモリに格納される。
ワークメモリ7には、CPU9が自動作曲するプロセス
において生成する中間データ(例えば。
加工中のメロディデータ)などが記憶される。
メロディデータメモリ13には完成された曲を構成する
メロディデータが記憶される。
完成された曲は必要に応じて、モニター14に出力する
ことができる0例えば、楽音形成回路17、サウンドシ
ステム18を通して試聴することができる。また、五線
譜プリンタ16より、楽譜の写しを得ることができる。
モニター14を通じて使用者は、811分的に曲を修正
することを望む場合がある0本実施例においては、この
ような場合、CRT15と入力装911を介して、ユー
ザーは修正を要求することができ、インターラクティブ
な形式で修正が実行される。修正されたデータは学習デ
ータメモリ12に知識として蓄桔される。後の自動作曲
に際し、CPU9はこの知識を利用して、メロディを生
成する。
外部記憶装置19は、完成した曲のバックアップコピー
や、学習した知識、その他の写し、あるいは、代りとな
る自動作曲プログラムの資源として利用される。
く自動作曲機能〉 次に本実施例に係る自動作曲機の全体的な機能について
、第2図を参照して説明する。
図に示すように、主な機能として、モチーフデータより
その特徴を評価、抽出するモチーフ特徴パラメータ抽出
手段FIOと、この手段Fl・0より与えられる情報(
包括的にFAで示しである)からメロディを制御するた
めの情報(包括的にPCで示しである)を発生するメロ
ディ制御情報発生手段F20と、この手段F20より与
えられる情報PCに従って具体的にメロディ(単旋律)
を生成するメロディ生成実行手段F30がある。メロデ
ィ制御情報発生手段F20はモチーフ特徴パラメータP
Aを基にメロディを連想し、計画する能力をもっており
、メロディ生成実行手段F30はこの計画(PCにより
表現される)を解読し、計画に沿ってメロディを生成す
る規則を備えている。広義には1手段F20とF2Oと
によリメロディ生成手段が構成される。一方、推論の面
からはモチーフ特徴パラメータ抽出手段FIOとメロデ
ィ生成実行手段F30とは基本的に逆の関係になってお
り、モチーフ特徴パラメータ抽出手段FIOが具体的な
モチーフ(入力メロディ)からそのエツセンスである特
徴パラメータFAを導出する推論能力を備えるのに対し
、メロディ生成実行手段F30はエツセンスであるメロ
ディ特徴パラメータPCから具体的なメロディを導出す
る推論能力を備えている。メロディ制御情報発生手段F
20の計画空間は広大であり、FAをPCに反映させる
度合を自由にそして多様にコントロールすることができ
る0図の例では、メロディ制御情報発生手段F20への
入力は手段FIOからのPAのみとなっているが、他の
入力データ(例えば入力装置1より入力されるユーザの
要求1曲に関する大局的な指示情報(手段F20が連想
する範囲をしぼり込むように作用する情報))を受ける
ように構成してもよい0例えば。
図示していないが、第1図のパラメータBメモリよりど
のパラメータBを使用するか、また楽式識別データメモ
リ8よりどの楽式識別データを使用するかに関して、ユ
ーザの選択に全てをあるいは一部をゆだねることができ
る。
一般に曲はその進行に従って変化する。しかし、限られ
た時間を見れば、ある特徴は固定的である0本自動作曲
機はこの点をも配慮しており、固定的とみなす「区間」
の単位の概念をもっている0例えば、モチーフ特徴パラ
メータ抽出手段FIO内の各機能はある区間を単位とし
てFAを抽出する。同様に、メロディ制御端I&!発生
手段F20はある区間ごとに割り当てられたPCの値を
メロディ生成実行手段F30に渡し、メロディ生成実行
手段F30はそのPCの値を用いてその区間のメロディ
を生成する。もちろん、このことは、すべてのPCが同
じ区間を単位として変化するという意味ではない(FA
についても同様)。
PCの種類により、値が固定化できる区間は一般に等し
くはならない、したがって、原理的には。
PCの種類ごとに異なる区間の単位をもたせ1種類別に
、異なる区間で値を発生させるようにすることも可能で
ある。しかし、このことは、処理を複雑化する。そこで
実施例では、PCの種類よりはるかに少ない種類の区間
、好ましくはすべてのPCについて共通となり得る単位
の区間(最大公約数の区間)を使用する。モチーフ特徴
パラメータ抽出手段FIOについても同様である。
特に後述の詳細な説明においては、最も単純化された例
として、各機能FIO1F20、F2Oが共通の区間を
もつようにしている。この区間として「1小節」を選ん
でいる。もちろん、本発明はこれに限定されるものでは
なく、2つ以上の異なる区間を各機能がもち得る0例え
゛ば、音高列に対する区間と音長列に対する区間は常に
同一である必要はない、また1手段F20が小節ごとに
PC値を割り当てるのに対し、コード進行は小節を単位
としない区間で進行させることも可能である。
第2図の主機能FIO,F20、F2Oの詳細について
述べよう。
モチーフ特徴パラメータ抽出手段FIOはモチーフ音高
パターン抽出手段Fllとモチーフ音長(リズム)パタ
ーン抽出手段F12より成る。
モチーフ音高パターン抽出手段はモチーフの音高列に関
する特徴を抽出するものであり、モチーフに含まれる非
和声音を抽出する非和声音抽出手段Fll−1と、モチ
ーフから非和声音を取り除いた音高のパターン、つまり
分散和音の型1達するLL i)を抽出する分散和音パ
ターン抽出手段Fl 1−2とを含んでいる。Fll−
IAは非和声音の種類を分類化して抽出する手段であり
、手段Fil−1の1つの態様である。一方、モチーフ
音長(リズム)パターン抽出手段F12はモチーフの音
長列に関する特徴を評価、抽出するものであり、モチー
フに含まれる特徴的なミニパターンを抽出する特徴ミニ
パターン抽出手段Fj2−1と、モチーフに含まれる非
和声音の音長を和声音の音長に吸収させて和声音のみの
音長列、すなわち分散和音パターンを形成する分散和a
(リズム)パターン抽出手段Fl 2−2とから成る。
手段Fil−2とF12−2とにより分散和音の音高パ
ターンとリズムパターンを抽出しているのは、和声音を
メロディの基礎におくという、実施例の考え方に基づい
ている(機1@F 30における要素F31−1.F3
1−2なども同様の考え方に基づいている)。
メロディ制御情報発生手段F20のブロック内には区間
カウンタF23の示す区間番号に依存するパテメータを
発生する進行依存パラメータ発生手段F22が示されて
いる。このようなパラメータのなかには、曲進行により
規則的に変動するパラメータも含まれ、この種のパラメ
ータはF22−1で示す規則変動パラメータ発生手段F
22−1により生成される0手段F22が発生するパラ
メータに対して、乱数発生手段F24が作用し、パラメ
ータによりコントロールされた乱数あるいは変動を同パ
ラメータに導入することができる。
上記F22とF23の要素は、PCのなかに、上述の性
質をもつパラメータが含まれることを示すために図示し
たものであり、また、演算型でない型式(例えばパラメ
ータCのデータベース)でもパラメータC(メロディ制
御情報)を発生できることを明らかにするために示した
ものである。実際には、本実施例では、パラメータCを
演In型で発生させており、この@算を実行する部分が
F21で示す演算手段である。@算手段F21は1手段
FIOからのモチーフ特徴パラメータPA、IIで示す
パラメータBの情報、小節カウンタF23−1の示す小
節番号、楽式!!別データ発生手段F25からの楽式識
別データ、を入力として受け、これらの入力を変数とし
てパラメータCを演算する。楽式識別データ発生手段F
25は楽節カウンタF25−1をもっており、これを使
って楽式識別データI2より特定の楽節に関する情報を
選択する。楽節に関する情報のなかには楽節のタイプ(
反復型、展N4型)が含まれている。楽式識別データ発
生手段F25は小節カウンタF23−1の示す小節番号
を読み、その小節番号と楽節との位置関係を検査し、そ
の検査結果に基づいて関連する楽式識別データを解読(
デコード)する、解読された楽式識別データが演算手段
F21に渡される。楽式識別データ発生手段F25の役
割は、曲におけるより高次の階層性を与えることである
以上の説明かられかるように、メロディ制御情報発生手
段F20より出力されるPCはさまざまであり、あるP
Cは比較的長期にわたって一定であり、あるPCは単位
区間(ここではl小m)に匹適する程度のサイクルで変
動し、あるPCは楽式の影響を受け、特定の区間、ポイ
ントで別の値に変化する、といった具合である。パラメ
ータBの値、楽式識別データの値、演算子段F21が使
用する関数のタイプなどにより、同じFAであっても、
実にさまざまなPCが発生することになる。
メロディ生成実行手段F30はその主要素として、音高
列生成手段F31と音長列生成手段F32とを有してい
る。音高列生虞手段F32は、コード進行データI3か
らの進行中のコードとメロディ制御情報発生手段F20
からのPCそのものか、乱数発生手段F31−4により
変動が導入されたPCとを使用して分散和音の音高列を
発生する分散和音発生手段F31−1と、発生された分
散和音の前後あるいは間に、PCの計画に沿ってかつ内
部の付加ルールに従って非和声音を付加する非和声音付
加手段F31−2を有している。各非和声音分類付加手
段F31−2Aは手段F31−2の一構成例である。F
31−3は使用音高制御手段であり、上記の手段F31
−1またはF31−2においてその生成過程において得
られたメはディノートの候補についてその使用を制御す
る機能をもっている。すなわち、使用音高制御手段F3
1−3はノートスケール発生手段F31−3Aにより音
階の各音高に重みをつけたデータを発生させ、有効音高
検査手段F31−3Bにその重みに基づいて候補の音高
の有効性を検査させる。検査に合格したメロディノート
は手段F31−1、F31−2に送り返され、ここで正
式のメロディノートとして使用される。
音長列生成手段F32は最適結合手段F32−1と最適
分割手段F32−2と特徴パターン組込手段F32−3
より構成され、PCの計画に従って音長列を生成する。
最適結合子段F32−1と最適分割手段F32−2は本
実施例の場合1分散和音の音長列を形成するのに使用さ
れる。最適結合手段F32−1は初期の音長列(例えば
FIOの分散和音(リズム)パターン抽出手段F12−
2により抽出された分散和音パターンまたはこれを修飾
したパターン)を基に、目標とする分散和音の音符数(
PCによって与えられる)になるまで最小の結合回数で
音長を結合する。同様に、最適分割手段F32−2は初
期の音長列を分散和音数PCに達するまで最小の分割回
数で音長を分割する。さらに5両手段F32−1.F3
2−2はパルススケールを使用して分割、結合を実行す
る。パルススケールはPC(メロディ計画情報)の一種
として手段F20より与えられるようにしてもよいが、
後述する実°施例の動作を示すフローでは1両手段の分
割、結合ルールのなかにパルススケールが内在している
。一方、特徴パターン組込手段F32−3は関連するP
Cに従って動作し、メロディの音長列のなかに特徴ミニ
パターンを組み入れる0本例では、メロディの生成の最
終過程で特徴ミニパターンを注入するようにしている。
i制御手段F33は、メロディ生成実行手段F30の各
要素の起動や要素間のデータの転送を制御するためのも
のである。メロディ生成実行手段F30の実行結果であ
るメロディデータはメロディデータメモリ13(第1図
)に格納される。
くゼネラルフロー〉 第3図に本実施例に関わる自動作曲機の全体的動作を一
部フロー的に一部ブロック的に示しである。この図は各
々の処理の位置づけと、参照すべき図面の番号を示した
ものであり、ここではこれ以上の罠明はしない。
く予備事項〉 以下、実施例の詳細な動作説明に入る力!、その前に予
備的な事項について説明する。
第4図に示すのは自動作曲機で使用する主な変数のリス
トである。記載自体明白であり、ここでは説明は省略す
る。第5図はパラメータCのリストである。メロディ制
御情報には図示以外のパラメータも含み得るが、ここで
は後の図面において、PCの文字を使用するパラメータ
のみについて示しである。記載自体明白であるのでここ
では説明を省略する。
第6図は音階の各音高に割り当てられる音高データの例
を示したものである。以下の説明では、特記しない限り
、音高に対するデータ(音高データ)の割り当ては同図
のbに示すものを使用する。すなわち、半音上がるごと
に値がプラス1になる連続する整数値を音階の各音高に
割り当てたものである。なお休符は特別の値で表現する
これ以外に、いくつかの音高データの割り当てが可能で
あり、その−例を第6図のaに示しである。
また、音長(合価)の最小単位は16分音符とする。す
なわち、16分音符の音長データはlであり、その2倍
の8分音符の音長データは2である。
また、「抽出区間」や「進行区間」の単位は1小節とす
る。これに関連し、コード進行情報も1小節当りlコー
ドとする。
さらに、モチーフ(入力メロディ)の長さも特記しない
限り、1小節とする。
また小節の長さも、小節番号によらず同じ長さであるこ
とを想定する。
説明の便宜上、各コードは、4つの音高がら成るとする
。トこでは、コードとして独立の4声の和音1例えば(
ド、ミ、ン、シ)のCメジャーセブンスのようなタイプ
と、そのうち2声がオクターブ差になる3和音(トライ
アト)のタイプがある。したがって、(ド、ミ、ン)の
3和音は、本例では(ド、ミ、ソ、ド)としている、こ
れに関連し、コード構成音メモリ2の各コードエリアは
4つあり、各アドレスに、各構成音の音高に対応する値
が入っている0例えば、(ド、ミ、ン、ド)の場合は、
(1,5,8,13)のデータになっている。
以上の前提は、説明の便宜のためにすぎず、単なる例示
的前提である。
第7図は、動作説明の為のデータ例(そのl)である、
第7図(1)に示す楽譜は、以下の動作説明で例として
挙げるモチーフである。第7図の残りは自明な記載なの
で、ここでは説明を省略する。
第8図は動作説明の為のデータ例(その2)であり、P
Cの値に関するものである。
第9図は過程毎の生成されたメロディを楽譜で示したも
のである。第7図と第8図の入力データの場合に作成さ
れたメロディである。
以上で、予備的な事項の説明を終え、いまから詳細な説
明に入れることにする。
くモチーフ評価〉 モチーフの情報は、第1図の入力装置より人力され、モ
チーフメモリ6に格納されている。このモチーフ情報に
対し、自動作曲機が最初に行う仕事は評価である。
第1O図にCPUaが実行するモチーフ評価のフローを
示す、CPUaは、このフローに従い、l小節を評価ま
たは抽出の区間の単位として、モチーフを評価する。
第1O図のフローの要部は10−11のリズム評価と1
0−12の非和声音抽出である0図中。
iはモチーフデータの番号、すなわち1着目しているモ
チーフ小節における何番目の音符であるかを示す変数、
AFTは、igi目の音符に関して、同小節内の後にあ
る音符数の変数(レジスタ)、BEFは前にある音符数
の変数である(10−2.1O−3)、10−4〜10
−10は、I盤目の音符MDiの前後にある合計6個の
音符の音高列MD+−+ 〜MD+・4における隣り合
う音符の音高の差、つまり音程を算出しているところで
ある0例えば、al はMDが(着目している音符)に
対するMD+、+  (次の音符の音高)の音程である
。なお、休符には音高の概念が存在しないので特別に処
理している(10−5.1O−8)。
後述するように、10−12の非和声音抽出では、着目
している音符の手簡線に対する位置関係AFT、BEF
とその音符の前後における音程の進行a6−a4 とか
ら、モチーフに含まれる非和声音を分類化して抽出して
いる。したがって、上記10−2〜1o−toまでの処
理は、非和声音抽出処理10−12のための下準備であ
る。NOはモチーフ小節に含まれる音符(休符も′数え
る)の総数であり、全ての音符について評価が完了した
時点(i>Noが成立の時点)で図示のフローを抜ける
。第10図のフローチャートの記載はto−iiとto
−12を除きそれ自体で明確であり、これ以上の説明は
要しない。
★リズム評価★ 第10図のリズム評価10−11の詳細なフローの一例
を第11図に示す、ここでのリズム評価の目的は、モチ
ーフにどのようなミニパターンがどの程度台まれている
かを調べることである。
第11図では、調査するミニパターン(音長列)として
、 音長比が3対lのパターン、例えば、A、J、)音長比
が1対3のパターン、例えば、刀音長比が1対lのパタ
ーン、例えば、n音長比が2対l対lのパターン、例え
ば、nコ音長比が1対2対lのパターン、例えば、n5
音長比が1対1対2のパターン、例えば、nノを例示し
ている(音符には休符も含まれる)。
モチーフに含まれる3対lの音長比のパターンの数はH
RIにカウントされ、1対3のミニパターンの数はHI
2に、1対lのパターンの数はHI3に、2対1対lの
パターンの数はHI4に、1対2対1のパターンの数は
HI5に、l対1対2のパターンの数はHI3に格納さ
れる。
隣り合う音符の音長MRj 、 MRj、+ の比の計
算は11−3で実行している。検査は小節内の音符に対
して行われるので、3つの音符の音長比のパターンチェ
ックは、小節内の最後の音符より2つの手前まで行えば
よい(そのとき11−10でj=No−1が成立する)
ちなみに、第9図の第1小節目に示すモチーフッDツノ
 (ド、ミ、ファ、ン、ド)の場合、1対1パターンの
カウンタHR3は2(刀が1個にJJが1個で2個)2
対1対lのパターンのカウンタHR4は1()Dが1個
)、1対1対2のパターンのカウンタHR6はI CD
ノが1個)となり、その他のパターンのカウンタHRI
、HI2)HI5は個数ゼロを示す。
後述するように、各ミニパターンカウンタHRI−HR
6のカウント値(モチーフに含まれる各音長パターンの
数)の大小を調べることにより、モチーフを特徴づける
ミニパターン(支配的なミニパターン)を知ることがで
きる。さらに特徴ミニパターンを生成するメロディの音
長列に組み込むことにより、モチーフのリズム的な特徴
をメロディに反映させることができる。
★非相声音抽出★ 第10図の10−12で示す非和声抽出の詳細なフロー
の一例をPt512図に示す0図示のようにこのフロー
12−1−12−58はツリー構造を成しており、自動
作曲機はある音符の小fti線に対する位置関係AFT
、BEFと、その音符のまわりの音符列が形成する音程
の進行a6”’a6を調べることにより、前向き推論方
式で、どの音符がどのタイプの非和声音であるかを導き
出す、特定の音符が特定の非和声音であるという導出結
果は、配列(HD+)上の特定番号のレジスタHD+ 
に固有の値を書き込むことにより記憶される(なお、配
列(HD+ )は、モチーフ評価のために、ワークメモ
リlO上に用意されるエリアであり、このエリアにはイ
ニシャルデータとして。
モチーフの音高データ(MD+)が初期設定される)0
例えばHD+ =−40は1着目している小節のモチー
フの1番目の音符が経過音という名の非和声音であるこ
とを意味する0図では、非和声音として、先取音、倚音
、刺しゅう音、経過音、その他の非和声音が示されてい
る。各非和声音の名前は、説明の便宜上にすぎない、い
いかえれば、ツリー構造のフロー(ネットワーク)未満
にはある結論(例えば12−41のHI)+−+ =−
40、すなわち(i+1)番目の音符は経過音であると
いう結論)が示されているが、その結論に至るツリ、=
のトップからのルートは1つ以上存在する。これらのル
ートは、その結論を真とする条件であり、定義である。
つまり、第12図のフローは、各非和声音を分類、定義
したものである。このことは、各非和声音について別の
定義が可能であることを示唆している。当業者は、本発
明の教示することに従い、他の定義による非和声音抽出
を容易に実現できよう。
第12図のフローの記述は明白であり、その記述をもっ
て明細書の説明に代える。
くモチーフパラメータ抽出〉 上述したモチーフ評価をモチーフの「第1分析」と呼ぶ
ならば、これから述べるモチーフパラメータ抽出はモチ
ーフの「第2分析」である、いずれの機能も、モチーフ
の特徴について分析を行っている点で変わりない。
t513図にモチーフのパラメータ抽出の全体的フロー
を例示する。このフローに従うと、13−1で、和声音
の型のパラメータ、すなわち、モチーフに含まれる分散
和音についての音高の流れ、または垂直成分のパターン
(LLf)が抽出され、13−2ではモチーフに含まれ
る分散和音についての音長の流れ、または水平成分のパ
ターン(RHi)が抽出(形成)される、また。
13−3では各非和声音の数が算出され、13−4では
和声音の数が求められる。13−6ではモチーフの音高
列のなめらかさのパラメータが抽出され、13−7では
同じ高さで連続する音の数(同音進行)のパラメータが
抽出される。13−7はモチーフに含まれる最小の音長
を抽出するところである。最後の13−8ではモチーフ
の特徴的リズムパラメータが抽出される。なお、これら
の処理の順序は図示通りである必要はない。
少し説明を加えると、本例の自動作gjJ機では。
和声音と非和声音を区別して取扱っており、第13図の
13−1から13−6まではこのことと関係している0
例えば、13−2では、モチーフ自体の音長列のうち、
非和声音を除去している。
すなわち非和声音の音符を和声音の音符に吸収させ、和
声音のみの音長パターンを形成している。
また、13−5や13−6のなめらかさや、同音進行の
パラメータは、「分散和声音」についてのパラメータで
あり、「非和声音」は抽出の対象からはずしている。こ
のような抽出アプローチは、和声音を基本とする考え方
に基づいている。
★和声音の型のパラメータ抽出★ 第14図は第13図の処理13−1の詳細であり、モチ
ーフ(入力メロディ)が示す分散和声の型(和声音の時
系列のパターン)のパラメータを抽出するフローである
。ここでの処理の目的は。
モチーフの流れに沿って分散しているそれぞれの和声音
が、そのモチーフ全体の和声音の集まりのなかで何番目
の音高であるかを知ることである。
副次的目的は、何番目の音符が休符になっているかを知
ることである0図中、0NPUで示す変数は本自動作曲
機で使用される音域(システム音域)を表わすもので、
入力されるモチーフの音域を包含するように決められて
いる。
図示のフロー14−1−14−16では、システム音域
の一番下の音高から、順にその音(和声音〕がモチーフ
に含まれているかどうかを調べ、ある場合にのみ和声音
高番号の変aMをインクリメントして、LLiの値とし
ている。また。
HDiが“休符”のとき、すなわち、1番目のモチーフ
データが休符のときにはそのLLiをゼロとして、1番
目のモチーフデータが休符であることを記憶している。
また、HDfが負のとき、すなわち非和声音の音符に対
してはスキップしている。
第4図のフローの右上方にこのフローの処理結果の一例
を挙げている。この例では、モチーフの一番目の音(H
DI で示しである)は和声音で、図示のモチーフのな
かでは一番高い和声音になっている。2番目の音HD2
は非和声音である。3番目の音HD 3は和声音(モチ
ーフの2番目に表われる和声音)だが、最初の和声音よ
り低い音高の和声音である。モチーフの4番目の音符H
D4も和声音(モチーフの3番目に表われる和声音)だ
が、さらに低い音高になっている。モチーフの5番目H
Dsは休符である。モチーフの6番目(この場合最後)
の音符HDbは和声音であり、モチーフのなかで4番目
の音符と同じく、最低の音高になっている。この図から
れかるように、モチーフの和声音の流れは、全体として
′下行のパターンをもっている。第4図のフローの結果
はこのモチーフ例に対して次のようになる。まず。
HDsに対してはそのLLiとして休符を示しゼロが割
当てられる。)104に対してはそのLLiとしてモチ
ーフのなかで最低音の和声音であることを示すlが割り
当てられる。HO2に対しても同様である、HO2には
そのLLIとしてモチーフのなかで下から2#目の高さ
の和声音であることを示す2が割り当てられる。HO2
は非和声音であり、LLiは割り当てられない、HDI
 はモチーフに含まれる和声音のなかで最高音であり、
下から数えれば3番目の和声音高なのでそのLLfには
3が割り当てられる。つまり、HD 1(1番目の和声
音)のLLIは3、HO2(2番目に現われる和声音の
LL2は2)HO4(3番目に現われる和声音)のLL
jは1,3番目の和声音に次いで休符がきてLLsは0
.その次の和声音HD6のLLsはlとなりモチーフの
和声音の流れ、または型(ここでは休符も含む)が特定
されたことになる。すなわち、(LLj =CLLr 
、LL2 、LII 、LLs 、LLs )=(3,
2,l、0.1)が得られる。
この和声音(分散和音)の型のパラメータはFAの形式
では示していないが、これもモチーフを特徴づけるパラ
メータである。この型を後で詳述するメロディ生成にお
いて、なんらの変更も加えることなく使用すれば、非常
に反復性に富む統一性の高いメロディが生成されること
になる。
なお、第7図(第9図)のモチーフ(ド、ミ、ファ、ン
、ド)に対しては、1番目に現われる和声音ドのLL+
 =1.2番目に現われる和声音ミのLL2=2.3#
IIfに現われる和声音ンのLL3 =3.4番目に現
われる和声音ドのLLa=4となる。これは上行のパタ
ーンである。
★和声音の音長パターン抽出★ 第13図の処理13−2の詳細なフローの一例を第15
図に示す、ここでの処理の目的は、非和声音を含むモチ
ーフから、非和声音を取り除いたかたちの音長パターン
(和声音のみの音長列)を形成することである。つまり
1個々の非和声音の音長を、隣りにある和声音の音長に
吸収させる処理を行っている。そして、どの非和声音を
どの和声音に吸収させるかについては、第16図に例示
する4拍子系のパルススケールによって決定している。
いま、ある非和声音がある音との間にはさまれていると
、その非和声音の開始位置におけるパルススケール上の
重みと、その非和声音の次の音符(M単のため和声音と
してみる)の開始位tの重みとを比較し、次の音符の開
始位置の重みの方が軽ければその非和声音の音長は次の
音符(簡単のため、和声音を5@する)の音長に吸収さ
れ1次の音符の開始位置の方が重ければ、その非和声音
は簡の音符(簡単のための和声音を想像するとよい)に
吸収される0以上が、パルススケールによる非和声音の
音長吸収の論理である(正論理)、非和声音の音長を吸
収した和声音は、その分、もとの長さより音長が広がる
第16図に示すパルススケール(5,1,2゜l・・・
・・・)は論理スケールであり、第15図のフローの論
理のなかに組み込まれたスケールである。
第15図において、SUMは次の音符の開始位tから小
π線(手前の小m線)までの距離もしくは長さを示すレ
ジスタ、SUMBは現在の音符の開始位置から手前の小
m線までの距離、長さを示すレジスタ、MHIはモチー
フのIf#目の音符の長さ、RHNはモチーフのN番目
の「和声音」の長さであり、第15図の麩理完了後は、
tJまたは後に位置するゼロないし複数の非和声音の長
さを加えた長さをもつことになる。Noはモチーフの音
符の総数である。SUM  MOD  2jはSUMの
値を2jで割った余りであり、同様にSUMB  MO
D  2JはSUMBの値を2jで割った余りである。
15−4はi@目の音符が和声音かどうかのチェックで
あり、和声音の場合にはNをインクリメントしてN番目
の和声音長RH,に加える(15−5)、15−6は非
和声音が最初の音符かどうかのチェック、15−8は非
和声音が最後の音符かどうかのチェックである。非和声
音が最初の音符の場合、その音の開始位置はパルススケ
ール〔第16図〕上の先頭のパルスポイントと一致する
。その重みは最大の5である。したがって、パルススケ
ールの論理に従いこの音の長さは次の音符に吸収される
(15−7)、同様に、非和声音が最後の音符の場合、
次の音符の開始位置は最大の重みをもつので(小pJ線
をクロスする音符はないことを、5定)、この最後の音
符は前の音符に吸収される(15−9)、15−10か
ら15−15は、小節の最初でも最後でもない非和声音
について、その音長を手前の音符(和声音)の音長RH
sに加えるか、次の音符(和声音)の音長RHn、+ 
に加えるかをパルススケールによる論理に従って決めて
処理しているところである。
ちなみに、第9図のモチーフの場合。
ツノ)ノ〜ノッ ト   ミ   フ ァ   ン   ドであり、ファ
が非和声音で、その他は和声音である。ファの次の音で
あるソの開始位置は、1小節を16の長さとして、小節
の頭から8番目である(第16図の一番上を参照のこと
)、その重みは、4である。一方ファの開始位置は6で
あり。
その重みは2である。ソの重み(4)〉ファの重み(2
)であるから、非相声音ファは荊の和声音ミに吸収され
る(フロー上は、j=2のとき。
15−11が真となり、15−12でNF=0.15−
16でRH2= RH2+ M R3となる)。
結局、 ド   ミ   ソ    ド となる、すなわち、和声音の音長パターン(RHi j
は、(RHf) = (RH+ 、RH2。
RH3、RH4) =(4,4,4,4) 以上の説明と第15図のフローの明確な記載から、和声
−音の音長パターン抽出の動作は明らかであり、これ以
上の詳細な説明は省略する。
ここにおいて、第16図のパルススケールは例示にすぎ
ず、他のパルススケールによる和声音の音長列の形成も
可能である。このことは明らかである0例えば、(非和
声音の開始位置の重み)〉(次の和声音の開始位置の重
み)のときに、非和声音を「前」の音に吸収させ、(非
和声音の開始位置の重み)<(次の和声音の開始位置の
重み)のときに非和声音を1次」の音(和声音)に吸収
させるという、逆の論理を使用すれば、モチーフに対す
る結果は。
ノ」〜ノッ ト   ミ   ソ    ド となる( (RHi) = (4,2,6,4)〕。
★各非和声音、和声音の数★ 第13図の処理13−3と13−4の詳細なフローを第
17図に例示する。17−1−17−7はパラメータP
Aijの初期化である。モチーフに含まれる先取音の数
はPA5.2に、何升の数はPAz、2に、刺しゅう音
の数はPA4.aに、経過音の数は、FA3.3に格納
される。StJMの結果はモチーフの小節に含まれる非
和声音の総数を示す、FAI、3の内容はモチーフの小
節に含まれる和声音の総数を示す。
★なめらかさ、同音進行のパラメータ★第13図の処理
工3−5と13−6の詳細なフローを第18図に例示す
る。上述したように(LLkJはモチーフ小節に現われ
る分散和声の音型である0図示のフローでは、FAl、
2に、隣り合う和声音間の最大の跳躍の度合(なめらか
のパラメータ)が抽出、設定され、FAI、6には。
同音進行のパラメータとして同音で進行する音(和声音
)の数が抽出、設定される。なお音高の意味をもたない
休符のLLkはゼロの値をとる。
これに関連し、LLkかLLk+1のいずれかが休符の
ときは、18−4と18−6のチェックの結果Noとな
る(例えば、18−3の処理の後)、LLk=Oか、L
Lh−+ =Oを判別し、成立するときはL=−1とす
ることで実現できる)。
★特徴的リズムパラメータ★ 第19図は第13図の処理13−8のフローの一例であ
る。
第11図のところで述べたように、本実施例の自動作曲
機では、モチーフにどのようなミニリズムパターンがど
のくらい含まれているかを求めている。残る問題は、ど
のミニパターンがモチーフを特徴づけるパターンになる
かということである。ここでは、モチーフに含まれる支
配的なミニパターンをもって、モチーフの特徴ミニパタ
ーンとしている。
このようなアプローチに基づく評価の例が第19図に示
すフローである。このフローでは、モチーフのなかに、
音長比が3対1のミニパターン(例えばJ′5)と、音
長比がl対lのミニパターン(例えばn)のどちらが数
の上で支配的であるかを調べている。音長比がl対lの
ミニパターンの数HR3の方が多ければ、FA6.1は
ゼロを示し、音長比が3対lのミニパターンの数1(R
1の方が支配的であれば、PA6.1 は3の値に設定
される。
ちなみに、第9図のモチーフの場合、HR1=0、HR
3=2であり、1対lの一ミニパターンが支配的である
。したがってFA6.1の値はゼロとなる(l対lのミ
ニパターンがモチーフを特徴づけるミニパターンである
ことを意味する)。
第9図のフローは一例にすぎず、当業者はその他の特徴
的リズムパラメータの抽出フローを容易につくることが
できる0例えば、その他の音長比のミニパターンの数(
HR2)HR4、HRs、HR6など)を考慮してもよ
い。
後述するようにPAb、+の値が示す特徴ミニパターン
をメロディの音長列に組み込むことにより、モチーフの
リズム的な特徴を生成するメロディに反映させることが
できる。
★最小の音長抽出★ 第20図は第13図の処理13−7の詳細なフローの一
例である。このフロー例では、モチーフの音長MRiの
なかでみつけられた最小の音長が更新的にminに設定
され、最終的に得られた最小の音長がPA3.3に格納
される。
最小音長情報PA3.3は生成するメロディの最小(最
短)音長に関連づけることができる0例えば、モチーフ
の最小音長PA3.3を生成するメロディの最小音長P
C3,3と等しくすれば、モチーフにあるのより短いメ
ロディノートはつくられないことになる(もちろん、等
しくしなければならないという意味ではなくコントロー
ルできるとい′う意味である)、とにか<PA3.3は
モチーフの音長パラメータ(リズムパラメータ)の1つ
である。
%Oj−仁灸ユ ここまでの説明で、本実施例の自動作曲機が。
与えられたモチーフをどのように評価し、その特徴をど
のように抽出するかについて明らかとなった。
本自動作曲機のこの後の仕事は、これらの特徴評価、特
徴抽出の結果に基づいてメロディを生成することである
0本自動作曲機にあっては、メロディ発生機能は大きく
分けて、生成するメロディのアウトラインを計画する部
分(メロディの計画立案部)と、このメロディ計画立案
部が作成した計画に、沿って具体的にメロディを発生す
る部分(メロディ生成実行部)とから成っている。
メロディ計画立案部は第2図でいえば、メロディ制御情
報発生手段F20に相当する(ただし、コード進行情報
も自動的に発生する機能にした場合にはその機能もメロ
ディ計画立案部に含まれることになる。コード進行情報
も生成するメロディを規制する情報であることに変わり
ない)。
メロディ計画立案部の主な仕事はモチーフ特徴メラメー
タ抽出部が抽出した結果から、生成するメロディを「連
想」または「計画」することである、メロディ計画立案
部はメロディ生成実行部(第2図でいえばF2O)の各
部に、計画情報すなわちメロディ制御情報を与える。メ
ロディ生成実行部では送られてきたメロディ制御情報に
則してメロディの生成を実行する。メロディ生成実行部
の主な2つの機能はメロディの音高列の生成機能とメロ
ディの音長列の生成機能である。
くメロディの計画立案〉 メロディ計画情報(メロディ制御情報)のことを以下、
パラメータC(PCと書くこともある)と呼ぶことにす
る。
メロディ生成実行部が作成するメロディは、<ラメータ
Cによって大きく左右される。逆のいい方をすれば、パ
ラメータCは生成されるメロディを特徴づけるパラメー
タである。
本自動作曲機の全体的仕事はモチーフ(入力メロディ)
を基にメロディ(ここでは曲の意味)を作曲することで
ある。
よく経験するように、曲のなかには、モチーフがそのま
まあるいは非常によく似た形で何度も現われるものもあ
れば、モチーフが変形され、展開され、成長、発展する
曲もあれば、あるモチーフは一時的にしか存在せず、別
のモチーフが現われ、さらに別のモチーフに移っていく
といった曲もある。最初に挙げたクラスに属する曲は、
「一貫性」の度合が高く、2番目のクラスに属する曲は
「一貫性」を残しながらも「多様性」にも冨む、3番目
のクラスに属する曲は「−賞性」は希薄になっているが
より「自由」な「多様性」をもっているといえよう。
本発明によれば、ユーザの入力したメロディ(モチーフ
)に忠実な作曲から、モチーフに対する忠実性よりも自
由性、多様性に重きを置いた作曲まで自由にコントロー
ルすることができる。
パラメータC(PC)の特性やパラメータCのさまざま
な発生の仕方などについては1本件出願人に係る特許山
願(出願日、昭和62年4月8日、名称「自動作曲機」
)において詳述しであるのでここでは詳細な説明はしな
い。
パラメータCの第1の性質は、曲の進行区間に依存する
ということである。第2の性質はモチーフ特徴パラメー
タに依存することである。第1の性質は曲の一貫性や多
様性と係っている。第2の性質は作成される曲における
モチーフの′反映の度合と係っている。
本実施例では、曲の進行区間として、r小節」を単位と
する区間を使用し、小節ごとにパラメータCが割り当て
られるようにしている。また、パラメータCは演算によ
ってつくられ、演算のための成分パラメータとして、メ
ロディの流れの一貫性と多様性をコントロールするパラ
メータB(PRと書くこともある)と、モチーフ特徴パ
ラメータ(FAと書くこともある)を使用している。さ
らに、より高次な階層性を曲にもたせるため、楽式識別
データ(楽式識別パラメータ)もパラメータCの演算に
おける成分パラメータとして利用している。
上記パラメータBは第1図のパラメータBメモリ7にδ
かれており、楽式識別データは同図の楽式識別データメ
モリ8に置かれている。所望であれば、ユーザは入力装
21iにより特定のパラメータBの使用を自動作曲機に
直接的または間接的に要求することができ、同様に、入
力装fitを通して曲の楽式を指定することにより、特
定の楽式識別データの使用を自動作曲機に要求すること
ができる。ただし、これと関係するマンマシンインター
フェース(例えば、ユーザ用の概念空間と自効作曲機の
内部表現空間1例えばパラメータBとの間の変換、ある
いはパラメータBへのユーザーアクセスの仕方など)は
本発明の眼目ではないのでこれ以上の説明は省略する。
くパラメータCの演算〉 第21図はパラメータCの@算のフローを例示したもの
である。21−1ではモチーフ特徴パラメータFAが読
み出され、21−2では一貫性多様性コントロールパラ
メータFBが読み出され。
21−3では楽式識別データがメモリ8より読み出され
る。この3つのステップは小節のたびに行う必要はなく
、一括して行うことができる。つまり、生成するメロデ
ィの小節番号とは処理的に無関係なステップである。2
1−4.21−5.21−6は小節ごとに実行される(
後述する第25図におけるステップ25−9のPCyI
算はこの21−4〜21−6に対応している)、21−
4は楽式識別データのデコードであり、21−5で生成
するメロディの小節番号に割り当てるパラメータPCを
演算している0図示のように、パラメータPCは、小節
番号とFA(モチーフ特徴パラメータ)と、PR(一貫
性多様性コントロールパラメータ)と、SB(楽式識別
パラメータ、高次階層制御パラメータ)とを変数ないし
成分パラメータとする関数として形式的に表現される。
ただし、このことは1個々のパラメータPCのいずれも
が、小節番号、FA、FB、SHのいずれにも実際に依
存しなければならないという意味ではない、@5図に例
示するように、パラメータCは数多くのパラメータの集
まりであり、そのうちのいくつかにPC特性(小節に依
存しない性質)をもたせてもかまわない、また、小節番
号とFAとFBとSBが与えられれば、「一義的」にP
Cの値が決定されなければならないという意味でもない
、一義的に得られた中間PC偵に対して乱a発生手段(
f52図のF24)によりランダム化を導入することが
できる。好ましくは、ランダム化はr制御」されたラン
ダム化であり、中間PC値により制御された乱数を導入
することにより(例えば中間PC値を基準とするゆらぎ
を導入することにより)、最終的なパラメータPCを求
めることができる。上述した特許田願にはコントロール
されたランダム化の例が開示されている。
21−6は学習によるパラメータの変更処理である、こ
こでは、21−5で発生したパラメータCよりもユーザ
が修正により設定したパラメータCを優先させる処理が
実行される0例えば、ある小節のあるパラメータCの値
が自動作曲機の学習機能を通して、ユーザの好みの値に
設定されているとすると、その小節のそのパラメータに
ついては、ユーザの選んだ値が採用される(詳細につい
ては後述する〕。
★楽式の制御★ 一般に曲の展開部に関しては、展開部(サビ)全体がサ
ビ以前と異なる様相を示す特徴と、サビに突入する区切
りのところの特徴とをもっている0例えば、サビの直前
の小節では終止感を伴うのが普通であり、これからサビ
に入るという予期的な心理効果をもたらす、また、サビ
全体にわたっては、音域や音数、リズムなどが変化して
異なる様相が示されるというのが通例である。
このようなハイレベルの階層性をもたらすために、木実
施例では楽式識別データを発生させて楽式の制御を図っ
ている(上述した第21図の21−3.21−4.21
−5がこれと関係している)。
1522図は楽式識別データメモリ8(第1図)に記憶
されるデータの例について示している。ここではデータ
の型式は、上位桁のAIと下位桁のA2より成り、AI
のところは小節番号、すなわち、ある楽節が開始する小
節番号を示している。
A2部はAIで示す小節番号から始まる楽節のタイプを
定義している。特に、A2の値がゼロのときは反復型を
表わし、非ゼロのときは展開部であることを示し、その
値が展開の型を表わす、−例として、5B1=10.3
B2=91,5B3=130のデータは1曲の楽式がA
−hB+Aであることを記述しており、第1楽f!iA
は第1小筐から第8小節までであり、型は反復型、f5
2楽TiBは第9小節から始まり第12小節で終わる展
開型の楽康、第3楽1!iAは第13小節から始まる反
復型の楽節である。
第23図は第21図の21−3の詳細なフローの一例で
ある(ただし、読みやすくするために追加して描いであ
る23−1は第21図の21−2と同じものである)。
この第23図のフローの記述と上述の第22#4の楽式
識別データ(オリジナルの楽式識別データ)から、木刀
の楽式制御の態様が容易に理解できよう(第24図も参
照されたい)。
すなわち、本例の楽式制御では、展開!(サビ)全体に
わたってメロディを特徴づけるために、ホールド型(S
BH)を用意しており、区切れ(楽節間の区切れ)を特
徴づけるためにパルス型(SBPi)を用意している。
第23図のフローに従って説明すると、メロディを生成
する小節の番号が工のとき、CPU9(第1図)は23
−2に入り、パルス型の楽式識別パラメータのレジスタ
SBP jをリセットする。この例では、第24図から
もわかるように、パルス型パラメータはSBP+ 、5
BP2 。
5BP3の合計3つ用意されており、5BP3は展開部
(US24図では第9小筐目より始まるもの)の楽節が
始まるより2小節前に付くパルスパラメータ、5BP2
は展開部より1小節前に付くパルスパラメータ、SBP
+は展開部の開始小節に付くパルスパラメータとなって
いる。また。
ホールド型はSBHの1個だけ用意されており。
展開部の間(第9小節から第12小節の間)付けられる
第23図の23−3から23−12までの処理は上述の
機能を実現するための処理である。
23−3で楽節番号カウンタjを初期化し。
23−4では楽式識別データフォーマットの上位桁、す
なわち、jで示される楽節の開始小節番号をレジスタa
1に入れ、下位の桁、すなわちその楽節のタイプをレジ
スタa2に入れている。メロディ生成のための小節番号
■が楽節の開始小節番号a1より2小節前のとき変数a
3を第3のパルス聖楽式識別パラメータ5BP3 とし
て設定しく23−9.23−10)、メロディ小節番号
Iが楽節の開始小節より1小筆前を指しているとき、楽
節のタイプの変aa2を第2のパルス型楽式識別パラメ
ータS B P2 として設定しく23−7.23−8
)、メロディ小筆番号と楽節の開始小節番号とが一致す
るときはa2を第1のパルス型パラメータ5BPI に
セットするとともにホールド型パラメータSBHにセッ
トしている(23−5.23−6)、23−12のSB
Nは曲を一致する楽節の総数である。つまり、このフロ
ーでは、生成するメロディの小節番号をキーデータとし
1曲を構成するすべての楽節のなかでこの小節番号と一
致するものをサーチし、対応する処理を行っている。そ
して、5BPfはメロディ小節番号の更新ごとにリセッ
トされるのでパルス型になる。一方、SRHにはメロデ
ィ小節番号と一致する開始小節番号をもつ楽節のタイプ
が一致の時点で入るだけである。したがって、その楽節
が展開型のときはその間、SBHは非ゼロの値となり、
反1f塁のときはゼロとなってパラメータCには反映さ
れない。
解読した楽式識別データ(楽式識別パラメータ)はパラ
メータCの演算(第21図の2l−5)において成分パ
ラメータとして使用される。
例えば、DC成分として使用される。
★メロディの生成★ 第25図は連続的にメロディを生成するときの全体フロ
ーである。このフローの要部は25−9のpc演算(第
21図の21−4〜2l−6)と25−10のメロディ
発生(メロディの具体的発生、詳細は後述する)である
、残りはメモリ間の転送等のため処理であり、第3図で
いえばメロディコントローラの役目である。
すなわち、25−1から25−5までの処理は、モチー
フメモリ6(第1図)にあるモチーフデータをメロディ
データメモリ13に転送する処理である。25−5に示
す陽はモチーフに含まれる音符数である。
25−6や25−1fiに示すMNOはa統帥にメロデ
ィを作成するときの既に作られているメロディの音符の
総数である。メロディの生成は手簡単位で行うので、モ
チーフの小W1aを計算している(例えばモチーフデー
タの音長データから計算できる)(25−7)、なお、
ここではモチーフが2小節以上でもよいことを示しであ
る。2小節以上のモチーフに対する取り扱いは後述する
とし、一応、最初の想定通り、1小億としておく。
計算されたモチーフ小節数の値に1を加算しく25−8
)、1小節のメロディが発生したら(25−9,25−
10)、そのデータをメロディデータメモリ13に書き
込む(25−1〜25−15)、25−15の動はもち
ろん25−1Oの処理で発生した1小節分のメロディの
音符数である。25−17に示すCNoはコード進行で
使用するコードの総数であり1本例ではコード/小節で
あるので、小節番号がコード総数に達したところでメロ
ディの生成は完了する。
さて、メロディの具体的発生(第25図の25−10)
の詳細についてこの後、説明しよう。
くメロディの具体的発生〉 メロディの具体的な生成を実行する機能は大きく分けて
、メロディの音高列を生成する機能(メロディ音高列生
成機能)とメロディの音長列を生成する機能(メロディ
音長列生!&機能)から成っている。いずれの機能も、
上述したメロディ計画立案部より1小節ごとに送られて
くるメロディ計画情報(メロディ制御情報)に沿って動
作し、そ、れぞれのメロディ制御情報(包括的にパラメ
ータCと呼ぶ)を内部の生成規則のなかに組み込んだ形
(例えば、制約条件として組み込んだ形)でメロディノ
ートを作成していく。
メロディ音高列生成機能は分散和音の音高の列を生成す
る分散和音部と1分散和音部により生成された分散和音
の音高の間または前後に非和声音を付加する非和声音付
加部を含む、さらに、メロディ音高列生成機能は、上記
分散和音部と非和声音付加部が使用する音階(ノートス
ケール)を決め、メロディノート候補の音高についての
有効性をチェックする使用音高制御部を備えている。有
効と認められた候補のみがメロディノートとして採択さ
れる。
一方、メロディ音長列生成機能は分散和音の音長列を生
成する部分と、上記非和声音付加部による非和声音の音
高付加に伴う音長列調整部と、メロディ音長列の仕上げ
として休符の付加と特徴ミニパターンの組み込みを行う
部分から成っている。
以下、例示する各フローチャート上においては上記の各
機能が適時アクティブとなって動作するようになってい
る。
プロセスの面から述べると、まず、分散和音のみのメロ
ディ(音長列と音高列)が作成され1次に非和声音が付
加されて分散和音と非和声音を含むメロディ(音長列と
音高列)が作成され、最後にメロディの音長列について
最終的な仕上げが行われる。
外及Hiハ医褒土 第26図は分散和音の発生を含むフローの一例である。
26−1から26−5までの処理は、基本的には、26
−6〜26−42までの分散和音の音高列の作成の下準
備である。26−1はこれから生成するメロディ小節に
割り当てられた和音の構成音の読み出しであり、26−
5は和音の構成音の転回である。26−3のP C1,
12は転回数を最適転回数にするか、通常の転回数(パ
ラメータC演算部が与えるPCl、7が示す転回数)に
するかのチェックであり、PCI、+2>Oのときは2
6−4で最適転回数が算出され、PCl、7はこの算出
された値に変更、更新される。コード構成音の転回は生
成するメロディ小節の音域を左右するものであり、本例
の場合、転回回数の多いほど使用音域は高くなる。最適
転回の機能は前の小節のメロディの流れと最適に連結す
るようなメロディが今回の小節で作成されるようにする
ためにある。特に、前小節の音型と同様の音型を連結す
る場合に効果がある。
26−2の音階の重み変更では1重み付けられたノート
スケールデータ(SCLf)が読み出され、読み出した
各音高の重みが所定の条件(コード構成音か否か、根音
シフトが要求されているかどうかなどの条件)により変
更される。
この変更後のノートスケールデータ(SCLi)は、分
散和音のメロディノートの候補を得たときに参照され、
パラメータ@算部より送られてきたしきい値(PCl、
+)以上であれば正式のメロディノートとして採択され
るようになっている。変更後のノートスケールデータ(
SCLilは後述する非和声音の付加のプロセスにおい
ても参照され、付加候補の音高が各非和声音のしきい値
以上の重みを持てば正式のメロディノートとして採用さ
れる。
m26図の最後の処理26−44は音長の決定すなわち
分散和音の音長列の形成処理である。
以上で第26図の概要説明を終える。以下、個々につい
てより詳細な説明を行う。
★コード構成音の読み出し★ 分散和音を発生するためには、進行中のコード(和音)
が何であるかをまず知る必要がある。
このコード進行情報を与えるものが第1図のコード構成
音メモリ2とコード進行メモリ3である。
第27図にコード進行メモリ3に格納されたコード進行
の例とコード構成音メモリ2に格納された各コードの構
成音データを例示しである。さらに第27図にはコード
の根音データメモリ4の内容も示されている。
図の例では、各コードは4つの構成音(独立の4声タイ
プまたは2声がオクターブ関係にあるタイプ)から成る
としである関係上、コード構成音メモリ2の夫々のコー
ド構成音格納エリアは4つの連続アドレスになっており
、若いアドレスからコード構成音の音高データが低い順
番で入っている0例えば、コード構成音メモリ2の1〜
4のアドレスの内容はl (=ド)、5(=ミ)、8(
=ソ)、13(=ド)となっており、これらのデータは
C5ajの構成音を記述している。
一方、コード進行メモリ3には、連続する各アドレスに
コードネームまたはコードタイプを示すデータが格納さ
れている。このデータの列によりコード進行が記述され
ているわけである。コード進行メモリ3の各アドレスに
格納されたデータ(コードタイプを表わす)からコード
構成音メモリ2の対応するコードを記憶するエリアの開
始アドレスが計算できるようになっている。同様に、コ
ード進行メモリ3の各アドレスに格納されたデータから
根音データメモリ4の対応するコードの根音格納アドレ
スが得られるようになっている0図示の例では、コード
タイプを表わすデータの値を使って(データー1)X4
+1を計算することにより、そのコードを格納するコー
ド構成音メモリ2の開始アドレスが得られる。
コード構成音の読み出しは、コード進行メモリ3より進
行中のコードを読み出し、そのコードの値をポインタと
して使って、そのコード構成音のデータをコード構成音
メモリ2から読み出すことによって実行できる。
本例ではlコード/小節を想定しであるので、1番目の
小節のときには、コード進行メモリ(コード進行のファ
イル)3のI番目のコードを読み出すことになる(I番
目のアドレスを指定することにより)、コード進行ファ
イルの末尾には、コード進行の完了を示すEOF (エ
ンドオブファイル)が記入されている。
ただし、コードJll成育の読み出しに関し1本例では
コード進行ファイルのコードをすべて読み出し、読み出
したすべてのコードのa成育をコード構成音のファイル
から取り出している(もちろん、第26図の26−3以
降では進行中のコードのa成音に対して転回を行う)。
すなわち、第28図に示すフローがコード構成音の一括
読み出しである(第26図の26−1の詳細)。
第28図のコード構成音の読み出しフローにおいて、2
8−1から28−4までの処理は、コード進行メモリ3
(第27図参照)からコードナンバーデータ(コードネ
ーム)を順次、読み出しているところである。28−2
はiの値で示されるコード進行メモリ3のアドレスの内
容、すなわち1番目のコードネームをレジスタCN、に
設定することを表わす、28−3のEOFは最後のコー
ドネームの次アドレスに格納されている終了コードであ
り、終了コードを読んだところでコードネームの読み出
しは完了する。
第28図の28−5から28−12までの処理は、読み
出した各コードネームからコード構成音メモリ2を参照
し、各コードネームのコード構成音の音高データを読み
出しているところである。
28−7のJ= (CN+−1)X4+1は各コードの
読み出し開始アドレスの計算であり、28−8から28
−1oは、モの開始アドレスから4つ分の音高データを
読み出し、レジスタKDijに設定しているところであ
る。
以下の説明では、KDl、、KDl2)KDi3、KD
i4の代りに、単にKDl 、KO2)KDl、Krj
s ということにする、KDIは和声音の一番低い音、
KO2は次に低い和声音、KDlは次に低い和声音、K
I)sは一番高い和声音のレジスタとして用いられる。
いまの段階では、KDI 。
KO2)KDl 、KDsには、(1番目の小節におけ
る)コード構成音の音高が基本形の形式で、つまり、コ
ード構成音メモリ2の通りに入っているわけである0例
えば、第9図の楽譜の第3小節目のコードはC7であり
、これに対するK D +〜K D 4は、KDI=3
、KD2=6、KD3=8、KD4=12(し、ファ、
ン、シ)である。
★音階の重み変更★ 後述す°るように5分散和音部や非和声音付加部のプロ
セスでメロディノートの候補が得られると、その候補の
音高が有効な音高(使用することのできる音高)かどう
かチェックされる。このようなチェックの基礎となる情
報は音階(ノートスケール)である。
本実施例では151図の音階の重みデータメモリ5に1
重み付けられたノートスケールのセットが記憶されてい
る。その−例を第29図に示す、ここでは、4種類のノ
ートスケールのデータが例示されている。ヨナ抜!!短
音階とヨナ抜き長音階と沖縄音階と長音階(欧)である
0例えば、長音階(欧)のノートスケールには、ド、し
、ミ。
ファ、ン、う、シの音高には75の値が付けられており
、その他の音高には25の値(重み)が付けられている
。各音高に割り当てられた重みはその音高が使用される
可能性の尺度を表わしている。メモリの用語でいえば、
この長音階(欧)のスケールデータは、音階の重みデー
タメモリ5の36〜47番地に格納されており、第30
A図のフローにおけるデータ読み出し30A−1におい
て、この長音階(欧)のデータを読み出したときには、
配列(SCLi)の1番目のレジスタすなわち5CLI
に36番地のデータ、すなわちドの重み75がセットさ
れ、同様に5CL2には37番地のドのシャープの重み
25がセットされ、以下、5CL3=75.5CL4=
25.5CL5= 75、5CL6=75. 5CL7
=25.5CL8=75、5CL9=25、5CLIO
−75,5CL11=25.5CL12=75となる。
第30A図のデータ読み出し30A−1の詳細を第30
B図に例示する。ユーザは入力波W111により音階の
種類を入力する(30B−1)、この入力された情報を
もとにCPU9は音階の重みデータメモリ5上における
指定音階データの開始アドレスを計算しく30B−2)
、この開始アドレスに続<12個のアドレスのそれぞれ
のデータを配列(SCLi)に書き込む。
tjS3OA図の3OA−2に示すP C+、zはパラ
メータC演算部から与えられた根音のシフトの有無を示
すパラメータであり、PO2目〉0が成立するときは、
3OA−3以降の根音シフトのルーチンに進むが、不成
立のときはなにもせず、このフローを抜け、第31図の
フローに進む(第30A図と第31図を合わせたフロー
が第26図の26−2の詳細である)。
第30A図の3OA−3以降は根音シフトのためのフロ
ーである。3OA−3では現在のコードネーム(CNi
)に対する根音データを根音データメモリ4より読み出
している。読み出した根音データRが1のときは音階の
根音(基音またはトニック)とコードの根音とが一致し
ているので。
根音シフトは不要である。一方、コードの根音と音階の
根音が不一致のときはRはlより大きな値、つまりlに
不一致の分の音高差を加えた値を示す0例えばコードの
根音がGで音階の根音がC(第29図に示すスケールデ
ータはいずれの音階の根音(基音)もCであるように記
述されている)のときはR=7となる。この場合、30
A−5から3OA−13までの根音シフトの処理が実行
される。上記の例(GとC)でいえば、5CLlにあっ
た根音の重みが、Gの位置を示す5CL8に移され、同
様に、5CL2→5CL9.・・・・・・5CL5→5
CL12.5CL8→5CLI、5CL7→5CL2)
・・・・・・5CL12→5CL8に移される。ここで
の根音シフトの*崗は、例えば、ジャズのモード(旋状
)などに適用できる。
なお、第9図の動作例の場合は、いずれの小節も長音階
(欧)であり、また、PCl、+4はゼロであり、根音
シフトはなされない。
説明の便宜上、以下の説明では根音シフトはなかったも
のとする。すなわち、第30A図のフローによる音階の
重み変更はなされず、第31図のフローに入る時点で、
(SCLi)には音階の重みデータメモリ5上の所定の
音階データのままの値が入っているとする。
第31図は根音シフトとは別の意味の重み変更を行うフ
ローである。ここで、再び第29図を参照すると、図示
の各音階は、一番高い値(重み)は75であり、一番低
い値は25である。中間値として50を含む音階もある
。この最高値75が付けられた音を「音階音」と呼ぶこ
とにする0例えば、長音階(欧)は、ド、し、ミ、ファ
、ン、う、シのダイアトニックスケール上の音に75点
が付いており、その他は25点の低い値になっている、
一般に、西洋の長音階は、ド、し、ミ、ファ、ソ、う、
シであり、この事実をシミュレートしたのが第29図の
(4)に示すスケールデータである。
上の説明から第31図のフローの意味は明らかであろう
、すなわち、第31図の音階の重み変更処理は、「音階
音」であって、かつコード構成音でもある音高について
は、100点の重みをつけ、単なる「音階音」には75
点のままにしておくというものである。31−7の((
KDに−1)  MOD  12)+1の計算は、下か
らに番目のコード構成音が、音階(選択したノートスケ
ール)の何番目の音であるか)を求める処理であり、そ
の番号の音の重み(SCLa+)が70以上(すなわち
音階音であることを示す)ならばその重みをlOOに増
やしている(31−8.3l−9)、なお、31−1〜
31−5までは新しい和音のための初期化処理であり、
前の和音により100の値になっていた音階重みレジス
タS、CLにを音階音の重みである75に戻している。
kするに、第30A図のフローの方は、音階の基準とな
る音の高さのシフト(配列(SCLi)のサイクリック
シフト)であるのに対し、第31図の方はコード構成音
になった音階音の重みの格上げである。
★最適転回★ 一例として、ドミソドのメロディと最良に連結できるF
の分散和音を考えてみよう、1ドミソド1フアラドフア
1の連結の場合、小筆線の石後のドとファのつながり方
が不自然である(曲にもよるカリ、最も自然なつながり
は、1ドミソド1ドフアラド1であろう。
本実施例では、このような音型同士の最適連結のために
、最適転回の機能が設けられている。
すなわち、第26図に示すように、P C1,12>O
が成立するときには最適転回数が算出されるようになっ
ている(26−3.26−4)。
この最適転回数算出の、詳細なフローを第32図に例示
する。同図において、PCl、+oはパラメータ(演算
部より渡された最適転回数の上乗せ分)である(32〜
18.32−19参照)。
PCl、++は同じくパラメータ演算部より送られてき
た最適転回数の上限である(32−22.32−23)
、LL+ は前小節の最初に現われる和声音の位置情報
(下から何番目の和声音かを示す情報)、LL2は前小
筆の2番目に現われる和声音の位置情報である(32−
12.14参照)* PCl、+3は音型を上下逆転す
るか否かのパラメータである。また、KDiは今回の小
節における和音構成音の下から1番目の音高であり、コ
ード構成音メモリ2から読み出した通りの転回前の音高
を示している。
第32図の1列目(32−1〜32−11)で、前小節
の最後の音(休符でない最後の音)と今回の小節のコー
ドを構成する音(転回前の構成音)のうちでどれが一番
近いかを調べている。ただし、同等のものが2つあると
きは上側の音を優先している。この結果、前小節の最後
の音に最も近いコード構成音が下から何番目の構成音で
あるかがレジスタa−2にセットされる。
第32図の2列目の32−12〜32−17では、前小
節の最初の和声音(ここでは休符は含まれない)の位置
情報と、今回の小節の音型の逆転の有無に関する情報P
C+、+3とから、今回の小節の最初の和声音の位置情
報a1を求め、この情報a+  (コード転回後におけ
る位af&報)と、空−ド転回前における最適な位置情
報a2 とから、転回すべき数a6を求めている。33
−18〜32−24は、最適転回数に上乗せ分(P C
B、+o)がある場合や、求めた最適転回数(a6)が
負のときや、最適転回数の上限(PCl、++)を超え
ている場合に、最適転回数を補正しているところである
。最終的に得られた最適転回数a6がPCl、7に入れ
られる。すなわち、パラメータ演算部が直接、生成した
転回パラメータP C+、rの値が、ここで更新される
わけである。
★コード構成音の転回★ 第33図に第26図の26−5に示すコード構成音の転
回の詳細なフローを例示する。
コード**音の転回機能は生成するメロディの音域を時
間の経過に従って(本例では小康単位で)変更、jgl
整をすることであり、これにより。
曲の盛り上りをコントロールできる。
第33図のフローでは、例えば、ドミソドなら、1回の
転回でミソドミ、2回の転回でソドミソ・・・・・・と
なり、レファンシなら、1回の転回でファソシレ、2回
の転回でソシレファとなるようにしている。ドミソド(
Csaj )のように両端がオクターブ関係になるコー
ドと、レファソシ(G1)のように両端がオクターブ関
係にならないコードとでは、転回の論理が異なる。すな
わち、転回曲のコードの音高の並びを、KDI(旧)、
KO2(旧)、KO2(旧)、KDI(旧)(低い順)
で表わすと、オクターブ関係にならないコードに対して
は、転回後の並びK D +(新)、KO2(新)、K
O2(新)、KDI(新)を、 KDI  (新)=KD2(旧)・・・・・・(ファ)
KO2(新)=KD3(旧)・・・・・・(ン)KO2
(新)=KD4(旧)・・・・・・(シ)(Ml)KD
I  (新)=KD+(旧)よりオクターブ上・・・・
・・(し) にし、オクターブ関係になるコードに対しては、KDI
  (新)=KD2(旧)・・・・・・(ミ)KO2(
新)=KDsC旧)・・・・・・(ソ)KO2(新)=
KD4(旧)・・・・・・(ド)ここまでは同じだが、 (M2)KDI  (新)=KD2(旧)よりオクター
ブ上・・・・・・(ミ) にする必要がある。
オクターブ関係かどうかは33−3で見ており、 (M
l)と(M2)の区別を33−4と35−5で行ってお
り、33−6から33−10まではシフト、33−11
で(Ml)と012)の区別の仕上げである。第33図
のPCI、7は転回を何回実行するかを示すパラメータ
であり、パラメータC演算部から直接与えられた値か、
最適転回のために更新された値かをとる。
★分散和音の音高列発生★ 第26図の26−1から26−5のところまでで分散和
音の音高列発生のための下’ssm完了である0例えば
、これから発生させる分散和音の音域が決められており
、この音域の下の方から、4つのコード構成音の音高が
処理26−5を通してKDI 、KO2)KO2)KD
s にセットされている、この音域は、パラメータC演
算部より直接与えられたP CL7か、背型の最適連結
のために実行される最適転回数算出26−4を介して間
接的に与えられたP CI、7により、制御されている
。さらに、処理26−2を通して、今回のコード構成音
には通常の「音階音」より高い重みが付けられている。
以上の下準備の後、26−6から26−42のところで
分散和音の音高列を具体的に発生している。理解を容易
にするため、ここでの処理の簡略化フローを第35図に
示す、この処理のなかには、いくつかの特徴が含まれて
いる。まず、パラメータC演算部が発生するPCのなか
には背型を維持すべきか否かの情報(P C1,3)が
あり、維持すべきときには、どこから(PCl、s )
からどこまで(PCI、3)の範囲で背型を維持すべき
かの範囲情報も与えられる。これに対し分散和音の音高
列生成部はその範囲で背型の維持を実行する。さらに、
背型を逆転すべき指示のあるとき(PCl、+3>0の
とき)は、背型(LLi)を逆転する(前小節の背型に
対して)0例えば、前の小節が上行のパターンであれば
、下行のパターンをもつ(LLi)を発生する。
背型の維持を最初から計画しない場合、パラメータC演
算部は小節の頭の音を前小節の最終音から決定する旨の
指示情報(PCl、s >0)を与えることができる(
そうしなくてもよいカリ、これに対し、分散和音の音高
列生成部は/1℃箇の先頭の音を前音に対しなめらかに
連結する(この手段は、コードの最適転回による音のな
めらかな連結(音型の最適連結)の代りとして機能し得
る)。
もちろん、小節間のなめらかな連結が必要でないときは
、パラメータC演算部は関係するパラメータCにそれを
意味する値をつけて分散和音の音高列生成部に渡す。
さらに、パラメータC演算部は分散和音の跳躍進行を制
御するパラメータ(PCl、9)を発行する。これに対
し、分散和音の音高列生成部では、PCl、qがゼロの
ときには跳躍の禁止であると解読し、1のときには1回
だけ跳躍可能と解釈し、2のときには連続の跳躍進行は
不可と解釈し、3以上のときは跳躍進行の制限なしと解
釈する。音高列生成部はPct、9による指示を守るた
め、跳躍の有無を検査し、確認のためにフラグを使用す
る。
パラメータC演算部は乱数による分散和音の生成を許可
することもある(音型を維持しない場合など)、ただし
、完全にランダムな分散和音がつくられないようにいく
つかの制約も与える(例えば、跳躍の上限PC1,2,
同音進行の可否PC+、b )、これに対し、分散和音
の音高列生成部はこの決められた制約を満たす音高列、
つまりPCによりコントロールされた音高列を生成する
さらに、分散和音の音高列生成部は分散和音の候補を得
たときには、その音が有効な音かどうかを検査するため
にノートスケールデータ(SCLi)を参照して、その
音の重みを取り出す、パラメータC@算部からは有効音
高のしきい値のパラメータ(PCl、+ )が発行され
ており。
取り出した重みがこのしさい値以上であるとき。
その音は有効な音、つまり分散和音のメロディノートと
して採択される。
目標分散和音数(PC演算部より与えられるPCの値)
の数だけ、音高列を生成することにより、分散和音の音
高列生成部の仕事は完了する。
以上の説明からもわかるように、パラメータC演算部は
分散和音の発生のために、種々のパラメータCに計画し
た値をつけて分散和音の音高列生成部に引き渡す、音高
列生成部側では、パラメータC@算部より渡された各種
のパラメータCを「解読」シ、解読結果に従って分散和
音を発生する0分散和音の音高列生成部は、計画された
パラメータCに沿う音高列の生成のためのルールをもっ
ている(同様の関係が、パラメータC演算部とその他の
メロディ生成実行部との間にも存在する)。
第26図の26−6から26−42において、iは音符
番号、flとflすは跳躍進行を制御するためのフラグ
、NFは、26−36で5LCa+<PCl、+  (
無効な音高)であったことを示すためのフラグである。
PCl、9 =2は跳躍の連続禁止を意味する(26−
8参照)、fJl=f文すは、前回は跳躍でなかったこ
とを示す(26−38,26−39参照)、26−16
から26−28はランダマイズによるLLIの決定処理
である。上記のフラグNFはこのランダマイズ処理を含
む無限ループ動作を避ける意味も有している(36−3
7.26−19.26−23.26−27参照)、また
、跳躍の制御パラメータPct、9の各種が示す指示内
容よりも音高の有効/無効チェック(26−36)、つ
まり、重みコントロールパラメータPC+、+ による
制限の方を優先させている(2B−38参照)、これは
、4つのコード構成音(KD i )が1つ置きに音階
の重みによる制限を受けるような場合(PCl、+より
低い場合)、跳躍進行の制限(PCl、9)と矛盾する
ことを考慮したものである。26−15の前の音より決
定の処理の詳細は第34図に示す通りである。すなわち
、コード構成音(KDk)のうちで、有効な音高であっ
て(36−6のチェックが真)、前音MED+−+ と
の差が一番少ない音(36−3,34−5,34−7,
34−8参照)が、コード構成音の下から何番目の和声
音であるかがLLi (実際にはLL+ )にセットさ
れる。
以上の説明と、第26図の26−6〜26−42のフロ
ー自体の明白な記述から1分散和音のa長月の具体的発
生についての動作は明らかである、よって、これ以上の
説明は省略する。
★分散和音の音長列発生★ 本実施例では、メロディの音長列の生成プロセスは、メ
ロディの音高列の生成プロセスとは基本的に独立のプロ
セスで実行される。
より一般化していえば、音符の数と、それらの音符の全
体の長さく本例では1小節の長さ)が与えられれば、何
らかの音長列生成規則により、その音符の数をもつ音長
列を生成することができる。
本例の場合、それぞれの小節の分散和音の数はパラメー
タC演算部において計画され1発行される(第5図のP
Cの初期値)。
また、上述したように、モチーフの分散和音の音長パタ
ーン形成(第15図)のところで、モチーフに含まれる
非和声音を除去し、その音長を和声音に吸収させること
により、和声音のみの音長列を形成、抽出している。こ
の音長列を、モチーフ分散和音パターンと呼ぶことにす
る。
パラメータC演算部が計画する分散和音の数は曲の進行
に依存する。したがって、あるメロディ小節の分散和音
の数は、モチーフ小節の分散和音の数と等しいか、モチ
ーフの分散和音数より多いか、少ないかのいずれかであ
る。
メロディ小節の分散和音数とモチーフ小節の分散和音数
が等しい場合、どのような分散和音の音長列がそのメロ
ディ小節の分散和音パターンとして好ましいであろうか
本実施例では、数が一致する場合のメロディの分散和音
パターンとして、モチーフ分散和音パターンを使用して
いる。これは、モチーフのリズム的特徴をメロディに協
力に反映させるためである。もちろん、所望であれば、
モチーフの分散和音パターンを修飾もしくは変形したパ
ターンをメロディの分散和音をパターンとしてもよい(
その実現手段の一例は、別の項で説明する)。
本実施例では、モチーフのリズム的特徴を忠実に維持す
る音長列について配慮しているのである。
次に、メロディ小節の分散和音数とモチーフ小節の分散
和音数が不一致の場合が問題である。
これに対し1本実施例では、最小回数の音長分割または
音長結合によりメロディ小節の分散和音パターンを作成
している。自由度よりも一貫性を重視したアプローチで
ある。すなおち、最小回数の分割、結合操作により、初
期パターンから最も変化の度合の少ないパターン(モチ
ーフ分散和音パターンを初期パターンとすればモチーフ
分散和音パターンに最も近いパターン)が得られる。さ
らに、本実施例では、モチーフ分散和音パターンを得る
ときに使用したパルススケール(第16図参照)と同一
のパルススケールにより音長の分割、結合を実行してい
る。これにより、パルススケールのもつ特徴が生み出さ
れていくことになるが、不規則的に音長パターンが変化
していくのではなく、パルススケールと関係するリズム
の一貫性が保たれた形でパターンが変化する。要するに
、よくコントロールされた音長パターン変換が実行され
るわけである。
分散和音の音長列の発生は第26図の26−44で行っ
ている(ほかの時点で行ってもよいが)、この処理の詳
細を第36図から第41図に例示する。
第36図において、Iは小節内音符番号、RHiはモチ
ーフのtS目の和声音の長さ。
MERiは生成途中のメロディのi番目の音長(ここで
はi番目の和声音の音長を意味する)。
PCは現在の小節に割り当てられた分散和音数(パラメ
ータ演算部にて計画された分散和音1!k)、PAL3
はモチーフ小節に含まれる分散和音数、Sは両分散和音
数の差を示す、36−1〜36−4のところで、モチー
フ分散和音パターン(R)I i )をメロディ分散和
音パターン(MERi)の初期パターンとしている。S
=0、すなわち数が一致すれば、このモチーフ分散和音
パターンがメロディの分散和音パターンとなり、仕事は
完了する。
S>Oのとき、すなわち、モチーフの分散和音数よりメ
ロディの分散和音数が少ないときは、最適結合処理(第
37図)が実行され、Sく0のとき、すなわち、モチー
フの分散和音数の方が少ないときは最適分割処理(第3
8図)が実行される。
音符の最適結合では、 (イ)最小回数だけ音長を結合し、音符数が計画値PC
に達したら処理完了する。
(ロ)パルススケール(第16図)上の低い値をもつパ
ルスポイントで開始する音符をその前の音符と優先的に
結合する。
という論理を採用している。
例えば、第16図でいって1位置θ〜15のうち、1.
3.5,7.9,11.13.15の位置(重みが1の
位置)で次の音符が開始しているかどうかが最初に調べ
られ、そのような次の音符があるときは、その音符を1
つ前の音符に結合する(あるかぎり結合する)、目標数
PCに達しなければ、次に、重みが2の位置で開始する
音符があるかどうかをチェックし、あれば、その音符を
前の音符(現在着目している音符)と結合する。
なおも目標数PCに達しなければ重みが3の位置で開始
する音符の有無を検査し、その音符をその前の音符と音
長結合する。以下、同様なので説明を省略する。要する
に、軽い重みをもちパルスポイントで開始する音符を優
先的に、前の音符と結合するという論理である。第37
図中、SUMは次の音符の開始位置(小trJ線からそ
の音符までの長さ)を表わす、VTは配列(MERJ)
の長さ、すなわち現在の分散和音数を表わす(正確には
、現在の分散和音数マイナス1であり、次に達成すべき
分散和音数)、37−9でi>4が成立するのは、全音
符の場合である。37−11が次の音符の音長MERj
、、と現在の音符の音長MERjとの結合処理である。
37−12から37−16は配列(MERj)のシフト
である。
37−5の意味は、例えば、j=1のときは1次の音符
が第16図のパルススケール上の重み1で開始するかど
うかの判別であり、成立すれば37−10以下の音長結
合の実行ルーチンに進む、j=2のときは次の音符が重
み2の位置(パルスポイント)で開始するかどうかのチ
ェックとなり、j=3のときは次の音符が重み3の位置
で開始するかどうかのチェック、j=4のときは次の音
符が重み4の位置で開始するかどうかのチェックである
0分散和音数が目標数PCに達するとS=0が成立し、
完了である(37−17)。
一方、音符の最適分割では、 (イ)最小回数だけ音長を分割し、音符数が計画値PC
に達したら処理完了する。
(ロ)重いパルスポイントをクロスする音符をそのパル
スポイントを境として優先的に分割する。
という論理を採用している。
第38図及び第39〜第41図のフローに則していえば
、まず、パルススケール(第16図)上の重み3以上を
もつパルスポイントをクロスする音符をサーチし、見つ
けたたびに、そのパルスポイントを分割線として2個の
音符を分割、生成する。上記のパルスポイントをクロス
する音符が1つもないとき、あるいは分割の結果、上記
パルスポイントをクロスする音符が1つもなくなったが
なおも計画数PCに達しないときは1重み2をもつパル
スポイントをクロスする音符をサーチし。
同様のしかたで分割を実行する。
第39図のチェックのルーチンにおいて1問題のパルス
ポイントをクロスする音符をサーチしている。見つかっ
た場合、その音符番号がフラグ1文に書き留められ、そ
の音符の開始位置情報がフラグffに記入される(39
−8から39−1(1照)、39−1でflをゼロにリ
セットしているので、サーチの結果、問題のパルスポイ
ントをまたぐ音符が存在しないときは、メインフロー(
第38図)の38−4でf文=0が成立し、より低い重
みをもつパルスポイントをまたぐ音符のチェックに移行
する(なお、図示のメインフローではj=2(ffiみ
2のパルスポイントのところ)までしか調べていないが
、厳密にいえば、目標の分散和音数PCの達成が保証さ
れるまで行う必要がある。パラメータC@算部が極端に
多い分散和音数を計画している場合を考慮して、このた
めのフローの変形は非常に容易である。)。
チェック(第39図)の結果、問題のパルスポイントを
またぐ音符が見つかった場合は、音長配列(MERj)
をシフトし、−音符分長くする(第40図)、そして、
第41図に示すように分割を実行する。すなわち、分割
対象であるfu番目の音符を、その音符がクロスしてい
るパルスポイントを境として分割する。
以上の説明と第36図から41図のフロー自体の明確な
記述から音長決定、すなわち分散和音の音長列の形成に
関するフローの動作は明らかであるのでこれ以上の説明
は省略する。
ここまで説明したところで、分散和音の音高列と音長列
が完成している。第9図(イ)は生成例である。
及刑f口1久仕迦 分散和音の発生完了後、非和声音の付加が行われる。
非和声音の付加に関しては、「付加すべきか否か」、付
加するとして「どこに」、[どの高さ」で「どの長さ」
の非和声音を付けたらよいか、といった問題がある。
上述したように1本実施例にあっては、パラメータCr
A算部がメロディを計画する。したがって、非和声音に
関するパラメータもこのパラメータC@算部において、
曲風、モチーフの特徴抽出結果1曲の進行などを考慮し
て作成される0作成された非和声音関係のパラメータは
非和声音の付加の実行部に渡される。非和声音付加実行
部は、送られてきたパラメータを解読してその計画に沿
う非和声音付加を行う論理ないし規則を備えている。こ
の規則とは、上述したような非和声音の付加に関する問
題を解決するためのルールのことである0本実施例にお
ける非和声音付加のルールは、パラメータCの値(デー
タ)によって、付加の結果を多様に変化させる。この意
味で、データ駆動型のルールである。しかし、パラメー
タCがどのような値であっても、「違法な」非和声音の
付加は決して行わない、つまり、データ(パラメータ)
はルールを破壊する力は持っていない。
図示の例では、非和声音の付加は種類別に行われる。何
升付加(第42図)と経過音付加(第43図)と刺しゅ
う音付加(第44図)と適音付加(第45図)である、
ここでも、「何台」、「経過音」、「刺しゅう音」、「
連合」の名称は便宜上のものである0例えば何升付加が
行われるのは、パラメータCの制約のもとで所定の条件
が満足されたときである。換言すれば、各非和声音不下
部は推論を行って非和声音を付加しているといえる。
つまり、与えられた状況は、和声音のみのパターン(分
散和音のみのメロディ)であり、付加実行部は、「隠さ
れている」非和声音を、和声音のみのパターンを手がか
りにして、かつパラメータC演算部からの計画に沿って
見つけ出していく、このような推論は、非和声音を含む
メロディから、非和声音を抽出して除去する場合の推論
と基本的に逆の関係にある(前者が、A4A+Hのタイ
プとすれば、後者は、A十B+Aのタイプである)。
これから説明する各非和声音の付加のルールは例示にす
ぎず、当業者は本発明の説示するところに従い、その他
のルールを容易に考案することができる0例えば、非和
声音の付加が確定することにより、音符数が増加するこ
とになる(ただし、本例では連合は例外的に扱っている
)、これに対し、以下の非和声音の付加のフローでは、
付加すべき非和声音の前または後の音符(和声音)の音
長な削り、削りとった分を非和声音の音長とすることに
より、増加した音符数の音長列を形成している。この代
りに、上述したパルススケールによる分割が可能である
各非和声音の付加のフロー説明を読む前に、第9図を見
ることが理解の助けになる。
★何升付加★ 第42図に倍音付加のフローチャートを示す。
このフローの場合、何升が付加されるためには次の条件
が成立しなければならない。
(i)パラメータC演算部からの何升の重みのパラメー
タPC2,2が何升の付加を許可していること(PO2
1,>0であること、42−1)。
(iD倚何升次の音符が休符でないこと(42−5)。
(iii)次の音符が、パラメータPC21,が示して
いる最短許容音長より長いこと(42−6)。
42−2から42−4は何升が付加される音符番号を決
定しているところであり、その情報はレジスタAIにセ
ットされる。42−7〜42−11はメロディの音高列
(MEDi)と音長列(MERi)の配列シフトである
(何升データのための場所の確保)、42−12から4
2−14は何升を上に付けるか(a2=1)、下に付け
るか(az =−1)を指示情報PCy、sに従って決
めているところである。42−15から42−21は何
升の音高決定処理である。ここでは、次の音符(何升の
次の音)の音高より4度(K=5)上または下の音から
始め、半音ずつ音程を狭くしていちて、最後に見つかっ
た有効な音高(SCLas >PO2,1が成立する音
高)を何升の音高としてMEDa+ にセットしている
。42−22から42−16は次の音符から何升の取り
分の長さを決めているところである。
42−27で次の音符の音長を何升の取り分だけ減らし
てMERa+、+ にセ−)トし、42−28倚音の音
長をMERa+ にセットし、最後の42−29で音等
数のカウンタPCをインクリメントしている。
第9図C口)に倍音付加の動作例を示す。
★経過音付加★ 第43図は経過音付加のフローチャートである0本例で
は、跳躍進行の後、順次進行が生じゃすいように工夫が
こらされている(43−2〜43−16.43−27.
43−30参照)。
rlの値は経過音が付加されやすい尺度を示す。
43−2はPO2,2に基づ<r+ のランダム算出で
ある。前が跳躍進行であるときには(a+≧PC3,4
が成立するときには)、r+ に強制的に高い値(ここ
では5)を入れている。
図示のフローにおいて、経過音が付加されるための必要
条件は次の通りである。
(i)経過音の前後における音の音高差がある程度以上
あること(43−7、ここでは全音より広いこと)。
(ii)@と後のいずれも休符でないこと(43−7,
43−8)。
(iii)前と後の音のいずれもある程度以上の音長を
もっていること(43−32,43−3)。
さらにその他の条件も必要であるが、こちら条件は、4
3−15から43−24で示す経過音の候補のサーチな
いしチェックの結果に依存する。その前の43−10〜
43−14はサーチのための下準備であり、例えば、前
音より後音の方が高ければ(上方進行なら)、前音より
半音上の音を経過音の最初の候補にし、下行進行なら前
音より半音下の音を最初の経過音候補としている。サー
チのところで、1回ループを回るたびに候補が半音ずつ
シフトされる(43−24)、43−10〜43−14
のサーチにおいて、SUMには有効音高をもつ候補の数
がカウントされる。ただし、前音から後音までの間に和
声音になっている音高が含まれる場合にはSUMに特別
の値を入れる(経過音付加を禁止するためである)、配
列(bsuM)には有効音高検査(43−15,43−
16)に合格した各音高データが書き込まれる。サーチ
は、後音と半音差になるまでくり返される。
ここで、経過音の付加がサーチの結果、禁止される条件
を例示する(不成立の条件)。
(イ)サーチにおいて、前音と後音との間の半音階スケ
ール上に、有効な音高が1つも見つからなかったこと、
つまり、前音から後音までのクロマチックスケール上に
有効な音高が存在しないこと(43−25参照)。
(L+)前音から後音までのクロマチックスケール上に
和声音が含まれること(43−21,43−22,43
−25参照)。
(ハ)前音から後音までのクロマチックスケール上に多
すぎる数(ここでは3つ以上)の有効な音高が含まれる
こと(43−16,43−29より今回はスキップを示
す■へ抜ける)。
肯定的条件、すなわち、経過音が付加されるための残り
の条件は、43−25から43−31に記述されている
。すなわち、前音から後音までのクロマチックスケール
上に、 (V)和声音が含まれていないこと。
(Vl) 1つか2つの有効音高存在すること、そして
(a) 1つのときには、付加のしやすさの尺度が、あ
る値゛(ここではrl>1)より大きいこと、一方 (b)2つのときには、付加のしやすさの尺度がある値
(ここでrl>2)より 大きいこと。
1つのときにはa2=1となり、前音と後音との間に挿
入する非和声音(経過音)が1つであることが示され、
2つのときにはa2=2となり、前音と後音との間に挿
入する経過音が2つであることが確定する。
第3列目の43−34から43−39は音長の取り分の
決定である。
第3列メモリの43−40から43−43までは、経過
音挿入のための配列(MEDi)、(MERi)のシフ
トである。
a2=1(付加数1)のときは、43−44で、経過音
の音符のためのレジスタMED1.+。
MERl、1 に、すでに確定している音高データと音
長データを入れ、前の音符の音長レジスタMERiを書
き換える。つまり、1つのときの経過音の音長は前音の
長さの一部をもらい受けることによって得ている。43
−44の後、43−45が不成立で、43−47 (音
符数カウンタの処理等)に進む* &2= 2 (付加
数2)のときは、43−44で1番目の経過音の音長、
音高をセットした後、43−46で2番目の経過音の音
長、音高をセットする。2番目の経過音の音長は後音か
らもらい受ける。
★刺しゅう音付加★ 第44図に刺しゅう音の付加のフローチャートを示す、
前の経過音付加のところで恋人りにフロー(第43図)
の説明をしたので、フロー中の記号の意味等は例外的な
ものを除いて説明不要であろう、ここでは、簡単に説明
する。
刺しゅう音が付加され得るためには、前音と後音の高さ
が同じでなければならない(44−2〜44−4)、ま
た、刺しゅう音の音長は前音からもらい受けることにし
である(44−6〜44−8.44−31.44−32
)ので、前音はある程度以上の長さがなければならない
(44−5)。
パラメータC演算部は刺しゅう音の付加に対し、PO2
,s というパラメータを送り出している* P C4
,4がゼロのときは、刺しゅう音の付加の禁止を意味し
、lのときは1回だけの付加を許し、2のときは、複数
の付加は許すものの連続して付加することは禁止する。
3以上であれば自由に付加できる。このようなパラメー
タC演算部からの要求を満たすため、44−9から44
−14に示す処理が用意されている。
さらに、パラメータC演算部は刺しゅう音を上に付ける
か下に付けるかの指示をPO2,2の値によって発行す
る。これに対するFfaは44−21から43−23で
行っている。
44−16から44−20は刺しゅう音付加のための配
列(MEDi)、(MERi)シフトである。また、4
4−24から44−30は刺しゅう音の音高決定処理で
ある(上述した42−15から42−21と同様の処理
)。
★適音付加★ 第45図に適音付加のフローチャートを示す。
本例のフローでは、適音の場合は、音符数が変化しない
ルールを採用しており、連続する3つの音の音程進行に
着目している。また、適音は小節の最後の音ということ
にしである。したがって前小節の最後から2番目の音と
次小節の先頭の音との音高差に基づいて、適合する適音
の音高を求め、その音高ですでに生成されている小康の
最後の音を変更している(音高の差替)。
パラメータC演算部より適音付加の禁止が指示されてい
るとき(P C3,2≦Oのとき)はこの指示に従う(
45−1)、また、適音付加は3つの連続音(休符でな
い音)に対する処理であるので、前、後の音符が休符の
ときには付加は行わない(45−2,45−3)。
3つの音の音程進行の違いから、適音は3つのタイプに
分かれる。フローチャートの下方に図示しである。(i
)刺しゅう型は、前小節の最後から2#i目の音MED
−1と次小節の先頭のMED、とが同音のときに発生す
る。 (ii)経過型はM E D −+とM E D
 + との間のクロマチックスケール上に有効音高(f
f高有効検査45−11.45−12で合格した音)が
ある場合、特に図示のフローでは1つのみ存在するとき
に発生する。 (iii)何升型はM E D −+か
らM E D + までを半音きざみで進めてみた場合
において、有効音高がまったく存在しないときに発生す
る。
2つの音M E r) −+ 、 M E D 101
m ニ有効音に6 カいくつあるかは45−4から45
−15.(特に45−9〜45−15)で検査している
filに見つかった有効音高の数が計数される。
有効音高数が2以上のときは付加しない(45−16)
上記の3つの型のいずれも、上と下の型がある。Nえば
、刺しゅう型の場合には、適音を#後の同音MED−,
、MED、I より高く(上に)する    ゛か低く
(下に)するかで2つに分かれる。これに関連する処理
は45−17から45−19である(PC5’、3の値
により決まる)、・経過型の場合は、MED−+からM
ED+への音程進行が上向か下向かで2つに分かれる。
何升型の場合も同様である。ただし、何升型の場合は、
MED−1からMED、までのクロマチックスケール上
に有効な音(使用できる音)が存在しないので、エスケ
ープさせている。すなわち、MED−JからMED。
への進行が上行すなわち2なら、両方の音より高い音が
選ばれ、MED−1からMED、への進行が下行すなわ
ち1なら両方の音より低い音が選ばれるようにしている
(45−4〜45−7と45−23とから、2のときは
Ihp =1. %のときaz=−1である。さらに4
5−24以降で、(MED1+5Xa1)で示す音高か
ら半音きざみで有効音高をサーチしている。)。
この45−24から45−30までは第44図の44〜
24〜44−30と同様の処理であ′る。
ここでは、次小節の先頭の音MED、より4度上か4度
下の音高から始めて(上か下かはalで決まる)、半音
ずつ先頭の音高MED、へ近づけていきながら有効音を
捜し出す、最後に見つかった有効音、すなわち、次小節
の先頭の音の高さに最も近い有効な音が適音として確定
する。デクリメント方式(ある音の高さ、ここでは先頭
の音に近づける方式)で有効音をサーチしているが、イ
ンクリメント方式で有効音をサーチしてもよい、この場
合、最初に見つけた有効な音が付加される音として確定
する(もっとも何らかの理由で、有効音が全く存在しな
い状況が発生することを考慮すると、あるところまで離
れたら1強制的にループを抜けるようにする必要がある
)。
生扛立■迦 第46図は休符(プレス)の付加のフローチャートであ
る。この例では、16分休符が付加可能な場合に付加し
ている(46−2〜46−4)、46−1のPCq、宜
はパラメータC演算部より与えられた休符付加の可否の
パラメータである0代表的には、パラメータC演算部は
楽節の最終小節のときに、PO2,1を許可値にする。
特徴リズム生成 既に述べたように、本実施例の自動作曲機は、リズム評
価部において、モチーフにどのようなミニリズムパター
ンがどの程度、含まれているかを抽出し、特徴的リズム
パラメータの抽出部において、どのミニパターンがモチ
ーフを特徴づけるミニパターンであるかを評価している
。そして、この評価結果を基にしてパラメータC演算部
がメロディの各小節を特徴づけるミニパターンの尺度(
メロディリズム制御情報)を計画的に発生する。このパ
テメータC@’11部より与えられるメロディリズム制
御情報に従って、メロディの音長列にミニパターンを注
入する部分が特徴リズム生成部(特徴パターン組込部)
である。
特徴リズム生成部に必要なat能は、パラメータC演算
部より送られてくるメロディリズム制御情報が示す計画
を解読し、その計画に沿ってメロディの音長列を変更さ
せ得る能力である。
第47図は特徴リズム生成部が実行するフローの一例を
示している。このフローでは、メロディリズム制御情報
として1つのパラメータPCb、+だけを使用している
。これは、説明の便宜上であり、パラメータC演算部か
ら複数のメロディリズムM4H用のパラメータが特徴リ
ズム生虞部に渡されるようにしてもよく、特徴リズム生
成部の方はそれらのパラメータを解読し、解読結果に沿
うリズム生成を行うようにその機能を複合化してもよい
第47図におけるパラメータPC6、+  (47−1
参照)の意味は次の通りである。まず、PCb、Iが負
またはゼロのときはミニパターンの注入は禁止されるm
 P C6,1が1のときは11!i1だけは注入が許
される。2のときは連続の注入は禁止される。3のとき
はミニパターンを自由に注入することが許される。さら
に、パラメータPCb、+はこれまで説明してきたリズ
ム関係の処理(例えば、第19図、PAb、+ など)
との関係において次の意味をもっている。それは、3対
1の音長比をもつミニパターンと関係しているというこ
とである。すなわち、システマチックの意味において、
パラメータpc61.の大きさは、メロディの小節にお
いて3対1の音長比のミニパターンが出現する度合を示
している。したがって、第47図のフローは、PCbd
の値に依存して、3対lの音長比をもつミニパターンを
生成するアルゴリズムをもっている壷 さらに、第47図に示す特徴リズムの生成プロセスは、
メロディの生成の最後のプロセスにな、っており、この
プロセスに入る前に、分散和音の発生プロセス、非和声
音付加のプロセスが完了している。すなわち、分散和音
の発生プロセスにおいては、分散和音の音長列(メロデ
ィ分散和音パターン)がモチーフから非和声音を消去し
たモチーフ分散和音パターンを基にして作成され、非和
声音付加のプロセスでは隠されている非和声音を推論し
て決定し、前または後にある和声音の音長の一部を削り
、その削った分を非和声音の音長とする音長列の最小変
更を行っている。そして。
非和声音を含むモチーフから非和声音が省略されたモチ
ーフ分利和音パターンを形成するまでの変換プロセスと
、非和声音が省略されたメロディ分散和声音パターンか
ら非和声音を含むメロディを形成するまでの変換プロセ
スとは、形式上、逆の推論関係にある。したがって、本
例の特徴リズムの生成プロセスに入る段階で、メロディ
の音高列についてはすでに完成している。またメロディ
の音長列についてもほとんど完成している場合が少なく
ない、したがって、この最後のプロセスは慎重に行う方
がよい、別のいいかだをすると、仮に、いくつかの音符
の音長をブタラメに削ったり増やしたりすることにより
、3対1の音長パターンを強制的に作成したとすると、
この強力な音長パターンの形成のために、とんでもない
音長パターンが副産物として発生したりする可能性が高
い、つまり、本来、あってはならないようなリズムが生
まれてくるわけである。このような点に鑑み、本例の特
徴リズム生成では、既に出来上っている音長列がもつリ
ズムをできるだけ損なわないようにしつつ、パラメータ
C演算部の計画に沿うミニパターンを注入するようにし
ている。ひとことでいえば、与えられた音長列の最小変
形のルールをもたせている。
より具体的に述べると、第47図の特徴リズム生成にあ
っては、限定された条件を満足する音長対に対鴫てのみ
、音長変換、すなわち、3対1の音長比への変換を行っ
ている。
この条件は次の通りである。
(i)連続する2つの音符の音長が等しいこと(ii)
その音長が8分以上であること(47−(iii)その
音長が8分の整数倍であること(ii)連続する2つの
音符が(正確にはそのうちの前音が)4の倍数(0も含
む)の位置から開始していること(47−12)。
以上の条件が成立し、かつPCM、1の値と関係する条
件(PCM、lの計画条件)が成立するときに、上記の
連続する2つの音符の音長比が3対1の音長比に変換さ
れる(47−13〜47−19)、なお(ii)の条件
はシンコペーションが入らないようにしたものである(
それ以外に特に意味はない)。
47−5から47−8までの処理は、PCM、1各値が
示す制約を守るための処理である。フラグfuはPCb
、+がlのとき(1回のみ往入可のとき)と2のとき(
連続注入は禁止のとき)のために用いられる。注入の際
、フラグflはOから1になる(47−14)、PCM
、1 = 1のときは、1回注入されてfJlになった
後は47−5より47−6.47−7を経て、完了を示
す■にてフローを抜ける*PCb、zのときは、注入に
よりff)−= 1になると、その次のパスで47−7
より47−8を経、■で示すように次の音処理ヘジャン
プすることで、fl=1の次のパスでの注入を禁止して
いる。
図示のフローは例示にすぎず、当業者は他のルールに従
って、メロディを特徴づけるミニパターンを音長列に組
み込むことができる。
ちなみに、第9図の動作例では、特徴リズムの生成動作
はNOPで終っている。
第25図に示すメロディ生成の場合は、これまで述べて
きた2分散和音の発生、非和声音の付加、休符の付加、
特徴リズムの生成の処理が小節単位で実行される。第9
図に例示するように、モチーフが1小節で、自動生成す
べきメロディが7小節の場合、7回分これらの処理が実
行されたと、−ころで曲が完成する。
く修正学習〉 本実施例においては、完成された曲に対して。
使用者サイドよりはモニターを通じて自動作曲機に修正
を要求することができる(第2図には示さず)、以下、
修正学習について説明する6本実施例では、修正は季節
別に行われる。
第48図は修正学習のフローである。まず、最初に、上
述したのと同様にして、モチーフから特徴パラメータF
Aを抽出する(48−1)、ここで、生成するメロディ
のすべての小節について、パラメータCなどを発生させ
、記憶させておいてもよいが(出来上るメロディは前と
同様になる)、記憶容量の面では、好ましくない。
どの小節を修正したいかを使用者に入力してもらう(4
g−2)、これに対し、自動作曲機は内部のパラメータ
C@算機能を起動して、修正要求のあった小節のパラメ
ータC(PCX)をすべて演算する(48−3)。
次は客観データもしくは内部表現データ(パラメータC
)から主観データもしくは使用者向は概念データへのパ
ラメータへのパラメータ変換である(48−4)、この
パラメータ変換の目的は、使用者にとって理解しやすく
1判断しやすい情報を与えることである0例えば、転回
のパラメータPC1,7は主に盛り上がりを制御するも
のであるため、PCl、7=2であるとき、「盛り上が
りの度合がこの小節では90%になっています」のよう
に、知らせてあげた方が主観的に判断しやすくユーザに
とって修正の作業がしやすくなる。
パラメータ変換の結果(メツセージ)はCRT12(第
1図)などに表示させる(48−5)。
これに対し、ユーザはパラメータの種類EDBを入力し
、修正値EDC’を入力する(48−6.7)0例えば
、盛り上りを90%から50%に変更したいのであれば
、ユーザは、修正のパラメータの種類が盛り上りである
ことを48−6で入力し、修正値の50%(EDC’)
48−7で入力するわけである。
これに対し、自動作曲機は主観パラメータの値(EDC
’)を客観パラメータの値に逆変換する(48−8)、
上の例でいえば、盛り上りを50%にする要求に対し、
逆変換を実行し、転回のパラメータP C1,7の値(
E D C)を1にする。
続いて、48−8から48−9に示すように学習データ
メモリ9に、修正内容を書き込んでいく、ここでのPは
、学習メモリ12のポインタである。ポインタPをイン
クリメントして次々に修正データを書き込んでいるわけ
である。
修正したい小節や、修正したいパラメータの種類、値が
なくなったところでユーザは修正完了を入力し、これに
より修正学習の処理は終了する(4B−12)。
以上の修正学習はユーザの好みを生成するメロディに反
映させるように慟〈、このことは第49図に例示する学
習によるパラメータ変更の動作からさらに明らかになる
すなわち、学習によるパラメータ変更のところでは、パ
ラメータC@算部により通常、生成されるパラメータC
よりも修正学習により学習したところのパラメータCを
優先させる。第49図の49−3のところは、通常のパ
ラメータCの計算である。
49−4から49−13の部分で、学習メモリ12をサ
ーチし、メロディ発生に使用するパラメータCを学習し
たものでWlき換えている。すなわち、現在の小111
i(iの値)と一致する修正小節が見つけ出され(i=
本Pa)、着目しているパラメータの種類と一致するパ
ラメータの種類が見つけ出される(1=本(Pa+1)
)と、修正データEDCが、その小節におけるそのパラ
メータPCjの値になる(PCj =EDC)。
要するに、いったん学習メモリ12に記憶された学習デ
ータは、使用者からの作曲の要求の都度、読み出され、
学習したところがパラメータCに直接的に反映され、こ
のパラメータCによってメロディの生成が制御されるわ
けである。したがって、作曲されたメロディは、各使用
者の好みを反映するところとなり、ここに学習の成果が
現われることになる。
〈実施例の特徴〉 以上の詳細な説明から本実施例に係る自動作曲機の特徴
は明白である。そのいくつかを以下に挙げる。
(イ)モチーフを評価して得たモチーフ特徴パラメータ
とコード進行情報に基づいてメロディを生成しているの
で、モチーフがもつ曲のエツセンスやコンセプトが曲目
体にわたって反映されるとともにコード進行に沿ってコ
ントロールされ、かつ多様に変化可能なメロディがつく
られる。
(u)メロディ生成手段内に、生成するメロディを制御
するためのパラメータC(メロディ特徴パラメータ、メ
ロディ制御情報)を発生する手段を設けており、進行区
間(小m)を単位として、季節別にパラメータCを決め
ている。この季節別に割り当てられたパラメータCの値
によって、それぞれの小節のメロディを発生制御してい
る。したがって、メロディの流れにおける統一性と多様
性を表現することができる。
(ハ)上記パラメータCの発生手段は、圧縮されたデー
タ(パラメータB)とモチーフ特徴パラメータを使用し
、演算によってパラメータCを発生している。したがっ
て、多種多様なパラメータCの値を比較的少ない記憶容
量で得ることができる。
(ニ)さらにパラメータCの発生手段(メロディ制御情
報発生手段)は楽式識別データ発生手段を含んでおり、
これにより、より高次の階層性を曲にもたせることがで
きる。
(ネ)非和声音と和声音とを区別して堆り扱っているの
で、曲の流れが非常に音楽的になる。
(へ)モチーフはユーザから入力されるようになってお
り、そのモチーフが反映されたかたちで曲ができるので
、ユーザは作曲への参加、1!−とともに作曲された曲
に対する満足感を同時に得ることができる。
(ト)モチーフの#徴のメロディへの反映に関し、モチ
ーフの特徴要素別にコントロールされるようになってお
り1作曲可能な空間がすこぶる広い。
(チ)リズム面に関しては、モチーフに含まれる特徴的
なミニパターンが抽出され、その結果に基づいて特徴ミ
ニパターンが計画的にメロディに組み込まれるようにな
っている。したがって、モチーフのリズム的な特徴を任
意の度合でメロディに反映させることができる。
(す)さらに、分散和音の音長列の形成に関し、パルス
スケールによる最小回数の音長分割と音長結合の手段が
設けられている。パルススケールの影響によりモチーフ
にはないリズム的#徴がメロディに表われる可能性はあ
るが、その変化は一貫性があり、よくコントロールされ
た音長パターン変換を達成する。
(ヌ)メロディノートの候補の有効性に関して使用音高
制御手段が使用されている。メモリに用意される音階の
種類をはるかに超える有効ノートスケールを得ることが
できる0例えば、しきい値をコントロールすることによ
り達成可能である。
(S)また、パラメータの設定次第により分散和音(ア
ルペジオ)作成装置になる。
(ヲ)人工知能的機能が盛り込まれており、前向き推論
や後向き推論により、モチーフの評価、分析(モチーフ
からパラメータへの変換)やパラメータからメロディへ
の変換が行われる。
())さらに、専門的な音楽知識は不要であり。
わずかなモチーフさえ想いつけば、後は自動作曲機の方
でそれに合わせて作曲してくれる。
(S)修正学習機能が組み込まれており、ユーザの好み
をこの機能が学習する。自動作曲機は、この学習機能が
習得した学習データを優先させて以降の作曲を行う、し
たがって1作曲された曲はユーザの好みを反映するとこ
ろとなり、ユーザはますます興味をひかれることになる
[変形、展開、応用] 上記実施例は本発明の一態様にすぎない、以下、変形、
展開、応用について説明する。
乙−澗 まず、上記実施例では小節の長さをどの小節も同じ長さ
にしているが、可変長の小節であってもよい、これは例
えば、小節カウンタを設け、その計数値(小節番号)に
割り当てられた小節の長さを使用することによって実現
できる。
また、モチーフの小節は上記実施例では1曲の冒頭とし
て与えられることを想定してあったが、何#目の小節を
モチーフの入力小節にしてもよい、このための変形は容
易である。
また、上記実施例では、入力されるモチーフの長さは1
小節を想定してあったが、複数小節であってもよい、こ
のためには、例えば、2小節の場合には、第1小簡目の
モチーフから第1のモチーフ特徴パラメータ(例えば背
型のパラメータLL i)を抽出し、第2小節目のモチ
ーフから第2のモチーフ特徴パラメータを抽出し、2種
類のパラメータBの一方と第1のモチーフ特徴ハラメー
タとから第1のパラメータCを演算し、もう片方のパラ
メータBの第2のモチーフ特徴パラメータから第2のパ
ラメータCを演算する。そして、第1のパラメータCは
例えば奇a番号の小節のメロディ生成を制御するために
使用し、!82のパラメータCは偶数番号の小節(モジ
ュロ2がゼロの小節)のメロディ生成を制御するのに使
用する(小節番号のカウンタの値を2でわれば、どちら
のパラメータCを発生させればよいかただちに判別でき
る)、ただし、楽曲によっては、例えばA、B、Aの形
式をとり、Aが8小節の某所、Bが7小節の楽節、最後
のAが8小筆の楽節、といったようなケースでは、例え
ば、各楽節の偵(a、7.a)= (ml楽節の小m数
、第2楽節の小me、第3楽節の小節数)と小m#号の
カウンタの値とを比較し、小節番号が9となり曲の4冒
頭から第9小節目になったこと、つまり第2楽簡の開始
が検出された時点で、小節番号のカウンタをリセットす
ればよい、要するに各楽節内の奇数番目の小節で第1の
パラメータCを発生させ、偶数番目の小節で第2のパラ
メータCを発生させればよい。
また、上記実施例では、1小節当りのコード数は1個(
1コード/小ff1)を想定しであるが、1小節当りの
コード数は2つ以上にすることも可能である0例えば、
最初の2拍が第1のコード(例えばC)で後の2拍が第
2のコード(例えばF)となる小節を仮定してみよう、
第1の構成例では、パラメータC発生機能(メロディ制
御情報発生部)は小節単位でパラメータCを発生する。
一方1分散和音発生機能は、第1コードの区間ではこの
第1コードに従って分散和音を発生し、第2コードの区
間ではこの第2コードに従って分散和音を発生させる。
ただしパラメータCは小節区間で使用する。残る非和声
音付加機能は小節区間単位で非和声音を付加する。第2
の構成例では、非和声音付加機能も2拍車位(コード単
位)で非和声音を付加する。その他の構成例も考えられ
る。
また、所望であれば、音長修正機能を変更し。
コード単位のメロディの各音長合計をコードの長さくま
たはそれに近い長さ)に修正するa!艶を盛り込んでも
よい。
さらに1曲風などの選択機能を付加してもよい0例えば
パラメータBの全体のデータを分類する。すなわちパラ
メータBメモリのデータ構造を分類化された構造にする
。そして入力装置からの選択入力により、パラメータB
メモリより読み出すデータを決め、これらの選択された
パラメータBによりパラメータCを発生させる。上述し
たように、パラメータCはパラメータBに依存しており
、パラメータBの値が代わればパラメータCの値も変わ
り、結果として、生成される曲のメロディが変化する。
また、コード進行と関係するコード構成音メモリ2のデ
ータ構造についても曲風などに基づいて分類化された構
造にすることができる0選択されたコード構成音のセッ
トのなかから、コード進行メモリ上のコード進行を示す
コードネーム列に従って、各コード構成音を読み出す、
これにより、分散和音発生機能が発生する分散和音が、
別のコード構成音のセットに基づく場合とは異なってく
る。この結果、メロディの特徴も変化する。
音階 係   立 制御 次に、メロディ音高列の生成に関与する使用音高制御機
能の変形について述べる。
実施例で述べたように、使用音高U両機能はノートスケ
ール発生手段(ノートスケール付与手段)と有効音高検
査ないし決定手段から成っている(第2図参照)、実施
例の動作を示すフローチャートによれば、ノートスケー
ル発生手段は音階の重みデータメモリ5(第29図参照
)より音階の重みデータ(重み付けられたノートスケー
ル)を読み出す手段と、読み出したノートスケールの重
みをコードの根音や、コード構成音により変更する手段
から構成されている。また、有効音高検査手段は1分散
和音の発生過程や非和声音の付加過程において中間的に
つくり出されるメロディノートの候補に対し、その候補
に割り当てたノートスケール上の重みを検査し、詳しく
いえば、その重みをパラメータC演算部(メロディ制御
情報発生部)の計画したしきい値(例えば、PC2,1
)と比較し、候補の重みがしきい値以上のときに、その
候補を有効なノートと決定するようになっている。
第29図の例では、ある音階は2種類の重みをもってお
り、ある音階は3種類の重みをもっている、また、第3
0E図の音階の重みデータ(スケールデータ)の読み出
しが示すように、どのノートスケールを使用するかはユ
ーザーが入力装Falより決めることができるようにな
っている。
ただし、この例では、説明の便宜上、メモリより読み出
されるノートスケールはコードなどの情報とは独立であ
ることを想定しである。
第50A図、第50B図、第51図に示すものは、メモ
リから読み出されるノートスケールがコードの種類に依
□存する例である。ここではアベイラブルノートスケー
ルの概念を使用している。
あるコードに対して使用できるアベイラブルノートスケ
ールは1以上存在する。特定のコードに対しどのアベイ
ラブルノートスケールを使用するかは、ユーザーサイド
より選択することも可能であるが、ここでは自動的に行
っている(第51図参照)。
詳細に述べると、第50A図と第50B図において、メ
モリlはコード進行情報を記憶するメモリであり、連続
するアドレスに、コードタイプを表わす数値(コードナ
ンバー)が並べられている((ロ)参照)、このコード
ナンバーの配列(CNi)によりコード進行が表現され
ている。
メモリ2は、各コード(CNi)に対するアベイラブル
ノートスケールの数を記述したテーブルである。一方、
メモリ3は、夫々のコードに対するアベイラブルノート
スケール(ANS)の名前が数値で表現されている。こ
のアベイラブルノートスケールの名前情報から、メモリ
4に入っているスケールデータ(アベイラブルノートス
ケールを重みパターンで示したデータ)を特定すること
ができる。すなわち、メモリ3のANSの欄における“
O”はナチュラルモードを1”はペンタトニックスケー
ルを、“2″はブルーノートスケールを“3″はホール
トーンスケールを、04″はオルタートスケールを意味
している。このANSの値からメモリ4上のスケールデ
ータの開始アドレスが計算できる。一方、メモリ2とメ
モリ3の間では、メモリ2の内容から、メモリ3の特定
のANSを指定できるようになっており、メモリlとメ
モリ2の間では、メモリlの内容(コードタイプ)から
そのコードタイプに対するアベイラブルノートスケール
の数をメモリ2から読み出せるように構成されている0
例えば、CNiがv7を示す7″の値のときは、その値
から1を引いた値(ここでは6)でメモリ2をアクセス
することにより、3.つまりv7の7ベイラブルノート
スケールは3つあることがわかる。このV7の3つの7
ベイラブルノートスケールを具体的に知りたければ、す
なわち重みづけられたスケールデータの形式で知りたけ
れば、次のようにする。ます(CNi−1)ここでは6
のところまで7ベイラブルノートスケールの数を累算す
る(メモリ2を使って)、この累算値(ここでは10)
はメモリ3上において、コードタイプv7についての7
ベイラブルノートスケール(ANS)の名前のリストの
開始アドレスを指している。既にv7のANSの数は3
つあることがわかっている。したがって、この開始アド
レスと、次のアドレスとその次のアドレスを個々に計算
して、メモリ4より読み出すべき各7ベイラブルノート
スケールの開始アドレスを計算する。メモリ4上の各ノ
ートスケールデータの長さは12アドレスである。この
結果、V7の7ベイラブルノートスケールであるナチュ
ラルモードとペンタトニックスケールとブルーノートス
ケールのデータがメモリ4より読み出されることになる
したがって、第50A図と第50B図に例示するメモリ
はアベイラブルノートスケールのデータベースとして使
用でき、所望であれば、目的のコードに対するアベイラ
ブルノートスケールのデータもしくは名前のリストをC
RT等により表示することも容易である。このようなモ
ニターを使って、ユーザー側から曲の進行にマツチした
アベイラブルノートスケールを選択することも容易であ
る。
さらに、第50A図と第50図に例示するアベイラブル
ノートスケールのデータベースは拡張も容易である0例
えばコードのリスト((ロ)参照)に入っていないコー
ドをリストに加えることができる、新しいコードタイプ
には1例えば、現在の最大値をもつCNiより1つ大き
な値を付ける。新しいコードタイプの各7ベイラブルノ
ートスケールの名前が与えられれば、メモリ2を拡張し
て、そのコードタイプ(コードナンバー)とその7ベイ
ラブルノートスケール数を次アドレスに書き込むととも
に、メモリ3も拡張して名前を書き込む、いままでにな
いアベイラブルノートスケールのデータが与えられたと
きは、新し−い名前(図の例では5)が付けられ、メモ
リ4が拡張される。したがって、ユーザより、新しいコ
ードの登録、そのコードに対するアベイラブルノートス
ケールの数1名前、重みパターン(スケールデータ)の
登録も容易にできる。その他、登録済のコードに対する
アベイラブルノートスケールのリストの変更(追加、削
除、訂正)なども容易である。
さて、第51図に示すフローにおいては、与えられたコ
ード(CNi)に対するアベイラブルノートスケールの
選択は乱数を使って実行している(51−5.51−6
参照)、その他の点については上述した特定のコードに
対するアベイラブルノートスケールの名前またはスケー
ルデータの読み出しに関する方法と同様である。第51
図のフローの右側には注釈を入れでおり、これ以上の説
明は不要であろう。
★ノートスケールの合成★ 重み付けられたノートスケールのセットは音階の重みデ
ータメモリ(第1図のメモリ5.第50Bv4のメモリ
4)に記憶させることができる。
ここでの問題は、ノートスケール(音階の重みデータ)
の合成に関する。いま、クロマチックスケールのスケー
ルデータ(SCLi)を次のように表わしてみよう。
(イ)i:12345B789101112SCLi 
 252525252525252525252525
次にペンタトニックスケールのスケールデータ(SCL
i)を次のようなものにしてみる。
(o)i:1 2 3 4 5 8 7 8 9 10
1112欧長音階のスケールデータ(SCLi)は次の
ようにする。
(ハ)i:12345B789101112上記の3つ
のスケールデータを加算すると、(ニ)i:12345
8788101112が得られる。この(ニ)は第29
図の(2)ヨナ抜き長音階のデータと完全に一致してい
る。また、(ハ)の各データの2倍に(イ)の各データ
を加えると第29図の(4)長音階欧のデータと一致す
る。
以上の例示は、ある音階のデータは2つ以上の音階のス
ケールデータを一次結合などによって組み合わせること
により合成できることを示すためである。このことは、
2つの意味をもつ、第1は、既知の音階を表わすスケー
ルデータを別の複数の既知の音階を表現するスケールデ
ータを合成によって得ることができるという点である。
第2はいままでに存在しないタイプの音階を表わすスケ
ールデータを既知の2つ以上の音階を表現するスケール
データを合成することによって得られるという点である
。したがって、実験的なスケールによる自動作曲の可能
性をもっている。
記憶容量の面からいえば、音階重みデータメモリに収め
るスケールデータのセットを小さくすることができ、有
利である。必要なときに、一次結合により所望のスケー
ルデータを自動的に発生させればよい、この種の一次結
合は、一次結合される各スケール名と各スケールについ
ての係数が決まれば容易に実行できる。5CLijを1
番目(Iという名の)スケールのj番目の音の重みデー
タとし、合成後のスケールのデータをS CL +、s
tvで表わすと、 S CI、+、sEwは、 SCI
、+、stw =ΣajSCLf j (alは係数)
を演算することにより、容易に得られる。
★しきい値★ 有効音高検査のためのしきい値(例えばPO2,1)は
、実施例の場合、メロディ制御情報発生部において作成
される。有効音高決定手段は、候補の音高に対して割り
当てられている重み(ノートスケール発生手段より与え
られた重み)としきい値とを比較し、所定の条件が成立
するとき、実施例の場合では、その重みがしきい値以上
の重みをもつときに、候補をメロディノートとして採択
している。
有効音高の条件を、 候補の重み≧しきい値 とする場合において、しきい値による候補への作用は次
のようになる。まず、ノートスケール発生手段により与
えられるノートスケールが2種類の重みしかない場合を
考えてみる。この場合、しきい値がいずれの重みより重
いときは、有効音高は発生しない、しきい値が両方の重
みの中間にあるときは、重い方の音高は有効として扱わ
れ、他方は無効である。しきい値が、いずれの重みより
低いときは、ノートスケール上のすべての音高が有効と
して扱われる(クロマチック的になる)。
ノートスケールの重みが3種類以上ある場合も同様にし
てしきい値の作用を理解することができる。
実施例の場合、コード構成音でもある音plI音は、通
常の音階音より格上げされ、高い値をもつ、したがって
、 重み(音階音)<シきい値く重み(コード構成音かつ音
階音) になるように、しきい値を選択すれば、実施例の自動作
曲機は分散和音発生機となる。
実施例の場合、ノートスケール発生手段内には変動また
はゆらぎを導入する手段は含まれていない、このような
変動導入手段は容易に実現できる。その結果は、ある音
高を確率的に有効音とする0例えば、ノートスケールデ
ータの配列(SCLi)の各要素に対し、各要素の大き
さにより制御される変動(例えば上乗せ)を乱数により
導入する。あるいは、しきい値との差がある程度以上小
さい要素に対して、乱数で発生させた比較的小さな値を
加算する。このような制御された変動導入手段を用いる
ことにより、常に有効音となる音高、たまに有効音とな
る音高、決して有効音とならない音高が規定されること
になる。
ノートスケールの一次結合手段とは別の意味において、
発生可能なノートスケールの豊富化がもたらされる。
ノートスケールデータをユーザプログラマブルにできる
ことはすでに説明した。所望であれば。
しきい値についても、入力装置よりその値を自由に設定
することができる(この実現は非常に容易である)。
見21dl係 〈実施例のレビューと展開〉 上記実施例においては、メロディのリズムに関して次の
ような手段を構じてさた。第1はミニパターンの抽出と
注入であり、第2はパルススケールによる音長の結合と
分割である。
もう少し、詳しく述べると、モチーフの評価において、
非和声音込みのモチーフに含まれる支配的な小音長列を
特徴ミニリズムパターンとして評価、抽出し、その抽出
結果を基に、メロディの生成の最終過程において特徴ミ
ニリズムパターンをメロディの音長列に組み込んでいる
。一方、パルススケールによる音長の結合と分割は、モ
チーフから非和声音を省略したモチーフ分散和声音パタ
ーン(モチーフの分散和声音の音長列)を形成する手段
として、また、メロディの分散和音パターン(分散和声
音のみのメロディから成るものの音長列)を形成する手
段として用いている。
ミニパターンによる手段は、直接的であり、ごく皮相的
にいえば、自然言語における「単語」と共通する面をも
っている。一方、パルススケールによる手段は、ミニパ
ターンによる手段よりは間接的なアプローチである。
上記実施例にあっては、音高列の分析と合成のために、
「分散和音」という概念をメロディの基礎とするアプロ
ーチを採用しており、この「分散和音」の抽出(モチー
フに関して)と生成を(メロディに関して)行うのに、
パルススケールによる音長結合と分割の手段が有効に機
能している。
そして、パルススケールによる手段とミニパターンによ
る手段との両者により、リズムもしくは音長列をきめ細
かく調整、制御している。
しかしながら、このことは、両方の手段が必ず必要であ
るということを意味しない、すなわち、本発明によれば
、ミニパターンによる手段だけでも、あるいはパルスス
ケールによる手段だけでもリズムの調整、制御の手段と
して機能し得る。また、パルススケールによる手段を「
分散和音」のためにしか利用できないと解してはならな
い。
「分散和音」とは無関係にパルススケールによる手段、
ミニパターンによる手段を使用することが可能である。
パルススケールによる手段と分散和音との関係は、分散
和音の音長列形成の1つの有効な手段がパルススケール
による手段であるという関係であり、他の手段による分
散和音の音長列の形成を否定するものではない、逆にい
えば、パルススケール手段という、分散和音の音長列形
成に有効な一手段がその他の音長列(一般のメロディの
音長列など)の形成にも利用可能である。
その具体例等については後で詳述する。
くテーブル参照による音符の結合と分割〉上記実施例に
おいては、音符を結合1分割するために各パルス点が重
み付けられたパルススケールを使用している。ただし、
パルススケールはプログラムのなかに内在する形式にな
っている(第15図と第16図参!@)。
これとは別のパルススケール発生手段では、パルススケ
ールのデータをテーブル(メモリ)に持たせる。テーブ
ルでパルススケールを実現する利点は、様々なパルスス
ケールのデータを用意し、選択的に音符結合−分割手段
に送り込むことにより、音符結合−分割手段のルールは
同一でも、!4なる分割、結合結果、つまり様々な音長
列変更が可能になる点である。逆にいえば様々なパルス
スケールを内在する複雑で複合的なルールが不要になる
以下、テーブル参照型の音長結合と分割の手段について
具体的に例示する。
まず、第52図に、モチーフの分散和音パターンを得る
のに使用されるテーブル参照型パターン抽出のフローを
例示する。明記していないところは、第15図のフロー
と同様である。
52−1において、 Tsuseは着目している音符の
開始位gl (SUMB)における重みであり、パルス
スケール のデータである. TSLINは次の音符の開始位置(
SUM)におけるパルススケール(Ti)上の重みであ
る.したがって、52−1から52−4までの処理の意
味は次のようになる.すなわち。
(i)次の音符の開始位置の方が重い重みをもつときは
、着目している音符(上記の次の音符より1つ前の音符
)の音長MRiを、その前の音符(前にある和声音)の
音長RIMに加える。
(ii)着目している音符の開始位置の方が重い重みを
もつときは、その音長MRiを次の音符(後にある和声
音)の音長RHs.+に加える(ただし、重みが同じと
きは、一応、次音符に吸収させている)。
したがって、テーブルが、図示のフローの右上に示すよ
うなパルススケール、すなわちt5161fflと同一
のパルススケールである場合,第52図のフロー実行に
よる和声音の音長パターン抽出結果と,第15図による
和声音の音長パターン抽出の結果は同一となる.注目す
べき点は,第15図のフローは第16図に例示するよう
な重みの順序付け(To >Ta >T4= TI2>
T2 ・・・−・−= TI4>TI =・・・・・・
T’s)−がなされたパルススケールでしか抽出できな
いのに対し,第52図のフローは任意のパルススケール
を使用できることであり、どのパルススケールを用いる
かで結果も様々に変化する。ということである。
第53図は第37図の変形であり、テーブル参照による
音符の最適結合のフローを例示したものである。53.
−1で、パルススケールの6値(Tl−Tl6)を小さ
い順に並び替えて5ORTiに代入しているのは後の処
理を速くするためである。53−2では次の音符の開始
位2JSUMにおけるパルススケール上の重みを5OR
Tiの値を比較している。最初5ORTiハS ORT
 1であり、パルススケール上の一番軽い重みをもつ、
この一番軽い重みと同じ重みの点で開始する次の音符(
MERj。1)が優先的に、前の音符(MERj)と結
合される。以下、同様にして、軽い順に音長結合が行わ
れる。
第54図と第55図はテーブル参照による音長結合のフ
ロー例である。第54図のフローは第55図におけるチ
ェック55−2の詳細である。
第55図は上述した実施例の第38図の代りとして使用
できる。第55図のシフト55−3と実行55−4の詳
細はそれぞれ第40図と第41図に示す通りである。
第54図において、SUMは次の音符の開始位n(現在
の音符の終了位置)をSUMBは現在の音符の開始位置
を表わす、54−3では現在の音符がクロスしているパ
ルス点のなかで最も重いパルス点の値を求めている。5
4−2から54−8のループを、K>PCが成立するま
で(全ての音符についてのチェックが完了するまで)繰
り返すことにより、全ての音符のなかで最も重いパルス
点をまたぐ音符の開始位置がフラグffにセットされ、
その音符の番号がフラグflにセットされ、クロスして
いるパルス点の最大の重みがレジスタMAXに書き込ま
れる。
第55図の実行55−4において、チェック55−2の
結果、見つけ出された音符が、最大の重みのパルス点を
境として2つに音長分割される。音符数が目標数に達す
るとi > l S lが成立し1分割作業は完了する
上述したテーブル参照型による音符の分割と結合の具体
的動作例を第56図と第57図に示す。
いずれも、オリジナルの音長パターンとしてnrnyn
ノ を使用している。第56図の方は、パルススケールとし
て1図示のスケール(正論理スケールと呼ぶことにする
)を用いて1分割、結合したものであり、第57図の方
はtJS56図に示すパルススケールとは対照的(相補
な)スケール(逆論理スケールと呼ぶことiする)を用
いて分割、結合を行った例である。
★正論理、逆論理、評価値★ ここで、パルススケールを(Ti)  (i=0〜15
)で表わす、したがってTiはパルススケール上の1番
目のポイントにおける重みである。また、リズムパター
ンを(Ri ) とする、ここにR1はゼロかlであり
、Ri=1は、1番目のポイントに音符の開始位置があ
ることを示し、Ri=Oは1番目のポイントでは音符は
開始していないことを表わす、したがって音符の数Nは
次に、 pi  +−0 で表わされる関数(評価値)を考えてみる。
ここで、この関数を目安として、上述した音符の分割と
結合の論理を復習してみよう。
上述の音符分割手段の基本ルールは、与えられている音
符のうちで「最大」の重みをもつパルスポイントをクロ
スする音符を、そのパルスポイントを境として、2つに
音長分割するというものである。したがって1分割前の
評価値V(BD)と分割後の評価(1iffV(AD)
との差は、上記の「最大」の重みと関係する。つまり、
上記の音符分割の論理は1分割することによって、関数
Vを最大変化(増加)させる。
一方、上記の音符結合手段の基本ルールは、与えられて
いる音符のうちで「最小」の重みをもつパルスポイント
で開始している音符を(そのパルスポイントを結合線と
して)前の音符と音長結合するというものである。した
がって、結合前の評価値V(BT)と結合後の評価値V
(AT)との差は上記「最小」の重みと関係する。
上記の2つの基本ルールを「正論理」のルールまたは単
に「正論理」と呼んでみよう。
この意味における「正論理」は、使用されるパルススケ
ールの重みのパターンによって破壊されることのないル
ールである。しかし、あるパルススケールと、それと相
補な(対照的な)パルススケールを考えてみると、ルー
ルの実行は逆の結果を生み出す、互に相補なパルススケ
ールとは、片方のパルススケール上の最大の重みをもつ
点が。
他方のパルススケールでは最小の重みをもつような2つ
のパルススケールのことである0例えば。
第56図に示すパルススケールと、第57図に示すパル
ススケールとは相補である。
第56図に示すパルススケールを「正論理」のルールで
分割するときには、そのパルススケール上のうちで音符
がクロスする「最大」の重みのポイントが音符の分割線
となり、同パルススケールを「正論理」のルールで結合
するときには、リズムパターンと何パルススケールを重
ね合わせた場合に、リズムパターン中の音符のうちで「
最小」の重みのポイントが注目され、この最小値のポイ
ントが音符の結合線となる。これに対し、第56図のパ
ルススケールとは相補なパルススケール(第57図)を
使用した場合には、「第56図」のパルススケール上の
うちで音符がクロスする「最小」の重みのポイントが音
符分割線となり。
「第56図」のパルススケール上のうちで音符が開始す
る「最大」の重みのポイントが音符結合線となる。同一
のルールで実行しても、相補なパルススケール同志は逆
の結果をもたらす、したがって、第56図に示すパルス
スケールを「正論理」スケールと呼ぶのに対し、第57
図に示すパルススケールは「逆論理」のスケールと呼ん
でいる。
音長分割、結合手段の使用するルールを「正論理」の代
え、「逆論理」にすることができる、あるいは、選択的
に「正論理」と「逆論理」とにより音長の分割、結合を
行うように構成することも容易である。
「逆論理」のルールでは、分割のとき、パルススケール
上のうちで音符がクロスする「最小」の重みのポイント
が音符の分割線となる。したがって、評価値Vの変動(
増加)は最小になる。結合のときはパルススケール上の
うちで音符が開始する「最大」の重みのポイントが音符
の結合線となる。したがって、評価値Vの変動(減少)
は最大になる。
したがって1分割と結合に関し、可能な論理の組み合わ
せは次のようになる。
(i)分割、結合とも正論理 (ii)分割は正論理で、結合は逆論理(iii)分割
は逆論理で、結合は逆論理(ii)分割、結合とも逆論
理 この論理の組み合わせについては後で再び別の角度から
説明する。
★パルススケールの合成、分解★ パルススケールはいくつかのパルススケールから合成で
きる性質と、逆にいくつかの単純なパルススケールに分
解できる性質をもっている。
第58図には、いくつかのリズムパターンやリズのノリ
が例示されている。(A)に示すのはサンバのリズムの
一例である。ここでは3つ(あるいは括弧で示すように
4つ)の楽器で演奏されている。各楽器の演奏による音
の個数を単純加算したものを(A)の下に示している。
すなわち、である。高い値がついているところは発生音
圧の高いところでもある。この数値表現されたパターン
をパルススケールとして活用することができる。ここで
のパターンは、全体としてサンバらしさをもつポリリズ
ム(複合リズム)の数値表現でもある。第58図の(1
1)に示すのは16ビートの一例である。この複合リズ
ムの数値表現は、で示されている(ここでも単純加算で
ある)。
第58図のCC)〜(G)は、モノリズム(ノリ)の例
である。純粋なリズムの特徴を直接的に示すものである
。よく見ると、16ビートの複合リズムは4拍子らしさ
、ロックぼさ、8ビートらしさなどを含んでいることが
わかる。換言すれば、(C)やCD)や(E)、(F)
などで示すノリのパターンを数値的に一次結合すると。
(B)に示す16ビート(複合化されたリズム)の数値
表現であるパターンとそっくりになる。
ある側面からいえば、3種類以上の重みのパターンで表
現されるパルススケールは複合リズムを表わしている。
そして、いま例示したように、既知の複合リズムはより
純粋なモノリズムの組合せである(いくつかの楽器の演
奏により形成されたリズムである)、このモノリズムを
lとOの重みパターン(パルススケール)で表わせば、
いくつかのパルススケールを一次結合等で組み合わせる
ことにより、特定のポリリズムを特徴づけるパターンが
得られる。
さらに、新規なポリリズムを特徴づけるパルススケール
も容易に得られる0例えば(A)で示すサンバの2列目
のリズムパターン D mmノ を表わすパルススケール と、ロックのノリを表わすパルススケールとを一次結合
することにより、サンバ・ロックの複合リズムを特徴づ
けるパルススケールを得ることができる。
1つの実現例では、パルススケールTijのセットがメ
モリに記憶される。2つ以上のパルススケールのデータ
を使って Ti(合成)=Σ’、IT i j (ajは係数)を
演算することにより、一次結合されたパルススケールT
i(合成)が合成される。
このような構成は、限られた数のパルススケールから非
常に数多くのパルススケールを生み出す、記憶容量を最
大限に節約するには、lとOの2つの重みしか持たない
独立なパルススケールtiJのセットを用意するのがよ
い。
★パルススケールの曲進行依存性★ 例えば、フィルイン、サビ(尾開部)、4 B a r
/<リエーションのところなどではメ四ディのリズムの
特徴が変化するのが普通である。
この目的のため、パルススケールを曲の進行によって変
化させることができる0例えば、パラメータC演算部に
より、パルススケールを計画的に発生または選択する。
また、ごく小さな変動ないしゆらぎをパルススケールに
導入する手段も使用できる0例えば。
1 ノ  ノ  Jフ  ノ 1 の小節の次に、 1nノノノI というリズム(音長列)が得られるように、パルススケ
ールを小変動させること−ができる。
<PSによるモチーフ評価とメロディ生成〉いま、モチ
ーフが与えられているとする。上述したように、モチー
フは本実施例にあっては音高列のデータと音長列のデー
タとで表現される。
ここで、モチーフの音長列のデータ(MRi)あるいは
、各音長の開始位置のデータ(Ri )を上述したよう
なパルススケールにより評価することが可能である。評
価関数としているいろなものが使用できるが、ここでは
、説明の便宜上。
を評価関数として選択してみる。ここで、(Ti)は3
つ以上の重みをもつパルススケールを表わすものとする
。i番目のパルスポイントがTiの重みをもっている。
Nはモチーフの音符数である。
また、説明の便宜上、パルススケール(Ti)は特定の
複合リズムの数値表現と考えることにする。
さて、モチーフを入力する者、すなわち二一ザはモチー
フの後回を期待しているか、これは難問である。この問
題は後で検討しよう。
あるパルススケール(T i )を適用して、モチーフ
の評価値Vが算…できる。評価値はモチーフの音長列に
依存する。ある場合には比較的大きな値となり、ある場
合には小さな値となろう。
パルススケール(Tf)が複合リズムの数値表現である
という想定において、評価値Vが大きな値を示したとい
う事実は、適用されたモチーフのリズムパターンが、使
用したパルススケールのなかで値の大きな位置に多くの
音符開始点REをもつ可能性が高い、ということを示唆
している。つまり、複合されている要素(例えばロック
らしさ、8ビートらしさ)の性格や印象が強く出ている
リズムパターンとみることができる。逆に、評価値Vの
値が小さいということは、複合されている要素のなかの
一番弱い性格を目立たせるような音符が多くなる、とい
ったことを示唆する。
ここで、メロディのリズムパターン(ここでは音長列の
意味)を生成するための音符分割、結合手段が使用でき
る論理もしくはルールのいくつかについて提示する。
ifのアプローチでは、分割と結合の両方を「正論理」
で実行する。すなわち、評価関数■の値が、最小の分割
回数で−ti増えるポイントを音符分割線とし、最小の
結合回数で最小の減少を与えるポイントを音符結合線と
する。このアプローチによれば、パルススケールにおい
て複合されている性格が維持されるように作用する。
第2のアプローチでは、評価関数Vが1分割により最小
の増加を示し、結合により最大の減少を示すポイントを
それぞれ音符分割線、音符結合線とする(逆論理アプロ
ーチ)、このアプローチによれば、パルススケールの特
徴から独立した新たな特徴が生み出される傾向になる。
第3のアプローチでは、分割、結合とも評価関数Vが最
小変動するようなポイントを分割、結合線とする。
第4のアプローチでは評価関数Vの値が大きいときは正
論理を使用し、評価関数Vめ値が小さいときは負論理を
使用する。
第1のアプローチはパルススケールに内在する複合リズ
ムの性格に合わせてモチーフからメロディへのリズム展
開を意図するユーザに適する。
第2のアプローチは、複合リズムは意識しているが、複
合リズムとは別の特徴をメロディリズムに表現すること
を意図するユーザに適する。
第3のアプローチは複合リズムを意識していないユーザ
に適する0分割、結合によって意図しない複合リズムの
特徴が表面化することはユーザの期待に反するからであ
る。
上記のアプローチは、各々のユーザに対して有効なアプ
ローチである。
ただし、ユーザが「何を」意図してモチーフを作ったの
かは、モチーフのみからは知ることができないことがら
である。これを解決するには、自動作曲機とユーザとの
間で交流(インターアクション)を図る必要がある(イ
ンターアクションの形式はいろいと考えられるが(例え
ば、ロックパターンをユーザが欲しているなら、ユーザ
に「ロック風」の要求を入力装置を介して行わせるなど
)、本発明の主題ではないので説明は省略する)。
にもかかわらず、モチーフのリズムと最も良くマツチす
るパルススケールは存在する。そして。
このパルススケールをメロディのリズムの生成のための
基準とすることは有意義である、と考えられる。
★シンコペーションの度合の評価★ ここでは、モチーフのリズムの評価例として、シンコペ
ーションの度合を測定する例を挙げてみる。一般にシン
コペーションはパッセージ(楽句)におけるアクセント
の通常位数からの移動である。シンコペーションの度合
測定用のパルススケール(4拍子系)として、第1拍目
(TO)が最大の重みをもち、第3拍目(T8)が次に
重く、第2拍目(T4)と第4拍目(Tf2)がさらに
軽いパルススケールを使用する。さらに、−拍を4等分
し、その第1パルスがそのなかで最も重く、第3のパル
スが次に重く、第2パルスと第4パルスが一番軽くなる
ようにしてみる(mみパターンの階層構造)、このよう
なタイプのパルススケールの一例を第59図のフローの
下方に示しである。ここでは、 丁0TIT2T3T4T5T&T7T8丁9TIOfl
l  丁12 丁+3  TI4  T’5である。
第59Ei4のフローにおいて、iは音符番号、SUM
は59−4の計算時は、(1+1)#目の音符の開始位
置(小節の先頭から1番目までの音符の各音長の合計)
、Sは、59−5からループを抜けるとき、各音符の開
始位置の列(SUM)についての重みの累算値、すなわ
ち、 S=ΣTSIIM(SUN= 0から最後のSUNの値
まで)である、これは、上述のRi、Tiを使用すると
S=Σ(RiXTi) +−++ と等価である。したがって、59−6の計算によるVは
、 N1・O となり(Nは音符数)、上で挙げた評価関数と同一形式
である。ここでは、■はモチーフのリズム(音長列(M
Ri))のシンコペーションの尺[を表わす。
第60図は各種のリズムパターンに対し、第59図に示
すパルススケールとフローにより算出したシンコペーシ
ョン評価値を示すものである。
★コントロールされた音長パターンの発生★上述のよう
に、与えられたモチーフのリズムに対しては、パルスス
ケールを使用することにより、リズムの評価値を算出す
ることができる。
いまから述べる事項は、このようにして得たモチーフの
リズム評価値を基にして、コントロールされた音長パタ
ーン(メロディの音長パターンとして使用でさる)を発
生する技術である。
評価関数Vは、評価対象である音長列により値が変化す
る。したがって、一般に評価関数Vは評価対象の音長列
の音符数nにも依存する。いま。
音符数Nのオリジナル(モチーフ)音長列の評価関数V
の値がV (N)であったとする、任意の音符finに
対し、オリジナルの音長列の展開を考える。この場合、
評価関数VはNのときV (N)の点を通る曲線となり
得る。この評価曲線はいろいろな仕方で得ることができ
る(例えば、上述した分割、結合手段により得た音長列
の評価値をすべての音符数について計算することにより
)。
乱数発生手段によりランダムな音長列を発生させる。こ
のランダムな音長列が上記の評価曲線とよく一致してい
るかどうかを検査する。検査の結果が合格であれば、そ
の音長列を採択する(メロディの音長列として、あるい
は中間的なメロディの音長列として)、これによって、
評価関数により制御された音長列を得ることができる。
第61図はコントロールされた音長パターンを発生する
フローの一例である。61−2において。
(T RiはRi番目のパルスポイントの重み)を計算
しているが、この演算式は一例にすぎない0例えば、パ
ルススケール(Ti) とランダムな音発生ポイントの
列(Ri )との−負度を評価する一致度関数(最もよ
く一致するとき例えばlとなり、最も不一致のときOと
なるような関数)を使用してもよい0例えば。
I+0      1+O あるいは、パルススケール(TI)を1と0の重みしか
もたない複数(M個としてみる)のサブパルススケール
(t I J)に分解し、このM個のサブパルススケー
ルを使って。
i−01”0 なども使用できる。
フローに従って述べると、第61図の61−1の詳細は
第62図に示されている。第62図のフロー自体の明白
な記述から動作は明らかであるので詳しい説明は省略す
る。要するに、第61図に記載するように、乱数により
1から15までの異なる数値をN−1個(音発生ポイン
トR1を表わす)を発生させている。62−7のRo=
1は小節の先頭には常に音符が開始することを示唆して
いる(必ずしも、こうする必要はない)、第63図は第
61図の61−2の詳細である。説明は不要であろう、
第64図は第61図の61−4の詳細である。第64図
のフロー自体の明白な記述と、フロー上方に示す動作例
(MERiは1番目の音符の音長データを表わす)から
説明は不要である。
第61図(7)61−3に示すPCxとpcyは例えば
、メロディ制御情報発生手段より与えられるパラメータ
である。許容される評価値Vの下限と上限をそれぞれ表
わしている。61−3のテストに合格したものが61−
4でメロディの音長列のデータに変換されている。
★モチーフリズムに対する最適PSS推定上モチーフリ
ズムに対し最も良く適合するパルススケールを推定もし
くは連想することは、後のメロディ生成のために有効で
ある。
−例として、1865図に、サンバらしいパターン nrn!nノ を素材として、3つの異なるパルススケール、すなわち
、正論理スケール、逆論理スケール、サンバスケールを
用いて音符の分割、結合を行った場合の評価値の特性を
示している。第66図は、正規化した評価例である(負
論理による特性を両端が他の特性と一致するように正規
化している)。
評価関数としては、 N1〜O を使用している。
第66図かられかるように、サンバスケールによって分
割、結合した場合が、一番「なめらか」に評価値が変化
している(なめらかさの計算はここでは省略する)、シ
たがって。
、rJ  、m 、m J のオリジナル音長列に最も良く適合する最適パルススケ
ールはサンバスケールであると評価することができる。
次に、対象であるモチーフのリズムパターンに対し、ピ
ーク値(最大値あるいは最小値)の評価を与えるパルス
スケールを最適のパルススケールと推定する技術につい
て説明する。
上述したように、パルススケールを複合リズムの数値表
現と想定する場合において、パルススケールはいくつか
のより純粋なパルススケール(サブパルススケールと呼
ぶことにする)の一次結合で表わすことができる。ここ
では、サブパルススケールは2つの重みしかもたない重
みパターンであるとする。そうすると、一般性を失うこ
となく、サブパルススケールは“1″とO”の値しか(
“l”だけの場合も含まれる)とらないパターンデータ
として表現できる。なお、0のみのパターンは適用外で
ある。
いま、複数のパルススケールが用意されているとし、あ
るモチーフのリズムパターン(音長列)に対し、所定の
評価関数(パルススケールのデータを変数として−含む
関数)を適用する。
評価rMaの値はパルススケールの種類と評価対象であ
るリズムパターンによって変化する。あるリズムパター
ンのときにはあるパルススケールによる評価値がピーク
を示し、別のリズムパターンのときには別のパルススケ
ールによる評価値がピークを示す、パルススケールの種
類が非常に豊富な場合や、リズムパターンの特徴が2つ
(あるいはそれ以上)のパルススケールに対し、同様の
関係(類似関係)をもつ場合、ピークを与えるパルスス
ケールは2つ(あるいはそれ以上)存在し得る。この場
合、いずれのパルススケールも、適用されたパルススケ
ールのセットのなかでは最適のパルススケールと推定さ
れる。
以下の説明ではピークを最大の意味で使用する(説明の
便宜上)、また、評価関数として2つの評価関数を例示
する。
第1の評価関数は次のように表わされる。
ここに、(RiJは1.0の重みで示されるリズムパタ
ーン(音長列)を表わし、(t i j)は1番目のサ
ブパルススケールを表わす、一方、上述したように、パ
ルススケール(複合化されたもの〕は、複a(N個)の
サブパルススケール(t I jlで表わされる。
すなわち、パルススケール(Ti)の各要素Tiについ
て、 Ti=Σtij 」+1 が成立する。
上記のV(mean)は、対象であるリズムパターン(
Ri)を、パルススケール(Ti)の各成分スケール(
tij)によって評価したものの平均を表わす、この評
価関数V(mean)の取り得る値は0から1までであ
る。〔〕内の値も0から1までの値をとる。lになるの
は、すべての1について、 を亙J=Ri が成立するときである。すなわち、発生ポイントがリズ
ムパターン(Ri)とサブパルススケール(tij) 
とで一致するときである。この意味で、V(mean)
は−負度関数である。
第2の評価関数は次のように表わされる。
これは、〔〕内の評価値の最大値である。つまり、N個
のサブパルススケールのうちで最大の値を与えるサブパ
ルススケールがこの評価関数V(max)を支配する。
以下の説明では、第1の評価関数V(mean)を単に
「平均」、第2の評価関数V(m a x)を単に「最
大」と呼ぶこともある。
第67図に、評価対象のリズムパターン(モチーフ音長
別)として5つのパターンが例示されている。「サンバ
」とあるのはサンバの特徴をもつパターンである。「演
歌」とあるのは演歌らしいパターンである。「ナラ」で
示すのは最近流行のシンコペーションがかったパターン
である。
「4」は4分音符4つのパターン、「2」は2分音符2
つのパターンである。
さらに、1167図には、4種類のパルススケールがサ
ブパルススケールの一次結合として示されている。第1
は正論理(ノーマル)のパルススケールであり、5つの
サブパルススケールが複合したものである。第2は第1
の逆のパルススケール(逆論廊パルススケール)であり
、5つのサブパルススケールより構成される。第3はサ
ンバスケールであり、4つのサブパルススケールを成分
とする。第4は16ビートのパルススケールであり、5
つのサブパルススケールを合成したものである。
t568図に評価結果を示す、第67図に例示する5種
類のモチーフ音長列を同じく第67図に示す4種類のパ
ルススケールにより、パルススケール別に、第1の評価
関数V(mean)(図中、「平均」で示す欄)と第2
の評価関数V(max)(図中、「最大」で示す欄)に
より評価した結果である。
この結果の示唆するところは、第1に、いずれの評価関
数も似たような評価を下している点である0例えば「サ
ンバ」のモチーフに対する最高点は、「平均」も「最大
」もサブパルススケールに対して与えている。「演歌」
に対しては最高点を与えているパルススケールは変って
いるが、「平均」も「最大」も正論理パルススケールに
対してである。!82の点は、第1の評価関数「平均」
の方が高い選択性を示していることである。
逆にいえば第2の評価関数の方がラフな評価(幅の広い
連想)をしているともいえる、ただし、このごとは、各
パルススケールの複合性とも関係する。現在の多くの複
合リズムは互いに強く関連し合ういくつかのリズムパタ
ーンによって形成される。
最高点を与えるパルススケールを最適パルススケールと
し、そのパルススケールを基準としてメロディのリズム
パターン(音長列)を形成することは、1つの有効なア
プローチである。ただし、このことは、「絶対的」な意
味に解釈されてはならない、すなわち、!M本はユーザ
の希望するところのパターンである(ユーザの期待を満
足させることを第一義とする限りにおいて)、シたがっ
て、ユーザサイドより自由にパルススケールが選択でき
るようにしてもよい、さらに別のアプローチとして、い
くつかのパルススケールの1つ1つを基準として作曲を
行い、その評価をユーザにゆだねるようにしてもよい、
ここでも、ユーザと自動作曲機との作曲上のインターア
クションないしインターフェースが問題となるが、これ
以上は立入らないことにする。
★音高列も考慮したPSの連想★ メロディにおけるリズムは必ずしも音長列のみでは評価
できない面がある。すなわち、音高列やその他の要素も
作用する0本実施例では簡明をさすため、メロディやモ
チーフを2つの成分、すなわち音長列のデータと音高列
のデータで表現しており、その他の要素は考慮していな
い。
ここでは音高列をも考慮したパルススケールの連想の一
例について述べる。
例えば。
のようなパターンでは、′ド”の位置がパルススケール
上のその位置の重みを上げるように作用する。
もう少し一般的に述べると、音高パターンの規則性は、
将来のパターンを大なり小なり規制する。このことはよ
く経験するところである。このような規則性に基づく未
来のパターンへの反映をパルススケール上に重みデータ
の格上げということによって表現することができる。す
なわち、格上げされた重みのパルスポイントは音長の分
割や結合において中心的な役割を果たし、本来のパター
ンに現在のパターンのもつ規則性を大なり小なり組み込
むことになる。別のいいかだをすれば、あるパッセージ
を聞いたとき、次にくるパッセージがある程度予測でき
ることが少なくない、という経験が人間にはある。
以下、示す例は、音長列のパターンの自己相関性あるい
はそれによく似た要素を測定することにより、パルスス
ケールを連想する技術である。
この例では、パルススケールを次のようにして連想して
いる。
(i)音長列データより各音符の発生位置データを得、
その位置にある重み1例えば1を付け、ほかの位置は重
みなしくゼロ)とする。
(ii)音高音長列データ(音高の時系列)のDFT(
離散フーリエ変換)をとり、そのスペクトル成分を抽出
し 2x倍音の成分をパルススケール上に重みとして重
ねる。
第69図において(イ)は評価対象である音の時系列デ
ータである。1小節の間に、8分の間隔で、ドミレファ
ミンファラのパターンである。
このパターンに対するDFT結果を同図(ロ)に示す、
この(ロ)の1は基音(1小節を1周期とする成分)の
大きさであり、2は第2倍音の成分(1小節の半分を1
周期とする成分)の大きさ、4は第4倍音の成分の大き
さを示している。
図示のように、lと2と4倍音の間の大きさの比は、約
1:0.5:1となっている。ドの位置は1倍音(基音
)の位置(各周期の開始位21)と2倍音、4倍音の位
置にすべて一致しており、同様に、しの位置と、後に現
われるファの位置は4倍音の位置にある。また後の方の
ミの位置は2倍音の位置と4倍音の位置の両方と一致し
ている。
したがって、1つの重み格上げによれば、次のようにな
る、最初のドの位置はりズムデータの1点に、1倍音の
1点、2倍音の0.5点、4倍音の1点を加え、合計3
.5点、同様にして、最初のしのパルスポイントは2点
、後の方のミは2.5点、最後の方のファは2点となる
。すなわち、 To〒1丁2T3T4T5T6T7T8T9TIOTl
l  TI2  T菫3 丁14 丁153.5122
2.51   2   1ooooo   o    
o    。
のパルススケール(T i )が作成される。
さらに1分散和音のりズムデータの分を上乗せするよう
にしてもよい。
以上の説明かられかるように、パルススケールは時系列
的規則性に基づさ加重された重みをもつパターンとみる
こともできる。すなわち、各小節(メーター)の同じ位
置に音符が出現しやすい尺度がパルススケール上におい
て加重された重みで表現される。
くその他、応用〉 以上、実施例を始めとして種々の変形例についても詳述
してきた。
リズム関係に関し、ミニパターンによる手段(すなわち
モチーフを特徴づけるミニパターンを抽出する手段と、
その抽出結果に基づいてメロディを特徴づけるミニパタ
ーンをメロディの音長列に組み込む手段)と、パルスス
ケールによる手段(パルススケールによる音長の分割、
結合手段、パルススケールによるモチーフのリズム評価
手段、その評価結果に基づくコントロールされた音長列
生成手段など)は、共同して使用することもできれば、
単独で用いることもできる。
また、メロディの音高列生成に関し、上記実施例では1
分散和音をメロディの生成の基礎とするアプローチを採
用しているが、必ずしもこれには限られない0例えば、
スケールを基礎としてメロディを生成することが可能で
あり、一部は既に知られている0例えば、使用スケール
を特定し、そのスケール上から選択する音高の順序をl
/Fゆらざ方式で決定するメロディ音高列生成手段が使
用できる。あるいは、使用スケールを特定し、ある音高
が直前の音高によって大きく左右されるような過程、す
なわちマルコフ過程を頻度テーブル等を用いて実行する
ことにより、音高列を生成する手段を使用してもよい。
また、メロディ制御情報発生手段に関し、メロディの各
要素間の相互作用を配慮したa御情報(メロディ計画情
報)を発生させるようにしてもよい。
パルススケールによる手段に関しては、リズムだけの生
成装置への適用可能性がある0例えば、モチーフリズム
を変奏するリズム変奏装置に応用できる。あるいは曲の
メロディのリズムの特徴を分析するリズム分析装置への
利用も考えられる。
また、出来上っている曲について、曲のもつリズムの特
徴を変換、変更する装gt(リズムを中心とする編曲装
置)へ応用可能である。
[発明の効果] 本発明による自動作曲機にあっては、入力装置より与え
られるモチーフの特徴がモチーフ特徴抽出手段により評
価、抽出される。そして、メロディ音高列生成手段とメ
ロディ音長列生成手段とを含むメロディ生成手段により
、上記の評価結果を基にメロディが自動生成される、と
いう共通構成を備えている。
したがって、モチーフの特徴が大なり小なり、メロディ
に反映されるという効果が生み山される。ユーザは自分
の作成したモチーフを基にして作曲が行われるので高い
満足感を得ることができる。
本発明の第1の構成にあっては、上記モチーフ特徴抽出
手段内にモチーフのリズムの特徴を抽出するモチーフリ
ズム特徴抽出手段が設けられ、この手段の特徴抽出結果
に基づいて、メロディ音長列生成手段がメロディの音長
の列を生成するようになっている。したがって、リズム
の面でモチーフの特徴がメロディに反映される効果が生
み出される。
また、本発明の第2の構成等にあっては、メロディ生成
手段のなかに、メロディ制御情報発生手段が組み込まれ
る。このメロディ制御情報発生手段はモチーフの評価結
果からメロディを制御するための情報を発生し、メロデ
ィの具体的な生成を実行する手段にそれらの情報を引き
渡す、メロディ制御情報発生手段は生成するメロディの
計画立案部(またはその要部)として機能し、メロディ
にモチーフの特徴が反映される度合1曲の一様性と多様
性などを自在にコントロールすることができる。
また、本9.明の第2の構成に特有の要素としてコード
進行付与手段がある。これにより、曲の音高列はコード
進行に従って生成されることになる。
さらに本発明の第3の構成に特有の要素として重み付け
られたノートスケール付与手段と、メロディノート候補
の音高の有効性(Valid)を、ノートスケール上の
音高についての重みに基づいて検査する有効音高決定手
段とから成る使用音高制御手段が使用される。この音高
制御機能により、どのノートを有効にするかを自由に制
御でき、メロディ音高列生成手段は多種多様なノートス
ケールによる多様なメロディラインを形成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る自動作曲機の全体構成
図、第2図は自動作曲機の機能ブロック図、第3図は自
動作曲機の全体流れ図、第4図は音高データ列を示す図
、第5図は自動作曲機で使用する変数のリストを示す図
、第6図は自動作曲機で使用するパラメータCのリスト
を示す図、第7図は動作説明のための入力データ例を示
す図、第8図はパラメータCの値の例を示す図、第9図
は第7図と第8図のデータに対するメロディの生成結果
を過程ごとに示す図、第10図はモチーフ評価のフロー
チャート、第it図はリズム評価のフローチャート、第
12図は非和声音の分類抽出のフローチャート、第13
図はパラメータ抽出の概略のフローチャート、第14図
は和声音の型のパラメータを抽出するためのフローチャ
ート、第15図は和声音の音長パターンを抽出するため
のフローチャート、第16図は第15図のフローにおい
て使用しているパルススケールを説明するための図、第
17図は各非和声音の数、和声音の数を抽出するフロー
チャート、第18図はなめらかさ、同音進行のパラメー
タを抽出するフローチャート、第19図は特徴的リズム
のパラメータを抽出するフローチャート、第20図は最
小の音長を抽出するフローチャート、第21図はパラメ
ータC演算の概略フローチャート、第22図は楽式識別
データの例を示す図、第23図は楽式データの読み出し
デコードのフローチャート、第24図はデコード結果の
一例を示す図、第25図はメロディの生成のフローチャ
ート、第26図は分散和音発生のフローチャート、第2
7図はコード構成音メモリ、コード進行メモリ、根音メ
モリのデータの例を示す図、第28図はコード構成音の
読み出しのフローチャート、第29図は音階の重みデー
タの例を示す図、第30A図は音階の重み変更(1)の
フローチャート、第30B図は音階の重みデータの読み
出しのフローチャート、第31図は音階の重み変更(2
)のフローチャート、第32図は最適転回数の算出のフ
ローチャート、第33図はコード構成音の転回のフロー
チャート、第34図はMED+(小節先頭音)を前の音
から決定するフローチャート、t535図は分散和音の
音高列発生要部の簡略化フローチャート、第36図は分
散和音の音長列を決定するフローチャート、第37図は
音長の最適結合処理のフローチャート、第38図は音長
の最適分割処理のフローチャート、第39図は第38図
におけるチェックの詳細フローチャート、第40図は第
38図におけるシフトの詳細フローチャート、第41図
は第38図における実行の詳細フローチャート、第42
図は倍音付加のフローチャート、第43図は経過音付加
のフローチャート、第44図は刺しゅう音付加のフロー
チャート、第45図は適音付加のフローチャート、第4
6図は休符(プレス)付加のフローチャート。 第47図は特徴リズム生成のフローチャート。 第48図は修正学習のフローチャート、第49図は学習
によるパラメータ変更のフローチャート、第50A図以
下は変形例を示すものであり、第50A図は音階関係の
メモリ(そのl)のデータ構造を示す図、第50B図は
音階関係のメモリ(その2)のデータ構造を示す図、第
51図は音階の重みデータ読み出しのフローチャート、
第52図はパルススケールテーブルを参照するタイプの
和声音音長パターン抽出のフローチャート、第53図は
テーブル参照型の音長の最適結合のフローチャート、第
54図は第55図のチェックの詳細フローチャート、第
55図はテーブル参照による音長の最適分割のフローチ
ャート、第56図は正論理(ノーマル)パルススケール
とともに。 正論理パルススケールによる音符の分割と結合の例を示
す図、第57図は逆論理パルススケールとともに逆論理
パルススケールによる音符の分割と結合の例を示す図、
第58図は各種のリズム、ノリを例示する図、第59図
は正論理パルススケールによるシンコペーシジンの度合
を評価するフローチャート、第60図はシンコペーショ
ン評価値の具体例を示す図、第61図はコントロールさ
れた音長パターンの発生のフローチャート、第62図は
第61図における乱数発生の詳細フローチャート、第6
3図は第61図における評価の詳細フローチャート、第
64図は第61図のデータ変換の詳細とともにデータ変
換例を示す図、第65図は複数のパルススケールによる
分割、結合による評価曲線の特性を示す図、第66図は
第65図と同様であるが正規化した図、第67図はモチ
ーフ音長列の例とともに、いくつかのパルススケールと
、各パルススケールを構成するサブパルススケールを示
す図、第68図は第67図に示す各モチーフ音長列に対
する各パルススケールによる評価値を示す図、第69図
は音の時系列とそのスペクトルを示す図である。 1・・・・・・入力装置、2・・・・・・コード構成音
メモリ、3・・・・・・コード進行メモリ、4・・・・
・・根音データメモリ、5・・・・・・音階の重みデー
タメモリ、6・・・・・・モチーフメモリ、7・・・・
・・パラメータメモリ、8・・・・・・楽式識別データ
メモリ、9・・・・・・CPU、11・・・・・・パラ
メータメモリ、13・・・・・・メロディデータメモリ
、FIO・・・・・・モチーフ特徴パラメータ抽出手段
、Fll・・・・・・非和声音抽出手段、F12・・・
・・・モチーフ音長パターン抽出手段、F12−1・・
・・・・特徴ミニパターン抽出手段、F12−2・・・
・・・分散和声音(リズム)パターン抽出手段、F20
・・・・・・メロディ制御情報発生手段。 F21・・・・・・パラメータC演算手段、F25・・
・・・・楽式識別データ発生手段、F30・・・・・・
メロディ生成実行手段、F31・・・・・・音高列生成
手段、F31−1・・・・・・分散和音発生手段、F3
1−2・・・・・・非和声音付加手段、F31−3・・
・・・・使用音高制御手段、F31−3A・・・・・・
ノートスケール発生手段、F31−3B・・・・・・有
効音高検査手段、F32・・・・・・音長月生成手段、
F32−1・・・・・・最適結合手段、F32−2・・
・・・・最適分割手段、F32−3・・・・・・特徴パ
ターン組込手段、To〜TI5・・・・・・パルススケ
ールのデータ。 特許出願人  カシオ計算機株式会社 くメqyイーl9141ン 1賛」交l)スト PCffに&作成中のくIII省のン1の靭′卿927
a> PCs、+。!わ、I、111’)272−0(
3,嬰71警鳥鴬1噌7’−5’   5BN−2SB
+豐10S囮−51−(ABの2郁最穴) 第13図 1vラスータ#3工 ふ 、) ト              代 j                        
            Jll(ハ・フメータ)V#
!うに A1 ホw4号1裏わ丁 A2及11ヌは瓦藺!0ビ)1裏わ1 櫓)六゛刺殴オリテ゛−タ 第27図 SCLす″/八へ 1  2  3 4  5 6  
7  8  9   to  11 12(1)ヨη強
ジ11隋 7525 艶 25乃 7525 父 25
  巧 2575t:o −11#Ik) ■″:Jf功!仰i”lW  75257525万司2
5乃257525%(12〜231&で) 1ゴV自り寝−年りフ′−タ伊り (4多2611126−21)−vlり(タシとbΣ辰
ピ5−2の−1つノ (尊26115026−44/)−1FI$)(38−
811m) l7N77I7   丁7  1V7  1V7   
丁7   I7   V7  V7 17   vaI
*1丙國ルゐのメミリ(?l′)1) (”−><k(リ−3〉 i諧1ト果つxt1バtつ2〕 11爾り!々ア′yり便)社し ズロp畔鵬の11罷tvq−ご々由社(チー7“1じ物
、(−斐)(415閏の44部) (−惨3?図り7fプノ 、、ッ、o  1] n]17]J ()2とgリ ・凭費5Jf!!イ?ll )勺シ、、
−On  ff1J”丁]」 /?1%’ll −m+n’+ 値υ   Gリ   棄〕   (寵)0 佃 ↑  
 t   ↑   ↑ ■)口・4つノ9         ↑       
    ↑第58Fl!J シ〉ゴ■−〉1:/す1?シリリ1平1司。 (1轡)
−5 ,1」−4,5 J J J j   = 3.75 flnnJl =2.875 .1−−一−−−−:] rTE 1、−11[02;
jl−゛−−−″:j J <vz)o = 2.12
5ンJ   J)fi<m>>−z、5 nJ1J−“−””’J−? Jン(豹ツノQ−2,2
ゴーーー「) JmJ二!−「フ(博19つ=2.ら7
f71 F−JTl 1]ts−*>−2,375第6
0図 ジンコ穴−〉ヨ〉V平イ面帽艷0臭イ木イグ1コ〕トロ
ール之れ犬壱蚤j寸夕うり稀り至第62図 第64図 晟 尺 評 僅 き 1 0 −−一一一一一−−−−−−−−−−−−←−−−
−一−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− −2
−10↑1↑2−・− 一動敷 第67図 第68図 p    ζ し      7y      ミ      ソ  
    ?デ      ラ套69図

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)入力装置と、 上記入力装置より与えられるモチーフの特徴を評価し、
    抽出するモチーフ特徴抽出手段と、上記モチーフ特徴抽
    出手段の評価結果に基づいて動作し、メロディ音高列生
    成手段とメロディ音長列生成手段とを含むメロディ生成
    手段と、を具備し、 上記モチーフ特徴抽出手段は、モチーフのリズムの特徴
    を抽出するモチーフリズム特徴抽出手段を有し、 上記メロディ音長列生成手段は上記モチーフリズム特徴
    抽出手段の特徴抽出結果に基づいてメロディの音長の列
    を生成すること、 を特徴とする自動作曲機。
  2. (2)特許請求の範囲第1項記載の自動作曲機において
    、 上記モチーフリズム特徴抽出手段は、上記モチーフの音
    長列に含まれる特徴的なミニパターンを抽出する特徴ミ
    ニパターン抽出手段を有し、上記メロディ音長列生成手
    段は、抽出されたミニパターンを、生成する音長列に組
    み込む特徴パターン組込手段を有する ことを特徴とする自動作曲機。
  3. (3)特許請求の範囲第1項記載の自動作曲機において
    、上記モチーフリズム特徴抽出手段はある決められた長
    さを抽出単位区間として使用し、上記メロディ音長列生
    成手段はある決められた長さを生成単位区間として使用
    することを特徴とする自動作曲機。
  4. (4)特許請求の範囲第3項記載の自動作曲機において
    、 上記メロディ音長列生成手段は、特定の抽出単位区間に
    含まれるモチーフの音の数と特定の生成単位区間におい
    て生成するメロディの音の数とが異なる場合において、
    両者の差に等しい数だけ、メロディ音長を分割または結
    合する音長分割・結合手段を有することを特徴とする自
    動作曲機。
  5. (5)特許請求の範囲第4項記載の自動作曲機において
    、上記メロディ音長列生成手段は、上記メロディ音長列
    生成手段は、特定の抽出単位区間に含まれるモチーフの
    音の数と特定の生成単位区間において生成するメロディ
    の音の数が等しいときは、上記抽出単位区間におけるモ
    チーフの音長列を、上記生成単位区間におけるメロディ
    の音長列として発生することを特徴とする自動作曲機。
  6. (6)特許請求の範囲第1項記載の自動作曲機において
    、上記生成メロディ音長列生成手段は、重み付けられた
    各パルス点をもつパルススケールを発生するパルススケ
    ール発生手段と、このパルススケール発生手段より与え
    られるパルススケールに基づいて、音長を分割する音長
    分割手段と、音長を結合する音長結合手段とを有するこ
    とを特徴とする自動作曲機。
  7. (7)特許請求の範囲第6項記載の自動作曲機において
    、上記音長分割手段と上記音長結合手段とは同一のもし
    くは対照的なパルススケールを使用することを特徴とす
    る自動作曲機。
  8. (8)特許請求の範囲第6項記載の自動作曲機において
    、上記音長分割手段は、パルススケール上の最大または
    最小の重みをもつパルス点をまたぐ音符を優先的に分割
    し、上記音長結合手段は、パルススケール上の最大また
    は最小の重みをもつパルス点から開始する音符を優先的
    に、前の音符と結合することを特徴とする自動作曲機。
  9. (9)特許請求の範囲第1項記載の自動作曲機において
    、 上記モチーフリズム特徴手段は、上記モチーフの音長列
    に含まれる特徴的なミニパターンを抽出する特徴ミニパ
    ターン抽出手段を有し、 上記メロディ音長列生成手段は、 (A)重み付けられた各パルス点をもつパルススケール
    に従って、音符を選択的に分割、結合することによりモ
    チーフの音長列を修飾または変形した音長列を生成する
    手段と、 (B)上記特徴ミニパターン抽出手段により抽出された
    特徴的なミニパターンを、生成する音長列に組み込む手
    段と、 を有することを特徴とする自動作曲機。
  10. (10)特許請求の範囲第1項記載の自動作曲機におい
    て、 上記モチーフリズム特徴抽出手段は、 (A)重み付けられた各パルス点をもつパルススケール
    を発生するパルススケール発生手段と、 (B)このパルススケール発生手段の与えるパルススケ
    ールを使って、上記モチーフの音長列の評価値を算出す
    るモチーフパルス評価手段と、を有し、 上記メロディ音長列生成手段は、上記モチーフパルス評
    価手段の評価した評価値に適合するようにコントロール
    された音長列を発生することを特徴とする自動作曲機。
  11. (11)特許請求の範囲第10項記載の自動作曲機にお
    いて、 上記メロディ音長列生成手段は、上記モチーフリズム特
    徴抽出手段が使用するパルススケールと同一または対照
    的なパルススケールにより音長列を発生することを特徴
    とする自動作曲機。
  12. (12)特許請求の範囲第10項記載の自動作曲機にお
    いて、 上記メロディ音長列生成手段は、 (A)乱数的に音長列を発生する乱数手段と、(B)こ
    の乱数手段の発生した音長列を、上記モチーフリズム特
    徴抽出手段が使用するパルススケールと同一のパルスス
    ケールを使って、その評価値を算出する乱数的音長列評
    価手段と、 (C)この乱数的音長列評価手段の評価した評価値が、
    上記モチーフパルス評価手段の評価した評価値と所定の
    関係を満足している場合にのみ、乱数的に得られた音長
    列をメロディ音長列として採用する音長列選別手段と、 を有することを特徴とする自動作曲機。
  13. (13)特許請求の範囲第12項記載の自動作曲機にお
    いて、上記モチーフパルス評価手段は、モチーフの音長
    列のシンコペーションの度合を評価することを特徴とす
    る自動作曲機。
  14. (14)特許請求の範囲第10項記載の自動作曲機にお
    いて、上記メロディ音長列生成手段は、上記モチーフリ
    ズム特徴抽出手段が使用するパルススケールと同一のパ
    ルススケールを使用して、生成する音符を選択的に分割
    または結合する分割・結合手段を有し、この分割、結合
    手段は、分割前と分割後、または結合前と結合後の評価
    値が最小に変動するように、音符を分割または結合する
    ことを特徴とする自動作曲機。
  15. (15)特許請求の範囲第10項記載の自動作曲機にお
    いて、上記メロディ音長列生成手段は、上記モチーフリ
    ズム特徴抽出手段が使用するパルススケールと同一のパ
    ルススケールを使用して、生成する音符を選択的に分割
    または結合する分割・結合手段を有し、上記モチーフパ
    ルス評価手段の評価した評価値が比較的大きい場合に、
    上記分割・結合手段の分割手段は、生成する音長列の音
    符のうちで、上記パルススケール上の最大の重みをもつ
    パルス点をまたぐ音符を優先的に分割し、上記分割・結
    合手段の結合手段は生成する音長列の音符のうちで、上
    記パルススケール上の最大の重みをもつパルス点で開始
    する音符を次の音符と結合し、かつ上記モチーフパルス
    評価手段の評価した評価値が比較的小さい場合に、上記
    分割・結合手段の分割手段は、分割前の音長列の音符の
    うちで、音長分割後の音長列の評価値が最小変化するよ
    うな点をクロスする音符を優先的に分割し、上記分割・
    結合手段の結合手段は、結合前の音長列の隣り合う音符
    のうちで、音長結合した後の音長列の評価値が最大変化
    するような点を境とする音符同上を優先的に結合するこ
    とを特徴とする自動作曲機。
  16. (16)特許請求の範囲第1項記載の自動作曲機におい
    て、 上記モチーフリズム特徴抽出手段は、 (A)複数の異なるパルススケールを上記モチーフの音
    長列に適用して、パルススケール別の音長列評価値を求
    めるスケール別評価値算出手段と、 (B)求められた音長列評価値のうちで最大(または最
    小)とみなし得る評価値を与えたパルススケールを基準
    パルススケールとして決定する基準パルススケール決定
    手段と、 を有し、 上記メロディ音長列生成手段はこの決定された基準パル
    ススケール(またはこれと相補なパルススケール)を使
    って、音長の分割または結合を実行することを特徴とす
    る自動作曲機。
  17. (17)特許請求の範囲第1項記載の自動作曲機におい
    て、 上記モチーフリズム特徴抽出手段は、上記モチーフの音
    長列に最適の評価値を与えるパルススケールを推定する
    最適パルススケール推定手段を有し、 上記メロディ音長列生成手段はこの推定された最適のパ
    ルススケールを基準にして音長列を発生することを特徴
    とする自動作曲機。
  18. (18)特許請求の範囲第1項記載の自動作曲機におい
    て、 上記モチーフリズム特徴抽出手段は、モチーフの音長列
    のみならずモチーフの音高列をも使用して適合するパル
    ススケールを連想するパルススケール連想手段を有し、 上記メロディ音長列生成手段はこの連想されたパルスス
    ケールを基準に音長列を発生することを特徴とする自動
    作曲機。
  19. (19)特許請求の範囲第18項記載の自動作曲機にお
    いて、上記パルススケール連想手段は、モチーフの音長
    列が示す各音の開始点と、モチーフの音高列に含まれる
    規則性とからパルススケールを連想することを特徴とす
    る自動作曲機。
  20. (20)特許請求の範囲第6項記載の自動作曲機におい
    て、上記パルススケール発生手段は曲の進行に依存して
    可変のパルススケールを発生することを特徴とする自動
    作曲機。
  21. (21)(A)入力装置と、 (B)上記入力装置より与えられるモチーフの特徴を評
    価、抽出するモチーフ特徴抽出手段と、 (C)コード進行の情報を付与するコード進行付与手段
    と、 (D)上記モチーフ特徴抽出手段からの抽出結果と上記
    コード進行付与手段からのコード進行とに基づいてメロ
    ディを生成するものであって、 (a)上記抽出結果の少なくとも一部を基にして、生成
    するメロディを制御するためのメロディ制御情報を発生
    するメロディ制御情報発生手段、 (b)上記メロディ制御情報に従って、メロディの音高
    列を生成するメロディ音高列生成手段、及び (c)上記メロディ制御情報に従ってメロディの音長列
    を生成するメロディ音長列生成手 段 を有するメロディ生成手段と、 を具備し、 上記モチーフ特徴抽出手段はモチーフの旋律的な特徴を
    抽出するモチーフライン特徴抽出手段と、モチーフのリ
    ズムの特徴を抽出するモチーフリズム特徴抽出手段とを
    有することを特徴とする自動作曲機。
  22. (22)特許請求の範囲第21項記載の自動作曲機にお
    いて、上記モチーフライン特徴抽出手段はモチーフに含
    まれる非和声音を抽出する非和声音抽出手段と、モチー
    フに含まれる分散和音の型を抽出する分散和音抽出手段
    を有することを特徴とする自動作曲機。
  23. (23)特許請求の範囲第21項または第22項に記載
    の自動作曲機において、上記メロディ音高列生成手段は
    、上記コード進行に従って分散和音を発生する分散和音
    発生手段と、分散和音の前後あるいは分散和音の間に非
    和声音を付加する非和声音付加手段とを有することを特
    徴とする自動作曲機。
  24. (24)特許請求の範囲第21項記載の自動作曲機にお
    いて、上記メロディ制御情報発生手段は、小節またはこ
    れに類似の長さを計数する小節計数手段と、曲想を変化
    させるための曲想パラメータを記憶する曲想パラメータ
    記憶手段と、楽式の識別パラメータを発生する楽式識別
    パラメータ発生手段とを有し、上記モチーフ特徴抽出手
    段からのモチーフ特徴パラメータ、上記小節計数手段の
    示す小節番号、上記曲想パラメータ記憶手段からの曲想
    パラメータ、上記楽式識別パラメータ発生手段からの楽
    式パラメータを変数として演算することにより、メロデ
    ィ制御情報を小節またはこれに類似する長さごとに発生
    することを特徴とする自動作曲機。
  25. (25)特許請求の範囲第21項記載の自動作曲機にお
    いて、 上記モチーフリズム特徴抽出手段は、モチーフの音長列
    を和声音のみの音長列すなわちモチーフ分散和音パター
    ンに変換する分散和音パターン抽出手段を含み、 上記メロディ音長列生成手段は、上記メロディ制御情報
    発生手段より、区間的に生成すべきメロディの和声音の
    数のパラメータが与えられた場合に、上記モチーフ分散
    和音パターンと同一またはこれと適合する初期音長列を
    、与えられた和声音数を満足する和声音の音長列に変換
    するメロディ分散和音長列生成手段を含むことを特徴と
    する自動作曲機。
  26. (26)特許請求の範囲第25項記載の自動作曲機にお
    いて、上記モチーフ分散和音パターン抽出手段は、重み
    付けられたパルス点のスケール、すなわち第1のパルス
    スケールを使って和声音のみの音長列を形成し、上記メ
    ロディ分散和音長列生成手段は第2のパルススケール(
    第1のパルススケールと同一の場合を含む)を使って和
    声音のみの音長列を形成することを特徴とする自動作曲
    機。
  27. (27)特許請求の範囲第26項記載の自動作曲機にお
    いて、 上記モチーフリズム特徴抽出手段はモチーフの音長列に
    含まれる特徴的なミニパターンを抽出する特徴パターン
    抽出手段を更に含み、 上記メロディ音長列生成手段は、上記特徴パターン抽出
    手段により抽出された特徴的なミニパターンを、上記メ
    ロディ制御情報発生手段からの情報により制御される形
    式で、メロディの音長列に組み込む特徴パターン組込手
    段を含むことを特徴とする自動作曲機。
  28. (28)特許請求の範囲第23項記載の自動作曲機にお
    いて、 上記メロディ制御情報発生手段は隣り合う区間(和音区
    間)における分散和音間の最適転回に関するパラメータ
    を発生する最適転回パラメータ発生手段を含み、 上記分散和音発生手段は上記パラメータに従って前後の
    分散和音を連結する手段を含むことを特徴とする自動作
    曲機。
  29. (29)(A)入力装置と、 (B)上記入力装置より与えられるモチーフの特徴を評
    価、抽出するモチーフ特徴抽出手段と、 (C)コード進行の情報を付与するコード進行付与手段
    と、 (D)上記モチーフ特徴抽出手段からの抽出結果と上記
    コード進行付与手段からのコード進行とに基づいてメロ
    ディを生成するものであって、 (a)上記抽出結果の少なくとも一部を組み込んだ形式
    のメロディ制御情報を発生するメロディ制御情報発生手
    段と (b)上記メロディ制御情報の示す指示に従ってメロデ
    ィの音高列を生成するメロディ音高列生成手段と (c)メロディ音長列生成手段と を有するメロディ生成手段と、 を具備し、 上記メロディ音高列生成手段はメロディの音高として使
    用できる有効音高を制御する使用音高制御手段を有し、 この使用音高制御手段は、 (i)重み付けられたノートスケールを与えるノートス
    ケール付与手段と、 (ii)メロディノート候補の音高の有効性を、上記ノ
    ートスケール付与手段から与えられたノートスケール上
    の対応音高に付けられた重みにより検査する有効音高決
    定手段と、 を有することを特徴とする自動作曲機。
  30. (30)特許請求の範囲第29項記載の自動作曲機にお
    いて、上記ノートスケール付与手段は、 (A)限られた数のノートスケールのセットを記憶する
    音階セット記憶手段と、 (B)上記音階セット記憶手段に記憶される2つ以上の
    ノートスケールを一次結合などによって組み合わせるこ
    とにより、新しいノートスケールを発生するノートスケ
    ール合成手段と、 を有することを特徴とする自動作曲機。
  31. (31)特許請求の範囲第29項記載の自動作曲機にお
    いて、上記有効音高決定手段はしきい値発生手段を有し
    、このしきい値発生手段の与えるしきい値と上記ノート
    スケール上の音高に割り当てられた重み(値)とが所定
    の関係を満足するとき、その音高を有効と決定すること
    を特徴とする自動作曲機。
  32. (32)特許請求の範囲第31項記載の自動作曲機にお
    いて、上記しきい値発生手段は、一次しきい値発生手段
    と、この一次しきい値発生手段の発生した一次しきい値
    に対し、一次しきい値の大きさにより制御された乱数も
    しくは変動分(例えば上乗せ分)を導入する手段を有し
    、この変動後のしきい値が上記ノートスケール上の音高
    に割り当てられた重みと比較されることを特徴とする自
    動作曲機。
  33. (33)特許請求の範囲第31項記載の自動作曲機にお
    いて、上記ノートスケールはユーザープログラマブルで
    あり、上記入力装置より入力可能であることを特徴とす
    る自動作曲機。
  34. (34)特許請求の範囲第31項記載の自動作曲機にお
    いて、上記しきい値はユーザープログラマブルであり、
    上記入力装置により入力設定されることを特徴とする自
    動作曲機。
  35. (35)特許請求の範囲第29項記載の自動作曲機にお
    いて、上記ノートスケール付与手段は、音階セット記憶
    手段と、上記コード進行付与手段より与えられるコード
    の種類に基づいて、上記音階セット記憶手段より特定の
    ノートスケールを選択するノートスケール選択手段とを
    含むことを特徴とする自動作曲機。
  36. (36)特許請求の範囲第29項記載の自動作曲機にお
    いて、上記ノートスケール付与手段は、音階セット記憶
    手段と、この音階セット記憶手段より読み出したノート
    スケールの重みパターンを、上記コード進行付与手段よ
    り与えられる進行中のコードの根音に基づいて、選択的
    にシフトする根音シフト手段とを有することを特徴とす
    る自動作曲機。
  37. (37)特許請求の範囲第29項記載の自動作曲機にお
    いて、上記ノートスケール付与手段は、音階セット記憶
    手段と、この音階セット記憶手段より読み出したノート
    スケールの各音高の重みのうち、上記コード進行付与手
    段より与えられる進行中のコードの構成音の音高の重み
    を変更するノートスケール重み変換手段とを有すること
    を特徴とする自動作曲機。
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