JPS6328556Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は市販のリールに巻かれた長尺の絶縁チ
ユーブを自動的に定寸に切断し、バツクパネル上
のラツピングピン等に挿入する絶縁チユーブ自動
挿入装置に関するものである。

電算機、端末装置等に使用されるバツクパネル
には多数のラツピング用ピンが埋め込まれている
が、これらのピンの中には、ラツピングしてはい
けないピン、試験プローブによる試験時に触れて
はいけないピンも存在する。そこでこのようなピ
ンは従来ラツピング前にカツトしたり絶縁チユー
ブを被覆したりして処理している。

本考案は後者の絶縁チユーブの被覆を能率的に
行うためのもので、絶縁チユーブを自動的にピン
に挿入できる絶縁チユーブ自動挿入装置を提供す
ることを目的としている。

次に図面に関連して本考案の実施例を説明す
る。

第１図は本考案に係る絶縁チユーブ自動挿入装
置の外観を示す正面図、第２図はその要部詳細
図、第３図は要部の作動説明図で、図中、１はチ
ユーブリール（収納部）、２は送り機構、３は切
断機構、４はガイド部、５はプツシヤである。

チユーブリール１には長尺の絶縁チユーブ３０
が巻回されている。

送り機構２は、１対の送りローラ６，６′と、
送りローラ６を回転させるラチエツト７と、ラチ
エツト７をレバー８を介し駆動するシリンダ９と
よりなる。

切断機構３は、ブロツク１０に矢印Ａ，A′方
向に進退自在に支持されるカツタ１１と、該カツ
タ１１を駆動するシリンダ１２とよりなる。

ガイド部４は、第５図に詳細を示すような異形
円筒状のもので、ブロツク１０にパイプ状のブラ
ケツト１３を介し上下動自在に支持され、シリン
ダ１４（第１図参照）によりリンク１５を介し駆
動されて上下動する。

プツシヤ５は、ブロツク１０を貫通して上下動
可能なチエツクピン１６と、該チエツクピン１６
に固定された係合部材１７と、チエツクピン１６
を駆動するシリンダ１８とよりなる。チエツクピ
ン１６はガイド部４と同心に設けられている。

本考案に係る絶縁チユーブ自動挿入装置の構成
は以上の通りであるが、次にその作用について説
明する。

チユーブリール１に巻回された絶縁チユーブ３
０は、シリンダ９によりレバー８、ラチエツト７
を介し駆動される送りローラ６と送りローラ６′
により一定量ずつ間欠的に送出されるが、このと
き絶縁チユーブ３０は、ガイドプーリ１９に案内
されかつ張力調整手段２０により張力を調整され
る。送出された絶縁チユーブ３０の先端は第４図
に示すようにカツタ１１の穴２１内に進入する。
ここでシリンダ１２が作動してカツタ１１は矢印
Ａ方向に所定量移動し、この過程で穴２１内の絶
縁チユーブ３０はブロツク１０とカツタ１１の間
で第５図ａに示すように定寸に切断される。この
切断と同時にガイド部４はシリンダ１４によりリ
ンク１５を介し駆動されて下降する。そしてカツ
タ１１が所定量移動して穴２１がチエツクピン１
６と対向する第５図ｂの位置で停止したときに、
ガイド部４は装置に設けられたＸ，Ｙテーブル３
１上にセツトされるバツクパネル３２の被覆しよ
うとするピン３３に近接した位置で停止する。こ
こでブロツク１０に設けられたエア吹付口２２か
らエアの吹付が開始され、同時にチエツクピン１
６がシリンダ１８に駆動されて下降を始める。定
寸に切断された絶縁チユーブ３０Ａはエアにより
第５図ｃに示すようにガイド部４内の先端部まで
送られ、その位置で停止する。この絶縁チユーブ
３０Ａは引続き下降するチエツクピン１６により
ガイド部４の下端の排出口２３から押出されて第
５図ｄに示すようにピン３３に被覆されるが、切
断時に隋円形になつた絶縁チユーブ３０Ａの切口
はチエツクピン１６に押圧されて円形の排出口２
３から出るときにある程度円形に矯正され、ピン
３３に円滑に被覆される。被覆完了後チエツクピ
ン１６は停止したままでガイド部４のみが第５図
ｅに示すように上昇し、ガイド部４がもとの位置
に復帰したところでチエツクピン１６の高さを確
認し絶縁チユーブの被覆が完全に行われたかどう
かをチエツクする。絶縁チユーブが例えば横に逃
げてピン３３に対する被覆が行われなかつたとき
はチエツクピン１６は第５図ｅに鎖線で付記した
ように正規作業の状態より下降し、これは係合部
材１７がマイクロスイツチ２４（第２図参照）と
係合することによりチエツクされる。なお、マイ
クロスイツチ２５は、チエツクピン１６が第５図
ｅの実線の状態にあるときに係合部材１７と係合
して被覆が正常に行われたことをチエツクする。
その後チエツクピン１６はシリンダ１８に駆動さ
れて係合部材１７がマイクロスイツチ２６と係合
するもとの位置に復帰し、カツタ１１もシリンダ
１２に駆動されてもとの位置に復帰する。第２図
のマイクロスイツチ２７Ａ，２７Ｂはカツタ１１
の前、後進位置位置決め用のものである。また第
２図のマイクロスイツチ２８Ａ，２８Ｂはシリン
ダ９のピストンと係合しその前、後進位置を位置
決めして絶縁チユーブ３０の送出量を決定するた
めのものである。

以上により１サイクルの動作を完了するが、そ
の後Ｘ，Ｙテーブル３１を操作して次に被覆を行
うべきピンをチエツクピン１６と対向する位置に
位置決めして以上の動作を繰返す。

なお、チエツクリール１、送り機構２、切断機
構３、ガイド部４、プツシヤ５を第１図の紙面と
垂直方向に等ピツチで複数組設け、複数本のピン
の被覆を同時に行うようにすることができる。

以上述べたように、本考案によれば、絶縁チユ
ーブをバツクパネル等のピンに自動的に連続して
挿入し被覆を行うことが可能で、しかも切断によ
り楕円形となつた絶縁チユーブの切口形状はチエ
ツクピンによる押出時にガイド部の排出口により
矯正され、かつ絶縁チユーブ被覆完了時における
チエツクピンの高さを検出して被覆が完全に行わ
れたかどうかを検出する検出手段（実施例の係合
部材１７とマイクロスイツチ２４，２５とよりな
る）が設けられているため、作業を確実に行うこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る絶縁チユーブ自動挿入装
置の実施例を示す外観正面図、第２図は同要部詳
細図、第３，４図は同要部の作動説明図、第５図
は同絶縁チユーブ被覆作業工程図で、図中、１は
チユーブリール（収納部）、２は送り機構、３は
切断機構、４はガイド部、５はプツシヤ、６，
６′は送りローラ、７はラチエツト、８はレバー、
９，１２，１４，１８はシリンダ、１５はリン
ク、１６はチエツクピン、３０は絶縁チユーブ、
３１はＸ，Ｙテーブル、３２はバツクパネル、３
３はピンである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 長尺の絶縁チユーブを収納する収納部、前記収
   納部より絶縁チユーブを一定量ずつ間欠的に送出
   する送り機構、該送り機構による絶縁チユーブ送
   出完了時に作動して絶縁チユーブを定寸に切断、
   移送する切断機構、切断、移送された絶縁チユー
   ブを案内するガイド部、前記ガイド部内の切断さ
   れた絶縁チユーブを押出して前記ガイド部に対向
   して位置決めされるピンに被覆させるチエツクピ
   ン、絶縁チユーブ被覆完了時における前記チエツ
   クピンの高さを検出して該被覆が完全に行われた
   かどうかをチエツクする検出手段よりなり、前記
   ガイド部には、切断により楕円形となつた絶縁チ
   ユーブの切口形状を前記チエツクピンによる押出
   時に矯正する排出口が形成されたことを特徴とす
   る絶縁チユーブ自動挿入装置。