JPS63280818A - 農用トラクタの原動部構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野］ 本発明は、農用トラクタの原動部構造に関する。

〔従来の技術］ 従来の農用トラクタでは、例えば実開昭６１−１１３９
２６号公報で示されるように、エンジン冷却用ラジェー
タの冷却ファンはエンジンの前部に設けられてエンジン
出力で駆動するようになっており、ラジェータは冷却フ
ァンの前部に配置するのが一般的である。

（発明が解決しようとする問題点〕 上記従来構造では、エンジン、冷却ファン及び、ラジェ
ータが機体前後方向に直列配置される為に、これらがエ
ンジンルーム内で占める前後方向スペースが大きく、エ
ンジンルーム内にバッテリ、燃料タンク、その他の装置
の設置スペースを確保するのに苦、慮することが多かっ
た。

時に、農用トラクタでは車体の前後重量バランスをとる
ためにバッテリをエンジンルーム前端に設けることが多
く、この場合、ラジェータ前方の狭いスペースにバッテ
リを設置することでラジェータに対する冷却風流動の障
害になり冷却効率が低下することもあった。

本発明は、ラジェータに改良を加えることでエンジン冷
却構造の前後方向でのコンパクト化を図り、エンジンル
ーム内における他装置設置スペースの拡大を図ることを
目的とする。

［問題点を解決するための手段］ 本発明の特徴構成は、エンジンに連動連結された冷却用
ファンの回転軸半径方向外方に環状のラジェータを配備
し、前記ファンによって生起される冷却風が前記ラジェ
ータの半径方向外方側から内方側に向け流動通過するよ
う構成してある点にあり、その作用・効果は次の通りで
ある。

〔作　用］ 上記構成によれば、ラジェータと冷却ファンは前後方向
で重複配置されることになり、ラジェータ冷却部の前後
スペースは従来のものに比較して短縮される。

〔発明の効果〕

従って、本発明によれば、エンジン冷却部が前後にコン
パクト化された分だけエンジンルーム内での他装置設定
用前後スペースが拡大され、エンジンルーム全長を拡張
することなく、他装置を余裕をもって無理なく設置でき
るようになった。特に冷却ファンの前方にバッテリを設
置する場合は、バッテリとファンとの間隔を十分あける
ことが容易となり、冷却風の流動を妨げることなくバッ
テリを設置することが可能となる。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図に本発明に係る農用トラクタの前部原動部を示し
ている。

エンジン（１）の前方側出力軸（１ｂ）の動力が伝動ベ
ルト（２）を介して冷却ファン（３）及びウォーターポ
ンプ（４）に伝達さ糺、ウォーターポンプ（４）の回転
駆動によって、エンジン（１）内部と後述するラジェー
タ（１２）とに亘って冷却水が強制循環される。

前記エンジン（１）の後部に直結したクラッチハウシン
ク（５）内部の主出力軸（１ａ）には、エンジン（１）
の回転出力を滑らかなものにする為のフライホール（６
）を備えてあり、フライホール（６）の後部に主クラッ
チ（７）を設けである。そしてエンジン（１）と冷却フ
ァン（３）との間には、ボンネット（８）内を前後に区
画する遮断壁（９）を設け、この遮断壁（９）の後方に
区画形成された、エンジンルーム（Ａ）の熱気を前方に
排出する為の排気口（１０）を前記遮断壁（９）に形成
してあり、ボンネット（８）の後方側には前記エンジン
ルーム（Ａ）に外気を吸入する為の外気取入口（１１）
を形成してある。

前記冷却ファン（３）は、前方に向けて冷却風を排出す
る為の前方送風部羽根（３ａ）と、該前方送風部羽根（
３ａ）の外周に沿って多数設けられた吸気羽根（３ｂ）
とからなり、かつ、この吸気羽根（３ｂ）の前後に備え
たリングプレート（３ｃ）を比較的厚肉金属機で構成し
て、冷却ファン（３）のフライホール機能を高めである
。

前記エンジン（１）から前方に突設した前フレーム（１
８）上には、前記冷却ファン（３）を外囲する円環状の
ラジェータ（１２）を配備してあり、該ラジェータ（１
２）は半径方向外方側から内方側に向けて冷却風が流動
通過するよう構成してある。

すなわち、前記ラジェータ（１２）は、エンジン（１）
のウォータジャケット（図示せず）から給水管（１３）
を介して冷却水が供給される後方側の中空円環状の給水
側タンク（１４）と、前方側の同様な排出側タンク（１
５）及び両タンク（１４）　、　（１５）を前後に連通
ずる多数のフィン付きの放熱パイプ（１６）とから構成
され、前記排出側タンク（１５）は排水管（１７）を介
して前記ウォーターポンプ（４）の吸入部に連通接続し
てある。

又、ボンネット（８）内の遮断壁（９）前方の空間（Ｂ
）には、前記前フレーム（１８）上に搭載したバッテリ
（１９）を設置してあり、ファン（３）の駆動回転に伴
って、円環状ラジェータ（１２）の全周から外気が吸入
されて前方空間（Ｂ）に送り出されとともに、エンジン
ルーム（Ａ）内の熱気もファン（３）に吸引排出され、
ファン（３）によって前方へ送り出された冷却風はボン
ネット（８）の前部グリル（２０）より機外に排出され
てゆく。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る農用トラクタの原動部構造の実施例
を示し、第１図はトラクタ前部の縦断側面図、第２図は
冷却ファンの斜視図である。 （１）・・・・・・エンジン、　（３）・・・・・・冷
却用ファン、（１２）・・・・・・ラジェータ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. エンジン（１）に連動連結された冷却用ファン（３）の
   回転軸半径方向外方に環状のラジエータ（１２）を配備
   し、前記ファン（３）によって生起される冷却風が前記
   ラジエータ（１２）の半径方向外方側から内方側に向け
   流動通過するよう構成してある農用トラクタの原動部構
   造。