JPS6327737Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ゴルフクラブの使用者の体調好みに
応じてその重心を簡易迅速に変更調整することが
できるゴルフクラブの改良に関する。

従来、ウツド及びアイアンのゴルフクラブは、
飛距離を確保するため、ヘツド部又はホーゼル部
内に重量物を充填し、スイングの円心力を増すよ
うに考慮されている。しかしゴルフクラブの性能
は、重量と共にバランスが使用者の体力技倆その
他の要素によつて変更されることにより発揮され
るため、バランス（重心）の調整は常に行なわれ
る必要がある。そのため、従来はグリツプ外被を
外してシヤフト内部に重錘を充填する構造が知ら
れている。しかしこの構造によると、ゴルフ運動
中に体力が弱まつてクラブが重く感ぜられる場合
は迅速に変更調整することができない。

本考案はかかる点に鑑み、ゴルフクラブの製造
仕上げ時は勿論、使用中においても重心の移動を
行なう必要が生じた場合に回転頭体等の交換によ
つて迅速に対処すると共に、クラブの軽量化に対
処するために重心移動の際クラブ内に芯棒を設け
ないようにしたゴルフクラブを提案することを主
たる目的とする。

以下本考案の一実施例について図面を参照しな
がら詳細に説明する。

第１図は本案ゴルフクラブの一例を示す要部の
縦断面図である。１はシヤフト、２はグリツプを
示す。シヤフト１の上端には同じ径を有する回転
頭体３がシヤフト１に螺合されている。回転頭体
３は上部を回転させる十字状の円弧溝３ａが形成
された樹脂製冠部３ｂと、その下部に適当長さに
延長した雄ねじ部を有する螺設部３ｃとより構成
される。そして螺設部３ｃに螺合する雌ねじ１ａ
がシヤフト１の内面に螺設されている。回転頭体
３とシヤフト１との間にはストツパリング４が螺
合されている。螺設部３は、金属特に比重の大き
いもので構成され、重錘の作用をする。

そしてゴルフクラブの重心を変更する場合には
ストツパリング４を緩め、回転頭部３の左右回転
することにより、第２図り示す如く、シヤフト１
に対して螺設部３ｃの位置が上下方向に移動す
る。そして必要な位置に設定した後、ストツパリ
ング４を回動せしめてシヤフト１と回転頭体３の
螺設部３ｃとの固定を図る。尚、回転頭体３の螺
設部３ｃの重量及び長さｌを適宜変更し得るし、
それに応じてシヤフト１の雌ねじ１ａの長さを変
更し得る。

以上述べた如く本考案によれば、クラブシヤフ
トのグリツプ端側の内面に螺設した雌ねじ部と、
該雌ねじ部に螺合する雄ねじ部を有する螺設部を
設けた回転頭体と、上記シヤフトと回転頭体との
間にストツパリングを設け、上記螺設部を重錘と
したようにしたので、必要に応じて容易かつ迅速
にゴルフクラブの重心の移動を行なうことができ
る。しかも重心移動に際しては、シヤフトに被覆
したグリツプをその都度外す必要がないため、重
心又はバランスの調整が迅速に行なうことができ
る。従つて各使用者の使用態様、技倆、運動疲労
に応じて調整することができる。

また本考案によれば、重錘部分となる回転頭体
自体の回転によつて重心調整を行なうものである
から、重錘をクラブシヤフト内に設けた螺軸の回
転によつて行なう従来の構成よりクラブシヤフト
全体の重量の軽減が図られるという効果を生じ、
また上記回転頭体又はストツパリングを比重の異
なる幾種類のものを用意することによつて、使用
中直ちに交換調整することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一例を示す要部の縦断面図、
第２図は重心移動の説明に供する図である。 １……シヤフト、３……回転頭体、３ｃ……螺
設部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ クラブシヤフトのグリツプ端側の内面に螺設
   した雌ねじ部と、該雌ねじ部に螺合する雄ねじ
   部を有する螺設部を設けた回転頭体と、上記シ
   ヤフトと回転頭体との間にストツパリングを設
   け、上記螺設部を重錘部としたことを特徴とす
   るゴルフクラブ。 ２ 上記回転頭体の外端部に冠部を蓋せた実用新
   案登録請求の範囲第１項記載のゴルフクラブ。