JPS6327511B2 - - Google Patents

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JPS6327511B2
JPS6327511B2 JP57098999A JP9899982A JPS6327511B2 JP S6327511 B2 JPS6327511 B2 JP S6327511B2 JP 57098999 A JP57098999 A JP 57098999A JP 9899982 A JP9899982 A JP 9899982A JP S6327511 B2 JPS6327511 B2 JP S6327511B2
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JP
Japan
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rod
diameter
hole
rock drill
striking
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Application number
JP57098999A
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English (en)
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JPS58218584A (ja
Inventor
Ikuo Ito
Moriharu Takeda
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OKADA AIYON KK
TEIKOKU SAKUGANKI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
OKADA AIYON KK
TEIKOKU SAKUGANKI SEISAKUSHO KK
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Publication date
Application filed by OKADA AIYON KK, TEIKOKU SAKUGANKI SEISAKUSHO KK filed Critical OKADA AIYON KK
Priority to JP9899982A priority Critical patent/JPS58218584A/ja
Publication of JPS58218584A publication Critical patent/JPS58218584A/ja
Publication of JPS6327511B2 publication Critical patent/JPS6327511B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、比較的大口径の穴を容易に穿孔でき
る大口径穴さく岩機に関する。
電柱や鉄塔などを地面に立設するには大口径穴
を穿孔することが必要であり、このような大口径
穴はオーガを用いて形成するのが一般的である。
しかしながら通常のオーガによる作孔は、土壌、
軟岩および粘土質地帯では可能であるけれども、
硬岩地帯などでは穿孔が困難である。したがつて
硬岩地帯における大口径穴の穿孔には、ロツクオ
ーガやダウンザホールドリルを用いている。ロツ
クオーガおよびダウンザホールドリルは、穴径50
cm近くのものではともに全長が通常20数mにな
り、自重掘進であるので全重量が10トン以上に達
するのが普通である。このように装置が長くて重
いと、大型の専用台車が必要となつて全体的な製
造コストが非常に高価になり、しかも運搬性が悪
いので比較的浅い大口径穴を数多く穿孔する場合
には能率が低いという問題がある。またロツクオ
ーガは、硬岩地帯やコンクリート舗装路での穿孔
が可能といつても時間がかかり、工期などの関係
によつて使用できないことが多い。これに対し、
レツグドリルやクローラドリルのような打撃さく
岩機は、フイード機構を有しかつ小径ビツトを使
用するために穿孔能率が良く、硬岩地帯であつて
も直径30〜50mm程度の穴ならば穿孔が容易であ
る。しかしながら穴径が20cm近くの大口径穴であ
ると、一般に打撃力が不足して穿孔が困難であ
り、しかも中継ロツドの直径から考えても大口径
ビツドの装着には無理が生じやすい。したがつて
このような場合には、まず円形状に小口径の穴を
多数個形成した後に、手持ちブレーカやシンカな
どを利用して手掘りしているのが現状である。手
掘り作業であると、形成した大口径穴が不均一に
なりやすいうえに、余掘りを必要として1個の穿
孔穴の形成に数日も要して極めて非能率である。
もつとも10cm前後の穴径であれば、一回で穿孔で
きる大型の回転打撃さく岩機もあるけれども、こ
の種のさく岩機は専用の台車を必要とするので高
価であり、深さ10m以上の長穴の穿孔は可能であ
つても、穴径が20cm近くになると穿孔可能なさく
岩機はほとんど存在しないのが実状である。
本発明は、硬岩地帯における比較的大口径の穴
の形成に関して、従来から存在する種々の穿孔手
段において生じる前記の諸問題を改善することを
意図している。したがつて本発明の目的は、打撃
機構と回転機構とを独立設置することにより、岩
質および穴径に応じた打撃力を発生させて大口径
穴を比較的容易に穿孔できる大口径穴さく岩機を
提供することである。また本発明の他の目的は、
適宜の自走台車に搭載可能であるとともに、重量
の大きい大径ビツトを安定保持する大口径穴さく
岩機を提供することである。さらに本発明の別の
目的は、穿孔時に発生する多量のくり粉を迅速に
除去する大口径穴さく岩機を提供することであ
る。
次に本発明の実施例を図面に基いて説明する
と、第1図および第2図に本発明に係るさく岩機
1を示している。さく岩機1は、打撃機構2およ
び回転機構3をそれぞれ独立させて設置する可動
板4と、回転機構3によつて旋回するリードロツ
ド5と、該リードロツドに接続して先端にビツト
6を着脱可能に装着する中空ロツド7と、可動板
4を摺動自在に取付ける細長いガイドセル8とを
備え、該ガイドセルはブラケツト9(第12図)
を介して適宜の自走台車に搭載可能である。本発
明で用いる回転機構3はたとえば油圧または空圧
のモータからなり、第2図では油圧モータ10は
リードロツド5を収納したハウジング11上に設
置し、該ハウジングは可動板4における長手方向
のほぼ中央に固着している。一方、本発明で用い
る打撃機構2は、油圧である各種の打撃装置を利
用し、可動板4上において回転機構3の後方に設
置し、そのピストン12によつて直接または間接
的にリードロツド5の後端面を打撃する。
打撃機構2の一例として利用する打撃装置13
を第3図に示し、該打撃装置はほぼ角柱形状の細
長いシリンダ14を有し、該シリンダ内にほぼ円
柱形の細長いピストン12を摺動自在に収納して
いる。シリンダ14の前方にはフロントキヤツプ
15が位置し、その中心孔にシヤンクブツシング
16ついでフロントスリーブ17を嵌合固定して
から、キヤツプ15の四隅にサイドロツド(図示
しない)を立設し、シリンダ14の上方のバツク
キヤツプ14aを介してサイドロツドナツト18
を締着することによつて、バツクキヤツプ14
a、シリンダ14とフロントキヤツプ15とを相
互に固定する。フロントキヤツプ15の中心孔に
はチゼル19を挿入し、該チゼルの周壁の一部に
軸方向に長溝20を設け、該長溝を通過して水平
方向に嵌めたピン21をキヤツプ壁に固着する。
またシリンダ14は、その周壁中央にバルブケー
ス22を有し、該バルブケース内にバルブスプー
ル23を摺動自在に収納している。バルブスプー
ル23は、ピストン12の移動を制御するために
設置し、ピストン12およびバルブスプール23
への作動油の送排出は、シリンダ後方に装着した
ニツプル24,24を介して行なう。シリンダ1
4の上部には高圧用アキユムレータ25を設置し
て、ピストン12が往復移動した際に発生する高
圧油の脈動を平滑化する。この打撃装置13を本
発明のさく岩機1に設置するには、まずピン21
を抜いてチゼル19を除去し、さらにサイドロツ
ドを緩めてフロントキヤツプ15を外すことを要
する。この後に、第4図に示すように回転機構3
のハウジング11の後端面に接して別個のキヤツ
プ26を配置し、その中心孔にシヤンクブツシン
グ16ついでフロントスリーブ17を嵌合固定し
てから、サイドロツド27(第5図)を立設し、
シリンダ14の上方でナツト18で締着する。こ
の結果、リードロツド5の後方部はブツシング1
6から後方へ突出し、ピストン12はリードロツ
ド5と同軸状に位置する。また可動板4上には、
該可動板と直角に取付ブラケツト例えば1対の平
行ブラケツト28,28を固着し、両平行ブラケ
ツト間にシリンダ14を配置して、複数のボルト
29(第1図)の締着によつてシリンダ14を保
持する。平行ブラケツト28,28は、その下方
に位置する横桟(図示しない)で連結され、可動
板4にはボルト止めまたは溶接などによつて固着
する。こうして設置した打撃機構2では、バルブ
スプール23による作動油の切換えによつてピス
トン12はシリンダ14内を軸方向に往復運動
し、この作動油の送排出は、ニツプル24,24
および該ニツプルに接続したホース(図示しな
い)を経て、たとえばパワーシヨベル30(第1
2図参照)の油圧源およびタンクと連通すること
によつて行なう。この打撃機構2は、被穿孔場所
の岩質および穴径に応じて特定の打撃力が必要な
場合に、平行ブラケツト28のボルト29および
サイドロツドナツト18を緩めてシリンダ14を
外して、所望の打撃力および打撃数を有する打撃
装置を本発明の打撃機構として新たに設置すれば
よい。この際には、ピストン径も通常異なるので
ブツシング16、スリーブ17およびキヤツプ2
6も同時に交換することが多く、かつピストンの
打撃点も変化するので適当なジグを取付けて調整
することが望ましい。また所望の打撃装置のシリ
ンダ外径が異なつていれば、平行ブラケツト2
8,28をボルトを緩めて調整するかまたはスペ
ーサ(図示しない)などによつて所定の間隔にセ
ツトしなおせばよい。
リードロツド5の構造は、第4図から第6図に
おいて具体的に示し、この実施例では油圧モータ
10をリードロツド5の横側に設置する点を除い
て、第1図および第2図に示す実施例とほぼ同一
である。第4図において、リードロツド5は可動
板4の縦中央に沿つて配置し、該ロツドの中央部
後方の周壁には、たとえばほぼ十文字断面となる
ように軸方向突起32を形成する。さらにリード
ロツド5のこの部分と嵌合する減速歯車34の中
心孔36には、突起32に対応する係合溝38を
所定数形成すると、第5図に示すようにリードロ
ツド5を減速歯車34と軸方向に移動可能にスプ
ライン連結することができる。減速歯車34とか
み合う駆動歯車40は、キー42によつて油圧モ
ータ10の回転軸44に固着し、かつカバー46
で保護されている。リードロツド5と減速歯車3
4との軸方向移動可能なスプライン連結により、
リードロツド5にピストン12の打撃力が伝達さ
れても、歯車34,40には衝撃が伝達されるこ
とが少ない。一方、リードロツド5の前方部には
中心孔48を設け、該中心孔の後端は直径方向の
横孔50と連通している。横孔50は、有孔ブツ
シング52の貫通孔54およびハウジング壁の管
路56を経て外部のコンプレツサ(図示しない)
と接続し、すなわち孔48,50,54および管
路56はブロー通路の一部を構成する。ブツシン
グ52の上下端部は、リードロツド5の中央部に
おいてリードロツド外周壁およびハウジング内周
壁に気密に密接させると好ましい。
中空ロツド7は、リードロツド5の前端部に同
軸状かつ着脱可能に連結し、このためにロツド7
の外径とほぼ等しい直径である肉厚円筒形の連結
部材58と、該連結部材の上方で直交配置する締
付部材60とを用いる(第4図および第6図参
照)。
リードロツド5の前端部には、中央部後方と同
様に周壁にたとえばほぼ十文字形断面となるよう
に軸方向突起62を設ける一方、連結部材58の
内周壁上方には突起62に対応する軸方向係合溝
64を所定数形成して、リードロツド5と連結部
材58とをスプライン結合し、さらに両者を締付
部材60で固定して中空ロツド7の脱落を防止す
る。このスプライン結合は、両部材の接触面積を
大きくして確実に回転力を伝達させるのに適し、
さらに所望に応じて他の連結手段を用いることも
当然可能である。締付部材60の設置には、連結
部材58の上方外周壁に環状溝66を形成すると
ともに、該環状溝と同一水平面上において、直径
方向と平行に中心を外した横貫通孔68,68を
設け、各横貫通孔はリードロツド5の突起62の
一部を切欠くように形成する。この結果、環状溝
66および横貫通孔68,68と嵌合する1対の
くし歯状の半円形部70,70を対向させて、ボ
ルト72,72で強く締着すればよい。中空ロツ
ド7の内筒部74は、連結部材58の内周壁下方
に気密にさし込み、かつ外筒部76は連結部材5
8の外周壁下方と気密にねじ止めして、両筒部7
4,76を同心状に配置する。連結部材58の中
心孔77は、ほぼ中央部において内筒部74の内
径よりも小径になつている。また外筒部76の後
端部近傍には所定数の貫通孔78を設け、さらに
有孔ブツシング80の貫通孔81および支持部材
82の管路83を経て外部の集塵機(図示しな
い)と接続し、すなわち孔78,81および管路
83は除塵通路の一部を構成する。ブツシング8
0の上下端部は、外筒部74の後端部において外
筒部外周壁と気密に密接させ、かつ該ブツシング
をピン84で支持部材82に固定するとともに、
支持部材82は可動板4上の前方に固着するの
で、可動板4の前後移動の際に中空ロツド7を安
定支持する。
中空ロツド7を所定の長さにするための中継方
法およびビツト取付方法は、第7図から第11図
によつて明らかになる。中空ロツドの接続には、
第7図に示すようにロツド外径とほぼ等しい直径
である肉厚円筒形の中継部材86を用い、一方の
中空ロツドの内筒部74aを中継部材86の内周
壁上方に気密にさし込み、かつ外筒部76aを中
継部材86の外周壁上方と気密にねじ止めすると
ともに、他方の中空ロツドの内筒部74bを中継
部材86の内周壁下方に気密にさし込み、かつ外
筒部76bを中継部材86の外周壁下方と気密に
ねじ止めする。中継部材86の中心孔88は、そ
の中央部において内筒部74の内径よりも小径に
すると好ましい。中心孔88はブロー通路の一部
を構成し、かつ該中継部材の端面には円周方向に
所定間隔おいて縦貫通孔90(第8図)を設け、
各縦貫通孔は内筒部74の外周と外筒部76の内
周との間に位置することにより、除塵通路の一部
を構成する。中継部材86は、穿孔すべき大径穴
の深さと中空ロツド7の長さに応じて所望数用
い、その深さが浅い場合には使用しなくてもよ
い。中空ロツド7の前端には、第9図に示すよう
にロツド外径とほぼ等しい直径である肉厚円筒形
の取付部材92を用い、該ロツドの内筒部74を
取付部材92の内周壁上方に気密にさし込み、か
つ外筒部を取付部材92の外周壁上方と気密にね
じ止めして、両筒部74,76の同心配置を維持
する。取付部材92の上端面において、円周方向
に所定間隔おいて縦孔94(第10図)を設け、
各縦孔の上端部94aは内筒部74の外周と外筒
部76の内周との間に位置するとともに、各縦孔
の下端部94bは取付部材92の外周面まで直径
方向の外方へ延びて、除塵通路の一部を構成す
る。またたとえば円形平面の除塵フード96は、
各縦孔の下端部94bの後方においてビツト6に
近接させて、中空ロツド7の外筒部76にボルト
止めすると好ましい。除塵フード96の形状は、
第1図に示すような円錐形または第9図に示すよ
うな平冠形であつても、あるいはわん形のような
形状のいずれでもよいが、該フードの外径はビツ
ト6の直径とほぼ等しくなるように定め、この最
外径部を構成する環状部材98はゴムなどの弾性
部材であると好ましい。環状部材98は、除塵フ
ード96の下方周面にボルト止めしている。この
結果として、中空ロツド7の前進によつてビツト
6が穿孔穴を形成するとともに、該穿孔穴内へ除
塵フード96も続いて進入し、この際に除塵フー
ド96は環状部材98を穴壁に接触させるので、
ビツト6が形成するくり粉を効果的に除去でき
る。除塵フード96および環状部材98は、ビツ
ト6の直径に応じて交換することができる。一
方、取付部材92の中心孔100は、その中央部
において内筒部74の内径よりも小径になり、さ
らに下方部においてたとえばほぼ十文字断面とな
るように係合溝102を形成する(第10図およ
び第11図)。ビツト6の後方部104は、取付
部材92の中心孔下方部に嵌入可能なように、係
合溝102と対応する軸方向突起106を有し、
これによつて取付部材92とビツト6とをスプラ
イン結合する。また取付部材92の下方外周壁に
は、直径方向と平行に中心を外した1対の横孔1
08,109を設け、各横孔はビツト後方部10
4の突起106の一部を切欠くように形成する。
横孔108と対応するたとえば矩形断面を有する
棒状コツタピン110,110は、横孔108に
嵌入した後に、両横孔108間の凸状壁部にスプ
リングピン111を打込んで固定する。この取付
方法の他にも、第2図に示すようにビツト6の後
方に取付部材92の直径に相当する有底孔を設
け、該有底孔内へ取付部材92の下方部を嵌入し
て、両者を複数個のコツタピンで固定してもよ
い。ビツト後方部104には中心孔112を設
け、該中心孔は取付部材92の中心孔100と連
通してブロー通路となる。
中空ロツド7の前端部に取付ける大径のビツト
6は、たとえば第1図に示すような親子ビツトで
あり、該ビツトの中心孔112は適宜に分岐して
子ビツト113の表面および親ビツト114の表
面に達して、ここから圧縮空気を噴出する(第2
図参照)。また図示しないけれども、穿孔穴の大
きさまたは被穿孔場所の岩質などに応じて仕上げ
ビツトを用いることもあり、該ビツトは、親ビツ
ト114の外径にほぼ相当する円筒突起の後端周
辺が直径方向が拡がり、この拡大周辺上にたとえ
ば複数個のボタンビツト片を放射状に埋設した構
造であると好ましい。
本発明で用いるガイドセル8は、たとえば第1
4図に示すように2本の長寸溝形鋼材115,1
15を開口部を外方に向けて平行に対向配置さ
せ、両溝形鋼材を複数本の連結棒116で所定間
隔おいて固定している。第2図および第13図か
ら明らかなように、ガイドセル8の後端および前
端部において、溝形鋼材115,115間にそれ
ぞれスプロケツト118,120を回転自在に支
承させ、両スプロケツト間にチエーン122を張
設して、該チエーンの前端および後端を可動板4
の底面に止着している。さらに可動板4は、両側
縁に沿つて配置した多数個のボルト123(第1
図)によつてガイドセル8の上方側縁部124を
挾む支持片125を下側に保持し、この構成によ
つて可動板4はガイドセル8に沿つて摺動自在と
なり、スプロケツト118を回転するとチエーン
122を介して可動板4を移動できる。スプロケ
ツト118の回転は、ガイドセル後端に設置した
油圧フイードモータ126によつて行なう。また
ガイドセル8の前端下方には、穿孔作業時にさく
岩機全体を支持するフートパツト127を固着し
(第12図参照)、該フートパツトはガイドセル8
よりも中空ロツド7から離隔しているが、ガイド
セル8と平行してさらに前方へ延びている。フー
トパツト127は、たとえばI字形断面を有する
一体の鋼材からなり、その側面形状は前方部にお
いて先細り状になつている。さらにガイドセル8
の前端上方には、非穿孔時に中空ロツド7を保持
するセントラライザ128を設置し、該セントラ
ライザは内径がロツド直径とほぼ等しい半円形の
環状部材130,130からなる。両環状部材1
30,130は、その上方フランジ部に挿通した
ボルト132(第1図)で閉鎖固定し、穿孔作業
時にボルト132を外すと外方へ開くことが可能
である。このために両環状部材130,130
は、ガイドセル8上に固着した取付金具(図示し
ない)に枢着し、かつ環状部材内面にはロツド外
周面を保護するために適当なブツシング134
(第2図)を貼着しておくと好ましい。
さく岩機1を適宜の自走台車に搭載するための
ブラケツト9の一例は、第12図から第14図に
示し、該ブラケツトは所望に応じてたとえばガイ
ドセル8のほぼ中央に位置させておく。ブラケツ
ト9を正面から見ると、第13図に示すようにた
とえば横長の矩形ブラケツト本体136があり、
第14図ではその左側に取付板138を配置して
いる。取付板138は長方形であり、その上面に
長手方向に沿つてガイドセル8の下方側縁部14
0,140を当接させ、そして両下方側縁部上に
押圧片142,142を載置してから、多数個の
ボルト144で締着することによつてガイドセル
8を取付板138に固定する。取付板138の下
面中央には円形突起146を形成し、該突起はブ
ラケツト本体の貫通孔148を経て裏面へ突出す
るので、この突出部にナツト150を締着して取
付板138を旋回可能に保持する。油圧シリンダ
152は、ブラケツト本体136の右側において
その上面と平行に配置し、そのチユーブ154の
後端部をブラケツト本体136の右側端上方で枢
着するとともに、そのピストンロツド156の前
端部を取付板138の右側端下方に枢着すること
により、該取付板に対し斜めに配置している。こ
の結果として、油圧シリンダ152のピストンロ
ツド156を伸長作動すれば、突起146を中心
にして取付板138すなわちガイドセル8を第1
3図で時計方向に旋回でき、かつピストンロツド
を縮小作動すれば、ガイドセル8を反時計方向に
旋回できる。このような旋回運動が可能である
と、被穿孔表面に対して斜めに穿孔する場合に有
利である。油圧シリンダ152は、粉塵の侵入を
防ぐために適宜のカバー(図示しない)で被つて
もよい。またブラケツト本体136には、その右
側において下面と直角に1対の並置板158,1
58を形成し、該並置板はほぼ三角形の側面形状
を有し(第12図参照)、かつそれぞれに1対の
ピン孔160,160を所定間隔おいて設ける。
並置板158,158間には、適宜の自走台車の
アームまたはブームの先端部とバケツトリンクま
たはピストンロツドとを配置して、ピンを孔16
0,160に通して枢着すればよい。自走台車の
アームやブームに対して、第13図のようにガイ
ドセル8を左側に配置することも、またはブラケ
ツト9を図示とは逆向きに取付けてガイドセル8
を右側に配置することも可能であり、いずれの配
置にするかは自走台車の運転者が操作しやすいよ
うに定めればよい。
第15図および第16図は本発明の変形例を示
し、さく岩機162の打撃機構163としては第
3図に例示するような打撃装置13をそのまま用
いることができる。すなわち打撃装置13におい
て、ピン21を着脱してチゼル19をより短寸の
円柱チゼル164に交換すると、該打撃装置をそ
のまま可動板165上の取付ブラケツト例えば平
行ブラケツト166,166間に装着すればよ
い。この際に平行ブラケツト166は可動板16
5にボルト止めするか溶接しており、装着後にお
いて円柱チゼル164はリードロツド167の後
端面と近接している(第16図の二点鎖線参照)。
一方、回転機構である油圧モータ168は、リー
ドロツド167を収納したハウジング169を介
して可動板165上に固着されており、該油圧モ
ータの回転軸に固着した駆動歯車170を大径の
減速歯車171とかみ合わせ、そして減速歯車1
71とリードロツド167とを軸方向に移動可能
にスプライン連結する。中空ロツド172は二重
筒ではなく、単にブロー通路を有する相当に肉厚
の細長い円筒体であり、該中空ロツドの前後端面
にそれぞれ有底孔173,174を形成して、一
方の有底孔173にはリードロツド167の前方
部を嵌入してコツタピン175で止着し、かつ他
方の有底孔174にはビツト176の後方部を嵌
入してコツタピン177で止着する。またガイド
セル178の前端に固着したフートパツト179
は1対の平行棒からなり、その先端部は円錐状に
尖つている。この実施例におけるさく岩機162
では、通常除塵機構を内蔵せず、所望に応じて第
17図に示すような除塵フード180を取付けれ
ばよい。除塵フード180は、中空ロツド172
にほぼ対応する細長い円筒体であり、その内径は
中空ロツド172の直径よりも大きいけれども、
外径はビツト176の直径よりも小さい。除塵フ
ード180の後端内部には環状部材181を固着
し、かつ該フードの前端外部に外向き環状にブラ
シ182を埋設すればよい。環状部材181を中
空ロツド172の後方に取付けると、除塵フード
180は下向き開口になり、かつスペーサ183
によつて中空ロツド172と同軸状に配置する。
除塵フード180の後端部に設けた貫通孔184
を集塵機(図示しない)のホースと接続すれば、
ビツト176により発生したくり粉を除塵フード
180を経て集塵機に吸引できる。この際に除塵
フード180の前端は、ビツト176のわずか後
方に位置し、該ビツトとともに穿孔穴185の内
周壁と接触してビツト後方の空間を減圧化する。
さく岩機162では、公知の打撃装置を分解する
ことなしに装着できるため、むしろ打撃装置のア
タツチメントとして分類する方が好ましい。すな
わち、打撃装置13は通常の場合にはブレーカと
してそのままパワーシヨベルなどに搭載し、穿孔
を必要とする場合にだけ打撃機構163としてさ
く岩機162に装着し、穿孔作業が完了すれば再
びブレーカとして使用することも容易である。
本発明に係るさく岩機1を搭載する自走台車
は、第12図に例示するようなパワーシヨベル3
0の他に、バツクホーまたはクレーンのトロリな
どでもよく、さらに走行体には図示のようなクロ
ーラであつても、またはホイール式やトラツク式
の走行体を用いて運搬性をより高くしてもよい。
図示のようにパワーシヨベル30の場合には、一
般にさく岩機1の打撃力や回転力が大きくなると
その重量が相当に大きいので、アームの変形や折
損を防ぐために該アームを取り外して直接ブーム
186に取付けているけれども、大型パワーシヨ
ベルならばアームおよびバケツトリンクに軸着す
ることも可能である。さく岩機1における打撃機
構2では、ピストン12の作動をたとえば第18
図に示すような機能によつて行なう。第18図で
はピストン12がほぼ下死点まで前進した状態で
あり、ピストン大径部188の受圧面190が中
間油室192内に移動することで、高圧導管19
4は上方油室196、中間油室192および第1
切換導管195を経てバルブスプール23の下方
油室197と連通する。下方油室197内に配置
したバルブスプールの上向き受圧面198は、下
向き受圧面200よりも面積が大きいのでバルブ
スプール23を後退させる。この結果、高圧導管
194は、バルブスプール23の中間小径部20
2を介して第2切換導管204と連通するために
下方油室206を高圧化する。これによつてピス
トン大径部208の上向き受圧面210は下向き
受圧面190よりも面積が大きいので、ピストン
12は後退を開始する。ピストン12がほぼ上死
点まで後退すると、大径部188,208間の小
径部212が中間油室192を低圧導管214と
連通させるために、該中間油室と接続した切換導
管195が低圧導管214と連通する。この結
果、切換導管195と接続した下方油室197が
低圧化するので、高圧導管194と接続した中間
油室216内に配置した下向き受圧面200によ
つて、バルブスプール23は前進する。この前進
によつて、下方油室206と接続した切換導管2
04は、バルブスプール23の上方油室218を
経て低圧導管214と連通する。下方油室206
の低圧化によつて、ピストン大径部188の下向
き受圧面190が位置する上方油室196は、高
圧導管194と常時接続しているために、ピスト
ン12は前進してリードロツド5の後端面を打撃
し、この前進の際に、下方油室206から急激に
排出される作動油は、切換導管204、上方油室
218および低圧導管214を経て可変油室22
0内に流入する。そしてアキユムレータ25は、
ピストン12が往復移動したために生じる油圧的
脈動を平滑化するために用いている。ピストン1
2の前進が完了すると、前記の行程を繰返して打
撃作業を続行する。
ピストン12の打撃力は、リードロツド5およ
び中空ロツド7を経てビツト6に伝達され、同時
に油圧モータ10によつて中空ロツドすなわちビ
ツト6を回転する。また外部のコンプレツサから
の圧縮空気は、第4図に示すように管路56を通
つて流入し、リードロツド5が回転していてもブ
ツシング52の貫通孔54から該リードロツドの
横孔50ついで中心孔48を流通し、中空ロツド
7の内筒部74および第9図に示す取付部材92
の中心孔100を経て、ビツト6の中心孔112
を通つてビツト先端から噴出する。これにより、
穿孔穴222(第12図)の被穿孔個所に滞留し
がちなくり粉を吹き飛ばして、穿孔作業を迅速に
進行させる。穿孔によつて発生したくり粉は、除
塵フード96の下方に位置する取付部材92の縦
孔94へ吸引され、中空ロツド7の外筒部76と
内筒部74との間の円筒空間を通つて上昇し、中
空ロツド7が回転していてもロツド後端の貫通孔
78からブツシング80の貫通孔81および支持
部材82の管路83を経て、外部の集塵機に集め
られることになる。この際に円形平面の除塵フー
ド96は、ビツト6による穿孔の進行で中空ロツ
ド7が前進すると、それとともに穿孔中の穴22
2内へ進行し、フード外周辺に止着した環状部材
98が穴壁と接触する。これによつて、穿孔穴2
22内における被穿孔個所と除塵フード96との
間に減圧化が生じて、外部の集塵機によるくり粉
吸引を効果的に達成することができる。穿孔を行
なう大径のビツト6は、比較的外径の大きい中空
ロツド7によつて安定保持され、かつコツタピン
110とスプライン連結とによつて中空ロツド7
に着脱可能で強固に接続されている。穿孔穴22
2は、大径のビツト6による一回穿孔でたとえば
約2mの深さまで形成することができ、該穿孔穴
が大きいかまたは被穿孔場所が特に硬い時には、
打撃力や回転力に応じてビツト6および仕上げビ
ツトによつて二回またはそれ以上の穿孔で所望の
穴径にすればよい。
本発明に係るさく岩機は、打撃機構と回転機構
とを独立設置することにより、岩質および穴径に
応じた打撃機構を設置させて好適な打撃力を発生
させ、硬岩地帯やコンクリート舗装路であつても
比較的大径の穴を容易に穿孔できる。したがつて
本発明のさく岩機を用いると、従来の手掘り作業
に比べて格別に能率的であり、人件費や工期など
を考慮に入れると経済的にも有利である。本発明
のさく岩機で形成できる穿孔穴は、公知の大型さ
く岩機による穿孔穴よりも一般に直径が大きいの
で、たとえば硬岩地帯に電柱や鉄塔などを立設し
たり、コンクリート舗装路や電柱やガードレール
などを立設する際に用いると便利である。本発明
のさく岩機は、ブラケツトを介して適宜の自走台
車に搭載できるので、被穿孔場所の環境に応じた
自走台車を用いて迅速な穿孔作業を達成でき、し
かも汎用の自走台車を利用すれば全体的な土木経
費の面でも有利である。また本発明のさく岩機で
は、重量の大きい大径のビツトを安定保持するた
めに二重筒のような比較的直径の大きい中空ロツ
ドを用いている。さらに本発明のさく岩機では、
穿孔時に発生するくり粉を効果的に除去するため
に、円形平面の除塵フードを中空ロツドに取付
け、該除塵フードは穿孔の進行とともに穿孔穴内
へ進入するので、集塵機によるくり粉の吸引を増
加させる。しかも吸引移動中のくり粉が、二重筒
状の中空ロツド内を通過する場合には、穿孔作業
時に集塵ホースが邪魔になつたり、誤まつて集塵
ホースを破損することが減少するという利点もあ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るさく岩機を回転機構を省
略して示す正面図、第2図は本発明のさく岩機の
概略側断面図、第3図は本発明の打撃機構の一例
として利用する打撃装置の縦断面図、第4図は本
発明における打撃機構の下方部および回転機構の
一例を示す概略縦断面図、第5図は第4図のV―
V線に沿つて切断した概略断面図、第6図は第4
図の―線に沿つて切断した概略断面図、第7
図は中空ロツドの中継部分を示す概略縦断面図、
第8図は第7図の―線に沿つて切断した概略
断面図、第9図は中空ロツドの下方部分の一例を
示す概略縦断面図、第10図は第9図の―線
に沿つて切断した取付部材の概略断面図、第11
図は第9図のXI―XI線に沿つて切断した取付部材
の概略断面図、第12図は本発明のさく岩機をパ
ワーシヨベルに搭載した状態を示す側面図、第1
3図は本発明のさく岩機にブラケツトを取付けた
状態を示す正面図、第14図は第13図のXI―
XI線に沿つて切断した概略断面図、第15図お
よび第16図は本発明の変形例を示す正面図と部
分縦断面図、第17図は本発明で用いる除塵フー
ドの変形例を示す概略縦断面図、第18図は本発
明における打撃機構のピストン作動原理の一例を
示す縦断面図である。 1……さく部材、2……打撃機構、3……回転
機構、4……可動板、5……リードロツド、6…
…ビツト、7……中空ロツド、8……ガイドセ
ル、9……ブラケツト、10……油圧モータ、1
1……ハウジング、12……ピストン、58……
連結部材、60……締付部材、74……内筒部、
76……外筒部、82……支持部材、86……中
継機構、92……取付部材、94……縦孔、96
……除塵フード、98……環状部材、110……
コツタピン。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 可動板上において交換可能な打撃機構と回転
    機構をそれぞれ独立させて設置するさく岩機であ
    つて、リードロツドを旋回する回転機構は、該ロ
    ツドを収納したハウジングを介して可動板に固着
    するとともに、該ハウジングの後方に取付ブラケ
    ツトを可動板上に固着し、リードロツドと接続し
    た中空ロツドの先端にはビツドを着脱可能に装着
    し、さらに可動板を摺動自在に取付ける細長いガ
    イドセルはブラケツトを介して適宜の自走台車に
    搭載可能であり、一方、打撃機構として用いる打
    撃装置は、細長いシリンダ内にピストンを摺動自
    在に収納しかつ油圧によつてピストンを作動する
    構造であり、該打撃装置の前方部品を適宜取り外
    して取付ブラケツトに装着することにより、所望
    の打撃力を有する打撃装置のピストンによつて直
    接または間接的にリードロツド後端面を打撃する
    ことを特徴とする大口径穴さく岩機。 2 中空ロツドは二重筒の形状を有する特許請求
    の範囲第1項に記載のさく岩機。 3 自走台車がパワーシヨベルである特許請求の
    範囲第1項に記載のさく岩機。 4 打撃装置のシリンダを取付ブラケツト間に配
    置し、該シリンダをボルト締着によつて保持する
    特許請求の範囲第1項に記載のさく岩機。
JP9899982A 1982-06-09 1982-06-09 大口径穴さく岩機 Granted JPS58218584A (ja)

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