JPS63273745A

JPS63273745A - 雪捕集装置

Info

Publication number: JPS63273745A
Application number: JP62107089A
Authority: JP
Inventors: Sunao Hayagumo; 早雲　直
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1987-04-30
Filing date: 1987-04-30
Publication date: 1988-11-10

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、多雪地帯に建てられる建造物の雪捕集装置に
係り、特に、外気と共に雪が建物内に侵入するのを防止
するのに好適な雪捕集装置に関する。

〔従来の技術〕

従来、第５図及び第６図に示すように外気はル−バーを
通り建屋内へ取り込まれ、外気中の塵埃を除去するため
のフィルタによってろ過され、必要に応じ加熱及び冷却
処理された後、給気ファンから建屋的各室へ送り込まれ
ている。万一、粉雪を吹い込んでしまうと、フィルタに
粉雪がたまり目詰まりを発生させ、給気能力を低下させ
る原因となっていた。

そこで、例えば第７図に示すように、特開昭５９−１６
４８３８号公報に記載された装置がある。この装置は外
気取入口にルーバーを設置し、かつ該ルーバーにカバー
を一体化し、下部より外気を取入れることにより、全天
候時において、一定の換気と機器の保護を図るようにし
たものである。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、上記のルーバーにカバーを一体化したも
のは、外気の流入に対するルーバーやカバーの抵抗のた
めに、建造物のルーバー用の躯体開口を大きくしなけれ
ばならないという問題点があった。

また、非常に軽い粉雪は、なおかつ建屋内に侵入してし
まうという問題点があり、躯体強度あるいは防雪対策の
面から問題があった。

この発明の目的は、上記問題点を解消するためになされ
たもので、粉雪が降っているときにおいても、雪の給気
処理装置への侵入を防止し、かつ、躯体強度への影響を
軽減する、構造の簡単な雪捕集装置を提供することにあ
る。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本発明の雪捕集装置は、外
気取入口と、該取入口より侵入した雪を重力及び遠心力
によって空気と分離する分離部と、該分離部の下方に設
けられた溶雪水の排出口と、該分離部から前記空気をフ
ィルタや加熱及び冷却コイル等よりなる給気処理装置に
導く流出口とが配設された雪捕集室が、前記給気処理装
置の設置された建造物と一体構造に構築されていること
を特徴とするものである。

〔作用〕上記の構成によると、雪捕集装置の外気取入口より外気
と共に進入した雪は、遠心力により旋回流を生じ、雪の
自重並びに雪どうしの衝突等により、雪が雪捕集室の下
部へ落下し、空気のみが給気処理装置へ流れるようにな
る。

また捕集された雪は溶けて排出口より排水される。

このように簡単な構造の雪捕集室が、建造物に一体的に
構築されているので、設備費も安く、耐久性も向上する
。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。なお
、従来の雪捕集装置と同一構造部分には同一符号を付し
てその説明を省略する。

第１図ないし第３図において、外気取入口１より侵入し
た雪が、自重及び遠心力によって空気と分離する分離部
２と、その下方に落下した捕集雪の溶けた溶雪水と排出
するための排出口３と、分離部２で分離された空気のみ
を供給するための流出口４とが雪捕集室５に配設され、
流出口４より流出した空気は給気処理装置に導かれる。

給気処理装置６は空気をろ過するフィルタ７と加熱又は
冷却等のためのコイル８等をケーシング９に設けたもの
で、ここで空調処理された空気がファンによって各室に
供給される。

この給気処理装置６の設置された建造物に、雪捕集室５
が配置され、一体構造に構築されている。

なお、雪捕集室５の配置は、第１図のように給気処理装
置６が設けられたフロアより下階でもよいし、あるいは
同一フロアの外壁内又は外壁外、さらには上階に配置し
て流出口４よりダクト等で空気を供給することもできる
。

図中１０は建造物の躯体、１１は雪捕集室５の底部、１
２はそこに捕集された雪である。

本実施例の雪捕集装置は腐食を考慮してコンクリートが
利用されている。

次に本実施例の作用を説明する。

外気取入口１より給気された外気は、雪捕集装置内で遠
心力により回転を繰り返し、その際比重量の大きな雪１
２は下部へ落下し、空気のみ雪捕集装置の上部に設けた
流出口４より給気処理装置６のケーシング９内へ流れ、
フィルタ７を経由しく５）ファンにより建屋内へ運ばれる。捕集された雪１．２は
溶けた後排出口３より排水される。

イルタフまで到達することがないので、フィルタフの寿
命の向上が図れる。

また、外気がほこりっぽい場合、ゴミさらにはゴミと共
に塩分が建屋内へ持ち込まれることになるが、この場合
においても、本装置により塩分が捕集可能となり、建屋
内の塩分ダスト低減等、環境条件が向上する。

また、プラント通常運転時降雨の場合、外気取入口１よ
り雨水が建屋内へ吹き込んだ場合においても、雪捕集室
５で遮断され、雨水の侵入防止上も有効である。

さらに、従来は第５図及び第６図に示すように、給気部
にルーパー１３を設置していたが、風量が約２００，０
００　ｍ　３／　ｈの場合、約１１０ｍＸ２の外気取入
口が必要となるが、本発明により、ルーバー用の躯体開
口は不要となり、外気取入口は風速約１５ｍ／ｓとする
と、約２ｍＸ２ｍ程度の開口となって、約８０％もの開
口が低減できる。したがってこれに伴い躯体強度の向上
並びに開口補強筋等の鉄筋量が減少する。

第４図は他の実施例で、外気取入口１に給気導入管１３
を取付け、外気に対する開口が下向きになっている。そ
のために、雪、雨等がより侵入しにくくなっている。

〔発明の効果〕

上述のとおり、本発明によれば、構造の簡単な雪捕集装
置を給気処理装置のある建造物と一体構造に構築するの
で、設置費が安くしかも耐用年数が極めて長くなる。

また、本発明による雪捕集装置を適宜配置することによ
り以下のような効果がある。

（１）雪捕集装置の外気取入口より侵入した雪は、雪捕
集装置により捕集され、完全な防雪対策が可能となる。

（２）雪捕集装置が設置されているので、給気処理装置
に、雨水、ゴミ並びに霧の侵入が防止される。

（３）建屋内へ持ち込まれる、ゴミや雪に付着した塩分
等が雪捕集装置により除去可能となり、環境条件が向上
する。

（４）防雪対策、防雨対策の向上により、フィルタ等の
空調設備寿命も向上する。

（５）建屋外壁側の躯体開口部を小さくすることができ
るので、躯体強度の向上並びに開口補強筋等の鉄筋物量
が減少する。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例の断面図、第２図はその詳細図、第３図
のＡは第２図の■−■断面図、Ｂは円形平面の場合の断
面図、第４図は他の実施例の詳細図、第５図は従来例の
鳥徹図、第６図はその断面図、第７図は他の従来例でＡ
は正面図、Ｂは断面図である。１・・・外気取入口、２・・・分離部、３・・・排出口
、４・・・流出口、５・・・雪捕集室、６・・・給気処
理装置、７・・・フィルタ、８・・コイル、９・・・ケ
ーシング、１０・・・躯体、１１・・・雪捕集室底部。

Claims

【特許請求の範囲】

１、外気取入口と、該取入口より侵入した雪を重力及び
遠心力によって空気と分離する分離部と、該分離部の下
方に設けられた溶雪水の排出口と、該分離部から前記空
気をフィルタや加熱及び冷却コイル等よりなる給気処理
装置に導く流出口とが配設された雪捕集室が、前記給気
処理の設置された建造物と一体構造に構築されているこ
とを特徴とする雪捕集装置。