JPS63272960A - 燃料噴射ポンプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、簡単な潤滑油通路の構造で、プランジャの焼
付きを防止した燃料噴射ポンプに関する。

〔従来技術〕

燃料噴射ポンプは、自動車用エンジンや高圧燃焼炉等に
高圧の燃料を噴射する装置である。

しかして、燃料噴射ポンプにおいては、燃料の圧送時、
カットオフ時に、高圧燃料の圧力によって、プランジャ
先端部のリード部に側圧が発生し。

そのためにプランジャとプランジャバレルとの摺動面に
焼付きを生ずるおそれがある。

それ故、従来は上記摺動面に燃料を少しリークさせて潤
滑性を与えていた。しかし、近年燃料の高圧化は益々要
求され、そのため前記側圧が増大し、リーク燃料による
潤滑では不充分で、焼付きの問題が更にクローズアップ
されてきている。

従来、かかる焼付きに対して、プランジャ内に潤滑油の
通路を設けて上記慴動面に潤滑油を供給する燃料噴射ポ
ンプが提案されている（実公昭５７−５８３７７）。こ
の燃料噴射ポンプは、第３図に示すごとく、プランジャ
３とこれを内挿するプランジャバレル４と、プランジャ
３の上端より燃料をデリバリチャンバー５に供給するた
めのフィトホール８２よりなる。

該燃料噴射ポンプにおいて、プランジャ３内には潤滑油
通路３１を設け、該潤滑油通路３１はプランジャの側面
軸方向に設けた長溝３９に開口させ、該長溝３９はプラ
ンジャバレルの下方内周面に設けた環状溝４９に連通ず
るよう設ける。該環状溝４９は外部から供給される潤滑
油の油路７Ａに連通している。また、潤滑油通路３１の
上端は前記摺動面４１に開口する潤滑溝４７に連続させ
る。次にプランジャバレル４の中央付近の側壁には、摺
動面へ入りこむ燃料を戻すための油戻し通路４２に連通
ずる。リーク油環状溝４８を設ける。

核油戻し通路４２は図示しない燃料タンクに開口させる
。また、プランジャバレル４の下方には潤滑油の油路７
Ａを設ける。

しかして、該燃料噴射ポンプにおいては、外部から供給
された潤滑油は油路７Ａ、環状溝４９よりプランジャの
長溝３９．潤滑油通路３１を通じて上方の潤滑溝４７に
送られると共に、プランジャバレルにおける上記環状溝
４９よりプランジャとプランジャバレルの摺動面に送ら
れる。しかして、摺動面の間から少しづつ送出されてく
る潤滑油も油戻し通路４２を通じて排出される。上記従
来の燃料噴射ポンプは、上記のごとくして、摺動面の潤
滑性を保持している。

しかしながら、この従来の燃料噴射ポンプは前記のごと
く、プランジャバレルの中央及び下方にリーク曲用の環
状溝４８．油戻し通路４２．更には潤滑油供給の環状溝
４９．油路７Ａを設けなければならない。したがって、
その加工は繁雑かつ複雑である。

〔解決すべき問題点〕

本発明は、上記従来の燃料噴射ポンプにおける問題点に
鑑み、加工を施し易いタペット、プランジャに着目し、
簡単な加工、構造により、高圧燃料においても焼付けを
生ずることのない燃料噴射ポンプを提供しようとするも
のである。

〔問題点の解決手段〕

本発明は、ハウジング内において、その軸方向に設けた
プランジャバレルと、該プランジャバレル内に配設した
プランジャと、該プランジャの一端に位置して該プラン
ジャを軸方向に往復運動させるタペットと、デリバリチ
ャンバーに燃料を供給するフィードホールと、上記プラ
ンジャにより加圧された該デリバリチャンバー内の高圧
の燃料を燃料噴射口に送出するデリバリバルブとよりな
る燃料噴射ポンプにおいて、上記プランジャは。

その内部において軸方向に潤滑油通路を有すると共にそ
の軸方向の中途において該潤滑油通路をその外部に開口
させ、該開口部は該プランジャの外周に設けた強制潤滑
油通路に連通してなり、また。

上記プランジャバレルは前記フィードホールより下方に
おいて、その内周面にリーク回収用溝を有すると共に該
リーク回収用溝に開口する油戻し通路を有し、また、上
記タペットは潤滑油供給口より送入される潤滑油を上記
プランジャの潤滑油通路に供給するための油孔を有して
なり、上記潤滑油がタペットの油孔を経て上記プランジ
ャの潤滑油通路及び強制潤滑油通路を通じて、プランジ
ャとプランジャバレルとの摺動面に供給されるようにし
たことを特徴とする燃料噴射ポンプにある。

〔作用］ 本発明の燃料噴射ポンプにおいては、プランジャはタペ
ットを介してカムにより駆動され、プランジャバレル（
シリンダ）内を往復運動し、デリバリチャンバー内に供
給された燃料を加圧し、加圧された燃料を燃料噴射口に
送出する。

しかして、プランジャとプランジャバレルの摺動面の潤
滑を保持する潤滑油は、その供給口よりタペットの油孔
、プランジャの潤滑油通路更には。

プランジャの軸方向中間部辺りの外周に設けた強制潤滑
油通路を通じて、プランジャとプランジャバレルの摺動
面に供給される。そし゛ζ、摺動面から少しづつ上昇し
てくる潤滑油はリークしてきた燃料と共に１ランジ中バ
レル上方のリーク回収用溝及び油戻し通路より排出され
る。

〔実施例〕

本例にかかる燃料噴射ポンプにつき、第１．　２図を用
いて説明する。なお、第２図はプランジャが下死点付近
にあるときの要部拡大図である。

本装置は、ハウジング１内に設けたプランジャバレル４
と、その内部に挿入したプランジャ３と。

これを軸方向に往復動させるタペット２と、これを作動
させるカム７６とよりなる。プランジャ３の上方には、
燃料の圧送後において、フィードホル８２より燃料をフ
ューエルチャンバ−８３に返戻するためのコントロール
グループ３５を有する。

ここで、まず本発明の要旨に関する潤滑油供給通路の説
明に先立って、燃料噴射ポンプの作動を簡単に説明する
。

第１図は、プランジャ３が上死点近くに位置し。

燃料噴出口６１への高圧燃料の供給を終了した状態を示
している。燃料は、第２図に示すごとく。

プランジャ３が下死点位置にあるときプランジャ３の上
端よりフィードホール８２よりデリバリチャンバー５内
に供給される。しかして、プランジャ３がカム７６、タ
ペット２によって」１昇するとプランジャ３とプランジ
ャバレル４とデリバリバルブ５１で囲まれる室内にて燃
料が高圧に圧縮され、開弁圧となったとき高圧燃料が燃
料噴出口６１へ圧送される。そして、プランジ中が上死
点近くに達したとき、プランジ＋３の上方に設けたコン
トロールグループ３５が前記フィードホール８２と連通
し、残りの高圧燃料はプランジャ３の軸芯に設けた孔（
図示せず）及びコントロールグループ３５を通じてフ二
−エルチャンパー８３内に戻り該チャンバー内の燃料の
圧力は低下する。高圧燃料は、上記のごとくして繰り返
し噴射される。

なお、噴射量の調節はコントロールラック７３の、作動
によって行う。また、同図において、７５はスプリング
、７４はアジャストボルト、６は噴射パイプである。

次に、潤滑油の供給に関して述べる。

まず、上記タペット２には、潤滑油７０の潤滑油供給ロ
アに一端を開口し、プランジャの潤滑油通路３１方向に
他端を開口する油孔２１を穿設する。プランジャ３には
その軸方向内部に潤滑油通路３１を設け、該潤滑油通路
３１はプランジャ３の外周に設けた強制潤滑油通路３３
に開口させる。

また、プランジャバレルには、前記フィードホル８２よ
り下方において、その内周に環状のリーク回収用溝４３
を設け、該リーク回収用溝４３は油戻し通路４２に連通
させる。核油戻し通路４２の他端はフューエルチャンバ
ー８３に開口している。

またタペット２とプランジ中３との間には、油通路７２
を設けたロアシート７１を配設する。

上記において、潤滑油７０は潤滑油供給ロアより、タペ
ット２の油孔２１．ロアシート７１の油通路７２．プラ
ンジャ３の潤滑油通路３１及び強制潤滑油通路３３を通
じて、プランジャ３とプランジャバレル４との間の摺動
面４１に供給される。

これによって摺動面４１の潤滑性が保持される。

しかして、摺動面４１の間にある潤滑油７０は。

更に少しづつ上昇してリーク燃料と共にプランジャバレ
ル４に設けた。リーク回収用溝４３．油戻し通路４２を
通じてフューエルチャンバー８３に排出される。また、
上記供給ロアより供給された潤滑油７０の一部は、前記
タペット２．カム７６にも供給される。

本例の燃料噴射ポンプは、上記のごとき構成作用を有す
るので、高圧の燃料噴射を行う場合においても上記摺動
面４１の潤滑性が高く維持され焼付きを生じない。また
、潤滑油７０の経路は、加工し易いタペット２．プラン
ジャ３に施し、加工し難いプランジャバレル４には従来
も設けていたリーク回収用溝４３及び油戻し通路４２を
設けるのみであるから、加工が容易である。

また１本例の装置においては、上記摺動面４１に供給す
る潤滑油７０の供給ロアは、従来タペット２やカム７６
の作動に供給していた潤滑油供給口を共用している。し
たがって、従来装置のハウジングｌをそのまま使用する
ことができる。また。

そのために、前記第３図に示した従来装置のごとく、潤
滑油供給専用の供給通路７Ａ、該通路への配管も必要と
しない。

〔効　果〕

本発明の燃料噴射ポンプは、前記のごとく構成されてい
るので、潤滑油の供給通路はタペットの油通路、プラン
ジャの潤滑油通路及び強制潤滑油通路、プランジャバレ
ルのリーク回収用溝及び油戻し通路を設けるのみで良い
。即ち１本発明においては、前記従来の燃料噴射ポンプ
に比して、加工を行い易いタペット及びプランジャに上
記通路や溝を設けるのみである。なお、プランジャバレ
ルのリーク回収用溝、油戻し通路はプランジャとプラン
ジャバレルの摺動面にリークしてくる燃料を戻すために
、従来も当然に必要としたものである。

それ故２本発明によれば、Ｎ単な加工、構造により、高
圧燃料使用においても焼付けを生ずることのない燃料噴
射ポンプを作製することができる。

また、そのために、従来の燃料噴射ポンプを若干改良す
るのみで良く、製造容易、製造安価である。

【図面の簡単な説明】

第１．　２図は本発明の実施例における燃料噴射ポンプ
を示し、第１図はその断面図、第２図はプランジャが下
死点付近にあるときの要部拡大図。 第３図は従来装置を示す。 ■・・・ハウジング、　　２・・・タペット。 ２１・・・油孔、　　　　３・・・プランジャ。 ３１・・・潤滑油通路。 ３３・・・強制潤滑油通路。 ３５・・・コントロールブルーフ。 ４・・・プランジャバレル。 ４３・・・リーク回収用溝。 ５・・・デリバリチャンバー。 ５１・・・デリバリバルブ。 ７・・・潤滑油供給０．７０・・・潤滑油。 ７３・・・コントロールランク。 出］幀人 日本電装株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）　ハウジング内において，その軸方向に設けたプ
   ランジャバレルと、該プランジャバレル内に配設したプ
   ランジャと、該プランジャの一端に位置して該プランジ
   ャを軸方向に往復運動させるタペットと、デリバリチャ
   ンバーに燃料を供給するフィードホールと、上記プラン
   ジャにより加圧されたデリバリチャンバー内の高圧の燃
   料を燃料噴射口に送出するデリバリバルブとよりなる燃
   料噴射ポンプにおいて、 上記プランジャは、その内部において軸方向に潤滑油通
   路を有すると共にその軸方向の中途において該潤滑油通
   路をその外部に開口させ、該開口部は該プランジャの外
   周に設けた強制潤滑油通路に連通してなり、 また、上記プランジャバレルは前記フィードホールより
   下方において、その内周面にリーク回収用溝を有すると
   共に該リーク回収用溝に開口する油戻し通路を有し、 また、上記タペットは潤滑油供給口より送入される潤滑
   油を上記プランジャの潤滑油通路に供給するための油孔
   を有してなり、 上記潤滑油がタペットの油孔を経て上記プランジャの潤
   滑油通路及び強制潤滑油通路を通じて、プランジャとプ
   ランジャバレルとの摺動面に供給されるようにしたこと
   を特徴とする燃料噴射ポンプ。