JPS6327290B2 - - Google Patents

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JPS6327290B2
JPS6327290B2 JP17573081A JP17573081A JPS6327290B2 JP S6327290 B2 JPS6327290 B2 JP S6327290B2 JP 17573081 A JP17573081 A JP 17573081A JP 17573081 A JP17573081 A JP 17573081A JP S6327290 B2 JPS6327290 B2 JP S6327290B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seawater
water
temperature
raw material
heated
Prior art date
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Expired
Application number
JP17573081A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5879811A (ja
Inventor
Akira Ebara
Yorihiko Takai
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Kogyo KK
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Publication date
Application filed by Asahi Kasei Kogyo KK filed Critical Asahi Kasei Kogyo KK
Priority to JP17573081A priority Critical patent/JPS5879811A/ja
Publication of JPS5879811A publication Critical patent/JPS5879811A/ja
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  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、イオン交換膜製塩法に関し、さらに
詳しくは、海水を電気透析装置からでてくる温廃
水および/またはカン水によつて一定温度まで昇
温させるか、または、該温廃水および/またはカ
ン水と蒸発装置からでてくる廃蒸気とによつて一
定温度まで昇温させて原料海水とし、この原料海
水を電気透析して塩を製造する方法に関する。 従来、イオン交換膜製塩法は、第1図に示すよ
うに海水を凝縮器1に供給し、該凝縮器1で蒸発
装置3からの廃蒸気との熱交換により昇温されて
原料海水としたのち、この原料海水を電気透析装
置2に送り、該装置で電気透析を行なつてカン水
となし、ついで、このカン水を蒸発装置3に送
り、ボイラー4から送られてくる加熱蒸気により
加熱させて塩を製造する方法が行なわれている。 しかし、この方法では、蒸発装置で発生する廃
蒸気の熱量がほゞ一定であり、しかも、該廃蒸気
の濃縮を目的としているために、第2図に示すよ
うに海水の温度をほゞ一定の温度だけ昇温するの
みで季節による海水の温度変化を吸収した一定温
度の原料海水とすることができず、また、このよ
うな原料海水は粘度及び電解質の拡散状態が相違
するために、電気透析操作において境界膜の厚み
の変動がおこり、例えば温度が低い場合には境膜
厚の増大がおこつて電流密度(A/dm2)の運転
限界が低下し、単位イオン交換膜対数当りの生産
能力の低下及びカン水濃度のバラツキを生ずる等
の問題点を有する。 本発明者らは、従来のイオン交換膜製塩法が有
する上記問題点のないイオン交換膜製塩法につい
て種々検討を行つた結果、電気透析装置からでて
くる温廃水及びカン水を海水の昇温熱源として用
いることにより、季節による海水の温度変化を吸
収した一定温度の原料海水とすることができ、か
つ、電気透析操作における種々の問題点が解消さ
れ、しかも、一定高濃度のカン水が得られること
を見出し、本発明を完成した。 即ち、本発明の第1発明は、海水を原料海水と
したのち、該原料海水を電気透析により濃縮せし
めてカン水を作り、ついで、該カン水を加熱して
塩を製造するに際し、海水を電気透析装置からで
る温廃水および/またはカン水により一定温度ま
で昇温せしめて原料海水とし、該原料海水を電気
透析する海水よりの製塩方法であり、第2発明は
第1発明において一定温度まで昇温した原料海水
を、さらに、蒸発装置からでる廃蒸気により昇温
せしめて原料海水とし、該原料海水を電気透析す
る海水よりの製塩方法である。 以下、第3図及び4図によつて本発明方法を説
明する。 第3図は、本発明方法の1実施態様を示すフロ
シートであり、第4図は、第3図に示す方法にお
ける海水から原料海水になるまでの温度の変化状
態を示すグラフである。 第3図において、1は凝縮器、2は電気透析装
置、3は蒸発装置、4はボイラー、5は熱交換器
を示し、海水は、熱交換器5に供給され、該熱交
換器5内で電気透析装置2から熱交換器5に導入
された温廃水と熱交換により第4図に示すように
一定温度(27℃)まで昇温されたのち凝縮器1に
送られる。この際、海水の昇温温度の調節は、伝
熱面積の増減、温廃水または海水の流量の増減等
の方法によつて行なわれる。 凝縮器1に送られた昇温海水、即ち温度27℃の
海水は、該凝縮器1内で蒸発装置3から凝縮器1
に導入された廃蒸気により、第4図に示すよう
に、さらに昇温(35℃)されて原料海水となり、
電気透析装置2に送られる。 電気透析装置2に送られた原料海水は、該装置
内で、通常実施されているイオン交換膜による脱
塩によりカン水と温廃水とに分けられ、温廃水は
前記熱交換器5に送られて海水と熱交換されたの
ち、廃水として捨てられる。一方、カン水は、蒸
発装置3に送られ、該装置においてボイラー4か
ら送られてくる加熱用蒸気により濃縮されて廃蒸
気、塩及びニガリに分けられ、廃蒸気は凝縮器1
に送られて熱交換器5から送られてくる昇温海水
を、さらに昇温したのち廃棄され、塩及びニガリ
は取り出される。 以上、本発明方法の1実施態様である温廃水と
廃蒸気を用いた場合の製塩方法を説明したが、本
発明方法においては、温廃水の単独(第5,6
図)またはカン水の単独、温廃水とカン水、カン
水と廃蒸気、または温廃水とカン水と廃蒸気の三
種類を用いて海水の昇温を行なうこともできる。 本発明に用いられる熱交換器及び凝縮器の型式
は、多管式、プレート式、2重管式、ヒートパイ
プを使つたもの等の非接触型のもの、蒸気吸収凝
縮式等の接触型のもの等何れの型式のもの、また
はそれらの組合せのものが使用される。 本発明方法によれば、年間を通じて一定の高温
度の原料海水が得られ、その原料海水を用いるこ
とにより、電気透析において電解質の拡散及び原
料海水の粘度が低減して境膜厚の減少ができ、電
流密度(A/dm2)の運転限界が引き上げられる
ので、単位イオン交換膜対数当りの生産能力が向
上すると共に原料海水中の空気溶存量が減少して
いるために通電面での気泡発生が減じ、これに基
ずくトラブルによるイオン交換膜の損耗量が減少
する。また、生成するカン水の濃度アツプも可能
になる。さらに、電気透析工程及び蒸発工程が年
間を通じて一定の条件で運転することができるた
めに、プラント全体の制御及び調整が簡単になり
効率向上が可能になる。 実施例1〜4及び比較例 表−1に示す海水を、第3図のフロシートに従
い熱交換器に供給し、該器において電気透析装置
で排出される温排水により表−1に示す温度とな
し、この温海水を凝縮器に送り、該器において蒸
発装置から送られてくる廃蒸気により表−1に示
す温度まで昇温して原料海水とした。 ついで、この原料海水を電気透析装置に送り、
該装置において表−1に示す電流密度で脱塩を行
い、脱塩された温排水は、熱交換器に送り、該交
換器で海水と熱交換させたのち廃水とし、一方、
濃縮されたカン水は、蒸発装置に供給し、ボイラ
ーから送られてきた加熱用蒸気により加熱蒸発を
行ない、蒸発した廃蒸気は凝縮器に送り温海水の
昇温に用いたのち廃棄した。その結果を表−1に
示す。 なお、比較のために第1図のフロシートに従つ
た。即ち、海水を凝縮器で昇温して原料海水と
し、この原料海水を用いて電気透析とカン水の蒸
発を行つて塩を製造する方法を実施した。その結
果を、併せて表−1に示す。
【表】 実施例 5〜8 表−2に示す海水を、第5図のフローシートに
従い熱交換器に供給し、該器において電気透析装
置でジユール熱により温度の上つた温排水と熱交
換し、表−2に示す温度となし原料海水とした。 ついで、この原料海水を電気透析装置に送り、
該装置において表−2に示す電流密度で脱塩を行
ない、脱塩されジユール熱で温度の上つた温排水
は、熱交換器に送り、該交換器で海水と熱交換さ
せたのち廃水する。 その結果を表−2に示す。
【表】
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図は、従来のイオン交換膜製塩法のフロシ
ート、第2図は、第1図に用いる原料海水の海水
から原料海水になるまでの温度変化のグラフ、第
3図は、本発明方法のイオン交換膜製塩法の1実
施態様を示すフロシート、第4図は、第3図に用
いる原料海水の海水から原料海水になるまでの温
度変化のグラフ、第5図は、本発明方法の他の実
施態様を示すフロシート、第6図は、第5図に用
いる原料海水の海水から原料海水になるまでの温
度変化のグラフである。 図中、1は凝縮器、2は電気透析装置、3は蒸
発装置、4はボイラー、5は熱交換器、10は海
水の通路、11は原料海水の通路、12は廃熱水
の通路、13はカン水の通路、14は加熱用蒸気
の通路、15は廃蒸気の通路、16はにがりの取
出路、17は塩の取出路、18は昇温海水の通路
を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 海水を原料海水としたのち、該原料海水を電
    気透析により濃縮せしめてカン水を作り、つい
    で、該カン水を加熱して塩を製造するに際し、海
    水を電気透析装置からでる温廃水および/または
    カン水によつて一定温度まで昇温せしめて原料海
    水とし、該原料海水を電気透析することを特徴と
    する海水よりの製塩方法。 2 海水を原料海水としたのち、該原料海水を電
    気透析により濃縮せしめてカン水を作り、つい
    で、該カン水を加熱して塩を製造するに際し、海
    水を電気透析装置からでる温廃水および/または
    カン水によつて一定温度まで昇温せしめたのち、
    さらに、蒸発装置からでる廃蒸気により昇温せし
    めて原料海水とし、該原料海水を電気透析するこ
    とを特徴とする海水よりの製塩法。
JP17573081A 1981-11-04 1981-11-04 海水よりの製塩方法 Granted JPS5879811A (ja)

Priority Applications (1)

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JP17573081A JPS5879811A (ja) 1981-11-04 1981-11-04 海水よりの製塩方法

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JP17573081A JPS5879811A (ja) 1981-11-04 1981-11-04 海水よりの製塩方法

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JPS5879811A JPS5879811A (ja) 1983-05-13
JPS6327290B2 true JPS6327290B2 (ja) 1988-06-02

Family

ID=16001227

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JP17573081A Granted JPS5879811A (ja) 1981-11-04 1981-11-04 海水よりの製塩方法

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JPS59225707A (ja) * 1983-06-06 1984-12-18 Asahi Chem Ind Co Ltd 電気透析法
JP2009095821A (ja) * 2007-09-28 2009-05-07 Asahi Kasei Chemicals Corp 塩水の処理方法
GB2487249B (en) * 2011-01-17 2017-08-16 Oceansaver As Water treatment
JP2012046422A (ja) * 2011-11-02 2012-03-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 製塩装置及び製塩方法

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JPS5879811A (ja) 1983-05-13

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