JPS6326625Y2 - - Google Patents

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JPS6326625Y2
JPS6326625Y2 JP2803081U JP2803081U JPS6326625Y2 JP S6326625 Y2 JPS6326625 Y2 JP S6326625Y2 JP 2803081 U JP2803081 U JP 2803081U JP 2803081 U JP2803081 U JP 2803081U JP S6326625 Y2 JPS6326625 Y2 JP S6326625Y2
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pole
cable
drive
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telescopic
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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えばビデオプロジエクタ,テレビ
載置台,その他の種々な機器類を使用時に所要の
位置に移動設置し、不使用時には収縮位置に移動
させる際などに用いる伸縮駆動装置に関し、特に
上記機器類(以下移動対象物という)を多段伸縮
ポールの先端部に支持してポールの伸縮動作によ
り移動させるように構成された伸縮駆動装置に関
するものである。
〔従来の技術〕
上述のような伸縮駆動装置として、本出願人は
先に、実願昭55−168053号(実公昭59−32794号
公報参照)、実願昭56−1422号(実開昭57−
122849号公報参照)等をもつて先端に移動対象物
を支持した多段伸縮ポールの最小径ポール基端に
可撓性をもつドライブケーブルの一端を連結し、
このドライブケーブルを電動機の駆動力により正
逆回転される送りギヤに係合させてドライブケー
ブルの繰出し,引込みにより多段伸縮ポールを伸
縮動作させる方式のものを提案した。
〔考案が解決しようとする課題〕
上述の先行技術のように可撓性をもつドライブ
ケーブルを介して多段伸縮ポールを伸縮動作させ
るものでは、伸縮駆動時に、ドライブケーブルに
よる押出し力および引張り力が、ドライブケーブ
ルと多段伸縮ポールとの連結部を介して多段伸縮
ポール側に作用するため、その連結部に大きな力
が集中してかかる。
このため先に提案した先行技術のように、多段
伸縮ポールの最小径ポール基端部に嵌着したスラ
イドブツシユにケーブル挿入孔を穿け、この挿入
孔にドライブケーブルの前端部を嵌挿し、両者を
結合ピンによりピン結合したものでは、そのピン
結合部の1個所に対して、伸長時には上述の押出
し力による屈折応力が、短縮時には引張り応力が
それぞれ局部的に集中することから、これらの屈
折応力,引張り応力の局部的な集中により連結部
が早期に切断破損される恐れがあり、また、他面
ケーブルの接続分解も容易でなくドライブケーブ
ルの老朽化等による交換補修が容易に行なえない
等の問題点があつた。
本考案は、上述した問題点に対して、ドライブ
ケーブルと多段伸縮ポールとの連結部に局部的な
屈折応力,引張り応力が集中しない構成として連
結部の破損を防止し且つ強固に固定でき、しかも
ケーブルの老朽化等に際しての交換補修が容易に
行なえる伸縮駆動装置を提供することを目的とす
るものである。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成するため、本考案による伸縮駆
動装置は、 (A) 先端に移動対象物を支持した多段伸縮ポール
の最小径ポールに可撓性を有し且つ長手方向に
所定のピツチで送り孔を備えたドライブケーブ
ルの前端部を連結し、該ドライブケーブルを送
りギヤに係合させてドライブケーブルの繰出
し,引込みにより多段伸縮ポールを伸縮するも
のにおいて、 (B) 上記最小径ポールの基端部に嵌着されたスラ
イドブツシユに軸方向へ沿う貫通孔を設け、該
貫通孔内に、軸方向に沿つて2つ割りし且つ貫
通孔内に着脱可能に嵌着される1対のケーブル
ホルダを有し、これらのケーブルホルダの対向
面に突設した複数の爪に前記ドライブケーブル
の送り孔を係合させてケーブル前端部を1対の
ケーブルホルダの対向面で挟持するように連結
固定してなる、 ことを特徴とするものである。
〔作用〕
このような構成では、ドライブケーブルの連結
部が上下ケーブルホルダの対向面に突出した複数
の爪により多数個所でケーブルの送り孔と係合さ
れ、且つその上下ケーブルホルダの対向面間にお
いてケーブルの前端部が挾着固定された構成とな
るので、伸縮時に連結部に作用する押出し力,引
張り力が各爪による複数の係合個所に分散されて
局部的に大きな屈折応力,引張応力が集中しない
構成になるからケーブルの連結部に生起する切断
破損等の事故が回避できる。
またその連結部は強固な固定になるので、ドラ
イブケーブルが可撓性を有していても、確実に押
出し力,引張り力が多段伸縮ポールに伝達されて
円滑な伸縮動作が行なわれる。
しかもケーブルを挾着固定したホルダは、これ
が最小径ポールの基端に固定したブツシユ27の
貫通孔に対して着脱可能に嵌挿挟持した構成であ
るから、組立てが容易である上に、分解も簡単に
行なえ、ドライブケーブルの老朽化等による交換
補修が容易に行なえる。
〔実施例〕
以下本考案の一実施例を添附図面に基いて説明
する。
第1図において、1は収納筐体であり、この収
納筐体の背面にはその背面開口を覆う背面板1a
が取外し可能に固定されてあり、収納筐体1の内
部にはその左右位置に伸縮駆動部Aと伸縮従動部
Bとが対をなすように平行して取付けられてい
る。
伸縮駆動部Aは、電動機4を装着したアルミダ
イカスト製の基台ケース11が、台座12を介し
て収納筐体1の底部に固定されてあり、基台ケー
ス11はその側部がカバー13で密閉され、且つ
この基台ケース11に20度の傾斜角度で前上方に
向けて多段伸縮ポール2の基ポール21が固着さ
れている。この基ポール21には、中間径の1段
目ポール22と最小径の2段目ポール23とが伸
縮可能に組付けられている。
伸縮従動部Bは、台座12aを介して固定され
た基台ケース11aに、他方の対をなす多段伸縮
ポール2aの基ポール21aが固定され、この基
ポール21aに1段目ポール22aと2段目ポー
ル23aとが伸縮可能に組付けられると共に、前
記した伸縮駆動部Aから延びる回転軸14に、ウ
レタンゴムからなり微細な芯ずれを吸収する連結
部材15,連結軸16を介して伸縮従動部Bの回
転軸14aが回転従動されるように連結されてい
る。
そして伸縮駆動部A,伸縮従動部Bの各2段目
ポール23,23aの先端部に、角度調整するピ
ン継手17,17aを介して移動対象物の固定台
18が取付けられ、この固定台18に移動対象物
C(第2図に図示)がセツトできるようになつて
いる。
多段伸縮ポール2は、第2図に示されているよ
うに各ポールを円滑に摺動させるため、基ポール
21およびこれに嵌合される1段目ポール22の
各先端部内面にそれぞれの内側のポールと接して
摺動自在に支持するガイドブツシユ24,25が
固定され、また1段目ポール22および2段目ポ
ール23の各基端部には各外側ポールと接して摺
動自在に支持する鍔付きスライドブツシユ26,
27が固定されている。また、基ポール21と1
段目ポール22,1段目ポール22と2段目ポー
ル23との間には、それぞれ金属製の内面リング
28,29が挿着されてポールの伸長時に各段の
ポール嵌合部が所要に嵌合深さを有するようにし
てあり、2段目ポール11の先端部には金属製の
鍔付き固定ブツシユ30が螺着されてこれに前記
ピン継手17,17aを介して移動対象物の固定
台18が取付けられれている。なお、前記した多
段伸縮ポールの各ポール21,22,23はアル
ミパイプからなり、またガイドブツシユ24,2
5およびスライドブツシユ26,27は、ポリア
セタールのように硬質の合成樹脂材からなるもの
である。
上記2段目ポール23の基端部に固定されたス
ライドブツシユ27に、ドライブケーブル3の始
端部が固定されている。
ここにドライブケーブル3は、第15,16図
に示されているように両側縁部3a,3bが外棒
のように厚く、中間部3cが薄いフイーダケーブ
ルのような断面形状をもち、ポリエチレンなどの
合成樹脂材で形成されて所定の強度と可撓性とを
有し、その巾方向中間部3cには送り孔3dが所
定ピツチで長手方向に多数形成されている。
上述のドライブケーブル3は、第17図に示さ
れているように2段目ポール23の基端部に嵌着
したスライドブツシユ27に、断面ほぼ十字型の
貫通孔27aが軸方向に形成され、この貫通孔2
7a内に軸方向へ沿つて2つ割りした上,下ケー
ブルホルダ31,32が密着嵌挿されてこれらの
上,下ケーブルホルダ31,32の対向面に突出
した爪31a,32aにドライブケーブル3の前
端部の送り孔3dがそれぞれ密接嵌合されること
で、ケーブルホルダ31,32の対向面にドライ
ブケーブル3の前端部が挾着固定されている。な
お上記ケーブルホルダ31,32は合成樹脂の成
形品からなり、スライドブツシユ27の前記貫通
孔27aに密着嵌挿したとき、各ケーブルホルダ
31,32の一端部に形成した係止壁31bおよ
び32bがスライドブツシユ27の基端外面に当
接し、また他端部に突出するケーブルホルダに形
成したストツプリング挿着溝31c,32cに、
C字型で端部に抜止め爪33aを備えたストツプ
リング33が嵌挿されて、上記係止壁31b,3
2bとストツプリング33とでブツシユ27を挾
着するようにしてある。このドライブケーブル3
は、第2図に示されているように上記スライドブ
ツシユ27との固定位置から、1段目ポール22
の基端部に固定したスライドブツシユ26の中心
孔内を通し、基ポール21のケース側における取
付孔を経てケース11内に導入され、ケース11
に固定ねじ34aで固定された合成樹脂製のガイ
ドスリーブ34を貫通して後述の送りギヤ35に
係合された後、その端部が収納筐体1内のデツド
スペースに延出されている。このドライブケーブ
ル3の延出部は、ケース11に基端部が嵌着され
且つ銅などの金属の薄肉可撓性パイプまたは合成
樹脂製の可撓性パイプからなる保護筒36内に遊
挿されて、その端部がいわゆる垂れ流し方式にさ
れている。。
次に前記電動機4から上述したドライブケーブ
ル3の送りギヤ35に至る動力伝達手段について
説明する。
この動力伝達手段は、第2,3図に示されてい
るように電動機4の駆動軸4aにウオーム41が
形成され、このウオーム41が、ウオームホイー
ル5に噛合されている。ウオームホイール5は、
クラツチ機構の駆動側部材を構成するもので、第
7図ないし第10図に示されているように隣青銅
板などの導電性金属板5aを、絶縁性合成樹脂材
からなるウオームホイール本体5bにインサート
して一体成型したものである。すなわち、導電性
金属板5aは複数の位置決め孔51aと貫通孔5
1bとを備えた平板状のプレス打抜き板からな
り、その位置決め孔51aを型に固定してウオー
ムホイール本体5bを成型することにより、貫通
孔51bに充填される樹脂によつて導電性金属板
5aとウオームホイール本体5bとが強固な状態
に一体成形されている。このウオームホイール5
には、後述するクラツチ板6と対向する側の一側
面に、等角度間隔で円周方向の4個所に凹部52
が形成されてあり、これらの各凹部52の底面
に、導電性金属板5aの一部が露出されて第1の
接点部53が形成され、また導電性金属板5aは
その外周部がウオームホイール本体5bの外周に
突出して外周部に環状の第2の接点部54が形成
されている。
上記ウオームホイール5の一側面に形成される
凹部52には、その円周方向の一側部,他側部に
傾斜面51a,52bが形成されてあり、この傾
斜面は第10図で示されているようにポール伸長
方向(ドライブケーブル押出し方向)の時に作用
する傾斜面52aの傾斜角度αが例えば45゜、ポ
ール短縮方向(ドライブケーブル引込み方向)の
時に作用する傾斜面52bの傾斜角度βが例えば
30゜のように角度差が設けてあつて非対称的に形
成され、前者の傾斜角度αに対し後者の傾斜角度
βが小さく緩かな斜面に形成されている。なお、
第7図において符号51cは、前記導電性金属板
5aの位置決め孔51a対応してウオームホイー
ル本体5b側に形成した成形時の位置決め孔であ
る。
上記ウオームホイール5に隣接してクラツチ機
構の被動側部材を構成するクラツチ板6は、第1
2図ないし第15図に示されているようにウオー
ムホイール5と同材質の導電性金属板6aを、絶
縁性合成樹脂材からなるクラツチ板本体6bにイ
ンサートして一体成型されたものである。このク
ラツチ板6には、ウオームホイール5と対向する
側の一側面に、ウオームホイール5の凹部52に
対して係脱する凸部62が等角度間隔で円周方向
の4個所に形成されてあり、これらの凸部62の
頂面には導電性金属板6aの一部を切起して形成
された第1の接点部63が構成されていて導電兼
係脱用の凸部となつており、また導電性金属板6
aの外周部もクラツチ板本体6bの外周から突出
されてその外周部に第2の接点部64が形成され
ている。上記凸部62はその円周方向の一側部,
他側部に形成される突出斜面が第14図で示され
ているように対称的(等傾斜角度)に形成され、
その傾斜面62a,62bの傾斜角度δが例えば
45゜に設定されている。また導電性金属板6aは、
クラツチ板本体6bとの結合強度を高めるため
に、上記凸部62を突出させた側と反対側に向け
て突出する埋込み舌片65と、補強用突起66と
がそれぞれクラツチ板本体6bに埋め込まれてい
る。また上記クラツチ板6にはその中心側に一側
へ突出するボス部61を有し、また他側の筒状部
内周面には等角度間隔で4個の歯67をもつ内歯
歯車68が形成されており、この歯67を設けた
中に上記埋込み舌片65が埋め込まれている。
上記クラツチ板6は、第3図に示されるように
前記回転軸14に回転自在に嵌合され、このクラ
ツチ板6のボス部61にウオームホイール5が回
転自在に嵌合されている。回転軸14は、ケース
11にすべり軸受42,42を介して支持され、
この回転軸14に備えたEリング43には、クラ
ツチ板6のボス部61の一端面を近接配置し、そ
の他端側からEリング44で支持されたクラツチ
ばね45によりクラツチ板6を押圧することによ
りクラツチ板6が第3図右方に附勢されている。
またウオームホイール5はケース11の内側面と
ボス部端面との間にスラスト軸受46を介在させ
ることで右方への移動が拘束されている。そして
上記クラツチばね45により右方への附勢により
クラツチ板6の凸部62とウオームホイール5の
凹部52とが係脱可能に係合され、この係脱によ
り上記凸部62の第1接点部63と凹部52の第
1接点部53とが互いに接,離するようにしてい
る。
前記回転軸14には上記クラツチ板6に隣接し
て小ギヤ47が嵌合され、この小ギヤ47は合成
樹脂の成形品からなり、そのボス部47aに軸と
直交して挿通された結合ピン48が、回転軸14
に形成した軸方向に沿う切欠溝49内に嵌合され
て回転軸14と小ギヤ47とが一体回転するよう
に構成されている。上記小ギヤ47には、その外
周部の一端側に前記クラツチ板6の内歯歯車68
と噛合う4枚の歯を備えた歯車47bと、他端側
に前記送りギヤ35と噛合う歯車47cとが形成
されている。前記送りギヤ35はケース11にね
じ37を介して螺着された支持軸38に回転自在
に軸支されてあり、支持軸38の弧状突起部38
aがケースカバー11bの内面に摺接されてい
る。また前記回転軸14はそのカバー11b側の
軸端にボール付きカラー50が嵌合されてあり、
これがキヤツプ50aに螺挿したスラスト調整ね
じ50bで支持されてあり、上記キヤツプ50a
はカバー11bに固定されている。
前記ケース11の上部には外部に通じる孔11
cが形成され、この孔11cを覆うようにケース
11の外に絶縁基板7が固定されている。この絶
縁基板7には端子ねじ7a,7bにより接点板7
1,72が固定されて外部接続端子が構成されて
いる。上記接点板71,72は、第18,19図
にも示されているように弾性を有する疲労しにく
い導電性金属板で側断面が逆L字形に形成されて
自由端側がケース11内において前記ウオームホ
イール5およびクラツチ板6の相対向する第2接
点部54,64間に介在するよう挿入され、ま
た、円周方向には中央部に切欠き溝71a,72
aを有する円弧状に形成されて、その両端部に接
触用突起71b,72bを形成してなるものであ
る。そして一方の接触用突起71bがウオームホ
イール5側の第2接点部54と弾性的に常時接触
し、他方の接触用突起72bが、前記凹部52と
凸部63とが係合する時(クラツチ接続時)にだ
けクラツチ板6の第2接点部64と弾性に接触す
るように構成されている。なお上記端子ねじ7
a,7bは図示しない配線によつて電動機4の電
源回路に挿入されており、また、端子ねじ7a→
接点板71→第2接点部54と第1接点部53を
含むウオームホイール5の導電性金属板5a→第
1接点部63と第2接点部64とを含むクラツチ
板6の導電性金属板6a→接点板72→端子ねじ
7b、によつて過負荷遮断回路が構成され、また
過負荷遮断回路と並列に図示しない押釦の押圧時
にだけ閉合する常開接点を備えた起動回路が電動
機4の電源回路に設けられている。
また前記小ギヤ47には、前記クラツチ板6の
内歯歯車68との係合を離脱してこれを回転自在
にできるように、そのボス部47aに設けた環状
溝47dにフオーク板8のフオーク部8aが係合
され、このフオーク板8の柄部8bにはシフタ軸
81の内端部が連結されている。シフタ軸81は
回転軸14と平行に延びてその背面に配置され、
ケース11を摺動自在に貫通して、ケース11か
ら突出した端部には第4図に示されているように
操作用の摘み82が嵌着されている。この摘み8
2は第1図に示すように収納筐体1の背面板1a
に形成した操作用孔1bに臨ませている。上記シ
フタ軸81には、その外周面2個所に環状の係合
溝81a,81bが形成され、これらの一方に選
択的に係合されるボール84が調整ねじ85の孔
に小スプリング86を介して嵌合されている。
以上の説明は伸縮駆動部Aの伝動系を説明した
が、伸縮従動部Bにおいては第5,6図に示され
ているように上述の伸縮駆動部Aの回転軸14よ
り連結部材15,連結軸16を介して従動される
回転軸14aがその基台ケース11a内に挿入さ
れ、この回転軸14aに結合ピン90を介して小
ギヤ47′が結合されて該小ギヤ47′に送りギヤ
35aが噛合されてあり、小ギヤ47′とケース
11aとの間には回転軸14aに嵌合されたスペ
ーサ91が介在されている。その他、伸縮従動部
Bの構成は前述した伸縮駆動部Aの構成と実質的
に同様であるから、その説明を省略する。
次に以上のように構成された伸縮駆動装置の作
動について説明する。
(伸長動作) 短縮された多段伸縮ポール2,2aを伸長する
時は、前記シフタ軸81を第4図右方に突出して
小ギヤ47とクラツチ板6の内歯歯車68とを噛
合した状態にして電動機4を正転駆動させる。
これに伴う駆動軸4a、ウオーム41の回転に
よりウオームホイール5が回転し、これの凹部5
2とクラツチ板6の凸部62とが係合しているこ
とによりクラツチ板6が回転する。そしてクラツ
チ板6の内歯歯車68から小ギヤ47,係合ピン
48,回転軸14の経路で回転力が伝達され、そ
の小ギヤ47から送りギヤ35にも回転力が伝達
されて、送りギヤ35の第2図時計方向への回転
により、これの歯にドライブケーブル3の送り孔
3dが係合されているためドライブケーブル3が
押出される。これにより最内側の2段目ポール2
3が伸長し、これが全伸長するとスライドブツシ
ユ27とガイドブツシユ25との係合により中間
の1段目ポール22が伸長する。
また上述の回転軸14の回転は連結部材15、
連結軸16を介して伸縮従動部B側の回転軸14
aに伝達され、伸縮従動部B側においても係合ピ
ン90を介して小ギヤ47′が回転され、小ギヤ
47′によつて送りギヤ35aが回転されること
により、前述した伸縮駆動部Aと同様な作動によ
り伸縮従動部Bでも最内側の2段目ポール23a
および1段目ポール22aが同様に伸長する。
これにより左右に配置された伸縮駆動部Aおよ
び伸縮従動部Bの各多段伸縮ポール2,2aが伸
長することで、各2段目ポール23,23aの先
端に備えた固定台18が所望の高低、前後位置に
移動されて固定台18に固定された移動対象物C
が所望の位置に移動設置される。
(縮小動作) またポールの伸長状態から、電動機4を逆転駆
動させると、電動機4の逆方向の回転力が前記し
たと同様に伸縮駆動部Aから伸縮従動部B側に伝
達されて双方の送りギヤ35が第2図の反時計方
向に回転されることにより、これに係合する各ド
ライブケーブル3が引込み方向に引寄せられるた
め多段伸縮ポール2,2aの各2段目ポール2
3,23aおよび1段目ポール22,22aが順
に短縮して移動対象物Cを収納筐体1側に引寄
せ、不使用状態の収縮位置に移動する。
(クラツチ動作) 上述のような多段伸縮ポールの伸縮による移動
対象物Cの移動の際に、ポールの短縮限、伸長限
に達した場合など、移動対象物の移動を阻止する
過負荷が作用すると、クラツチ板6が、クラツチ
ばね45のばね力に抗して第3図左方へ軸方向移
動することから、ウオームホイール5の凹部52
とクラツチ板6の凸部62との係合が離脱し、そ
のクラツチ板6への回転力が伝達されなくなるの
でドライブケーブル3の送りが停止される。
これと同時に、ウオームホイール5とクラツチ
板6との相対回転の位相がずれるので、上記凹部
52の底部に備える第1接点部53と、凸部62
の頂面に備える第1接点部63との接触が離れ、
また上述のクラツチ板6の軸方向移動によるクラ
ツチ板6の第2接点部64と接点板72の接触用
突起72bとの接触が解除されて過負荷遮断回路
が開離し、電動機4が停止する。
なお上記過負荷遮断回路と並列に設けた起動回
路の押釦を押圧すれば、その押圧力中は、過負荷
遮断回路が開いていても起動回路の常開接点が閉
じ電動機4を起動してウオームホイール5を回転
させることができるので、これとクラツチ板6と
の相対回転により凹部52と凸部62とが一致し
た時にクラツチばね45の復元力によつてクラツ
チ板6が軸方向に移動し、凹部52と凸部62と
が係合してクラツチが入ると共に、凹部52側の
第1接点部53と凸部62側の第1接点部63と
が接触し、かつ接点板72の接触用突起72bが
クラツチ板6の第2接点部64と接触するので過
負荷遮断回路も閉合される。その後、押釦の押圧
力を解除して起動回路の常開接点を開くことによ
り何ら支障なしに電動機4の駆動によるポールの
伸縮作動が行なわれる。
(本考案に関連する作用) 上述の伸縮動作は、可撓性のドライブケーブル
3を介して多段伸縮ポール2,2aの伸縮動作が
なされるもので、この伸縮時に、ドライブケーブ
ル3による押出力および引張力がその連結部を介
して多段伸縮ポールに作用する。
この時、本実施例によれば、前記したようにド
ライブケーブル3の前端部と、これが連結される
多段伸縮ポール2,2aの2段目ポール23,2
3a基端(最小径ポールの基端)との連結部が、
第20図に示すように、軸方向に沿つて上下に2
つ割りしたケーブルホルダ31,32の対向面間
においてその各対向面に突出した複数の爪31
a,32aにドライブケーブル3の前端部の送り
孔3dをそれぞれ係合させた状態で両ホルダ3
1,32間に挾着し、且つ上下ケーブルホルダ3
1,32を、2段目ポールの基端に固定したスラ
イドブツシユ27に対して密着嵌挿させると共
に、係止壁31bとストツプリング33とで軸方
向両側から挟持している構造であるから次のよう
な利点が得られる。
まずドライブケーブル3の連結部は、その前端
部の送り孔3dを複数の爪31a,32aにより
多数個所で係合挟持しているので、伸縮時に、そ
の係合個所に作用する押出力、引張力が分散され
て局部的に大きな屈折応力,引張応力が集中しな
いことにより連結部の切断,破損が回避される。
また複数の爪31a,32aを介して上下ケー
ブルホルダ31,32の対向面間にケーブル3の
前端部を挾着固定しているので、その接続部が強
固に固定され、ドライブケーブルが可撓性を有し
ていても確実に押出力,引張力を多段伸縮ポール
に伝達することができる。
またさらに、ケーブル3を挾着固定したホルダ
31,32は、これをブツシユ27に対して着脱
可能に嵌挿挟持した構成なので、組立てが容易で
ある上、分解も簡単で、ドライブケーブルの老朽
化等による交換補修が容易に行なえる。
〔考案の効果〕
本考案は、以上説明したように多段伸縮ポール
とドライブケーブルとの連結部が、上下ケーブル
ホルダの対向面に突出した複数の爪により多数個
所でケーブルの送り孔と係合され、且つその上下
ケーブルホルダの対向面間においてケーブルの前
端部を挾着固定しているので、伸縮時に連結部に
作用する押出力,引張力が各爪による係合個所に
分散されて局部的に大きな屈折応力,引張応力が
集中しないから、ケーブルの連結部に生起する切
断破損等の事故が回避でき、また、その連結部は
強固な固定になるのでドライブケーブルが可撓性
を有していても確実に押出力,引張力を多段伸縮
ポールに伝達して円滑な伸縮動作ができ、しかも
ケーブルを挾着固定したホルダは、これを最小径
ポール基端のブツシユ27に対して着脱可能に嵌
挿挟持した構成であるから組立てが容易である上
に分解も簡単で、ドライブケーブルの老朽化等に
よる交換補修が容易に行なえる等の実用上の効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例による伸縮駆動装置
を示す概略斜視図、第2図は伸縮駆動部の縦断側
面図、第3図は第2図のP−P線に沿う断面図、
第4図はシフタ部分の側断面図、第5図は伸縮従
動部の縦断側面図、第6図は第5図Q−Q線に沿
う断面図、第7図はウオームホイールの正面図、
第8図は第7図のR−R線に沿う断面図、第9図
はウオームホイールの導電性金属板の正面図、第
10図はウオームホイールの凹部における一側お
よび他側の傾斜面の傾斜角度を説明する説明図、
第11図はクラツチ板の正面図、第12図は第1
1図のS−S線に沿う断面図、第13図はクラツ
チ板の導電性金属板の正面図、第14図はクラツ
チ板の凸部の傾斜面の傾斜角度の説明図、第15
図はドライブケーブルの部分展開図、第16図は
同ドライブケーブルの横断面図、第17図はドラ
イブケーブルの始端部の連結部を示す分解斜視
図、第18図は外部接触端子部分の正面図、第1
9図は同接点板部分の側面図である。 2,2a……多段伸縮ポール、21,21a…
…基ポール、22,22a……1段目ポール、2
3,23a……2段目ポール、3……ドライブケ
ーブル、35……送りギヤー、4……電動機、4
1……ウオーム、5……ウオームホイール(駆動
側部材)、5a……導電性金属板、5b……ウオ
ームホイール本体、52……凹部、52a,42
b……傾斜面、53……第1接点部、54……第
2接点部、6……クラツチ板(被動側部材)62
……凸部、62a,62b……傾斜面、63……
第1接点部、64……第2接点部、A……伸縮駆
動部、B……伸縮従動部、C……移動対象物、
α,β,δ……傾斜角度。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 先端に移動対象物を支持した多段伸縮ポールの
    最小径ポールに、可撓性を有し且つ長手方向に所
    定のピツチで送り孔を備えたドライブケーブルの
    前端部を連結し、該ドライブケーブルを送りギヤ
    に係合させてケーブルの繰出し、引込みにより多
    段伸縮ポールを伸縮するものにおいて、 上記最小径ポールの基端部に嵌着されたスライ
    ドブツシユに、ポール軸方向へ沿う貫通孔を設
    け、該貫通孔内に、軸方向へ沿つて2つ割りし貫
    通孔内に着脱可能に嵌着される1対のケーブルホ
    ルダを有し、これらのホルダの対向面に突設した
    複数の爪に前記ドライブケーブルの送り孔を係合
    させてケーブル前端部を1対のケーブルホルダの
    対向面で挟持固定するように連結してなることを
    特徴とする伸縮駆動装置。
JP2803081U 1981-02-28 1981-02-28 Expired JPS6326625Y2 (ja)

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JPS57141297U JPS57141297U (ja) 1982-09-04
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