JPS63259380A - 粉末原料の焼成装置 - Google Patents

粉末原料の焼成装置

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JPS63259380A
JPS63259380A JP9113887A JP9113887A JPS63259380A JP S63259380 A JPS63259380 A JP S63259380A JP 9113887 A JP9113887 A JP 9113887A JP 9113887 A JP9113887 A JP 9113887A JP S63259380 A JPS63259380 A JP S63259380A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、セメント原料,アルミナ原料又は石灰石粉末
などの粉末原料の焼成装置に係り、特に焼成された原料
の品質の向上、並びに燃費を改善する事ができる焼成装
置に関するものである。
1足来1支jホテ セメント粉末原料を焼成してタリン力を生成するための
装置の典型例として、従来、いわゆるサスペンション式
原料予熱装置、独立した燃焼装置を有する仮焼装置、焼
成用の単一のロータリキルン、およびタリン力冷却装置
を組み合わせたものが用いられている。
第7図は、このような仮焼、焼成、冷却等の工程を有す
るセメント原料粉末の焼成工程の線図的系統図で、図中
の実線矢印は熱風排ガスの流れを、又破線矢印は原料粉
末の流れを示す。
この装置は、主として、原料粉末予熱用サイクロン等の
粉末分離器C,〜C,を縦方向に配列してなる予熱袋′
I1i.iN排出口を1&述する焼成炉3の入口端環l
2に接続した分離サイクロンC啼、タリン力焼成用のロ
ークリキルン3.及びタリン力冷却装置4より構成され
ている。
このようなセメント原料焼成装置では、投入シュート5
より投入された原料粉末は、予熱用サイクロンc,”m
c,を経由しながら順次降下する。
これに対して、焼成炉3、及びこの焼成炉3の入口端3
12に連通状に設けられた仮焼炉2から供給されてくる
高温の排ガスは、誘引通風器8によって吸引されて原料
予熱装置l内を上昇する。従って、ダクト7内及びサイ
クロン01〜C3内においては、原料粉末と高温排ガス
との混合、熱交換および分離が繰り返される。
こうして予熱された原料粉末は、原料予熱装置1から予
熱原料シュー}14を通って仮焼炉2へ導入される。
また、仮焼炉2には、タリン力冷却装置4から延長され
てきた抽気ダクト13が接続されており、タリンカ冷却
装7l4において生じた高温の燃焼用二次空気が仮焼炉
2に導入されている。したがって、仮焼炉2では、この
高温の燃焼用二次空気と、独自に専有するバーナ6aか
ら燃焼用一次空気と共に供給される燃料とによって燃焼
が起こり、その燃焼熱と焼成炉排ガスのもつ熱を受ける
ことにより原料粉末が仮焼される。
仮焼された原料粉末は、仮焼炉2の燃焼ガス出口2 I
tl’lに接続された粉末分離器としての分離サイクロ
ンC.に燃焼ガスと共に入って分離された後、仮焼原料
シュート15を介してロータリキルン3の入口端環12
に送られ、ロータリキルン3に送入される。次いで、原
料粉末は,ロータリキルン3の原料の流れに対し後流端
側に設置したバーナ6しから供給される燃料の燃焼熱に
より、ロークリキルン3内で必要な熱処理が施されて、
タリン力になったのち冷却袋T4で冷却される。
尚、タリン力冷却用の空気は押し込み送凪機10によっ
てIt給され、タリン力と熱交換を行って昇温した空気
の一部は、上述の如く仮焼炉2及びロータリキルン3に
分配導入されるが、余剰の空気は誘引通風機9により排
出される.そして、タリン力冷却装置4から出たタリン
力はコンヘア11によって次工程へ11!!出される。
1足来技jホテのr7j題点 このような従来装置において、ロータリキルン3に投入
される原料は、ロータリキルン3の入口側(原料の流れ
方向上流側)に設置されている仮焼が2で840〜90
0度℃に加熱され、80%以上に仮焼(脱炭酸)され、
非常に活性が高くなった状態で投入さねるが、ロータリ
キルン3内の原料の移動速度を決めるロータリキルン3
の回転数、及びロータリキルン3のtxt勾配が、主と
してロータリキルン3の後半部で行われる造粒及び焼成
に必要な滞留時間を確保するに必要な様に遅く、且つ緩
く定められるため、またロータリキルン3内で焼成に必
要な熱を供給する燃料の燃焼装置が、原料の流れ方向に
見てロータリキルン3の出口端に設置されているため、
ロータリキルン3に投入されて脱炭酸が終了した原料の
融液生成温度(約1300℃)までの原料昇温速度は比
較的遅くなっている。
その結果、脱炭酸終了原料の活性が著しく低下し、その
状態でロータリキルン後半に送られてクリンカ生成反応
を受ける事になり、焼成反応速度の低下によりタリン力
生成に多くのエネルギーを必要としていた。
更に、クリンカ生成反応がゆっくり進むため、焼成に長
い時間をあるいは、より高温を必要とし、その結果、一
部通暁されたタリンカが生成され、タリンカの粉砕にも
多くのエネルギーを必要としていた。
この様な現象は、ロータリキルン3の前半部と後半部と
で、原料に与える作用が異なるものにもかかわらず、同
一ロータリキルン3内で一つの運転条件によりタリン力
生成を行っていた事に起因するもので、ロータリキルン
3の運転条件(回転数、焼成温度等)の調整のみでは、
ロータリキルン3の前半あるいは後半での作用のいずれ
がが犠牲にならざるを得ない。
この様な問題に対する解決法の一つとしてロータリキル
ン3の長さを短くして、原料のロータリキルン3内での
滞留時間を短縮する事が考えられるが、キルン排ガス温
度が高くなるため、ロータリキルンへ投入される原料温
度も上昇し、ロータリキルン3の入口側の仮焼炉2との
接続端覆部、あるいは仮焼炉2内部で原料が融着すると
云う問題があり、未だに十分な解決法とは云えない。
そこで本発明は、従来単一であったロータリキルンを前
半部と後半部とに分割し、前半部では原料の移動速度を
増大させて急速に加熱すると共に、後半部では原料を高
温状態に長時間維持して、タリン力の十分な造粒と焼成
を図るようにしたものであるが、この場合、予熱あるい
は、予熱及び仮焼された原料の全量をロータリキルンの
最前端部に供給すると、原料の内、十分仮焼されて、焼
成帯に送られることにより直ちにクリンカ生成反応が始
まるばかりとなった細粉が、ロータリキルン前半部内で
通暁され、活性が低下することになるので、この点の改
良によりキルンの燃f2. クリンカ粉砕動力やタリン
力品質の面で一段の改善が期待できると言える。
発明の目的 従って本発明の目的は、粉末原料のロータリキルン前半
部での移動時間を短くして、原料を急速に加熱する事に
より原料のクリンカ生成反応を促進し、かつタリン力の
通暁を防ぎなからキルンでの燃費の低減、クリンカ粉砕
動力の低減、並びにタリン力品質を改善することのでき
る粉末原料焼成用ロータリキルンを提供する事である。
発明の構成 上記目的を達成するために、この発明が採用する第1の
手段は、粉末原料の流れ方向に見て上流部に粉末原料の
予熱あるいは、予熱及び仮焼を行う装置を備え、下流部
に粉末原料焼成用ロータリキルンを備えた粉末原料の焼
成装置において、上記ロータリキルンを、粉末原料の流
れ方向に見て上流側の第1ロータリキルンと、上記第1
ロータリキルンに連接される第2ロータリキルンとに分
割し、第1ロータリキルン内での原料移動速度を第2ロ
ータリキルン内でのそれより速くすると共に、予熱済み
、あるいは仮焼済み原料の一部を上記第1ロータリキル
ンと第2ロータリキルンの接続部に分岐供給する如くな
したことを特徴とする粉末原料の焼成装置であり、また
第2の手段は原料粉末の流れ方向に見て上流部に原料粉
末の予熱を行う多段のサイクロンと、仮焼を行う仮焼炉
とを連続し、下流部に粉末原料焼成用ロータリキルンを
備えた粉末原料の焼成装置において、上記多段のサイク
ロンの最下段サイクロンを粗粉を捕集する手段と、細粉
を捕集する手段とを具備して構成し、且つ、上記ロータ
リキルンを、粉末原料の流れ方向に見て上流側の第1ロ
ータリキルンと、上記第1ロータリキルンに連接される
第2ロータリキルンとに分割し、第1ロータリキルン内
での原料移動速度を第2ロータリキルン内でのそれより
速くすると共に、上記粗粉を捕集する手段により11ら
れた粗粉を上記第1ロータリキルンの入口端へ、また上
記細粉を捕集する手段により得られた細粉を上記第1及
び第2ロータリキルンの接続部に分割供給することを特
徴とする粉末原料の焼成装置である。
作用 予熱又は仮焼された原料は、ロータリキルン内で回転運
動を受けると共に加熱されるので造粒作用を受けながら
クリンカに焼成されるが、ロータリキルン内の長さ方向
の原料の粒度分布は、第6図に示す様に、原料出口側か
ら約1/3位の位置から急激に粒径が大きくなっている
ことから、従来のロータリキルンの長さの残り1/3で
主として造粒されていることがわかる。
従って、従来のロータリキルンの前部2/3程度の領域
は、主として原料の移動、及び原料の仮焼温度840〜
900℃から融液生成温度(約1300℃)への昇温に
寄与していることになる。
まず、本発明の第1ロータリキルンの入口端層に直接投
入された原料は、比較的速い回転数及び/又は大きな勾
配により、次式の関係で示される速度V、でキルン内を
速やかに移動するV、 OCa、、−No ここにNo :キルン回転数 、θsl’キルン勾配と
ころで、燃料の燃焼装置を付属した後続の第2ロータリ
キルンでの高温の燃料排ガスが第1ロータリキルンに導
入されいるため、前記原料の第1ロータリキルン出口端
へ向けた速やかな移動により、原料は急速に加熱されて
融液生成温度(約1300℃)近傍まで急昇温し、第2
ロータリキルンに速やかに投入される。
この際、第1ロータリキルンに投入される原料は、予熱
又は予熱及び仮焼された原料の一部だけであるので、全
圏が投入される場合よりも、より急速に加熱する事がで
き、その結果原料脱炭酸(仮焼)後の活性の高い反応性
に富んだ原料が、第2ロータリキルンに投入される。
一方、予熱、あるいは予熱及び仮焼された原料のうちの
残りの原料は、第1ロータリキルンを通過することなく
第1ロータリキルンと第2ロータリキルンとの接続部に
直接投入され、第1ロータリキルンよりも高温雰囲気中
(約1300℃以上)に原料が供給されるので、急激に
1300℃近傍まで昇温する。
従って、従来、仮焼炉で行われていた原料の分解反応が
、高温(1300℃近(8)のロータリキルン内におい
て短時間に行われるので、非富に活性の高い反応性に富
んだ状態で、引き続き第2ロータリキルン内で最高焼成
温度まで加熱される。
第2ロータリキルンでは、第1ロータリキルンより、よ
り高温ガスの雰囲気中でクリンカ生成反応及び造粒作用
を受けるに必要な原料の滞留時間を確保するように、キ
ルン回転数等が調整されている。
即ち、第1ロータリキルンで原料が速やかに第1ロータ
リキルン内を移動し、融液が生成される温度(1300
℃)付近まで急昇温されるで、第1ロータリキルン人口
側の仮焼炉及び第1ロータリキルンで仮焼され、活性の
高くなって反応性に富んだ原料が、その活性を低下させ
ることなくクリンカ生成反応が生じる温度領域(第2ロ
ータリキルンで形成される)に送り込まれるため、クリ
ンカ生成反応が速やかに進行する。
こうして全ての原料が胚性が高くなった状態で第2ロー
タリキルン内の高温雰囲気下で造粒作用を受けながら、
焼成されるので、クリンカ反応が速やかに進む。特に、
短時間に原料分解が終了する細粉のみを第2ロータリキ
ルンに投入した場合には、より効果的であり、焼成時間
も短く、クリンカの退廃をより防止できる。
また、活性の低下した原料を焼成する従来のロータリキ
ルンのように、活性の低下による反応性の低下を補うた
め、必要以上に原料温度を高くする必要がなく、従って
、クリンカの通暁も防止することができる。
更に、原料を第1ロータリキルンと第2ロータリキルン
とに分割し、投入原料量を調整する事により、クリンカ
生成反応を促進すると共に、第1ロータリキルン排ガス
温度も従来のロータリキルンの場合と同程度に抑えるこ
とができる。
実力りCイタリ 続いて第1図乃至第6図を参照して本発明を具体化した
実施伊1について説明し、本発明の理解に供する。但し
図示の実施例はそれぞれ本発明の一例にすぎず、本発明
の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに第1図乃至第3t’21は(!ii焼原材原料1
及び第2ロータリキルンの各入口部に分割供給する場合
、第4図乃至第6rMは未仮焼の予熱原料の一部を仮焼
炉を経て第1ロータリキルンの入口部へ、また残部を未
仮焼のまま第2ロータリキルンの入口部へ供給する場合
の実施例に係るそれぞれ概略系統図である。
なお、以下の実施例中、第7図に示した従来装置と共通
の要素には同一の符号を使用する。
第1図における実施例の予熱部は、第7図の従来の構成
と同一のため、図示を省略する。
第1図において、第1ロータリキルン3oaは、原料の
流れに対し、その入口端が入口端1ff12を介して仮
焼炉2に接続され、その出口端が接続端ri、22を介
して第2ロータリキルン30&の入口端に接続されてい
る。従って、接続端;22がら第1ロータリキルン30
aへは、第2ロータリキルン301.での高温燃焼排ガ
スが導入されると共に、第1ロータリキルン30□にて
急速加熱された原料が、第2ロータリキルン301.に
向けて排出される事になる。
原料シェード15は、原料分離器C1と第1ロータリキ
ルン30.1の入口端型12とに接続されている。また
原料シュート16は、原料シュート15の途中より分岐
し、上記接続端7222に接続されている。
第2ロータリキルン30.の出口端は、出口端層32を
介して、冷却装置4に接続されている。
出口端F232へは、冷却装置4の高温排ガスが導入さ
れると共に、第2ロータリキルン30bにて造粒された
焼成原料(クリンカ)が冷却装置4に向けて排出される
事になる。
尚、出口端層32には、焼成のための熱を供給するバー
ナ61.が設けられている。また、第1ロータリキルン
30.及び第2ロータリキルン30bは、それぞれ独立
した回転駆動装置により回転駆動されてもよく、また第
2ロータリキルン30+。
と第1ロータリキルン30□とを適宜の変速機構を介し
て連結し、単一の駆動源により回転駆動してもよい。
上記第1ロータリキルン30&内での原料の移動速度が
、第2ロータリキルン301.内におけるそれより速(
なるように、各ロータリキルン30゜、30.の運転条
体や設置条件が設定されている。
例えば、第1ロータリキルン30aを第2ロータリキル
ン30.に比べ、その設置勾配が大きくなる様装置した
り、又は回転数が高くなる様に設定しておく。
むろんのことながら、設置勾配と回転数の両面において
第1ロータリキルン30.内での原料の移動速度が第2
ロータリキルン3(h内におけるそれよりも速くなるよ
うに設定しておいてもよい。
これにより、第1ロータリキルン30.内において、原
料の移動速度は、従来のロータリキルンにおける速度よ
りも速く設定すること、及び第2ロータリキルン30b
の設置勾配及び回転数を、従来のロータリキルンと同程
度に設定することができる。
従って、原料予熱装置1において、仮焼がほとんど終わ
った原料の一部は、仮焼原料シュート15を通って、第
1ロータリキルン30.の入口端fM12に投入され、
ff11ロータリキルン30.内でキルンの横断面上で
第1ロータリキルン30゜の回転によるカスケード運動
を受けながら速やかに接続品1フ22に向かって移りJ
する。
この間に原料は第2ロータリキルン30.での高温の燃
焼排ガスにより加熱され融液生成前後の原料温度(約1
300℃)まで急速に昇温される。
一方、原料シュート16より接続端覆22に投入された
原料は、第1ロータリキルン30.に投入された原料よ
り、より高温雲囲気下に投入されるため、より急速に融
液前後の温度に加熱され、引き続き第1ロータリキルン
30&を通過して来た原料と共に、第2ロータリキルン
30b内で、キルンの回転によるキルン横断面上でのカ
スケード運動を受け、生成する融液がバインダーとなり
造粒されながら、キルン出口端32に向かって移動する
この間に原料は、出口端32に設けられた燃焼用バーナ
6トにより焼成のための熱を供給され、焼成反応(クリ
ンカ生成反応)が起こり、焼成クリンカが生成される。
尚、第2ロータリキルン30bは、前記の如く、その設
置勾配及び回転数を従来と同様、適当な低い値に設定す
ることができるので、クリンカの生成及び造粒に必要な
十分なキルン内滞留時間を確1呆することができる。
以上の様に、この実施例では、仮焼がほとんどで終わっ
た活性の高い仮焼原t1が第1ロータリキルン30.で
融液発生温度(約1300℃)前後まで、急速に加熱さ
れるので、活性の低下がなく、第2ロータリキルン30
+、で起こるクリンカ生成反応が促進され、また第1ロ
ータリキルン30&に没入されなかった残りの原料が、
第1ロータリキルン30.より高温の第2ロータリキル
ン301゜に没入され、より以上に急速加熱されるため
、第2ロータリキルン30I、内でクリンカ生成が急速
に促進され、従来の単一のロータリキルンのみによる場
合に比べ、低い焼成温度で焼成可能となり、ロータリキ
ルンでの燃費を低減する事ができる。
また、高焼成温度での細粒クリンカの通暁が押さえられ
、均一な品質のクリンカが生成される。
更に、急速加熱により、造粒性も促進されるので、細粒
クリンカが少なくなり、粉砕性が向上し・焼成の後工程
でのクリンカ粉砕における粉砕動力も低減する事ができ
る。
次に第2図を用いて上記実施例の変形例について説明す
る。
この例では、粉体分離器C1がその外周に粗粉を捕集す
る遠心分離部33を付屈し、接Vt端覆22及びキルン
人口端層12に、粉体分離器C4において分離捕集され
た細粉及び粗粉を分割供給するようにした点で第1図示
の実施例と異なり、反応の進行が速い細粉を接続端rf
i22に投入する事により短時間で焼成し、通暁を更に
防止すると共に、全体の反応性の促進を図ったものでる
第3図は、本発明の他の実施例装置を示すものである。
この例では入口端型12へ供給する原料量と接続端=2
2へ供給する原料量を分岐ダンパー17により調整でき
るようにしたものである。
次に第4図を参照して、他の実施例に付き説明する。
第4図に示した装置において、第1図示の装置と異なる
点は、予熱装置1の最下段のサイクロンC1により捕集
された予熱原料の一部が予熱原料シュート14により仮
焼炉2を介して第1ロータリキルン30.の入口端型1
2へ供給され、残部が上記予熱原料シュート14の途中
から分岐した原料シュート16を経て接続端ri、22
へ供給されている点である。
このように原料シュート16より接続端ri22に投入
された原料は、約15%程度しか脱炭酸による分解がお
こなわれていない原料であるが、第1ロータリキルン3
0.より、より高温の第2のロータリキルン30I、に
投入されて急激に加熱されるため、非常に短時間で原料
の分解を終了した後、急激に融液生成前後の温度にまで
昇温され、引き続き第2ロータリキルン301.内で造
粒とクリンカ生成反応が行われる。
以上のように、第1のロータリキルン30.には、()
ii焼がほとんど終わった活性の高い仮焼原F1の一部
しか供給されないため、全量が供給される場合に比べ、
第1ロータリキルン30.でより急速に融液発生温度(
約1300℃)前後まで加熱されるので、活性の低下が
無く第2ロータリキルン30トてのクリンカ生成反応が
促進される。
第5図は第4図に示した実施例の変形例である。
この例では、サイクロンC0がその外周に粗粉を捕集す
る遠心分離部34を付屈し、接続端fX222及び仮焼
炉2に上記粉体分離器C3において分離捕集された細粉
及び粗粉を分割供給するようにしたものであり、第4図
示の場合と較べ反応進行が速い細粉を接続線環22に投
入する事により短時間に焼成し、仮焼を防止すると共に
全体の反応性を促進する事を計ったものである。
また第6図に示した例では、仮焼炉2へ供給する原料量
と、接続端ri、22へ供給する原料量とを、分岐ダン
パー17により調整できるようにしたものである。
発明の効果 この発明によれば、第1ロータリキルンに投入される仮
焼原料の活性を低下させる事なく、急速に原料が昇温さ
れるので、第2ロータリキルン内でのクリンカ生成反応
が促進され焼成が容易となり、ロータリキルン全体とし
ての燃料消費を大幅に低減できる。
また、クリンカ生成反応が促進されるため、ロータリキ
ルン内での最高焼成温度を、従来キルンに比べ低く抑え
る事ができ、更に焼成時間を短くする事ができるので、
クリンカの通暁が防止され、クリンカ強度が大きくなり
過ぎず、且っ細粒クリンカが減少する。
従ってクリンカ冷却装置での冷却性能の向上、更に、ク
リンカ粉砕行程での粉砕性が向上し、クリンカ品質の向
上、及び、粉砕動力を減少させる事ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第6図は、それぞれこの発明の一実施例にか
かる焼成装置の要部を示す線図的系統図、第7図は、本
発明の背景となる従来の原料粉末の焼成装置を示す線図
的系統図、第8図はキルン内長手方向の粒径変化を示す
グラフである。 (符号の説明) 30、・・・第1ロータリキルン 30b、30a・・・第2ロータリキルン2・・・仮焼
炉    22・・・接続線環12・・・入口線環  
32・・・出口線環4・・・冷却装置   C1・・・
サイクロン33.34・・・遠心分離部。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)粉末原料の流れ方向に見て上流部に粉末原料の予
    熱あるいは、予熱及び仮焼を行う装置を備え、下流部に
    粉末原料焼成用ロータリキルンを備えた粉末原料の焼成
    装置において、 上記ロータリキルンを、粉末原料の流れ方向に見て上流
    側の第1ロータリキルンと、上記第1ロータリキルンに
    連接される第2ロータリキルンとに分割し、第1ロータ
    リキルン内での原料移動速度を第2ロータリキルン内で
    のそれより速くすると共に、予熱済み、あるいは仮焼済
    み原料の一部を上記第1ロータリキルンと第2ロータリ
    キルンの接続部に分岐供給する如くなしたことを特徴と
    する粉末原料の焼成装置。
  2. (2)第1ロータリキルンが第2ロータリキルンより高
    速で回転駆動される特許請求の範囲第1項記載の焼成装
    置。
  3. (3)第1ロータリキルンの傾斜勾配が第2ロータリキ
    ルンのそれより大きい特許請求の範囲第1項若しくは第
    2項記載の焼成装置。
  4. (4)上記第1ロータリキルンと第2ロータリキルンと
    の接続部に供給する原料の量を調整可能とした特許請求
    の範囲第1項、第2項若しくは第3項のいずれかに記載
    の焼成装置。
  5. (5)原料粉末の流れ方向に見て上流部に原料粉末の予
    熱を行う多段のサイクロンと、仮焼を行う仮焼炉とを連
    続し、下流部に粉末原料焼成用ロータリキルンを備えた
    粉末原料の焼成装置において、 上記多段のサイクロンの最下段サイクロンを粗粉を捕集
    する手段と、細粉を捕集する手段とを具備して構成し、
    且つ、上記ロータリキルンを、粉末原料の流れ方向に見
    て上流側の第1ロータリキルンと、上記第1ロータリキ
    ルンに連接される第2ロータリキルンとに分割し、第1
    ロータリキルン内での原料移動速度を第2ロータリキル
    ン内でのそれより速くすると共に、上記粗粉を捕集する
    手段により得られた粗粉を上記第1ロータリキルンの入
    口端へ、また上記細粉を捕集する手段により得られた細
    粉を上記第1及び第2ロータリキルンの接続部に分割供
    給することを特徴とする粉末原料の焼成装置。
  6. (6)第1ロータリキルンが第2ロータリキルンより高
    速で回転駆動される特許請求の範囲第5項記載の焼成装
    置。
  7. (7)第1ロータリキルンの傾斜勾配が第2ロータリキ
    ルンのそれより大きい特許請求の範囲第5項若しくは第
    6項記載の焼成装置。
  8. (8)上記第1ロータリキルンと第2ロータリキルンと
    の接続部に供給する原料の量を調整可能とした特許請求
    の範囲第5項、第6項若しくは第7項のいずれかに記載
    の焼成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012502875A (ja) * 2008-09-17 2012-02-02 エフ・エル・スミス・エー・エス 代替燃料のためのロータリーキルン

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