JPS63252951A - セラミツクス焼結体の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はセラミックス焼結体の製造方法に関し、詳しく
は、焼結処理前の成形体の強度を工場させ、しかも比較
的低温で完全に脱脂が行われるようにしたセラミックス
焼結体の製造方法に関する〔従来の技術〕 複雑な形状、或いは高寸法精度が要求されるセラミック
スス製品の製造方法としては、予め成形した成形体を焼
成するいわゆる常圧焼結法、或いは反応焼結法などの技
術を利用することが工業的に行われている。ここで成形
体を成形する手段としては、例えばアルミナやフェライ
トなどのセラミックスス粉末に、必要に応じてバインダ
ーの他に焼結促進剤を加えた組成物を乾式あるいは湿式
法で所望の形状に成形、すなわち湿式プレス法、ドクタ
ーブレード法、押出成形法、射出成形法などにより成形
することが行われている。

［発明が解決すべき問題点〕 比較的低温で脱脂が可能な方法として本発明者らは、既
にポリアルファメチルスチレンを使用する方法（特開昭
６Ｏ−５１６５７）　、更に焼結前の成形物の強度を改
良する方法（特開昭６Ｏ−６５７６２）を提案している
。しかしながら、上述の方法では特別のポリアルファメ
チルスチレンを必要とし、しかも焼結前の成形物が特に
湿式法で成形した場合に不均一であるという問題があっ
た。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明者らは上記問題を解決する方法について鋭意検討
し本発明を完成した。

すなわち、本発明は、セラミックス粉末に熱可塑性樹脂
をバインダーとして混合し、所望の形に成形したのち脱
脂し焼結するセラミックス焼結体の製造方法であって、
該熱可塑性樹脂としてポリアルファメチルスチレンを用
い、かつ該ポリアルファメチルスチレンを溶剤に溶解し
、不飽和酸無水物で加熱処理した後、該セラミックス粉
末と混合することを特徴とするセラミックス焼結体の製
造方法、であり好ましくは、 ポリアルファメチルスチレンをラジカル重合開始剤の存
在したに不飽和酸無水物で加熱処理する方法である。

本発明において、バインダーとして用いるポリアルファ
メチルスチレンとしては、ポリアルファメチルスチレン
の単独重合体の他に、ポリアルファメチルスチレンの分
解特性を失わない程度他の共重合性の単量体との共重合
体も使用でき、例えば、他の共重合性の単量体、スチレ
ン及び誘導体、メタクリル酸エステル、アクリル酸エス
テル等を数％〜数十％含有する共重合体の他に、前述の
特開昭６０−６５７６２の公報に示されているようなポ
リアルファメチルスチレンも使用できる。使用される重
合体の分子量としては特に制限はないが、通常数千〜数
百万のものが使用され、上述の特開昭６０−５１６５に
示されているような２〜８量体との混合物であうでも良
い。

本発明において重要なのは、上述のバインダーとして用
いるポリアルファメチルスチレンを予め不飽和酸無水物
で加熱処理した後セラミックス粉末と混合することにあ
る。

ここで不飽和酸無水物としては、不飽和基を含有する酸
の無水物であればよく、好ましくは無水マレイン酸、無
水イタコン酸等がもちいられる。

該加熱処理は、不飽和酸無水物とポリアルファメチルス
チレンをよく分散するため、通常両者を溶解し得る溶剤
に溶解せしめておこなわれる。加熱温度としては、ラジ
カル開始剤を使用しない場合は通常１００°Ｃ以上で、
又併用する場合は開始剤の分解温度以上で行われ、好ま
しくは２００°Ｃ以下でおこなわれる。加熱時間は温度
によって異なるがポリアルファメチルスチレンの分子量
が大幅に低下しない程度に止めるのが好ましく、通常３
０分〜数時間である。不飽和酸無水物の使用割合として
は、ポリアルファメチルスチレン１００部に対して０．
０１−１０部程度であるのが好ましい、　０．０１より
少ないと効果がなく、１０部より多いとポリアルファメ
チルスチレンの分解性に影響を与え好ましくない。

本発明においては、こうして処理したポリアルファメチ
ルスチレンはついでセラミックスと混合される。混合は
加熱処理の際の溶液のまま行うのが掻作が簡単で経済的
である。従って加熱処理の際の濃度とか溶剤の種類をセ
ラミックスと混合する際に用いるのと同一とすればよい
。

本発明のおいては、上記ポリアルファメチルスチレンの
他に、必要に応じ可塑剤、例えばフクル酸ジエステル、
流動パラフィン、スチレン或いはアルファメチルスチレ
ンのオリゴマーを併用できる。これらの使用割合として
は、セラミックスス粉１００部に対してポリアルファメ
チルスチレンを５〜５０部、不飽和酸無水物を０．００
１〜５部、好ましくは０．０２〜５部、可塑剤を０部〜
５０部使用するのが一般的である。

本発明の方法はどのような成形法にも適用可能であるが
、特にセラミックス粉とバインダーと適当な溶媒を混合
して流動化しドクターブレード法などでシート化する方
法などの湿式法に適用すると効果的である。

〔実施例〕

以下に実施例を示し、本発明をさらに説明する実施例１ ポリアルファメチルスチレン（数平均分子１１５万）３
５ｗｔ％、アルファメチルスチレンオリゴマー（三井東
圧化学株式会社製ＭＳ−７３０）　１５ｗｔχ、無水マ
レイン酸３．５ｗｔχを含むトルエン溶液６０ｇにベン
ゾイルパーオキサイド２０ｍｇを加え１００°Ｃで１時
間良く撹拌し、加熱処理したのち室温まで冷却し次いで
トルエン７０−を加え、さらにセラミックス成型用超微
粒アルミナ１００ｇを加え良く混合したスラリーをテフ
ロンシート上に流し、厚さ１■のシートとした。乾燥後
シートを切断して切断面を観察したところアルミナ超微
粒子は均一に分散していた。また、シートを１０　Ｘ　
ｌ０ＣＩＩに切断し、直径５ＩＩ１ｍの穴をパツキンカ
ッターであけたものを４００°Ｃで脱脂したところ、シ
ート及び穴の形状に欠陥はなかった。更に１４００°Ｃ
で焼結して欠陥のないアルミナの焼結体を得た。

比較例１ 無水マレイン酸と加熱処理しなかった他は実施例１と同
様にしたところ、切断面は不均一であり、穴をあける際
にシートの一部が破壊し、脱脂後は全部で３箇所が破壊
していた。

実施例２ 無水マレイン酸に変えて無水イタコン酸を用いた他は実
施例１と同様にしたところシートの断面は均一であり、
脱脂後の成型体の形状に問題はなく、焼結後の欠陥もな
かった。

実施例３ ポリアルファメチルスチレンにかえて、アルファメチル
スチレンとスチレンの共重合体（分子量２５万、スチレ
ン含１５２％）を用いた他は実施例１と同様にしたとこ
ろ、脱脂後の成型体の形状に異常はなく、更に１４００
°Ｃで焼結して均一な焼結体を得た。

〔効果〕

本発明の方法を実施することにより脱脂′前の成型物が
均一であり、比較的低温で脱脂できしかも加工、樹脂、
焼結の際に破壊することなくセラミックス焼結体が製造
でき、その産業上の利用可能性は大きい。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、セラミックス粉末に熱可塑性樹脂をバインダーとし
   て混合し、所望の形に成形したのち脱脂し焼結するセラ
   ミックス焼結体の製造方法であって、該熱可塑性樹脂と
   してポリアルファメチルスチレンを用い、かつ該ポリア
   ルファメチルスチレンを溶剤に溶解し、不飽和酸無水物
   で加熱処理した後、該セラミックス粉末と混合すること
   を特徴とするセラミックス焼結体の製造方法。 ２、ポリアルファメチルスチレンをラジカル重合開始剤
   の存在したに不飽和酸無水物で加熱処理する特許請求の
   範囲第１項記載の方法。