JPS63252594A - 好気性生物処理方法 - Google Patents

好気性生物処理方法

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JPS63252594A
JPS63252594A JP62087031A JP8703187A JPS63252594A JP S63252594 A JPS63252594 A JP S63252594A JP 62087031 A JP62087031 A JP 62087031A JP 8703187 A JP8703187 A JP 8703187A JP S63252594 A JPS63252594 A JP S63252594A
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JP
Japan
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gas
water
biological treatment
rectifier
liquid
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JP62087031A
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English (en)
Inventor
Norio Nomura
教雄 野村
Tadashi Matsuda
正 松田
Shojiro Kido
城戸 正二郎
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Mitsubishi Rayon Engineering Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Engineering Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01FMIXING, e.g. DISSOLVING, EMULSIFYING OR DISPERSING
    • B01F23/00Mixing according to the phases to be mixed, e.g. dispersing or emulsifying
    • B01F23/40Mixing liquids with liquids; Emulsifying
    • B01F23/45Mixing liquids with liquids; Emulsifying using flow mixing
    • B01F23/454Mixing liquids with liquids; Emulsifying using flow mixing by injecting a mixture of liquid and gas
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01FMIXING, e.g. DISSOLVING, EMULSIFYING OR DISPERSING
    • B01F25/00Flow mixers; Mixers for falling materials, e.g. solid particles
    • B01F25/20Jet mixers, i.e. mixers using high-speed fluid streams
    • B01F25/21Jet mixers, i.e. mixers using high-speed fluid streams with submerged injectors, e.g. nozzles, for injecting high-pressure jets into a large volume or into mixing chambers
    • B01F25/211Jet mixers, i.e. mixers using high-speed fluid streams with submerged injectors, e.g. nozzles, for injecting high-pressure jets into a large volume or into mixing chambers the injectors being surrounded by guiding tubes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01FMIXING, e.g. DISSOLVING, EMULSIFYING OR DISPERSING
    • B01F23/00Mixing according to the phases to be mixed, e.g. dispersing or emulsifying
    • B01F23/20Mixing gases with liquids
    • B01F23/23Mixing gases with liquids by introducing gases into liquid media, e.g. for producing aerated liquids

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  • Activated Sludge Processes (AREA)
  • Aeration Devices For Treatment Of Activated Polluted Sludge (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、有機性廃水の処理、バイオテクノロジーにお
ける各種の液媒の処理等における好気性生物処理方法に
関し、より詳しくは、粒状物を含む気泡含有流を気液混
合装置から放出して好気性生物処理を実施する方法に関
する。
(従来の技術) 有機性汚濁物質を含む廃水等の被処理水を好気性生物処
理する場合には、被処理水全体に対してできる限り均一
にかつ高濃度で酸素を溶解させる必要がある。酸素の供
給が不十分であったり、不均一である場合には、好気性
生物処理の処理効率が低下するとともに、目的としない
嫌気性生物が増殖する等の不都合が生ずる。
従来、被処理水に対して酸素等の気体を供給する方法(
散気方法)としては、散気管を使用する方法、機械曝気
法、気泡噴射法、水中エジェクター法等各種の方法が知
られている(例えば、実公昭57−42560号、実公
昭39−5933号、特公昭57−41290号、実開
昭54−86777号、特開昭56−15831号)。
例えば散気管を使用する方法では、生成する気泡が比較
的太き((lo+am〜数十IDl11)、酸素の溶解
効率(酸素供給量に対する溶解量の割合)は最大でも7
%程度、通常は2%程度にしかならず、かつ大きな水槽
内の被処理水中の溶存酸素の均一化を図ること並びに微
生物、有機物、酸素の接触を効率よく行うことは困難で
あった。水と酸素を含む気体とを予め混合したものを気
泡含有流として放出するエジェクタ一方式は、比較的微
細な気泡を水平流として放出できるので、散気管法や機
械曝気法に比べると酸素の溶解効率は比較的高く、かつ
被処理水全体に対して均一に散気することができる。し
かし、エジェクターを用いた好気性生物処理おいても、
放出される気泡含有流中の気泡径は含泡等により大きく
なりやすく、気泡含有流の到達距離が不十分になったり
、気泡の水中の滞在時間が短かったりすることにより、
酸素の溶解効率の低下や、水槽内の被処理水中の溶存酸
素の不均一化を招きやすいという問題点があった。これ
らの問題を解決するには、水槽の容積を小さくするか、
あるいは多数のエジェクターを水槽中に配設して、全体
の空気の供給量を増加させる必要があった。
生物処理の効率を高める方法として、粒状の微生物担体
を加えて好気性生物処理する方法、いわゆる流動床式生
物処理が知られており、水槽内の微生物濃度を高めるの
が容易なためにその検討が進められている。しかし、酸
素を効率よく微生物に到達させることが困難なこと、お
よび粒状物を効率よく撹拌することが困難なことのため
に、水槽内で粒状物の表面が部分的に嫌気の環境となり
、生物処理の効果が著しく低下することが大きな聞届と
なり、その展開があやぶまれている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は、微細な気泡を水槽内の被処理水全体に
対してできるだけ均一に供給し、かつ被処理水中の気泡
の平均的な滞在時間を延ばすことにより、酸素の溶解効
率が高く、溶存酸素の不均一化を解消し、結果として被
処理水の負荷変動にも十分対処でき、効率よく好気性生
物処理する方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、従来の流動床式生物処理方法にお
ける、微生物への酸素供給や粒状物の撹拌効率について
の問題点を解決できる好気性生物処理方法を提供するこ
とにある。
C問題点を解決するための手段) すなわち、本発明の好気性生物処理方法は、微細な気泡
含有流をノズルから噴出させる噴流発生機と、ノズルか
ら噴出した気泡含有流を周辺水と混合して放出口から放
出する管形状をした整流器とを有する気液混合装置を水
槽内に配設し、水槽内の被処理水を好気性生物処理する
に際し、面記噴流発生機に酸素を含む気体と粒状物を含
む液体とを供給し、該整流器の放出口から粒状物を含む
気泡含有流を放出して水槽内の被処理水を好気性生物処
理する方法である。
ここでいう好気性生物処理とは、好気性の菌を利用した
被処理水中の有機物質の分解を目的とした処理をいう。
(発明を実施するための好適な態様) 本発明に用いる気液混合装置を図面を参照しつつ説明す
る。第1図および第2図は、気液混合装置の一例を示す
模式断面図であり、第1図は整流器が争−の管からなる
ものを、第2図は二重管からなるものを図示している。
本発明の方法に用いる気液混合装置は、これらに限定さ
れるものではなく、微細な気泡含有流を噴出するノズル
を有する噴流発生機と、この気泡含有流を周辺水と混合
して放出する管状の整流器とを有する気液混合装置であ
れば、各種のタイプのものが使用できる。
第1図の気液混合装置は、噴流発生器1と整流器2とか
ら構成される。噴流発生器1は、液体人口3、気体人口
4、内部ノズル5および外部ノズル6を有しており、液
体人口3は内部ノズル5を介して噴流発生機の内部と連
通している。
各ノズル5.6は、細い直管状であってもよいが、ノズ
ルの先端側が細くなるように口径が連続的に変化してい
るものであることが好ましい。また、図においては、内
部ノズル5と外部ノズル6は、向きを揃え一直線状に配
置されているが、必ずしもこのように配置する必要はな
く、各ノズルが、例えば120度の角度をもって配置さ
れていてもよい。
噴流発生機1に供給される粒状物を含有する液体は、液
体人口3から内部ノズル5を経て噴流発生機1の内部へ
噴射され、通常1〜40にg/crn”G、好ましくは
 1.5〜25にg/crn”Gの圧力で供給される。
気体人口4は、空気、純酸素、あるいは酸素富化空気等
の酸素含有気体を導入するための入口であるが、酸素を
高度に溶解した水を導入してもよい。内部ノズル5から
噴射された粒状物を含有する液体と気体人口4から供給
された気体とは、噴流発生機内で混合され、微細な気泡
と粒状物を含有した液体が形成される。この気泡および
粒状物含有流は、外部ノズル6から噴流発生機!の外部
へ噴射される。
噴流発生機への液体の供給圧力を1.5〜4okg/c
112G、気体の供給圧力を0.2〜0.7kg/ c
m2Gとすると液体中への気体の分散溶解が良好に行な
われ、整流器から噴出する流体が非常に微細な気泡(l
am以下)を含有し、水槽内の広い範囲にわたって微小
な気泡が分散するので好ましい。
特に好適な気液混合装置は、噴流発生機1のノズル内径
をAとし、整流器の放出口内径をBとしたとき、A/B
が0.1〜0,5の範囲にあり、整流器2は、その人ロ
アから放出口8へ向け少なくとも途中まで内径が減少す
るような管形状をしており、かつ整流器2の全長りが2
0A N100Aの範囲にあるように構成されたもので
ある。
A/Bが0.1未満の場合には、放出口から放出される
気泡含有流の流速が遅くなり、周辺水の吸引力が弱まる
ため気泡分散効果および粒状物の撹拌効果が低下し、ま
た、気泡の径も大きくなりやすい。=一方、0.5を超
える場合には、整流器2内部での渦流が増加し、気泡同
士の衝突が起り気泡が大きくなりやすいとともに粒状物
の沈降も早期に生じやすい。
全長りが20A未満の場合には、気泡を周辺水と混合分
散してして含泡を防止するとともに、溶存酸素の局部的
なピークをなくして酸素の溶解効率を高めるという整流
器2の役割が十分発揮されにくくなる。また、全長りが
!00Aを超え必要以上に長くなると、含泡が生じやす
くなりかつ放出口から放出される気泡含有流の流速が低
下する。
また、整流器2はその人ロアから放出口8に向けて少な
くとも途中まで内径が減少するような管形状を存してい
ることが好ましく、この形状のものについては、気泡含
有流の液体/気体の混合比を172〜1/3にまで高め
ても含泡を生ずることなく、気泡の微細化状態を保つこ
とができる。入口から連続的に内径が減少している部分
の長さは、整流器の全長しに対して l/4以上である
ことが好ましく、l/2〜173程度であることがより
好ましい。整流器2の入口5の内径は、放出口4の内径
Bの1.4〜4,0倍程度であることが好ましい。
噴流発生機1と整流器2との位置関係は、外部ノズル6
と整流器2とがほぼ同軸上に位置し、外部ノズルの先端
が整流器の入ロアの近傍に位置するよう配設されるのが
適当である。外部ノズルの先端が整流器の内部の奥の方
まで挿入される必要はなく、外部ノズルから噴射された
粒状物を含む気泡含有流がもれなく整流器によって受は
入れられる状態にあればよい。したがって外部ノズルの
先端が整流器の入口よりやや外側に位置してもよいが、
通常は整流器の入口よりやや整流器の内部側に位置する
ように配置されるのが適当である。
第2図は、気液混合装置の他の例を示す模式断面図であ
り、管状の整流器2が、更に内管9を内蔵する二重管状
の形状を存したものである。この場合、整流器本体く外
管)2は、−F述した形状のものであり、内管9につい
ても外管と同様な形状の両端が開口した管からなってい
る。外管と内管とはほぼ同軸に配置され、かつ外管の入
口と内管の入口とは、図示されるようにほぼ揃って位置
する。また、内管の最も内径の小さい部分の内径をCと
したとき、C/Bは0.5〜0.75にあるのが適当で
ある。また、内管9の全長L′は整流器本体の全長しよ
り短くかつIOA〜50A程度が適当である。このよう
な二重管の整流器を有する気液混合装置は、第1図のも
のに比べると、気泡含有流の放出距離を延ばせる利点が
ある。
本発明の方法は、このような気液混合装置を使用して、
噴流発生機lに、気体としては従来と同様に酸素を含む
気体、例えば空気や酸素富加空気を供給するが、液体と
しては、粒状物を含む液体を供給し、気液混合装置から
粒状物が懸濁分散された気泡含有流を放出することによ
り好気性生物処理を行なう。
本発明で用いる粒状物は、形状としては、球形、短繊維
状、薄膜状、細繊維などの集合体、多面体、積層板状、
フィブリル化状物、凹凸の激しい物、立体性成形物、多
孔質球体等またはこれらを混合したものでもよい。材質
としては、砂粒:多孔1qj!!機物;各稀の合成樹脂
、天然繊維、木質混合物等に無機物を加えた成形品:活
性炭、亜炭等の比重が1.0以りのもの、好ましくは比
重が1.0〜3.0のものが使用できる。また、その寸
法としては、0.02〜2no++ (平均最大長さと
して)、好ましくは0.05〜1.5mmのものが適当
である。
これら粒状物は、何ら処理しないものをそのまま用いて
もよいし、その表面あるいはその内部に生物処理に用い
る菌体が固定されたものを用いてもよい。粒状物に菌体
を固定すれば水槽内の有効菌体濃度を高めることができ
る。粒状物に菌体を固定するには、予め培養液中で固定
してもよいし、自然発生的に付着固定してもよい。
また、かかる粒状物とともに気液混合装置へ供給する液
体としては、清浄な用水を用いてもよいが、被処理水を
用いるのが適当である。被処理水は、処理槽内のものを
循環させて用いてもよいし、処理槽へ供給する原液を使
用してもよい。水槽内の被処理水を循環させて気液混合
装置に供給すると、水槽内の好気性生物が凝集して形成
されたフロックが、気液混合装置内で微細化されて水槽
内へ戻されるので、生物処理がより効率的に実施できる
ので好ましい。
本発明において粒状物を含む気泡含有流を生物処理槽内
に送液する目的は、基本的には水槽内に酸素を溶解させ
ることと、水槽内の粒状物を水流により撹拌し、水槽内
の溶存酸素および粒状物の分布の均一化を図ることにあ
る。気液混合装置から放出される気泡含有流ば、気液混
合装置に供給される液体の量と気体の量とによって決定
されるが、気泡含有流は、できるだけ水槽の深層帯を長
手方向に放出距離を長くとるようにして流すことが望ま
しい。
このように、噴流発生機1に供給する液体として粒状物
を含む液体を供給すると、気泡含有流は多くの微細な気
泡を含むとともに、粒状物は気泡が付着した状態で放出
されることになる。特に気泡が付着してみかけの比重が
1に近くなった粒状物は、重力および浮力の影響を受け
にくいので、気泡含有流に乗せて処理槽の広範囲に分散
させて放出することができる。また、粒状物に付着した
気泡は被処理水中での滞在時間が長くなるため、被処理
水への酸素の溶解効率を高めることが可能となる。
本発明の方法を実施する場合、噴流体発生機1には、気
体としては酸素を含む気体、例えば空気や酸素富加空気
を供給して気泡含有流が形成されるが、液体/気体の混
合比を容積比で173程度まで気体を増加させても気泡
含有流中の気泡は含泡することな(微細な状態を保つこ
とができる。液体/気体の混合比は、I72ないし17
F程度の範囲で実施すると微細な気泡を大量に散気でき
るので好ましい。
水槽内の酸素溶解量を高くするためには、噴流発生機内
で酸素がすでに溶解していることが好ましく、噴流発生
機の外部ノズル近傍で酸素が3mg/を以上溶解してい
ることが望ましい。
噴流発生機に供給する液体中の粒状物の濃度としては、
 0.1〜1体禎%程度が適当である。粒状物の濃度が
低すぎると酸素の溶解効率を高める粒状物の添加効果が
発揮できず、逆に高過ぎると気泡含有流の到達領域が狭
くなる。
気泡含有流中の粒状物は、付着した気泡により比重が小
さくなるので、しばらくの間は水流に乗って水槽内を浮
遊するが、気泡がとれると次第に処理槽の底部へと沈降
する。処理槽の底部に堆積した粒状物は、適当な手段に
より収集し噴流発生機に再循環させて処理を継続するの
が適当である。
気液混合装置から放出される粒状物を含有する気泡含有
流はできるだけ大きな流速を有することが好ましい。こ
の気液混合装置から放出される気泡含有流中の気泡は極
めて細かいものなので、1昇速度は遅く整流器内での含
泡は生じ難いが、あまり遅い場合には、水槽全体に対し
て気泡および粒状物を均一に分布させることが困難にな
るとともに、撹拌力が弱まり浮遊物質の部分的な滞留や
底部や隅の部分での粒状物の堆積が生じやすい。
したがって、整流器の放出口での気泡含有流を少なくと
も 1.5m/分以上の流速で流すことが好ましく、 
1.8m/分以上の流速で流すことがより好ましい。
本発明の方法を実施するに際し、気液混合装置は水面下
2m以下の位置に設置するのが適当である。ここでいう
気液混合装置の設置位置(水深)とは、水面から整流器
の中心軸に至る距離をいう。気液混合装置から放出され
た直後の微細気泡は高い酸素分圧を有しているので、被
処理水との接触時間が長い捏水中への酸素溶解量は増加
する。気液混合装置の位置が水面下2m未満の場合には
、放出される気泡含有流の水平流速を速くして見掛は上
の撹拌力を大きくし、また粒状物の沈降が一見遅くなる
ように考えられる。しかし、水圧が低いので気泡の径は
増大しやすく、また水面への逃散も速いため、酸素の溶
解効率が低下しやすく、かつ水深が深い位置での撹拌力
が低下するので結果的には粒状物の沈降速度は加速され
、溶存酸素濃度の均一化も図り難い。
被処理水の有機汚濁物質の濃度が高い場合や該有機汚濁
物質が生物により分解しにくい場合には、噴流発生機へ
の空気の供給量や粒状物の供給量を増加させ、生物処理
槽内への溶解酸素量の増加し、また粒状物表面に付着し
た菌体を活性化しその濃度を高める条件を採用するとよ
い。
また被処理水の有機汚濁物質の濃度は、発生源の種類や
性格によって時間、日、週、月やシーズンにより大幅に
変動する。したがって、低濃度の時と高濃度の時の酸素
の供給量は、生物処理の状況を把握しながら決める必要
がある。
実施の容易性等の観点から生物処理槽での酸素供給量の
変動幅をある範囲内に制限したが有機汚濁物質が高濃度
になると充分処理しきれない場合や、あるいは嘔に生物
処理槽内への溶解酸素の看を増加させるたけでは有機汚
濁物質を充分処理できない場合には、別途縁曝気槽を設
け、有機汚濁物質を含む被処理水をこの緩曝気檀内で緩
やかな酸素供給と緩やかな撹拌作用の下で処理すること
も可能である。
ここでいう緩やかな酸素供給とは、酸素の溶解効率が高
々7%程度の散気管を緩曝気槽内に配設し、気泡により
酸素を供給すると同時に生物処理槽中で処理の進行に伴
なって発生したフロック(好気性微生物、無機物質、有
機汚濁物質の集合した物)同志を気泡の−F昇流によっ
て衝突させ、凝集成長させる作用を発揮するよう供給す
るものである。このようにして酸素を与えながら成長し
たフロックは、粒状物を含んでおり水と分離しやすいた
めに、簡単な沈澱分離によって分離することができる。
緩曝気槽における酸素の供給量は、緩曝気槽内の水量1
rn’に対して0.1〜2rn”/hr、より好ましく
は0.6〜1.2rn”/hrとすることが望ましい。
0.1m’/hrより少ない場合には、被処理水の性状
によっては生物処理槽内で粒状物表面等において繁殖し
た好気性微生物の活動能力が低下し、代わって嫌気性微
生物が増加し、有機物の分解処理能力が低下し、水質が
悪化する場合も生ずる。また、 2rn3/hr以上の
場合には、酸素の水面からの逃散が多くなり、酸素の供
給動力費が無駄となり、長時間続けるといわゆる過曝気
状態となって、フロックの分散が著しく困難となる場合
もある。
生物処理槽の処理水や緩曝気槽の処理水中のフロックを
分離除去するために、重力による沈澱分離槽、加圧空気
による加圧浮上分離、濾過機等が利用ができる。沈澱法
においては、フロックの凝集分離効果を高めるために凝
集剤や、生物環境状況を改善するための各種の助剤の添
加が可能である。
沈澱法を始めとして機械的に分離した粒状物とフロック
との濃縮集合物である汚泥には、まだ相当量の好気性微
生物が活動しており、これを生物処理槽に返送し、槽内
に分散してやると、槽内の好気性微生物の濃度が高まり
、有機汚濁物の分解速度、能力の改善が可能である。全
体のバランスから考えて生物処理槽への汚泥返送量は発
生汚泥−1、すなわち分離汚泥量の60%以下にとどめ
るのが望ましい。60%より多くなると生物処理槽内の
汚泥中の無機物質の濃度が高くなり過ぎ、微細気泡の含
泡の促進を招くので避けるべきである。
返送汚泥は、例えば返送汚泥ポンプにより、気液混合装
置に供給すると、ここで微細化されると同時に生物処理
槽内に均一に分散され、好気性生物処理効果を改善でき
る。
濾過機等によフて濾過した場合には、濃縮分離した高濃
度液はその中に好気性生物処理に必要な好気性微生物を
多量に含んでいるので、生物処理槽へ戻すか、あるいは
まず気液混合装置に供給してフロックを微細化した後生
物処理槽へ戻すことにより好気性生物処理をより効率的
に実施することができる。
これらの汚泥は生物処理槽内に直接供給しても良いし、
あるいは気液混合装置を利用して供給しても良い。
第3図は、生物処理槽に他の処理設備を付設した工程例
を示すフローシートで、生物処理システムは、調整槽2
2、生物処理槽23、緩曝気槽24および沈澱MI25
とから構成されている。
調整槽22は、熱源を配設して温度コントロールをした
り、pHを生物処理に適した範囲にコントロールするた
めに酸やアルカリを必要量供給したり、油溜類を浮上分
離したりするのに用いることができる。
被処理水中の懸濁物質やpH調整により析出する無機物
類の量が多い場合には、無機凝集剤や高分子凝集剤を添
加することにより凝集フロックとし、加圧浮上分離もし
くは沈降分離する方法を用いることができる。
被処理水は、調整槽22で必要とする処理を受けた後、
生物処理槽23へ送られ、好気性生物処理を受けた後、
緩曝気槽24で緩曝気処理され、次いで沈降分離のため
の沈澱槽25に送られる。このような工程を経た処理水
は、微生物を含むフロックの混入の少ない質の良いもの
となる。
沈降槽25から排出した汚泥のうち返送量を除いた余剰
汚泥は、脱水機によって含水率を低くし、体積を減少す
ることもできる。返送汚泥は、生物処理槽27および/
または必要により調整槽22に送り込んでも良い。
本発明の方法は、食品、化学薬品、鉄鋼、油脂工業等に
おける工業廃水、ビル、学校、病院等から排出される産
業廃水、都市や農村から排出される所謂下水道などの天
然もしくは人工の有機化合物を含む有機性廃水の処理に
用いられるばかりでなく、バイオテクノロジーにおける
各種の液媒の処理等における好気性生物処理に通用する
ことができる。
〔発明の効果〕
本発明の方法によれば、気泡の被処理水中での平均的な
滞在時間を長くすることができ、かつ処理槽の広範囲に
気泡の付着した粒状物を放出できるので、被処理水への
酸素の溶解効率を高め、かつ被処理水全体に対してより
均一に酸素を供給することが可能となる。更に粒状物の
効果的な撹拌が実施でき、粒状物表面の微生物濃度を高
めることが可能となる。したがって、効率のよい好気性
生物処理かでき、結果として処理能力を増加させること
が可能である。
更に、水槽内の被処理水および粒状物を気液混合装置に
供給して循環させると、気液混合装置内で大きな剪断応
力が加えられるので、被処理水中の好気性生物のフロッ
クが効率よく微細化され、好気性生物処理の効率が向上
する。
また、粒状物が気液混合装置内を通過する際に、気液混
合装置の内壁面を摩擦浄化する作用も発生し、長時間の
運転による目詰りや油状物、ゴム等の蓄積が防止され、
気液混合装置の性能維持が容易になる。
〔実施例〕
以下、本発明の好気性生物処理方法を実施例に従いより
具体的に説明する。
実施例1 第4図および第5図に示した処理設備により、牛乳、果
実ジュース、コーヒー牛乳等のビンの洗浄排水の好気性
生物処理を実施した。この打機性廃水のBODは800
〜1400ppm 、 SSは66〜190ppmの範
囲で激しく変動していた。
生物処理槽12は、行動水深6.2m、長さ12.5m
、幅9.0mの水槽であり、この生物処理槽12を長さ
12mの隔壁で第4図のように幅2.2mの領域が4個
隣接し接続するように仕切った。
生物処理槽12の各領域の底部には第1図に示した構造
の気液混合装置14〜17をそれぞれ設置した。これら
の気液混合装置14〜17は、噴流発生機のノズルの内
径が50mm、整流器の全長2000mg+、直管部の
長さ1O001I11、入口内径490mm、放出口内
径240mmの寸法を有するもので、液体として水NI
+2内の被処理水を取水口21から取水し、吐出水量0
.8rr?/分、圧力2.3にg/ctn” Gの循環
ポンプ20で給水し、気体として空気を気体供給ライン
18により 2.Irn’/分の割合で供給し、気泡含
有流を放出した。
被処理水には平均粒径0.45mm、比重1.67の多
孔質砂材を粒状物として2300ppmの割合で予め添
加しておいた。気液混合装置から放出された粒状物およ
び気泡を含有する水流は、水槽内で良好な分散状態を示
し、粒状物の沈降速度は遅く、含泡による気泡の逃散も
殆んどなかフた。
この時の整流器の放出口における気泡含有流の流速は0
.38m/秒であり、水槽内の水深3mにおける気泡含
有流の放出方向の水流分布を観測したところ、整流器の
放出口8より 3m先で0.38m/秒、4m先で0.
22m/秒、5m先で0.1m/秒であった。
この処理設備において、以下のような条件で有機性廃水
を処理した。有機性廃水を有機性廃水入口から2504
7分の流量で水槽12に供給した。有機性廃水は、まず
第1の領域の気泡混合装置14によって放出された気泡
含有流により散気されると同時に混合撹拌された後、第
2の領域へ送られ、ここでも気液混合装置15によフて
散気、撹拌され第3の領域へ送られ、最終的には第4の
領域へ気液混合装置17から放出された気泡含有流で処
理された後、水槽12から排出された。
当初、 80(1〜1400ppmあった有機性廃水の
RODは、最終的には+8pprnまで低下し、極めて
良質の処理水が得られた。
被処理水に粒状物を添加せずに同様な生物処理を実施し
た場合には、有機性廃水の最終的なRODは25ppm
であり、粒状物を添加することにより生物処理の効率が
向上することが確認された。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、本発明の方法に用いる気液混合
装置の例を示す断面図である。第3図は、生物処理槽に
、更に調整槽、軽重気槽等を組合わせた本発明の方法の
処理工程を示すフローチャートである。第4図は、生物
処理槽を隔壁で幾つかの領域に仕切り本発明の方法を実
施する場合の様子を示す模式平面図であり、第5図は、
第4図の生物処理槽の模式断面図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)微細な気泡含有流をノズルから噴出させる噴流発生
    機と、ノズルから噴出した気泡含有流を周辺水と混合し
    て放出口から放出する管形状をした整流器とを有する気
    液混合装置を水槽内に配設し、水槽内の被処理水を好気
    性生物処理するに際し、前記噴流発生機に酸素を含む気
    体と粒状物を含む液体とを供給し、該整流器の放出口か
    ら粒状物を含む気泡含有流を放出して水槽内の被処理水
    を好気性生物処理する方法。 2)前記粒状物が、比重が1.0〜3.0で、平均最大
    長さが0.02〜2mmのものである特許請求の範囲第
    1項記載の方法。 3)前記気液混合装置は、噴流発生機のノズル内径をA
    とし、整流器の放出口内径をBとしたとき、A/Bが0
    .1〜0.5であり、整流器の全長が20A〜100A
    であり、整流器はその入口から放出口へ向け少なくとも
    途中まで内径が減少するような管形状として構成された
    ものである特許請求の範囲第1項記載の方法。 4)前記気液混合装置が、水槽内の少なくとも水深2m
    の位置に配設される特許請求の範囲第1項記載の方法。 5)水槽の底部に堆積した粒状物を気液混合装置に供給
    して循環させる特許請求の範囲第1項記載の方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01124607A (ja) * 1987-10-09 1989-05-17 Herbert Kannegiesser Gmbh & Co 接着装置又は積層化装置
JP2002248488A (ja) * 2001-02-23 2002-09-03 Japan Sewage Works Agency 曝気方法および曝気装置
JP2007130526A (ja) * 2005-11-08 2007-05-31 Kurita Water Ind Ltd 排水処理装置及び排水処理方法

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