JPS6325225Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は自動車の座席をいろいろな方向に据
えつけられる座席装置に関する。

従来、この種の自動車の座席装置としては、回
転式座席、転換式座席、スライド式座席等がある
が、座席の前後方向の転換のみでありまたスライ
ドによる移動量は限られていた。そのため、この
ような座席装置においては、自動車の停車中に食
事、卓上遊戯、読書、会話等をする場合、座席の
自由な配置替えができないという欠点があつた。

この考案はこのような従来の欠点に着目してな
されたもので、支柱を床の円筒および座席底面の
円筒に挿入して、座席をいろいろの方向、位置に
据えつけられる構造とすることにより、上記欠点
を解決することを目的としている。

以下、この考案を図面に基づいて説明する。

第１〜６図は、この考案の一実施例を示す図で
ある。まず構成を説明すると、自動車の床２に多
数の孔６を例えば基盤割状にあけ、適当な深さの
円筒３を取付ける。この円筒３には底面９があ
り、水やほこりが室内へ侵入するのを防ぐ。

一方座席１の座板５に適当数の孔例えば第２図
に示すように４角部に４個の孔８をあけ、上記と
同様天井面１０のある円筒４を取付ける。また、
この円筒４と45度の角度をずらして４個の円筒
４′が取付けられている。

そして、４個の円柱状の支柱６を床２の円筒３
および座席１の円筒４に挿入することにより座席
は据えつけられる。図では支柱６で座席１を支持
する構造としたが、円筒３，４が接して支持して
もよい。

このように構成された自動車の座席装置におい
て、第４図に示すような走行状態の座席１ａ，１
ｂ，１ｃ，１ｄを、円筒３，４より支柱６を抜き
とつて取外し、第５図に示すように四角形状のテ
ーブル１１の四面に、支柱６を円筒３，４に挿着
することにより、それぞれ座席１ａ，１ｂ，１
ｃ，１ｄのように据えつけることができる。

また第６図に示すような円形状テーブル１２で
乗員が３人の場合には、座席１ａ，１ｂ，１ｃを
テーブル周囲に配置し、他の座席１ｄは他部に配
置することもできる。この場合、座席１ａ，１
ｂ，１ｃの円筒は円筒４′が使用される。

テーブル１１，１２の脚（図示省略）の下端を
支柱６と同様の円柱状に形成し、円筒３に挿入す
ればテーブルもいろいろな方向に据えつけること
ができる。

以上説明してきたように、この考案によればそ
の構成を、自動車の床に設けた多数の底面付円筒
と、座席の底板に設けた適当数の天井面付円筒に
それぞれ支柱を挿入し、座席が据えつけられる自
動車の座席装置としたため、座席を種々の方向、
位置に据えつけることができ、停車中の食事、卓
上遊戯、会話等の便宜をはかることができるとい
う効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示し、第１図は側
面図、第２図は第１図のＡ−A′断面図、第３図
は第１図のＢ−B′断面拡大図、第４〜６図は座
席の移動据えつけ状態を示す平面図である。 １，１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄ……座席、２……
床、３，４，４′……円筒、５……底板、６……
支柱。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 自動車の床に設けた多数の底面付円筒と、座席
   の底板に設けた適当数の天井面付円筒にそれぞれ
   支柱を挿入し、座席が種々の方向・位置に据えつ
   けられる構造としたことを特徴とする自動車の座
   席装置。