JPS63250621A - 光変調素子 - Google Patents
光変調素子Info
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- JPS63250621A JPS63250621A JP8526787A JP8526787A JPS63250621A JP S63250621 A JPS63250621 A JP S63250621A JP 8526787 A JP8526787 A JP 8526787A JP 8526787 A JP8526787 A JP 8526787A JP S63250621 A JPS63250621 A JP S63250621A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔技術分野〕
本発明は光変調素子に関し、特に回折格子と液晶等の屈
折率可変物質を利用して光の通過や遮光等の光変調を行
った光表示用、光記録用、光結合用、光通信用そして光
演算用等の装置に好適な光変調素子に関するものである
。
折率可変物質を利用して光の通過や遮光等の光変調を行
った光表示用、光記録用、光結合用、光通信用そして光
演算用等の装置に好適な光変調素子に関するものである
。
従来から良(知られている光変調素子としては、互いに
偏光方向が直交する様に配した一対の偏光板と、この一
対の偏光板間に配され一対の透明基板の相対する基板面
に互いに直交する配向処理を施して液晶を封入した素子
とから成り、この液晶の配向状態をねじられた状態と基
板面に垂直に向いた状態との間でスイッチングを行い入
射光の変調をする所謂NT(ツウイストネマチック)型
の液晶表示素子がある。この種の表示素子は構成が簡便
で、駆動が容易なことから多岐に亘り利用されているが
、2枚の偏光板を利用して光束の透過及び遮断を行なう
為に消光時、即ち光透過時の透過率が悪(光束利用効率
の面からは好ましい光変調素子とは言えなかった。
偏光方向が直交する様に配した一対の偏光板と、この一
対の偏光板間に配され一対の透明基板の相対する基板面
に互いに直交する配向処理を施して液晶を封入した素子
とから成り、この液晶の配向状態をねじられた状態と基
板面に垂直に向いた状態との間でスイッチングを行い入
射光の変調をする所謂NT(ツウイストネマチック)型
の液晶表示素子がある。この種の表示素子は構成が簡便
で、駆動が容易なことから多岐に亘り利用されているが
、2枚の偏光板を利用して光束の透過及び遮断を行なう
為に消光時、即ち光透過時の透過率が悪(光束利用効率
の面からは好ましい光変調素子とは言えなかった。
又、液晶を利用した同種の表示素子として、液晶分子に
色素を混入させて用いる所謂ゲスト・ホストモードの液
晶表示素子があるが、この表示素子に於ても色素が介在
する為に消光時の透過率は良(でも75%程度であった
。
色素を混入させて用いる所謂ゲスト・ホストモードの液
晶表示素子があるが、この表示素子に於ても色素が介在
する為に消光時の透過率は良(でも75%程度であった
。
一方、特公昭53−3928号公報やUSP4,251
゜137等に於て反射型や透過型の位相回折格子と液晶
とを組合わせた表示素子や可変減色フィルター素子が開
示されている。これらで開示されている素子は確かに光
束利用効率は優れているが、特公昭53−3928号公
報に開示されている素子は単なる装飾効果を示すのみで
あり、文字や画像を表示する表示素子や光束の透過、遮
断を行なう光変調素子としては満足出来るものではなか
った。又USP4゜251.137に開示されている可
変減色フィルター素子は少なくとも一方が光学的に等方
性の回折格子構造を有する基板間に屈折率可変物質、例
えば液晶を充填し、該液晶に電界を印加することにより
液晶の屈折率を変化させ、回折格子による回折効果を利
用して光の変調を行う第1の装置及び任意の偏光成分を
有する入射光の変調を行う為に一対の対向する基板面に
互いに配列方向が直交する様に回折格子を形成し、この
基板間に液晶を充填して液晶分子の配向状態を制御する
ことにより屈折率を変え、回折格子を成す物質と液晶と
の屈折率差を変えることで分光透過率特性を可変にする
第2の装置である。しかしながら第1の装置においては
光の利用効率が高く可変減色フィルターとして高性能を
有するが、任意の偏光成分を有する入射光の変調には対
応できず、第2の装置が開示されている。
゜137等に於て反射型や透過型の位相回折格子と液晶
とを組合わせた表示素子や可変減色フィルター素子が開
示されている。これらで開示されている素子は確かに光
束利用効率は優れているが、特公昭53−3928号公
報に開示されている素子は単なる装飾効果を示すのみで
あり、文字や画像を表示する表示素子や光束の透過、遮
断を行なう光変調素子としては満足出来るものではなか
った。又USP4゜251.137に開示されている可
変減色フィルター素子は少なくとも一方が光学的に等方
性の回折格子構造を有する基板間に屈折率可変物質、例
えば液晶を充填し、該液晶に電界を印加することにより
液晶の屈折率を変化させ、回折格子による回折効果を利
用して光の変調を行う第1の装置及び任意の偏光成分を
有する入射光の変調を行う為に一対の対向する基板面に
互いに配列方向が直交する様に回折格子を形成し、この
基板間に液晶を充填して液晶分子の配向状態を制御する
ことにより屈折率を変え、回折格子を成す物質と液晶と
の屈折率差を変えることで分光透過率特性を可変にする
第2の装置である。しかしながら第1の装置においては
光の利用効率が高く可変減色フィルターとして高性能を
有するが、任意の偏光成分を有する入射光の変調には対
応できず、第2の装置が開示されている。
一方、第2の装置においては一対の対向する基板面に互
いに配列公報が直交する様に回折格子が形成されている
ため、少な(とも第1の可変減色フィルターの回折格子
の2倍以上の距離、即ちセルギャップが有り、屈折率可
変物質の屈折率制御手段である電界の強度を1/2以下
の低下させてしまうという欠点があった。又、回折格子
を2層重畳させるため境界領域における液晶の配列方向
が乱れ実効的回折格子高さの減少と成る欠点があった。
いに配列公報が直交する様に回折格子が形成されている
ため、少な(とも第1の可変減色フィルターの回折格子
の2倍以上の距離、即ちセルギャップが有り、屈折率可
変物質の屈折率制御手段である電界の強度を1/2以下
の低下させてしまうという欠点があった。又、回折格子
を2層重畳させるため境界領域における液晶の配列方向
が乱れ実効的回折格子高さの減少と成る欠点があった。
又、回折格子を2層重畳させるため、第1の装置と比し
て製造工程が2倍以上必要としてコスト高と成る欠点が
あった。
て製造工程が2倍以上必要としてコスト高と成る欠点が
あった。
本発明は、上記従来の欠点に鑑みてなされたものであり
、液晶等の屈折率可変物質と回折格子を利用して光の通
過や遮光等の光変調を行う際、任意の偏光成分を有する
入射光に対しても良好に光変調が出来、しかもセルギャ
ップを拡大させることなく効率的に液晶に電界を印加す
ることができ、且つ回折格子の実効的高さを減少しない
簡単な光変調素子の提供を目的とする。
、液晶等の屈折率可変物質と回折格子を利用して光の通
過や遮光等の光変調を行う際、任意の偏光成分を有する
入射光に対しても良好に光変調が出来、しかもセルギャ
ップを拡大させることなく効率的に液晶に電界を印加す
ることができ、且つ回折格子の実効的高さを減少しない
簡単な光変調素子の提供を目的とする。
上記目的を達成する為に、本発明に係る光変調素子は、
基板と該基板上に形成された位相型回折格子部と該回折
格子部の溝部に配された屈折率可変物質と該物質の屈折
率を変化させる為の制御部材とを有し、前期回折格子部
が複数のブロックに区分され、該複数のブロックを成す
回折格子の溝方向が前記回折格子構造体でほぼランダム
になる様に、各ブロックを成す回折格子の溝方向を不規
則に定めたことを特徴としている。
基板と該基板上に形成された位相型回折格子部と該回折
格子部の溝部に配された屈折率可変物質と該物質の屈折
率を変化させる為の制御部材とを有し、前期回折格子部
が複数のブロックに区分され、該複数のブロックを成す
回折格子の溝方向が前記回折格子構造体でほぼランダム
になる様に、各ブロックを成す回折格子の溝方向を不規
則に定めたことを特徴としている。
本発明の更なる特徴は以下に示す実施例から明らかにな
るであろう。
るであろう。
第1図は本発明に係る光変調素子の基本構成図を示し、
本光変調素子の機能説明図を兼ねている。図中、lは液
晶に代表される屈折率可変物質、2は使用波長に対して
透明な物質から成る位相型回折格子、3は透明電極、4
は透明光学部材から成る透明基板、5は所定の偏光特性
を有する入射光、6及び6′ は入射光5の互いに直交
する偏光成分で、6は紙面垂直方向、6′は紙面に平行
な方向を示している。
本光変調素子の機能説明図を兼ねている。図中、lは液
晶に代表される屈折率可変物質、2は使用波長に対して
透明な物質から成る位相型回折格子、3は透明電極、4
は透明光学部材から成る透明基板、5は所定の偏光特性
を有する入射光、6及び6′ は入射光5の互いに直交
する偏光成分で、6は紙面垂直方向、6′は紙面に平行
な方向を示している。
本光変調素子は一対の透明基板4の対向する面上に透明
電極3を形成して、一対の透明基板4の一方の透明電極
3上に透明物質から成る矩形状の回折格子2を設けてお
り、屈折率可変物質1が回折格子2の溝部(凹部)に配
され、透明電極3を介して電界を印加されることにより
その屈折率が可変となっている。
電極3を形成して、一対の透明基板4の一方の透明電極
3上に透明物質から成る矩形状の回折格子2を設けてお
り、屈折率可変物質1が回折格子2の溝部(凹部)に配
され、透明電極3を介して電界を印加されることにより
その屈折率が可変となっている。
以下、第1図を用いて本光変調素子の変調原理を説明す
るが、説明を容易にする為に屈折率可変物質lを以後液
晶lとし、電界印加により液晶lの配向状態を制御する
ことで所定の回折作用を生じせしめるものとする。
るが、説明を容易にする為に屈折率可変物質lを以後液
晶lとし、電界印加により液晶lの配向状態を制御する
ことで所定の回折作用を生じせしめるものとする。
第1図に示す如(電界が印加されていない静的状態に於
て、液晶1は回折格子2の溝方向即ち、紙面垂直方向に
配向され、ホモジニアス配向の状態を維持している。従
って、この静的状態の本光変調素子に入射する入射光5
の偏光成分6,6′の内、液晶1の配向方向と直交と垂
直する成分である偏光成分6′は液晶lの常屈折率no
を感じ、又、液晶1の配向方向と平行な成分である偏光
成分6は液晶1の異常屈折率ncを感じる。ここで、回
折格子2を成す物質の屈折率をng、入射光5の波長を
λ、回折格子2の厚さをTとすれば、矩形状の回折格子
の場合入射光5の偏光成分6.6゛の夫々に対する零次
透過回折光の回折効率η。は、近似的に次の(1)式で
表わせる。
て、液晶1は回折格子2の溝方向即ち、紙面垂直方向に
配向され、ホモジニアス配向の状態を維持している。従
って、この静的状態の本光変調素子に入射する入射光5
の偏光成分6,6′の内、液晶1の配向方向と直交と垂
直する成分である偏光成分6′は液晶lの常屈折率no
を感じ、又、液晶1の配向方向と平行な成分である偏光
成分6は液晶1の異常屈折率ncを感じる。ここで、回
折格子2を成す物質の屈折率をng、入射光5の波長を
λ、回折格子2の厚さをTとすれば、矩形状の回折格子
の場合入射光5の偏光成分6.6゛の夫々に対する零次
透過回折光の回折効率η。は、近似的に次の(1)式で
表わせる。
但し、△nは回折格子2の屈折率ngと液晶1の屈折率
neもしくはnoとの屈折率差を示しており、入射光5
の偏光成分6に対しては △n= lne−ng j 、偏光成分6′ に対して
は△n=lng nolとなる。
neもしくはnoとの屈折率差を示しており、入射光5
の偏光成分6に対しては △n= lne−ng j 、偏光成分6′ に対して
は△n=lng nolとなる。
従って、(1)式から△n = O即ちne ng又
はno二ngの時に零次透過回折光の回折効率ηOはη
0−1となり、又、 △nT=(−+m)λ (m=o、 1. 2. 3. ・・・)の時に回折
効率η0はη0=0となる。
はno二ngの時に零次透過回折光の回折効率ηOはη
0−1となり、又、 △nT=(−+m)λ (m=o、 1. 2. 3. ・・・)の時に回折
効率η0はη0=0となる。
次に、透明電極3を介して液晶1に電界を印加する場合
、液晶1の配向方向(光学軸方向)が徐々に変化し、入
射光5に於る偏光成分6′ は電界印加に無関係に常時
液晶1の常屈折率noを感じ、偏光成分6は電界印加量
に従って液晶1の異常屈折率neと常屈折率noとが所
定の比率で合成された合成屈折率noを感じる。言うま
でもなく、液晶lの配向方向の変化に伴って合成屈折率
noは変化する。更に電界印加量を強めると、液晶lは
基板4(透明電極3)に垂直に配向され、ホメオトロピ
ック配向状態となる為に入射光5の偏光成分6,6′
は共に液晶の常屈折率noを感じ飽和する。
、液晶1の配向方向(光学軸方向)が徐々に変化し、入
射光5に於る偏光成分6′ は電界印加に無関係に常時
液晶1の常屈折率noを感じ、偏光成分6は電界印加量
に従って液晶1の異常屈折率neと常屈折率noとが所
定の比率で合成された合成屈折率noを感じる。言うま
でもなく、液晶lの配向方向の変化に伴って合成屈折率
noは変化する。更に電界印加量を強めると、液晶lは
基板4(透明電極3)に垂直に配向され、ホメオトロピ
ック配向状態となる為に入射光5の偏光成分6,6′
は共に液晶の常屈折率noを感じ飽和する。
尚、この状態に於ても入射光5は前記(1)式に従い変
調される。
調される。
本発明に用いる屈折率可変物質は複屈折性を有する物質
であり、特に、正及び負のネマチック液晶や強誘電性液
晶等の液晶は安価で屈折率△n(異常屈折率と常屈折率
の差)が大きく、制御方法が簡便である為に好適である
。又、前記位相型回折格子の作成方法には、フォトリソ
グラフィーとドライエツチングを組み合わせた方法、熱
硬化性樹脂あるいは紫外線硬化性樹脂等を用いたレプリ
カ法、ルーリングエンジンを用いた切削法あるいはエン
ボス法等の各種方法が挙げられる。
であり、特に、正及び負のネマチック液晶や強誘電性液
晶等の液晶は安価で屈折率△n(異常屈折率と常屈折率
の差)が大きく、制御方法が簡便である為に好適である
。又、前記位相型回折格子の作成方法には、フォトリソ
グラフィーとドライエツチングを組み合わせた方法、熱
硬化性樹脂あるいは紫外線硬化性樹脂等を用いたレプリ
カ法、ルーリングエンジンを用いた切削法あるいはエン
ボス法等の各種方法が挙げられる。
第1図を用いた説明から理解出来る様に、レリーフパタ
ーン等から成る位相型回折格子の溝部が所定方向に延び
、この溝部に屈折率可変物質が封入された状態で変調を
行う場合、屈折率可変物質の複屈折性(光学的異方性)
の為に全て偏光成分の光を変電することが出来ない。
ーン等から成る位相型回折格子の溝部が所定方向に延び
、この溝部に屈折率可変物質が封入された状態で変調を
行う場合、屈折率可変物質の複屈折性(光学的異方性)
の為に全て偏光成分の光を変電することが出来ない。
本発明では、素子の基本構成は第1図に示す素子の形態
のまま、光変調部となる回折格子部の溝部の形態を変え
ることにより、簡便な手法で変調時の偏光依存性を無(
した。
のまま、光変調部となる回折格子部の溝部の形態を変え
ることにより、簡便な手法で変調時の偏光依存性を無(
した。
次に、本発明に係る光変調素子の一形態を示す。
第2図(a)は本発明に係る光変調素子の一実施例を示
す概略構成図である。
す概略構成図である。
同図に於て、3及び4は前記第1図同様透明電極及び透
明基板を示す。8は特定の同一方向に溝が形成された回
折格子ブロックで、各ブロックの格子溝方向を矢印7で
示しである。又、この矢印7が示す方向はブロック21
内に封、入された屈折率可変物質である液晶の配向方向
をも指す事になる。
明基板を示す。8は特定の同一方向に溝が形成された回
折格子ブロックで、各ブロックの格子溝方向を矢印7で
示しである。又、この矢印7が示す方向はブロック21
内に封、入された屈折率可変物質である液晶の配向方向
をも指す事になる。
第2図(b)は第2図(a)の光変調素子9内に形成さ
れた回折格子ブロック8と夫々のブロックの格子溝方向
、即ち液晶の配向方向7とを解り易く示した模式的平面
図である。
れた回折格子ブロック8と夫々のブロックの格子溝方向
、即ち液晶の配向方向7とを解り易く示した模式的平面
図である。
第2図(b)から解る様に、本実施例に係る光変調素子
は、光変調部を複数のブロック21に分割して各ブロッ
ク21を成す回折格子の格子溝方向を互いに異ならせ、
液晶の配向方向が見かけ上ランダムになる様に構成して
いる。
は、光変調部を複数のブロック21に分割して各ブロッ
ク21を成す回折格子の格子溝方向を互いに異ならせ、
液晶の配向方向が見かけ上ランダムになる様に構成して
いる。
本実施例に於る1個の回折格子ブロック8は一辺の長さ
が30μmの正方形から成り、このブロック8を2次元
的に規則正しく配列して光変調部を成している。
が30μmの正方形から成り、このブロック8を2次元
的に規則正しく配列して光変調部を成している。
又、前述の矢印7は、ブロック8内の溝部に封入された
液晶の複数の分子が示す配向方向を平均化したベクトル
の方向を示すものであり、実際には溝部内の個々の液晶
分子が完全に同一方向に向くことは希である。
液晶の複数の分子が示す配向方向を平均化したベクトル
の方向を示すものであり、実際には溝部内の個々の液晶
分子が完全に同一方向に向くことは希である。
゛第2図(a)に於て、透明基板4はガラス基板から成
り使用波長に於てほぼ透明である。又、透明電極3はI
TOやS n 02等から成り、やはり使用波長域に於
てほぼ透明である。
り使用波長に於てほぼ透明である。又、透明電極3はI
TOやS n 02等から成り、やはり使用波長域に於
てほぼ透明である。
又、ブロック8を成す回折格子として透明なレジストや
ガラス材料などが使用されており、液晶としてはRO−
TN403(ロシュ社製、正誘電異方性ネマチック液晶
)等を使用出来る。
ガラス材料などが使用されており、液晶としてはRO−
TN403(ロシュ社製、正誘電異方性ネマチック液晶
)等を使用出来る。
本実施例の光変調素子の特徴は、上述の如く液晶の配向
方向(光学軸方向)を変調部内でランダムにしたことで
あり、この為に、入射光の偏光特性に依らず常に回折格
子が依存することになり、任意の光変調を可能にする。
方向(光学軸方向)を変調部内でランダムにしたことで
あり、この為に、入射光の偏光特性に依らず常に回折格
子が依存することになり、任意の光変調を可能にする。
又、従来の光変調素子の如(、回折格子の溝方向、換言
すると液晶の配向方向をある程度決めてしまうと、液晶
の配向に不完全さが残っている場合、入射光の偏光方向
に依って変調能力が種々変化する可能性がある。
すると液晶の配向方向をある程度決めてしまうと、液晶
の配向に不完全さが残っている場合、入射光の偏光方向
に依って変調能力が種々変化する可能性がある。
これに対し、本実施例の如く予めランダムに液晶を配向
する様に構成すれば、個々のブロック8内で液晶の配向
にゆらぎがあったとしても、光変調素子全体としてその
影響を受けることが少ない。
する様に構成すれば、個々のブロック8内で液晶の配向
にゆらぎがあったとしても、光変調素子全体としてその
影響を受けることが少ない。
従って、入射光の偏光状態に依らず、はとんど常時同一
の変調機能を満たす素子とすることが出来る。
の変調機能を満たす素子とすることが出来る。
第2図(a)に示す光変調素子も透明電極3の間に所定
の電圧を印加することにより液晶の配向を制御すること
が可能であり、この制御によって、各ブロック8を成す
回折格子の特性、例えば変調効率や分光透過率を変える
ことにより光変調が出来る。
の電圧を印加することにより液晶の配向を制御すること
が可能であり、この制御によって、各ブロック8を成す
回折格子の特性、例えば変調効率や分光透過率を変える
ことにより光変調が出来る。
各ブロック8の回折格子を構成する材料を同一のものと
し、その屈折率ngとすれば、RO−TN403などの
液晶の常屈折率noとこの屈折率ngとを同一としてお
(ことにより、電圧を印加することにより、液晶を基板
4に対して垂直配向させて全透過状態を得ることが出来
る。
し、その屈折率ngとすれば、RO−TN403などの
液晶の常屈折率noとこの屈折率ngとを同一としてお
(ことにより、電圧を印加することにより、液晶を基板
4に対して垂直配向させて全透過状態を得ることが出来
る。
第3図は第2図(a)の素子に電界を印加した場合(O
N)と電界を印加しない場合(OFF)に於ける、素子
の分光透過率特性を示したものである。
N)と電界を印加しない場合(OFF)に於ける、素子
の分光透過率特性を示したものである。
第3図に示す様に、電界ON時で90%近い透過率が使
用波長域全般に亘って得られ、電界OFF時で図示され
る分光透過率が得られる為、例えば被変調光としてλ=
400〜700 m mの可視光を用いれば、電界ON
で白色表示が行える。
用波長域全般に亘って得られ、電界OFF時で図示され
る分光透過率が得られる為、例えば被変調光としてλ=
400〜700 m mの可視光を用いれば、電界ON
で白色表示が行える。
従って、本実施例によれば、この様な表示を行う場合に
も、入射光の偏光状態に依らず、安定したコントラスト
が得られ、表示品位を向上させる。
も、入射光の偏光状態に依らず、安定したコントラスト
が得られ、表示品位を向上させる。
又、本実施例の光変調素子も所定の面内に2次元回折格
子を形成出来た為、作成が容易で素子の薄型化を図るこ
とが可能となった。又、従来に比して印加電圧を低(す
ることが出来、低消費電力の光変調素子とすることが出
来た。
子を形成出来た為、作成が容易で素子の薄型化を図るこ
とが可能となった。又、従来に比して印加電圧を低(す
ることが出来、低消費電力の光変調素子とすることが出
来た。
尚、各ブロック21の大きさは30μm角程度8小さい
為、目視によるブロック21の識別は困難である。従っ
て表示素子として用いても何ら支障をきたすことがない
。
為、目視によるブロック21の識別は困難である。従っ
て表示素子として用いても何ら支障をきたすことがない
。
このブロック21の識別や作成の容易性、及び変調機能
の安定化の点を考慮し、本発明者らが検討したところに
よると、光変調部を成す各ブロック21の大きさは面積
にして100μd〜1000μばの範囲内であることが
望ましい。
の安定化の点を考慮し、本発明者らが検討したところに
よると、光変調部を成す各ブロック21の大きさは面積
にして100μd〜1000μばの範囲内であることが
望ましい。
第4図(a)、 (b)は第2図(a)、 (b)
で示した光変調素子の回折格子ブロック8の他の構造例
を示す模式的平面図である。
で示した光変調素子の回折格子ブロック8の他の構造例
を示す模式的平面図である。
同図に於いて、8は回折格子から成るブロック、7は各
ブロック8の格子溝方向、又溝部に封入した液晶の配向
方向を示す矢印を示している。
ブロック8の格子溝方向、又溝部に封入した液晶の配向
方向を示す矢印を示している。
第4図(a)はブロック8を入射光から見て三角形状と
し、第4図(b)はブロック8を入射光から見て六角形
状としたものである。言うまでもなく、第4図(a)、
(b)の複数のブロック8の溝方向は全体としてラ
ンダムに形成されており、上述の第2図(n)、 (
b)で示した素子同様の効果を示す。
し、第4図(b)はブロック8を入射光から見て六角形
状としたものである。言うまでもなく、第4図(a)、
(b)の複数のブロック8の溝方向は全体としてラ
ンダムに形成されており、上述の第2図(n)、 (
b)で示した素子同様の効果を示す。
この様に、本実施例に於いてはブロック8の形状には何
ら制限はない。
ら制限はない。
但し、変調効率を最大限に高める為には、各ブロック8
間には出来るだけ隙間がない様にする必要が有り、第2
図及び第4図に示す通り各ブロック8を密に構成しなけ
ればならない。
間には出来るだけ隙間がない様にする必要が有り、第2
図及び第4図に示す通り各ブロック8を密に構成しなけ
ればならない。
この為にも各ブロック21の形状は多角形状であること
が望ましく、作成も容易になる。
が望ましく、作成も容易になる。
以上示した実施例に於いては、屈折率可変物質として液
晶をとりあげて説明したが、これ以外にも光学的異方性
をもつ屈折率可変な物質であれば、本発明に適用可能で
ある。
晶をとりあげて説明したが、これ以外にも光学的異方性
をもつ屈折率可変な物質であれば、本発明に適用可能で
ある。
又、回折格子の形状は、その格子断面が矩形状であるも
の、三角波状であるもの、正弦波状であるものなど種々
の形状を選択出来る。とくに矩形状断面をもつ回折格子
は分光特性が強く、色表示を行うのに好適である。逆に
三角波状や正弦波状の断面をもつ回折格子は分光特性が
フラットに近(、白黒表示又は波長に依らない光スィッ
チなどに好適である。
の、三角波状であるもの、正弦波状であるものなど種々
の形状を選択出来る。とくに矩形状断面をもつ回折格子
は分光特性が強く、色表示を行うのに好適である。逆に
三角波状や正弦波状の断面をもつ回折格子は分光特性が
フラットに近(、白黒表示又は波長に依らない光スィッ
チなどに好適である。
本発明に係る光変調素子は、上記各実施例で示した様に
回折格子と屈折率可変物質との屈折率を、ある状態でマ
ツチングさせることにより、入射光の偏光状態に係わり
な(全透過状態を得ることが出来る。この状態は表示素
子に於る非表示状態に対応させることが出来、光の利用
効率、高コントラストの点でこの種の表示素子として用
いるに極めて有用な光変調素子となる。
回折格子と屈折率可変物質との屈折率を、ある状態でマ
ツチングさせることにより、入射光の偏光状態に係わり
な(全透過状態を得ることが出来る。この状態は表示素
子に於る非表示状態に対応させることが出来、光の利用
効率、高コントラストの点でこの種の表示素子として用
いるに極めて有用な光変調素子となる。
例えば、カメラのファインダー内表示素子として用いれ
ば、非表示状態で被写体からの光を全透過させ、表示時
には被写体像に表示パターンをスーパーインポーズさせ
て観察することが出来、極めて興味深いファインダー内
表示を行うことが出来る。
ば、非表示状態で被写体からの光を全透過させ、表示時
には被写体像に表示パターンをスーパーインポーズさせ
て観察することが出来、極めて興味深いファインダー内
表示を行うことが出来る。
この素子は従来の液晶表示素子と異なり偏光板等が不要
である為、ファインダーを明る(保ったまま表示機能を
付加出来るという優れた利点をもつ。
である為、ファインダーを明る(保ったまま表示機能を
付加出来るという優れた利点をもつ。
以上、本発明によれば、光変調部を成す回折格子部を複
数のブロックに区分けし、複数のブロックを成す位相型
回折格子の溝方向(格子線方向)が回折格子郡全体でほ
ぼランダムになる様にしたことにより、セルギャップを
決定する回折格子の実効的高さを従来の半分としたまま
で、入射光の偏光状態に依らない効率的な光変調を可能
にした。
数のブロックに区分けし、複数のブロックを成す位相型
回折格子の溝方向(格子線方向)が回折格子郡全体でほ
ぼランダムになる様にしたことにより、セルギャップを
決定する回折格子の実効的高さを従来の半分としたまま
で、入射光の偏光状態に依らない効率的な光変調を可能
にした。
又、屈折率可変物質として液晶を使用する場合に、液晶
の配向状態にゆらぎがあったとしても、液晶の配向方向
が変調部会体で予めランダムとなっている為、光変調素
子自身の機能が液晶の配向状態に左右される割合は小さ
く、常時安定した光変調が行える。
の配向状態にゆらぎがあったとしても、液晶の配向方向
が変調部会体で予めランダムとなっている為、光変調素
子自身の機能が液晶の配向状態に左右される割合は小さ
く、常時安定した光変調が行える。
第1図は本発明に係る光変調素子の基本構成図。
第2図(a)は本発明に係る光変調素子の一実施例を示
す概略構成図。 第2図(b)は第2図(a)に示す光変調素子の回折素
子部を示す模式的平面図。 第3図は第2図(a)に示す光変調素子によりランダム
な方向に偏光した光を変調した時の、電界印加時と電界
無印加時に於る素子の分光透過率特性を示す図。 第4図(a)、 (b)は回折格子部を成すブロック
の他の形態を示す模式的平面図。
す概略構成図。 第2図(b)は第2図(a)に示す光変調素子の回折素
子部を示す模式的平面図。 第3図は第2図(a)に示す光変調素子によりランダム
な方向に偏光した光を変調した時の、電界印加時と電界
無印加時に於る素子の分光透過率特性を示す図。 第4図(a)、 (b)は回折格子部を成すブロック
の他の形態を示す模式的平面図。
Claims (1)
- 基板と該基板上に形成された位相型回折格子部と該回折
格子部の溝部に配された複屈性を有する屈折率可変物質
と該物質の屈折率を変化させる為の制御部材とを有する
光変調素子であって、前記回折格子部が複数のブロック
に区分され、該複数のブロックを成す回折格子の溝方向
が前記回折格子部全体でほぼランダムになる様に構成し
たことを特徴とする光変調素子。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8526787A JPS63250621A (ja) | 1987-04-07 | 1987-04-07 | 光変調素子 |
US07/771,532 US5148302A (en) | 1986-04-10 | 1991-10-07 | Optical modulation element having two-dimensional phase type diffraction grating |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8526787A JPS63250621A (ja) | 1987-04-07 | 1987-04-07 | 光変調素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63250621A true JPS63250621A (ja) | 1988-10-18 |
Family
ID=13853799
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8526787A Pending JPS63250621A (ja) | 1986-04-10 | 1987-04-07 | 光変調素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63250621A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0933914A (ja) * | 1995-07-11 | 1997-02-07 | F Hoffmann La Roche Ag | 偏光パターンを移動するための装置 |
JP2000507719A (ja) * | 1996-03-29 | 2000-06-20 | アライアント・テクシステムズ・インコーポレーテッド | 液晶類を配向するための方法及び材料と液晶光学要素 |
-
1987
- 1987-04-07 JP JP8526787A patent/JPS63250621A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0933914A (ja) * | 1995-07-11 | 1997-02-07 | F Hoffmann La Roche Ag | 偏光パターンを移動するための装置 |
JP2000507719A (ja) * | 1996-03-29 | 2000-06-20 | アライアント・テクシステムズ・インコーポレーテッド | 液晶類を配向するための方法及び材料と液晶光学要素 |
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