JPS632502B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、中波送信アンテナを利用した中波放
送に使用する音声プログラム中継用マイクロ波受
信装置に関する。

スタジオから送出される音声プログラム信号を
中波送信所へ伝送する為の中継用受信アンテナは
中波放送用の送信アンテナに取付けられる場合が
ある。この場合、大電力の中波放送用送信アンテ
ナは、一般的に大地と絶縁されたアンテナが使用
されているので、中継用受信アンテナ及び受信フ
イーダに、中波放送用電波が誘起しない様にする
必要がある。

従来のマイクロ波受信装置における誘起阻止対
策を第１図に示す。図で中波放送機１の出力は送
信フイーダ２を経由して碍子３により大地と絶縁
された送信アンテナ４より電波として発射され
る。送信アンテナ４に取付けられた中継用受信ア
ンテナ５の出力は受信フイーダ６及び９の途中に
設けられた。コイル状のフイーダ７の外導体コイ
ルと外付のコンデンサ８とで構成される並列共振
回路により、中波放送用電波のみが阻止され、中
継用受信装置１０に送出している。第２図は、第
１図に示されたコイル状のフイーダ７と外付コン
デンサ４とで構成された並列共振回路の拡大図で
ある。

従来の装置において中継装置の伝送周波数帯が
2GHz以下のUHF帯を使用する場合は、受信フ
イーダとして屈曲性の良好な同軸ケーブルが使用
可能であるので第１図に示す様にコイル状のフイ
ーダ７を構成することが出来るが、中継装置の伝
送周波数帯が3GHz以上のSHF帯を使用する場
合、受信フイーダとして屈曲性が良好でない導波
管を使用する為、コイル状のフイーダ７を構成す
ることが困難になる欠点があつた。

本発明の目的は3GHz以上のSHF帯において
も、受信アンテナ及び受信フイーダに誘起した中
波放送用電波が充分阻止出来るマイクロ波受信装
置を提供することである。

本発明においては、受信フイーダに誘気された
放送波を阻止する為に１対のマイクロ波アンテナ
を10ｍ以内の至近距離にて空間結合させることに
より、マイクロ波と放送波とを分離している。す
なわち１対の小型SHFアンテナとして電磁ラツ
パや１ｍφ以下のパラボラアンテナ等を使用し、
対向距離を１ｍ以内に設置すれば低損失で小型化
されたマイクロ波受信装置が提供可能になる。

次に本発明の一実施例を示した図面を参照して
本発明を詳細に説明する。第３図は本発明の一実
施例を示しており、受信アンテナ５にて受信され
た中継用SHF信号は受信フイーダ６及び９の途
中に設けられた一対のSHFアンテナ７′及び８′
により、中波放送用電波のみが阻止され、中継用
受信装置１０に送出している。この様に、SHF
アンテナ７′及び８′を至近距離内で対向させて、
空間結合させることにより、希望SHF信号は、
通過するが、受信アンテナ５及びフイーダ６に誘
起された中波放送用電波は、阻止することが出来
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、中継用伝送周波数としてUHF帯を
使用した場合の受信方式を示す。第２図は、第１
図中のコイル状フイーダ及び外付コンデンサーか
ら構成される並列共振回路の拡大図である。第３
図は本発明の一実施例を示しており、中継用伝送
周波数としてSHF帯を使用した場合を示す。 図において、１：中波放送機、２：中波用送信
フイーダ、３：碍子、４：絶縁型中波用送信アン
テナ、５：中継用受信アンテナ、６：受信フイー
ダ、７：コイル状の受信フイーダ、７′，８′：１
対のマイクロ波アンテナ、８：外付コンデンサ、
９：受信フイーダ、１０：中継用受信装置、１
１：受信フイーダとして同軸ケーブルを使用した
場合の中心導体部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 中波放送用の絶縁型送信アンテナにSHF帯
   を使用した音声プログラム中継用の受信アンテナ
   を取付け、前記受信アンテナから中継用受信装置
   へ、SHF信号を伝送するとき空間結合された１
   対のSHFアンテナを設けることを特徴とするマ
   イクロ波受信装置。