JPS6324529A - 真空管のベースの製造方法および該方法を実施するための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、成形後に内部導線を切断する必要のない真空
管の口金の製造方法およびこの方法を実施するための装
置に関する。

従来の技術 一般に、真空管の口金を製造するにははっきりと分かれ
た２つの工程が必要とされる。第１の工程はプレス工程
である。この工程には、２つの溶融ガラス片の間に導線
を埋め込み、全体を鋳型成形して所定の形状および品質
をもつ部品にする操作が含まれる。この部品を以後「機
械成形口金」と呼ぶ。この２つの操作を実行するため、
下部鋳型中にあらかじめこの目的で設置されている収容
部内に自動的に導線が装着される。次に、ガラス片がこ
の下部鋳型に装入されて、軟化するまで加熱される。続
いて上部鋳型がこのガラスに押しつけられてガラスが成
形される。これと同じ加熱／プレス操作を３回繰返して
高品質の最終製品を製造する。プレス操作中は、導線−
本ごとにひとつずつおもりを取り付けて各導線を対応す
る収容部の底に接触させた状態にする。おもりはそれぞ
れ独立に取りはずし可能となっている。第２の工程は仕
上げ工程である。この工程には多数の操作が含まれるが
、その中の一操作として導線の「内部」部分を所望の長
さに切断する操作がある。一般に、内部部分は互いに長
さが異なっている。各内部部分は後に真空管の各電極端
子に接続されることになる。

発明が解決しようとする問題点 仕上げ工程にこの切断操作が含まれているため、多くの
不都合なことがある。特に、口金のシール部分に応力が
発生するため、この部分のガラスがもろくなるとか、導
線は一般にニッケルを主成分とするため切断しにくいこ
とから切断具の維持費が高く、保守が難しいといったこ
とがある。

本発明は、口金の仕上げ工程に導線の切断操作を含まず
、簡単で迅速な口金の製造方法を提供することを目的と
する。

本発明のもうひとつの目的は、自動製造工程に組み込む
ことができ、しかもコストを安くして上記の製造方法を
実行することのできる装置を提供することである。

問題点を解決するための手段 本発明によれば、成形後に内部導線を切断する必要のな
い真空管の口金の製造方法であって、導線を前もって所
望の長さに切断し、該導線を公知の下部鋳型内の所定の
位置に装着し、ガラス片を該下部鋳型上に配置し、その
上方に上部鋳型を配置し、該上部鋳型の上に互いに独立
な複数のおもりを配置して、介在する各スペーサの上端
、すなわち該上部鋳型を貫通する各導線の上端に載せ、
次いで通常の方法で口金を製造することを特徴とする方
法が提供される。

本発明によればさらに、真空管の口金の製造装置であっ
て、口金を貫通する導線の収容部を有する下部鋳型と、
該下部鋳型の収容部に対応する導線貫通孔を有する上部
鋳型とを備え、互いに同等な穴が該貫通孔と同軸に上部
鋳型の上面に設けられ、スペーサが該穴内に配置され、
導線と同数の互いに独立なおもりが上部鋳型の上面で該
スペーサ上に配置されていることを特徴とする装置が提
供される。

導線の長さに応じてスペーサには穴をあけなかったり、
盲穴あるいは貫通穴を設けたりする。盲穴または貫通孔
の直径は導線の直径とほぼ同じにする。

本発明は、添付の図面を参照した実施例に関する以下の
説明により、よりよく理解できるであろう。ただし、本
発明がこの実施例に限定されることはない。

実施例 以下に説明する方法およびこの方法を実施するための装
置は、多数の金属製導線が丸いカニラス板を貫通してい
る真空管の口金に関するものである。

この口金は例えばテレビの陰極線管に用いられる。

口金の製造が終わると、各導線は一群の電極または電子
銃に溶接され、ガラス板は内部が真空の真空管または陰
極線管の管球部分に溶接される。

第１図に示すように、従来は、使用する下部鋳型１には
適当な開口形状の開口部２Ａを有する軸方向の貫通孔２
が備えられていた。この貫通孔２には複数の盲穴（収容
部）２Ｂがすべて同じ深さにあけられており、各盲穴２
Ｂの軸は一般に円周上で互いに等距離の位置に配置され
ている。導線、例えば図に一本のみ示した導線３は、盲
穴２Ｂに挿入される。上部鋳型４は一般に円盤の形状で
ある。この円盤は下面には開口部２Ａとほぼ相補的な形
の突起１４Ａを備え、上面には断面が円で突起部４Ａと
同軸の中空円筒４Ｂを備える。上部中空円筒４Ｂの内径
は盲穴２Ｂが配置されている円の直径よりも大きい。こ
のような上部鋳型４が下部鋳型１の上方に配置されて、
両鋳型の間に適当な形状のガラス片がはさみ込まれる。

上部鋳型４は、２つの鋳型が鋳造位置にあるときに盲穴
２Ｂと一直線に並ぶ互いに同等な一連の貫通孔、例えば
貫通孔５を備える。このため、ガラス片が定位置に納ま
ったときに導線３は貫通孔５を通過して上部鋳型４の上
面かられずかに突出する。厚い円盤を分割した扇形の形
状をもつ個々に独立したおもり６　（この円盤の直径は
中空円筒４Ｂの内径よりもわずかに小さく、扇形の中心
角は隣接する貫通孔５のなす中心角にほぼ等しい）が、
中空円筒４Ｂの内部で各導線３の端部に載るように配置
されている。

従来のこの装置を用いると、導線の下部がすべて同じ長
さの口金が得られる。各導線の下部に接続されることに
なる電極は口金から等距離であるとは限らないため、下
部を切断することになる導線もある。面倒でコストを上
昇させるこの切断操作を行わなくてもすむように、本発
明では導線を前もって切断しておくが、そのために上部
鋳型を変形する。ただし、下部゛鋳型は変形しない。変
形した上部鋳型について第２図〜第４図を参照して以下
に説明する。もっとも長い導線は参照番号３Ｂで表わし
く第３図）、もっとも短い導線は参照番号３Ａで表わし
く第２図）、中間の長さの導線は参照番号３Ｃで表わす
（第４図）。図面を簡潔にするため、中心の長さの導線
は１本のみしか示していない。しかし、もちろん様々な
長さの中間長導線を複数本口金に取りつけることができ
る。

本発明による新しい上部鋳型７は、従来の上部鋳型と形
状、大きさとも同じである。しかも、使用するおもり６
も同じである。

上部鋳型７の上面において従来の上部鋳型４の貫通孔５
と同じ０位置に円形の穴８を設ける。穴８の深さは、（
もっとも長い）導線３Ｂと（もっとも短い）導線３Ａの
長さの差にほぼ等しい。もちろん、穴８の近傍での上部
鋳型７の厚さは穴８の深さよりも大きい。穴８の直径は
貫通穴５の直径よりも大きい。例えば、穴８の直径は貫
通穴５の直径よりも６ｍｍ以上大きい。穴８と同軸に貫
通孔５と同じ直径の貫通孔９を設ける。

穴８の中に各導線３Ａ、３Ｂ、３Ｃの長さに応じてそれ
ぞれ異なるスペーサ１０．１１．１２を配置して導線間
の長さの違いを相殺する。もっとも短い導線３Ａの場合
は完全に埋まったスペーサ１０である。これに対しても
っとも長い導線３Ｂの場合は、（下部鋳型の盲穴２Ｂ内
の軸方向の穴と同様）導線よりもほんのわずかに大きな
直径の貫通孔が軸方向に設けられたスペーサ１１である
。スペーサ１１を上部鋳型内に配置するのは導線３Ｂの
位置決めのみが目的である。中間長の導線、例えば導線
３Ｃの場合は、もっとも短い導線と問題となっている中
間長の導線の長さの差に等しい深さをもつ軸方向の盲穴
を備えるスペーサ１２を配置する。もちろん、上部鋳型
７内にスペーサを配置する際には盲穴を下部鋳型１の方
向に向ける。

第５図に示した本発明の別の実施例では、従来と同じ上
部鋳型４を使用する。従来の下部鋳型１と同じ形状で同
じ大きさの下部鋳型１３には、盲穴２Ｂと同じ軸をもつ
盲穴１４を設ける。しかし、この盲穴１４の深さは穴８
の深さよりもわずかに深くし、直径は導線の直径よりも
大きくする。盲穴１４の直径は、例えば先に説明した穴
８の直径と等しくする。盲穴１４内には第２図〜第４図
の実施例の場合と同様のスペーサを配置する。例えば第
５図に示した中間長の導線３Ｃの場合、第４図のスペー
サ１２と同様のスペーサ１２Ａを用いる。しかし、この
スペーサ１２Ａはスペーサ１２よりもわずかに長い。す
なわち、スペーサ１２Ａの長さは盲穴１４の深さとほぼ
等しい。例えばもっとも短い導線３Ａの場合には貫通孔
を設けたスペーサを用いることができるが、この導線３
Ａのような導線は端部だけがようやく貫通孔５により位
置決めされる。このようなことを避けるため、もっとも
短い導線の場合にはスペーサ１２と同様のスペーサを用
いる。すなわち、導線の上端部がガイドされるよう盲穴
を備えるスペーサを用いる。先に述べたように、この場
合のスペーサは第２図〜第４図に示した実施例のスペー
サよりも長いのでこのようなことが可能になる。もちろ
ん、下部鋳型の盲穴１４の深さの増加分を相殺するため
に、もっとも長い導線３Ｂに対しては貫通孔ではなく盲
穴が設けられているスペーサを用いる。しかし、この盲
穴の深さは穴８の深さと同じにする。

以上により、口金のガラス板内に固定される導線がどの
ような長さであろうとも、もっとも長い導線の上端およ
び／または全スペーサ１０．１１．１２の上面がほぼ同
じ高さ位置に達する（すなわち、下部鋳型１と上部鋳型
７に共通する軸に垂直な平面内に存在する）ことがわか
る。これは、おもり６が従来の鋳型の場合と同じ機能を
果たすことを意味する。もちろん、盲穴２Ｂが常にすべ
て同じ深さであることから、導線の真空管外部接続プラ
グを形成する部分はすべて同じ長さである。この真空管
には機械成形口金が接続されることになる。

これに対して、導線の真空管内部に存在する部分はこの
真空管の電極に接続するのに適したそれぞれ異なる長さ
となっている。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の口金製造装置の断面図であり、第２図
は、本発明の口金製造装置における中実のスペーサを備
える部分の断面図であり、第３図は、本発明の口金製造
装置における貫通孔を有するスペーサを備える部分の断
面図であり、第４図は、本発明の口金製造装置における
盲穴を有するスペーサを備える部分の断面図であり、第
５図は、本発明の口金製造装置の別の実施例における盲
穴を有するスペーサを備える部分の断面図である。 （主な参照番号）　　　　　′ １．１３・・下部鋳型、　２．　５．　９・・貫通孔、
２Ａ・・開口部、　　　２Ｂ、Ｌ４・・盲穴、３．３Ａ
、３Ｂ、３Ｃ・・導線、 ４．７・・上部鋳型、　４Ｂ・・中空円筒、６・・おも
り、　　　　　８・・穴、 １０、１１．１２．１２Ａ・・スペーサ特許出願人　　
　ビデオカラー　ニス、アー。

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. （１）成形後に内部導線を切断する必要のない真空管の
   口金の製造方法であって、導線を前もって所望の長さに
   切断し、該導線を公知の下部鋳型内の所定の位置に装着
   し、ガラス片を該下部鋳型上に配置し、その上方に上部
   鋳型を配置し、該上部鋳型の上に互いに独立な複数のお
   もりを配置して、介在する各スペーサの上端、すなわち
   該上部鋳型を貫通する各導線の上端に載せ、次いで通常
   の方法で口金を製造することを特徴とする方法。
2. （２）真空管の口金の製造装置であって、口金を貫通す
   る導線の収容部を有する下部鋳型と、該下部鋳型の収容
   部に対応する導線貫通孔を有する上部鋳型とを備え、互
   いに同等な拡径穴が該貫通孔と同軸に上部鋳型の上面に
   設けられ、スペーサが該穴内に配置され、導線と同数の
   互いに独立なおもりが上部鋳型の上面で該スペーサ上に
   配置されていることを特徴とする装置。
3. （３）最長導線と協働するスペーサは貫通孔を備え、最
   短導線と協働するスペーサは孔を備えず、中間長の導線
   と協働するスペーサは深さが該中間長の導線と最短導線
   の長さの差に等しい盲穴を備えることを特徴とする特許
   請求の範囲第２項に記載の装置。
4. （４）上記スペーサの長さは、最長導線と最短導線の長
   さの差に等しいことを特徴とする特許請求の範囲第２項
   または第３項に記載の装置。
5. （５）真空管の口金の製造装置であって、口金を貫通す
   る導線用の盲穴を有する下部鋳型と、導線貫通孔を有す
   る上部鋳型とを備え、該貫通孔の直径は導線の直径とほ
   ぼ等しく、該貫通孔は下部鋳型の上記盲穴に対応し、該
   盲穴の直径は導線の直径よりも大きく、該盲穴内にはス
   ペーサが配置され、導線と同数の互いに独立なおもりが
   上部鋳型の上面で該スペーサ上に配置されていることを
   特徴とする装置。
6. （６）上記スペーサの長さは最長導線と最短導線の長さ
   の差よりも所定値、すなわち少なくとも数ｍｍ長く、該
   スペーサは、対応する導線と最短導線の長さの差よりも
   上記所定値だけ深い盲穴を備えることを特徴とする特許
   請求の範囲第５項に記載の装置。