JPS632415B2 - - Google Patents

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JPS632415B2
JPS632415B2 JP57103905A JP10390582A JPS632415B2 JP S632415 B2 JPS632415 B2 JP S632415B2 JP 57103905 A JP57103905 A JP 57103905A JP 10390582 A JP10390582 A JP 10390582A JP S632415 B2 JPS632415 B2 JP S632415B2
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acid
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な抗ガン物質に関する。更に詳し
くは溶血性連鎖球菌の菌体構成成分である抗ガン
物質に関する。 溶血性連鎖球菌(Streptococcus pyogenes)
は丹毒、敗血症、産褥熱等の病原菌である。しか
しながら溶血性連鎖球菌の一部が抗腫瘍活性を有
していることは古くから知られており、今日、臨
床的にも抗ガン剤として用いられるようになつて
いる。 岡本らは、溶血性連鎖球菌の抗腫瘍活性は溶血
性連鎖球菌のストレプトリジンS(Streptolysin
S)の産生能と密接な関係があり、ストレプトリ
ジンSの産生能を有する溶血性連鎖球菌をストレ
プトリジンS産生能を維持した培養条件で培養す
ることにより、抗腫瘍物質が産生されることを明
らかにしている。(GANN,55,225〜232,
June,1964;Japan J.Exp.Med.34(3),109〜
118,1964;および金沢大学がん研究所年報、1
巻、141〜153,1967参照)。 また、溶血性連鎖球菌から抗腫瘍物質を製造す
る方法としては、従来いくつかの方法が知られて
いる(特公昭38−1647号、特公昭48−43841号お
よび特公昭49−6096号公報、並びに英国特許第
1153113号明細書参照)。 このうち、特公昭48−43841号は、溶血性連鎖
球菌を機械的手段により破砕して無細胞抽出液を
製造し、硫酸アンモニウムで塩析し、50〜80%飽
和硫酸アンモニウム濃度で沈殿を析出せしめ、次
いでイオン交換体あるいはゲル過剤と接触せし
め、精製された抗腫瘍物質を製造する方法を開示
している。同公報の記載によれば、この精製され
た抗腫瘍物質は蛋白質であつて糖を含まず、セフ
アデツクスG−200によつて測定した分子量は2.0
×105の分子量を示し、そしてPH5で5℃に保つ
と24時間以内にかなり失活する。 本発明の抗ガン物質は、溶血性連鎖球菌の菌体
(生菌又はペニシリン等により処理して死滅させ
た菌体のいずれでもよい)を機械的に破砕し、得
られた破砕物をPH約7.5の緩衝溶液で抽出して抽
出物を得、この抽出物から未破砕菌、破砕菌の細
胞膜、リボゾーム分画を分類除去し、得られた活
性成分を含む画分に、温度処理、DNA除去、透
析、遠心分離あるいは硫安分画等の操作を施し、
次いで得られた画分をハイドロホビツクインタラ
クシヨンクロマトグラフイー
(hydrophobicinteraction chromatagraphy)に
付すことにより製造することができる。 かくして得られた本発明の抗ガン物質は、上記
操作につづいてさらにイオン交換クロマトグラフ
イー、ゲル過クロマトグラフイーに付すことが
でき、さらに蒸留水に対し透析することもでき、
それによつて更に活性の高められた状態で提供す
ることができる。 本発明で提供される抗ガン物質は、糖蛋白質で
あつて(後記、パス染色の項(d)および糖分析の項
(g)参照)且つゲル過カラムクロマトグラフイー
によれば牛血清アルブミン(平均分子量67000)
よりも大きく牛γ−グロブリン(平均分子量
160000)よりも小さい分子量を持つている(後
記、ポリアクリルアミドゲル電気泳動法の項(b)参
照)。 本発明の活性成分は例えば、第1表に示したよ
うに順次分離、精製し、取得される。 【表】 本発明の活性成分は、等電点が4よりも高く、
且つ5よりも低い両性物質であり、糖蛋白質の特
性を示し、ゲル過カラムクロマトグラフイーに
よれば、その分子量は牛血清アルブミン(平均分
子量67000)よりも大きく牛γ−グロブリン(平
均分子量160000)よりも小さい。また、ポリアク
リルアミド(7.5%)ゲル電気泳動法によれば0.5
〜0.6のRf値を示し、主たるアミノ酸成分として
アスパラギン酸、グルタミン酸、バリン、ロイシ
ン、イソロイシン、リジンおよびアルギニンを含
有する。 本発明の活性成分は、in vitroおよびin vivo
の試験で優れた抗ガン活性を示し、そして毒性を
有さないかあるいは有していても非常に小さい。 本発明の活性成分は、非経口的に又は経口的
に、好ましくは非経口的に例えば静脈内、皮下、
腹腔内、直腸内に投与することができる。 本発明の活性成分は、患者の病状、年令、体重
等によつて異なるが、通常約1mg〜約100mg/Kg
体重、好ましくは約1〜約40mg/Kg体重の投与量
で、1日1回〜数回に分けて患者に投与すること
ができる。 本発明の活性成分は単独で、又は薬学的に許容
される担体あるいは希釈剤等と一緒に投与するこ
とができる。例えば、注射剤として用いる場合に
は、生理的食塩水に溶解して用いることができ
る。注射剤は注射液として予めアンプルに詰めて
おくことができるが、注射の直前に本発明の活性
成分の凍結乾燥品を生理的食塩水に溶解して調製
することもできる。 以下に実施例を記載し、本発明を更に詳細に説
明する。 実施例 菌体の培養 溶血性連鎖球菌Su株をウツドおよびガンザラ
ス(Wood、A.J.and、Gunsalus I.C)の培地(J.
Bacteriol.,44,333〜341(1942)参照)180中
で37℃で12時間培養した。 菌体からの有効構成画分の分離 培養後の培養液を連続遠心分離機(日立製作所
製20PR遠心機、RPRC−18ローターを使用)に
かけ437.8gの湿菌体を得た。泥状の湿菌体(菌
泥)を緩衝液MT−75(10mM酢酸マグネシウム
を含有する10mMトリスハイドロキシアミノメタ
ン緩衝液を濃塩酸でPH7.5としたもの)の充分量
で充分に洗滌した。得られた洗滌菌1容にガラス
ビーズ4容およびMT−7571容を加えて混合し軟
混合泥を得た。この軟混合泥を振動発生セル破砕
機(Vibrogen Cell Mill、西独国、Edmond−
Wehler社製)を用いて氷冷下、4600r.p.m.の条件
下で20分間機械的に破砕せしめた。得られた破砕
物を湿菌体量の4倍量のMT−75を用いてガラス
ブフナーロート上で洗滌し、菌破砕体液を分離し
た。この過液に17500×g、20分間の遠心分離
を2回施し、未破砕菌および破砕菌の細胞膜を沈
殿せしめ上澄液を沈殿から分離した。この上澄液
にさらに105000×g、2時間の遠心を施して
(Beckmann社製超遠心分離機L3−50)リボゾー
ム分画を取り除き、黄色透明な超遠心上澄液(以
下SCEという)3008mlを得た。このSCEを45℃で
30分間加熱処理し、生じた沈殿を31200×g、30
分間の遠心分離で除去した、この上澄液に、20%
ストレプトマイシン(明治製菓(株)製)含有の
DBA−85〔X塩化ナトリウム0.14M、塩化カリウ
ム27mM、リン酸二ナトリウム12水塩8.1mMお
よびリン酸−カリウム1.5mMを含む水溶液(以
下、Dulb−ecco−基礎液A液という)−「組織培
養」25〜27頁、1964年朝倉書店発行参照−を20%
水酸化カリウム水溶液で約PH8.0に調節したもの〕
を撹拌しながら徐々に上記上澄液の1/2容添加し、
一晩静置して生成した沈殿(主として、DNAと
ストレプトマイシンとの結合物)を、17500×g
30分間の遠心分離により除去せしめた。得られた
上澄液をセルローズチユーブに入れ充分量の
DBA−75(Dulbecco−基礎液A液)を外液とし
て透析を行つた。外液は数回交換した。この被透
析液に55%硫安飽和となるように細末硫安を添加
した。(Data for Biochemical Research,
edited by R.M.C.DA−WSOM et.al.1969年、第
2版、616頁の表参照)。2時間〜1晩放置後、こ
の55%硫安飽和被透析液を31200×g、30分間の
遠心分離に付し、上澄液を分離した。この上澄液
に70%硫安飽和となるように細未硫安を再び添加
し、上記と同様に遠心分離を行ない、その沈殿画
分を得た。この沈殿画分を10mMリン酸カリウム
緩衝液(PH7.0)200mlに溶解せしめ、同じ緩衝液
に対して透析せしめた。ここに、189mlの黄色の
被透析液を得た。この189mlの被透析液(有効構
成画分)は、標準糖蛋白質として結晶牛血清アル
ブミン(ARMOUR Pharmaceutical Co.製)を
用いLowry等の方法(J.Biol.Chem.193,265
(1951)参照)に従つて含有総蛋白質を測定した
ところ4.3gの蛋白質(牛血清アルブミンの量と
して、以下同じ)を含有していた。 有効構成画分からの有効構成成分の分離・精製 (1);ハイドロホビツクインタラクシヨンクロマト
グラフイー(hydrophobic interaction
chromatography): 上記有効構成画分を蛋白質濃度が15mg/mlとな
るように希釈し、これに50%硫安飽和となるよう
に細末硫安を撹拌しながら徐々に2時間を要して
添加し、一夜静置した。この液を31200×g、20
分間の遠心分離に付し、上澄液87ml(総蛋白質量
1000mg)を得た。この上澄液を、50%飽和の硫安
を含有した10mMリン酸カリウム緩衝液(PH7.0)
で予め平衡化しておいたオクチル−セフアローズ
CL−4B(Octyl−Sepharose CL−4B,
Pharmacia Fine Chemicals社製)のカラム(エ
クセルクロマトカラム;2.6×40cm)上に添加し、
硫安濃度を下げ、一方エチレングリコール(和光
純薬社製)濃度を上げるいわゆるクラジエント溶
出法(最終濃度は硫安0%、エチレングリコール
50%、総容積2)で溶出した。流速はポンプ
(10200PERPEX PERISTALTIC PUMP,
LKB社製)で13.5ml/hr/cm2に調節し、溶出液
は10mlずつに分画した。(ULTRORAC
FRACTION COLLECTOR 7000,LKB社製)。 溶出終了後、各画分の280nmにおける吸光度
(DBS−70 SPECTROPHOTO−METER
Beckman−Toshiba社製、1cmセル使用)と伝
導度(EXPANDOMATIC SS2,Beckman−
Toshiba社製使用)を測定した。また、適宜に溶
出試験管を取りその内容の一部をDBA−75に対
して透析し、被透析液について、Lowry法によ
る蛋白質量、および組織培養法による抗ガン活性
を測定した。その結果を添付図面の第1図に示し
た。比較的高い活性を示した画分(フラクシヨン
番号84〜90)を集め、限界過器(UHP−62型、
東洋ろ紙社製)と東洋ウルトラフイルターUK−
10を用い3Kg/cm2の窒素ガス加圧下で濃縮した。
濃縮中にできた僅かの浮遊物を17500×g、20分
間の遠心分離によつて取り除き、得られた溶液を
10mMリン酸カリウム緩衝液(PH7.0)に対して
透析した。かくして、上記189mlの有効構成画分
(総蛋白質量4.3g)から被透析液(1段精製画
分)45.5ml(総蛋白質量407mg)が得られた。 なお、組織培養による抗ガン活性は次のように
して求めた。:Eagle MEM培地(日水製薬(株)製)
に、馬血清及び牛胎児血清(いずれもGIBCO社
製)を加えた培地を用い、また細胞としては、ハ
ムスター胎児肺臓由来の株化THEL細胞を用い
た。試験液(各画分の透析液)をリン酸緩衝塩類
溶液(PBS)に溶解させた後孔径0.22μのミリポ
アフイルターで過除菌し、5mlの培地と1×
105個の細胞とを入れたシヤーレ(Falcon
Plastic dish)に、蛋白質の終濃度が0.5μg/ml
となるように加えた。別に対照のため試験液を加
えず細胞のみを入れたシヤーレも用意した。これ
らのシヤーレを炭酸ガス培養器(池本理化工業
(株))、B型)中に入れ、37℃で約72時間培養した。
培養終了後、トリプシン処理によつて細胞をはが
し、10mlのPBSに懸濁させて、コールターカウ
ンター(Coulter Electronics Inc.製)で細胞数
を計測した。対照シヤーレの細胞数から増殖阻止
率(%)として結果を表示した。 2 イオン交換DEAE−セルローズクロマトグラ
フイー: DE−52セルローズ((Wattman社製)のカラ
ム(1.5×26cm)を10mMのリン酸カリウム緩衝
液(PH7.0)で充分に平衡化せしめた。このカラ
ム上に、1段精製画分20〜25ml(蛋白質量179〜
224mg;約5mg蛋白質/1mlゲル)を添加し、
10mM〜0.5Mリン酸緩衝液(PH7.0)のグラジエ
ント溶出法で溶出せしめた。流速を15ml/hr/cm2
とし、5mlずつに分画した。全溶出液は600mlで
あつた。 溶出終了後、上記(1)のクロマトグラフイーの場
合と同様にして、各画分について280nmにおける
吸光度と伝導度を測定し、適宜の分画試験管の内
容の一部をDBA−75に対して透析し、被透析液
について、Lowry法による蛋白質量および組織
培養法による抗ガン活性を測定した。なお、抗ガ
ン活性は試験液の蛋白質終濃度が0.1μg/mlとな
るようにして癌細胞に作用させた。その結果を添
付図面の第2図に示した。 比較的高活性を示した画分(フラクシヨン番号
43〜49)を集め、上記(1)のクロマトグラフイーの
場合と同様にして、濃縮し、17500×g、15分間
の遠心分離を行なつた。 かくして、1段精製画分45.5ml(総蛋白質量
407mg)から、2段精製画分7.4ml(総蛋白質量67
mg)が得られた。 (3) ゲル過クロマトグラフイー: 0.1Mリン酸カリウム緩衝液(PH7.0)で予め、
平衡化させたセフアデツクスG−200
(SephadexG−200,Pharmacia Fine
Chemicals)のカラム(2.6×97cm)に、上記2
段精製画分7.4mlを通過させ、同じ緩衝液で溶出
せしめた。溶出は上昇法で行ない、流速を3.4
ml/hr/cm2とし、溶出液を5mlずつ分画した。 溶出終了後、各画分の280nmにおける吸光度を
測定した。また前回同様に適宜の分画溶液の一部
をとり、DBA−75に対して透析し、得られた被
透析液について、Lowry法による蛋白質量およ
び、組織培養法による抗ガン活性を測定した。な
お、抗ガン活性は試験液の蛋白質終濃度が0.05μ
g/mlとなるようにして癌細胞に作用せしめた。
その結果を添付図面の第3図に示した。 比較的高活性を示した画分(フラクシヨン番号
46〜56)を集め、上記(1)のクロマトグラフイーと
同様にして濃縮した。 かくして、2段精製画分7.4ml(総蛋白質量67
mg)から、3段精製画分5.2ml(総蛋白質量33.8
mg)が得られた。 (4) 蒸留水に対する透析: 3段精製画分5.2mlを、蒸留水を外液とし、数
回これを交換しながら42〜48時間透析せしめた。
生成した白色沈殿を17500×g、20分間の遠心分
離により除去した。かくして、無色透明の最高精
製溶液(4段精製画分)5.0ml(総蛋白質量15mg)
を得た。 本発明の有効構成成分の物理的、化学的性質 (a) ラウリル酸ナトリウム(SDS)−ポリアクリ
ルアミドゲル電気泳動法 上記(4)の操作で得られた最終精製溶液は、
SDS−ポリアクリルアミド(7.5%)ゲル電気
泳動法に従つてシー・アイ・アシツドプルー83
(C.I.Acid Blue83,C.I.42660Coomassie
Brilliant Blue R.以下同じ)により染色した
際、0.4〜0.5の間のRf値、多くの場合約0.46の
Rf値を示す1本のみのバンドを与える。 分子量既知の蛋白質すなわちチトクロームC
(分子量12400)、ミオグロビン(分子量17800)、
キモトリプシノーゲンA(分子量24700)、オバ
ルブミン(分子量45000)および牛血清アルブ
ミン(分子量67000)についてRf値を同じ方法
で求め、分子量とRf値との関係を示す検量線
(片対数グラフ)を作成し、この検量線を用い
て上記0.46のRf値を示すバンドの成分の分子量
を求めると約50000であつた。 SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動法は
ウエーバーおよびオスボーン(Weber and
Osborn)の方法に従つて行つた(J.Biol.
Chem.,244,4406(1969)参照)。すなわち、
SDSを0.1%の割合で含む高さ5cmの7.5%ポリ
アクリルアミドゲルカラムを作成した。別に上
記最終精製溶液の希釈液を1%SDSと5%メル
カプトエタノールの存在下で、100℃で3分間
加熱処理し、0.01%のブロムフエノールブルー
1滴を加えた。この処理液50μを上記カラム
上に重積した。このカラムを電気泳動装置(ミ
ツミ科学機器製)に取り付け、そして泳動槽に
0.1%SDS−0.1Mリン酸ナトリウム緩衝液(PH
7.2)を満たし、カラム1本あたり1mAで30分
間続いて8mAで泳動せしめた。ブロムフエノ
ールブルーのバンドがゲル下方0.5cmの位置に
達した時点で泳動を終了した。泳動終了後カラ
ムからゲル柱を取り出し、0.02%Coomassie
Brilliant Blue Rによりよく知られた方法で
染色した(Charambach、et al.Anal.
Biochem.20,150(1967)参照)。 (b) ポリアクリルアミドゲル電気泳動法 上記(a)で用いたと同じ最終精製溶液は、ポリ
アクリルアミド(7.5%)ゲル電気泳動法に従
つてCoomassie Brilliant Blue Rにより染色
した際、0.5〜0.6の間にRf値、多くの場合約
0.54のRf値を示す1本のバンドと0.65〜0.75の
間のRf値、多くの場合約0.70のRf値を示す1
本のバンドとの合計2本のバンドを与える。 一方、泳動終了後、ゲル柱を取り出しドライ
アイスで直ちに凍結させ、ゲル・スライサーで
2mm間隔で細断した。各1個のゲル切片につい
て0.5mlのDBA−75緩衝液を用いて該ゲルから
蛋白質を抽出し、抽出液について組織培養法に
よる抗ガン活性を調べた。0.5〜0.6の間のRf値
を示すバンドの成分が優れた抗ガン活性を示し
た。 この実験(b)における0.5〜0.6の間のRf値のバ
ンドは、上記(a)の実験結果を合せ考えるとき、
0.65〜0.75の間のRf値のバンドの成分の二量体
または三量体であると考えられた。 ポリアクリルアミド電気泳動法はオルンスタ
イン(Ornstein)の方法(Ann.N.Y.Acad.Sci.
121,321(1964)参照)およびデイビス
(Davis)の方法(Ann.N.Y.Acad.Sci.121404
(1964)参照)に従つて行つた、すなわち、5
mm×7cmのガラス管に先ず7.5%アクリルアミ
ド分離用ゲル(PH8.9)を5cm高さまで充填し、
その上にさらに2.5%アクリルアミド濃縮用ゲ
ル(PH6.8)を1cmの高さで充填し、ポリアク
リルアミドゲルカラムを作製した。上記最終精
製溶液の希釈液に同容の50%サツカロース溶液
と0.01%ブロムフエノールブルーを1滴加え
た。 この溶液0.1〜0.4mlを上記のゲルカラム上に
重積し電気泳動装置に取付け、泳動槽にPH8.9
のトリス・グリシン(Tris−Glycin)(0.38M)
緩衝液を満たし、カラム1本あたり2mAの定
電流で2〜3時間泳動せしめた。泳動終了後、
カラムからゲル柱を取り出し、0.02%の
Coomassie Brilliant Blue Rにより染色し
た。余分な染色は、25%エタノールおよび10%
酢酸混液を用いて脱色した。 一方、活性成分の分子量は、セフアデツクス
G−200を用いるゲル過クロマトグラフイー
(上記した有効構成画分からの有効構成成分の
分離・精製の(3)参照)によれば、牛血清アルブ
ミン(平均分子量67000)と牛γ−グロブリン
(平均分子量160000)との間の分子量、多くの
場合、約140000の分子量を示すことが明らかに
された。 すなわち、チトクロームC(平均分子量
12400)、牛血清アルブミンおよび牛γ−グロブ
リンの分子量既知の蛋白質の混液をセフアデツ
クスG−200を通過させて溶出し、それぞれ蛋
白質の分子量と溶出時の液量(Ve)との関係
を検量線(片対数にプロツト)として作成し
た。活性成分のVeは260であり(第3図参照)、
これから上記分子量が求められた。 (c) 等電点分画法 松尾らの方法(「化学の領域」増刊88号、別
冊、新しい液体クロマトグラフイー参照)に従
つて行つた。その結果、3段精製画分の活性成
分の等電点はPH4〜5の間、多くの場合にPH約
4.3であることが明らかとなつた。 次のようにして等電点分画を行つた。 等電点分画カラムには110ml用分画カラム
8100型(LKB社製)を使用した。充填液は、
下記の如くして調製した濃溶液および淡溶液を
用い、両性担体(LKB社製、Ampholine(40%
W/V)使用)の濃度が1%となるように調製
した。 濃溶液:両性担体の混液(PH3.5〜5.0のもの
とPH3.5〜10.0のものとをこの順で5対1の割
合で混合して調製した)2.25mlに蔗糖水溶液
(50%W/V,Eastman Organic Chemicals
社製)を加えて60mlとしたもの。 淡溶液:上記と同じ両性担体混液0.75mlに水
を加えて60mlにしたものと、上記3段精製画分
を蒸留水で透析して得た溶液20ml(蛋白質含量
7mg)に上記PH3.5〜5.0のAmpholine混液0.25
mlを加えたものとの2種類。 上記濃溶液と2種類の淡溶液とを用いて、公
知の密度勾配の調製法に従つて、蔗糖について
濃度の異なる24種の混液(いずれも4.6ml)を
24本の試験管内に作つた。蔗糖濃度の高い方か
ら低い方へ順次試験管にNo.1〜No.24を付した。
試験管No.1は濃溶液そのものであり、試験管No.
24は淡溶液そのものであり、試験管No.2〜No.7
およびNo.17〜No.24には淡溶液として3段精製画
分を含まない上記淡溶液を用い、試験管No.8〜
16には淡溶液として3段精製画分を含む上記淡
溶液を用いた。その他、試験管No.0(濃リン酸
0.05mlを添加した50%蔗糖溶液8ml)、No.25(濃
リン酸0.05mlを添加した蔗糖溶液5.0ml)およ
びNo.26(水6ml)を調製した。 分画カラムに、陰極側から順次試験管No.0〜
24までを重層し、陽極側から順次試験管No.25お
よび26を重層し、700Vの定電圧で冷却下に48
時間通電した。通電終了後、2ml/minの流速
で2ml又は1.0mlずつに分取し、直ちに氷冷下
でPHを測定した(Beckman EXPANDO−
MATIC SS−2、複合電極:Radiometer
electrode GK2302Cを使用)。PH測定後、各画
分の280nmにおける吸光度を測定し、また
Ampholineを除去するため各画分を蒸留水に
対して透析し、この被透析液について、
Lowry法による蛋白質量と組織培養法による
抗ガン活性を測定した。 (d) パス(PAS;Periodic acid Schiff
staining)染色、4段精製画分を(b)に記述した
と同じ方法で、ポリアクリルアミド電気泳動法
に付し、泳動後のゲル柱2本を得た。これらの
ゲル柱をそれぞれPASおよび、Coomassie
Brilliant、Blue Rで染色した。Coomassie
Brilliant Blue Rで青色に染色されたバンド
の位置と、PAS染色法で紅色に染色されたバ
ンドの位置とが一致した。この結果から、本発
明の活性成分は、糖蛋白質であることが確認さ
れた。 (e) アスパラギナーゼ(Asparaginase)活性J.
Robertsらの方法(J.Bac.95,2117(1968)参
照)に従い、上記の如くして得た種々の活性画
分についてアスパラギナーゼ活性を調べた。そ
の結果、SCE(菌体からの有効構成画分の分離
参照、リボゾームを除いた超遠心分離上澄液)
菌体からの有効構成画分の分離で得られた有効
構成画分および4段精製画分のいずれにもアス
パラギナーゼ活性を認めることはできなかつ
た。 アスパラギナーゼ活性は、L−アスパラギナ
ーゼ(Sigma Chemical社製)を対照として測
定した。すなわち試験液とL−アスパラギナー
ゼ1〜5μgとを含む0.1mlに、1%L−アスパ
ラギン(Asparagine)溶液0.3mlを加え、37℃
で15分間インキユベートした。 これに、1.5Mトリクロル酢酸溶液を加え、
生じた沈殿を3000rpm、15分間の遠心分離で除
去し、上澄液の0.1mlに蒸留水4.7mlと、ネスラ
ー試薬(和光純薬(株)製)0.2mlを加えた。15分
後、450nmの吸光度(1cmセル)を測定し、ア
スパラギナーゼ活性の有無を調べた。 (f) アミノ酸分析 上記(a)のSDS−ポリアクリルアミド電気泳動
法により一本のバンドとして確認された等電点
分離後の活性画分(上記(c)参照)について、ア
ミノ酸分析を行つた。試料1.6mgを3分し、そ
れぞれ、24時間、48時間および72時間、6N−
塩酸で110℃で加水分解し、得られた試料につ
きアミノ酸分析機(日立製作所製、日立KLA
−5)により分析した。(カラム1:日立樹脂、
50×0.9cm;開始:PH3.25,0.20Nクエン酸緩衝
液、温度55℃次いで95ml時でPH4.25,0.20Nク
エン酸緩衝液、温度55℃に変更;カラム2:日
立樹脂、7×0.9cm;PH5.28,0.35Nクエン酸緩
衝液、分子量55℃)。結果を第2表に示した。 【表】 注:表中−は未検索を示している
上記のとおり、アスパラギン酸、グルタミン酸
の含量が特に高く、その他、バリン、イソロイシ
ン、ロイシン、リジンおよびアルギニン含量も高
い。アミノ酸の回収率が低いのは等電点分離時の
Ampholineの除去が充分でなかつたためであろ
う。 (g) 構成糖および糖含量の分析 4段精製画分について、ガスクロマトグラフ
イー法によつて構成糖の同定および糖含量の分
析を行つた。この画分には構成糖としてアロー
ス(allose)が約1.5重量%含有されていること
が明らかとなつた。 ガスクロマトグラフイーによる分析のための
試料の調製は次のようにして行つた。4段精製
画分の減圧乾燥(P2O5,KOH存在下)品250μ
gに2N−HClを1ml加えた試験管を用意し、
減圧下封管し、100℃で3時間加熱した。放冷
後開封し、得られた試料を減圧下で濃縮し、こ
れに水1mlを加えて再び濃縮した。この水を加
えて濃縮する操作をさらに2回(全部で3回)
くりかえし、塩酸を留去した。濃縮液に、飽和
炭酸水素ナトリウム200μと無水酢酸100μ
を加え、3時間室温に放置したあとDowex50
(H+)(0.5×3cm)に通過させ、樹脂をH2O10
mlで洗つた。溶出液を減圧濃縮し、0.05N
NaOH100μ,NaBH40.5mgを加え、3時間室
温に放置した。次に酢酸数滴を添加し、この液
をDowex50(H+)(0.5×3cm)に通過させ、樹
脂を10mlのH2Oで洗つた。溶出液を減圧濃縮
し、メタノール1mlを加えて濃縮することを3
回くりかえし、減圧乾燥品を得た。このものに
ピリジン100μ、無水酢酸50μを加え80℃で
2時間加熱したのち、トルエン1mlを加えて濃
縮した。トルエンを加えて濃縮する操作を3回
繰り返し、その濃縮残渣に酢酸エチルエステル
30μを加え、その5μをガスクロマトグラフ
イーに付した。 D−アロース(allose)20μgについて上記
と同様にして調製したガスクロマトグラフイー
用試料について得られたガスクロマトグラフと
比較することにより、上記本発明の4段精製画
分はアロースについてのピークと同じ位置(同
じ保持時間)にピークを有していたことからア
ロースを構成糖として含有していることが明ら
かとなつた。 また、D−マンノースを内部標準物質として
4段精製画分中のアロースの定量を、上記と同
様にして試料を調製しそして実施した。その結
果、4段精製画分中のアロースの含量は約1.5
重量%であつた。 なお、ガスクロマトグラフイーは、島津製作
所製GC−7A型機器により、ガスクロムQ
(Gaschrom Q、担体)に液相としてのOV−
17を1%担持した充填剤(80〜100メツシユ)
を充填したカラム(直径3mm、長さ1.5m)を
用い、キヤリヤーガスとしての窒素を52ml/分
で通じて行つた。 カラムは160℃で16分間保持したのち、3
℃/分で昇温し、210℃に到達した後はこの温
度に保持した。検出器の温度は240℃に保持し
た。 本発明の有効構成成分の生物学的活性 (イ) 組織培養法による各画分のin Vitro抗ガン活
性、すでに前述した方法に従い、各画分に適当
な終濃度で細胞増殖阻止率(%)を求め、その
結果を活性曲線に表わし、そしてその活性曲線
から50%増殖阻止率(ID50(μg/ml)を求め
た。結果を第3表に示した。 【表】 (ロ) SCEおよび3段精製画分のin ViVO抗ガン
活性、 動物は、体重約25gのICR雌マウスを用い
た。試験液は、SCEおよび3段精製画分を
DBA−75に対して透析したものを用いた。 マウスに106個のエールリツヒ腹水ガン細胞
を腹腔内移植し、その24時間後から試験液を1
日1回0.5ml又は0.3mlずつ連続4日間腹腔内に
投与した。対照群には同体積量の生理食塩水を
与えた。細胞移植後60日間観察した。結果を第
4表に示した。 【表】 上記のとおり、本発明の活性成分は明らかに
抗ガン活性を示す。 (ハ) 毒性 6週令、体重約23〜25gのDDY、雌マウス
を用いた。4段精製画分の凍結乾燥粉末20mgを
DBA−75,6.0mlに溶解した。除菌のためこの
溶液を0.20μメンブランフイルター(東洋紙
社製)を用いて過した。マウスへの注射に際
しては上記凍結乾燥品として100mg/Kgとなる
ように注射液量(0.70〜0.76ml)を決めた。 12匹のマウスを4匹ずつ3群に分け、各群を
腹腔内注射用、静脈内注射用および皮下注射用
とした。各群4匹のマウスのうち2匹には過
滅菌したDBA−75液を注射し(対照用)、他の
2匹には上記試料液を注射した。注射後のマウ
スの状態を、第1日目は経時的に、第2日目以
降は1日1回定時に観察し、また体重の測定を
行つた。7日後剖検を行つた。各群の実験条件
を第5表に示した。 【表】 上記A,B,C各群は、注射後7日間の観察中
試料処置を受けたマウスは対照マウスと全く同様
の挙動を示し何等の異常も示さなかつた。 また、A群およびB群では試料処置を受けたマ
ウスはいずれも僅かに体重の減少を示したが、A
群では6日目に、B群では4日目に正常の体重に
戻り、C群の試料処置を受けたマウスは体重減少
を何ら示さなかつた。 さらに、各群のマウスを解剖した結果、肺、
肝、腎臓および胃、腸管等並びに胸、腹腔内臓器
等の様子は、試料処置を受けたマウスと対照マウ
スとで異なるところは何ら認められなかつた。
【図面の簡単な説明】
添付図面の第1図、第2図および第3図は、そ
れぞれ、オクチルーセフアローズクロマトグラフ
イー、DEAE−セルローズカラムクロマトグラフ
イーおよびセフアデツクスG−200クロマトグラ
フイーによる各溶出曲線を示している。第1図、
第2図および第3図において、横軸はフラクシヨ
ン番号であり、線aは280nmにおける吸光度
(A1cm280)線bは蛋白質量(μg/ml)、線cは抗
ガン活性(%)である。また、第1図および第2
図において線dは伝導度(m)である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 溶血性連鎖球菌の菌体の機械的破砕物を抽出
    して得られる該菌体の構成成分であつて、 A ゲル過カラムクロマトグラフイーによる分
    子量が牛血清アルブミン(平均分子量67000)
    よりも大で且つ牛γ−グロブリン(平均分子量
    160000)よりも小さい値を示し、 B 等電点が4より高く、且つ5よりも低い値を
    示し。 C PAS染色法に従つて紅色に染色される糖蛋
    白質の特性を有し、且つ D 7.5%ポリアクリルアミドゲル電気泳動法に
    従つてシー・アイ・アシツドブル−83染色を施
    して測定した場合に0.5〜0.6の間のRf値を示す ことを特徴とする抗ガン物質。 2 上記菌体の構成成分がアミノ酸分析によつて
    アスパラギン酸、グルタミン酸、バリン、イソロ
    イシン、ロイシン、リジンおよびアルギニンを主
    たるアミノ酸成分として含有する特許請求の範囲
    第1項の記載による抗ガン物質。
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