JPS63238878A - 血管造影用の穿刺針 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は血管造影用の穿刺針に係り、殊更その穿刺針に
より血管に形成した穿刺孔へ、力゛チーチルの導入ガイ
ドワイヤーとそのカテーテルを挿入作業するに当って、
これを１人でも瞬時に能率良く、しかも安全・確実に行
なえるように改善した階　３ ものである。

〈従来の技術とその問題点〉 コンピューター画像に基く血管造影検査に際しては、先
づ股動脈や肘動脈に穿刺孔を明け、これからカテーテル
の導入ガイドワイヤーを介して、カテーテルを挿入する
ことにより、造影剤を流し込むことが必要となる。

そのための用具として、従来から金属製の穿刺針本体と
、その針本体へ抜き差し自在に被着セットされた金属製
又は合成樹脂製のシースとから成る穿刺針が使われてい
る。そして、その組立セット状態の穿刺針により上記血
管へ穿刺孔を明けた後、針本体をシースから抜き去ると
共に、そのシースのみを穿刺孔への挿入保持状態に残存
させて、これによる案内作用のもとて上記ガイドワイヤ
ーを血管内へ挿入操作している。

ところが、上記シースの開口径については、ガイドワイ
ヤーを挿通可能であると髄も、そのワイヤーよりも太い
カテーテルは、これを挿通させるに足る大きさ寸法に定
められていないため、上記ガイドワイヤーの挿入操作後
に、そのワイヤーから一旦シースを完全に抜き取ってし
まわない限り、該ワイヤーに沿ってカテーテルを送り入
れることができない。従って又、ガイドワイヤーに予じ
めカテーテルを挿入セットしておくことも不可能である
。

その場合、例えば肘動脈から大動脈に向かって挿入すべ
く使用されるカテーテルとそのガイドワイヤーは、特に
約１ｍを越える程の長尺物であるため、上記シースの抜
き取り作業と、その抜き取り後ガイドワイヤーに対する
カテーテルの挿入作業とが著しく煩雑化し、到底１人で
は行なうことができない。その抜き取り作業などの困難
性に起因して、カテーテルやそのガイドワイヤーなどの
挿入操作を再三やり直すとすれば、それだけ感染や出血
過多などのアクシデントやトラブル発生の機会が増え、
安全性も低下する結果となる。

〈問題点を解決するための手段〉 本発明はこのような問題点の解決を目的としており、そ
のための構成上血管への′穿刺用針本体と、！ｌ１ｌｌ
Ｌ５ その針本体へ抜き差し自在に被着セットされるシースと
から成り、そのシースの開口径を、カテーテルの導入ガ
イドワイヤーのみを挿通させ得る大きさ寸法に設定した
血管造影用の穿刺針において、上記シースの長手方向に
沿って、そのシースを開き割るべき一定長さの割溝を刻
入したことを第１の特徴とし、 又、同じく血管への穿刺用針本体と、その針本体へ抜き
差し自在に被着セットされるシースとから成り、そのシ
ースの開口径を、カテーテルの導入ガイドワイヤーのみ
を挿通させ得る大きさ寸法に設定した血管造影用の穿刺
針において、上記シースの長手方向に沿って、そのシー
スを開き割るべき一定長さの割溝を刻入すると共に、そ
の割溝からシースを開き割るための操作片を、上記シー
スの壁面から一体的に張り出したことを第２の特徴とす
るものである。

〈実施例〉 以下、図示の実施例に基いて本発明の具体的構磁　６ の組立状態と分解状態を表わしているが、その穿刺針は
一定長さの金属製針本体（Ａ）と、これに被着セットさ
れる中空丸パイプ型の金属製又は合成樹脂製シース（Ｂ
）とから成り、そのシース（Ｂ）と針本体（Ａ）とが互
いに抜き差し操作できるようになっている。

針本体＜Ａ）の先端部は、言うまでもなく血管（Ｍ）へ
の穿刺用として尖鋭化されており、同じく基端部には口
金管（１１）が固着一体化されている。

（１２）はその口金管（１１）に嵌め付けられた把手で
あるが、これは該口金管（１１）の設置を省略して、針
本体（Ａ）の基端部へ直接に固着一体化されることもあ
る。尚、図では針本体（Ａ）として中空な丸パイプ形態
を示しているが、中実な丸棒形態とされることもあり得
る。

他方、（１３）はシース（Ｂ）の基端部に固着一体化さ
れた把手管であり、そのシース（Ｂ）の中空内部と連通
する先細り状の円錐口（１４）内には、針本体（Ａ）の
上記口金管（１１）又は把手（１２）が正しＮａ７ Ａ）をシース（Ｂ）から抜き取った後には、その把手管
（１３）からシース（Ｂ）を通じて、カテーテル（１５
）のガイドワイヤー（１６）を自づと正しく円滑に導入
できるようになっている。

つまり、シース（Ｂ）の開口径（ｄ）は造影剤注入用カ
テーテル（１５）の外径よりも小寸法で、且つそのガイ
ドワイヤー（１６）の外径よりは大寸法として、該ワイ
ヤー（１６）のみを挿通できる大きさ寸法に設定されて
いるのである。

上記シース（Ｂ）は針本体（Ａ）への被着セット状態に
おいて、その針本体（Ａ）の鋭利な先端部を覆わぬ程度
として、該針本体（Ａ）よりも若干短かい全体長さを備
えており、これにはその長手方向に沿って一定長さ（Ｌ
）分だけ延在する割溝（１７）が刻入されている。その
割溝（１７）からシース（Ｂ）を容易・確実に開き割れ
るように予定されているのである。

その割溝（１７）を付与するに当っては、第３．４図の
拡大図から明白なように、少なくともシース（Ｂ）の先
端部に僅かな一定の長さくＷ）を残しつつ、その長手方
向に沿って言わば連続する実線形態の１本又は２本以上
を刻入すると共に、その刻入深さをシース（Ｂ）自身の
壁面に対する貫通状態に開口させるのである。そして、
その残余の一定長さくＷ）分を図外のカッターなどで切
り離し、その割溝（１７）からシース（Ｂ）を完全に開
き割れるように設定する。

その際、先端部の一定長さくＷ）分に割溝（１７）を設
けない所以は、針本体（Ａ）と相俟って確実に穿刺作用
させ、その血管（Ｍ）の穿刺孔（Ｓ）へ円滑に挿入でき
るようにする点にある。但し、次のように構成すること
も可能と言える。

即ち、第５図の第１変形例に示す通り、割溝（１７）を
上記の実線形態に代えて、所謂ミシン目を思わせる断続
的な破線や鎖線の形態に刻入しても良い。又、第６．７
図の第２変形例に示すように、割溝（１７）をシース（
Ｂ）の壁面に対する非貫通開口状態のＶ字型やその他の
凹溝型として、該シース（Ｂ）の全長に亘って浅く刻入
し、これをカッターなどで切り離すことにより、シース
（Ｂ）を階　９ 開き割れるように定めることも可能である。

更に、第８図の第３変形例に示す如く、一対の開き割り
用操作片（１８）をシース（Ｂ）の壁面から一体的に張
り出して、その両操作片（１８）を片手の指先で摘まみ
絞ることにより、シース（Ｂ）を割溝（１７）から安定
良く開き割れるように定めることも考えられる。その際
、開き割り上の支点となる薄肉なヒンジ部（１９）を、
上記割溝（１７）と１８０度向かい合うシース（Ｂ）の
壁面位置に対応形成しておくならば、一層効果的である
と言える。

〈作用〉 上記のような血管造影用穿刺針の使用に当っては、先づ
第９図（１）に示す通り、その針本体（Ａ）にシース（
Ｂ）を被着セットした組立状態のままで、これを例えば
腕の血管（肘動脈）（Ｍ）内に挿入操作して、その血管
（Ｍ）に穿刺孔（Ｓ）を開口させた後、同図（ＩＩ）の
ようにシース（Ｂ）をそのまま残して、針本体（Ａ）を
シース（Ｂ）から抜き去る。

階１０ をその導入ガイドワイヤー（１６）に予じめ挿通セット
しておいた上で、次にそのワイヤー（１６）を第９図（
ＩＩ）のように、上記シース（Ｂ）の中空内部を通じて
、血管（Ｍ）へ挿入操作する。そして、同図（ＩＩＩ）
に示唆する如く、上記シース（Ｂ）を血管（Ｍ）から抜
き出すと共に、その割溝（１７）から開き割って除去す
ることにより、ガイドワイヤー　（１６）に沿うカテー
テル（１５）の送り入れを可能とする。

そこで、同図（ＩＶ）のようにカテーテル（１５）をガ
イドワイヤー（１６）に沿って、血管（Ｍ）内へ送り込
み操作し、その後該ワイヤー（１６）のみをカテーテル
（１５）から抜き取って、残るカテーテル（１５）へ同
図（Ｖ）のように造影剤を注入し、血管造影検査を行な
うのである。

尚、肘動脈から大動脈に向かってカテーテル（１５）を
挿入する使用法につき説明したが、股動脈から大動脈の
各種分肢へカテーテル（１５）を挿入操作する場合にも
、本発明の穿刺針を全く同様に使え嵐１１ 〈発明の効果〉 以上のように、本発明では血管（Ｍ）への穿刺用針本体
（Ａ）と、その針本体（Ａ）へ抜き差し自在に被着セッ
トされるシース（Ｂ）とから成り、そのシース（Ｂ）の
開口径（ｄ）を、カテーテル（１５）の導入ガイドワイ
ヤー（１６）のみを挿通させ得る大きさ寸法に設定した
血管造影用の穿刺針において、 特に上記シース（Ｂ）の長手方向に沿って、そのシース
（Ｂ）を開き割るべき一定長さ（Ｌ）の割溝（１７）を
刻入しであるため、冒頭に述べた従来技術の問題点を簡
単な構成のもとで、完全に解消することができる。

つまり、針本体（Ａ）のシース（Ｂ）にはこれを開き割
るための割溝（１７）が、その長手方向に沿う一定長さ
（Ｌ）のちとに予じめ刻入されているため、その割溝（
１７）からシース（Ｂ）を開き割り除去することによっ
て、導入ガイドワイヤー（１６）に予じめ挿通セットさ
せたカテーテル（１５）を、そのワイヤー（１６）に沿
いそのまま円滑・確実に挿入操作できるのであり、ガイ
ドワイヤー（１６）からシース（Ｂ）を−々完全に抜き
取る必要がないので、カテーテル（１５）の挿入作業を
１人でも極めて能率良く安全に行なえることとなり、そ
の作業上高度な手技や経験も要しない効果がある。

そして、上記割溝（１７）を刻入することに加えて、そ
の割溝（１７）からシース（Ｂ）を開き割るための操作
片（１８）も、該シース（Ｂ）の壁面から予じめ一体的
に張り出しておくならば、上記カテーテル（１５）の挿
入作業性を更に一層向上させ得る点で、有益と言える。

又、そのシース（Ｂ）を開き割るための必要構成として
も、頗る簡素で足りるので、量産効果を最大限に発揮さ
せることができ、この種１回毎に使い捨てる医療器具と
して実用向きなものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る穿刺針の組立状態を示す側断面図
、第２図はその針本体とシースとの分解状態を示す平面
図、第３図は同じくシースを抽出して示す拡大斜面図、
第４図は第３図のＩＶ−ＩＶ線隘１３ 断面図、第５．６図はそのシースの第１変形例と第２変
形例を示す各斜面図、第７図は第６図の■−■線断面図
、第８図は同じく第３変形例を示す正面断面図、第９図
（１）〜（Ｖ）は本発明の使用によるカテーテルの挿入
過程を示す作用説明図である。 （Ａ）　　・・・・・針本体 （Ｂ）　　・・・・・シース （Ｍ）　　・・・・・血管 （Ｌ）　　・・・・・一定長さ くＳ）　　・・・・・穿刺孔 （ｄ）　・・・・・開口径 （１５）・・・・・カテーテル （１６）・・・・・ガイドワイヤー （１７）・・・・・割溝 （１日）・・・・・操作片 １８開口ＵＧ３−２３８８７８　　（５）手続補正書 昭和６２年６月１６日 昭和６２特許願第７３８１２号 ２、発明の名称 血管造影用の穿刺針 ３、補正をする者 〔事件との関係〕　特許出願人 三重県津市上浜町二丁目１１２番地 古用勇− ４、代理人 大阪市天王寺区空堀町１番１号三光ビル６、補正の対象 明細書（発明の詳細な説明） 図　面（第１．２．９図） ７、補正の内容 （１）明細書第６頁第１６〜２０行目に「他方、−−−
−−−−なっている。」とあるを、「他方、（１３）は
シース（Ｂ）の基端部から一体的に張り出された把手管
であり、針本体（Ａ）の上記口金管（１１）又は把手（
１２）と正しく嵌合するようになっている。」と訂正す
る。 （２）図面中、第１．２．９図を別紙の通り訂正する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、血管（Ｍ）への穿刺用針本体（Ａ）と、その針本体
   （Ａ）へ抜き差し自在に被着セットされるシース（Ｂ）
   とから成り、 そのシース（Ｂ）の開口径（ｄ）を、カテーテル（１５
   ）の導入ガイドワイヤー（１６）のみを挿通させ得る大
   きさ寸法に設定した血管造影用の穿刺針において、 上記シース（Ｂ）の長手方向に沿って、そのシース（Ｂ
   ）を開き割るべき一定長さ（Ｌ）の割溝（１７）を刻入
   したことを特徴とする血管造影用の穿刺針。 ２、割溝（１７）をシース（Ｂ）の壁面に対する貫通開
   口形態か、又は一定深さの凹溝形態として刻入したこと
   を特徴とする特許請求の範囲・第１項記載の血管造影用
   の穿刺針。 ３、血管（Ｍ）への穿刺用針本体（Ａ）と、その針本体
   （Ａ）へ抜き差し自在に被着セットされるシース（Ｂ）
   とから成り、 そのシース（Ｂ）の開口径（ｄ）を、カテーテル（１５
   ）の導入ガイドワイヤー（１６）のみを挿通させ得る大
   きさ寸法に設定した血管造影用の穿刺針において、 上記シース（Ｂ）の長手方向に沿って、そのシース（Ｂ
   ）を開き割るべき一定長さ（Ｌ）の割溝（１７）を刻入
   すると共に、 その割溝（１７）からシース（Ｂ）を開き割るための操
   作片（１８）を、上記シース（Ｂ）の壁面から一体的に
   張り出したことを特徴とする血管造影用の穿刺針。