JPS63237772A

JPS63237772A - 煙草用パイプフイルタ−

Info

Publication number: JPS63237772A
Application number: JP7031487A
Authority: JP
Inventors: 謙二藤原
Original assignee: Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Current assignee: Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Priority date: 1987-03-26
Filing date: 1987-03-26
Publication date: 1988-10-04

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】皮呈上重■工公団本発明は、煙草用パイプフィルターに関する。

更に詳しくは、煙草と活性炭が一定の間隔以上になるよ
うに活性炭を含有させてなる煙草用パイプフィルターに
関する。

皿米皇及王煙草の喫煙が人体に有害であることは、たとえば、喫Ｐ
１ｍと癌発生率等の多くの統計的な報告から間接的に証
明されている。しかし、その有害性の真の原因について
はまだ明らかにされていない。

今までは、喫煙の有害性を軽減するために煙草の煙の中
に含まれる有害物質の除去を目的としたフィルターが数
多く製造され、市販されている。

たとえば、アセテートフィルターのようにタールやニコ
チン等の粒状物質の除去を目的としたフィルター、ある
いは、活性炭のようにアセトアルデヒド、シアン化水素
等のガス状物質の除去を目的としたフィルターである。

このように、煙草の有害物質を軽減しうるフィルターが
広く普及しているにもかかわらず、煙草の有害性が軽減
されていないのが現状である。これは、いいかえれば、
タールやニコチンあるいはアセトアルデヒド等は有害物
質の一種ではあるが、現存しているフィルターを使用し
てこれらを軽減しても、煙草の煙の中に存在する他の有
害物質を除去することができないためである。

Ｕが”°しよ゛と　る。　占最近の煙草と人体に及ぼす影響の研究から、煙草の煙に
はラジカル、主に、アルコキシラジカルが存在し、この
ラジカルが今までに知られているフィルターを通過し、
人体の、特に、遺伝子に重大な悪影響を与えることが明
らかになってきた（たとえば、Ｃｈｕｒｃｈ　Ｄ、Ｆ、
　ａｎｄ　Ｐｒｙｏｒ　Ｗ、Ａ、、　Ｅｎｖｊｒｏｎｍ
ｅｎｔａｌ　ｈｅａｌｔｈ　ｐｅｒｓｐｅｃｔｉｖｅｓ
、１９８４＋１−３６）、この有害物質の一つである煙
草のラジカルは、喫煙者が直接吸引する煙草の煙、すな
わち、主流煙中にもまた、煙草の立ち昇る煙、すなわち
、副流煙中にも存在する。通常、ラジカルは高活性であ
ればある程、そのラジカルの寿命は短い、しかし、煙草
の煙に存在するラジカルは極めて高活性であるにもかか
わらず、数分間も安定に存在している。

この事実はラジカルについてのこれまでの常識から考え
て驚くべきことである。しかし、このような煙草の煙に
存在するラジカルを除去するフィルターは全く知られて
いないのが現状である。

ラジカルによる癌発生機構が注目されている（たとえば
、がん発生機構−分子および電子レベルからみたー、Ｐ
、６７〜８４．１９８３、サイエンス社発行）。ラジカ
ルとは不対電子を持ったものの総称であり、煙草の煙に
存在するラジカルが癌の発生をもたらすことは直接的に
は証明されていない。

しかし、煙草の煙に存在するラジカルは極めて高活性で
あるために人体への悪影響が十分に予想され、このラジ
カルを除去しうるフィルターが特に切望される。

本発明者の課題は煙草の煙に存在するラジカルを喫煙す
る条件で除去するフィルターを１２供するものである。

口　占を解ン　るための手本発明者は喫煙中に発生するラジカルを除去しうるフィ
ルターについて、鋭意検討した。その結果、煙草と活性
炭とが一定の間隔以上になるように活性炭を充填したフ
ィルターが喫煙する条件下において、その除去効果が大
きいことを見出し、本発明を完成するに至った。

すなわち、本発明は、煙草用パイプフィルターにおいて
、煙草を装着した場合の吸引方向における煙草の先端か
ら吸引方向に少なくとも１０ｍｍ以上離れた位置に少な
くとも１００■以上の活性炭を含有させてなる煙草用パ
イプフィルターである。

活性炭を使用したフィルターは広く普及しているが、ラ
ジカルの軽減効果はほとんどない。これを証明するため
に、本発明者は市販されている数種のフィルター付き煙
草について、これらの煙草をフィルター付きのまま燃焼
させた場合とフィルターを除いて燃焼させた場合のそれ
ぞれのラジカル通過量をＥＳＲ装置を用いて測定した。

その結果、両者間のラジカル通過量にはほとんど有意差
は認められなかった。また、煙草の種類によらずそのラ
ジカル量はほぼ等しいという結果が得られた。これらの
結果から、アセテート繊維だけのもの、活性炭を含有し
たもの、乳性蛋白を含有しているものなど現在普及して
いるフィルターにはラジカルの軽減効果はほとんど見い
出せないことがわかった。すなわち、市販の煙草では有
害なラジカルは軽減されることなく体内に吸収される。

本発明の特徴は煙草が燃焼した時に発生するラジカルを
一定の距離をおいた位置で活性炭に接触させることにあ
る。ラジカルは煙草が燃焼した時に発生するが、煙草の
喫煙初期すなわち煙草の先端部分で発生するラジカルは
、現在普及している活性炭入りフィルターでもその捕ｊ
足効果はあるものと考えられる。しかし、通常、多くの
場合ある程度の長さまで喫煙するものと考えるべきであ
り、喫煙の後半において発生するラジカルを捕捉する効
果は現存のフィルターにはない。この煙草と活性炭との
距離はある長さまでは、長ければ長い程活性炭のラジカ
ルの軽減効果は大きく、それ以上の距離ではほぼ一定に
なる。

本発明者は活性炭の種類を変え、また、煙草と活性炭の
距離を変えて実験を行い、煙草の煙に存在するラジカル
の軽減効果と煙草と活性炭との距離の関係を明らかにす
ることにより本発明を完成した。

この煙草と活性炭との距離は、ある程度の距離、即ち１
０１ｍ位までは長ければ長い程活性炭のラジカル軽減効
果は大きい。いいかえれば、活性炭の使用量は少なく一
ζすみ経済的である。し、かじ、長ずぎると煙草のフィ
ルターとしては不便である。

また、煙草と活性炭との間は何も充填しなくても本発明
の効果は得られるが、セルロースアセテートや炭素繊維
、また、シリカ、ベントナイト、ケイ酸マグネシウム、
活性白土あるいは合成樹脂等を充填しても本発明の効果
は得られる。

本発明の方法で用いる活性炭はその原料が植物であって
もまた鉱物であっても用いることができる。活性炭の平
均粒径が１．５　ａｍを越えると、活性炭によるラジカ
ル捕捉効果は煙草と活性炭との距離にはあまり影響され
なくなる傾向がある。しかし、大きな粒径の活性炭は煙
草の煙との接触効率が悪くなり、活性炭の単位重量あた
りのラジカル捕捉効率が低下し、多量の活性炭を必要と
し、好ましくない、従って、活性炭の平均粒径は１．．
５ａ以下が好ましく、特に１閣以下が好ましい。

本発明の方法で使用する活性炭をフィルターに含有させ
る方法としては、活性炭をアセテート繊維等のチップ間
に充填するトリプルフィルターとして使用してもよく、
また、アセテート繊維に混入させるデュアルフィルター
として使用してもよい。しかし、この他の方法により、
活性炭をフィルターに含有させても本発明の効果を得る
ことができるフィルターであればその含有方法は同等制
限されない。

また、本発明のフィルターに含有させる活性炭の量は、
多い程煙草のラジカルｔｌｆｉ捉効果は大きいが、多す
ぎると経済性を損なうだけでなく、フィルターの圧損失
が大きくなり、また、チャコールティストの問題がある
。したがって、煙草一本に対して３０〜２００　ｍｇの
範囲で使用することが好ましい。

災施斑以下、実施例により本発明のフィルターを更に詳細に説
明する。

実施例１ガラス管の先端から活性炭までの距離が１０１１１１Ｍ
になるように１００　ｍｇの活性炭を少量の石英ウール
と共に充填したフィルターを作成した。このガラス管に
市販の煙草（マイルドセブン）をフィルター付きのまま
取り付け、空気中で燃焼させた。この煙草の煙をガラス
管から吸引ポンプで１１　／＋ｅｊｎで吸引し、スピン
トラップ剤を調製した吸収液に直接、３０〜３５秒間導
入した。このスピン付加物をＥＳＲ装置で観察し、本発
明の方法によるフィルターを使用しない場合と比較した
結果、本発明の方法によるフィルターを使用した場合の
ラジカル除去率は９５％であった。

実施例２〜２０実施例１と同様の方法で第１表の様に活性炭の種類、活
性炭の量および煙草と活性炭との距離を変化させた場合
の結果を実施例１と共に第１表に示す。

第】表原料　径（躯）　　（ｍｇ）　　との距離（帥）　　　
（％）１　　やし殻　０．３　　１００　　　１０　　
　　　　９０２　　　　”　　　　０．３　　１００　
　　０　　　　　　７５３　　　　’　　　　０．３　
　　５０　　　２０　　　　　　６５４　　　　’　　
　　０．３　　５０　　　　＋、（１７０５’　　　　
０．３　　　５０　　　０　　　　　　５５６　　　　
’　　　　０．３　　　３０　　　２０　　　　　　３
０７　　　　’　　　　０．３　　　３０　　　１０　
　　　　　３０８　　　　”　　　　０．３　　　３０
　　　０　　　　　　２０９　　石炭　　　０．８　　
　５０　　　２０　　　　　　６０１０　　　　’　　
　　０．８　　　５０　　　１０　　　　　　５０１１
　　　　’　　　　０．８　　　５０　　　　０　　　
　　　３５１２　　　　’　　　　０．８　　　３０　
　　１０　　　　　　３５１３　　　１　　０．８　　
　３０　　　　０　　　　　　２０１４　　　ピッチ　
０．６　　１５０　　　１５　　　　　　９５１５　　
　　’　　　　０．６　　１５０　　　１０　　　　　
　９０１６　　　　”　　　　０．６　　１５０　　　
　０　　　　　　８０１７　　　やし殻　　１　　　　
１００　　　　１０　　　　　　　　＞９０１８　　　
　”　　　　１．　　　１．００　　　　０　　　　　
　６５１９　　　　’　　　　１．６　　　５０　　　
１０　　　　　　　５２０　　　　’　　　　１．６　
　　５０　　　０　　　　　　　５２浬影Ｂ九展実施例１〜２０で明らかなように、本発明の方法による
フィルターを使用した場合使用しない場合に比べ、ラジ
カルは〜９０％除去された。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）煙草用パイプフィルターにおいて、煙草を装着し
た場合の吸引方向における煙草の先端から吸引方向に少
なくとも１０ｍｍ以上離れた位置に少なくとも１００ｍ
ｇ以上の活性炭を含有させてなる煙草用パイプフィルタ
ー。
（２）１０ｍｍ以上離れた位置に含有する活性炭の平均
粒径が１ｍｍ以下である特許請求の範囲第１項に記載の
煙草用パイプフィルター。