JPS632368Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 本考案は貨物自動車の荷台に固定した折畳み可
能な貨物自動車用補助架台に関するものである。

〔考案の背景〕

従来貨物自動車では高さが低く、かつ積重ねが
できない貨物の積載効率を上げるために、荷台の
上に２段積荷台を取付けて床面の積載面積を増し
ていた。しかし従来の２段積荷台は荷台の高さが
固定されていて折畳みができず、また外形が大き
く容易に取付けおよび取外しができないために、
上記２段積荷台を取付けた貨物自動車は、高さが
高い貨物や積重ねができる貨物を積載する場合に
かえつて積載効率を悪くするという欠点があつ
た。

〔考案の目的〕

本考案の目的は貨物の高さにより２段積床面の
高さが調節できるとともに、使用しない時には折
畳みができる貨物自動車用補助架台を得ることに
ある。

〔考案の概要〕

上記の目的を達成するために本考案による貨物
自動車用補助架台は、貨物自動車の荷台前部にあ
る鳥居に固定する固定枠と、該固定枠に取付けた
レールに沿つて上下するスライド棒と、後部に後
枠と伸縮可能な支柱とを回動できるように取付け
た補助床とを備え、該補助床が前記固定枠に対し
て折畳み可能となるように補助床の前部に設けた
ヒンジを上記スライド棒に取付けて、使用時には
上記補助床を水平状態にし貨物の高さに応じてス
ライド棒の位置と支柱の高さを調節できるように
したものである。

〔発明の実施例〕

つぎに本考案の実施例を図面とともに説明す
る。第１図は本考案による貨物自動車用補助架台
の一実施例を示す一部切欠いた斜視図、第２図は
上記補助架台のレールおよびスライド棒のＡ−Ａ
における断面図、第３図は上記補助架台の横枠を
示す正面図、第４図は上記補助架台を折畳んだ状
態を示す側面図、第５図は上記補助架台を貨物自
動車に取付けた状態を示す斜視図である。第１図
において貨物自動車の荷台前方に設けられた鳥居
に固定具１により取付ける固定枠２の両端に縦方
向にレール３を取付け、レール３の内側を第２図
のＡ−Ａ断面図に示すように補助床４を取付ける
取付部５を固着したスライド棒６が上下に摺動
し、上記スライド棒６はその側面に設けた複数個
の穴にレール３の側面の穴を貫通して固定ピン７
を挿入することにより所要の高さに支持すること
ができる。鋼材を格子状に組んで形成された補助
床４の前方には前記固定枠２に対して補助床４を
回動するためのヒンジ８を両側に設け、これらの
ヒンジ８は上記スライド棒６の取付部５にそれぞ
れ回動自在に取付けられている。また上記補助床
４の後部両側には支柱９がそれぞれ補助床４に沿
つて畳まれるように支持板１０によつて取付けら
れている。支柱９は二重管構造で内管側面に設け
た複数個の穴１１に外管側面の穴を貫通して固定
ピン１２を挿入することにより支柱９の高さを調
節することができる。補助床４の後縁には後枠１
３が蝶番で取付けられている。さらに補助床４の
両側端の側枠１６には第３図に示す横枠１４の下
方に設けた突出部１５に対応する取付穴１７を設
け、該取付穴１７に上記横枠１４の突出部１５を
挿入すれば、前記後枠１３とともに、補助床４の
周囲を囲むことができる。補助架台を使用しない
場合は横枠１４を取外し、後枠１３を内側に倒し
スライド棒６をレール３の最低位置に移して補助
床４を起こすと、第４図に示した状態に鳥居の背
部へ折畳むことができる。補助架台を使用する場
合は上記の逆を行えばよく、また補助床４の開閉
に際してモータによるワイヤの巻上げ巻戻しを利
用すれば便利である。なお補助架台の下に積む貨
物の高さにより補助床４の高さを固定ピン７，１
２の挿入位置で調節すれば、積荷の重心を低く保
つことができる。

〔考案の効果〕

上記のように本考案による貨物自動車用補助架
台は、貨物自動車の鳥居に固定する固定枠と、該
固定枠に取付けたレールに沿つて上下するスライ
ド棒と、後部に後枠と伸縮可能な支柱とを回動で
きるように取付けた補助床とを備え、該補助床の
前部に設けたヒンジを上記スライド棒に取付けた
構造であるから、背が高い貨物や積重ねができる
貨物を積載する場合は補助架台を前記鳥居の背面
に折畳み、貨物の高さが比較的低く積重ねができ
ない貨物を積載する場合は上記補助架台を引伸し
て組立て貨物の一部を２段積することができるか
ら、絶えず貨物自動車の荷台床面積を最大に利用
し積載効率を上げることができる。また補助架台
の高さを積載貨物の高さに応じて調節できるか
ら、積荷の重心を低くし安定な走行を行うことが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による貨物自動車用補助架台の
一実施例を示す一部切欠いた斜視図、第２図は上
記補助架台のレールおよびスライド棒のＡ−Ａに
おける断面図、第３図は上記補助架台の横枠を示
す正面図、第４図は上記補助架台を折畳んだ状態
を示す側面図、第５図は上記補助架台を貨物自動
車に取付けた状態を示す斜視図である。 ２……固定枠、３……レール、４……補助床、
６……スライド棒、８……ヒンジ、９……支柱、
１３……後枠。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 貨物自動車の荷台に取付けて使用する貨物自動
   車用補助架台において、上記貨物自動車の鳥居に
   固定する固定枠と、該固定枠に取付けたレールに
   沿つて上下するスライド棒と、後部に後枠と伸縮
   可能な支柱とを回動できるように取付けた補助床
   とを備え、該補助床が固定枠に対して折畳み可能
   となるように補助床の前部に設けたヒンジを上記
   スライド棒に接続したことを特徴とする貨物自動
   車用補助架台。