JPS632363Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は車体後端部の構造の改良に関し、バン
パ取付強度の向上と車体の軽量化とを企図したも
のである。

乗用車等の車体後端部は、第１図にその平面状
態を示すように、車体の左右両端部に前後方向に
配置された２本のリヤサイドメンバ１上にフロア
パネル２が設けられており、フロアパネル２とリ
ヤサイドメンバ１とに、第２図に第１図のＡ−Ａ
断面を示すように、リヤエンドパネル３がフロア
パネル２より下方に延ばされてリヤサイドメンバ
１の下端にて取付けられている。そして、リヤバ
ンパ４を取付けるためリヤバンパ４の取付位置に
対応して補強材となるリンホースメント５が取付
けられ、このリンホースメント５を介してリヤバ
ンパ４がボルト・ナツトで締付け固定される。

ところが、このような従来構造では、リヤバン
パ４の取付強度確保のためリヤエンドパネル３の
下端部が車体の幅方向全体にわたつてフロアパネ
ル２より下方のリヤサイドメンバ１下端まで延ば
されており、車体の重量増大を招くという欠点が
ある。

本考案はかかる従来の欠点を解消し、リヤバン
パの取付強度を確保しつつ車体の軽量化を図るこ
とができる車体後端部の構造の提供を目的とす
る。かかる目的を達成する本考案の構成は、リヤ
エンドパネルの下端部をフロアパネルの後端部と
接合する一方、このフロアパネルの下面に配設さ
れるリヤサイドメンバに上端部がリヤエンドパネ
ルと接合されるリヤバンパステーの下端部を接合
してなることを特徴とする。

以下、本考案の一実施例を図面に基づき詳細に
説明する。

本考案の車体後端部の構造は、第３図にその左
半分の外観を示すように、車体の左右両端部前後
方向に２本のリヤサイドメンバ１０が設けられ、
このリヤサイドメンバ１０上にフロアパネル１１
が配置してある。そして、リヤエンドパネル１２
の下端部がリヤサイドメンバ１０上のフロアパネ
ル１１と接合され、リヤサイドメンバ１０の高さ
ｈに相当する分だけリヤエンドパネル１２が短く
なつている。また、リヤバンパ１３を取付けるた
めの補強材としてのリヤバンパステー１４がバン
パ取付位置、すなわちリヤサイドメンバ１０の配
設位置に対応して左右２箇所に設けられ、リヤバ
ンパステー１４の上端部がリヤエンドパネル１２
に取付けられると共に下端部がリヤサイドメンバ
１０の下端までの長さとされてリヤサイドメンバ
１０の後端面に取付けてある。

したがつて、リヤバンパステー１４は従来のリ
ヤエンドパネルのみに取付けるのに比べリヤサイ
ドメンバ１０の後端面に取付けてあるので剛性が
向上し、その大きさも小さくて済み軽量化がはか
れる。また、リヤバンパステー１４によりリヤエ
ンドパネル１２が補強されることとなると共にリ
ヤエンドパネル１２を短かくしたので薄肉化およ
び軽量化がはかれる。

以上、実施例とともに具体的に説明したように
本考案によれば、リヤエンドパネルをリヤフロア
部分で止め、リヤサイドメンバとリヤエンドパネ
ルとの結合をリヤバンパステーをリヤエンドパネ
ルより下方に延長してリヤサイドメンバに接合す
るようにしたので、従来のリヤエンドパネルのリ
ヤサイドメンバの高さに相当する部分を取り除い
てあるので軽量化がはかれると共にリヤバンパス
テーをリヤサイドメンバに接合したので剛性向上
となる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は従来の車体端部の構造に
かかり、第１図は平面図、第２図は第１図のＡ−
Ａ断面図、第３図および第４図は本考案の車体後
端部の構造にかかり、第３図は左半分の外観斜視
図、第４図は第２図相当の断面図である。 図面中、１０はリヤサイドメンバ、１１はフロ
アパネル、１２はリヤエンドパネル、１３はリヤ
バンパ、１４はリヤバンパステーである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. リヤエンドパネルの下端部をフロアパネルの後
   端部と接合する一方、このフロアパネルの下面に
   配設されるリヤサイドメンバに上端部がリヤエン
   ドパネルと接合されるリヤバンパステーの下端部
   を接合してなることを特徴とする車体後端部の構
   造。