JPS6322684Y2 - - Google Patents

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JPS6322684Y2
JPS6322684Y2 JP18461883U JP18461883U JPS6322684Y2 JP S6322684 Y2 JPS6322684 Y2 JP S6322684Y2 JP 18461883 U JP18461883 U JP 18461883U JP 18461883 U JP18461883 U JP 18461883U JP S6322684 Y2 JPS6322684 Y2 JP S6322684Y2
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air
condenser
reservoir
liquid reservoir
cooling
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【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は、沸騰冷却半導体装置、特に、その密
閉された冷却系への空気混入による冷却性能低下
を検出する装置を備えた沸騰冷却半導体装置に関
するものである。
〔従来技術〕
従来の沸騰冷却半導体装置の概要を示すと第1
図A及び第1図Bに示すとおりである。
図において、符号1は半導体素子、2は半導体
素子1及び冷却片3を装置から絶縁するためにこ
れらの両側に設けられた絶縁スペーサ、3は発熱
する半導体素子1を冷却する冷却片で半導体素子
1と交互に積層し、これらの両端を絶縁スペーサ
2を介して締付機構4により圧接して、半導体ス
タツク5を構成している。
また、冷却片3は内部が中空で絶縁管6を介し
て液溜7に連通して取り付けられており、絶縁管
6は接地電位となる液溜7と冷却片3とを電気的
に絶縁する。
液溜7の上部には凝縮器8が設けられ、凝縮器
8は気相管9と液相管10とにより液溜7に連通
接続されている。
このように、冷却片3、絶縁管6、液溜7、気
相管9、凝縮器8及び液相管10は連通して1個
の密閉容器を構成しており、液溜7より下方に
は、電気絶縁性のすぐれた液相の凝縮性冷却媒体
(以下、単に冷媒という)11が充満している。
また、凝縮器8の上部には、空気溜12が設け
られている。更に、凝縮器8のフイン部13は気
化した凝縮性冷却媒体(以下、単に冷媒蒸気とい
う)14を冷却するための2次冷却媒体である冷
却風15が通過する。
従来装置は、上記のように構成されるが、次に
その動作について説明する。
まず、半導体素子1に通電することにより発生
した熱は、冷却片3に伝わり、その内部に充満し
ている冷媒11に熱を伝え気化させて冷媒蒸気1
4とし、一方、半導体素子1はこのときの気化熱
により熱をうばわれて冷却される。
このようにして、冷却片3の内部で気化して生
じた冷媒蒸気14は、絶縁管6、液溜7、気相管
9を経て凝縮器8に達し、ここで、2次冷却媒体
の冷却風15で冷され凝縮液化して冷媒11とな
り、液相管10を経て液溜7に戻り、再び沸騰熱
伝達に供することになる。
しかし、このような従来装置においては、1次
冷却系を構成する構成部品数が多く、従つて、完
全な密閉容器は期し難く、その結果、長年月の使
用中にはスローリークが発生する。例えば、冷媒
にフロン113を使用した場合には、密閉容器のリ
ーク規定を10-2lu sec、装置停止8時間/1日、
冷媒温度70℃で20年間使用するものとすると、空
気の装置中への漏洩は概ね1.6となり、けれだ
けの空気が、密閉容器内に混入することになる。
このために、半導体装置の使用年数及び、リー
クにより浸入する空気量を想定して、凝縮器8に
はその上部に空気溜12を設けている。
このようにして密閉容器内に浸入した空気量が
予想を越えて多い場合、又は何らかの原因で密閉
容器に亀裂が生じた場合等には、空気溜12の容
積を越えて凝縮器8内に侵入し、その有効放熱面
積を減少させ、凝縮器の冷却性能を低下させ、そ
の結果は、半導体素子の破壊につながる。
しかるに冷却性能低下の要因としては、上記の
他に、凝縮器の汚損、2次冷却媒体量の減少も考
えられ、従つて、冷却性能低下の原因は判然とし
ないのが現状である。
〔考案の概要〕
本考案は、このような従来装置における欠点に
鑑みてなされ、空気溜の空気が冷媒蒸気の上昇に
よつて冷媒蒸気にまき込まれることがなく、少な
くとも空気が予定量以上に侵入していないことを
確認し得る沸騰冷却半導体装置を得ることを目的
としてなされたものであつて、そのために、空気
溜と凝縮器との間に多数の小穴を設けた隔壁を設
け、且つ、空気溜及び液溜に各々感温部を設け、
この2個の感温部の温度を検出し、その温度差を
所定値と比較することにより、空気の密閉容器内
への予定以上の侵入を検知し、且つ、空気溜の空
気の冷媒蒸気への混入を阻止するようにした沸騰
冷却半導体装置を提供するものである。
〔考案の実施例〕
以下、本考案をその一実施例を示す図に基づい
て説明する。
第2図A及び第2図Bにおいて、半導体素子
1、絶縁スペーサ2、冷却片3、締付機構4、半
導体スタツク5、絶縁管6、凝縮器8、冷却風1
5、気相管9、液相管10、冷媒11、フイン1
3、冷媒蒸気14、冷却風15はいずれも従来装
置におけるそれらと同等のものであり、また、冷
却片3、絶縁管6、液溜、気相管9、凝縮器8及
び液相管10が1個の密閉容器を構成しているこ
と、並びに、液溜より下方には電気絶縁性のすぐ
れたフロン等の冷媒11が充満しており、更に、
凝縮器8の上部には空気溜が設けられていること
も、従来装置における場合と同様であるが、空気
溜21と凝縮器8との間には第3図にも示すよう
に、多数の小穴22が設けられた隔壁23が設け
られており、また、空気溜21の下方及び液溜2
4には、その容器壁に、先端が閉塞された管2
5,26が内側に向かつて突出して設けられると
共に管25,26の内部先端に、第4図に示すよ
うに、空気溜感温部27及び液溜感温部28を装
着し、空気溜及び液溜感温部27,28はリード
線29によつて温度差計測装置例えば温度差継電
器30に接続している。
本考案装置は、上記のように構成されるが、次
にその動作について説明する。
まず、半導体素子1への通電による発熱は、冷
却片3に伝わつてその内部に充満している冷媒1
1を等温の冷媒蒸気14に相変化させる。この冷
媒蒸気14は、絶縁管6、液溜24、気相管9を
経て凝縮器8に至り、ここで2次冷却媒体の冷却
風15で冷されて凝縮液化し、等温の冷媒11に
相変化する。この凝縮液化した冷媒11は、液相
管10を経て液溜24に戻り、再び沸騰熱伝達に
供する。
このように密閉容器内には凝縮性冷却媒体が等
温の冷媒11若しくは冷媒蒸気14の状態におい
て充満している。
しかし何らかの原因により気密が破れた場合、
あるいは、長期間のスローリーフにより密閉容器
内に空気が混入すると、空気は凝縮器8上部の空
気溜21に溜まつている。この空気の量が多くな
ると空気溜21から溢れて空気層が凝縮器8の放
熱部にまで達し、その結果、有効放熱面積を減少
させ、冷却性能の低下を来たす。
このようにして空気が混入した場合の空気層の
温度は、冷媒11の温度より低いために、ここに
冷媒11の温度と空気溜21の空気層の温度との
間に温度差を生じる。
この状態において、空気溜感温部27と、液溜
感温部28とにおける検測温度信号は、リード線
29によつて、温度差継電器30に送られて計測
され、その温度差が所定の温度差に至つた場合に
は、半導体装置への通電回路を開路する等の保護
回路を動作させる。
また、気相管9を介して冷媒蒸気14が凝縮器
8内に入つたとき、凝縮器8内への混入空気や空
気溜21内の空気は、隔壁23があるために、冷
媒蒸気14によりかきまぜられることもなく、ま
た、冷媒蒸気14内に空気をまき込むことも防止
している。
更に、両感温部27,28は、凝縮性冷媒媒体
に触れる場合にはその材質等に制約を受けるが、
本考案装置においては両感温部27,28共凝縮
性冷却媒体には触れず、また、従つて、両感温部
のリード線29も密閉容器の壁部を貫通して外へ
の引出しを必要とせず、その結果、構造上の信頼
性低下につながる要因となるのを避けることがで
き、しかも、半導体装置外気温の影響を極力避け
るように構成されている。
〔考案の効果〕
以上のように、本考案によれば、空気が密閉容
器内に混入した場合、空気が、空気溜と凝縮器と
の間の隔壁により冷媒蒸気にまき込まれることも
なく、また、空気溜及び液溜の内部に先端が閉塞
し且つそれ先端内部にそれぞれの感温部を装着し
た管を突出させて構成したために、感温部の材質
に制約を受けることもなく、また、従つて、密閉
容器の構造上の信頼性を低下させることもなく、
更には、外気温の影響も少なくしかも、確実に空
気溜及び液溜の内部温度を検出することができる
ために、空気混入による確実な温度を検出して温
度差を計測することができ、それによつて、所定
温度差との比較により温度差継電器を動作させて
空気混入を表示すると共に、例えば、保護回路を
動作させ、未然に半導体素子の破壊を防止するこ
とが可能である沸騰冷却体半導装置が得られると
いう効果を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図Aは従来の沸騰冷却体半導装置の一例の
概略一部断面正面図、第1図Bは第1図Aの右側
面図、第2図Aは本考案による沸騰冷却体半導装
置の一実施例の概略一部断面正面図、第2図Bは
第1図Aの右側面図、第3図は第2図Aの隔壁2
3の外面斜視図、第4図は第2図Aの空気溜及び
液溜感温部27,28の取付けを示す管25,2
6の断面図である。 1……半導体素子、3……冷却片、5……半導
体スタツク、7,24……液溜、8……凝縮器、
9……気相管、10……液相管、11……液相の
凝縮性冷却媒体(冷媒)、12,21……空気溜、
14……気化した凝縮性冷却媒体(冷媒蒸気)、
15……冷却風、22……小穴、23……隔壁、
25,26……管、27……空気溜感温部、28
……液溜感温部、29……リード線、30……温
度差計測装置(温度差継電器)。なお、各図中、
同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 半導体素子と冷却片を交互に積層した半導体ス
    タツクと、個々の冷却片を絶縁管を介して通過す
    る液溜と、上部に空気溜を有する凝縮器と、凝縮
    器と液溜とを連通する気相管及び液相管とから成
    ると共に冷却片、液溜、凝縮器、気相管及び液相
    管により1個の密閉容器を形成し、且つ、この密
    閉容器内部に凝縮性冷却媒体を封入した沸騰冷却
    半導体装置において、空気溜と凝縮器との間に設
    けられた多数の小穴を有する隔壁と、空気溜及び
    液溜のそれぞれの容器壁に内部に向かつて突出し
    て設け且つ先端を閉塞すると共にこの先端内部に
    それぞれ空気溜感温部及び液溜感温部を装着した
    管と、空気溜感温部及び液溜感温部により検出し
    た温度の温度差を計測する温度差計測装置とを備
    えていることを特徴とする沸騰冷却半導体装置。
JP18461883U 1983-12-01 1983-12-01 沸騰冷却半導体装置 Granted JPS6092846U (ja)

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JP18461883U JPS6092846U (ja) 1983-12-01 1983-12-01 沸騰冷却半導体装置

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JPS6092846U JPS6092846U (ja) 1985-06-25
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JPS6092846U (ja) 1985-06-25

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