JPS63222019A - 酸化鉄粉中の不純物の除去方法 - Google Patents

酸化鉄粉中の不純物の除去方法

Info

Publication number
JPS63222019A
JPS63222019A JP5438887A JP5438887A JPS63222019A JP S63222019 A JPS63222019 A JP S63222019A JP 5438887 A JP5438887 A JP 5438887A JP 5438887 A JP5438887 A JP 5438887A JP S63222019 A JPS63222019 A JP S63222019A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
iron oxide
oxide powder
water
solvent
impurities
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5438887A
Other languages
English (en)
Inventor
Michio Miki
三木 美智雄
Masao Tsuzaki
津崎 昌夫
Yoshifumi Nakano
中野 善文
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP5438887A priority Critical patent/JPS63222019A/ja
Publication of JPS63222019A publication Critical patent/JPS63222019A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] この発明は、酸化鉄粉中に含まれている塩化物。
硫化物等の不純物を、低コス1〜で効率良く除去する方
法に関する。
〔従来の技術〕
酸化鉄粉は電気・電子部品やフェライト磁石。
あるいは触媒等の原材料として、近年特に多用されてい
るが、その電磁気特性や触媒能を向上させるためには、
高純度のものが要求される。
ところで酸化鉄粉の原料としては1例えば鉄鋼生産にお
いて熱延コイルのスケールを除去する酸洗工程で生じる
酸洗廃液を焙焼して得られる微粉末がある。しかし、こ
のものは、酸洗液として塩酸や硫酸が用いられる関係で
、塩化鉄や硫化鉄をはじめとする各種の元素及び化合物
を不純物として含有している。こうした不純物の許容含
有量は。
酸化鉄粉の使用目的によっても異なるが、高純度の酸化
鉄粉の場合は1例えば塩化物はCI−換算で1100p
p以下、硫化物はS04′−換算で0゜3%以下が望ま
しい。
従来一般的には、これらの不純物を純水を用いた水洗法
により除去しているが、単なる水洗では除去率に限界が
ある。例えば、酸化鉄粉の特性に最も大きな影響を与え
るとされる塩化物については、CI−換算で360pp
m程度迄しか低減させることかできない。また、硫化物
については。
so、”−換算で0.5%以下に低減させるのに数十回
の水洗を必要とし、多量の純水と労力が要求されること
になる。
これに対して、水を使わずに真空中で加熱して酸化鉄か
ら塩素イオンを除去する方法が特開昭61−14671
9号公報に開示されている。このものは、塩素イオンを
含有している酸化鉄を、■×10−I〜1×10″3T
Oorの減圧下において300〜600℃に加熱するこ
とにより塩素イオンを除くようにしたものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記の真空中加熱法では、減圧装置や高
温加熱装置等の大掛かりな処理設備が必要であり、かつ
加熱になお大量のエネルギーを要するから、設備費及び
操業コストが必然的に高くなるという問題点があった。
また、加熱温度が高くなる程、酸化鉄粉の磁気特性や粒
度分布2粒子形状等の粒体特性を劣化させてしまうとい
う問題点があった。
この発明は、このような従来の問題点を解消するために
なされたものであり、酸化鉄粉中の主として塩化鉄及び
硫化鉄からなる不純物を、酸化鉄粉の諸特性を損なうお
それ無しに、簡便に且つ低コストで除去する方法を提供
することを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するこの発明は、不純物を含む酸化鉄
粉と水溶媒とを混和し70℃以上に加熱する工程と、そ
の後に該水溶媒を酸化鉄粉から分離する工程とを包含す
ることを特徴とする。ここにいう水溶媒とは、酸化鉄粉
中の不純物を溶出させる溶媒であって水道水などの他5
主に蒸溜水。
イオン交換水及びアルカリ水溶液である。
〔作用〕
この発明の水溶媒は、70〜100℃の熱水状態で酸化
鉄粉に作用して、その表面に吸着されたり内部に吸蔵さ
れている主として塩化鉄および硫化鉄からなる不純物を
溶出する。
以下、この発明の詳細な説明する。
この発明の被処理物である酸化鉄粉は1例えば塩化第一
鉄または硫酸第一鉄を主成分とした鋼板酸洗廃液を焙焼
して得られたものであり2通常1〜2回予備水洗した後
、脱水して用いられる。
この発明に用いられる水?容器は、中性またはアルカリ
性である。この水溶媒は処理する酸化鉄粉の品質に応じ
て例えば水道水などをそのまま用いることもできるが、
望ましくは蒸溜水、イオン交換水または逆浸透膜処理水
など高度に精製された中性の水で、更により一層の高い
不純物除去効果を得るには、そのpH値は7〜9程度と
すると最も良い結果が得られる。
上記の水溶媒の添加量は、酸化鉄粉の見掛は体積の4倍
以上が好ましい。この多量の水溶媒を不純物を含む酸化
鉄粉に一気に混合してもよいが。
複数回に分けて用いるようにすると、不純物除去効果は
更に高められる。その場合は、先ず最初の水溶媒を酸化
鉄粉と混合して70℃以上に所定時間加熱した後、その
上澄み液を捨てて1次の水溶媒を新たに加え同様に処理
することを繰り返すようにする。
この発明における加熱温度は、70℃以上とする。70
℃未満では不純物の除去率が著しく低下してしまうから
、できる限り高温とするのがよく。
大気圧下ではほぼ100℃の煮沸温度に保つことが望ま
しい。煮沸した場合は、後述するデータから明らかなよ
うに不純物除去処理時間が短縮されるとともに除去率が
一層向上する。もっとも、処理容器を密閉して煮沸する
ことにより水溶媒の沸点を高めれば、100℃以上の高
温で処理することも可能となる。
この加熱を保持する間に、不純物は熱水溶媒と反応し溶
出して酸化鉄粉から除去されるが、その不純物の除去量
は、後述するように加熱の初期が顕著であり1時間の経
過とともに次第に減少してやがて飽和する。
それゆえ、この発明における加熱温度、その加熱温度の
保持時間、および水溶媒の種類等の処理条件は、被処理
物である酸化鉄粉中の不純物の含有量とか、酸化鉄粉の
用途に応じて決められる要求純度とか、処理コスト等を
勘案して最適に選定するものである。
なお、熱水溶媒で酸化鉄粉を処理している最中は、その
熱水溶媒と酸化鉄粉との混合物を撹拌機で撹拌した方が
、不純物除去効果が大きくなる。
上記の熱水溶媒処理が終了した後、処理容器底に沈降し
た酸化鉄粉を水溶媒から分離して取り出し、脱水し、乾
燥させて純度の高い酸化鉄粉が得られる。
この発明の方法は2wA板酸洗廃液以外のものを原材料
として得られた酸化鉄粉に対しても効果的に用いること
ができるし、またこの発明の方法で得られた酸化鉄粉は
、電磁気特性を特徴とする特性が全く損なわれないもの
である。
次にこの発明の実施例を挙げる。
〔実施例1〕 塩化第一鉄を主成分とする鋼板酸洗廃液を原料として得
られた酸化鉄粉中の不純物としての塩化物(C1−換算
で360ppm)をイオン交換水で処理して除去する。
200 ccのイオン交換水中に上記酸化鉄粉5gを投
入したものを撹拌しつつ所定時間煮沸した。
その後上澄み液を捨てて容器底に沈降している酸化鉄粉
を取り出し1脱水乾燥した。得られた処理済み酸化鉄粉
中の残留塩化物量を定量し記録する。
これを予め定めた時間経過ごとに繰り返すことにより求
められた煮沸時間と残留塩化物量(CI−換算)の関係
を第1図に実線■で示す。残留塩化物量は24.0分間
の煮沸で1100pp以下となった。
更に、比較のために同様のことを温度60℃に保って行
った結果を同図に実線■で示す。残留塩化物量はおよそ
200ppm程度が限度であった。
〔実施例2〕 硫酸第一鉄を主成分とする鋼板酸洗廃液を原料として得
られた酸化鉄粉中の不純物としての硫化物(S04′−
換算で1.5%)をイオン交換水および蒸溜水で処理し
て除去する。
200 ccのイオン交換水および蒸溜水中に上記酸化
鉄粉5gを投入したものを煮沸して上記第1実施例と同
様に処理して得た結果を第2図に実線■および点線■′
で示す。残留硫化物量は10分間の煮沸で0.2%に減
少した。
更に、比較のために同様のことを温度60℃に保って行
った結果を同じく第2図に実線■で示す。
残留硫化物量はおよそ0.8%程度が限度であった。
〔実施例3〕 塩化第一鉄を主成分とする鋼板酸洗廃液から得られた実
施例1と同じ酸化鉄粉中の塩化物をアルカリ水溶液で除
去する。
水酸化カリウムを添加して、pH7,5に調整した2 
00 ccのイオン交換水中に上記酸化鉄粉5gを投入
したものを撹拌しつつ所定時間煮沸した。
その後は実施例1と同様に処理して得られた結果を、第
1図に鎖線■で示す。残留塩化物量は240分間の煮沸
で1100pp以下となった。
更に、比較のために同様のことを温度60℃に保って行
った結果を同第1図に鎖線■で示す。残留塩化物量はお
よそ200ppmをやや下回る程度が限度であった。
〔実施例4〕 硫酸第一鉄を主成分とする鋼板酸洗廃液から得られた実
施例2と同じ酸化鉄粉中の硫化物をアルカリ水溶液で除
去する。
水酸化カリウムを添加してp H8,0に調整した2 
00 ccのイオン交換水中に上記酸化鉄粉5gを投入
したものを撹拌しつつ所定時間煮沸した。その後は実施
例1と同様に処理して得られた結果を。
第2図に鎖線■で示す。残留硫化物量は10分間の煮沸
で0.05%に減少した。
更に、比較のために同様のことを温度60’Cに保って
行った結果を同じく第2図に鎖線■で示す。
残留硫化物量はおよそ0.5%程度が限度であった。
〔発明の効果〕
この発明によれば、極めて簡単な設備を用いて。
しかも比較的低い処理温度で処理するものとしたため、
特性の安定した高純度の酸化鉄粉を低コストで簡便に提
供できるいう効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は被処理酸化鉄中の残留塩化物量と処理時間との
関係を、水溶媒の種別及び処理温度をパラメータとして
表したグラフ、第2図は被処理酸化鉄中の残留硫化物量
と処理時間との関係を、水溶媒の種別及び処理温度をパ
ラメータとして表したグラフである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)不純物を含む酸化鉄粉と水溶媒とを混和し70℃
    以上に加熱する工程と、その後に該水溶媒を酸化鉄粉か
    ら分離する工程とを包含する酸化鉄粉中の不純物の除去
    方法。
  2. (2)前記水溶媒は蒸溜水である特許請求の範囲第1項
    記載の酸化鉄粉中の不純物の除去方法。
  3. (3)前記水溶媒はイオン交換水である特許請求の範囲
    第1項記載の酸化鉄粉中の不純物の除去方法。
  4. (4)前記水溶媒はアルカリ水溶液である特許請求の範
    囲第1項記載の酸化鉄粉中の不純物の除去方法。
JP5438887A 1987-03-10 1987-03-10 酸化鉄粉中の不純物の除去方法 Pending JPS63222019A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5438887A JPS63222019A (ja) 1987-03-10 1987-03-10 酸化鉄粉中の不純物の除去方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5438887A JPS63222019A (ja) 1987-03-10 1987-03-10 酸化鉄粉中の不純物の除去方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS63222019A true JPS63222019A (ja) 1988-09-14

Family

ID=12969306

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5438887A Pending JPS63222019A (ja) 1987-03-10 1987-03-10 酸化鉄粉中の不純物の除去方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63222019A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5401485A (en) * 1994-03-15 1995-03-28 Shell Oil Company Reduction of residual chloride in iron oxides
US5597547A (en) * 1995-04-13 1997-01-28 Shell Oil Company Reduction of residual chloride in iron oxides
US5885545A (en) * 1994-09-30 1999-03-23 Bayer Ag Highly transparent, yellow iron oxide pigments, process for the production thereof and use thereof
WO2008094841A1 (en) * 2007-01-30 2008-08-07 Shell Oil Company A dehydrogenation catalyst, process for preparation, and a method of use thereof
US8114186B2 (en) * 2006-12-01 2012-02-14 Michael J. Ruthner Method for producing iron powder respectively microalloyed steel powder mainly for metallurgical applications and method for producing thereof

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5401485A (en) * 1994-03-15 1995-03-28 Shell Oil Company Reduction of residual chloride in iron oxides
US5885545A (en) * 1994-09-30 1999-03-23 Bayer Ag Highly transparent, yellow iron oxide pigments, process for the production thereof and use thereof
US5597547A (en) * 1995-04-13 1997-01-28 Shell Oil Company Reduction of residual chloride in iron oxides
US8114186B2 (en) * 2006-12-01 2012-02-14 Michael J. Ruthner Method for producing iron powder respectively microalloyed steel powder mainly for metallurgical applications and method for producing thereof
WO2008094841A1 (en) * 2007-01-30 2008-08-07 Shell Oil Company A dehydrogenation catalyst, process for preparation, and a method of use thereof

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108455679B (zh) 一种三维球状臭葱石晶体的制备方法及其应用
JPS63222019A (ja) 酸化鉄粉中の不純物の除去方法
JPH01153532A (ja) 第一鉄イオン含有酸溶液の精製方法
CN109775745A (zh) 一种吸波屏蔽特装材料用硝酸银的制备方法
CN108862384A (zh) 一种低锑氧化铌的制备方法和一种低锑氧化钽的制备方法
CN113912130B (zh) 一种氧化铁红及其制备方法
CN1095809C (zh) 含铁盐溶液的处理方法
JP5674083B2 (ja) オキシ水酸化鉄ゾル及びその製造方法
US2999011A (en) Method for bleaching hydrous titanium dioxide
US2718455A (en) Process for producing basic iron sulfate
JPH07241404A (ja) 鉄系無機凝集剤ならびにその製造方法
JP3824709B2 (ja) 高純度酸化鉄粉末の製造方法
KR0124823B1 (ko) 고순도 아연-니켈 페라이트 모액의 제조방법 및 이 모액을 이용한 아연-니켈 페라이트 원료의 제조방법
JPH02129309A (ja) 銅微粉の製造方法
JPH0553876B2 (ja)
JPS5950031A (ja) 酸化鉄粉の精製方法
KR0136191B1 (ko) 열분해법으로 제조된 산화철의 정제방법
KR100328064B1 (ko) 산세폐액의 정제방법
JPH07275609A (ja) 鉄系無機凝集剤の製造方法
RU2793681C2 (ru) Способ извлечения ванадия из ванадиевого шлака посредством обжига с композитом на основе кальция и марганца
CN109311797A (zh) 工业草酸亚铁中草酸的回收
CN106399689A (zh) 用草本植物沉淀剂制备混合稀土氧化物的方法
JPH0530768B2 (ja)
JP3018020B2 (ja) クロム等を含む塩化鉄系廃液の浄液方法
KR100311688B1 (ko) 품질편차가 작은 산화철의 제조방법