JPS63215335A - 塗型剤の塗布方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は塗型の塗布方法に関する。更に詳しくは効率的
な塗型剤の塗布方法に関する。

〔従来の技術及び問題点〕

鋳物の製造に用いる鋳型には種々の大きさ、形状のもの
があるが、一部の特殊なものを除いては、その表面に塗
型剤を塗布することが必要である。塗型剤は、数種類の
無機耐火粉末の混合物を主体とする組成物であり、これ
を鋳型表面に適用することにより、溶湯と鋳型表面の鋳
物砂の接触が妨げられて、いわゆる“さし込み”や“焼
き付き”等の鋳物欠陥が防止できるとされている。

塗型剤は、前記無機粉末の混合物が水や低級アルコール
等の溶媒中に分散させられ、スラリーやペースト状で市
販されているのが一般的である。或いは、混合粉末の形
で市販されているものもあるが、使用に際しては水や低
級アルコール等の溶媒と混合せられる。従って、塗型剤
を鋳型表面に適用するに当たっては、ハケを用いて塗布
する方法が一般的である。或いは、スプレーガンを用い
て吹き付ける方法もある。しかしながら、ハケ塗りの場
合は、塗型剤を塗布し終えるまでに多くの時間が費やさ
れるので、鋳型の製造−鋳物の製造という一連の製造工
程において、ハケによって塗型を塗布することが律速段
階となって能率的な生産を妨げているのが現状である。

また、スプレーガンによる方法は、ハケ塗りの場合より
も時間は短くて済むが、塗型が鋳型の回りに飛び教って
人体や環境にとって好ましいものとは言えない。

更に両方法とも人手に頼らざるを得ず、作業にとって負
担が大きく、効率的とは言えなかった。

〔問題点を解決するための手段〕

上記の問題点を解決すべく検討した結果、本発明者は、
塗布時間が短く効率的であり、かつ塗型剤が回りに飛散
せず、人体や環境を汚染せずに塗型剤を塗布できる方法
を見出した。

即ち本発明は、鋳型の表面上に設置され、その縁部が当
該鋳型の表面に当接して当該鋳型との間に空隙を形成す
る覆いと、この覆いの上部に位置し覆いに設けられた開
口部に連通ずる塗型剤の一時的貯蔵容器を具備する塗型
剤供給器を当該鋳型の上部に設置し、塗型剤の一時的貯
蔵容器から前記空隙に塗型剤を供給し、次いでこれら鋳
型と塗型剤供給器を反転装置によって反転させ、空隙内
の残余の塗型剤を塗型剤の一時的貯蔵容器を通して外部
に排出することを特徴とする塗型剤の塗布方法に関する
ものである。

本発明の方法の一例を第１〜３図を用いて説明する。

１は覆いであり、鋳型５０表面を覆う様に設置され、そ
の縁部は当該鋳型の表面に接して載置され、当該鋳型表
面との間に空隙４を形成し、この覆い１にはそのほぼ中
央部に塗型を供給するための円形の開口部２が設けられ
ている。

また、覆い１の縁部と鋳型の表面とが当接する部分には
両者の間に発泡ウレタンの気密材を取り付けても良い。

一方、該覆いの上部には塗型剤の一時的貯蔵容器３が設
置されている。覆い１と塗型剤の一時的貯蔵容器３とは
ピンチバルブ等により接続されている。

覆いと塗型剤貯蔵容器を具備する塗型剤供給器を当該鋳
型の上部に設置して、塗型剤の一時的貯蔵器３から覆い
に設けられた開口部２を経て空隙４に塗型剤を供給充填
することにより、鋳型５の表面に塗型が塗布される。次
いで、これら鋳型と塗型剤供給器を反転装置によって反
転させ、空隙内の残余の塗型剤を塗型剤の一時的貯蔵器
を通して外部に排出する。

鋳型と塗型剤供給器を反転させる反転装置の一例を第２
図に示す。

鋳型５はフレーム７に固定されたローラコンベア８上に
載置されている。

また、鋳型５の上部に設置される塗型剤供給器は固定部
材９によりフレーム７に固定されている。そして、塗型
剤の供給を終えた後、フレーム７に取り付けられた一対
の回転軸１０を１８０゜回転させることにより反転が行
われる。回転軸を回転させる方法は特に限定されず、エ
アシリンダ一方式、チェーン駆動方式等を適宜選択すれ
ばよい。

上記の如く、鋳型と覆いは固定部材９等を介してしっか
りと当接、密閉されているので塗型剤が外部にもれるこ
とがない。

反転させた後の状態を第３図に示す。

鋳型を反転させた後は、通常通りに鋳型を外し、次工程
に回すことになる。この場合において、鋳枠６に噛み合
う大きさの一対の鋳型送出軸１１を一組以上予めフレー
ムに固着しておけば、反転後の鋳型の送出がスムーズに
行えるようになり、°好ましい。

尚、本発明方法に使用される装置において、覆い１の材
質としては特に限定されないが、強度、硬度の面から金
属が好ましい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法に使用する塗型の塗布装置の一例を
示す略示断面図、第２図及び第３図は夫々上記塗布装置
が反転する状態を説明するための略示断面図である。 １・・・覆い ２・・・開口部 ３・・・塗型剤の一時的貯蔵容器 ４・・・空隙 ５・・・鋳型 ６・・・鋳枠 ７・・・フレーム 訃・・ローラーコンベア ９・・・固定部材 １０・・・回転軸 １１・・・鋳型送出軸

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １　鋳型の表面上に設置され、その縁部が当該鋳型の表
   面に当接して当該鋳型との間に空隙を形成する覆いと、
   この覆いの上部に位置し覆いに設けられた開口部に連通
   する塗型剤の一時的貯蔵容器を具備する塗型剤供給器を
   当該鋳型の上部に設置し、塗型剤の一時的貯蔵容器から
   前記空隙に塗型剤を供給し、次いでこれら鋳型と塗型剤
   供給器を反転装置によって反転させ、空隙内の残余の塗
   型剤を塗型剤の一時的貯蔵容器を通して外部に排出する
   ことを特徴とする塗型剤の塗布方法。