JPS6321375Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、無機質建材等を製造するための、
例えば無機質混練物のような押出し素材の押出し
成形装置に関する。

押出し機のランド部から出た押出し素材を連続
して引取るためには、ベルトコンベアのように押
出し素材と同期するコンベアが必要である。

その押出し素材とコンベアを同期させるために
は、従来、第１図に示すように押出し機のランド
部１ａの外側に配設した押出し素材２の速度検出
ロール３から信号を受信してベルトコンベア４の
速度調整を行つていた。

しかし、このように速度検出ロール３を押出し
機１のランド部１ａの外側に配設した場合、該検
出ロール３で感知できる速度は真の押出し速度で
はない。その理由は、検出ロール３が押出し機１
とベルトコンベア４からの双方の影響を直接受け
るからである。例えば、押出し素材が速度Ｐで押
し出されていたものが、速度Ｑに変化したとき、
ベルトコンベア４は未だ速度Ｐであり、他方押出
し機のランド部１ａの出口における押出し素材は
勿論速度Ｑであること、そして検出ロール３が該
ランド部出口から距離ａ、ベルトコンベア４から
距離ｂの位置にあることを考えれば検出ロールが
双方の影響を受けることは直ちに理解できよう。
従来の検出器では、このように真の押出し速度を
検出できないので、押出し成形品の寸法が一定し
ないという欠点があつた。

この考案はかかる従来の押出し成形装置の欠点
を除去するものである。すなわち、この考案は押
出し素材の押出し速度検出器を押出し機のランド
部出口より内側に設けた押出し成形装置であつ
て、押出し素材の押出し速度と引取り装置の速度
を正確に同調でき、したがつて安定した寸法の押
出し成形品の製造を可能にするものである。

以下、この考案の実施例について第２図を参照
して説明する。

図は押出し機１′のランド部１a′の周辺部分を
図示しており、２′は押出し成形される、例えば
無機質混練物のような押出し素材、３′は押出し
機１′内の押出し素材２′により強制的に駆動回転
せしめられて該素材２′の押出し速度を感知する
検出ロールで、押出し機１′のランド部１a′の下
側内面に配設されているが、平行部であるランド
分１a′の図示したの範囲内であれば下側以外の場
所に配設してもよい。検出ロールの位置はランド
分１a′の出口先端に近い程良いが、上記の範囲内
であれば、係数比率を考慮して真の押出し速度を
検出できる。４′は押出し素材２′の引取り装置で
あるベルトコンベアを示している。

この考案は押出し素材の速度を感知する検出ロ
ールを押出し機の内側ろに配設したので、押出し
素材の速度を正確に検出することができ、押出し
素材の押出し速度と該素材の引取り装置の速度を
正確に同調できる。したがつてこの考案によれば
安定した一定寸法の押出し成形品を製造できる。

【図面の簡単な説明】

図は押出し成形装置における押出し機の出口周
辺部の縦断面図で、第１図は従来例、第２図はこ
の考案の実施例を示すものである。 １′……押出し機、１a′……ランド部、２′……
押出し素材、３′……押出し素材の速度検出ロー
ル、４′……ベルトコンベア。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 押出し素材の押出し速度検出器を押出し機のラ
   ンド部出口より内側に設けたことを特徴とする押
   出し成形装置。