JP6829041B2 - 押出成形装置 - Google Patents

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Description

本発明は、無機質成形材料を押出成形して成形品を得る押出成形装置に関する。
無機質成形材料を供給する押出機、この押出機により供給された無機質成形材料が流通する流通路、及び流通路の下流側端部に設けられて無機質成形材料が押し出される押出口を有する押出成形装置においては、流通路を流れる無機質成形材料の移動状態を示す移動情報を検出し、検出結果に基づいて押出成形装置の各部を制御するのが望ましい。
特許文献1には、原料が流通する原料供給配管に圧力計が設けられており、この圧力計によって原料供給配管内の原料の流動状態を検出する押出成形装置の一例が開示されている。
特開平8−309832号公報
しかしながら、上記押出成形装置は、原料供給配管内を流動する原料の流動状態を検出可能であるものの、原料の移動情報を精度よく検出することができない。例えば、原料供給配管内を流動する原料の流量が検出できないと、押出口における流量を把握することができないため、押出口において原料の流量が所定流量に満たない場合には、成形品が規定寸法で成形されないという問題がある。
これに対し、原料供給配管内を流動する原料の流量を検出するために、電磁流量計を用いることも考えられる。しかしながら、この電磁流量計は、比較的高い含水率(例えば75%以上)を有するものが検出対象であり、比較的含水率の低い(例えば50%程度)窯業系材料は検出対象となり得ない。
そこで、本発明者は、原料供給配管の周壁の少なくとも一部に透過部を設け、この透過部を介して、流動している原料に検出光を照射して流速を計測し、原料の流量を得ようとした。
しかしながら、この構成では、原料の表層部の流速については計測できるものの、原料に作用する管壁抵抗等の要因で、流通路内において表層部と中心部とで流速が不均一となるため、流通路における原料の流量を正確に把握することができない。この結果、押出口における押出流量を正確に把握することができない。
したがって、窯業系材料用の押出成形装置では、押出機を精度よく制御することができないという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、窯業系材料用の押出成形装置を精度よく制御可能とし、より安定した品質の成形品を得ることができる押出成形装置を提供することにある。
本発明に係る一態様の押出成形装置は、押出成形装置本体と、前記押出成形装置本体を制御する制御手段とを備え、前記押出成形装置本体は、無機質成形材料を供給する複数の押出機と、前記押出機により供給された前記無機質成形材料が流通する流通路と、この流通路の下流側の端部に設けられ前記無機質成形材料が押し出される押出口とを有する押出成形装置であって、前記流通路には、光を透過可能な透過部が設けられており、前記流通路は、前記各押出機から供給されて比重の異なる前記無機質成形材料がそれぞれ分かれて流通する複数の分岐流路と、これら複数の分岐流路の下流側端部に設けられ、前記複数の分岐流路が合流して前記押出口に通じる合流部とを有し、前記透過部は前記複数の分岐流路にそれぞれ設けられ、外部から前記透過部を介して前記流通路を流れる前記無機質成形材料の表層部に検出光を照射すると共に、前記表層部で反射して前記透過部を透過する反射光を受光し、これら検出光及び反射光に基づいて前記表層部の速度値を検出する速度検出手段をさらに備えており、前記速度検出手段は、前記複数の分岐流路を流通する前記無機質成形材料のそれぞれの速度値を検出するものであり、前記制御手段は、予め測定された前記無機質成形材料の表層部の速度と、そのときの前記押出口から押し出された前記無機質成形材料の押出流量との関係と、前記速度検出手段から得られた前記表層部の速度と、に基づいて前記複数の押出機のうちの少なくとも一つを制御するように構成されており、前記表層部の速度と前記押出流量との前記関係において、前記表層部の速度として、前記表層部の速度値に前記無機質成形材料の圧縮率の逆数を乗算した補正速度値を用いるものであり、前記補正速度値は、予め前記無機質成形材料の圧力値と圧縮率との関係を測定により求め、前記表層部の速度と前記押出流量との前記関係を測定した時の前記圧力値を用いて、前記圧力値と前記圧縮率との前記関係から前記圧縮率を求め、前記表層部の速度値に前記圧縮率の逆数を乗算して求めることを特徴とする。
本発明に係る他の態様の押出成形装置は、押出成形装置本体と、前記押出成形装置本体を制御する制御手段とを備え、前記押出成形装置本体は、無機質成形材料を供給する複数の押出機と、前記押出機により供給された前記無機質成形材料が流通する流通路と、この流通路の下流側の端部に設けられ前記無機質成形材料が押し出される押出口とを有する押出成形装置であって、前記流通路には、光を透過可能な透過部が設けられており、前記流通路は、前記各押出機から供給されて比重の異なる前記無機質成形材料がそれぞれ分かれて流通する複数の分岐流路と、これら複数の分岐流路の下流側端部に設けられ、前記複数の分岐流路が合流して前記押出口に通じる合流部とを有し、前記透過部は前記複数の分岐流路にそれぞれ設けられ、外部から前記透過部を介して前記流通路を流れる前記無機質成形材料の表層部に検出光を照射すると共に、前記表層部で反射して前記透過部を透過する反射光を受光し、これら検出光及び反射光に基づいて前記表層部の速度値を検出する速度検出手段をさらに備えており、前記速度検出手段は、前記複数の分岐流路を流通する前記無機質成形材料のそれぞれの速度値を検出するものであり、前記制御手段は、予め測定された前記無機質成形材料の表層部の速度と、そのときの前記押出口から押し出された前記無機質成形材料の押出流量との関係と、前記速度検出手段から得られた前記表層部の速度と、に基づいて前記複数の押出機のうちの少なくとも一つを制御するように構成されており、前記速度検出手段から得られた前記表層部の速度として、前記表層部の速度値に前記無機質成形材料の圧縮率の逆数を乗算した補正速度値を用いるものであり、前記補正速度値は、予め前記無機質成形材料の圧力値と圧縮率との関係を測定により求め、前記表層部の速度と前記押出流量との前記関係を測定した時の前記圧力値を用いて、前記圧力値と前記圧縮率との前記関係から前記圧縮率を求め、前記表層部の速度値に前記圧縮率の逆数を乗算して求めることを特徴とする
本発明の押出成形装置によれば、精度よく制御可能とし、より安定した品質の成形品を得ることができる。
本発明の実施形態1に係る押出成形装置の全体を示す平面概略図である。 同上の接続管の斜視図である。 同上の金型装置の断面図である。 同上の押出成形装置により成形された成形品の断面図である。 同上の押出成形装置のブロック図である。 変形例1に係る押出成形装置の制御ブロック図である。 変形例2に係る押出成形装置の制御ブロック図である。 図8Aは、スキン材料の押出流量と表層部の速度値との関係を示すグラフである。図8Bはスキン材料の表層部の速度値と補正係数との関係を示すグラフである。 図9Aはコア材料の押出流量と表層部の速度値との関係を示すグラフである。図9Bはコア材料の表層部の速度値と補正係数との関係を示すグラフである。 本発明の実施形態2に係る押出成形装置の全体を示す平面概略図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面に基づいて説明する。
〔実施形態1〕
実施形態1の押出成形装置は、セメント系成形材料などの無機質成形材料を押出成形して、成形品9を製造する装置である。この押出成形装置は、押出成形装置本体1と、速度検出手段7と、この速度検出手段7の検出結果に基づいて押出成形装置本体1を制御する制御手段8(以下、制御装置8aとして説明する)とを備えている。本実施形態において、速度検出手段7は、無機質成形材料の移動情報としての流速を検出する速度検出装置7aにより構成される。なお、本実施形態においては、押出成形による成形前の状態の材料を無機質成形材料といい、無機質成形材料が押出成形されたものを成形体93といい、成形体93が切断機65によって切断されたものを成形品9という。
本実施形態の押出成形装置は、図4に示すような成形品9を製造する。この成形品9は、コア層91と、厚み方向においてコア層91の両側に積層されたスキン層92とからなる3層構造をなしている。スキン層92は、コア層91の幅方向の両側にも存在しており、コア層91を包み込むように構成される。
本実施形態においては、無機質成形材料として、コア層91を成形するためのコア材料と、スキン層92を成形するためのスキン材料とが用いられる。コア材料とスキン材料とは、含有成分や各成分の含有量が互いに異なっている。
無機質成形材料は、例えば、セメント系成形材料により構成される。セメント系成形材料の具体例としては、セメント,シリカ,補強繊維および水などが配合された混合物が挙げられる。セメントとしては、ポルトランドセメント,高炉セメント,アルミナセメント,フライアッシュセメントなど公知のセメントが使用できる。補強繊維としては、パルプ繊維などの天然繊維,ビニロン,ポリプロピレンなどの合成繊維やガラス繊維,ロックウール,炭素繊維などの無機系繊維が挙げられる。セメント系成形材料には、上記列挙した補強繊維のうちの一種のみが含まれていてもよいし、二種以上が含まれてもよい。また、セメント系成形材料には、骨材,軽量骨材,減水剤,増粘剤,その他の添加剤が含まれていてもよい。セメント系成形材料を構成する各成分の配合比率や混合方法は特に制限されない。なお、本実施形態の押出成形装置に用いる無機質成形材料としては、セメント系成形材料に限られることなく、その他の水硬化性無機質材料,セラミック材料,粘土などの焼成材料などが用いられてもよい。
押出成形装置本体1は、押出機4により供給された無機質成形材料を押出成形し、成形品9を得る。押出成形装置本体1は、図1に示すように、押出成形により成形体93を成形する成形機10と、成形体93を引き出して搬送する搬送手段6(以下、搬送装置6aとして説明する)と、模様付けロール5と、成形体93を切断する切断機65とを備えている。
成形機10は、2機の押出機4と、各押出機4から供給された無機質成形材料を押出成形する金型装置2と、各押出機4と金型装置2とを接続する接続管3とを備えている。
各押出機4は、金型装置2に向かって無機質成形材料を供給する。各押出機4は、投入口44を有しており、この投入口44から無機質成形材料が投入される。各押出機4は、例えば、二軸のスクリューが内装されたパグ部と、一軸のスクリューが内装されたオーガ部と、パグ部とオーガ部との間に設けられた真空部とを備える。投入口44から投入された無機質成形材料は、パグ部,真空部,オーガ部と順に混練されながら送られ、オーガ部により金型装置2へと送られる。
2機の押出機4のうちの1機は、スキン材料を金型装置2に送る第1の押出機41であり、他の1機がコア材料を金型装置2に送る第2の押出機42として構成されている。
各押出機4の下流側の端部には、接続管3が接続されている。接続管3は、各押出機4の流出口と金型装置2の流入口とを連通接続する。接続管3は、図2に示すように、筒状の接続管本体30と、接続管本体30に設けられた透過部31とを備えている。透過部31は、光が透過できるように構成されている。これにより、接続管本体30の内部を流通する無機質成形材料に、後述の速度検出装置7aから発せられた検出光を照射することができる。透過部31は、接続管本体30の側壁に設けられた開口部32を強化ガラス33で閉塞した透過窓31aによって構成されている。すなわち、本実施形態の透過部31は強化ガラス33で構成される。
開口部32は、略矩形状をなしており、例えば、長さ70mm×幅30mmに形成されている。
強化ガラス33は、透明なガラスであり、光を透過する事ができる。なお、強化ガラス33は、一般的なフロート板ガラスに比べ3〜5倍程度の強度を持つガラスであり、少なくとも、接続管本体30の内部を流通する無機質成形材料の圧力(約2MPa)に耐えられる程度のサイズに形成されている。本実施形態の強化ガラス33は、例えば、長さ70mm×幅30mm×厚さ10mmに形成される。強化ガラス33の内面は、接続管本体30の内面に面一に形成されており、流通する無機質成形材料が滞留しないように構成されている。
金型装置2は、押出機4から送られた無機質成形材料を所定形状に成形して、成形体93を製造する。金型装置2は、図1に示すように、接続管3が接続される複数の流入部20と、1つの押出口29とを備えている。各流入部20には、流入口が設けられている。ここで、スキン材料が流入する流入口をスキン材料用流入口20aといい、コア材料が流入する流入口をコア材料用流入口20bという。スキン材料用流入口20aは、第1の押出機41の流出口に接続管3を介して連通している。また、コア材料用流入口20bは、第2の押出機42の流出口に接続管3を介して連通している。
金型装置2は、図3に示すように、上型21と、下型22と、中子23とを備えている。上型21と下型22とは上下方向に対向配置されている。上型21と下型22との間には、中子23を収容配置するための空洞が設けられており、当該空洞に中子23が配置される。中子23の内部には、コア材料用流路23aが形成されている。
上型21と中子23との間には、スキン材料を流通させる第1のスキン材料用流路23bが形成される。また、下型22と中子23との間には、スキン材料を流通させる第2のスキン材料用流路23cが形成される。また、上型21と下型22との間において、コア材料用流路23aの下流側の端部が位置する箇所には、合流部28が形成されている。
合流部28は、第1のスキン材料用流路23bの下流側の端部と、第2のスキン材料用流路23cの下流側の端部と、コア材料用流路23aの下流側の端部とが合流する部分ある。本実施形態の合流部28は、第1のスキン材料用流路23bから流入したスキン材料と、コア材料用流路23aから流入したコア材料と、第2のスキン材料用流路23cから流入したスキン材料とが層状に流れる流路により構成される。合流部28の下流側の端部は、押出口29となっている。合流部28の上流側の端部においては、コア材料用流路23aの下流側の端部が、第1のスキン材料用流路23bの下流側の端部と、第2のスキン材料用流路23cの下流側の端部との間に配置される。
第1の押出機41がスキン材を押し出すと、スキン材料は、第1の押出機41の流出口、接続管3及びスキン材料用流入口20aの順に送られ、その後、第1のスキン材料用流路23bと第2のスキン材料用流路23cに分岐して流通し、その後、合流部28に到達する。また、第2の押出機42がコア材料を押し出すと、コア材料は、第2の押出機42の流出口、接続管3及びコア材料用流入口20bの順に送られ、その後、コア材料用流路23aを流通して合流部28に到達する。
ここで、スキン材料が流通する流通路である、接続管3の内部の流路と第1のスキン材料用流路23bと第2のスキン材料用流路23cとからなる流通路24を第1の分岐路26という。また、コア材料が流通する流通路24である、接続管3の内部の流路とコア材料用流路23aとからなる流通路24を、第2の分岐路27という。第1の分岐路26と第2の分岐路27とを合わせて、複数の分岐流路25という場合がある。この複数の分岐流路25の下流側の端部は、合流部28で合流する。
合流部28に到達したスキン材料とコア材料は、スキン材料の間にコア材料が重ねられた状態のまま押出口29に向かって送られ、押出口29により所定形状に形成されて連続的に押し出される。これにより、3層構造の成形体93が成形される。
このような構成の金型装置2により押出成形された成形体93は、図1に示すように、搬送装置6aにより引き出されると共に搬送される。搬送装置6aは、第1のコンベア61と、第2のコンベア62と、第3のコンベア63と、が上流側から順に配置されて構成されている。各コンベア61,62,63は、モータ64によって駆動するように構成されており、モータ64の回転速度を変えることで、搬送速度を制御することができる。
また、金型装置2と第1のコンベア61との間には、模様付けロール5が設けられている。模様付けロール5は、押出口29から押し出された直後の成形体93に押し付けられ、これによって、成形体93に模様などを形成する。模様付けロール5は、例えば、ロール駆動装置51(図7参照)によって回転駆動するように構成されている。
また、第2のコンベア62上には、切断機65が設けられている。切断機65は、第2のコンベア62上を移動中の成形体93を所定寸法に切断して、成形品9を形成する。
このような構成の押出成形装置本体1は、制御装置8aによって制御される。本実施形態の制御装置8aは、押出成形装置本体1の各部(例えば、押出機4、搬送装置6a、エンボスロール5等)を、速度検出装置7aの検出値に基づいて制御するように構成されている。
速度検出装置7aは、検出光を検知対象物に照射すると共に、検知対象物から反射する反射光を受光し、これら検出光及び反射光に基づいて当該検知対象物の移動速度を検出する装置である。速度検出装置7aは、例えば、検出光としてレーザ光を照射するレーザドップラ速度計により構成される。レーザドップラ速度計を用いることにより、無機質成形材料のような低速度の移動についても検出することができる。
速度検出装置7aは、図1に示すように、各分岐流路25に対して、それぞれ設けられた2基の検出器71,72を備えている(第1の分岐路26に対応する検出器を第一検出器71といい、第2の分岐路27に対応する検出器を第二検出器72という)。すなわち、第一検出器71は、スキン材料の表層部の速度(スキン材料の表面の流速)を検出する。また、第二検出器72は、コア材料の表層部の速度(コア材料の表面の流速)を検出する。速度検出装置7aは、複数の分岐流路25を流れる無機質成形材料のそれぞれの速度値を検出すると、図5に示すように、その検出したデータ(速度情報)を制御装置8aに出力する。
制御装置8aは、例えば、マイクロプロセッサを主構成要素とするコンピュータにより構成される。本実施形態の制御装置8aは、演算部81と、押出機制御部83とを備えており、2機の押出機4等を制御する。
演算部81は、第一検出器71から速度情報が入力されると、第1の分岐路26を流れるスキン材料の表層部の速度値を第1の分岐路26における見かけの流量に換算し、この見かけの流量に補正係数を乗じて、押出口29におけるスキン材料の流量値を算出する(スキン材料の推定流量値という)。また、演算部81は、第二検出器72から速度情報が入力されると、第2の分岐路27を流れるコア材料の表層部の速度値を第2の分岐路27における見かけの流量に換算し、この見かけの流量に補正係数を乗じて、押出口29におけるコア材料の流量値を算出する(コア材料の推定流量値という)。演算部81は、これら推定流量値のデータを押出機制御部83に出力する。
押出機制御部83は、演算部81からスキン材料の推定流量値のデータが入力されると、その推定流量値を、予め設定された押出口29における適正な流量値(目標値)に近付けるように、第1の押出機41のモータ43をフィードバック制御する。
また、押出機制御部83は、演算部81からコア材料の推定流量値のデータが入力されると、その推定流量値を、予め設定された押出口29における適正な流量値(目標値)に近付けるように、第2の押出機42のモータ43をフィードバック制御する。
ここで、本実施形態の速度検出装置7aでは、スキン材料およびコア材料の表層部の速度しか計測できず、スキン材料およびコア材料の流路中央部の流速までは計測できない。このため、速度検出装置7aにより測定された各材料の表層部の流速に接続管3の流路断面積を乗じて、単に、材料の流量に換算しても、その流量値と、押出口29における各材料の実際の流量値との間に乖離が生じる場合がある。
そこで、本実施形態では、製品の製造(本成形という)前に予め、試験的に成形体の製造を行い(仮成形という)、この仮成形時において、各材料の表層部の流速を計測すると共に、そのときの押出口29における成形体93の押出流量を計測する。これにより、各材料の表層部の速度値から流量に換算した見かけの流量値と、押出口29における各材料の押出流量値との関係を得ることができる。
具体的には、各材料の表層部の流速については、速度検出装置7aを用いて測定する。押出口29における成形体93の押出流量については、例えば、単位時間当たりに押し出された成形体93を切断して取り出し、各材料の体積を測定することで得ることができる。
そして、「押出口29における押出流量」を「材料の表層部の速度値×接続管3の流路断面積」で割り算して、接続管3におけるみかけの流量と押出口29における押出流量(実流量)とのズレの割合を算出し、これを補正係数として設定する。
以上より、各材料について、表層部の速度値から換算したみかけの流量値に補正係数を乗じることで押出口29における推定流量値を算出することができる。
ここで、図8Aには、本実施形態のスキン材料の押出口29における押出流量値(横軸)と、スキン材料の表層部の速度値(縦軸)との関係を示し、図8Bには、スキン材料の表層部の速度値(横軸)と、補正係数(縦軸)との関係を示す。また、図9Aには、本実施形態のコア材料の押出口29における押出流量値(横軸)と、コア材料の表層部の速度値(縦軸)との関係を示し、図9Bには、コア材料の表層部の速度値(横軸)と、補正係数(縦軸)との関係を示す。
これら図8A,9Aからわかるように、各材料の押出口29における押出流量値と、当該材料の表層部の速度値との関係は、一次関数の式で近似することができる。これにより、各材料の押出口29における押出流量値と、当該材料の表層部の速度値とは比例関係にあることが分かる。
また、図8B,9Bからわかるように、補正係数は、流速にそれほど影響を受けず、略一定の値となることがわかる。特に、各材料の表層部の速度値が一定以上の速度(図8Bでは0.2m/min以上)であると、信頼性が高いこともわかる。
したがって、各材料の表層部の速度から換算されたみかけの流量と、押出口29における押出流量との関係を予め測定して補正係数を決定し、この補正係数と、材料の表層部の速度とを用いて、押出口29における流量値を推定することは、信頼性が高いと言える。
なお、本実施形態では、各材料の表層部の速度からみかけの流量に換算した上で、補正係数を乗じ、押出口29における推定流量値を算出したが、みかけの流量への換算を含む各材料の表層部の速度と推定流量値との関数(補正関数と称する)を用いて、各材料の表層部の速度から直接、推定流量値を算出してもよい。また、押出口29における推定流量値を算出するに当たり、図8A,図9Aのように、各材料の表層部の速度と、押出口29における押出流量との関係から決まる近似式を用いて、推定流量値を算出してもよい。
また、押出機制御部83は、複数の押出機4を、推定流量値に基づいてそれぞれ制御するのではなく、複数の押出機4のうちの1つのみを推定流量値に基づいて制御し、他の押出機については、コア材料の推定流量値とスキン材料の推定流量値とが一定の比率となるようにフィードバック制御してもよい。さらには、押出口29における適正な流量値(目標値)から、補正係数を用いて各材料の表層部の適正な速度(目標値)を算出し、この適正な速度と、速度検出装置7aによって測定された速度とに基づいて、各押出機4をフィードバック制御してもよい。この場合において、コア材料の表層部の速度とスキン材料の表層部の速度の速度差が一定(または同一)となるように、第1の押出機41のモータ43及び第2の押出機42のモータ43をフィードバック制御してもよい。
ここで、成形品9を軽量化する目的で、コア材料をスキン材料よりも比重を低くする場合がある。この場合、スキン材料は、コア材料よりも比重が高いため、相対的に押出制御が容易である。したがって、コア材料の推定流量値が所定範囲を逸脱していない場合においては、押出機制御部83は、演算部81からの入力に基づいて、第1の押出機41のモータ43をフィードバック制御するのが好ましい。
また、コア材料とスキン材料とは、各押出機4により押し出されると、接続管3において圧縮されながら流通する。これら材料の圧縮による体積変化率は、圧力に応じて変わる。このため、各圧力に対する圧縮率の関係について関係式を算出し、これを考慮して補正係数を算出することで、押出口29における推定流量値をより精度よく算出することができる。具体的に、上述の補正係数を算出するに当たり、次のようにして行う。
本製造前に、予め、例えば、有底筒状の容器に材料を投入し、容器開口部から底に向けて荷重をかけ、このときの流路内の圧力を測定すると共に、材料の体積変化率を測定して圧縮率を算出する。この測定をコア材料及びスキン材料のそれぞれについて実施し、そして、圧力の値を変えながら、圧縮率を算出し、この関係を多数点測定する。
次いで、圧力と圧縮率との関係をグラフ等にプロットし、近似式を生成して、圧力と圧縮率との関係式を作成する。
次いで、上述した補正係数を算出したときの「表層部速度値」と「押出流量値」との関係(例えば、図8A,図9A)を測定したときの圧力値を用い、圧力と圧縮率との関係式から、圧縮率を算出する。ここで、流路断面積が一定であり、圧縮率と表層部の速度値とは反比例することから、「表層部速度値」に圧縮率の逆数を乗じて、表層部の速度として、補正速度値を算出する。
この後、「表層部速度値」としての補正速度値を、接続管3におけるみかけの流量に換算し、見かけの流量値と、押出口29における各材料の押出流量値との関係から、補正係数を算出することができる。
これをコア材料およびスキン材料のそれぞれに対して行うことで、精度よく押出口29における推定流量を算出することができる。
なお、上述の実施形態では、本製造前に予め圧縮率を考慮した補正係数を算出したが、圧力と圧縮率との関係式を本製造前に予め算出しておき、本製造時において、この関係式に本製造時での圧力値を代入して材料の圧縮率を取得し、圧縮率の逆数を、速度検出手段により検出された「表層部速度値」に乗じて補正速度値を算出し、これを用いて圧縮率を考慮した押出流量値をリアルタイムで算出してもよい。このとき、押出成形装置は、圧力測定手段としての圧力計を備える。
また、各種圧力に対し、圧縮率が一定である材料を用いる場合には、圧力と圧縮率との関係式を作成することを省き、直接、圧縮率を用いて補正速度値を算出してもよい。
これにより、押出口29に対してスキン材料とコア材料とを適切な割合で供給することができる。特に、本実施形態のようなコア層91がスキン層92によって包まれる構造の成形体93の場合には、コア層91とスキン層92とが適切な割合で成形されているか否かを、成形体93を外部から見て判断するのは困難である。このため、コア層91とスキン層92とが適切な割合で積層されているか否かは、切断機後、成形品9の断面を見て判明することが多い。これに対し、押出口29に対してスキン材料とコア材料とを適切な割合で供給できると、歩留りを向上させることができ、安定して高品質の成形品9を製造することができる。
〔変形例1〕
また制御装置8aは、図6に示すように、搬送装置6aを制御するように構成されていてもよい(以下、この図6の例を変形例1という)。変形例1の制御装置8aは、演算部81aとモータ制御部82とを備えている。
演算部81aは、第一検出器71および第二検出器72から速度情報が入力されると、各材料の表層部の速度値からみかけの流量に換算し、補正係数を乗じて、押出口29の出口における推定流量を算出し、この後、成形体93の移動速度(押し出し速度)に換算する。演算部81aは、成形体93の押し出し速度を算出すると、その算出情報をモータ制御部82に出力する。
モータ制御部82は、演算部81aから成形体93の押し出し速度の算出情報が入力されると、その情報に基づいて、搬送装置6aのモータ64を駆動制御し、これにより、搬送速度を制御するように構成されている。具体的に、モータ制御部82は、成形体93の押し出し速度と、搬送速度とが一致するように、搬送装置6aを制御する。
変形例1の押出成形装置によれば、搬送装置6aによって成形体93が変形してしまうのを抑制することができる。すなわち、成形体93の押し出し速度と、搬送装置6aによる成形体93の搬送速度とが異なると、成形体93に伸びやシワが生じてしまうことがある。これに対し、変形例1の押出成形装置によれば、成形体93の押し出し速度と成形体93の搬送速度とを同期させることができるので、成形体93の変形を抑制でき、形状を保持しながら搬送装置6aによって搬送することができる。
〔変形例2〕
また制御装置8aは、図7に示すように、模様付けロール5の駆動装置(ロール駆動装置51)を制御するように構成されていてもよい(以下、この図7の例を変形例2という)。変形例2の制御装置8aは、演算部81bとロール制御部84とを備えている。
演算部81bは、第一検出器71および第二検出器72から速度情報が入力されると、各材料の表層部の速度値からみかけの流量に換算し、補正係数を乗じて、押出口29の出口における推定流量を算出し、この後、成形体93の移動速度(押し出し速度)に換算する。演算部81bは、押し出し速度を算出すると、その算出情報をロール制御部84に出力する。
ロール制御部84は、演算部81から押し出し速度の算出情報が入力されると、その情報に基づいて、ロール駆動装置51を駆動制御する。これにより、模様付けロール5の外周面における速度と、成形体93の押し出し速度とを一致させることができる。
このため、変形例2の押出成形装置によれば、成形体93に対する模様付けロール5の模様の形成が、搬送方向にずれるのを抑制することができる。
なお、制御装置8aの上記制御については、本実施形態1と変形例1,2とを適宜組み合わせてもよいし、いずれか1つだけで構成されてもよい。
〔実施形態2〕
次に、実施形態2について図10に基づいて説明する。なお、本実施形態は実施形態1と大部分において同じであるため、同じ部分においては同符号を付して説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
本実施形態の押出成形装置は、押出機4が1つだけ設けられている点で実施形態1とは異なり、その他の構成は同じである。なお、本実施形態の押出成形装置により成形される成形品9は、単層の成形品9である。
本実施形態においても、無機質成形材料の表層部の速度を速度検出手段7(速度検出装置7a)により検出可能に構成されている。そして、制御手段は、速度検出手段7により測定された速度値と、補正係数とに基づいて、押出機4を含めた各部(例えば、押出機4、搬送装置6a、エンボスロール5等)を制御するように構成されている。
これにより、適切な流量の無機質成形材料が、押出口29に流入していることが把握できる。なお、仮に、押出口29から押し出された成形体93の速度を測定したとしても、サイズ(厚み・幅)を別途測定しない限り、適切な流量が押出口29に流入しているかどうか把握できないが、本実施形態によれば、押出口29の出口におけるこれらの測定を省略できる。
〔効果〕
以上、説明したように、上記実施形態1,2および変形例1,2の押出成形装置は、押出成形装置本体1と、押出成形装置本体1を制御する制御手段8とを備える。押出成形装置本体1は、無機質成形材料を供給する押出機4と、押出機4により供給された無機質成形材料が流通する流通路24と、この流通路24の下流側の端部に設けられた押出口29とを有する。流通路24には、光を透過可能な透過部31が設けられている。押出成形装置は、速度検出手段7をさらに備える。速度検出手段7は、外部から透過部31を介して流通路24を流れる無機質成形材料の表層部に検出光を照射すると共に、表層部で反射して透過部31を透過する反射光を受光し、これら検出光及び反射光に基づいて表層部の速度値を検出する。制御手段8は、予め測定された無機質成形材料の表層部の速度と、そのときの押出口29から押し出された無機質成形材料の押出流量との関係と、速度検出手段7から得られた無機質成形材料の表層部の速度とに基づいて押出機4を制御するように構成されている。
このため、この押出成形装置によれば、流通路24における無機質成形材料の表層部の速度から、押出口29における流量を推測できるため、押出成形装置本体1を精度よく制御することができ、より安定した品質の成形品9を得ることができる。
また、上記実施形態1および変形例1,2の押出成形装置は、次の付加的な構成を有する。この押出成形装置は、押出成形装置本体1が複数の押出機4を備えている。流通路24は、各押出機4から供給される無機質成形材料が流通する複数の分岐流路25と、これら複数の分岐流路25の下流側端部に設けられ押出口29に通じる合流部28とを有する。透過部31は各分岐流路25にそれぞれ設けられている。速度検出手段7は、各分岐流路25を流通する無機質成形材のそれぞれの移動速度を検出する。制御手段8は、複数の分岐流路25に対応する無機質成形材料の表層部の予め測定された速度と、そのときの押出口29から押し出された押出流量との関係と、複数の分岐流路25を流通する無機質成形材料のそれぞれの速度値と、に基づいて複数の押出機4の少なくとも一つを制御する。
このため、この押出成形装置によれば、複数の無機質成形材料が重ねられる成形体93において、互いの無機質成形材料の押出口29における推定流量値に基づいて押出機4を制御することができるため、複数の無機質成形材料を互いに適切な流量で押し出すことができ、より安定した品質の成形品9を得ることができる。
また、本実施形態および変形例1,2の押出成形装置は、次の付加的な構成を有する。この押出成形装置は、押出成形装置本体1が、押出口29から押し出された成形体93を搬送する搬送手段6を備えている。制御手段8は、予め測定された無機質成形材料の表層部の速度とそのときの押出口29から押し出された無機質成形材料の押出流量との関係と、速度検出手段7により検出された前記速度値と、に基づいて搬送手段6の搬送速度を制御する。
このため、この押出成形装置によれば、搬送手段6により成形体93の変形を抑制し、形状を保持しながら搬送手段6によって搬送することができる。この結果、より安定した品質の成形品9を得ることができる。
また、本実施形態および変形例1,2の押出成形装置は、次の付加的な構成を有する。この押出成形装置の透過部31は、流通路24の側壁に設けられた開口部32を閉塞する強化ガラス33で構成されている。
このように、この押出成形装置は、透過部31が、強化ガラス33で構成されているので、金型装置2の内部の圧力で透過部31が破損するのを抑制できる。
また、本実施形態および変形例1,2の押出成形装置は、次の付加的な構成を有する。すなわち、本実施形態の押出成形装置において、制御手段8は、予め測定された無機質成形材料の表層部の速度とそのときの押出口29から押し出された無機質成形材料の押出流量との関係において、表層部の速度として、表層部の速度値に、無機質成形材料の圧縮率の逆数を乗算した補正速度値を用いる。
この構成によれば、押出口29において推測される押出流量を、圧縮率を考慮した値とすることができ、押出流量の推測値の精度を高めることができる。
また、本実施形態および変形例1,2の押出成形装置は、次の付加的な構成を有する。すなわち、本実施形態の押出成形装置において、制御手段8は、速度検出手段7から得られた表層部の速度として、表層部の速度値に無機質成形材料の圧縮率の逆数を乗算した補正速度値を用いる。
この構成によれば、押出口29において推測される押出流量を、圧縮率を考慮した値とすることができ、押出流量の推測値の精度を高めることができる。
〔応用〕
上記実施形態1,2および変形例1,2の押出成形装置は、1機または2機の押出機4を備えていたが、本発明においては、例えば、3機以上の押出機4を備えた押出成形装置であってもよい。すなわち、成形品は3層以上で構成されてもよい。
上記実施形態1,2および変形例1,2の押出成形装置は、透過窓31aが金型装置2に接続された接続管3に設けられていたが、例えば、金型装置2と押出機4とを直接接続する場合には、金型装置2及び押出機4の少なくとも一方に設けられてもよい。また、透過部31は、透過窓31aに限定されず、速度検出手段7の検出光が透過できるものであればよい。
上記実施形態1,2および変形例1,2において成形品9とは、押出成形後、切断機65によって切断した後のものを指すが、切断機65がない場合には押出成形した直後のものを成形品9としてもよい。
上記実施形態1,2では、各材料の表層部の速度値から換算されたみかけの流量値に、補正係数を掛けて、推定流量値を算出したが、各材料の表層部の速度値にズレの割合を乗じて、押出口29における推定速度値を算出した後に、押出口29における流量値に換算してもよい。
1 押出成形装置本体
24 流通路
25 分岐流路
28 合流部
29 押出口
31 透過部
32 開口部
33 強化ガラス
4 押出機
6 搬送手段
7 速度検出手段
8 制御手段
9 成形品

Claims (2)

  1. 押出成形装置本体と、
    前記押出成形装置本体を制御する制御手段とを備え、
    前記押出成形装置本体は、
    無機質成形材料を供給する複数の押出機と、
    前記押出機により供給された前記無機質成形材料が流通する流通路と、
    この流通路の下流側の端部に設けられ前記無機質成形材料が押し出される押出口とを有する押出成形装置であって、
    前記流通路には、光を透過可能な透過部が設けられており、
    前記流通路は、
    前記各押出機から供給されて比重の異なる前記無機質成形材料がそれぞれ分かれて流通する複数の分岐流路と、
    これら複数の分岐流路の下流側端部に設けられ、前記複数の分岐流路が合流して前記押出口に通じる合流部とを有し、
    前記透過部は前記複数の分岐流路にそれぞれ設けられ、
    外部から前記透過部を介して前記流通路を流れる前記無機質成形材料の表層部に検出光を照射すると共に、前記表層部で反射して前記透過部を透過する反射光を受光し、これら検出光及び反射光に基づいて前記表層部の速度値を検出する速度検出手段をさらに備えており、
    前記速度検出手段は、前記複数の分岐流路を流通する前記無機質成形材料のそれぞれの速度値を検出するものであり、
    前記制御手段は、
    予め測定された前記無機質成形材料の表層部の速度と、そのときの前記押出口から押し出された前記無機質成形材料の押出流量との関係と、
    前記速度検出手段から得られた前記表層部の速度と、に基づいて前記複数の押出機のうちの少なくとも一つを制御するように構成されており、
    前記表層部の速度と前記押出流量との前記関係において、
    前記表層部の速度として、前記表層部の速度値に前記無機質成形材料の圧縮率の逆数を乗算した補正速度値を用いるものであり、
    前記補正速度値は、予め前記無機質成形材料の圧力値と圧縮率との関係を測定により求め、前記表層部の速度と前記押出流量との前記関係を測定した時の前記圧力値を用いて、前記圧力値と前記圧縮率との前記関係から前記圧縮率を求め、前記表層部の速度値に前記圧縮率の逆数を乗算して求めることを特徴とする押出成形装置。
  2. 押出成形装置本体と、
    前記押出成形装置本体を制御する制御手段とを備え、
    前記押出成形装置本体は、
    無機質成形材料を供給する複数の押出機と、
    前記押出機により供給された前記無機質成形材料が流通する流通路と、
    この流通路の下流側の端部に設けられ前記無機質成形材料が押し出される押出口とを有する押出成形装置であって、
    前記流通路には、光を透過可能な透過部が設けられており、
    前記流通路は、
    前記各押出機から供給されて比重の異なる前記無機質成形材料がそれぞれ分かれて流通する複数の分岐流路と、
    これら複数の分岐流路の下流側端部に設けられ、前記複数の分岐流路が合流して前記押出口に通じる合流部とを有し、
    前記透過部は前記複数の分岐流路にそれぞれ設けられ、
    外部から前記透過部を介して前記流通路を流れる前記無機質成形材料の表層部に検出光を照射すると共に、前記表層部で反射して前記透過部を透過する反射光を受光し、これら検出光及び反射光に基づいて前記表層部の速度値を検出する速度検出手段をさらに備えており、
    前記速度検出手段は、前記複数の分岐流路を流通する前記無機質成形材料のそれぞれの速度値を検出するものであり、
    前記制御手段は、
    予め測定された前記無機質成形材料の表層部の速度と、そのときの前記押出口から押し出された前記無機質成形材料の押出流量との関係と、
    前記速度検出手段から得られた前記表層部の速度と、に基づいて前記複数の押出機のうちの少なくとも一つを制御するように構成されており、
    前記速度検出手段から得られた前記表層部の速度として、前記表層部の速度値に前記無機質成形材料の圧縮率の逆数を乗算した補正速度値を用いるものであり、
    前記補正速度値は、予め前記無機質成形材料の圧力値と圧縮率との関係を測定により求め、前記表層部の速度と前記押出流量との前記関係を測定した時の前記圧力値を用いて、前記圧力値と前記圧縮率との前記関係から前記圧縮率を求め、前記表層部の速度値に前記圧縮率の逆数を乗算して求めることを特徴とする押出成形装置
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