JPS63209576A - シガレツトホルダ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、シガレット喫煙に伴って発生ずる主流煙中か
ら一酸化炭素ガス（以下ＣＯと略記する）を選択的に低
減させ、かつＣＯ低減作用に伴って発生する熱量を利用
して喫煙時にのみ香料を放牧させ明灯に応じた香喫味を
与えるようにしたシガレットホルダーに関する。

「従来の技術」 シガレット主流煙中にはたばこ刻（きざみ）などを構成
する有機物質の燃焼および熱分解によって生成した低分
子から高分子にいたる多種多柱な化学物質が含まわてお
り、通常これらは人別してガス相成分と粒子相成分とに
区分される。粒子相成分はシカレット煙の約８％を占め
、ニコチン、有機酸ニスデル、フィタジェンその他の高
沸点成分などから成りこの成分中にはたばこの香喫味の
源泉となる有用物質が多く含有されている。一方ガス相
成分はシガレット煙の約９２％を占め、この成分中にも
粒子相成分と同様たばこの香喫味に重要な役割をリーえ
る低沸点有機物質か一部含有されるが、反面、ＧＯなど
健康上望ましくない物質も含仔されている。

ＣＯは血液中のヘモグロビンと強固に結合し、血液中の
酸素吸収・運搬の役割を阻害するため、頭痛・めまいな
どの急性中毒症状をひき起こし、甚だしくは死に至らし
める。

また、長期的暴露によっては慢性心臓疾患を喚起すると
もいわれている。

しかして、シガレット４：流煙中のＣＯ含有ＩＱは数パ
ーセントとされており、これは肺に達するまでに空気で
大幅に希釈されるものの、喫煙者の血中−酸化炭素ヘモ
グロビンの慢性的な濃度上昇に寄与しているとされてお
り、たばこ主流煙中のＣＯを低減することが切望されて
いる。

ところで、従来のシガレットホルダーの多くは、シカレ
ット主流煙中のニコチン、タールを低減することを目的
としたもので、ＣＯを低減することのできるものは極め
て少ない。そわらの数少ないＣｏ低減能を備えたシガレ
ットホルダーは、下記種類に分類することかできる。

ｍ　　外部空気吸入用の通気孔を備え、外気による希釈
作用等によりタバコの葉の完全燃焼を促し、ＣＯの生成
を抑制するタイプのシガレットホルダー。

（２）第１２図にボすように、酸化触媒、酸化剤及び吸
着剤等のＣｏ低減剤５をフィルター７間にサノトイッチ
装填したシガレットホルダー。

「発明が解決しようとする問題点」 しかしながら、航速（１）の外気吸入方式によるシガレ
ットホルダーでは、二に流煙中のみかけのＣｏ儂度は減
少するが、その効果の大部分は、吸入された外気により
主流煙が単に希釈されたことによるものであり、実質的
にＣＯが低減されたことにはならず、シガレット１本を
吸煙した時に吸入されるＣＯの総量か減じるわけではな
い。希釈効果以外に、外気吸入により主流煙の吸煙速度
が低下したりすることでタバコの菜や巻紙等の完全燃焼
か促され、それにより実質的にＣＯの生成が抑制される
こともあるが、そわによる効果は小さく、数％程度のＣ
Ｏ低減率に過ぎない。しかもこの程度の効果を得るため
ですら、相当量の外気を吸入せねばならず、そのためシ
ガレット本来のコクや吸いごたえといったいわゆる煙屑
感が著しく損なわわでしまう欠点がある。

一方、＠述（２）のＣｏ低減剤を装填したシガレットホ
ルダーでは、使用するＣｏ低減剤の能力によるが、常温
でＣＯを有効に低減する物質を用いれば、主流煙中のＣ
Ｏを実質的に減少させることは可能である。しかし、Ｃ
ｏ低減剤として用いられる物Ｔτが何であれ、ＣＯのみ
を酸化もしくは捕捉して主流煙中の他の成分組成に何ら
の変化も生ぜしめないということはありえない。このこ
とは、既に調和のとれた香喫味を有するシカレット主流
煙のバランスを崩すことにつながり、結果として香喫味
に悪影響をおよぼすことになる。

その影響度合は、Ｃｏ低減剤の種類１作用機構、活性の
大小、担体を用いる場合はその種類１表面積、細孔構造
、酸塩基度等の様々な要因によって異なるが、いずわの
場合でも、程度の差はあっても香喫味を損なうことは避
けられない。そのため、香喫味を損なわないような方法
の一つとして第１３図に示すようにシガレットホルダー
内部の煙道部長ｆ、方向に通気性隔壁８を設け、これを
介してＣｏ低減剤５か主流煙と接触し、Ｃｏ低減剤が主
流煙と直接接触することがないよう煙通部と借料に区画
装填したシガレットホルダーに関する特許も出されてい
るが、この場合でも主流煙ガス相成分中に一部含ま］す
るδ喫味成分に変化を生じさせることは避は難く、必ず
しも十分とは７７えない。

「問題点を解決するための手段」 本発明者らは、Ｃｏ低減剤がＣＯを酸化もしくは吸着し
て除去する際に反応熱あるいは吸着熱を発生することに
着目し、この熱■により喫煙時にのみ香料成分を放散さ
せる方法について鋭意検討を市ねた結果、ＣＯ低減効果
か高く、かつ香喫味の良いシガレットホルダーを得るこ
とに成功し、本発明をなすにヤっだ。

すなわち、本発明は、一端にシガレット保持部を、他端
に吸い口部をそれぞれ設けた中空筒状体の煙道部に、Ｃ
Ｏ低減剤と香料の両者を装填し、喫煙時に主流煙中のＣ
Ｏを効果的に低減し、かつその際に放散される香料によ
り明灯に応じた香喫味を与えることのできるシカレゾ１
−ホルダーに関する。

本発明に用いられるＣＯ低減剤としては、常温で通常の
空気中のＣＯの低減に有効な物質であれば特に限定され
るものではなく、たとえばパラジウム塩と銅塩よりなる
いわゆるワラカー型の酸化触媒や活性二酸化マンガン−
パラジウム系の酸化触媒、あるいは銅−ジルコニウム系
の吸着剤などを用いることかできる。ＣＯ低減剤の形状
としては粒状もしくは成形体などを用いることができる
８また、本発明に用いられる香料としては、比較的熱安
定性や保留性が高く１食品衛生上安全なものであれば特
に限定されるものではなく、一般の食品フレーバーやフ
ｖグランスの素材となる各社天然精油類、オレオレジン
、アブソリュート類１合成単品類などを用いることがで
きる０本発明に用いようとする香料が常温で１Ｍ体のも
のであれば、単独もしくは適当な増槍付形剤を加えるな
どして適へな粒度に成形して用いればよい、また、香車
（が液体状のものであれば、天然ゴム質などの保護コロ
イド質の溶液と混合し撹拌して気化液をつくり、これを
噴蔦乾燥して固体香車１を得ても良いし、あるいはｉｑ
溶性溶媒に溶かした液を活性炭などの多孔賀拘体に含浸
させて用いても良い。あるいは、また、ＣＯ低減剤自体
に香料を含浸させてもよい、 本発明のシガレットホルダーの材質としてはｌ的に非通
気性素材であれば特に限定はなく、たとえば金属、プラ
スチックス、象牙、木、紙、グラスなどを用いて成形す
ることができる。また、シカレット保持部、中空り状煙
道部および吸い口部は、さし込み、ネジ込みなどのｆ段
でそれぞれ分離可能に成形してもよく、一体に成型され
た構造であってもよい、煙道部に外気吸入用の通気孔を
設ける場合、通気孔の断面形状に制限はなく、丸、四角
、スリット状等に穿設することができ、開花面積も絞り
等で調１１′１ｉ８Ｔ能なものでもよく、固定されたも
のでもよい。

また、Ｐ＃通陥部長手方向通気性隔壁を設ける場合、そ
の素材としてはｍ維巣合体からなる不織布、紙、発泡体
シート、金網、プラスチ・、り網、素焼、ガラス粒融着
集合体など通気性に富むものが用いられる。

次に未発１１の実施１例を図面に基づいて説明する。第
１図は本発明の実施例を示す断面図であり、一端にシカ
レット保持部２を、他端に吸い１部３を形成した中空筒
状体１と、該中空筒状体の煙道ｆｉ４を仕切るフィルタ
ー７間にサンドインチ装填された一酸化炭素低減剤５と
香１１４６とからなる例を示す、第２図に不すように、
煙道部４を３枚のフィルター７で仕切り、形成されたフ
ィルター間の２室に別々に一酸化炭素低減剤５と香料６
とを装填してもよい、また、中空口状体の煙道ＦｉＪ　
４には、第３１；４に示すように外部空気を取り入れる
ための通気孔９を穿設してもよい。

第４図は本発明の他の実施例を示すもので、中空口状体
の煙道部４内１４壁に円筒状の四部を形成し、該凹部に
一酸化ｉＲＪ低減剤５と香車１６とを装填し、該ｔ！’
Ｉ　ｉｌｌ　［Ｑｌ　ｕは、円部状の通気性隔壁８で覆
っている。第５図に示すように、一酸化炭素低減剤５を
凹部に装填し、円筒状の通気性隔ｖ８内に香料６を装填
し、通気性隔壁両端開口部には、フィルター７を嵌合さ
せてもよい、また、第６１に示すように中空筒状体の煙
道部４に、通気孔９を穿設してもよい。

第７図は本発明の他の実施例を示すもので、円筒密閉容
器状通気性隔壁８内に一酸化炭素低減剤５と香料６とを
内装し、これを煙道部４に収容している。第８図に示す
ように円筒密閉容器状通気性隔壁８のＩｉ１部と後部と
をフィルター７で嵌合支持し、円筒密閉容器状通気性隔
壁８内にＣＯ低減剤５を収容し、Ｐ（０密閉容器状通気
性隔壁８と中空部状体ｌとの間には香料６を収容しても
よい、また、第９図に示すように中空筒状体の煙道Ｂ４
には通気孔９を穿設してもよい。円筒密閉容器状通気性
隔１１８は、第１０図に示すように断面波形に屈曲した
ものであってもよい。

第１１図は本発明の他の実施例奢示すもので、一酸化炭
素低減剤５と香料θとをシート状通気性隔壁８０間に内
装して密閉したものを螺旋状に巻いて、煙道部４に収容
している第１２図は本発明の他の実施例を示すもので、
−・酸化）焚圭低減Ｍ５自体に！Ｆ料６を合間させた成
形体（異形パイプ状）を、煙道部４に収容したものであ
る。

次に１本発明のシガレットホルダーを使用し、Ｃｏ減少
率及び香喫味１を価を試験した例を示す。

塩化パラジウムおよび塩化第一銅を用いてパラジウムと
して０．３５ｇ　　ｌとして　４．４ｇを含有する水溶
液ｌ００１を調製し、この水溶液の仝場に目〜４２メッ
シ□の粒度のγ−アルミナ１００ｇｔ約５時間侵漬した
。その後、１２０℃の通風乾燥器内で時々かき髭ぜなが
ら水分を蒸発させた。約１５ｆｆ！１ｉｌｌｌ後に乾燥
器内から取り出し、ワラカー型酸化触媒を１７だ。

また、ラベンダー油１０１、シンナモン油２０ｍ１、カ
ルダモン油２１、バニリンｌＯｇ、醋酸フチルＬｍｌ、
クマリン１ｇ、へニラーエっ・センス５膳１を　１００
１のアルコールに溶かし、このアルコール溶液に２４〜
４８メツシユの粒度のヤシガラ活性炭１００ｇを梗清し
た。約３時間侵漬した後、余剰のアルコール溶液を濾別
し、更に、清浄な空気中で２４時間自然乾燥させて香料
入り活性炭を′Ｊ４製した。

次に、上記の酸化触媒２００ｍｇおよび香料入り活性實
２０■８を装填した第１．３，４．７゜８図の如き本発
明によるシガレットホルダーをそれぞれ作製した。また
、対照のシガレットホルダーとして、前述の酸化触媒の
みを２００ｍｇ装填した第１３，１図のような従来のシ
ガレットホルダーも各々作製した。

これらのシガレットホルダーにそれぞれ市販のシガレッ
ト（商品名［ハイライト１）を装着し、吸い口部を定容
量型口ｔｌＩ喫煙装とに接続して標準喫煙条件ｆ（１分
間１回、１回２秒間で３５１を吸引）で６回吸煙させ、
得られた主流煙ガス中のＣＯ濃度を弄分散型赤外線分光
光度計で測定した。Ｃｏ減少率は。

シガレットホルダーなしでシガレットを吸煙した場合の
主流煙中のＣＯａ度を基＊（コントロール）に次式を用
いて算出した。

−力、上２試験に供したものと同一のシガレットホルダ
ーをそれぞれ用いて、訓練された専門官能検査パネル１
０名によるシガレ？）煙の香喫味評価を行った。これら
の結果を表１に示した。

表１にみられるように、本発明によるシガレットホルダ
ーはＧＯ低減効果に優れているばかりでなく、パネル全
員がシガレット煙の香喫味が更に増進されると評価した
。

−・方、対照品ではＣＯ低減効果は認められるものの、
第１３図のごときシガレットホルダーではシガレット煙
の香喫味を美しく損ない、また第１４図のごときシガレ
ットホルダーにおいてもシガレット煙の香喫味に負の影
響を与えることがわかる。

「作　　　用」 本発明のシガレットホルダーによるーＦ流煙中のＣＯの
低減および香料の放散作用は次のように説１１される。

すなわち、喫煙された煙は煙道部に装填されたＣＯ低減
剤と接触し、酸化もしくは吸着等の低減作用により煙中
のＧＯが低減される０回時に、ＣＯの酸化もしくは吸着
等の反応に伴って発生する熱により香料が放散され、煙
中に拡散して香喫味を増進する。

「発明の効果」 以上、詳細に説明したように本発明によるシガレットホ
ルダーを用いて喫煙した場合。

主流煙中に含まれる有害なＣＯを効果的に低減させるこ
とができるのみならず、喫煙時に放散される香料により
香喫味が増進され、また装填する香料の種類を選択する
ことにより嗜好に応じた香喫味を楽しめるなどＩ＃３Ｓ
な効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１〜１２１Ｎは、本発明のシガレットホルダーの実施
例を示す断面図、第１３〜１４図は従来のシガレットホ
ルダーを示す断面図である。 図面中、 ｌ・・・筒状体、 ２・・・シガレット保持部。 ３・・・吸い口部、 ４・・・煙道部。 ５・・・ＣＯ低減剤、 ６・・・香ネ１． ７・・・フィルター５ ８・・・通気性隔壁、 ９・・・通気孔。 １０・・・シガレット。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）一端にシガレット保持部を他端に吸い口部をそれ
   ぞれ形成した中空筒状体の煙通部に、一酸化炭素低減剤
   と香料の両者を装填した ことを特徴とするシガレットホルダー。
2. （２）前記中空筒状体の煙通部に外部空気を取り入れる
   ための適当数の通気孔を設けた特許請求の範囲第１項記
   載のシガレットホルダー。
3. （３）煙通部長手方向に通気性隔壁を設け、一酸化炭素
   低減剤と香料とを該通気性隔壁を介して別々に装填して
   なる特許請求の範囲第１項または第２項記載のシガレッ
   トホルダー。