JPS63206302A - 酸素発生剤用触媒 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、酸素発生剤としてその安全性、安定性から近
年多用されつつある炭酸ナトリウム・過酸化水素付加化
合物（以下、過炭酸ナトリウムという、）の酸素発生用
として加工した触媒に関するものである。

（従来技＃） 従来、酸素発生剤（過炭酸ナトリウム）に用いられる触
媒は、二酸化マンガン、白金、その地鉄ニッケルなどの
金属塩が知られているが、そのまま使用して毎分当りの
酸素発生量をグラフにするとそのカーブは、最初の数分
がピークとなる放物線状になってしまい、一定流量の酸
素を一定時間得られるなどは望むべくもなかった。

（発明が解決すべき問題点） その後、特公昭　６０−４４２４２号により、触媒の表
面に濃度の異なるアラビア糊をコーティングすることで
、触媒の露出してくる時間を変え、ある程度のコントロ
ールが出来るようになったが、その特許公報に添付され
た図表を見ても、追試をしてみても、毎分当りの酸素発
生量をグラフにするとそのカーブは放物線状とさほど変
わらず、特に低温時（例えば、１５℃以下）には、その
調整された触媒を多量に使用しても、アラビア糊の低温
での溶解度が改善されないかぎり１発生流量が低く現実
の使用には耐えられなかった。

それらの欠点をなくすべく、特許出願番号６１年３０３
１５２号（出願日昭和６１年１２月１９日）で示される
様な改良をなし出願されたものである。

しかし、過炭酸ナトリウムを酸素発生源とする酸素発生
器においては、過炭酸ナトリウムが水中に溶解し、過酸
化水素を遊離して、触媒と接触し、分解し、酸素を発生
するという課程を経るためいかに過炭酸ナトリウムを早
く溶解させるかが重要である。ここでまた、過炭酸ナト
リウムの分解により生成する炭酸ナトリウムが、過炭酸
ナトリウムの溶解度を低下させるため、酸素発生器内部
の反応槽の底に過炭酸ナトリウムが残存し、それが酸素
発生の終期を不明確にし、分解反応をだらだらさせると
いう問題があった。

本発明は、それらの欠点を改良するためになされたもの
である。

（問題を解決するための手段） ここで、それらの欠点をなくすために、次の様に改良し
た。

すなわち、１粒径の異る３種類の触媒を過炭酸ナトリウ
ムの分解触媒として使用し、その３種類それぞれに役割
を持たせた。」 ここで酸素発生器内部ての過炭酸ナトリウムの溶解を観
察して見る。水の入った酸素発生器中に過炭酸ナトリウ
ムを入れると底に沈み、主として木との境界面より水中
に溶解し拡散する。そして通常は過炭酸ナトリウムが顆
粒状のため、底に沈んだ過炭酸ナトリウム中の木にも溶
解する。

すなわち、■「水中に拡散溶解した分」■「木と過炭酸
ナトリウムの境界面に溶解した分」■「底に沈んだ過炭
酸ナトリウム中の水に溶解した分」と異なった場所にあ
る過炭酸ナトリウム溶解水をいかに効率良く触媒と接触
させるかによる。従って、水中でプロペラなどにより攪
拌させるのは有効であるが、？ｔ１及び電源等を必要と
する。

しかし、ここで水と触媒と過炭酸ナトリウムのみを使用
して、自然に攪拌させる（すなわち、装置及び電源等を
使用しないのは、酸素発生器の構造を非常に簡素にする
）ためには次の様な工夫を必要とし、それが本発明の主
たる要素である。

ｌ、「水中に拡散溶解した分」の触媒による分解の場合
は、３種類の触媒の内の１番車さい粒径のものが受は持
ち、酸素発生中は水中を受は持って動き回って過炭酸ナ
トリウムを分解し、酸素を発生させる。これに使用され
る触媒の粒径の条件は、製造メーカーにより異るとは言
え、　１０ＩＬ以下を目安とする。

２、「水と過炭酸ナトリウムの境界面に溶解した分」の
触媒による分解の場合は、３種類の触媒の内の２番目の
粒径のものが受は持ち、酸素発生中は水と過炭酸ナトリ
ウムの境界面から１〜２ｃ園位上までの１ｌｉｌ！１１
を受は持９て動き回わり、常に水と過炭酸ナトリウムの
境界面に戻って来て、過炭酸ナトリウムがその水との境
界面で溶解した瞬間をとらえて１分解し酸素を発生させ
る。これに使用ゝされる触媒の粒径の条件は、製造メー
カーにより異るとは言え、！００、〜３００終を目安と
する。

３、「底に沈んだ過炭酸ナトリウム中の水に溶解した分
」の触媒による分解の場合は、３種類の触媒の内の１番
大きい粒径のものが受は持ち、酸素発生中は未溶解の過
炭酸ナトリウムの中又は底に沈んで過炭酸ナトリウム中
に分解による酸素の気泡を作り過炭酸ナトリウムと水と
を混合攪拌させる役目を受は持って動き回わり、常に未
溶解の過炭酸ナトリウムの中又は底に沈んていて、過炭
酸ナトリウムを分解し酸素を発生させる。これに使用さ
れる触媒の粒径の条件は、製造メーカーにより異るとは
言え、　　７０Ｇ、以上を目安とする。

（実施例） ｌ、触媒として、粒径の異なる３種類（１番車さい触媒
ｒＡＪの粒径は、平均　５〜１０川、２番目触媒ｒＢＪ
の粒径は、平均］５０〜２００．．　１番大きい触媒「
Ｃ」の粒径は、平均　１，０００ｐ）の二酸化マンガン
（ＭｎＯ２）を使用し、次の重量比て混合（以下、混合
触媒と言う、）シてテストした。

ＭｎＯｘ［＾Ｊ　　：　ＭｎＯ＊’Ｂ」：　ＭｎＯ＊’
Ｃ」＝　１　＋　ｌ　：　１く実験ｌ〉 次の量て酸素発生テストを１０回行い平均値を出したと
ころ。

■混合触媒　　　　　　　　　　　　４ｇ■過炭酸ナト
リウム　　　　　　　　１５０　ｇ（酸素発生ｍ址約　
１５１） ■水（水温２５℃）　　　　　　　１，０００　ｃ　ｃ
次表の様な結果を得た。

以上からも分かるとおり、酸素発生流量の立ち上がりが
非常に良く、はとんど一定流量を保ち、特に本発明が目
的とする終了時のだらだら発生を防止出来た。もちろん
、これらの組み合わせは１例であり、酸素発生流量など
の条件により、どの様にも加工製造することが出来る特
徴を本発明は有する。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 炭酸ナトリウム・過酸化水素付加化合物（化学式Ｎａ＿
   ２ＣＯ＿３・３／２Ｈ＿２Ｏ＿２）を分解し、酸素を発
   生させるために使用する触媒において、その内部及び表
   面を加工し、多孔質並びに表面積を増大した粒径の異な
   る触媒を３種類混在使用し、水溶性の物質を加えて混練
   し、粉末状、顆粒状、固形状に加工製造したことを特徴
   とする酸素発生剤用触媒。