JPS63203022A - 回線構成法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、通信ケーブルを用いた回線構成法に関するも
のである。

更に詳述すれば、本発明は、２木の心線を並列結線した
回線構成法に関するものである。

［従来の技術］ 通信ケーブルには、４木の心線から成るカッドが複数個
含まれている。このカットを最小単位として用いる理由
は、■有限なケーブル断面内において効果的に心線を収
容することができ、且つ、■心線間の静電容量および外
部インダクタンス等の電気的パラメータを安定・均一に
することにより、安定な信号伝送特性を得ることに役立
つからである。

このようなことから、通信ケーブル内゛の心線を用いて
回線を構成する際には、同一カッド内の対向する心線を
一対として選択することが普通に行われている。例えば
、第２図（Ｂ）　に示すカッドにおいて、心線り、およ
びＬ２が一対の往復導体、心線Ｌ３およびＬ４が他の一
対の往復導体として用いられている。

Ｌ発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、同一のカッド内における２対の心線を選
択して信号伝送および電力伝送を行った場合には、遠距
離に位置する加入者や通信装置（以下、端末施設という
）に適正なレベルの信号および所要電力を伝送すること
かできなくなる場合がある。

すなわち、伝送線路長が増加するのに伴って、線路損失
による伝送信号の劣化・レベル低下ならびに直流抵抗成
分による電力損失の増加を招来するという欠点がみられ
る。

よって発明の目的は、上述の点に鑑み、伝送信号の減衰
を抑え、かつ回線の直流抵抗の増加を抑え、もって、遠
距離の地にある端末施設に対しても安定かつ低損失な信
号伝送・電力伝送を可能とした回線構成法を提供するこ
とにある。

Ｅ問題点を解決するための手段］ かかる目的を達成するために、本発明に係る回線構成法
では、通信ケーブル内における第１カッドおよび第２カ
ッドに含まれる一対の絶縁心線をそれぞれ選択し、当該
一対の絶縁心線をケーブル端部において結線することに
より単一カット内において並列心線を形成し、前記第１
カッドおよび前記第２カッドを往復導体として用いるも
のである。

［実施例］ 以下、実施例に基づいて本発明の詳細な説明する。

第１図は本発明を適用した回線構成法の一実施例を示す
模式図、第２図（Ａ）および（１１）は第１図に示した
通信ケーブルの断面図である。これら各図面において、
Ｎ１およびＮ５１はそれぞれ同一通信ケーブル２内に含
まれるカッド、Ｌ、〜Ｌ４は各々のカッドに含まれる心
線を表している。

本実施例では、第１図に示すように、通信ケーブルの両
端にて一対の心線り、およびＬ２をそれぞれ結線するこ
とにより、ひとつのカット内において一対の心線Ｌ１お
よびＬ２から成る並列心線を形成している。この並列心
線は、２つのカッドＮ１およびＮ５１の各々において形
成され、それら並列心線ＰＩおよびＰ５１が往復導体と
して用いられている。

このような回線構成とすることにより、導体の直流抵抗
Ｒｄは従来の心線の直流抵抗Ｒｄ’　に比べて半分に減
少する。また、並列心線ＰＩおよびＰ５１間の等価離隔
距１ＩＩＩＤは心線相互間の離隔距離Ｄ′　に比べては
るかに大となる。更に、心線の等価直径ｄも、２木の心
線を並列接続しであることから、単一心線の直径ｄ°に
比べて大となる。その結果、単一カッド内の心線を用い
る従来の回線構成法に比べて、並列心線Ｐ１およびＰ５
１の等価高周波抵抗ならびに線間静電容量が減少すると
共に、外部インダクタンスが増大する。かくして、信号
の減衰定数（ｄＢ／ｋｍ）は従来のものに比べて、はる
かに小さな値となる。

第３図は、第１図に示した回線に正弦波信号Ｓを送出し
、端末Ｔにおいてその信号Ｓを受信したときの減衰特性
を示す線図である。本図において、横軸は正弦波信号Ｓ
の周波数（Ｈｚ）　、縦軸は減衰率（ｄｕ／ｋｍ）　、
曲線ＣＡＧよ単一カッド内の一対の心線を用いて往復導
体を形成した従来の方法による減衰特性、曲線ＣＢは第
１図に示した回線構成によって得た減衰特性である。本
図から明らかなように、所定の上限周波数ｆ、（＋１□
）以下では、減衰率が大幅に改善されている。次に、数
式に基づいて、かかる減衰特性を得るための諸条件を説
明する。

いま、各々の符号を次のように定義する。

α′・・・通常結線時（単一カッド内における一対の心
線を往復導体としたとき）の減衰定数Ｒｄ’　・・・通
常結線時の直流抵抗 ｄ′・・・通常結線時の心線径 ａ′・・・ａ′／２ Ｄ′・・・通常結線時の線間距離 α′・・・通常結線時の線間静電容量 Ｌ′・・・通常結線時の外部インダクタンスα・・・本
発明に従って心線を並列結線したときの減衰定数 Ｒｄ・・・本発明に従って心線を並列結線したときの直
流抵抗 ｄ・・・並列結線時の等偏心線径 ａ・・・ｄ／２ Ｄ・・・並列結線時の等価線間距離 に１〜に６・・・定数 伝送信号の上限周波数ｆ、以下においてα〈α′を満た
すための条件は以下のとおりである。

伝送信号の周波数がｆのとき、線路の高周波抵抗Ｒ°は ｎ’＝　　に１　了／ｄ’　　　　　　　・・・（１）
また、 Ｌｏ−に２　　ｊ２　ｎ（Ｄ’／ａ’）　　　　　　・
＝　（２）Ｃ’−Ｋ３　　／　　ｃＩｌｎ（Ｄ’／ｄ’
）コ　　・（３）（１）〜（３）式を（４）式に代入す
るとよってα〈α′　となるためには、 従って、所望のα＝α。、ｆ＝ｆ１１を与えたときに、
α〈α′　となるためには、 を満たすように、Ｄおよびｄ、ａを決定すればよい。

［発明の効果コ 以上説明したとおり、本発明によれば、線路の直流抵抗
を低下させると同時に、等偏曲な線間の離隔距離および
心線直径を増大させることができるので、遠距離通信に
好適な回線を実現することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る通信回線の一実施例を示す模式図
、 第２図（八）および（Ｂ）は通信ケーブルの断面を示す
図、 第３図は本実施例による減衰特性を示す線図である。 ２・・・通信ケーブル、 Ｎｌ、　Ｎ５１・・・カット、 ＰＬ、　Ｐ５１・・・並列結線した心線、し１〜Ｌ４・
・・心線。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 通信ケーブル内における第１カッドおよび第２カッドに
   含まれる一対の絶縁心線をそれぞれ選択し、 当該一対の絶縁心線をケーブル端部において結線するこ
   とにより単一カッド内において並列心線を形成し、 前記第１カッドおよび前記第２カッドを往復導体として
   用いることを特徴とする回線構成法。