JPS6319686Y2 - - Google Patents

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JPS6319686Y2
JPS6319686Y2 JP1941082U JP1941082U JPS6319686Y2 JP S6319686 Y2 JPS6319686 Y2 JP S6319686Y2 JP 1941082 U JP1941082 U JP 1941082U JP 1941082 U JP1941082 U JP 1941082U JP S6319686 Y2 JPS6319686 Y2 JP S6319686Y2
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JP
Japan
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water
diameter ring
deaerator
untreated water
flow rate
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JP1941082U
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JPS58122806U (ja
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  • Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は脱気器に係り、特に広い負荷範囲に
わたつて良好な脱気を行なうことのできる脱気器
に関する。
ボイラに供給する給水中の溶存酸素はボイラ腐
食の最大原因物質の一つであり、この溶存酸素を
除去する装置として脱気器が使用される。脱気器
には各種形式のものがあるが、このうち未処理水
を加圧してスプレーし、かつこの未処理水を蒸気
等の加熱媒体で加熱するスプレー型加熱加圧式脱
気の脱気能力はきわめて高く、高圧型ボイラの給
水脱気用として最適であり、溶存酸素の量を
0.007ppm以下に減少させることができる。
ここで最大処理量335T/hのスプレー型加熱
加圧式脱気器を使用し、かつ処理水中の溶存酸素
量を0.007ppmとした場合、処理量を減少させて
ゆくと約134T/hまでは処理水中の溶存酸素の
量を規定値の0.007ppmに保持できるが、これ以
下の処理量では規定値以上となつてしまうことが
確認されている。つまり従来型のスプレー型加熱
加圧式脱気器においては処理量が最大処理量の約
40%以下となる様な運転は規定値に変更を加えな
い限り不可能となる。このため処理量の低下に対
応して小容量の脱気器を併設したり、化学的処理
に切り換える等の対策が必要となつて不経済であ
る。
この考案の目的は上述した問題点に鑑み、給水
の処理量が低下しても高い脱気効率を保持する脱
気器を提供することにある。
要するにこの考案は処理量減少時の脱気能力の
低下は、未処理水の流量低下により脱気器内に噴
射する未処理水の噴霧力が低下することに起因す
るものである点に着目し、脱気器内に複数段のス
プレーノズルを配置し、未処理水の供給量の多少
にかかわらず常時高い噴射力を保持して脱気効率
の低下を防止するよう構成した脱気器に関する。
以下この考案の実施例を図面により説明する。
第1図において、符号1は脱気器本体を示し、
このうち2は脱気塔、3は処理水貯留用タンクで
ある。7は脱気塔2内に配置した漏斗状の集水
板、8はこの集水板下部に形成した蒸気室、9は
気水混合皿である。次に15は脱気塔2の上部に
配置した未処理水スプレー体である。このスプレ
ー体15は第2図に示す如く中空体の大径リング
16と小径リング17を同心円状に配置すること
により形成してあり、各リング16,17には未
処理水噴霧用の小孔16a,17aが各々形成し
てある。18,19は各リング16,17に各々
接続する未処理水供給支管、20,21は各供給
支管18,19に各々設けた弁である。
以上の装置において、スプレー体15から未処
理水を噴霧することにより脱気するわけである
が、この場合、未処理水の処理流量が最大流量も
しくはこれに近い流量である場合には弁20,2
1の両方共に開として大径リング16と小径リン
グ17の両方から未処理水のスプレーを行なう。
次に未処理水流量が低下したならば弁21を閉と
して大径リング16のみからスプレーを行ない中
間負荷を受け持たせる。さらに処理流量を減少さ
せたい最低負荷の場合には弁20を閉、21を開
として小径リング17のみからのスプレーに切り
換える。以上の弁操作を適正に行なうことにより
脱気塔2に供給される未処理水の噴霧圧力をその
流量の多少に係りなく常時所定の値に保持する。
なお、大径リング16を大流量用、小径リングを
小流量用として、大径リング16のみで最大流量
を噴射するようにし、両リングの併用を行なわれ
ないようにする方法もあるが、この場合には噴射
量の制御範囲が本願考案の噴射方法に比し狭いも
のとなる。
次にポンプ10により加圧された未処理水W1
は主管路11、支管の流量制御用の弁付き未処理
水供給管18,19を経て未処理水スプレー体1
5から前述の弁操作により適正な噴霧が保持され
これにより脱気塔2内に適当な噴霧が形成され
る。
一方未処理水加熱用の蒸気Sは蒸気室8に供給
され、蒸気室8および気水混合皿9において未処
理水W1として供給された給水の脱気の仕上げを
行なう。つまり未処理水W1は未処理水スプレー
体15から噴射され、この間に蒸気室8から流出
して脱気塔2内を上昇する蒸気によつて第1段の
脱気が行なわれ、この第1段脱気の終つた水は集
水板7を経て気水混合皿9に至る。ここにおいて
前述の如く脱気の仕上げが行なわれ脱気が完了し
た水は処理水W2として処理水貯留用タンク3に
貯留され、適宜使用される。なお脱気用に使用し
た蒸気と分離された気体は管路14を経て系外に
排出される。
考案者等は以上の構成の脱気器でかつ前述した
従来型脱気器と同様に最大処理量が335T/hの
ものを用いて、脱気器出口における処理水中の溶
存酸素の量を計測したところ、脱気器に対する未
処理水の流入量が約52.5T/hとなるまでは処理
水中の溶存酸素量が0.007ppmもしくはこれ以下
の値を保持することを確認した。つまりこの考案
の脱気器の場合には、従来型のものが最大流量の
約40%までしか規定の溶存酸素量を保持し得ない
のに対し、約15%流量まで規定値を保持し得るこ
とを確認した。
この考案を実施することにより、きわめて低い
未処理水流量の場合でも未処理水の脱気効率を高
率に保持することができ、別途化学処理を行なつ
たり、低容量の脱気器を設置する等の必要がな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る脱気器の断面図、第2
図は第1図のA−A線による断面図である。 1……脱気器、2……脱気塔、15……未処理
水スプレー体、16……大径リング、16a,1
7a……未処理水噴霧用小孔、20,21……
弁、W1……未処理水、W2……処理水、S……蒸
気。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 加圧水を噴霧しかつこれを加熱媒体で加熱する
    ことにより水中の溶存酸素を除去するものにおい
    て、脱気器塔内に中間負荷用大径リングと低負荷
    用の小径リングを同軸心に設け、前記大径リング
    と小径リングには夫々複数の未処理水噴霧用の小
    孔を設け、かつ大径リングと小径リングに流量制
    御用の弁付き未処理水供給管を夫々接続したこと
    を特徴とする負荷範囲を広めた脱気器。
JP1941082U 1982-02-16 1982-02-16 負荷範囲を広めた脱気器 Granted JPS58122806U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1941082U JPS58122806U (ja) 1982-02-16 1982-02-16 負荷範囲を広めた脱気器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1941082U JPS58122806U (ja) 1982-02-16 1982-02-16 負荷範囲を広めた脱気器

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Publication Number Publication Date
JPS58122806U JPS58122806U (ja) 1983-08-20
JPS6319686Y2 true JPS6319686Y2 (ja) 1988-06-01

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ID=30031625

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JP1941082U Granted JPS58122806U (ja) 1982-02-16 1982-02-16 負荷範囲を広めた脱気器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0733887B2 (ja) * 1988-04-08 1995-04-12 株式会社日立製作所 蒸気タービンプラント

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Publication number Publication date
JPS58122806U (ja) 1983-08-20

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