JPS6319550B2 - - Google Patents
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- JPS6319550B2 JPS6319550B2 JP54011305A JP1130579A JPS6319550B2 JP S6319550 B2 JPS6319550 B2 JP S6319550B2 JP 54011305 A JP54011305 A JP 54011305A JP 1130579 A JP1130579 A JP 1130579A JP S6319550 B2 JPS6319550 B2 JP S6319550B2
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Landscapes
- Braking Arrangements (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は優れた耐摩耗性及び低面圧での高摩擦
係数を有しかつノイズ発生防止の効果がある石綿
を使用しない摩擦材に関する。
係数を有しかつノイズ発生防止の効果がある石綿
を使用しない摩擦材に関する。
従来この種の摩擦材は石綿を主体とし、これに
例えばフエノール樹脂の各種変成品等の摩擦性能
向上剤及び例えばフエノール樹脂などの摩擦性能
安定剤を混合し、更に無機塩類を混合して加熱加
圧成型していたが、この方法では摩擦材製造時に
石綿粉塵による作業公害を伴い、しかも摩擦材の
摩擦係数を0.5以上にすることは困難であつて、
例えば１Kg／cm2ないしはそれ以下の低面圧用のク
ラツチフエーシングの目的には十分沿い得ない。
例えばフエノール樹脂の各種変成品等の摩擦性能
向上剤及び例えばフエノール樹脂などの摩擦性能
安定剤を混合し、更に無機塩類を混合して加熱加
圧成型していたが、この方法では摩擦材製造時に
石綿粉塵による作業公害を伴い、しかも摩擦材の
摩擦係数を0.5以上にすることは困難であつて、
例えば１Kg／cm2ないしはそれ以下の低面圧用のク
ラツチフエーシングの目的には十分沿い得ない。
又従来品としてコルク系摩擦材があるが、これ
は摩耗が早く使用中に摩擦係数の変化があり、か
つクラツチ又はブレーキに接続する際にノイズの
発生がある等の欠点があつた。又ガラス繊維を用
いた非石綿系の摩擦材も知られているがガラス繊
維は硬くそのため摩擦摺動時にノイズ発生の原因
となる。
は摩耗が早く使用中に摩擦係数の変化があり、か
つクラツチ又はブレーキに接続する際にノイズの
発生がある等の欠点があつた。又ガラス繊維を用
いた非石綿系の摩擦材も知られているがガラス繊
維は硬くそのため摩擦摺動時にノイズ発生の原因
となる。
そこで本発明者はかかる欠点を解決するため
に、先に皮粉末、岩綿、及び植物繊維を混在させ
た摩擦材配合を用い、かつ摩擦調整剤及び熱硬化
性樹脂の存在下に加熱加圧成型してなる岩綿系の
摩擦材を提供して所期の成果を収めた。
に、先に皮粉末、岩綿、及び植物繊維を混在させ
た摩擦材配合を用い、かつ摩擦調整剤及び熱硬化
性樹脂の存在下に加熱加圧成型してなる岩綿系の
摩擦材を提供して所期の成果を収めた。
本発明は従来の岩綿系あるいはコルク系摩擦材
の欠点を解消すると共に、本発明者が先に提供し
た岩綿系摩擦材の改良、特に耐摩耗性及び摩擦係
数の安定性を向上させかつノイズ発生防止の効果
を持たせることを目的とする。
の欠点を解消すると共に、本発明者が先に提供し
た岩綿系摩擦材の改良、特に耐摩耗性及び摩擦係
数の安定性を向上させかつノイズ発生防止の効果
を持たせることを目的とする。
本発明の要旨とする所は牛皮なめし皮粉末１〜
45重量部、パルプ繊維１〜40重量部、ポリアミド
繊維１〜20重量部、フエノール樹脂および／また
はメラミン樹脂１〜20重量部、摩擦性能向上剤５
〜30重量部および充填剤１〜15重量部からなる摩
擦材配合を混合して、加硫加圧成形したことを特
徴とする摩擦材に存するものである。
45重量部、パルプ繊維１〜40重量部、ポリアミド
繊維１〜20重量部、フエノール樹脂および／また
はメラミン樹脂１〜20重量部、摩擦性能向上剤５
〜30重量部および充填剤１〜15重量部からなる摩
擦材配合を混合して、加硫加圧成形したことを特
徴とする摩擦材に存するものである。
本発明の摩擦材が従来の摩擦材と異なつている
大きな点は繊維質として石綿を使用せず、牛皮な
めし皮粉末、パルプ繊維、ポリアミド繊維及び必
要に応じてカーボン繊維を用い、これらの繊維な
いしは粉末群の配合を目的に応じて適宜に決めて
混合すること、更に好ましくは、牛皮なめし皮粉
末に耐摩耗性向上のために重合した乾性油又は半
乾性油を用いて予備処理を施すことにある。
大きな点は繊維質として石綿を使用せず、牛皮な
めし皮粉末、パルプ繊維、ポリアミド繊維及び必
要に応じてカーボン繊維を用い、これらの繊維な
いしは粉末群の配合を目的に応じて適宜に決めて
混合すること、更に好ましくは、牛皮なめし皮粉
末に耐摩耗性向上のために重合した乾性油又は半
乾性油を用いて予備処理を施すことにある。
本発明で使用される牛皮のなめし皮の粉末は特
にタンニンによつてなめしたものが望ましい。そ
の成分はコラーゲン蛋白質で、長さは約３mm又は
それ以下である。この牛皮なめし皮粉末に対し、
アマニ油、サフラワー油等の乾性油、綿実油等の
半乾性油の加熱重合物をそのまま或いはトルエン
等の溶剤に溶かし、適当な粘度に希釈したものを
均一に吹付塗布し、乾燥して予備処理を施せば本
発明の目的になお一層好適であることは上述のと
おりである。重合乾性油の塗布量は牛皮なめし皮
粉末100重量部に対し１〜30重量部とする。
にタンニンによつてなめしたものが望ましい。そ
の成分はコラーゲン蛋白質で、長さは約３mm又は
それ以下である。この牛皮なめし皮粉末に対し、
アマニ油、サフラワー油等の乾性油、綿実油等の
半乾性油の加熱重合物をそのまま或いはトルエン
等の溶剤に溶かし、適当な粘度に希釈したものを
均一に吹付塗布し、乾燥して予備処理を施せば本
発明の目的になお一層好適であることは上述のと
おりである。重合乾性油の塗布量は牛皮なめし皮
粉末100重量部に対し１〜30重量部とする。
本発明で用いる木材パルプは、綿花から採つた
リンターパルプもこれに含めることができるが、
これらのパルプは繊維長２mm以下であることが望
ましく、特に長繊維分をふるい分けた微細繊維フ
ロツクまたは木材パルプを加水分解して製した化
学処理フロツクが好適である。またポリアミド繊
維はナイロン系またはアラミツド系の単繊維、カ
ーボン繊維はPAN系、ピツチ系繊維のいずれも
用いることができ、長さは３mm程度又はそれ以下
がよい。
リンターパルプもこれに含めることができるが、
これらのパルプは繊維長２mm以下であることが望
ましく、特に長繊維分をふるい分けた微細繊維フ
ロツクまたは木材パルプを加水分解して製した化
学処理フロツクが好適である。またポリアミド繊
維はナイロン系またはアラミツド系の単繊維、カ
ーボン繊維はPAN系、ピツチ系繊維のいずれも
用いることができ、長さは３mm程度又はそれ以下
がよい。
本発明で用いる熱硬化性樹脂としては、フエノ
ール系及び／又はメラミン系樹脂であり、公知の
ようにプレポリマーの形で使用する。更に摩擦性
能向上剤としてはカシユーダスト、ゴム粉末等、
充填剤としてはバライタ（酸化バリウム）、炭酸
カルシウム等の粉末をそれぞれ例示することがで
きる。
ール系及び／又はメラミン系樹脂であり、公知の
ようにプレポリマーの形で使用する。更に摩擦性
能向上剤としてはカシユーダスト、ゴム粉末等、
充填剤としてはバライタ（酸化バリウム）、炭酸
カルシウム等の粉末をそれぞれ例示することがで
きる。
本発明の摩擦材を構成する基本配合は、牛皮な
めし皮粉末１〜45重量部、パルプ繊維１〜40重量
部、ポリアミド繊維１〜20重量部、必要に応じて
配合するカーボン繊維１〜15重量部であり、これ
にフエノール樹脂および／またはメラミン系樹脂
からなる熱硬化性樹脂１〜20重量部、摩擦性能向
上剤５〜30重量部および充填剤１〜15重量部を配
合し、十分に混合して予備成型をした後、加熱加
圧成型して摩擦材製品とする。各材料の配合部数
の決定は数多くの実験を経て得られたもので、上
述の範囲を外れると摩擦係数および摩耗性の点で
満足な結果が得られない。
めし皮粉末１〜45重量部、パルプ繊維１〜40重量
部、ポリアミド繊維１〜20重量部、必要に応じて
配合するカーボン繊維１〜15重量部であり、これ
にフエノール樹脂および／またはメラミン系樹脂
からなる熱硬化性樹脂１〜20重量部、摩擦性能向
上剤５〜30重量部および充填剤１〜15重量部を配
合し、十分に混合して予備成型をした後、加熱加
圧成型して摩擦材製品とする。各材料の配合部数
の決定は数多くの実験を経て得られたもので、上
述の範囲を外れると摩擦係数および摩耗性の点で
満足な結果が得られない。
上記本発明の摩擦材の耐摩耗性はコルク系摩擦
材と比較して５倍又はそれ以上に向上し、しかも
摩擦係数はコルク系摩擦材より高くかつ安定して
いる。
材と比較して５倍又はそれ以上に向上し、しかも
摩擦係数はコルク系摩擦材より高くかつ安定して
いる。
更にクラツチ又はブレーキに接続する際のノイ
ズ発生が極めて少なく、又高温時の性能も従来品
より優れている等種々の利点をもつている。
ズ発生が極めて少なく、又高温時の性能も従来品
より優れている等種々の利点をもつている。
以下に本発明の実施例を示す。
［実施例 １］
牛皮なめし皮粉末 10重量部
KCフロツク（山陽国策パルプ社製） 20重量部
ナイロン繊維（３mm） 12重量部
カーボン繊維 ３重量部
フエノール樹脂（レゾール型） 20重量部
カシユーダスト80／ゴムダスト20 20重量部
バライタ 15重量部
上記配合を良く攪拌混合して一定量を秤量し、
常法に従いこれを所定の金型で加熱加圧成型し、
然る後長時間（例えば15時間）熱処理を施し研磨
を行なつて摩擦材製品を得た。
常法に従いこれを所定の金型で加熱加圧成型し、
然る後長時間（例えば15時間）熱処理を施し研磨
を行なつて摩擦材製品を得た。
尚皮粉末の予備処理は皮粉末100重量部に対し
て重合乾性油（重合サフラワー油）20重量部を粘
度50〜100CPとなるようトルエン溶剤に溶かした
ものを用いて皮粉末を攪拌しながらこれに良く吹
き付け皮粉末全体が平均的に吹付塗布されるよう
にし、然る後乾燥して動物性皮革粉末材料とし
た。
て重合乾性油（重合サフラワー油）20重量部を粘
度50〜100CPとなるようトルエン溶剤に溶かした
ものを用いて皮粉末を攪拌しながらこれに良く吹
き付け皮粉末全体が平均的に吹付塗布されるよう
にし、然る後乾燥して動物性皮革粉末材料とし
た。
［実施例 ２］
牛皮なめし粉末 ５重量部
KCフロツク（山陽国策パルプ社製） 25重量部
アラミツド繊維（１mm） 15重量部
フエノール樹脂40／メラミン樹脂60 20重量部
カシユーダスト80／ゴムダスト20 20重量部
バライタ50／炭酸カルシウム50 15重量部
上記配合を用いて実施例１と同様の方法に従い
摩擦材製品を得た。
摩擦材製品を得た。
本発明摩擦材の効果を一層明らかにするため、
従来のコルク系摩擦材２及び石綿系摩擦材３と本
発明の摩擦材１（実施例１の製品）とを定速型摩
擦試験機（JIS―D4411に規定）を用いて性能の
比較を行ない、その結果を図面に示した。
従来のコルク系摩擦材２及び石綿系摩擦材３と本
発明の摩擦材１（実施例１の製品）とを定速型摩
擦試験機（JIS―D4411に規定）を用いて性能の
比較を行ない、その結果を図面に示した。
尚上記試験条件はＰ（面圧）＝５Kg／cm2、Ｖ（摩
擦速度）＝7.8m／Ｓである。
擦速度）＝7.8m／Ｓである。
その結果、本発明品１は従来の石綿系摩擦材３
に比べて摩擦係数が高く、しかも従来のコルク系
摩擦材２と異なり温度上昇によつても摩擦係数の
変化が少なく高温側の摩擦係数が従来品に比べて
顕著に優れているという特徴を示した。また本発
明品で用いている牛皮なめし皮粉末はガラス繊維
と比べ柔かくそのため牛皮なめし皮粉末を用いた
本発明の摩擦材はノイズ発生防止の効果があるこ
とも大きな特徴である。
に比べて摩擦係数が高く、しかも従来のコルク系
摩擦材２と異なり温度上昇によつても摩擦係数の
変化が少なく高温側の摩擦係数が従来品に比べて
顕著に優れているという特徴を示した。また本発
明品で用いている牛皮なめし皮粉末はガラス繊維
と比べ柔かくそのため牛皮なめし皮粉末を用いた
本発明の摩擦材はノイズ発生防止の効果があるこ
とも大きな特徴である。
図面は本発明品と従来品との定速型摩擦試験機
による性能比較を示した図表である。実線は摩擦
係数を示し、又点線は摩耗量を示している。 １……本発明の摩擦材、２……従来のコルク摩
擦材、３……従来の石綿系摩擦材。
による性能比較を示した図表である。実線は摩擦
係数を示し、又点線は摩耗量を示している。 １……本発明の摩擦材、２……従来のコルク摩
擦材、３……従来の石綿系摩擦材。
Claims (1)
- １ 牛皮なめし皮粉末１〜45重量部、パルプ繊維
１〜40重量部、ポリアミド繊維１〜20重量部、フ
エノール樹脂および／またはメラミン樹脂１〜20
重量部、摩擦性能向上剤５〜30重量部および充填
剤１〜15重量部からなる摩擦材配合を混合して、
加熱加圧成形したことを特徴とする摩擦材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1130579A JPS55104378A (en) | 1979-02-02 | 1979-02-02 | Friction material |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1130579A JPS55104378A (en) | 1979-02-02 | 1979-02-02 | Friction material |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS55104378A JPS55104378A (en) | 1980-08-09 |
| JPS6319550B2 true JPS6319550B2 (ja) | 1988-04-22 |
Family
ID=11774285
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1130579A Granted JPS55104378A (en) | 1979-02-02 | 1979-02-02 | Friction material |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS55104378A (ja) |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2452512A1 (fr) * | 1979-03-29 | 1980-10-24 | Stephanois Rech Mec | Charge organique d'origine animale pour la conception de materiaux de frottement a tres faibles taux d'usure |
| FR2489455B1 (fr) * | 1980-09-04 | 1986-04-11 | Valeo | Garniture de friction, notamment pour freins, embrayages et autres applications |
| JPS5940018A (ja) * | 1982-08-31 | 1984-03-05 | Hitachi Chem Co Ltd | 耐ジヤダ−性及び防錆性の改良されたクラツチフエ−シング |
| HU187067B (en) * | 1983-04-20 | 1985-11-28 | Mecseki Szenbanyak | Multi-layer anti-noise plate |
| JPH0635577B2 (ja) * | 1985-05-13 | 1994-05-11 | 日立化成工業株式会社 | 摩擦材組成物 |
| US5573579A (en) | 1994-03-17 | 1996-11-12 | Osaka Gas Company, Ltd. | Method for producing friction material |
| CN104154145A (zh) * | 2014-08-28 | 2014-11-19 | 安徽省中力车辆制动系统制造有限公司 | 新型稀土复合型刹车片 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS53130742A (en) * | 1977-02-02 | 1978-11-15 | Porter Co Inc H K | Friction element containing no asbestos |
-
1979
- 1979-02-02 JP JP1130579A patent/JPS55104378A/ja active Granted
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS53130742A (en) * | 1977-02-02 | 1978-11-15 | Porter Co Inc H K | Friction element containing no asbestos |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS55104378A (en) | 1980-08-09 |
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