JPS63189157A - 抗血液凝固性材料の製造方法 - Google Patents

抗血液凝固性材料の製造方法

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JPS63189157A
JPS63189157A JP62022015A JP2201587A JPS63189157A JP S63189157 A JPS63189157 A JP S63189157A JP 62022015 A JP62022015 A JP 62022015A JP 2201587 A JP2201587 A JP 2201587A JP S63189157 A JPS63189157 A JP S63189157A
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JP
Japan
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polymer
diisocyanate
reaction
polyurethane
solution
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Application number
JP62022015A
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English (en)
Inventor
隆一郎 依田
小松崎 茂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Publication date
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  • Materials For Medical Uses (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は抗血液凝固性材料の製造方法に関し、さらに詳
しくは、分子中にウレタン結合を有するポリマーまたは
コポリマーに有機溶媒中で易動性の大きな分子鎖を共有
結合させる抗血液凝固性に優れた材料の製造方法に関す
る。。
(従来の技術) 従来、“ポリマーを変性して抗血栓性を付与する方法と
しては、ポリマー成形物の表面に親水性モノマーのLB
膜を形成させ重合する方法、ポリマー中の官能基に易動
性分子鎖を反応させて表面の抗血栓性を改良する方法(
%開開59−155432号公報)、材料表面をプラズ
マ処理してからモノマーを重合させる方法(特開昭56
−97457号公報)などが知られている。しかし、こ
れらの方法はいずれも成形物の表面で反応させる方法で
あり、反応器の大きさで自ら反応させる成形物の大きさ
や形状に制約があり、実用性に乏しいという欠点がちり
た。
(問題点を解決するための手段) 本発明によれば、溶液中で、(イ)ウレタン結合を有ス
るポリマーとジイソシアネートとの反応生成物と、活性
水素ならびに易動性の大きな分子鎖とを有する化合物と
を反応させるか、仲)ウレタン結合を有するポリマーと
、ジインシアネートと活性水素ならびに易動性の大きな
分子鎖とを有する化合物との反応生成物とを反応させる
に際し、該反応を金属のカルボン酸塩の存在下に行うこ
とを特徴とするウレタン結合を有するポリマーに易動性
の大きな分子鎖が共有結合した抗血液凝固性材料の製造
方法が提供される◇ 本発明において用いられる分子中にウレタン結合を有す
るポリマーはポリウレタンおよびポリウレタン共重合体
であり、その具体例として、例えばポリテトラメチレン
エーテルをソフトセグメントとするポリウレタンおよび
ポリウレタンウレア、ポリアルキレンエーテル(但しア
ルキレンの炭素数は2〜3)をソフトセグメントとする
ポリウレタンおよびポリウレタンウレア、これらのセグ
メントを共に分子中に有するポリウレタンおよびポリウ
レタンウレア、その信性開開57−116571、’;
     139351号公報、特開昭58−1715
.41564号公報などに開示されているポリウレタン
またはポリウレタンウレア、特開昭57−211358
号公報、特開昭58−188458号公報などに開示の
ポリウレタンとポリシロキサンのブロック共重合体など
が挙げられるが、これらの例示に限定されるものモはな
く、分子中にウレタン結合を有するポリマーであれば使
用することができる0本発明でジイソシアネートとして
は通常のポリウレタンあるいはポリウレタンウレアの製
造に使用されるジイソシアネートが使用でき、特に制限
されない。例としては、テトラメチレンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、シクロヘキサン
−1,4−ジインシアネート、2.4−トリレンジイソ
シアネート、2.6−)リレンジインシアネート、2.
4−)リレンジイソシアネートと2.6−)リレンジイ
ソシアネートの混合物、キシリレンジインシアネート、
4.A’−ジフェニルメタンジイソシアネート、1,4
−フエニレンジイソシアネー)、4.4’−ジシクロヘ
キシルメタンジイソシアネート、1.5−フ二二レンジ
イソシアネート、ナフタレン−1,5−ジイソシアネー
トが挙げられる・ 本発明で使用する活性水素ならびに易動性の太きい分子
鎖を有する化合物(以下では活性化合物と称することが
ある)は、ポリアルキレン鎖で代表されるミクロブラウ
ン運動が活発で可撓性に富んだ線状分子鎖と水酸基、カ
ルボキシル基などを有する化合物であり、ポリアルキレ
ンエーテルジオールおよびポリアルキレンエーテルジオ
ールモノアルキルエーテルが好適である◇具体的に例示
すれば、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシプ
ロピレングリコール、エチレンオキシドとプロピレンオ
キシドから誘導される両末端が水酸基のエチレンオキシ
ド−プロピレンオキシドランダム共重合体およびブロッ
ク共重合体、およびこれらのジオールのモノメチルエー
テル、モノエチルエーテル、モノプロピルエーテル等で
ある◎ただし、使用し得る化合物はこれらのみに限定さ
れるものではなく、%開開59−155432号公報等
開示のアミノ基、カルボキシル基、水酸基等のイソシア
ネートと反応しうる活性水素を有するポリアルキレンエ
ーテル鎖を有する化合物も使用することができる。これ
らの化合物の分子量は特に制限されないが、通常500
〜10.OQGの範囲が望ましい◇ 本発明゛においては全ての反応は溶液中で行われるが、
溶剤としてはこれらの反応物質の可溶性溶媒であれば特
に制限されない。好ましい溶媒としてはN、N−ジメチ
ルホルムアミド、N、N−ジメチルアセトアミド、ジメ
チルスルホキシド、テトラヒドロフラン、1.4−ジオ
キサン、N−メチルピロリドンなと及びこれらを主体と
する混合溶媒が挙げられる〇 “ ウレタン結合を有するポリマーに易動性の大きい分
子鎖を共有結合させるには、((イ)ウレタン結合を有
するポリマーとジイソシアネートとを反応させて、該ポ
リマーに予めアロファネート結合を介してイソシアネー
ト基を導入し、しかる後活性化合物と反応させるか、あ
るいは(ロ)ジイソシアネートと活性化合物との反応生
成物とウレタン結合を有するポリマーとを反応させるが
、(イ)の方法あるいは(ロ)の方法において、ウレタ
ン結合を有するポリマーとインシアネート基を有する化
合物との反応を触媒としての金属のカルボン酸塩の存在
下に行うことが本発明方法の特徴である◇金属のカルボ
ン酸塩を使用しない場合には前記の反応は実質的に進行
しない。
本発明で使用される金属のカルボン酸塩としてはへブタ
ン酸、ヘキサン酸、2−エテル−ブタン酸、オクタン酸
、オクタデカン酸、ナフテン酸、ステアリン酸などの脂
肪族又は脂環族のカルボン酸の金属塩であり、就中ZK
1%CO及びpbのカルボン酸塩が賞月される。
金属のカルボン酸塩の使用量は(イ)及び(ロ)の方法
とも、通常ウレタン結合を有するポリマーに対し0.1
〜10モルチの範囲である。
(イ)の方法においては先ず、ウレタン結合を有するポ
リマーとジイソシアネートとを金属のカルボン酸塩の存
在下に反応させる。反応溶液中の該ポリマーの濃度は特
に制限され危いが、通常1〜2゜/′      重量
%である・ジイソシアネートの使用量は該ポリマー中の
ウレタン結合に対して通常10〜200モルチの範囲で
ある。
反応温度、反応時間は使用する触媒の種類によって多少
の相違はあるが、通常0〜80℃の温度で10分〜24
時間程度である。反応は空気中でもよいが水分が除去さ
れていることが望ましい。又溶媒も十分に脱水されてい
ることが望ましい。
次の反応は、上記の反応で生成したインシアネート基含
有ポリマーと活性化合物との反応である。
この反応は、上記の反応溶液に活性化合物を添加して行
ってもよいし、回収、精製した該ポリマーと活性化合物
とを反応させてもよい。
いずれの場合も、活性化合物は該ポリマーのイソシアネ
ート基に対して通常過剰量使用される。反応の条件は前
段の反応条件と同様である。
(ロ)の方法では先ず、ジイソシアネートと活性化合物
とを金属のカルボン酸塩の存在下に反応させる0 活性
化合物としては、活性水素を1個有する化合物の使用が
好ましく、又その使用量はジイソシアネートに対し通常
50〜200モルチの範囲である0反応の態様としては
活性化合物を含む溶液にジイソシアネートを滴下するこ
とが好ましい0反応条件は(イ)の方法と同様である。
次の反応は、上記の反応で得られたイソシアネート基が
結合した活性化合物とウレタン結合を有するポリマーと
の反応である。この反応は前段の反応溶液中に該ポリマ
ーを添加して行ってもよいし、回収、精製した反応生成
物と該ポリマーとを反応させてもよい。
反応溶液中の該ポリマーの濃度、該ポリマーに対する反
応生成物の使用量及び反応条件は(イ)の方法の場合と
同様である。
かくして易動性の大きい分子鎖が導入された本発明の目
的物質は常法に従って、反応溶液から分離、精製される
本発明方法で得られる物質は該分子鎖を共有結合させる
前のウレタン基含有ポリマーに比して著しく改善された
抗血液凝固性を有するので抗血液凝固性材料として血液
と直接接触する医療用用具の製造に使用される。これら
の具体的用途としては、人工心臓、補助循環装置用のボ
ンピングチェンバー、バルーンポンプ、人工腎臓や人工
心肺等の補助循環装置用の体外循環回路、血液バッグ、
カテーテル等がある。
(実施例) 以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する
0なお、実施例、比較例中の部及び係はとくに断りのな
いかぎり重量基準である〇実施例1 市販のポリウレタン(ニステン5714./ラドリッチ
社製)102を十分に脱水したN、N−ジメチルホルム
アミドに溶かし6重量%の溶液とした後、2−エチルヘ
キサン酸亜鉛0.12を加え溶解した。これを50℃に
おいて攪拌しながら、4.4′−ジフェニルメタンジイ
ソシアネー)1.5Fを十分に脱水したN、N−ジメチ
ルホルムアミドに溶かし2重量%の溶液としたものを添
加し、さらに1時間攪拌し九〇これを50℃において攪
拌しながら、ポリエチレングリコールモノメチルエーテ
ル(分子量700)91を十分に脱水したN、N−ジメ
チルホルムアミドに溶かし6重量%の溶液としたものを
添加し、さらに1時間攪拌した。その後、1ノのエタノ
ール中へ攪拌しながら反応溶液を加え、生成した沈殿を
分離した。これをテトラヒドロフラン100dに溶解し
、エタノール300Mlを添加して沈殿させる操作を3
回繰り返して精製し、減圧乾燥して生成物9.Ofを得
た。
実施例2 4.4′−ジフェニルメタンジイソシアネート32をN
、N−ジメチルホルムアミドに溶かし2重量−の溶液と
した050℃でこの溶液中へ攪拌しながう、ポリエチレ
ングリコールモノメチルエーテル(分子量700)10
ftl−N、N−ジメチルホルムアミドに溶かし6重量
−の溶液とじ九ものを滴下し、さらに1時間攪拌した。
これを、市販のポリウレタン(ニステン5714.グツ
ドリッチ社#り10fをN、N−ジメチルホルムアミド
に溶かし6重量−の溶液としたものに2−エテルヘキサ
ン亜鉛0.11を加え溶解した溶液中に、50℃におい
/   て添加し、さらに1時間攪拌した。これを実施
例1と同様に処理して生成物9.52を得た◎実施例3 触媒としてオクタン酸コバルトとナフテン酸鉛をそれぞ
れ使用する以外は実施例1と同じ条件で実施することに
よりポリウレタンにポリエチレングリコールモノメチル
エーテルを結合させることができた0 実施例4 抗血栓性の測定は、実施例1〜3の生成物および市販ポ
リウレタン(ニステン5714)のテトラヒドロフラン
溶液(10重量%)をそれぞれガラス試験管内壁にコー
ティングして塗膜を形成させ、リーホワイト試験(金井
泉、金井正光編著:臨床検査法提要、■−81,金原出
版株式会社。
昭和45年)により血液凝固時間を測定した0その結果
、血液凝固時間は市販ポリウレタンでは56分でありた
が、実施例1および2の生成物では各々110分および
105分であった0 実施例5 ポリ塩化ビニル製サック型血液ポンプ4種の内表面をそ
れぞれ実施例1および実施例2で調製した修飾ポリウレ
タンで被覆した0被覆方法は、上記ポリウレタンをテト
ラヒトミフランに溶解し、この溶液を前記ポリ塩化ビニ
ル製血液ポンプに満たした後、直ちに傾斜して除き、風
乾する。
この血液ポンプを用いてヤギの左心補助を行った。血液
ポンプのストロークボリュームは40m1である。使用
条件は拍出回数毎分80回で、吐出量を毎分2ぷとして
7日間左心補助を行った後、血液ポンプを交換した〇 使用後の血液ポンプの血栓の付着状態を調べたところ、
上記修飾ポリウレタンで被覆した血液ポンプ内面にはい
ずれも全く血栓の付着が認められなかりた・ また、走査型電子顕微鏡で観察した表面は極め−て平滑
であり、ポリウレタンの疲労による亀裂は全く認められ
なかった。
また、血液ポンプ内表面のポリウレタン被膜の剥離も認
められなかった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 溶液中で、(イ)ウレタン結合を有するポリマーとジイ
    ソシアネートとの反応生成物と、活性水素ならびに易動
    性の大きな分子鎖とを有する化合物とを反応させるか、
    (ロ)ウレタン結合を有するポリマーと、ジイソシアネ
    ートと活性水素ならびに易動性の大きな分子鎖とを有す
    る化合物との反応生成物とを反応させるに際し、該反応
    を金属のカルボン酸塩の存在下に行うことを特徴とする
    ウレタン結合を有するポリマーに易動性の大きな分子鎖
    が共有結合した抗血液凝固性材料の製造方法。
JP62022015A 1987-02-02 1987-02-02 抗血液凝固性材料の製造方法 Pending JPS63189157A (ja)

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