JPS63185918A - 化粧用組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ｌ監立且１１ｊ１１ 本発明は哺乳動物の真皮に局所使用される化粧品または
薬剤組成物、特に人の頭皮において毛髪の終毛成長を促
進し得る毛髪成長促進用組成物に係る。

従来技術 毛球は頁皮内に存在する細長い緻密１１械であり、主と
して、下記３種類の細胞群から成る。

（Ｉ）真皮乳頭として知られる毛管系を含む緻密な線雑
芥細胞群、 （ｎ）周辺上皮組織、その成分が増殖、分化して成長毛
幹を生じる。

（Ｉ［［＞結合組織箱内で毛球の外周に存在する線雑芥
細胞群。

真皮乳頭が毛髪の成長に不可欠であること［Ｏ１ｉｖｅ
ｒ　ＲＦ　（１９７０）Ｊ　　　Ｅ　ｍｂｒｙｏｌ　　
Ｅ　Ｘｐ〜Ｉｏｒｐｈｏｌ　　銭、２１９〜２３６］　
、従ってそれに隣接して毛髪を生じる上皮細胞の増殖に
も不可欠であることは十分に認識されている通りである
。

毛髪の成長周期 はとんどの哺乳動物の場合、毛髪の成長は連続的に行な
われるのではなく、成長期間と休止期間を交互に繰返す
周期活動であることを説明しておく必要があろう。毛髪
の成長周期は主として下記の３段階に分けることができ
る。

（Ｉ）アナゲン（ａｎａｇｅｌ’ｌ　）として知られる
成長相。毛包が真皮の奥深く侵入すると共に毛球の細胞
が急速に分裂分化して毛髪を形成する。

（Ｉ）カタゲン（Ｃａｔａ（ｔｅｎ　）として知られる
移行段階。有糸分裂の停止を子機とし、毛包が真皮から
上へ後退して毛髪の成長が停止する。

（ＩＩＩ）テロゲン（ｔｅｌｏｇｅｎ　）として知られ
る休止段階。後退した毛包の中に小さな二次胚が含まれ
、その下にしっかりと包まれた真皮乳頭ｔａｐｓの塊が
存在する。

新たにアナゲン相が開始されたことは、胚の中の上皮細
胞の増殖、真皮乳頭の膨張および基底膜の同化から分か
る。このような毛髪周期が何回も繰返された後、遂には
男性に特徴的な禿が開始する結果、はとんどの毛包に関
してテロゲン段階にいる時間の比率が高くなり、生えて
来る毛髪は刺く短くなって目立たなくなって来る。この
状態が軟毛変態への末期として知られるものである。

先行技術 禿頭治療法と言われているものについて科学文献の中に
は毛髪成長の促進または維持にヘヤトニック等の局所使
用が有効であるという主張が多く見受けられるが、ミノ
キシジル（ｍｉｎｏｘｉ−ｄｉｌ）はおそらく例外にな
るとしても、局所投与、経口投与、全身１ス与を問わず
実際の有効性について、また臨床学的に見て不都合な副
作用が無いということについても実証された上で、処方
箋でのみ販売する薬剤、特許売薬または化粧製品として
商業利用を認められているものはない。おそらく、禿ま
たは脱毛中のヒトの頭部に毛髪を成育できるとすれば、
脱毛笥囲に毛髪を移植するという手段しかないであろう
。しかしこれには痛みを伴う手術が必要であり、しかも
必ずしも成功するとは限らない。また、誰の目にも毛髪
移植を受けたことがすぐに分かるし、外見が自然に生え
て来る毛髪と変わらないと仮定しても手術後に毛髪が再
生するまでには何か月、何年とかかる場合もある。

文献の中で報告されでいる毛髪再生に関する多くの研究
の中に、ＰＣＴ国際公開第Ｗ　Ｏ８５１０４５７７号に
記載のＢ　ａｚｚａｎｏの研究がある。この公開明細書
に記載の組成物は、哺乳動物の真皮の毛髪成長速度を速
める効果、毛髪成長周期のアナゲン相を延長する効果、
およびいろいろなタイプの脱毛症の治療効果を有する。

この組成物はカルバミン酸ピリミジンを含有する。

ｕ　Ｉ）ｊｏｈｎ　ｃ　ｏＩＩｌｐａｎｙに１１された
ＣｈｉｄＳｅｙ米国特許第４．１３９．６１９号にも、
遊離基またはその酸添加塩としてのミノキシジル、ある
いは特定の関連イミノピリジン類を含有する局所用組成
物が綿毛の成長を速めるだけでなく、軟毛を綿毛として
の成長に変換する働きもあると報告されている。

Ｂ　ａｚｚａｎｏ、並びニＣｈｉｄｓｅｙがそｉぞれ報
告しているように、全患者の小さな割合に於いて毛髪の
成長または再生の促邂見かけ上の効果があるが、特にミ
ノキシジルを局所使用した場合、全身系の０１作用が生
じ得るという懸念もある。医学文献の中で一般に！　識
されている通り、ミノキシジルを経口投与した場合の副
作用は重大であり、流体貯留、頻搏、呼吸困難症、女性
化乳房、疲労、嘔気、心臓溝等を生じるおそれがある。

Ｄ　Ｅ　−Ａ　−３４３１２６６（Ｂ　１ｒｚｅｒ）に
おいても、屠殺した動物から採取した乳頭を有する毛球
細胞を外的または内的に使用して毛髪あ成長および発生
を促進し、毛髪お損失および白髪を防止する方法が提案
されている。細胞を獣皮から獲得して、注射によるか錠
剤またはドロップとして内服すると共にシャンプー、ク
リームおよび布けんとして外用する。

人の毛包から真皮乳頭を単離する方法は、Ｍｅｓｓｅｎ
ｇｅｒ、　Ａ、　Ｇ、　、　Ｂｒ１ｔｉｓｈ　　Ｊｏｕ
ｒｎａｌ　ｏｆＤｅｒｍａｔｏｌｏｇｙ（１９８４）、
　１１０　　、　６８５〜６８９に報告されている。Ｍ
　ｅｓｓｅｎｇｅｒは栄養培地において乳頭の体外移植
組−から初代細胞培養を行なった。

１１立亘１ 離断によってであれ、あるいは３ｉｒｚｅｒ　　（上記
）の提唱するように獣皮の酵素処理によってであれ、実
質的な量の真皮乳頭細胞を採取するのが困難であること
は、経験的に証明されている。また、動物から採取した
真皮乳頭細胞は被検者がヒトの場合には毛髪成長を促進
する効果が無く、理想を言えばヒトの真皮乳頭細胞を角
いた方がよいことも分かった。すなわち、あるホスト（
例えばウシ）から採取した細胞は免疫学的に他の種（例
えばヒト）からの１ＩＩｌ胞と明確に別個のものである
ため、それを注、射しても新しいホストの免疫系から拒
絶されて破壊されても驚くには当たらない。

もちろん、動物の細胞を用いて他の哺乳動物の毛髪成長
を促進したいのであれば、畦乳動物の対応する種から取
った真皮乳頭細胞を使用するのが理想的である。

人頂ははるか昔から禿または脱毛中のヒトの毛髪の成長
または再生を促進する方法および手段を探求してきたに
もかかわらず、未だに完全に安全で満足の行く結果をも
たらす実行可能な毛髪成長促進治療法を発見するに至っ
ていないことを考えた場合、哺乳動物の真皮乳頭細胞か
ら毛髪成長促進剤を生成する手段が発見されたことは全
り驚りべき出来事であると言えよう。

本質的に言って、発明者らは真皮から毛包を単離した後
、それから採取した真皮乳頭細胞を栄養培地の中で培養
して多数の細胞を獲得することに成功した。培養したヒ
トの真皮乳頭細胞から毛髪成長促進剤を多量に含む培養
上澄を取り出し、濃縮した後、禿または脱毛中のヒトの
頭皮にこれを毛髪成長または再生を促進する目的で局所
的に使用した。。

免豆立ｚ１ 従って本発明の提供する哺乳動物の真皮または毛髪への
局所使用に適する組成物は、真皮乳頭線維芽細胞の培養
物から採取した細胞を含まない上澄を、該組成物をラッ
トに使用した場合のラットの毛Ｘ成長が前記無細胞の上
澄を扱いた対照組成物を使用した場合に比較して少なく
とも１０％増大する程度の分量含んで成る。

より詳細に述べると、本発明の提供する哺乳動物の真皮
または毛髪への局所使用に適する組成物は、毛髪成長促
進剤またはその活性断片を、該組成物をラットに使用し
た場合のラットの毛髪成長が前記毛髪成長促進剤を除い
た対照組成物を使用した場合に比較して少なくとも１０
％増加する程度の分屋で含むと共に化粧品として使用可
能な基剤を含んでおり、前記毛髪成長促進剤は培養した
真皮乳頭線維芽細胞の無細胞上澄から獲得したものであ
り、該毛髪成長促進剤が蛋白質であり、かつ（ａ）少な
くとも５００　Ｄの見掛は分子量を有することと、 （ｂ）血清を欠乏させたＮＩＨ３Ｔ３細胞の培養におい
てＤＮＡ合成を開始する能力を有することを特徴とする
。

本発明による組成物は、真皮乳頭線維芽細胞の培簸物か
ら採取した無細胞上澄を、該組成物をラットに通常局所
的に使用した場合に前記無細胞上澄を除いた対照組成物
に比較して少なくとも１０％毛髪成長を増加するだけの
量で含んでいる。

好適には、この無細胞上澄を例えば限外−過により少な
くとも５０倍最適には少なくとも１００倍に濃縮する。

真皮乳頭線維芽細胞の培養方法、および培養上澄の単離
、濃縮方法については本明細書の後の部分で詳細に説明
することにする。

この無細胞上澄が蛋白質毛髪成長促進剤を含有すること
が証明された。

毛髪成長促進剤 本発明による組成物は、より詳細には蛋白質毛髪成長促
進剤を含んでおり、この毛髪成長促進剤は、 （ａ）分子量が少なくとも５００Ｄであり、（ｂ）血清
を欠乏させたＮＩＨ３Ｔ３細胞の培養物、すなわち０．
５体積％の血清を含有する栄養培始する能力を有するこ
とを特徴とする。

ＤＮＡの合成は、後述するような方法でトリチウム化チ
ミジンの取込量を測定することで判定できる。

本発明の毛髪成長促進剤は、栄養培地の中で真皮乳頭線
維芽綱胞を培養した後、この培養から上澄液を分離し、
上澄液を遠心分離にかけて細胞と到胞残屑を除去した後
、この上澄を濃縮し、さらに透析して見掛は分子量が＜
　５００Ｄの物質、望ましくは＜　２０００Ｄの物質を
除去することによって獲得できる。

こうして！得された無細胞ｍ縮物は見掛は分子量が少な
くとも５００Ｄ　、望ましくは５００Ｄから１．０００
．ＯＯＯＤまでの毛髪成長促進剤を含有しており、これ
を適当な基剤と混和して本発明による組成物とする。別
の方法として、透析後の無細胞濃縮物を好ましくは凍結
乾燥法により乾燥した優、混和して本発明の組成物とし
ても良い。

毛髪成長促進剤の見掛は分子ｌは普通＞　５００Ｑであ
るが、毛髪成長促進剤から採取した断片の中にも毛髪成
、長または再生を促進する作用を示すものがあると考え
られる。

本発明の好適実施態様によると、綱胞を含まない真皮乳
頭線維芽１ＩＩＰＩｉ培養上澄を約１００分の１に濃縮
して、蛋白質濃度１０！Ｉｔｇ／−以下、通常は２〜３
ｍ９７ｍ１の毛髪成長促進剤を含有する濃厚物とする。

このような毛髪成長促進剤を適当な基剤に混和して局所
使用のための組成物とする場合の毛髪成長促進剤の量は
非常に広範囲に決定することができるが、一般には組成
物に対する蛋白質の重量比率で表して０．００００１〜
９９％、望ましくは０．００１〜９０％が、この毛髪成
長促進剤を真皮に局所使用した場合の適当な投与量とな
る。

基剤 本発明による組成物は、毛髪成長因子物質を適当な希釈
度で真皮に伝達できるように、化粧品としておよび／ま
たは生理学的に許容可能な固体または半固体、または液
体状の基剤も含む。基剤め。

性質は組成物を局所投与するために選択する方法によっ
て決まる。基剤自身を不活性としても良いし、それ自身
に生理学的または薬学的な作用を持たせでも良い。

この目的で基剤を選択する時、組成物に関する所要の製
品形態に応じて多くの選択肢が考えられる。適当な基剤
を分類すると下記のようになる。

ここで明らかにしておかねばならないのは、基剤とは毛
髪成長促進剤に対して希釈剤、分散剤または溶剤として
作用し、毛髪成長促進剤を適当な濃度で毛髪および／ま
たは頭皮の上に塗布して均等に分布させることができる
ようにする物質であるということである。また、毛髪成
長促進剤が真皮の中に浸透して毛包の周辺近くまで到達
するのを助けることができる基剤が望ましい。本発明に
よる組成物は基剤として水および／または水以外の化粧
品として使用可能な基剤を少なくとも１種類含むことが
できる。水以外の基剤としては、本明細書の前の部分で
述べた濃縮段階で獲得される濃縮透析培養上澄も含まれ
るが、これも通常は水のような性質を有する。

この他に本発明による組成物に使用できる水以外の基剤
には、緩和剤、溶剤、湿潤剤、糊剤、粉末等の固体また
は液体が含まれる。この種の基剤で、それだけで基”剤
として使用できるもの、または１種類またはそれ以上の
基剤の混合物として使用できるものの例を挙げると、下
記のようなものがある。

緩和剤、−ステアリル・アルコール、モノリシノール酸
グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、プロパン−
１，２−ジオール、ブタン−１，３−ジオール、ミンク
油、セチル・アルコール、イソステアリン酸イソプロピ
ル、ステアリン酸、バルミチン酸イソブチル、ステアリ
ン酸イソセチル、オレイル・アルコール、ラウリン酸イ
ソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、
オクタデカン−２−ｏρ、イソセチル・アルコールルミ
チン酸セチル、ジメチルポリシロキサン、セバシン酸ジ
−ｎ−ブチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン
酸イソプロピル、ステアリン酸イソプロピル、ステアリ
ン酸ブチル、ポリエチンレングリコール、トリエチレン
グリコール、ラノリン、ゴマ油、ヤシ油、落花生油、ヒ
マシ油、アセチル化ラノリンアルコール、石油、鉱物油
、ミリスチン酸ブチル、イソステアリン酸、パルミチン
酸、リノール酸イソプロピル、乳酸ラウリル、乳酸ミリ
スチル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸ミリスチル。

抛削剤−トリクロロフルオロメタン、ジクロロジフロオ
ロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、モノクロロ
ジフルオロメタン、トリクロロトリフルオロエタン、プ
ロパン、ブタン、イソブタン、ジメチルエーテル、二酸
化炭素、亜酸、化窒素。

溶剤−エチル・アルコール、塩化メチレン、イソプロパ
ツール、とマシ油、エチレングリコールモノエチルエー
テル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエ
チレングリコールモノエチルエーテル、ジメチルスルフ
オキシド、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン
。

湿潤剤−グリセリン、ソルビトール、２−ピロリドン−
５−カルボン酸ナトリウム、溶性コラーゲン、フタル酸
ジブチル、ゼラチン。

粉末−白亜、滑石、漂布土、カオリン、澱粉、ゴム類、
膠状二酸化ケイ素、ポリアクリル酸ナトリウム、テトラ
アルキルおよび／またはトリアルキルアリールアンモニ
ウム、緑粘土、化学的に変性したケイ酸マグネシウムア
ルミニウム、有機的に変性したモンモリロナイト、ケイ
酸アルミニ、ラム水和物、薫煙シリカ、カルボキシビニ
ル重合体、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、モ
ノステアリン酸エチレングリコール。

組成物に含まれる基剤の母は、水を含む場合は水も含め
て、所定の毛髪成長因子物質を毛髪の成長を有効に促進
できるだけの量で真皮に伝達し得る程度にする必要があ
る。基剤の量は組成物の中に基剤以外の成分がほとんど
あるいは全く含まれない場合は特に、組成物の残部とな
る。従って組成物の中に含まれる１種類またはそれ以上
の基剤の量は１〜９９．９９９９重量％、望ましくは５
０〜９９．５％重量％、理想的には９０〜９９重呈％で
ある。

香　　料 本発明による組成物は、消費者に対する印象を良くし、
使い心地を良くできる程度の量の香料を任意に含むこと
ができる。香料が組成物に占める割合は通常０．０１〜
１０重里％である。

１皿豆立１ 本発明による組成物はまた、任意に作用強化剤も含むこ
とができ、それぞれの方法で毛髪成長促進剤の利点を強
化し得る広範囲の分子の中から選択することができる。

作用強化剤の種類を特に挙げると、その他の毛髪成長刺
激剤、蛋白質安定剤、浸透性強化剤があり、この浸透性
強化剤によって毛髪成長促進剤を角質層を通して毛包周
辺まで伝達する力をさらに強めることができる。

（Ｉ）そのイの　髪成長刺徴剤 綿毛の成長速度を促進または増大する能力をそれ自身で
有する物質の例として、下記のものが挙げられる。。

塩化ベンズアルコニウム 塩化ベンゼトニウム フェノール エストラジオール 塩酸ジフェンヒドラミン マレイン酸クロルフェニルアミン クロロフィリン誘導体 コレステロール サリチル酸 シスチン 赤トウガラシチンキ ニコチン酸ベンジル ＋１ｆｆ−メントール ハツカ油 パントテン酸カルシウム パンテノール とマシ油 ヒノキチオール プレドニソロン レゾルシノール この他に綿毛の成長速度を速める能力をそれ自身で有す
る物質として、下記のものがある。　Ｃｈｏａｙ　　Ｓ
、へ、のＥ　Ｐ　−Ａ　−００６４０１２１Ｃ記載ノα
−１，４エステル化二糖類。

この物質は、Ｚをアジ化物のような官能性窒素基、また
は８が−Ｈまたはアセチル基や有機陽イオンまたは鉱物
陽イオンを有する塩としての硫酸塩のような官能性基で
ある一ＮＨＢの構造を有する基とし、Ｍを−ＨまたはＭ
　１が有機陽イオンまたは金属陽イオン、特にアルカリ
金属であるときの５０３Ｍ１、あるいはアセチル基とし
、ＲをＣ１〜Ｃ４のアルキル基、特にメチルまたはアリ
ール基とし、Ａを酸またはＲが−ＨまたはＣ１〜Ｃ４の
ア、ルキル基、特にメチルであるときの−ＧＯＯＲ１あ
るいは今風、特にアルカリ金属とするとき、 のｌｌｌ！造を有する。ｔＪ　ｎｉ　１ｅｖｅｒのＥ　
Ｐ　−Ａ　−０２１１６１０に記載のエステル化オリゴ
糖類は、 Ｒ′を０３〜Ｃ１゜のアルキルまたは Ｃ０ＯＲ゛ 薯 −ＣＨ（ＣＨ）　　ＣＨ３、 ｎ Ｒ“を−Ｈ％Ｃ１〜Ｃ４のアルキル、 −ｃｏ（ＣＨ２）ｌＣＨ３または一８０３Ｍ１〃 Ｒを−Ｈ，−Ｇｏ　（ＣＨ２）　ＩＣＨ３または一８ｏ
　３Ｍ１Ｍを−Ｈまたは金属陽イオンまたは有機陽イオ
ン、 ｎを０または１から７までの整数、ｌを０または１また
は２の整数とするとき、 の構′造を有するヘキソースアミン残塁とから成るニス
′テ′ル化二糖類を少なくとも１単位含んでおり、上記
化学式においてＲｎで示した基は同一としても良いし別
々にしても良く、１つのＲ“基はα−１，３，α−１，
４，β−１，３またはβ−１，４の配置のグリコシド結
合によりピラノーゼ環構造から結合サレテイル。マタ、
−ＧＯＯＲ’　、−ＣＨ２０Ｒ”および−ＯＨ２の各基
はピラノーゼ環に環して何れかの配置とする。この他に
、　ｔＪｐｊｏｈｎＣｏｌ、のＣ３１１８７７３５に記
載のミノキシジルおよびその誘導体、１Ｊｎｉｌｅｖｅ
ｒのＥ　Ｐ−０２４２９６７′に記載のグルクロン酸ミ
ノキシジル、ｔＪｐｊｏｈｎ　ＣＯｌ、のＷＯ３６／　
０４２３１に記載の硫酸ミノキシジル等がある。

（ＩＩ＞蛋白質安定剤 先にも述べたように、毛髪成長促進剤が蛋白質であるた
め、本発明による組成物の中に蛋白質安定剤を含ませる
ことによって、毛髪成長促進効果を維持または増進する
ことができる。その−例として、真皮の含有している天
然の蛋白質分解酵素が毛髪成長促進剤を少なくとも部分
的に分解させることに注意する必要がある。従って、蛋
白質分解酵素阻害物質、又は天然の真皮蛋白質分解酵素
が毛髪成長促進剤と共に競合する二次蛋白質のような蛋
白質安定剤が存在すると、毛髪成長促進剤を先球周辺近
くに達するまで保護することが可能になる。

蛋白質安定剤の例として下記のものが挙げられる。

グリセロール エチルエメジアミンテトラ酢酸 システィン α２−マクログロブリン 血清 その他の蛋白質分解酵素阻害物質 （ＩＩＩ）１五ユｉ土１ 先にも述へた通り、浸透性強化剤の存在によって毛髪成
長促進剤を角質層から真皮乳頭に近い毛包周辺の作用部
位まで伝達する能力を高めることにより、その毛髪成長
促進剤のもつ有効性をさらに強めることができる。

浸透性強化剤はいろいろな方法で機能することができる
。。例えば、真皮表面上での毛髪成長促進剤の分布を良
くしたり、局所的に使用された場合透過を助けることが
できる。この他にも毛髪成長促進剤の有効性を強める機
能が含まれている。

浸透性強化剤の例として下記のものを挙げることができ
る。

ある種の非電解質、例えば、 ２−メチルプロパン−２−０ｇ プロパン−２−Ｏｎ エチル−２−ヒドロキシプロパノエートヘキサン−２，
５−ジオール Ｐ　ＯＥ　（２）エチルエーテル ジ（２−ヒドロキシプロピル）エーテルペンタン−２，
４−ジオール アセトン Ｐ　ＯＥ　（２）メチルエーテル ２−ヒドロキシプロピオン酸 プロパン−１−０β １．４−ジオキサン テトラヒドロフラン ブタン−１，４〜ジオール この他に本発明による組成物に含ませると角質層を透過
しての伝達能力を向上できる浸透性強化剤にはある種の
エステル類、例えば次のようなものψがある。

ジペラルゴン酸プロピレングリコール ポリオキシプロピレン１５ステアリルエーテルオクチル
アルコール オレイルアルコールのＰＯＥエステル オレイルアルコール ラウリルアルコール アジピン酸ジオクチル アジピン酸シカプリル アジピン酸ジイソプロピル セバシン酸ジイソプロピル セバシン酸ジブチル セバシン酸ジエチル セバシン酸ジメチル セバシン酸ジオクチル セバシン酸ジベンジル セバシン酸ジブチル アゼライン酸ジオクチル アゼライン酸ジブチル アゼライン酸ジメチル 琥珀酸ジブチル フタル酸ジブチル フタル酸ジデシル ミリスチン酸エチル ミリスチン酸ブチル バルミチン酸イソブロビル ン ラウリＡ／酸エチル オレイン酸デシル ペラルゴン酸２−エチル−ヘキシル　　、。

イソステアリン酸イソプロピル　　　　　　　。

ブチルラウリン酸塩　・ 安息香酸ベンジル 安息香酸ブチル ラウリン酸ヘキシル カプリン酸エチル カプリル酸エチル カプロン酸エチル ステアリン酸ブチル サリチル酸ベンジル サリチル酸エチル。

その他の浸透性強化剤としては、 の構造を有するピログルタミン酸のエステル類がある。

上記化学式中、ＲはＣ１〜Ｃ３０アルキルま　、−たは Ｒ′ −ＣＨＣ０ＯＲ”　であり、Ｒ’　オ、、ｔ−Ｕ　Ｒ”
　カ同一または別種であり、それぞれＨまたは原子団［
（ＣＨ３）、＃　（ＣＨ２０Ｈ）ｖ＃　（ＣＨ２）、＃
　（Ｃ）ｉ３ＣＭ２）、ｔ　（ＣＨ−Ｃ１ｌ）２］−［
２１で表わされる。この時、副原子団（ＣＨ＝ＣＨ）が
存在する場合の前記原子団の炭素原子の総数は１０個か
ら２２個であって、 ＵはＯまたは１ ■は０または１または２の整数、 ■は０または１から２１までの整数、 ×はＯまたは１から４までの整数、　　・ＶはＯまたは
１または２の整数、 ２は０または１〜２２の整数、 ｕ　＋ｖ　＋ｗ　＋ｘ　＋ｙ　＋ｚは１〜２２の整数・
である。

上記構成式（１）のＲがＣ１〜Ｃ−３゜アルキルの場合
の適当などログルタミン酸エステル類の例として下記の
ものが挙げられる。　　　　　・ピログルタミン酸メチ
ルエステル・、 ピログルタミン酸エチルエステル、 ピログルタミン酸ｎ−プロピルエステ・ル、ピログルタ
ミンｌｎ−ブチルエステル、ピログルタミン酸ローへブ
チルエステル、ピログルタミン酸ｎ−オクチルエステル
、ピログルタミン酸ｎ−ノニルエステル、ピログルタミ
ンｌｎ−デシルエステル、ピログルタミンｌｎ−ドデシ
ルエステル、ピログルタミンｌｎ−ドデシルエステル、
ピログルタミン？１２ｎ　−トリデシルエステル、ピロ
グルタミン酸ｎ−テトラデシルエステル、ピログルタミ
ン酸ｎ−ヘキサデシルエステル、ピログルタミン酸ｎ−
オクタデシルエステル、ピログルタミン１ｌｎ−エイコ
シルエステル、ピログルタミン酸イソプロピルエステル
、ピログルタミンＭ２−メチルヘキシルエステル、ビＯ
グルタミン酸２−エチルヘキシルエステル、ル、 ピログルタミン酸２−へキシルデシルエステル、ピログ
ルタミンｖｉ２−オクチルドデシルエステル、 ピログルタミンｉｌｌ　２，４．４−　トリメチル−１
−ペンタンエステル、 ピログルタミン酸メチルオクチルエステル。

以上の群の中でも、構造式（１）のＲがＣ１〜Ｃ１４ア
ルキル（直線状、分岐状を問わず）、待にＣ１〜Ｃ６ア
ルキル（直線状、分岐状を問わず）であるエステルが特
に好適である。

Ｒ′ １ｉｔｍ式（１）（７）Ｒが−ＣＨＣ０ＯＲ″ｔ’ある
場合のこの他に好適なピログルタミン酸エステル類は、
原子団（２）の構造を有するＲ′および／またはＲＪＪ
が炭素原子を１〜２２個有する直鎖状及び分岐鎖状の飽
和または不飽和脂肪基、例えばメチル基 エチル基 プロピル基 イソプロピル基 ブチル基 イソブチル基 ｎ−バレリル基 イソバレリル基 ｎ−カプロイル基 ｎ−へブチル基 ｎ−力、ブリリル暴 ｎ−カプリル基 ラウリル基 ミリスチル基 バルミチン基 ステアリル基 アラキシル基 のアルキル基と、 リルイル基 リルニル基 γ−リルニル塁 アラキトニル基 コロンビニル基 のＣ１０−２２アルケニル基を含む場合のエステル類で
ある。

原子団（２）の例として、この他に炭素原子を１〜２２
個有するヒドロキシアルキル基、例えば、ヒドロキシメ
チル基、 ２−ヒドロキシエチル基、 ２−ヒドロキシ−〇−プロピル基、 ３−ヒドロキシ−ｎ−プロピル基、 ２−ヒドロキシ−〇−ブチル基、 ３−ヒドロキシ−〇−ブチル基、 ４−ヒドロキシ−ｎ−ブチル基、 ５−ヒドロキシ−ｎ−バレリル基、 ６−ヒドロキシ−〇−カプロイル基、 ２．３−ジヒドロキシ−ｎ−プロピル基、２．３−ジヒ
ドロキシ−〇−ブチル基、１２−ヒドロキシステアリル
基 も含まれる。

以上に挙げた例は全てを１１羅したものではなく、それ
以外にも上記の一般的な原子団（２）によって表される
アルキル基または置換アルキ基が多数あることに注意を
有する。

浸透性強化剤として使用するのに特に適するピログルタ
ミン酸エステル類のさらに特定的例を挙げると下記のよ
うなものがある。

２−［ピログルタモイルオキシコーブロビオン酸、 メチル−２−［ピログルタモイルオキシ］−酢酸塩、 エチル−２−［ピログルタモイルオキシ］　−ｎ−プロ
ピオン酸塩、 エチル−２−〔ピログルタモイルオキシ］　−ｎ−酪酸
塩、 エチル−２−［ビＯグルタモイルオキシ］−イソー酪酸
塩、 エチル−２−［ピログルタモイルオキシ］　−ｎ−吉草
酸塩、 エチル−２−しピログルタモイルオキシ］　−ｎ−カプ
ロン酸塩、 エチル−２−［ピログルタモイルオキシ］　−ｎ−へブ
・チル酸塩、 エチル−２−［ピログルタモイルオキシ］　−ｎ−カプ
リル酸塩、 エチル−２−［ピログルタモイルオキシ］−２−ペラル
ゴン酸塩、 エチル−２−［ピログルタモイルオキシ］−３−ヒドロ
キシ酪酸塩、 イソーブＯピル−２−［ピログルタモイルオキシ］　−
ｎ−プロピオン酸塩、 イン−プロピル−２−［ピログルタモイルオキシ］−ｎ
−カプリル酸塩、 ロープロピル−２−［ビログルタモイルオキシコーｎ−
プロピオンＲ塩、 ｎ−プロピル−２−［ピログルタモイルオキシ］−〇−
カプリル酸塩、 ステアリル−２−［ピＯグルタモイルオキシ］−〇−プ
Ｏピオン酸塩、 １２−ヒドロキシステアリル−２−［ピログルタモイル
オキシ］−ｎ−プロピオンＭ塩、ステアリル−２−［ビ
Ｏグルタモイルオキシ］−〇−ステアリン酸塩、 バルミチルー２−〔ピログルタモイルオキシ］−〇−プ
ロピオン酸塩、 リノオレイル−２−［ビログルタモイルオギシ］−〇−
プロピオン酸塩、 リノオレイル−２−［ピログルタモイルオキシ］−〇−
カプリル酸塩、 ラウリル−２−［ビＯグルタモイルオキシ］−〇−カプ
リル酸塩、 ステアリル−２−［ピログルタモイルオキシ］−〇−カ
プリル酸塩、 グリセリルモノ（２−［ピログルタモイルオキシ］−ｎ
−プロピオン酸塩）、 グリセリルモノ（２−［ビＯグルタモイルオキシ］−〇
−カプリル酸塩）、 グリセリルジ（２−［ピログルタモイルオキシ］−〇−
プロピオン酸塩）。

上に列挙したごログルタミン駁エステル類の特定例は全
てを網羅したものではなく、これらのエステルの一般構
造式によって表わされる例が他にも多数あることに注意
を要する。

その他の浸透性強化剤の例として下記のものがある。

ジメチルスルフオキシド Ｎ、Ｎ−ジメチルアセトアミド Ｎ、Ｎ−ジメチル−ホルムアミド ２−ピロリドン １−メチル−２−ピロリドン ５−メチル−２−ピロリドン １．５−ジメチル−２−ピロリドン １−工、チルー２−ピロリドン フォスフイン酸化物 糖エステル頚 テトラヒドロフルフラルアルコール 尿素 ジエチル−１−トルアミド、及び １−ドデシルアザシクロへブタン−２−オンその他の浸
透性強化剤として湿潤剤がある。湿調剤とは界面活性剤
を意味し、水に添加すると水と空気の界面における表面
張力を小さくして別の１カ質の表面への浸透または分散
を容易にする働きをする［　Ｔ　ｈｅ　　Ｃｏｎｄｅｎ
ｓｅｄ　　ＣｈｅｍｉｃａｌＤ　１ｃｔｉｏｎａｒｙ、
第８版、　１９７１．９３７頁による］。

「界面活性剤」とは水または水溶液に溶解した時に表面
張力を小さくする化合物を意味する［Ｔｈｅ　　Ｃｏｎ
ｄｅｎｓｅｄ　　（：ｈｅｍｉｃａｌ　Ｄｉｃｔｉｏｎ
ａｒｙ、第８版、　１９７１．８４０頁による］。

「表面張力Ｊとは、表面下にある分子の引力により液体
の内向きに作用する力を意味する。この力は液体によっ
て異なり、例えば水の表面張力の方がアルコールより大
きイ［Ｔ　ｈｅ　　（：、　ｏｎｄｅｎｓｅｄＱ　ｈ１
３＋１１ｉｃａｌ　Ｄ　１ｃｔｉｏｎａｒｙ、第８版、
　１９７１．８４１頁］。

本発明による組成物における湿潤剤の働きは、培養上澄
みを腹皮表面または毛髪上に分散し易くし、先球および
それに付随する真皮乳頭細胞の領域まで達するように頁
皮内に浸透するのを助ける。

この目的で湿潤剤を選択する場合、公知両回の中でも多
くの選択肢がある。

特に好適な湿潤剤として下記の界面活性剤を挙げること
ができる。

（Ｉ）陰イオン界面活性剤 ・脂肪酸の金底塩またはアルカノールアミン塩類、例え
ばラウリン酸ナトリウム、オレイン酸トリエタノールア
ミン、 ・アル、キルベンゼンスルフォン類、例えばドデシルベ
ンゼンスルフオン酸トリエタノールアミン、・アルキル
硫酸塩類、例えばラウリル硫酸ナトリウム、 ・アルキルエーテル硫酸塩類、例えば硫酸ナトリウムラ
ウリルエーテル［２〜８ＥＯ］、・スルホ琥珀酸塩類、
例えばジオクチルスルホ琥珀酸ナトリウム、 ・モノグリセリド硫酸塩類、例えばモノ硫酸モノステア
リン酸グリセリンナトリウム、・イセチオン酸塩類、例
えばイセチオン酸ナトリウム、 ・メチルタウリド類、例えばｌ　ＱｅｐＯｎ　Ｔ、・ア
クリルサルコシン酸塩類、例えばミリスチルサルコシン
酸ナトリウム、 ・アシルペプチド類、例えば〜＋　ａｙｐｏｎｓ、Ｌ　
ａｍｅｐｏｎｓ ・アシルラクチル酸塩類、 ・ポリアルコキシル化エーテルグリコール酸塩類、例え
ばトリデセスー７カルボン酸、・１ｍ塩類、例えばジラ
ウリル燐酸ナトリウム（ＩＩ）陽イオン界面活性剤 ・アミン塩類、例えば塩酸サバミノ ・第４アンモニウム塩類、例えばＱｔｌａｊｅｒｎ！ｕ
ｎ５　、Ｑｕａｔｅｒｎｉｕｍ　３１、Ｑ　ｕａｔｅｒ
ｎｉｕｍ　１８、（ＩＩＩ）両性界面活性剤 ・イミダゾール化合物、例えばＭ　１ｒａｎｏｌ・ｎ−
アルキルアミノ酸類、例えばココアミノプロピオン酸ナ
トリウムおよびアスパラギンＨ，７体、 ・ベタイン類、例えばココアミドブロピルエベタイン、 （ＩＶ）非イオン界面活性剤 ・脂肪酸アルカノールアミド類、例えばオレイン酸エタ
ノールアミド、 ・３　ｐａｎ等のポリアルコールエステルグリセロール
エステル類例えばＣ１２−１８脂肪酸および１つまたは
複数のＯＨ基でエステル化されたもの、 ・ホリアルコキシル化誘導体、例えばステアリン酸ポリ
オキシ：ポリオキシエチレン、エーテル類、例えばポリ
オキシエテラウリルエ−チル、 ・エステルエーテル類、例えばＴＷｅｅｎ。

・アミン酸化拗、例えばヤシおよびドデシルジメチルア
ミン酸化物、 上記の界面活性剤を１種類またはそれ以上混合したもの
を本発明による組成物の＠調剤として使用しても良い。

本発明により使用する作用強化剤の重量は、組成物のＭ
子に対して普通で０．１〜５０％、好ましくは０．５〜
２５％、最も好ましくは０．５〜１．０％である。

ｉ灸夏夏崖遣 本発明による組成物は目的とする製品の形態により、上
記以外の成分、例えば防腐剤、保存剤、酸化防止剤、乳
化剤、着色剤、洗浄剤箸の成分を含むことができる。

本発明による組成物はまた、化粧品用または薬剤用の活
性成分、特に皮膚に用いた場合に毛髪成長以外の有益な
効果をもたらす成分の基剤としても広範囲に使用するこ
とができる。

１１万韮 本発明はまた、毛髪および／または頭皮に局所使用する
のに適する組成物の製造方法も提供する。

この方法は培養した真皮乳頭細胞から採取した無細胞上
澄を濃縮する段階を含む。

製品形態 本発μの組成物は、例えばローション、シャンプー、コ
、ンディショナ、乳液タイプの液状に調製して、例えば
回転球式アプリケータを用いて塗布したり、抛射薬を容
れたエアゾール缶のような噴射装置や液体製品を分配す
るポンプを備えた容器を用いて使用することができる。

また、本発明の組成物を例えばスティック状、クリーム
状またはゲル状の固体または半固体として、適当なアプ
リケータまたは単に管、びん、蓋開閉式びんに入れて用
いるか、あるいはふき取り布のような液体含浸布として
使用しても良い。

本発明はまた、本明細書中に定義したような組成物を容
れる密封容器も提供する。

ｌ聚ｃｏｇｉｔｘυＬ工」丘工よ＜＠　ｔ！ａ　’ｒｔ
Ａ　ｔ　６配屹五Ｉ成物の使用法 本発明はまた、培養した真皮乳頭細胞から採取した無細
胞上澄の濃縮物、好適にはそれかう轡られる毛髪成長促
進剤を禿の局所治療に使用する方法も提供する。

本発明による組成物は主としてヒトの頭皮に局所使用し
て、特に、既に禿げているかある゛いは脱毛中の頭部の
毛髪成長を増進することを目的とする。本発明の組成物
はまた毛髪および頭皮に使用して脱毛の発症を低減また
は防止することもできる。

組成物を毛髪および／または頭皮に使用する分量および
頻度については個々人の必要性に応じて大きな幅がある
が、−例として毛髪成長促進剤を０．０００００１〜１
ｇ含有する組成物を１日に　１〜５ｇずつ少なくとも６
力月に亘って局所使用すると、はとんどの場合毛髪の成
長が良くなると言える。

１斉の生合成と単離 本発明はまた、毛髪成長促進剤を製造する方法も提供す
る。この方法は、 （Ｉ）栄養培地に真皮乳頭線維芽細胞を接種する段階と
、 （ＩＩ）温度１５゛から４５℃の該培地で培養する段階
と、 （Ｉ［Ｄ培養物から上澄を分離する段階と、（ＩＶ）無
細胞上澄を少なくとも５０倍に濃縮する段階とを含んで
成り、こうして（ｑられた濃縮物に含有される蛋白質毛
髪成長促進剤は、 （ａ）見掛は分子ｍが少なくとも５００Ｄであり、（ｂ
）血清ヲ欠乏す−ＭりＮ　Ｉ　Ｈ３Ｔ３１１ａノＤＮＡ
合成を開始する能力を有することを特徴とする。

毛髪成長促進剤の生合成およびその後の単離の好適な方
法は下記のとおりである。

上−玉ユ左５遭Ｊ遣！ｉ’Ｌ　Ｒｔｉ　ｉｌ　Ｒｔｉ　
、しＬＬへ」叉１旦Ｉ胞の培養 真皮乳頭を＠細離断（ＩＩｌｉＣｒＯｄｉＳＳｅＣｔｉ
Ｏｎ　）により毛包から単離した。

％／空気９５％の雰囲気において３７℃に保温し、６．
５〜７．５の適当なｐＨ値を維持するようにした。

使用した培地はＱｕｌｂｅｃｃｏの修飾Ｅ　ａｇｌｅｓ
培地（ＤＭＥＭ＞にＬ−グルタミン、１５体積９６のＦ
ｅ２およびｗＡ菌汚染の危険性を低くするためのペニシ
リンとストレプトマイシンを補ったものである。

培養容器に真皮乳頭を付着させた後、離断した乳頭から
遊走する細胞を上記栄養培汝において集密的になるまで
成長させた後、新しい培地に［継暖めたトリプシン／Ｅ
ＤＴＡ溶液（３７°）を約５分間添加し、丸くなったｍ
胞を離解し、回収した細胞を新しい血清を含む培地を入
れた新しい培］容器に「分割」して行なった。血清が存
在するとほとんどの細胞が再付着して培養容器の表面に
急で 速に拡がった。血清を含有する栄養培夛を１週間に２回
ずつ取替えた。このようにして真戊乳頭掩雑芥細胞を連
続的に成長させ、細胞と毛髪成長促進剤を含有する培養
上澄とを連続して供給するようにした。

２、培養上澄の収集 少なくとも３日を経た後、培養上澄を細胞から傾瀉して
遠心分離にかけ、浮塀細胞や細胞残屑を除去した後、例
えば５０００　、２０００Ｄまたは５０００Ｄ（Ｄ−ダ
ルトン）の分子ｍカットオフを有するＡ　ｍ１ｃｏｎ限
外濾過装置を用いて等張食塩水に対して濃縮、透析した
。新しい培地を真皮乳頭細胞に添加して、培養上澄をさ
らに採取できるようにした。

濃縮、透析した培養上澄は毛髪成長促進剤を含有し、そ
のままで本発明による組成物の調製に使用することもで
きるし、また例えば凍結乾燥により乾燥した後に基剤の
中に分散することもできる。

真皮乳頭線維芽ｍ胞によって作られて培地に輸送された
分子の毛髪成長能力を検定するためには、これらの細胞
を無血清培地（ＳＦＭ）に放置する必要がある。ＰＢＳ
を用いて細胞を２回洗浄し、ＳＦＭに２４時間放置して
これを行なった。次にこの培地は少量の血清を含有して
いるために廃棄し、新しいＳＦＭと交換した。３日後に
この培地を傾漠し、遠心分離にかけ、上述のように濃縮
透析した。

濃縮した無血清培養上澄のもつ毛髪成長促進作用を検定
する目的で使用できる生物学的検定方法はいくつかある
が、好適な検定方法はマイトジエネシス検定法である。

この検定法は、ｍ　Ｒｔｉ　Ｒ！上澄が試験４ｆＩＩＶ
１１系統（ＮＩＨ−３１３）においてＤＮＡ合成を促進
する能力を検定するものである。

マイトジエネシス検定法によると、血清含有量の小さい
培地（ＤＭＥ〜１＋し一グルタミン七〇、５〜０．７Ｆ
Ｃ８）において試験細胞を２４〜４８時間休止させ、刺
激剤（この場合は濃縮培養上澄）が２４時間の間にＤＮ
Ａ物質へのトリチウム化チミジンの取込蚕を増加させる
能力を検定する。

４、検　結果の判定 濃縮培養上澄は、上述のようにＤＮＡへのトリチウム化
チミジンの取込量によってＤＮＡ合成を開始する能力と
いう形態での作用を示すが、これはマイトジェン作用と
しても知られるものである。

生体内では真皮乳頭細胞が先球の上、皮細胞のマイト９
１〜２作用を調整するため、この濃縮物のマイトジェン
作用は、真皮に塗布した場合の毛髪成長を促進する能力
にも一部関連するのである。

ＮＩＨ−３７３’ｉ［ｌ胞におけるＤＮＡ合成に関与す
る毛髪成長促進剤の分子量は少なくとも、５００Ｄであ
ることが証明されている。Ｎ１１ｌ−３Ｔｊ［ｌ暉り、
Ｎ　、Ａ合成検定法を用いると−き、ａｌｌ胞境養上澄
は下記のような特性を有する。水溶液において１００℃
で１分間加熱した時不安定であるが、６０ηで１０分間
加熱しても安定である。インシュリンまたはインシュリ
ン様成長因子１（ＩＧＦｌ）、を含む場合にはマイトジ
ェン作用が促進されるが、上皮成長因子（ＥＧＦ）の存
在によっては促進されない。マイトジェン作用は０．１
Ｍの酢酸または０．１％のトリフルオロ酢酸（ＴＥＡ）
中でｐＨを下げてこのｐＨを再び７．０に戻した場合に
も部分的に安定であり、濃縮細胞培養上澄の凍結乾燥工
程または凍結解凍の反復工程に対しても部分的に安定で
ある。

分別実験により、ｉＢ［１２！培養上澄が８１）１−３
Ｔ３細胞におけるＤＮＡ合成を促進できる成分を何種か
含有することが証明される。

一ット標本を　いての毛髪成長刺激剤の有効性評価 （Ｉ）ラット標本を用いての毛髪成長側各種化合物が毛
髪成長に関して有する効果を、動物標本として雄のラッ
トを用いて下記の通り検定した。次に報告する各比較例
において、１０匹のラットをそれぞれ使用した。

最初に各ラットの上背部の正、烹真庶の毛を４αｘ　４
ｃｍ角の大きざに刈り取って毛髪成長刺激剤組成物（ま
たは対照）を刈り取り部分に１日２回ずつ局所的に塗布
するか、あるいは連続的に皮下使用した。対象区画の毛
を１・週間に２回刈り取って収集し、各時点での重量を
計測しな後、累積重量を算出した。これらのデータから
、試験化合物としての毛髪成長刺激剤が実験中の毛髪成
長■および成長持続時間に与える効果を推定することが
できた。肯定的な結果、すなわち対照に比較して毛Ｍ重
量が少なくとも１０％増加するということは、試験重質
がヒトの毛髪の損失を防止し、および／または脱毛症を
逆行させる能力を有することを示すものである。

公知のヒトの毛髪再生促進剤、すなわちエタノール７０
％、水２０％、プロピレングリコール１０％から成る基
剤に２％（Ｗ／Ｖ）のミノキシジルを混入したものをラ
ット標本に関して局所使用した時に表１に示すように５
５％の毛髪成長増加を示したことから、ラット標本の有
効性が確認された。

表　　１ 処　置　　　４５日後の平均累積毛髪重量（、ｍｇ）２
％ミノキシジル　　　　　５９９．２基剤（対照）　　
　　　　　３８７．３−ツ　のｎ縮培養上澄の生体検定 毛髪成長促進剤濃縮物を上述の方法で製造した。

すなわち、培養したラット真皮乳頭′ａ雑芥ＩＩ胞（継
代１および２）から獲得した無細胞上澄をは。

ぼ１００倍に濃縮し、約２０００ダルトンの分子ｍカッ
トオフを有する蛋白質フィルタを用いて’ＡＦｊ緩％塩
溶液に透析してこの濃縮物を獲得した。これらの実験に
おいは、種の相違によって問題が生じるのを避けるため
、ラット（ヒトに対立するものとして）の培養上澄みを
使用した。

試験実験として、無細胞上澄み濃縮物の検定を生体ラッ
トの毛髪成長標本において行なった。米国Ａ１２８社か
ら市販されている超小型浸透ポンプ（２００２型）を用
いて３運間に亘ってこの濃縮物をラットに連続的に送入
した。（１時間に約０．５マイクロリツトルの速度で）
。実験の開始時に雄ラットの肩のすぐ下にある上背部の
真皮から４×４ｃｍ角の大きさに毛を刈り取った。足手
型浸透ポンプは製造者の指示に従って組立て、毛を刈り
取った部位の後縁部のすぐ後ろの皮下に１つずつ移植し
た。１．３１と短かいカニユーレをポンプに取付けて、
ポンプの中味を毛を刈り取った部位の下に正確に送入で
きるようにした。濃縮物を皮下送入した場合も毛髪成長
の効果では局所使用した場合と同等であるが、使用部位
への精密な投与を簡単に行なえるという点を考慮した。

この濃縮培養上澄の効果を試験標本および対照標本の場
合の累積毛髪重量と比較して検定した。

対照実験においては、ポンプにＰＢＳを充填した。全部
で２４０マイクロリツトル（概算）の標本を各ラットに
送入した。対照標本として１０匹のラットを使用し、１
０匹を試験標本に使用した。実験開始時のそれぞれのラ
ットの年令は６５日である。

その時点では各ラットの毛包がＧ３成畏相の途中のアナ
グン相にある。

累積毛髪成長量（ｍａ） ゛　　日数　試験　対照　　試験と　　対照に対する−
゛　　−・照の差　増加率（９６） ２　３９．６０　３５．８０　　３．８　　　　１０．
６６　８６．４０　６１．７０　２４．７　　　　４０
．０９　１２７．１０　１０４．３０　２２．８　　　
　２１．９１３　１Ｇ６．９０　１４６．８０　２０．
１　　　　１３．７１Ｂ　　２０７．００　１７５．０
０　　３２．０　　　　　　１Ｂ、３２０　２６４．０
０　２１２．３０　　５２．１　　　　　　２４．５無
ｍ胞上澄Ｗｉ縮物は、生えて来る毛髪の重量を測定した
結果、毛髪成長量の増加を刺激する効果を有することが
証明された。

１亙Ｊ 次に例を挙げて本発明の説明を行なう。それぞれの場合
において、毛髪成長促進剤の成分を上述のように濃縮透
析した３ｍ１Ｊ／ｄの蛋白質を含有する培養上澄とする
。

１１亘」 この実施例では毛髪成長促進の目的で頭皮に局所使用す
るのに適する本発明によるローションについて説明する
。

ローションの配合割合は下記の通りである。

単位二重量９６ 毛髪成長促進剤　　　　　　　　　　　１水　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　９７防腐
剤　　　　　　　　　　　　　　　２香　　料　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　必要堡１１皇ユ この実施例では、毛髪または頭皮に塗布するのに適する
ヘアトニックについて説明する。

ヘアトニックの配合割合は下記の通りである。

単位二重量％ 毛髪成長促進剤　　　　　　　　　　　０．１エタノー
ル　　　　　　　　　　　　　１３水　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　８６．９香　
　料　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　必斐
皇実施例３ この実施例でも、頭皮に局所使用するのに適するローシ
ョンについて説明する。

ローションの配合割合は下記の通りである。

単位：重量％ 毛髪成長促進剤　　　　　　　　　　１５７０パン−２
−０１１０ エタノール　　　　　　　　　　　　　１５香　　料　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　必要量水　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　６０実施例４ この実施例でも、毛髪または頭皮に塗布するのに適する
ヘアトニックについて説明する。

ヘアトニックの配合割合は下記の通りである。

□　単・泣二重量％ 毛髪成長促進剤　　　　　　　　　　・２０エタノール
　　　　　　　　　　　　　２０水　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　６０香　　料　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　必要量友１」
ロトヱ旦 下記の配合表は男性または女性の禿または脱毛の治療に
局所的に使用することのできる各ローションを表すもの
である。

単位二重量％ ５Ｌ　　　旦　　：Ｌ　　旦 ヒト０キシエチル　　０．４　−　　０．４　−セルロ
ース 無水エタノール　　　２５　　２５　　２５　　２５プ
ロパン−１，２−−−３８，４３８，４ジオール ブタン−１３，−３８，４３８，８−−ジオール 安゛息香酸パラメチル　０．２　０．２　　Ｇ、２　０
．２毛髪成長促進剤　　　２５　　１０　　８　　１香
　　料　　　　　　　　　　　　１　　　１　　　１　
　　１水　　　　　　　　　　１００迄　１００迄　１
００迄　１００迄１亙五旦 この実施例では、本発明による毛髪酸゛長促進剤を含有
する油中水型窩分散相乳濁液について説明する。

乳濁液は１０重量％の油状相と９０重量％の氷状相とか
ら成るものであった。

油状相と水状稍の構成は下記の通りであった。

単位：重量％ 油状相 モノオレイン酸ソルビタン　　　　　　２０Ｑ　ｔｌａ
ｒｔｅｎｉｕｍ　−１８ヘクトライト　　　　　５液状
パラフイン　　　　　　　　　　　７５水状相 毛髪成長促進剤　　　　　　　　　　　１５キサンタン
ゴム　　　　　　　　　　　　１防腐剤　　　　　　　
　　　　　　　　　０．３香　　料　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　必要量塩化ナトリウム（１
重量％溶液）１００までこの乳濁液は、１０体積部の油
状相に対して９０体積部の氷状相を攪拌しながらゆっく
りと添加することによって製造した。

こうして形成した高分散相の油中水彩乳濁液は、頭皮に
局所使用して毛髪の成長および再生を良くすることがで
きる。

下記の実施例１０〜１２では、毛髪および頭皮の洗浄に
使用して頭皮での毛髪成長を促進するシャンプーについ
て説明する。

ラウリルエーテル硫酸ナトリウム　　　４１．４＜２Ｅ
Ｏ）：２１％ＡＤ ラウリルジメチルアミノ酢酸　　　　　　４ベタイン：
３０％ＡＤ ヤシ脂肪酸ジェタノールアミン　　　　　１．５オレイ
ルトリエトキシ硫酸塩　　　　　　１（ＢＲＩＰＨＯＳ
　　０３０） ポリグリコール−ポリアミン濃縮樹脂　１．５（ＰＯＬ
ＲＱＵＡＲＴ　　Ｈ）　：　５０％活性防腐剤、着色料
、塩　　　　　　　　　　０．５８毛髪成長促進剤　　
　　　　　　　　　１５香　　料　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　必要量水　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　１００まで実施例１１ 単位二重量％ ラウリルエーテル＠酸ナトリウム　　　１２（２ＥＯ）
　：　　１００％ＡＤ ＰＯＬＹＱｔｌＡＲＴ　　Ｈ：％活性　　　　　　　　
　２，５ＢＲＩＰＨＯ８０３Ｄ　　　　　　　　　２．
５毛髪成長促進剤　　　　　　　　　　　２４硫酸亜鉛
　　　　　　　　　　　　　　５香　　料　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　必要量水　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　１００まで実施例
１２ 単位：ｒＨ１ｑ６ ラウリル硫酸モノエタノールアミン＝２０１００％ＡＤ ＰＯＬＹＱＵＡＲＴ　　Ｈ：　５０％活性　　　　　　
　３ＢＲＩＰＨＯ３０３０１，７ ヤシジエタノールアミド　　　　　　　　５毛髪成長促
進剤　　　　　　　　　　　２５香　　料　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　必要量水　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　１００までｐＨ
を６．５に調節 哀１目引ｙヒ弓は これらの実施例では、それぞれが作用強化剤を含有し、
男性または女性の頭部の禿または脱毛の治療に局所的に
使用して毛髪の成長を開始または促進または増進するこ
とのできるローションについて説明する。

単位：重量％ 実施例番号　　　　　　１３　　　１４　　　１５ミノ
キシジル　　　　　１　　２　　５無水エタノール　　
　　１０　　　２０　　　３０毛髪成長促進剤　　　　
１０５１ 安息香酸パラメチル　　０．２　　０．２　　０．２香
　料　　　　　　　必要量　必要量　必要量水　　　　
　　　　　　　１００迄　　１００迄　　１００迄実施
例番号　　　　　　１６　　　１７　　　１８エステル
化二糖類１　　１　　２　　５無水エタノール　　　　
１０　　　１５　　　２０毛髪成長促進剤　　　　１５
５１ 安息香酸パラメチル　　０．２　　　Ｑ、２　　０．２
香　料　　　　　　　必要量　必要量　必要量ヒドロキ
シエチル　　　　　　　０．４−セルロース 水　　　　　　　　　　　　１００迄　　１００迄　　
１００迄硫酸亜鉛　　　　　　　　１５１゜ 無水エタノール　　　　　５　　−　　−毛髪成長促進
剤　　　　１０５１ 香　料　　　　　　　必要量　必要量　必要量安息香酸
バラメチル　　−０，２０，２水　　　　　　　　　　
　　１００迄　　１００迄　　１００迄実施例番号　　
　　　　２２　　　２３　　　２４Ｎ−メチルピロリド
ン　　１５１０ 無水エタノール　　　　　　　　　　　　　５毛髪成長
促進剤　　　　１０　　　５　　　０．５ヒドロキシエ
チル　　　０．４　　０．４　　０．４セルロース 安息香酸パラメチル　　　０．２　　　Ｇ、２　　０．
２香　料　　　　　　　必要量　必要量　必要量水　　
　　　　　　　　　　１００迄　　１００迄　　１，０
０迄代覗人４ｖム工士船−出、武

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）哺乳動物の皮膚または毛髪に局所使用するのに適す
   る組成物であって、該組成物が真皮乳頭線維芽細胞の培
   養物からの無細胞上澄を、該組成物をラットに使用した
   場合のラットの毛髪成長が、前記無細胞上澄を除いた対
   照組成物を使用した場合に比較して少なくととも１０％
   増加する程度の量で含んで成ることを特徴とする前記組
   成物。 ２）前記上層を少なくとも５０倍に凝縮していることを
   特徴とする、特許請求の範囲第１項記載の組成物。 ３）前記上澄を少なくとも１００倍に凝縮していること
   を特徴とする、特許請求の範囲第１項または第２項に記
   載の組成物。 ４）前記上層が、 I ）少なくとも５００Ｄの、見掛け分子量を有するこ
   とと、 II）血清を欠乏させたＮＩＨ　３Ｔ３細胞の培養におい
   てＤＮＡ合成を開始する能力を有することを特徴とする
   蛋白質毛髪成長促進剤を含んでいることを特徴とする、
   特許請求の範囲第１項、第２項または第３項に記載の組
   成物。 ５）前記毛髪成長促進剤の見掛け分子量が５００Ｄから
   １，０００，０００である、特許請求の範囲第４項に記
   載の組成物。 ６）前記毛髪成長促進剤の見掛け分子量が少なくとも２
   ０００Ｄである、特許請求の範囲第４項または第５項に
   記載の組成物。 ７）前記上澄の蛋白質濃度が１０ｍｇ／ｍｌ以下である
   ことを特徴とする、特許請求の範囲第１項ないし第６項
   の何れかに記載の組成物。 ８）前記毛髪成長促進剤が０．００００１重量％から９
   ９重量％を占めることを特徴とする、特許請求の範囲第
   ４〜７項の何れかに記載の組成物。 ９）該組成物が前記培養上澄の他に、化粧品として使用
   可能な基剤を含んで成ることを特徴とする、特許請求の
   範囲第１項ないし第８項の何れかに記載の組成物。 １０）前記基剤が１重量％から９９．９９９９重量％を
   占めることを特徴とする、特許請求の範囲第９項に記載
   の組成物。 １１）哺乳動物の真皮または毛髪に局所使用するのに適
   する組成物であって、該組成物が、 I ）毛髪成長促進剤またはその活性断片を、該組成物
   をラットに使用した場合のラットの毛髪成長が前記毛髪
   成長促進剤を除いた対照組成物を使用した場合に比較し
   て少なくとも１０％増加する程度の量で含むと共に、 II）化粧品として使用可能な基剤とを含んでおり、前記
   毛髪成長促進剤が培養した真皮乳頭線維芽細胞の無細胞
   上澄から獲得されたものであり、前記毛髪成長促進剤が
   蛋白質であり、かつ、ａ）少なくとも５００Ｄの見掛け
   分子量を有することと、 ｂ）血清を欠乏させたＮＩＨ　３Ｔ３細胞の培養におい
   てＤＮＡ合成を開始する能力を有することを特徴とする
   ものであることを特徴とする組成物。 １２）哺乳動物の真皮または毛髪に局所使用するのに適
   する組成物であって、該組成物が、 I ）毛髪成長促進剤またはその活性断片を、該組成物
   をラットに使用した場合のラットの毛髪成長が前記毛髪
   成長促進剤を除いた対照組成物を使用した場合に比較し
   て少なくとも１０％増加する程度の量で含むと共に、 II）化粧品として使用可能な基剤とを含んでおり、前記
   毛髪成長促進剤が、真皮乳頭線維芽細胞の栄養培地への
   接種、少なくとも２４時間に亘る温度１５℃から４５℃
   での培養、培養物から上澄液分離、前記上澄液を少なく
   とも５０倍に濃縮の各段階を経て、真皮乳頭線維芽細胞
   の無細胞上澄から獲得されたものであり、こうして獲得
   された毛髪成長促進剤が、 （ａ）少なくとも５００Ｄの見掛け分子量を有すること
   と、 （ｂ）血清を欠乏させたＮＩＨ　３Ｔ３細胞におけるＤ
   ＮＡ合成をトリチウム化チミジンの取込量で測定して少
   なくとも２倍にする能力を有することを特徴とするもの
   であることを特徴とする前記組成物。 １３）該組成物がさらに、その他の毛髪成長刺激剤、蛋
   白質安定剤および浸透性強化剤の中から選択した作用強
   化剤を含んで成ることを特徴とする、特許請求第１項な
   いし第１２範囲の項の何れかに記載の組成物。 １４）前記その他の毛髪成長刺激剤がミノキシジル、ミ
   ノキシジルグルクロニド類、ミノキシジル硫酸塩類また
   はそれらの混合物の中から選択されることを特徴とする
   、特許請求の範囲第１３項に記載の組成物。 １５）前記蛋白質安定剤がグリセロール、エチレンジア
   ミンテトラ酢酸、システイン、α＿２−マクログロブリ
   ン、血清またはそれらの混合物から選択されることを特
   徴とする、特許請求の範囲第１３項に記載の組成物。 １６）前記浸透性強化剤がセバシン酸ジイソプロピル、
   ピログルタミン酸のＣ＿１〜Ｃ＿３＿０アルキルエステ
   ル類、２−ピロリドン、１−メチル２−ピロリドンまた
   はそれらの混合物から選択されることを特徴とする、特
   許請求の範囲第１３項に記載の組成物。 １７）毛髪成長促進剤の製造方法であって、該方法が、 I ）栄養培地に真皮乳頭線維芽細胞を摂取する段階と
   、 II）温度１５℃から４５℃の培地で培養する段階と、I
   II）培養物から上澄を分離する段階と、 IV）前記無細胞上澄を少なくとも５０倍に濃縮する段階
   とを含んで成り、こうして獲得された濃縮物が、 （ａ）少なくとも５００Ｄの見掛け分子量を有すること
   と、 （ｂ）血清を欠乏させたＮＩＨ　３Ｔ３細胞のＤＮＡ合
   成を開始する能力を有することを特徴とする蛋白質毛髪
   成長促進剤を含んでいることを特徴とする前記方法。