JPS63183955A - 高比重ポリアミド樹脂 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔従来の技術及び問題点〕 近年ポリアミド樹脂をマトリックス材料として強化剤或
いは充填剤を配合した材料の使用が増加している。こう
した材料は現在一般に行なわれている射出成形法或いは
押出成形法を用いて形状を現出し、それぞれの用途に用
いられている。

こうした用途分野の一つに高比重な材料を要求されるは
ずみ車や慣性歯車がある。これらは何れも物体の有する
慣性力を利用して滑らかな回転を与えるものである。従
って慣性力を大ぎく保らうる、即ち比重の大きな材料で
形成されたものの方が小さくとも大きな慣性力を得るこ
とができるため小さな空間で使用するのに有利である。

また、これらの材料はバランスがとれていることも必要
である。バランスを欠いたものでは慣性力が不均一とな
り、軸の振れ、回転ムラとなってあられれる。

しかしながら従来知られているポリアミド樹脂をマトリ
ックス材料とする樹脂組成物では、上記のような要求を
十分には満足し得ない。

・（問題点を解決するための手段〕 本発明者はこうした要求を満足すべく鋭意検討を重ねた
結果　１）優れた成形性を有し　２）成形品の均一性が
十分であり　３）比重が高く外力に対して強い高比重ポ
リアミド樹脂成形材料組成物を見出し、本発明に敗った
ものである。

ずなわら、本発明は、金属粉とポリアミド樹脂を主成分
とし、ステアリン酸金属塩が添加含有されていることを
特徴とする高比重ポリアミド樹脂に関する。

以下本発明のポリアミド樹脂組成物について詳細に説明
する。

本発明にかかる金属粉は、Ｆｅ、Ｚｎ、Ｓｎ。

Ｐｂ、Ｃｕ、及びその合金、酸化物等の粉末が用いられ
るが、価格の面から鉄粉が最も好ましい。

更にポリアミド樹脂、金立粉のほかにこれらのバインダ
ーとしてシランまたはチタンカップリング剤等を添加す
ることもできる。本発明の特徴は前記の金属粉とポリア
ミド樹脂とを主成分とする組成物にステアリン酸金属塩
を添加含有する混線物であって、その金属粉がバランス
良く均一に分散しているものである。

推奨すべきステアリン酸金属塩は一般式：（ＣＨ（ＣＨ
２）１６Ｃｏｏ）、Ｙ（ただしＹはＣａ、ＭＯｌＳｒ、
Ａ　Ｌ、Ｚｎ、Ｂａ、ｊ！は２または３）で示されるも
のであり、その一種または二種以上である。

ステアリン酸金属塩の添加含有ｍが増加するに従って、
前述した効果は増大するが、逆に成形物の機械的強度が
低下し、割れやす（なるため、これらの添加含有量は高
比重ポリアミド樹脂の全量の０．１〜２．０７ｔｉｍ％
であることが望ましい。

また適当な安定剤の配合により、より一層の耐熱性を示
１゜ ポリアミド樹脂としてはポリアミド６．１１．１２．６
・６．６・１０．６・１２及びそれらの共重合物から選
ばれた１種又は２種以上のポリアミドである。

本発明における高比重ポリアミド樹脂に占めるポリアミ
ド樹脂は５〜５０重１％、好ましくは、５〜２０重昂％
である。

本発明に用いる金属粉はどのような手法で得られた金属
粉でも良い。金属粉の形状はいかなるものでもよいが角
張った金属粉よりも球形に近いものが望ましい。角張っ
た金属粉は材料の流動性を悪くさせるばかりでなく、樹
脂組成物あるいは成形品を得る時の装置を摩耗させやす
く、またそのために成形品に異物が混入する恐れがある
。

金属粉の粒度は０．１〜３００μのものが使用できるが
、望ましくは０．１〜５０μの粒径を有するものが良い
。粒径が０．１μより小さいと取扱いに不便であり、３
００μより大きいと成形を阻害することがある。

（発明の効果） 本発明は、金属粉とポリアミド樹脂とを主成分とする組
成物に、ステアリン酸金属塩を添加含有させることによ
って次のような効果が得られる。

（１）金属粉間および金属粉と樹脂との間の摩擦抵抗が
減少し、金属粉が均一に分散することによってバランス
のとれた成形物が得られる。

（２）混線物を射出成形機を使用して成形する場合に、
金属粉とポリアミド樹脂との混線溶融物の流動性が高い
ために多聞の金属粉を含有していても成形性が良い。

（３）成形機壁面と混線物との摩擦係数が小さくなり、
成形機の摩耗が非常に少なくなり、成形機の寿命が長く
なる。さらに、成形物中に鉄粉などの摩耗物が混入する
ことが少なくなり、成形物の品質が向上する。

また本発明によって得られた成形物は１５０℃以上の高
温下に長時間放置しても形状などに変化を生じることが
なく優れた耐熱性を示し、ステアリン酸金属塩を添加し
たことによる耐熱性の劣化が認められない。

以上のことから本発明の高比重ポリアミド樹脂は、はず
み車や慣性歯車等に好適に用いられる。

〔実施例〕

次に本発明の実施例及び比較例°について説明する。

比較例 数平均分子ｍｉ　２０００のポリアミド６および１２を
それぞれ表に示した様な配合をしくＮα１．１２）ブラ
ベンダー社プラストメーターを用い３００℃、６０　ｒ
ｐｍで１５分間混線を行ない、その際のトルクを測定し
た。

実施例 比較例と同様にして表に記したポリアミド樹脂組成物の
混練を行ないトルクを測定した。

尚金属には鉄粉を用い、１００重量部に対しβ−（アミ
ノエチル）−γ−アミノプロピルトリメトキシシランを
１重量部で予め表面処理を施したものを準備しておきそ
れを用いた（比較例でも同様の処理をした）。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）金属粉とポリアミド樹脂を主成分とし、ステアリ
   ン酸金属塩が添加含有されていることを特徴とする高比
   重ポリアミド樹脂。
2. （２）ステアリン酸金属塩が０．１〜２．０重量％、高
   比重ポリアミド樹脂に含まれていることを特徴とする特
   許請求の範囲第１項記載の高比重ポリアミド樹脂。