JPS63177865A

JPS63177865A - 医療用点滴筒

Info

Publication number: JPS63177865A
Application number: JP62012059A
Authority: JP
Inventors: 三宅　啓文
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1987-01-19
Filing date: 1987-01-19
Publication date: 1988-07-22

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、医療具として、薬液や血液の点滴に用いる輸
液セットを構成する点滴筒に関するものでふス（従来の技術）従来より、医薬液の点滴や全血・成分輸血には輸液セッ
トが用いられ、これは点滴筒・チューブ・クランプ・タ
コ管・静脈針等の各部から構成されている。

この内、点滴筒の主な役目は、液面の高さ即ち　、ヘッ
ドを一定に保ち、単位時間当りの滴下量を点滴中始終一
定にすること、及び、単位時間当りの滴下量を目測可能
にすることである。

液面の位置は、点滴中は筒内で一定しているが薬瓶また
は血液バッグ内の残液が無くなると、チューブ内を下降
し、はぼ血圧とつり合うヘッドまで液面が下がる。

この液面低下は一瓶または１バツグのみ点滴する場合、
及び点滴を終える場合には問題ない。

しかし、二つ以上の瓶やバッグを、連続して、点滴する
場合には問題となる。

（発明が解決しようとする問題点）つまり、この液面低下に伴い、チューブ内に空気が流入
するが、空気を除去せずに次の瓶やバッグに差し替える
と、タコ管で吸収しきれない空気が、人体の静脈に混入
してしまう欠点があった。

そして、チューブ内の空気を追い出すために、チューブ
の下方から上端へ薬液等をしぼり上げたり、他注射器を
用いて薬液等を逆流注入する等の主に看護婦の労力と時
間と器具を要する欠点があった。

そして、これらを避ける為には、瓶内またはバッグ内が
空になってから、液面がまだ筒内にあるうちに、次の瓶
やバッグに刺し替える必要があった。この刺し替えのタ
イミングは、液種と滴下量にもよるが、数秒乃至数分遅
れると、液面がチューブまで下がってしまうので、主に
患者が点滴中学に監視しなければならない欠点があった
。

（問題点を解決するための手段）本発明は、以上の欠点を解決し、瓶やバッグ刺し替え時
にチューブ内の空気が人体の静脈に混入する危険をなく
し、看護婦がチューブをしぼり上げたり他注射器を用い
て薬液等を逆流注入する等の労力と時間と器具を不要に
し、患者による点滴中の常時監視を不要にし、複数の薬
液等を安全に滞りなく連続点滴できるようにすることを
目的とするものである。

即ち、本発明の目的とするところは、流路開基手段を設
けた点滴筒゛を提供することである。

（作用）点滴筒本体（１）の上部に接続部（２）を、下部に開口
部（３）を設ける。

点滴筒本体（１）の内部に、薬液または血液に浮遊する
浮子（４）を設ける。

開口部（３）の周囲を、浮子（４）と密着可能な形状に
する。

本発明は以上のような構成であり、使用時は、従来の点
滴筒と同様に、チューブ（５）、クランプ（６）、タコ
管（７）、静脈針（８）等と一緒に輸液セットにして用
いる。

点滴中は、浮子が点滴筒内で、薬液または血液に浮遊す
る。瓶またはバッグ内の残液が無くなると、筒内の液面
低下に伴い、浮子が筒底部へ下降し、開口部即ち流路を
塞ぐので、液面はそれ以下には下がらない。

そして、次に使用する薬瓶や血液バッグに刺し替え、点
滴筒をポンピングして薬液等を筒内に注入し、一旦ヘッ
ドを下げると、浮子が浮上し、流路を開口するので、点
滴を続けることができる。

点滴を終える場合は、浮子と筒底部が密着しないよう、
底部または側壁を押し込み変形させる。

または、浮子が密着した筒底部に指で弾くなどして外部
からショックを与える。これらにより、閉塞部に間隙を
生じ、液面がチューブの下方まで下がるので、チューブ
内の残液を無駄番こしない。

（実施例）本発明の実施例を、図面について説明する。

１上寒焦１第１図は、本発明の第１実施例を示す斜視図である。第
２図は、同じ第１実施例で、底部を押し込み変形させた
状態を示す斜視図である。第３図は、同じ第１実施例で
、輸液セットを構成したときの使用状態を示す状Ｂ図で
ある。

点滴筒本体（１）の上部に、瓶針（９）を有する接続部
（２）を設け、底部（１０）の中央に、チューブ（５）
に連なる開口部（３）を設ける。

点滴筒本体（１）の内部に、円錐形の浮子（４）を設け
る。円錐形は浮遊時に下方を向くのが好ましく、円錐の
頂角は約９０±３０度が好ましい。

底部（１０）の形状は、浮子（４）と同じ頂角をもつ擦
り林状にする。

浮子（４）の材質は、比重が薬液や血液の比重より小さ
く、薬液に溶出せず、凝血や溶血を生じないものがよい
、具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリス
チレン、スチレンブタジェンゴム等がよく、特にスチレ
ンブタジェンゴムがよい、更に滅菌時の耐ガンマー線性
を有するものがよい。

点滴筒本体（１）及び底部（１０）の材質は、ボンピン
グ及び押し込みが可能なように、可視性が好ましい。

血ｌ去呈１本発明の第２実施例は、第１実施例に於ける浮子（４）
の形状を球形とし、底部（１０）の形状を下半球形にし
たものである。その材質は第１実施例と同様である。（
図面省略）１１叉韮１第４図は、本発明の第３実施例を示す断面図である。第
３実施例では、接続部（２）に弁（１２）と弁座（１３
）を設け、弁座（１３）は接続部（２）と一体である。

弁（１２）は球形で、その材質は第１実施例と同様であ
る。

１土叉韮１第５図は、本発明の第４実施例を示す断面図である。第
４実施例では、開口部（３）に弁（１２）と弁座（１３
）を設け、弁座（１３）は開口部（３）と一体である。

弁（１２）は円板形で、その材質は第１実施例と同様で
ある。

実験例本発明の効果を確認するため、実施例に基づき実験を行
った。

薬液はＮａＣ１０，９％生理食塩液を使用した。

輸液セットの他部分は、同一物を使用した。

実験前の点滴筒内液面の高さは静脈針から１ｍとじた。

空瓶時の液面低下は、点滴筒下端を基準として液面停止
場所までの距離を測定し、０１以下を有効とした。

終了時残液の液面降下は、自然落下以外は、筒底部の押
し込み、または指による弾きを行った。

結果を第１表に示す。

第１表（発明の効果）以上のように、本発明の点滴筒によれば、薬瓶や血液バ
ッグが空になっても、浮子（４）または弁（１２）が流
路を塞ぐので、液面が開口部（３）以下には下がらない
。

このため、チューブ（５）内への空気流入がなくなり、
人体の静脈への空気混入の恐れがなくなり安全である。

そして、瓶の刺し替え毎に、チューブの下方から上端へ
薬液をしぼり上げたり、他注射器を用いて薬液等をチュ
ーブ内へ逆流注入するなどの労力と時間と器具が不要で
ある。

更に、刺し替えのタイミングを、点滴中学に監視するこ
とも不要である。

よって、きわめて安全に、かつ効率的に、複数の薬液等
を滞りなく連続して点滴することができるという効果が
ある。

なお、本発明の浮子及び筒底部の形状は、円錐形に限ら
ず、流路閉塞の役目をするものであれば効果は同じであ
る。同様に、弁の形状は、球形に限らず、流路閉塞の役
目をするものであれば、効果は同じである。また、点滴
終了時の残液降下手段は、筒底部の押し込みに限らず、
閏木部に間隙を生じさせるものであれ、ば、効果は同じ
である９

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例を示す斜視図、第２図は第
１実施例において底部を押し込み変形させた状態を示す
斜視図、第３図は第１実施例について輸液セットを構成
したときの使用状態を示す状態図である。（第２実施例
図省略）　第４図は第３実施例を示す断面図、第５図は
第４実施例を示す断面図、第６図は従来例の断面図であ
る。

Claims

【特許請求の範囲】１、点滴筒の本体と、該本体上部に接続される接続部と
、該本体下部に接続される開口部とからなる点滴筒に於
いて、流路閉塞手段を設けたことを特徴とする医療用点
滴筒。２、該本体内部に、薬液または血液に浮遊する浮子を設
け、該浮子が流路を閉塞する特許請求の範囲第１項に記
載の医療用点滴筒。３、該本体上部または下部に、薬液または血液に浮動す
る弁とこれを保持する弁座を設け、該弁が流路を閉塞す
る特許請求の範囲第１項に記載の医療用点滴筒。