JPS63173579A - 微生物用培地の調製法およびそのための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、熱変性し易い成分を添加してなる微生物用培
地の調製法およびそのための装置に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、微生物用培地は医薬品メーカーの研究室や病院の
細菌検査室などにおいて、斜面、平板、または高層とし
て、細菌の分離、培養、菌株保存などに広く用いられて
いるが、特に栄養要求の厳しい細菌等については、この
培地に血液などの熱変性し易い成分を添加した培地が用
いられているこの培地の調製は、例えば培地用剤である
寒天培養基を適当に加熱しゾル化させ、易熱変性成分で
ある羊、牛、馬、ウサギ等から採取した血液を滅菌冷却
し、両者を別系統から混合管内に注入して混合し、この
混合物をシャーレなどの培地作製容器に分注してゲル化
させることにより行っており、その調製装置としては第
２図に示したように上部に培地用剤と易熱変性成分の注
入口（２ａ）（２ｂ）を設け、下部にこれら両者の混合
物の吐出口（２Ｃ）を設け、さらに内部に適宜の突起物
（２ｄ）を設けた混合物（２）に、ピストン式のポンプ
（３）を用いチューブ（４）（４）を介して前記両者を
別系統から同時に注入して、この混合管（２）内で培地
用剤と易熱変性成分を混合するようにした構造のものが
存在する。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、上記従来の微生物培地の調製法およびそ
の調製装置では、混合管内に一定量の培地用剤と易熱変
性成分が供給されないと両者が完全に混合しないため、
培地容量によっては調製された培地に色むらや易熱変性
成分の塊が生ずる等の問題点があった。

〔問題点を解決するための手段〕

そこで、本発明は上記従来例の問題点を解決するために
なされたものであり、第１の発明はそのための方法に係
るものでその構成を、互いに別系統から供給される培地
用剤と易熱変性成分を、粒状体収容域に同時に通過させ
、培地作製容器に分注するものとしており、第２の発明
は第１の発明を実施するための装置に係るものでその構
成を、粒状体を収容した混合管を備えると共に、この混
合管内へ培地用剤と易熱変性成分を別系統から同時に送
る供給手段を備えたものとしている。

〔作用〕

上記手段を施した結果、本発明では培地用剤と易熱変性
成分の混合管内への供給量が少量であっても、これら両
者が粒状体収容域を同時に通過するときに粒状体とき接
触により、完全に混合する〔実施例〕 以下、本発明の構成を実施例に従って説明する第１の発
明は、互いに別系統から供給される培地用剤と易熱変性
成分を、粒状体を収容した混合管を通過させることによ
り混合し、この混合物を培地作製容器に分注してゲル化
させることにより微生物用培地を調製するものである。

培地用剤としては、寒天、ゼラチン、ブイヨン等の培養
液が使用されるが、その他培地用剤となるものであれば
これらに限定されるものではなく、又易熱変性成分とし
ては、血液、血清、ビタミン類、アミノ酸、タンパク質
、ＮＡＤ等の補酵素類、ＧＥＮＴＡＭＴＣＩＮ等の抗生
物質、胆汁酸等の化学物質が挙げることができるが、培
地用剤と同様この易熱変性成分もこれらに限定されるも
のではない培地用剤と易熱変性成分の混合管への供給は
、ピストン式やローラ式の各種のポンプによりチューブ
を介して別系統から行われるが、培地作製容器が、小容
量の場合には供給量が少量に調節可能なポンプを使用す
るのが好ましい。実施例では、１．６　Ｘ３．２＋＋＋
ｍ　φ、２．４　Ｘ４．Ｏａ＋ｍ　φ、３．２　Ｘ４．
８ｍｍφの各種チューブを使用し、０〜１００ｍ１／Ｈ
，２〜２００ｍ１／Ｈ，３〜４００ｍ１／）ｌの各流量
可変範囲を存するローラ式のポンプを使用した。

尚、この発明は培地用剤と易熱変性成分を、粒状体を収
容した混合管を通過させる前に、必要に応じベンチュリ
一部に注入して両者を予備混合してお（ことができる。

第２の発明は、前記微生物用培地の調製法を実施するた
めの装置に係るものであり、第１図に示すように、粒状
体（１）を収容した混合管（２）を備えると共に、この
混合管（２）内へ培地用剤と易熱変性成分を別系統から
同時に送る供給手段（３）を備えたものとしている。

前記混合管（２）内に収容する粒状体（１）は、実施例
では２〜３ｍｍφのビーズ玉を用いており、供給手段（
３）は、チューブ（４）をローラ（５）と圧着具（６）
の間に挟んで圧着すると共にローラ（５）を回転させて
チューブ（４）をしごくようにしたものである。

前記培地用剤は、容器（７）に収容されており供給手段
（３）によりチューブ（４）を介して混合管（２）に送
られ、一方易熱変性成分も、別の容器（８）に収容され
ており供給手段（３）によりチューブ（４）を介して混
合管（２）に送られ、この混合管（２）を培地用剤と易
熱変性成分が同時に通過するときに粒状体（２）との接
触により混合され、この混合物は混合物（２）の下部に
設けられた吐出口（２ｃ）から適宜の培地作製容器（９
）に分注されゲル化させるようにしている尚、この発明
においても、供給手段（３）と混合管（２）の間にはベ
ンチュリ一部（１０）を介在させることができる。実施
例で用いたベンチュリ一部（１０）は、ベンチュリー三
方管（１１）と通常のベンチュリー管（１２）をゴムホ
ース（１３）により連結したものとしており、ベンチュ
リー三方管（１１）の上流口（ｌｌａ）　　（ｌｌｂ）
にチューブ（４）（４）がそれぞれ連結され、ベンチュ
リー管（１２）の下流口（１２ａ）は混合管（２）の上
部口（２ａ）にゴムホース（１３）により連結している
。

前記ベンチュリ一部（１０）を介在させることにより、
培地用剤と湯熱変性成分は混合管（２）に送られる前に
、このベンチュリ一部（１０）を通過して予備混合され
る。

〔発明の効果〕

本発明は、以上に述べたように構成されているので、培
地用剤と湯熱変性成分の混合管内への供給量が少量であ
っても、これら両者の混合が完全に行えるようになり、
本発明により調製された微生物用培地は色むらや湯熱変
性成分の塊が生ずること等がなく品質の良いものとなっ
た。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の微生物用培地の調製装置の一実施例を
示す説明図。第２図は従来の微生物用培地の調製装置を
示す説明図。 （１）・・・粒状体　　　（２）・・・混合管（３）・
・・送液手段

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、互いに別系統から供給される培地用剤と易熱変性成
   分を、粒状体収容域に同時に通過させ、培地作製容器に
   分注することを特徴とする微生物用培地の調製法。 ２、粒状体を収容した混合管を備えると共に、この混合
   管内へ培地用剤と易熱変性成分を別系統から同時に送る
   供給手段を備えたことを特徴とする微生物培地の調製装
   置。