JPS6316550B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は制御されたアクセス（近接を制御する
こと）に係り、更に詳細にはキーを使用せずに作
動可能であり且つ特に自動車の如き車輛に適用す
るよう構成された出入りシステムに係る。

自動車が消費者に広く受入れられるようになつ
て以来の戸締りや作動を制限するための機構が案
出された。従来のキー作動されるタンブラー型の
ロツクは自動車のドア、グラブボツクス、トラン
ク、イグニツシヨンの如き用途に容易に適用し得
るものであるが、キーを使用せずに作動すること
ができる安全装置が希求されてきた。

一つのかかるシステムが米国特許第1251365号
に開示されており、このシステムはロツクしよう
とする機械的構成要素の運動を制御するボルト内
のタンブラを位置決めするために電磁石を使用す
る比較的複雑な結合機構を含んでいる。又このシ
ステムはボタン操作されるものであり、予め選択
された操作順序にてボタンを押さなければならな
い。このシステムは機械的に複雑であり重く嵩張
つたものであり、一般に最近の多くの自動車に適
用するには不適当である。

米国特許第1298177号には、作動面と非作動面
の選択された領域を有する複数個の相互に交換可
能なキーを使用し、これによりキーがオペレータ
によつて機械的に或る予め定められた位置に調整
されると種々の電気回路が完成されて結合状態が
解除される類似のシステムが開示されている。米
国特許第1587757号には、電気機械的なものであ
り且つ複数個の容器の一つ内にプラグを適当に挿
入し且つプラグの位置を操作することによつて作
動可能な非常に古いシステムが開示されている。
これら二つの特許に開示されたシステムの概念は
実行可能ではあるが、大きい、複雑である、又比
較的コード化が困難であるなどの理由で最近の技
術水準では実際的ではない。

上述した比較的厄介なロツクシステムの最近の
修正例が米国特許第2819770号及び同第2964733号
に開示されている。

米国特許第3353383号には、ドアが開かれるよ
うにするためにラツチ部材が作動される前に適当
にコード化されなければならない組合わせロツク
機構が開示されている。このシステムはボタンを
押すことによつて作動され、ほぼ機械的な性質を
有するものであり、もしプツシユボタンが適当な
順序にて作動されないとラツチ機構が自由に動か
ないばかりでなく係合装置が作動されるようにな
つている。従来技術の多くがそうであるように、
このシステムも比較的複雑であり重く融通のきか
ないものである。更にかかる機械的なシステムは
比較的大きく、高価であり、大きさや信頼性や環
境に対する感受性などの因子のためにその用途が
制限される。

米国特許第3024452号には、より電気的な性質
を有するシステムが開示されている。一群のプツ
シユボタンが或る予め選択された入力に応答する
適当な回路と組合わされている。ボタンが間違つ
た順序にて作動されると、電気回路がこのシステ
ムを固定された状態とし、警報が発せられる。更
にこのシステムはこのシステムが応答するコード
がセレクタを機械的に操作することによつて変更
され得ることを特徴としている。他の一つの概念
が米国特許第3192448号に開示されており、シス
テム内のソレノイドを励磁するためにスイツチが
或る予め選択された順序にて作動される時ロツク
ボルトが作動されるようになつている。

より最近の発明の中には従来技術を大きく改良
したものもあるが、市販されている種々の安全シ
ステムは機械的なものであるということができる
（中には確かに電気機械的或は機械的動作機構を
含むものもある）。かかるシステムは比較的大き
く、複雑であり、且つ剛固であり、それらのコー
ドを変更することができるが、かかる変更には通
常可変構成要素を機械的に操作することが必要で
ある。自動車工業界は特に最近市場で好評を博し
ている安全システムに期待をかけている。かかる
システムは容易に作動可能でなければならず、迅
速且つ容易にアクセスモードを変更できるもので
なければならず、ロツクシステム全体が安全性及
び信頼性を有し、しかも納得し得る大きさ及び重
量の低廉にして頑丈なシステムでなければならな
い。

本発明の主要な目的はキーを使用せずに作動す
ることができる機構にて車輛或は他の包囲体への
出入りを制御するシステムを提供することであ
る。

本発明によれば、キーなし出入りシステムは、
キーなし電気信号発生器を含む制御ステーシヨン
と、前記制御ステーシヨンからの適当な電気信号
を処理するロジツク装置と、前記ロジツク装置の
出力に応答してロツク装置の如き機構を制御する
ロツク制御装置とを含んでいる。複数個の感応タ
ツチポイントをシーケンス動作することによりマ
ニユアル制御ステーシヨンに於てデジタル電気信
号が発生される。この信号はこれを参照コードと
比較するロジツク装置へ導かれ、又許容し得る条
件の下ではその後の便宜コードを受入れるようプ
ログラムされ、出入りシステム内の拘束の物理的
位置を変化すべく増幅されて電気モータへ導かれ
る出力を発生する。

シールされた制御ステーシヨンに於て電気信号
を手動的に発生すること及び電気回路内に於てか
かる信号を処理することは本発明の主要な特徴で
ある。オペレータにより随意に選択されベースコ
ードを有する種々のコードをこのシステム内にプ
ログラムすることができる。制御ステーシヨンは
通常の指圧にて作動され、又自動車に於ける通常
のドアハンドルに適合するよう適宜にパツケージ
に収納される大きさとすることができる。ドアラ
ツチ機構は、永久的なものであつても或は一時的
なものであつてもよいコード化されたシーケンス
の電気パルスに応答してロツクされたり或はロツ
ク解除される。制御ステーシヨンは指に感応する
キーボードを有しており、ピエゾ電気スイツチ、
明確な接触を表示するインジケータ、及びキーボ
ードを照明するライトを内蔵していることが多
い。本発明は種々の応答機能にて、特に自動車の
用途に於てはカーテイシライトを作動したりフー
ドのロツクを解除したり、イグニツシヨン回路或
は防犯警報器を作動したりすることを含む応答機
能にて作動することができる。

本発明は自動車のドア内に装着されると外観が
魅力的であり且つ風雨に耐えるものである。又本
発明のシステムによれば安全性が改善され、キー
の必要性が排除される。キーボードは作動が簡単
であり、小さな空間内に収納することができ、10
のデイジツト数を使用することができ従つて非常
に多数の動作用コード信号の組合わせを使用する
ことができる。

以下に添付の図を参照しつつ、本発明をその好
ましい実施例について詳細に説明する。

本発明による簡略化されたキーなしエントリー
システムの概略図が第１図に図示されている。こ
のシステムは従来の自動車のドア内に装着するの
に適したシステムであり、このシステムの非機械
的な部分全体が通常の固形石鹸により表わされる
体積内に収納される。

第１図にロツクシステム１０全体が図示されて
おり、電子装置群１２が制御ステーシヨン１４と
信号処理装置１６と信号増幅器１８とを含んでお
り、電気機械装置群２０が外部キーステーシヨン
２２と内部制御ステーシヨン２４とパワーロツク
ドライバ２６とロツク２８と内部ドアロツクボタ
ン３０と外部ハンドル３２と内部ハンドル３４と
リンク機構３６とラツチプレート３８とを含んで
いる。

ロツクシステムの解除手順を第１図及び第２図
に図示されたブロツク線図を参照しつつ説明す
る。オペレータが制御ステーシヨンに於て入力信
号シーケンス４０を発生する。この信号シーケン
スは電子的に処理され、電源４２を含む電気回路
内に於て参照信号と比較される。これらについて
は後に詳細に説明する。処理装置内のコード化さ
れた参照シーケンスと適正に一致する入力シーケ
ンスは信号増幅器へ流れて電子装置群の出力信号
４４を与える。信号４４のパワーレベルは、電気
機械装置群２０内の一つの要素であり通常ソレノ
イド或はモータであるパワーロツクドライバを作
動するに十分である。パワーロツクドライバの１
サイクルによりロツクそれ自身が移動され、リン
ク機構３４内の拘束が除去され、外部ハンドル３
２或は内部ハンドル３４のいずれかが操作される
とリンク機構３６がラツチプレート３８を外し、
これによりドア或はトランクリツドの如きエント
リー部材のロツクが解除される。ドアロツクの作
動の他に信号４４はもし必要ならば他の種々の機
能シーケンスを駆動するためにも使用することが
できる。或はドアの外側に配置された外部キース
テーシヨン２２或は内部制御ステーシヨン２４の
いずれかが機械装置群を制御することができる。
かかる二つのステーシヨンは電子装置群１２とは
独立して作動し、又これにより簡単なスイツチを
使用して車体の内部より、或は乗車の他の一つの
方法として従来の要領にて使用することができる
オプシヨナルキーを使用して車体の外部よりドア
ロツクを作動することができる。

電子装置群の出力信号４４とほぼ平行である電
気回路に於ては、電子装置群１２からのリレート
リガ信号４６が電源に接続されたリレー４８をト
リガし、第２図に図示されている如く種々の出力
を与える。例えば第一のリレー出力５０が制御ス
テーシヨン１４に近接して設けられたキーボード
電球５２を点灯し、第二のリレー出力５４が車輛
内部の一群のカーテイシライト５６を点灯する。

一つの好ましいキーなしエントリーモジユール
５８の分解斜視図が第３図に図示されている。こ
の組立体はタツチプレート６０、カバープレート
６２、キーボード電球５２、信号処理装置１６、
及び信号増幅器１８を含んでいる。又リレー４８
及び電源４２が説明を明瞭にする目的で図示され
ている。タツチプレート６０は導電性を有し通常
金属である基質６４と、ピエゾ電気材料の層６６
と複数個の電極６８とを含んでいる。数字を付さ
れた位置の一つに指で触れて圧力を加えるなどの
如く圧力を加えることにより基質と隣接する電極
との間に電圧が発生し、これにより信号処理装置
１６へ導かれるタツチプレート信号７０が発生す
る。かかる形式のタツチプレートの構造及び作動
のより詳細な説明については、1976年12月９日付
にて出願され本願と同一の譲受人に譲渡された米
国特許出願第748993号を参照されたい。ピエゾ電
気タツチプレートは特にかかるモジユール構造に
適していることが分つているが、プツシユボタン
或はトグルスイツチのみ或は可撓性ブーツとの組
合わせの如きより一般的な装置も使用可能であ
る。

２ドア型の自動車に適用されるエントリーシス
テムの概略図が第４図に図示されている。このシ
ステムは二つのドアロツク及び一つのトランクロ
ツクを支持するに適した代表的な電気回路網を図
示すべくかなり簡略化されている。図示のたいて
いの構成要素は既にブロツク線図の説明に於て説
明したものであるが、一般に自動車のグラブボツ
クス内に配置されるトランク解除スイツチ７２も
この第４図に含まれている。典型的な適用例に於
ては図示のキーボード電球及びカーテイシライト
は、制御ステーシヨン１４に於て最終のエントリ
ーが行われた後10乃至15秒間点灯される。

本発明がドア或はトランクより乗用車内に出入
り或は出入れする場合の如き用途に適用される場
合にはパワードアロツクと組合わされたロジツク
システムのキーなし制御はすべての動作を含んで
いる。通常オペレータの指がタツチプレートに接
触し、通常数オンス乃至数ポンド（数グラム乃至
数百グラム）の範囲の十分な力がタツチプレート
に加えられると、該タツチプレートと電極との間
に電圧が発生する。かかる信号がタツチプレート
の電極のいずれか或はいくつかの電極より発生さ
れるや否や関連する入力信号がリレー４８を動作
し多数の応答をトリガする。リレー４８からの第
一の出力信号５０が、限られた時間オペレータが
タツチプレートの操作を正確に選択し得るようキ
ーボード電球５２を点灯する。更にリレー４８が
自動車内のカーテイシライトを点灯する第二の出
力信号５４を発生し、ロツクを解除して車輛内に
入る前にオペレータが車輛内部全体の見得るよう
にする。

電子装置群１２全体、即ち制御ステーシヨン１
４、信号処理装置１６、信号増幅器１８は比較的
簡単であり且つコンパクトである。これらを収納
するパツケージの容積は通常長さが4.8〜8.0cm、
幅が2.5cm、深さが2.5cmである。容易に収納する
ことができることの他に、ここに開示されたモジ
ユールはボタン或は機械的スイツチを含んでおら
ず、従つてパツケージ全体を環境条件に対し比較
的鈍感にすることができ、詳細には耐水性を有す
るようにすることができる。かかる特徴だけをと
つてみても、凍結したキーロツクの困難さ及び不
便さが回避されるので非常に望ましい。かかるモ
ジユールの大きさは従来の如く自動車のサイドド
アロツク或はトランクロツクのいずれかにかかる
パツケージを収納するのに適している。

このエントリーシステムは信号処理装置内にス
トアされた永久的な信号シーケンスを有してお
り、いつ何時でも正しいコードが制御ステーシヨ
ンに導入され、種々の予め調整された出力信号が
発生され、電気機械装置群２０及びリレーに応答
するこのシステムが作動されるようにする。この
コードは図示の実施例に於ては０から９までの自
然数に基づいた五つのデイジツト数であつてよ
い。第３図に図示された如きタツチプレート６０
は五つのパツド或はタツチポイントを有してお
り、それぞれ二つの自然数及び一つの対応する電
極に関連している。かかる配列により数字コード
の選択がより自由に行えるようになつているが、
五つの電極システムにて可能である統計学的組合
わせの数（ほぼ3000＝5⁵）は変化しない。自動車
に適用した場合のドアロツクの要件を受入れるに
十分なほど大きな可能な組合わせの保存を許すた
めには入力位置が五つあれば便宜であると思われ
る。

本発明のシステムを作動する永久コード或はベ
ースコードは極限られた数のオペレータにしか知
られておらず、これによりキーを常に持参しなく
ても限られた人だけしか自動車に入れないことが
保証される。しかし場合によつてはオペレータは
或る限られた時間だけ自動車に入れるようにした
いと思うかもしれない。かかる場合にはオペレー
タはベースコードを入れその後すぐに１―２のデ
イジツト位置に触れ、次いで便宜コードを入れる
ことによりシステムに一時的なアクセスを与える
ことができる。便宜コードを入れることは先の択
一的な条件によつても制御可能であり、そのうち
最も直接的なものはキーステーシヨン２２に於て
ドアキーを使用すること、或は１―２デイジツト
位置からの信号以外の特定のプログラムシーケン
スを入れることを含んでいる。このシステムはベ
ースコード或は便宜コードのいずれかに応答する
ので、オペレータは便宜コードを教えることによ
り駐車場の配車係の如き人に対し一時的なアクセ
スを与えることができる。オペレータがかかるア
クセスを取消したい場合にはオペレータはただ単
に一時的なアクセスコードを消去するベースコー
ドを入れるだけでよい。同様に回路はある要領に
て応答するようにされ、これによりベースコード
を入れその後１―２インジケータを入れることに
より先にストアされた便宜コードがクリアされ
る。このシステムのこのようにプログラム可能で
あるという特徴は繰返し使用することができ、ベ
ースコードを知つているオペレータの意志により
同一の或は異なつた便宜アクセスコードが与えら
れる。

代表的な信号処理装置１６の要部が第５図にブ
ロツク線図にて図示されている。五つのタツチプ
レート信号７０はプログラマブルリードオンリメ
モリ（プログラム可能な固定記憶装置）
（PROM）７６に接続された中央処理装置
（CPU）７４へ入れられ、増幅器１８内に於てパ
ワーを増大された信号を与え、究極的にはパワー
ロツクドライバ２６を駆動する出力信号４４とし
て現われる。

かかる集積回路を関連する要素と接続する実際
の結線図が第６図に概略図的に図示されている。
第３図に詳細に図示された如きエントリーモジユ
ール５８は五つの別個の数位置を含んでおり、そ
れぞれの位置はCPUにK₁〜K₅と表示された出力
信号を発生する。K₁〜K₅信号は通常或る程度ノ
イズが存在する２〜３ボルトの正弦波である。か
かるＫ信号は二進ビツトにデコードされて信号
L₁〜L₃となる。CPUはＫ信号のシーケンスに対
応する信号S₁〜S₃を発生する。これら六つの出力
ラインは次いでプログラマブルリードオンリメモ
リ（PROM）７６をアドレスし、対応する出力
01〜03を発生する。これらの出力01〜03はCPU
へ入れられ、次いで次のシーケンス数S₁〜S₃とな
る。従つて適当な順序であるすべてのK₁〜K₅入
力に対し新たなシーケンス数（S₁〜S₃，01〜03）
が得られる。かかるプロセスはロツク解除シーケ
ンス数が得られ且つLOに於て信号が発生される
まで継続する。もしシーケンスK₁〜K₅以外の入
力が行われると、PROMは01〜03に於てシーケ
ンス000を発生し、その組合わせが再度やりなお
さなければならないようになる。接地された回路
網７８がCPUのすべての内部信号を同期化し且
つ常に出力LOに存在するCPUへのフイードバツ
クを発生する目的でクロツク周波数を発生する。
シーケンス数の正しくコード化されたシーケンス
がK₁〜K₅に導入されると、二つの増幅器トラン
ジスタ８０を動作しこれによりロツク機構を駆動
する信号が出力LOに発生される。

故障は出力LOに常に存在する前述のフイード
バツク信号によりトランジスタ８０に於て検出さ
れる。トランジスタ８０が正しく動作している限
りかかるフイードバツクはコレクタ８２に於ても
存在する。かかるフイードバツク信号はいずれか
のトランジスタが故障している場合には存在しな
い。もしこのようなことが起ると次のクロツク信
号の直後にパルスがCB１出力に発生され、これ
によりシリコン制御される整流器８４が動作状態
とされてヒユーズ８５が融断されて電源が遮断さ
れる。かかる保護回路があるので、トランジスタ
８０が故障しても出力を発生してロツク機構を作
動することはない。

又CPUは無作為なキーボード入力に応答して
信号を発生し、第６図に図示された増幅トランジ
スタ８６及び発光ダイオード（LED）を介して
タツチプレートを照明する。LEDは明確なフイ
ードバツクインジケータとしてキーボード上のい
ずれかの位置にてこのシステム内に組込まれるこ
とがある。かくしてLEDを使用することにより
オペレータは各入力動作が実際に所要の電気的入
力信号を発生していることを視覚的に確認するこ
とができる。一対のダイオード８８が集積回路へ
の電流を整流するために設けられており、一対の
第二のダイオード９０が過電圧より保護し且つ電
源の極性を逆転する。長期間使用されない場合に
は回路の零入力電流のドローは最少限にされなけ
ればならず、従つてタツチプレートが照明される
時間（通常ほぼ10秒）の間のみプログラマブルリ
ードオンリメモリはパワーを有する。

CPU及びPROMの機能ブロツク線図が第７図
に図示されている。インターフエイス領域９２、
ランダムアクセスメモリ及びデコーダ９４、デコ
ーダ９６、照明遅延のための照明信号発生器、及
びロツク解除信号発生器１００が図示されてい
る。又クロツクが存在するすべての信号を同期化
するための装置、集積回路を保護するための装
置、及びパワーオンリセツタなども図示されてい
る。

CPUの集積回路の幾分か詳細な概略図が第８
図に図示されている。パワーオンリセツト回路１
０２が過電圧より回路を保護し、時々発生してパ
ワーロツクを作動することがあるスプリアス信号
を除去する。各入力ステーシヨンK₁〜K₅に、入
力波を二乗すべくシユミツトトリガ１０４が設け
られており、又ローパワー信号或はノイズを含ん
だ信号のいずれかによる間違つた入力を阻止すべ
くデイバンス遅延回路１０６が設けられている。
又このデイバンス遅延回路１０６は一つ以上のキ
ーが同時に作動するのを阻止する。五つのそれぞ
れの平行な入力ラインを操作するという厄介な仕
事をしようとするのではなく、デイバンス遅延回
路１０６からの出力が二進エンコーダ１０８を経
て処理され、先に説明したプログラマブルリード
オンリメモリ（PROM）をアドレスすべく３ビ
ツトラツチ１１０内にストアされる。キー入力が
除去されるとこのラツチにより信号の消失が阻止
される。第二の３ビツトラツチ１１２がプログラ
マブルリードオンリメモリより出力01〜03を受
け、同一のプログラマブルリードオンリメモリの
ためのアドレスの一部としてかかる出力をストア
する。かくしてコード化されたシーケンスは正し
いアドレスがプログラムされたシーケンスに挿入
される場合にのみ発生する。ORゲート１１４が
適当な信号を発生してラツチをストローブし、通
常10〜15秒である照明遅延１１６（この期間キー
ボードライト及びカーテイシライトが点灯され
る）をトリガする。正しい永久的なコードシーケ
ンスが受け入れられた後、ANDゲート１１８が
ロツク解除タイマ１２０をトリガし、これにより
同時にランダムアクセスメモリ（RAM）９４内
の一時的な貯蔵装置をリセツトする。K₁からの
その後の信号がメモリフリツプフロツプ１２４を
トリガし、次の五つのK₁〜K₅信号がランダムア
クセスメモリ内に読み出され、メモリフリツプフ
ロツプ１２４がリセツトされる。すべての可能な
コードの迅速にして連続的なシーケンス動作を阻
止すべくペナルテイ遅延カウンタ１２５及びカウ
ンタ１２７が組込まれる。或る予め定められた数
（例えば25）のキーストロークがロツク解除信号
の発生により達成された後、次の数秒或はそれ以
上の時間ペナルテイ遅延カウンタが後続の入力信
号を阻止するようにされる。

ライトカウンタ１２６がランダムアクセスメモ
リ（RAM）のためのアドレスの半分となる数字
シーケンスを与える。アドレスの残りはキーアド
レス出力L₁〜L₃より導入され、正しいシーケン
スがプログラマブルリードオンリメモリに於て、
即ち便宜コードを正常にシーケンスするために使
用される同様のフイードバツク装置により発生さ
れる。問題の入力のための正しいアドレスが存在
するようにするためには正しい入力がそれぞれの
入力よりも先に来なければならない。ランダムア
クセスメモリ（RAM）の出力に於けるアドレス
が正しい場合には、ロツク解除タイマ１２０がト
リガされて適当なロツク解除信号が発生される。
周知の如く符号変換器、フイードバツク抵抗器及
びコンデンサを含むクロツク回路１２８がモノス
テーブルマルチバイブレータ１３０と組合わさつ
て、ロツク解除信号が存在しない場合にロツク出
力にも現われる非常に短い信号パルスを与え、こ
れにより正しい動作を検出すべく非常に狭いパル
スを出力トランジスタに与える。かかる非常に狭
い出力パルスはFB１に於て２ビツトシフトレジ
スタ１３２へフイードバツクされ、これによりも
し二つの後続の信号が最後の出力トランジスタ８
０のコレクタに於て検出されなければ、出力CB
１が発生されてヒユーズ８５が融断される。

以上に説明した装置及び回路は完全なシステム
を理解し得る内容で説明するために、主に自動車
へのエントリーに適用した場合について説明し
た。しかし本発明は営業用及び私用の建物内のガ
レージ及び他のドア動作、複写機或は自動クレジ
ツトマシーンの如き装置へのアクセス、エレベー
タ或は自動車の点火動作、特定人に限られた娯楽
設備へのエントリーなどを含む広い範囲の用途に
適用し得る。

以上に於ては本発明をその特定の実施例につい
て詳細に説明したが、本発明はかかる実施例に限
定されるものではなく、本発明の範囲内にて種々
の修正並びに省略が可能であることは当業者にと
つて明らかであろう。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるシステム全体のブロツク
線図である。第２図は自動車に搭載されるシステ
ムのより重要な構成要素を示すブロツク線図であ
る。第３図はこのシステム内に使用される代表的
なロツクモジユールの分解斜視図である。第４図
は自動車に装着されるよう設計されたキーなしエ
ントリーシステムの簡略化された概略図である。
第５図はロツクモジユールの機能ブロツク線図で
ある。第６図はロツクモジユールのブロツク線図
に対応する簡略化された結線図である。第７図は
中央処理装置の機能ブロツク線図及びモジユール
のプログラマブルリードオンリメモリ要素を示す
概略図である。第８図は中央処理装置の簡略化さ
れた結線図である。 １０…ロツクシステム、１２…電子装置群、１
４…制御ステーシヨン、１６…信号処理装置、１
８…信号増幅器、２０…電気機械装置群、２２…
外部キーステーシヨン、２４…内部制御ステーシ
ヨン、２６…パワーロツクドライバ、２８…ロツ
ク、３０…内部ドアロツクボタン、３２…外部ハ
ンドル、３４…内部ハンドル、３６…リンク機
構、３８…ラツチプレート、４０…入力信号シー
ケンス、４２…電源、４４…出力信号、４６…リ
レートリガ信号、４８…リレー、５０…第一のリ
レー出力、５２…キーボード電球、５４…第二の
リレー出力、５６…カーテイシライト、５８…キ
ーなしエントリーモジユール、６０…タツチプレ
ート、６２…カバープレート、６４…基質、６６
…ピエゾ電気材料の層、６８…電極、７０…タツ
チプレート信号、７２…スイツチ、７４…中央処
理装置（CPU）、７６…プログラマブルリードオ
ンリメモリ（PROM）、７８…回路網、８０…ト
ランジスタ、８２…コレクタ、８４…整流器、８
５…ヒユーズ、８６…トランジスタ、８８，９０
…ダイオード、９２…インターフエイス領域、９
４，９６…デコーダ、９８…照明信号発生器、１
００…ロツク解除信号発生器、１０２…パワーオ
ンリセツト回路、１０４…シユミツトトリガ、１
０６…遅延回路、１０８…エンコーダ、１１０，
１１２…３ビツトラツチ、１１４…ORゲート、
１１６…照明遅延、１１８…ANDゲート、１２
０…ロツク解除タイマ、１２４…フリツプフロツ
プ、１２５…ペナルテイ遅延カウンタ、１２６…
ライトカウンタ、１２７…カウンタ、１２８…ク
ロツク回路、１３０…マルチバイブレータ、１３
２…２ビツトシフトレジスタ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ マニユアル入力に応答しそれぞれの位置に対
   応した電気信号を発生し得る複数個の隣接して配
   置された位置を有するエントリーモジユールを含
   む制御ステーシヨンと、前記エントリーモジユー
   ルからの予め定められた信号に応答して出力信号
   を与える電気的信号処理装置とを有し、前記電気
   的信号処理装置は永久的なベースコードを保持し
   前記エントリーモジユールにて発生された信号シ
   ーケンスを前記ベースコードと比較し前記信号シ
   ーケンスが前記ベースコードに一致するとき出力
   信号を与える手段及び前記エントリーモジユール
   によつて前記ベースコードが発生されたことに追
   加して前記エントリーモジユールによつて発生さ
   れた一つの信号シーケンスを便宜コードとして保
   持しその後前記エントリーモジユールによつて発
   生された信号シーケンスを前記便宜コードと比較
   し両者が一致したとき出力信号を与える手段を含
   み、更に前記電気的信号処理装置からの出力信号
   を増幅する信号増幅器と、前記信号増幅器からの
   出力信号に応答してロツク装置を作動させるパワ
   ーロツクドライバとを有することを特徴とするロ
   ツク制御システム。