JPS631637Y2 - - Google Patents

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JPS631637Y2
JPS631637Y2 JP1982058988U JP5898882U JPS631637Y2 JP S631637 Y2 JPS631637 Y2 JP S631637Y2 JP 1982058988 U JP1982058988 U JP 1982058988U JP 5898882 U JP5898882 U JP 5898882U JP S631637 Y2 JPS631637 Y2 JP S631637Y2
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JP
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spacer
piston
cylinder
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master cylinder
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JP1982058988U
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  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、車両等のブレーキ或はクラツチ装置
に用いられるマスタシリンダに関するものであ
る。
従来より、この種のものとして、シリンダ孔を
形成したシリンダ本体と、シリンダ孔に摺動自在
に配置され、シリンダ孔外部に突出する延長部を
有するピストンと、該ピストンによりシリンダ孔
内に形成される液圧発生室と、前記延長部と、前
記シリンダ孔内面との間に配置される密封装置と
を備え、前記密封装置は、スペーサと、このスペ
ーサを挟んで配置される一対の密封部材とを有し
ているものが知られており、上記スペーサは、合
成樹脂材料から作成し、かつ、このスペーサによ
つてピストンの摺動案内を行うようにしている。
ところが、スペーサが合成樹脂であることか
ら、経時使用において熱影響による寸法変化、或
は、スペーサ塑造時において冷却による寸法変化
等が生じ、こうした寸法変化によつてピストンの
摺動抵抗が増大し、マスタシリンダの作動効率が
低下するとともに、マスタシリンダの迅速かつ正
常な作動を阻害するといつた問題がある。このた
め、スペーサを塑造するにあたり、C型に成型す
ることが提案されたが、この場合においても、ピ
ストンに対してこのC型のスペーサが弾力的に嵌
着するように寸法変化し、或は、当該スペーサの
ピストンが嵌合する孔部の真円度が悪くなるとい
つたことから、上記の如き摺動抵抗の増大による
問題を解決できない。
本考案は、上述の問題点に鑑みて成され、本来
の機能を充分に達成できるようにしたマスタシリ
ンダを提供することを目的とし、この目的を達成
するために、前記スペーサは、一方の密封部材の
背面に当接する板リング状部分と、ピストンに摺
動自在に嵌合する筒状の摺動部分とを一体に形成
してあり、摺動部分から板リング状部分まで連続
して延び板リング状部分の密封部材の背面に当接
する部分及び摺動部分のピストンと摺動する部分
を周方向に連続させるように肉厚を確保して切欠
きを形成してあるようしたものであり、これによ
り次の様な効果を奏する。
スペーサには、切欠きを設けることにより、
熱影響による寸法変化が生じても切欠きの存在
によりその変化を吸収できるようにしてあり、
ピストンの摺動性を損うことがなく、摺動が安
定して行なわれる。
スペーサに切欠きを設けても、この切欠き
は、板リング状部分と摺動部分とは周方向に連
続して形成されるようしているため、塑造時に
おける真円度の確保が確実に行え、摺動を安定
させるとともに、密封部材の支持及び摺動案内
を周方向に均一に行える。
スペーサの切欠きを設けた部分で、スペーサ
が薄肉になるものの、板リング状部分と摺動部
分とにまたがつているため、多少の外力が作用
してもこの薄肉になつた部分が不要に変形する
ことがなく、真円度を安定して保持させられ
る。
以下、図例に基いて本考案のマスタシリンダに
ついて詳説する。
第1図は、本考案の一実施例であるマスタシリ
ンダの側断面図、第2図は、第1図示のスペーサ
の詳細を示す図で、同図aは側断面図、同図bは
正面図、同図cは同図aのア−ア断面図である。
第1図において、マスタシリンダは、全体とし
て1で示され、このマスタシリンダ1は、全体的
には従来のマスタシリンダとほぼ同一の構成をと
るものであるから、従来のものと異なる部分につ
いて主として説明する。
マスタシリンダ1は、シリンダ本体2のシリン
ダ孔3に、遊動ピストン4及び主ピストン5を順
次摺動自在に挿入して、両ピストン4,5間に主
圧力室6を、遊動ピストン4とシリンダ孔3底部
との間に従圧力室7を各々区画している。
遊動ピストン4は、前後に密封部材8,9を装
着されるとともに、前方側に当該遊動ピストン4
を後方に付勢する戻しばね10がシリンダ孔3底
部との間に張設してある(なお、本明細書中前後
方向は、第1図の左方を前方、右方を後方として
示している。)。12は、遊動ピストン4の両密封
部材8,9間に設けた補給室を示し、密封部材8
の後方側に位置して設けた補給孔13によつてボ
ス部14内に連絡しており、ボス部14内は密封
部材8の前方側に位置して設けた戻し孔15によ
り従圧力室10に連絡するとともに、図示しない
リザーバの内部に連絡している。
主ピストン5は、後方に凹所16を形成した軸
状部材17と、この軸状部材17の減径部18に
段部19と当接するまで圧入したフランジ部材2
0とからの分割組立構造とされ、フランジ部材2
0の前方側に密封部材21が装着されるととも
に、軸状部材17の後方側はシリンダ孔3外部に
突出する延長部とされている。主ピストン5の前
方側には、軸状部材17に螺着したボルト22
と、このボルト22に摺動自在に嵌合したリテー
ナ23とにより、張力を戻しばね10よりも大き
く設定して戻しばね24を取付けてある。
シリンダ孔3は、開孔端に増径部25を設けて
あり、この増径部25に案内装置26が配置され
ている。この案内装置26は、前方から順に、合
成樹脂製の第1スペーサ27、密封部材28、合
成樹脂製の第2スペーサ29、密封部材38を
各々有しており、バツクアツパ31と、ストツパ
32と、段部33とによつて前後方向の位置決め
を行なつている。第1スペーサ29の前方側は、
補給孔34によつてボス部35の内部に連絡する
補給室36とされ、ボス部35はボス部14と同
様にして戻し孔37を介して主圧力室6に、図示
しないリザーバの内部に連通している。
案内装置26について詳細に説明する。
第1スペーサ27は、前方側の外周筒部38が
段部33に当接するとともに、比軸的長い内周部
39がフランジ部材20に当接可能であり、後方
側の中間筒部40は密封部材28の凹所底部に弾
接するようになつている。
第2スペーサ29は、第2図から明かな如く、
ほぼ円環状を呈し、前方側は板リング状端面にて
密封部材28の背面に当接し、後方側は、内周と
外周との中間に設けた筒部41を介して密封部材
30の凹所底部に弾接する。第2スペーサ29
は、外周側において開放するようなほぼ円環状の
凹所42を備え、かつ、周方向の一部に、環状の
筒状41から摺動部分を経て板リング状部分まで
連続して延び板リング状部分の密封部材28の背
面に当接する部分及び摺動部分のピストンと摺動
する部分を周方向に連続させるように肉厚を確保
して形成した切欠き43を有し、切欠き43の隣
接する部位及び適宜な位置に補強用のリム44を
形成してある。上記凹所42は、シリンダ本体2
に形成した通孔45を介して外気に連通するよう
にされている。
その他、第1図において、46は、遊動ピスト
ン4に対して設けられ、必要以上の後方への移動
を阻止するストツパ、47は、負圧式倍力装置
(図示せず)との間を密封するO−リングである。
こうしたマスタシリンダ1は、シリンダ本体2
の右端及び主ピストン5の後端を図示しない負圧
式倍力装置の負圧室にさらして負圧式倍力装置と
結合されるとともに、主ピストン5の凹所16底
部に負圧式倍力装置のプツシユロツド(図示せ
ず)が当接して主ピストン5の戻り位置が決ま
り、また、遊動ピストン4は、両戻しばね10,
24の張力差により、ボルト22に係合するリテ
ーナ23の前端に当接して戻り位置が決定される
ようにしている。
今、ブレーキペダル(図示せず)を踏み込む
と、主ピストン5がプツシユロツドに押圧されて
前方に移動するとともに、これに追従して、戻し
ばね24の張力が戻しばね10の張力より大であ
るから遊動ピストン4が主ピストン5の移動と同
時に移動し始め、結局、両圧力室6,7にほぼ同
時に圧力が発生し始め、図示しない作動機器に圧
力が伝達され始める。
その後、主ピストン5を更に前方に押圧する
と、より高い圧力が作動機器に供給される。
必要な作動が完了すると、主ピストン5を前方
に押圧するのをやめるので、各ピストン4,5
は、戻しばね10,24の張力により後方に移動
し、各戻り位置に戻り、各圧力室6,7内の圧力
は解放される。
こうした一連の作動の際、主ピストン5は、フ
ランジ部材20を介してシリンダ孔3内周面と、
軸状部材17の後方部分が主として第1及び第2
スペーサ27,29の内周面と各々摺動すること
によつて、その前後方向への案内をされているた
め、特に、第2スペーサ29は、C型でも、均一
な断面をもつものでもないため、その摺動に際し
て、摺動抵抗が大となることなく案内される。す
なわち、第1スペーサ27と主ピストン5とは作
動油を介在して摺動し合うことから摺動抵抗が比
較的小さい状態で接し、更に、第2スペーサ29
と主ピストン5とは、第2スペーサ29の熱影響
による寸法変化或は吸水による寸法変化があつて
もこの寸法変化を切欠き43の空間部分の存在に
て吸収できること、及び、切欠き43形成の残余
の部分の存在により、第2スペーサ29の内孔の
真円度を比較的精度よくして塑造できることか
ら、第2スペーサ29の寸法が所期のものから変
化しても主ピストン5に対する摺動抵抗が極度に
増加することがなく、結局、摺動抵抗が小さい状
態で主ピストン5が移動することとなる。
従つて、マスタシリンダ1作動時の作動効率、
迅速性、確実性が向上し、本来の機能が充分に達
成できる。
また、上述の実施例では、主ピストン5のフラ
ンジ部分20を別部材から形成していることか
ら、この部分20の部材を摺動性のよい材料から
形成すれば、より顕著な効果を奏するものであ
る。なお、第1スペーサ27の内周部39は比較
的軸方向に長いので、主ピストン5が、第1スペ
ーサ27と当接する位置まで後退しても、フラン
ジ部材20と軸状部材17との接合肩部が密封部
材28のリツプ部分に接することがなく、密封部
材28の破損を防止できる。
上記実施例によれば種々の効果を奏している
が、本考案は、図例に限定されることなく実施可
能である。
また、第1図の例では、第2スペーサ29にの
み切欠きを設けた例を示したが、第1スペーサ2
7にも同様な切欠きを設けてもよい。更に、タン
デムマスタシリンダに替え、シングルマスタシリ
ンダに適用する例、フランジ部材20の圧入する
部位と密封部材21を嵌着する部位とを同径とす
る例、等々挙げられ、また、記載例以外でもよい
こと勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例であるマスタシリ
ンダの側断面図、第2図は、第1図示の第2スペ
ーサの詳細を示し、同図aは側断面図、同図bは
正面図、同図cは同図aのア−ア断面図である。 1……マスタシリンダ、29……第2スペー
サ、43……切欠き。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダ孔を形成したシリンダ本体と、シリン
    ダ孔に摺動自在に配置され、シリンダ孔外部に突
    出する延長部を有するピストンと、該ピストンに
    よりシリンダ孔内に形成される液圧発生室と、前
    記延長部と前記シリンダ孔内面との間に配置され
    る密封装置とを備え、前記密封装置は、合成樹脂
    製スペーサと、このスペーサを挟んで配置される
    一対の密封部材とを有しているマスタシリンダに
    おいて、前記スペーサは、一方の密封部材の背面
    に当接する板リング状部分と、ピストンに摺動自
    在に嵌合する筒状の摺動部分とを一体に形成して
    あり、摺動部分から板リング状部分まで連続して
    延び板リング状部分の密封部材の背面に当接する
    部分及び摺動部分のピストンと摺動する部分を周
    方向に連続させるように肉厚を確保して切欠きを
    形成してあるマスタシリンダ。
JP5898882U 1982-04-21 1982-04-21 マスタシリンダ Granted JPS58160865U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5898882U JPS58160865U (ja) 1982-04-21 1982-04-21 マスタシリンダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5898882U JPS58160865U (ja) 1982-04-21 1982-04-21 マスタシリンダ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58160865U JPS58160865U (ja) 1983-10-26
JPS631637Y2 true JPS631637Y2 (ja) 1988-01-16

Family

ID=30069329

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5898882U Granted JPS58160865U (ja) 1982-04-21 1982-04-21 マスタシリンダ

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JP (1) JPS58160865U (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56122664U (ja) * 1980-02-14 1981-09-18

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Publication number Publication date
JPS58160865U (ja) 1983-10-26

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