JPS63161858A - 永久磁石式誘導子型発電機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、主磁極と補助磁極とを持ち例えば鉄道車両の
速度検出に用いて好適な永久磁石式誘導子型発電機に関
し、特にその出力電圧の調整が可能な永久磁石式誘導子
型発電機に関する。

［従来の技術］ 第６図に従来の２出力タイプの永久磁石式誘導子型発電
機の構成を示す。図において、３は永久磁石でそのＮ極
側に第１の主磁極１．第１の補助磁石４が、ｓｖｉ側に
第２の主磁極２．第２の補助磁極５がそれぞれ取り付け
られている。これら磁極の先端は回転子１０の歯先に対
向配置され、かつ主磁極１，２が歯先と対峙状態にある
とき、補助磁極４，５は歯底に対峙するように構成され
る。

また、６は第１の主磁極１に巻回された第１の検小巻線
、７は第２の主磁極２に巻回された第２の検出巻線でそ
れぞれ第１の交流電圧信号、第２の交流電圧信号を出力
する。すなわち、永久磁石３、主磁極１，２、補助磁極
４，５、検出巻線６，７で回転子１０の回転速度に対応
した交流電圧信号を出力する発電部Ｇを構成する。

ところで、この第６図の状態で、主磁極１，２を通る磁
束φ１は最大に、補助磁極４，５を通る磁束φ２は最小
となり、回転子１０が１／２ピッチ回転すれば磁束φ１
は最小に磁束φ２が最大となる。すなわち、主磁極１，
２に補助磁極４，５を並列的に設は磁束の最大をそれほ
ど減少させることなく、最小を大幅に引き下げ、磁束変
化を大きくし、検出巻線に生じる電圧を、補助磁極をそ
なえない主磁極だけの場合に比し増大させている。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、このような従来のものでは、主磁極１，
２、補助磁極４，５や回転子１０の加工公差、あるいは
回転子固定位置の加工公差により、回転子の歯と各磁極
との間のギャップが等しくならない場合が多く、これに
より発生電圧の変動を招き、その結果回転子の回転速度
を正確に検出できないという問題点がある。

そこで、このような場合は、装置をバラして永久磁石を
再着磁するか、減磁するかあるいは検出巻線を巻きかえ
るか等の手段を施して、出力電圧を調整することが行な
われる。

しかしながら、このような手段では、出力電圧の調整が
大掛かりとなり手間がかかるという問題点がある。

なお、主磁極と補助磁極とを有し、且つ各主磁極に巻回
された検出巻線を相互に直列に接続した１出力タイプの
永久磁石式誘導子型発電機においても、同様の問題点が
生じる。

本発明はこのようなな問題点を解決するためになされた
もので、回転子の歯と各磁極との間のギャップにバラツ
キがあった場合でも、容易に出力電圧の調整を行なえる
ようにした永久磁石式誘導子型発電機を提供することを
目的とする。

［問題点を解決するための手段］ このため、本発明の永久磁石式誘導子型発電機は、各補
助磁極に出力電圧調整用の短絡部材を装着したものであ
る。

［作　用］ 上述の本発明の永久磁石式誘導子型発電機では、回転子
が回転すると、この回転子の回転速度に対応した交流電
圧信号が検出巻線から取り出されるが、このとき短絡部
材には磁束変化を妨げるような電流が発生することによ
り、補助磁極での磁束変化が抑制されている。そして、
短絡部材の巻数や補助磁極に対する装着長さ等を調整す
ることにより発生重要の大きさを変えることができるの
で、これにより出力電圧の調整を行なうことができる。

［発明の実施例コ 以下１図示する実施例につき本発明を具体的に説明する
。第１図は本発明の一実施例としての永久磁石式誘導子
型発電機の要部構成図であり、この実施例においても、
第１図に示すごとく、回転子１０の外周部に離隔して、
永久磁石３、第１゜第２の主磁極１，２、第１，２の補
助磁極４，５、第１．第２の検出巻線６，７から成る発
電部Ｇが設けられて、回転子１０の回転速度に対応した
交流電圧信号を検出巻線６，７から取り出せるようにな
っているが、更に各補助磁極４，５に、第３図に示すよ
うな裸銅線を所要巻数だけ巻回して両端を短絡接続した
短絡部材としての短絡線輪８゜９が装着されている。

なお、実製品を一部破断して示すと、第２図のようにな
る。

上述の構成により、回転子１０が回転すると、この回転
子１０の回転速度に対応した交流電圧信号が検出巻線６
，７から取り出されるが、このとき短絡線輪８，９には
磁束変化を妨げるような電流が発生することにより、補
助磁極４，５での磁束変化が抑制される。これにより主
磁極１，２での磁束変化が減じて検出巻線６，７での発
生電圧を抑えることができる。そして、短絡線輪８，９
の巻数を調整すれば、発生電流ひいては磁束変化の度合
を変えることができるので、これにより出力電圧調整を
行なうことができる。このようにして回転子１０と各磁
極１，２．４．５との間のギャップにバラツキがあって
も、短絡線軸８，９の巻数を変更するだけで、出力電圧
を容易に調整することができるのである。

また、２つの検出巻線６．７間の電圧を揃えて等しくす
ることも容易である。

なお、短絡部材として第５図に示すような銅板農の短絡
管１１．１２を、第４図に示すごとく、各補助磁極４，
５に装着することにより、出力電圧の調整を行なっても
よい。この場合出力電圧の贋整は、短絡管１１．１２の
補助磁極４，５に対する装着長を変更することにより行
なう。すなわち例えば第５図にハツチングを施した部分
１１Ａ。

１２Ａを削り取ることにより、出力電圧を調整するので
ある。

また、上記実施例では２出力タイプの永久磁石式誘導子
型発電機について説明したが、各主磁極１．２に巻回さ
れた検出巻線６，７を相互に直列に接続した１出力タイ
プの永久磁石式誘導子型発電機にも同様に、その各補助
磁極４，５に短絡線輪８，９や短絡管１．１．１２を装
着すれば、出力電圧の調整を容易に行なえるものである
。

［発明の効果］ 以上詳述したように、本発明の永久磁石式誘導子型発電
機によれば、補助磁極に出力調整用短絡部材を装着する
という簡素な構成で、回転子と各磁極との間のギャップ
が等しくない場合でも、出力電圧の調整を容易に行なえ
る利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１〜５図は本発明の一実施例としての永久磁石式誘導
子型発電機を示すもので、第１図はその要部構成図、第
２図はその実製品を一部破断して示す構成図、第３図は
その短絡線軸の模式図、第４図はその短絡管を装着され
た発電部を示す斜視図、第５図はその短絡管の斜視図で
あり、第６図は従来の永久磁石式誘導子型発電機の要部
構成図である。 図において、１−第１の主磁極、２−第２の主磁極、３
−永久磁石、４−第１の補助磁極、５・・−第２の補助
磁極、６−第１の検出巻線、７−第２の検出巻線、８，
９−短絡線輪Ｃ短絡部材）、１゜・−回転子、１１．１
２−短絡管（短絡部材）。 なお、図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）等ピッチで形成された多数の歯を外周縁部に有す
   る回転子と、同回転子の外周部から離隔した位置に配設
   された永久磁石と、同永久磁石のＮ極およびＳ極の双方
   に上記歯のピッチ間隔で上記歯に対向するように取り付
   けられた一対の主磁極と、同主磁極が上記歯の先端に対
   峙しているときに上記回転子の歯底に対峙するような間
   隔で上記の各主磁極に並置して設けられた一対の補助磁
   極と、上記の各主磁極に巻回された検出巻線とをそなえ
   、上記回転子の回転速度に対応した交流電圧信号を出力
   する永久磁石式誘導子型発電機において、上記の各補助
   磁極に出力電圧調整用の短絡部材が装着されたことを特
   徴とする、永久磁石式誘導子型発電機。
2. （２）上記短絡部材が裸銅線を巻回して両端を接続した
   短絡線輪として構成された特許請求の範囲第１項記載の
   永久磁石式誘導子型発電機。
3. （３）上記短絡部材が銅板製の短絡管として構成された
   特許請求の範囲第１項記載の永久磁石式誘導子型発電機
   。