JPS631596B2 - - Google Patents

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JPS631596B2
JPS631596B2 JP53115147A JP11514778A JPS631596B2 JP S631596 B2 JPS631596 B2 JP S631596B2 JP 53115147 A JP53115147 A JP 53115147A JP 11514778 A JP11514778 A JP 11514778A JP S631596 B2 JPS631596 B2 JP S631596B2
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JP
Japan
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key
register
address
logic
status
Prior art date
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JP53115147A
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English (en)
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JPS5543516A (en
Inventor
Tadao Sakai
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Roland Corp
Original Assignee
Roland Corp
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Publication date
Application filed by Roland Corp filed Critical Roland Corp
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Publication of JPS5543516A publication Critical patent/JPS5543516A/ja
Publication of JPS631596B2 publication Critical patent/JPS631596B2/ja
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  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は有鍵電子楽器に関連し、音階のそれ
ぞれの楽音を発生させるためのキーの操作に応じ
て楽器が発音できる楽音の数よりも相当に少ない
数のシンセサイザモデユールを選択的に作動させ
るためのキーアサイナを備えたポルタメント効果
装置に関する。
特に、この発明はいずれか一つ以上のキーが新
たに押鍵状態になつたときから特定の時間が経過
するまでの期間に限つて、押鍵状態になつたキー
の楽音を発音させるための、キーの数よりも相当
に少ない数のシンセサイザモデユールを捕捉する
論理を変更して、その間に押鍵状態になつたキー
のキーコードを、これらのキーが押鍵状態になつ
た順序に係りなく、その楽器が発音できる最低音
から最高音に至る音名の配列順序に従つて、各シ
シンセサイザモデユールに対応するレジストに割
当てることによつて、複数音の同時的ポルタメン
ト演奏に際しても、音楽的に自然な演奏表現が確
保されるようにしたポルタメント効果装置を提供
する。
先ず、第1図を参照しつつこの発明の対象であ
るキーアサイナを含む有鍵電子楽器の全体的構成
とその動作について説明する。同図において、キ
ーアサイナ1からキー走査信号出力線2を通じて
供給されるキー走査信号を受けて、キー走査回路
3は各キーの押鍵状態若しくは離鍵状態を表わす
キー信号をキー信号入力線4を通じてキーアサイ
ナ1に供給する。キーアサイナ1は押鍵状態にあ
るキーを含む各キーの音名を表わす各キーコード
及び該キーコードが記憶されている最大発音数に
等しい数のレジスタの各アドレスをそれぞれデイ
ジタル―アナログ変換回路5及びマルチプレクサ
6に対して、順次かつ、周期的に供給する。デイ
ジタル―アナログ変換回路5は各キーコードをそ
のコードに対応するアナログ電圧(以下キー電圧
という)に変換してマルチプレクサ6に印加す
る。該マルチプレクサ6はこのキー電圧を変換さ
れるべきキーコードが記憶されているキーアサイ
ナ1内のレジスタの各アドレスに対応して分配
し、最大発音数に等しい数のサンプリングホール
ド回路7a乃至7hに印加する。したがつて、サ
ンプリングホールド回路7a乃至7hはそれぞれ
キーアサイナ1内に設けられたレジスタの最大発
音数に等しい数のアドレスのそれぞれに固定的に
対応しており、前記それぞれのアドレスに記憶さ
れたキーコードに対応するキー電圧を保持する。
該キー電圧はそれぞれのサンプリングホールド回
路7a乃至7hに対して固定的に結線されたシン
セサイザモデユール8a乃至8hのキー電圧端子
9a乃至9hに印加される。
一方、キーアサイナ1内に設けられたレジスタ
の各アドレスに記憶された各キーコードをデイジ
タル―アナログ変換回路5に対して出力する際
に、これと同期して各キーコードで表わされるキ
ーが押鍵状態であることを示すステータスがステ
ータス供給線10を通じてもう一つのマルチプレ
クサ11に供給される。該マルチプレクサ11も
マルチプレクサ6と同様に作動して前記レジスタ
のアドレスに固定的に対応するシンセサイザモデ
ユール8a乃至8hの制御端子12a乃至12h
に対して該ステータスを分配供給する。したがつ
て、各シンセサイザモデユール8a乃至8hの
各々に対応する前記レジスタのアドレスに押鍵状
態を示すステータスと該押鍵状態にあるキーを表
わすキーコードが記憶されると、該ステータスと
キー電圧が対応するシンセサイザモデユールに対
して同時に供給されて、該モデユールが該押鍵状
態にあるキーに対応する楽音を楽音するので、各
シンセサイザモデユールの出力端子13a乃至1
3hには押鍵状態にある各キーに対応する楽音信
号が得られる。このように、すべてのキーに対応
する楽音のうち唯一の楽音を選択的に発音できる
シンセサイザモデユール8がキー電圧入力端子9
に印加される特定のキー電圧に応答して特定の楽
音を発音することを捕捉という。逆に、シンセサ
イザモデユールとして、新たに特定の楽音を発音
させ得る状態にすることを解放という。一旦捕捉
されたシンセサイザモデユールは解放されない限
り、新たに特定の楽音を発音するために捕捉され
ることはない。
さて、上記のような構成を有する有鍵電子楽器
では楽器が発音できる楽音の数よりも相当に少な
い数のシンセサイザモデユールを捕捉して押鍵状
態になつたキーに対応する特定の楽音を発音させ
るのであるから、該捕捉を音楽の演奏上適切に行
うためには捕捉の順序を定める論理が課題とな
る。
従前のこの種のキーアサイナでは押鍵の発生順
に、予め定められた順序に従つて、各シンセサイ
ザモデユールを順番に捕捉する論理が採用されて
いた。
しかるところ、一般にポルタメント演奏を行う
場合には、前回の押鍵操作によつて、特定のシン
セサイザモデユールに発音させた楽音から今回の
押鍵操作によつて発音させるべき楽音に至るまで
の上行若しくは下行の連続的変化を伴つた楽音を
該特定のシンセサイザモデユールに発音させる必
要があつたから、ポルタメント演奏における最終
の楽音を発音させるために捕捉すべきシンセサイ
ザモデユールは前回の押鍵操作によつて該ポルタ
メント演奏における最初の楽音となるべき楽音を
発音させるために捕捉されたシンセサイザモデユ
ールと同一でなければならない。しかしながら、
通常の演奏では、複数のキーを同時的に押下する
際に、各キーの押健の順序に正確さを期待できな
いので、押鍵状態に移行した順序に従つて特定の
シンセサイザモデユールを順番に捕捉する従前の
割当論理では、ポルタメント演奏における最初の
楽音となるべき楽音を発音させたシンセサイザモ
デユールと同一のモデールをポルタメント演奏に
おける最終の楽音を発音させるために捕捉するこ
とは困難であつた。したがつて、同時に2以上の
楽音についてポルタメント演奏を行う場合には、
該演奏における最初の楽音を発音したそれぞれの
シンセサイザモデユールは該最初の楽音に対応す
る最終の楽音と異る楽音に向つて上行若しくは下
行する楽音を発音することとなり、音楽の演奏表
現上不自然な濁りを伴つた音響を生ずるという欠
点があつた。
この発明は上記欠点を除去すべくいずれか一つ
以上のキーが新たに押鍵状態になつたときから特
定の時間が経過するまでの期間に限つて、該期間
中に新たに押鍵状態になつた2以上のキーに対応
する2以上の音名の楽音のそれぞれを発音させる
ために、該2以上のキーが押鍵状態になつた順序
に係りなく、常に楽器が発音できる最低音から最
高音に至るまでの音名の配列順序に従つて、キー
アサイナ中のレジスタに対応して設けられている
シンセサイザモデユールのうち、発音状態にない
複数のものを順次に捕捉することによつて、同時
的に発音される複数音のポルタメント演奏に際し
て、音楽的に自然な演奏表現を確保するように構
成した電子楽器のキーアサイナを提供する。
第2図は第1図におけるキー走査回路3の構成
を示す。同図において、A0乃至A7、及びB0乃至
B7はそれぞれ第1図に示すキー走査信号出力線
2及びキー信号入力線4を構成する信号線であつ
て、キー走査信号出力線A0はキー回路S1に含ま
れるキースイツチSc1乃至SG1の一端に共通に接続
される。該キースイツチの他端は廻り込み防止用
ダイオードDを通じてそれぞれキー信号入力線
B0乃至B7に接続される。キー走査信号出力線A1
は、同様に、キースイツチ回路S2に含まれる各キ
ースイツチの一端に共通に接続され、該キースイ
ツチの他端はそれぞれキー信号入力線B0乃至B7
に対して順次並列に接続される。キー回路S3乃至
S8についても同様に結線される。
第3図は第2図におけるキー走査信号出力線
A0乃至A7及びキー信号入力線B0乃至B7に対する
信号の割当てを示す。同図において横軸は時間軸
であり、該軸に付した番号はタイムフロツトの番
号を示す。いま、例えば、第1オクターブE(以
下E1という)を発音するためのキー(図示せず)
を押下すると、該キーに連動するキースイツチ
SE1が閉じる。一方、キー走査信号出力線A0乃至
A7には第3図においてa乃至hに示すようなキ
ー走査信号が印加されているためにキースイツチ
回路S1乃至S8は順次に時分割動作してキー信号入
力線B0乃至B7に対して信号を与える機会を得る。
そこで、第3図においてaに示すような第1番目
のタイムスロツトに現われるキー走査信号がキー
走査信号出力線A0に供給されると、該信号は閉
じているキースイツチSE1を通過してキー信号入
力線B4に現われる。第3図においてiはこのよ
うなキー信号がキー信号入力線B4における第1
番目のタイムスロツトに割当てられることを示し
ている。同様に、G#5を発音するためのキーを
押下した場合には第3図においてjに示すように
キー信号入力線B0における第8番目のタイムス
ロツトにキー信号が割当てられる。
第4図Aはこの発明の一実施例であるキーアサ
イナの全体的構成を示す。同図において、21は
キー走査信号用デコーダであつて出力端子はキー
走査信号出力線A0乃至A7に接続される。22は
8ビツトのキー信号用入力レジスタであつて、各
段の入力端子はキー信号入力線B0乃至B7に接続
される。23はプロセツサであつて、共通入出力
バスに接続されたレジスタ相互間における情報転
送、及び演算等を含む情報処理を行う。24,2
5,26及び27はそれぞれ該プロセツサの共通
入出力バスに接続された第1レジスタ、第2レジ
スタ、第3レジスタ、及び第4レジスタであつ
て、該プロセツサによつて該レジスタに記憶され
るべき情報が制御される。また、同図に示す実施
例では第1レジスタ24、第2レジスタ25、及
び第4レジスタ27は8ビツト(1バイトともい
う)で構成される1ワード単位でもつて転送・記
憶・及びその他の処理が行われるからワード単位
で、そのワードが記憶されている場所を示すため
のアドレスが定められている。該レジスタの左端
に縦方向に配置された数値はアドレスを、また、
上端に横方向に配置された数値は各ワードのビツ
ト位置を示す。
更に、第1レジスタ24及び第2レジスタ25
において、各ワードの各ビツト位置の記憶内容を
斜線でもつて区分しているが、この区分の左上部
に記入された記号は各ビツト位置に記憶されるべ
きキー信号の音名を、また、右下部に記入された
符号は該キー信号に対応するキーの状態を表示す
る。ここでは押鍵状態を論理「1」、離鍵状態を
論理「0」で表示する。
さて、先ず、第2図及び第3図参照して説明し
たように、キー信号入力線B0乃B7の各々につい
て第1番目のタイムスロツトに現われた8ビツト
のキー信号はキー信号用入力レジスタ22に一旦
記憶され、プロセツサ23を介して第1レジスタ
24の0番地に記憶される。いま、例えば、E1
の楽音を発音するためのキーが押鍵状態になつて
いる場合には第4図Aにおいてaに示すように0
番地の第4ビツト位置が論理「1」となる。次
に、前記第1レジスタ24の0番地のワードと第
2レジスタ25の0番地のワードをプロセツサ2
3に転送し、両者の排他的論理和(イクスクル―
ジブオアともいう)を求めて、これを各キー走査
の直前にクリアされている第3レジスタ26に記
憶させる。続いて、前記第1レジスタの0番地の
ワードをプロセツサ23を介して第2レジスタ2
5へ転送し、その0番地のワードと置き換えて記
憶させる。更に、続いて、第2番目のタイムスロ
ツトに現われるキー信号を第1レジスタ24の1
番地に記憶させるためにプロセツサ23内のアド
レスカウンタ(図示せず)の内容を歩進させて数
値「1」にする。この数値「1」がキー走査信号
用デコーダ21に転送され、該デコーダがこれを
複号し、第3図において、bに示すようなタイミ
ングのキー走査信号をキー走査信号出力線A1
供給する。そこで、第2番目のタイムスロツトに
現われる8ビツトのキー信号がキー信号用入力レ
ジスタ22に記憶され、続いて、プロセツサ23
を介して、今度は第1レジスタ24の1番地に記
憶される。いま例えば、G#1及びB1の楽音を発
音するためのキーが新しく押鍵状態になつた場合
には第4図Aにおいてb及びcに示す1番地の第
0及び第3ビツト位置に論理「1」が記憶され
る。次に、前記同様の操作によつて今度は第1レ
ジスタ24の1番地のワードと第2レジスタの1
番地のワードの排他的論理和を求め、これと第3
レジスタ26に記憶された第1レジスタ0番地の
ワードとの論理和を求めて該第3レジスタに記憶
してから、第2レジスタ25の1番地のワードを
第1レジスタ24の1番地のワードに置き換え
る。
上記の処理を8回繰り返して実行することによ
つて、キー走査時点における64個のキーの状態を
8ワードの第1レジスタ24に記憶させることが
でき、しかも、そのアドレスとビツト位置は各キ
ーが発音する楽音の音名に対応して特定すること
ができる。更に、第2レジスタには、同様に、前
回のキー走査時点における各キーの状態を該キー
が発音する楽音の音名に対応して特定されるアド
レスとビツト位置に記憶させ、これを次回のキー
走査に備えることができる。
例えば、E1,G#1及びB1の楽音を発音するた
めのキーが継続的に押鍵状態になつている場合に
は、第4図Aにおいてd,e及びfに示すように
第1レジスタ24において論理「1」が記憶され
ている各ビツト位置に対応する第2レジスタ25
の各ビツト位置に論理「1」が記憶される。ま
た、第1レジスタ24に記憶された今回のキー走
査時点における各キーの状態が第2レジスタ25
に記憶された前回のキー走査時点における各キー
の状態に対していずれか一つでも変化した場合に
は第3レジスタ26の該状態変化に係るビツト位
置に論理「1」が記憶されるが、この場合、前述
のように、E1,G#1及びB1を発音するためのキ
ーのみが継続的に押鍵状態になつているので、第
1レジスタ24及び第2レジスタ25の対応する
ワードがすべて相等しくなる。したがつて、各対
応するワードの排他的論理和「が「0」となり、
結局、第3レジスタ26の各ビツト位置も論理
「0」となる。このようにして第3レジスタ26
の記憶内容を判定することによつて新たな押鍵状
態若しくは離鍵状態の発生を検知することができ
るのである。
いま、第1レジスタ24及び第2レジスタ25
のすべてのワードについて比較した結果、第3レ
ジスタ26のいずれのビツト位置にも論理「1」
が記憶されない場合、即ち、新たな押鍵状態若し
くは新たな離鍵状態が発生していない場合には、
後述するように、第5レジスタ29を介して、出
力レジスタ28から第1図におけるデイジタル―
アナログ変換回路5に供給するためのキーコー
ド、及びステータス供給線10を通じてマルチプ
レクサ11に供給するためのステータスが出力さ
れる。また、プロセツサ23からは該第5レジス
タ29のアドレスがマルチプレクサ6及び11に
対して供給される。続いて、再び前述のような次
回のキー走査が行われ、以下同様に、キー走査及
びステータスとキーコードの出力が繰返し行われ
る。
この実施例では第4レジスタ27の第0ビツト
位置はシンセサイザモデユールの発音状態を示す
主ステータスに割当てられ、発音状態が論理
「1」で表わされる。更に、第4レジスタ27の
第1ビツト位置はキーの押鍵状態、即ち、シンセ
サイザモデユールの捕捉状態を示す副ステータス
に割当てられ、捕捉状態が論理「1」、即ち、キ
ーの離鍵状態が論理「0」で表わされる。
また、第2乃至第7ビツト位置がキーコードの
記憶のために割当てられている。該キーコード
は、第1レジスタ24において0番地に記憶され
るワードの第0ビツト位置から7番地に記憶され
るワードの第7ビツト位置まで順次に配列された
64の音名の配列順位を2進数で表示したものであ
る。
例えば、E1は第1レジスタにおける第1ワー
ドの第4ビツト位置であるからから「100」、G
1は第2ワードの第1ビツト位置、即ち第8ビ
ツト位置であるから「1000」、また、B1は第11ビ
ツト位置であるから「1011」、で表わされる。
いま、前述のようにE1、G#1及びB1の楽音を
発音するためのキーのみが継続的に押鍵状態にな
つている場合には、例えば、第4レジスタ27の
0番地にはシンセサイザモデユールの発音、捕捉
状態を示すステータス「11」、E1の楽音を示すキ
ーコード「100」、1番地にはステータス「11」、
G#1の楽音を示すキーコード「1000」、また、2
番地にはステータス「11」、B1の楽音を示すキー
コード「1011」が記憶され、しかも、他の番地で
は動作開始前にクリアーされているために、すべ
てのステータスが論理「00」である。
第4レジスタ27に記憶されたこのようなステ
ータスとキーコードはプロセツサ23を介して0
番地から7番地まで順次に、後述の第5レジスタ
29及び出力レジスタ28を経由して転送され出
力される。このとき、プロセツサ23内に設けら
れた該第5レジスタのアドレスカウンタ(図示せ
ず)の内容も付随して出力される。即ち、出力レ
ジスタ28に転送されたステータスとキーコード
が記憶されていた第5レジスタ29のアドレスが
2進表示でもつて出力される。この実施例では、
シンセサイザモデユール8の数が8個であるため
に第4レジスタ27及び第5レジスタ29も8個
のアドレスを使用している。
さて、今度は第4図Bを参照しつつ、前述のよ
うに、E1、G#1及びB1の楽音を発音するための
キーのみが押鍵状態になつているときに、一例と
して、G#1及びB1の楽音を発音するためのキー
を離鍵状態に移行させ、更に、D1の楽音を発音
するためのキーを押鍵状態に移行させた場合の動
作について説明する。
先ず、前述のような1回のキー走査によつて、
更新された第1レジスタ24の記憶内容は第4図
Bにおいてa乃至dに示すようにE1が継続的に
押鍵状態であるために論理「1」、G#1とB1
離鍵状態となるために論理「0」そしてD1が新
たに押鍵状態となるために論理「1」となる。一
方、第2レジスタ25には前回の走査時点におけ
る各キーの状態が記憶されており、同図e乃至g
に示すようにE1,G#1及びB1が押鍵状態であつ
たために論理「1」となつている。いま、第1レ
ジスタ24の0番地のワードと第2レジスタ25
の0番地のワードとの排他的論理和を求めると
「0100000」となり、D1を割当てた第2ビツト位
置に状態変化があつたことが検知される。これを
第3レジスタ26に転送し同図hに示すように該
レジスタの第2ビツト位置に論理「1」を記憶さ
せる。次に、第2レジスタ25の0番地のワード
を第1レジスタ24の0番地のワードでもつて置
き換えると、第2レジスタ25の第1ワードは同
図において、d′に示すように第2ビツト位置が論
理「1」となる。以下同様に第1レジスタ24の
1番地のワードと第2レジスタ25の1番地のワ
ードとの排他的論理和を求めると「10010000」と
なりG#1及びB1を割当てた第0及び第3ビツト
位置に状態変化があつたことが検知される。前記
排他的論理和「10010000」と第3レジスタ26に
第1及び第2レジスタ24,25の0番地のワー
ドの処理によつて記憶された「00100000」との論
理和を第3レジスタに記憶させると同図h,i及
びjに示すように第0,第2及び第3ビツト位置
が論理「1」となる。続いて、第2レジスタ25
の1番地のワードを第1レジスタ24の1番地の
ワードでもつて置き換えると、同図においてf′及
びg′に示すビツト位置が論理「0」となる。
このような処理を第1及び第2レジスタ24,
25のすべてのアドレスについて順次に行うこと
によつて鍵盤を構成するすべてのキーのうちいず
れか一つ以上に状態変化が発生したことを第3レ
ジスタ26に記憶された1つ以上の論理「1」の
存在によつて検知することができる。
さて、キーの状態変化を効知したときには、プ
ロセツサ23は前述したようなステータスとキー
コードの出力及びそれに続く次回のキー走査を行
うことなく、直ちに、タイマー(図示せず)をセ
ツトして該タイマーによつて定まる特定の時間が
経過するまでの期間に限つて、以下に第5図をを
参照しつつ説明する離鍵処理を行う。
先ず、第4レジスタ27において、ステータス
が論理「11」のワード、即ち、継続的に押鍵状態
になつているキーを示すキーコードを含むワード
をプロセツサ23に転送し、該キーコードを第1
レジスタ24のワード及びビツト位置に変換す
る。このような変換をこの明細書では、逆変換と
呼ぶ。
いままで、E1,G#1及びB1の楽音を発音する
ためのキーが継続的に押鍵状態になつていたので
あるから、前述のように、第4レジスタ27の0
乃至2番地にそれぞれE1,G#1及びB1を示すキ
ーコードと継続的押鍵状態を示すステータス
「11」が記憶されている。ここでは動作開始直後
の動作について説明しているが、一般的には該キ
ーコードとステータスが0乃至2番地に割当てら
れる必然性はない。
先ず、第4レジスタ27の0番地のワードをプ
ロセツサ23を通じて逆変換すると、第5図にお
いてaに示すような第1レジスタ24における0
番地のワードの第4番目のビツト位置との対応を
求めることができる。そこで、第1レジスタにお
けるこのビツト位置が同図においてaに示すよう
に論理「1」である場合にはこれを消去して同図
においてa′に示すように該ビツト位置に論理
「0」を記憶させる。
次に、第4レジスタ27の1番地のワードを逆
変換して第1レジスタ24の1番地のワードの第
0ビツト位置との対応を求めると第4図Bを参照
して説明したように新しいキー操作の結果、G
1の楽音を発音するためのキーは離鍵状態とな
つているために、第5図においてbに示すように
該ビツト位置には論理「0」が記憶されている。
このような場合にはプロセツサ23を介して第5
図においてcに示すように該ビツト位置に対応す
るキーコードを含む第4レジスタ27の1番地の
ワード中の継続的押鍵状態を示す論理「11」のス
テータスを消去して、代りに離鍵状態を示すステ
ータス即ち論理「00」を記憶させる。同様に、第
4レジスタ27の2番地のキーコードを逆変換す
ると、同図dに示すように第1レジスタ24の対
応する第3ビツト位置が論理「0」であるため
に、同図eに示すように第4レジスタ27の2番
地のステータスを論理「00」とする。このような
処理を第4レジスタ27においてステータスが論
理「11」であるすべてのワードについて実行する
と、第1レジスタ24において、継続的に押鍵状
態となつているキーに対応するビツト位置に論理
「0」が記憶され、かつ、第4レジスタ27にお
いて押鍵状態から離鍵状態に変化したキーの状態
を示すステータスとして論理「00」が記憶される
ために、結局同図fに示すように新たに押鍵状態
となつたキーに対応する第1レジスタ24のビツ
ト位置に記憶された論理「1」のみが同図f′に示
すように上記処理後の第1レジスタ24に残留す
る。したがつて上記のような処理の後、第1レジ
スタ24における論理「1」の残留によつて新た
な押鍵状態の発生を検知することができるととも
に、新たに離鍵状態となつたキーについての第4
レジスタのステータスを論理「00」にすることに
よつてシンセサイザモデユールを解放することが
できる。このとき、ステータスが論理「00」にな
つても同一ワード内のキーコードは、再度このワ
ードが記憶されているアドレスに対応するシンセ
サイザモデユールを捕捉すべく同一若しくは別異
のキーコード及び押鍵状態を示す副ステータスが
同一アドレスに記憶されるまで残留する。
次に、第6図を参照しつつ、第5図において
f′に示すように第1レジスタ24に残留した押鍵
状態を示す論理「1」を第4レジスタ27に記憶
させて、シンセサイザモデユールを捕捉するため
の押鍵処理手段について説明する。
同図においてaに示すように第1レジスタ24
に残留する論理「1」を検出するために、0番地
から7番地までのワードを順次にプロセツサ23
に転送する。最初に0番地のワードの第2ビツト
位置に残留する論理「1」を検知して、このビツ
ト位置に対応するキーの音名を示すキーコードを
作成する。この場合、0番地のワードの第2ビツ
ト位置は音名D1に対応しており、対応するキー
コードは「000010」である。
次に、第4レジスタ27の内容をそのアドレス
の順序に従つて順次にプロセツサ23に読み出し
て各ワードのステータスを判定する。そして、第
6図においてbに示すように、論理「11」似外の
ステータスを含むワードのうち最も早く読み出さ
れたワードが記憶されていた該第4レジスタのア
ドレス即ち、1番地に対して同図においてcに示
すように、第1レジスタ24に残留する論理
「1」のうち最も低い音名に対応するもののキー
コード、即ち、「000010」及び論理「01」のステ
ータスを記憶させる。以下同様にして、第1レジ
スタに残留したすべての論理「1」について上記
処理が実行されたとき、又は第4レジスタ27の
8個のワードのうち論理「11」以外のすべてのス
テータスについて上記処理が実行されたとき押鍵
処理は終了する。
更に、別の押鍵操作を例に挙げて、第7図を参
照しつつ、上記の処理を詳しく説明する。
第7図AにおいてUはB1の音名に対応するキ
ーの状態、VはG#1の音名に対応するキーの状
態、WはE1の音名に対応するキーの状態を示す。
また、X,Y及びZは、それぞれ、第4レジスタ
27の0乃至2番地に対して固定的に対応するシ
ンセサイザモデユールが発音するそれぞれの楽音
の音名を示す。
更に、第7図B乃至同図Dは第4レジスタ27
の0乃至2番地に記憶されるステータス及びキー
コードを示す。
いま、Eメジヤーの和音を発音させるべくE1
G#1及びB1の音名に対応するキーを同時的に押
下する場合、手動操作によつて該3個のキーを全
く同時に押鍵状態に移行させることは困難である
ために、例えば、第7図Aにおいて、a乃至cに
示すように、B1,G#1,E1の順序で押鍵状態に
移行したと仮定する。先ず、B1が押鍵状態にな
ると、第7図Bにおいてdに示すように、第4レ
ジスタ27がクリアされている場合には、論理
「11」以外のステータスを記憶しているアドレス
のうち最も小さい数値のアドレス即ち0番地に対
してB1のキーコード及び論理「01」のステータ
スが記憶させる。後述する第5レジスタ29の作
用によつて第7図Aにおいてeに示すように、第
4レジスタ27の0番地に対応するシンセサイザ
モデユールは一旦、B1の楽音を発音する。
続いて、同図bに示すように、G#1のキーが
押鍵状態になると、第7図Cにおいてfに示すよ
うに、第4レジスタ27の0番地のステータスが
論理「01」であるために、押鍵処理が行われ、音
名の配列順序において、より低音の位置を占める
G#1のキーコード及び論理「01」のステータス
がB1のキーコード及び論理「01」のステータス
に代つて記憶される。したがつて、第7図Aにお
いてgに示すように、第4レジスタ27の0番地
に対応するシンセサイザモデユールはG#1の楽
音を発音する。一方、第5図を参照して説明した
離鍵処理では論理「11」のステータスについての
み対応する第1レジスタ24のビツト位置に記憶
された押鍵状態を示す論理「1」を消去するよう
にしているために、上記の場合においても、第4
レジスタ27の0番地に一旦記憶され、消去され
たB1のキーコードに対応する第1レジスタ24
のビツト位置には論理「1」が残留している。そ
こで前記G#1についての押鍵処理を実行した後
に、今度は再度B1についての押鍵処理を行い、
第7図Cにおいてhに示すように第4レジスタ2
7の1番地に対してB1のキーコード及び論理
「01」のステータスを記憶させる。
したがつて、第7図Aにおいてg及びiに示す
ように、この段階では第4レジスタ27の0番地
及び1番地に対応するシンセサイザモデユールが
それぞれG#1及びB1の楽音を発音しており、G
1のキーを押下する以前に第4レジスタ27の
0番地に対応するシンセサイザモデユールが発音
していたB1の楽音を該レジスタの1番地に対応
するシンセサイザモデユールでもつて発音するこ
とになる。このようなシンセサイザモデユールの
捕捉をこの明細書では浮動的な捕捉という。
更に、続いて、第7図Aにおいてcに示すよう
に、E1のキーが押鍵状態になると、前記同様の
処理によつて、第7図Dに示すように、第4レジ
スタ27の0番地乃至2番地にはそれぞれE1
G#1及びB1のキーコード及び論理「01」のステ
ータスが順次に記憶される。したがつて、第7図
Aにおいてj,k及びlに示すように、第4レジ
スタ27の0番地乃至2番地に対応するそれぞれ
のシンセサイザモデユールがE1,G#1及びB1
楽音をそれぞれ発音する。このようなシンセサイ
ザモデユールの浮動的な捕捉を行うことによつて
押鍵状態になつた順序に係りなく、第4レジスタ
27のより小さい数値のアドレスに固定的に対応
するシンセサイザモデユールに対してより低い音
名の楽音を発音させることができる。即ち、2以
上のキーのそれぞれに対応する楽音を、常に楽器
が発音できる最低音から最高音に至る音名の配列
順序に従つて、固定的に配設されたシンセサイザ
モデユールのうち、発音状態にない複数のものに
対して順次にかつ浮動的に割当てることができ
る。
第7図AにおいてTは上記のような浮動的な捕
捉を行う期間を示しており、通常、手動操作によ
る押鍵の過渡的状態が予想される期間として20ミ
リセカンド程度に設定される。
次に、第7図Eを参照しつつポルタメント演奏
を行う場合の動作について説明する。同図におい
てU乃至Zは第7図AにおけるU乃至Zに対応す
る。
E1乃至B1は第1オクターブE1乃至B1の楽音の
周波数、E2乃至B2は第2オクターブE2乃至B2
楽音の周波数を示す。
いま、第7図Aに示す場合と同様に、E1,G
1及びB1のキーを同時的に押下すると、例え
ば、第7図EにおいてU乃至Wに示すように各キ
ーは時間差を伴つて押鍵状態に移行し、同図X乃
至Zに示すように、シンセサイザモデユールにつ
いて前述のように浮動的な捕捉が行われて、最終
的に第4レジスタ27の0番地乃至2番地に対応
するそれぞれのシンセサイザモデユールがE1
至B1楽音を発音した状態で安定になる。
次に、前記押鍵状態のキーを一旦離鍵状態に移
行させた後、ポルタメント演奏の最終の楽音とし
て、例えば、E2,G#2及びB2のキーを押下する
と、全く同様に、第4レジスタ27の0番地乃至
2番地に対応するシンセサイザモデユールがそれ
ぞれE2,G#2及びB2の楽音を発音する。それぞ
れのシンセサイザモデユールについてポルタメン
ト演素の最初の楽音を発音したシンセサイザモデ
ユールに対してポルタメント演奏の最終の楽音を
発音させるように浮動的な捕捉が行われる。
その結果、以下に第7図F及びGを参照しつつ
説明するような動作によつてポルタメント効果が
得られる。同図F及びGはそれぞれ第1図におけ
るシンセサイザモデユール8a乃至8hの一部の
回路構成及びその主要部の波形を示す。同図Fに
おいて、入力端子71及び72には、それぞれ第
1図におけるマルチプレクサ6及び11を通じて
このシンセサイザモデユールに対応する第5レジ
スタのアドレスに記憶されたキーコードに対する
キー電圧及び主ステータスが印加される。いま、
第7図Gにおいて、aに示すようなキー電圧及び
同図においてbに示すような論理「1」の主ステ
ータスがそれぞれアナログスイツチ73に印加さ
れると、コンデンサ74の端子電圧は該キー電圧
に等しくなり、そのまま保持される。該コンデン
サ74の端子電圧はインピーダンス変換用演算増
幅器75を通じてコンデンサ76の端子電圧とし
て得られる。いま、ポルタメント演奏を行う場合
には、スイツチ17を開いてから、同図Gにおい
てcに示すようなキー電圧を、同一のシンセサイ
ザモデユールの入力端子71に対して印加し、更
に、同図Gにおいてdに示すように、再度、主ス
テータスを論理「1」にすると、コンデンサ74
の端子電圧は直ちに同図Gにおいてcに示す波高
値まで上昇するが、コンデンサ76の端子電圧は
抵抗器78を通じて充電されるために、同図Gに
おいてeに示すように新たに印加されたキー電圧
に向う指数関数に従つて徐々に上昇し、該シンセ
サイザモデユールが発音する楽音の周波数を連続
的に増大させる。一方、ポルタメント演奏を行わ
ない場合にはスイツチ77を閉じて、コンデンサ
74及び76の端子電圧を常に等しく保つ。
したがつて、かかる回路を第4レジスタ27に
各アドレスに一つずつ対応させるように設けて、
その一つの入力端子71に該アドレスに記憶され
ているキーコード由来キー電圧を、そして、もう
一つの入力端子72に該アドレスに記憶されてい
る主ステータスを印加して行うポルタメント演奏
では第7図Eにもどつてm乃至0に示すように
B1からB2へ、G#1からG#2へ、また、E1から
E2へとそれぞれの楽音が音楽的に要望される最
終の楽音周波数に向つて適切な関数に従つて上昇
する。
このようなことは、前記浮動的な捕捉によつて
押鍵の発生順序に係りなく、音名の配列順序に従
つてシンセサイザモデユール対して発音すべき楽
音を割当てることによつて実現されるのであり、
従前のキーアサイナのように押鍵の発生順序に従
つて割当てる場合には第7図Eにおいてm乃至0
に示す曲線が交叉して、それぞれ楽音的に要望さ
れている最終の楽音周波数とは異る楽音周波数に
向つて上昇する。
さて、続いて、第8図及び第9図を参照しつ
つ、上記の押鍵処理を終了した第4レジスタ27
の内容を出力するための動作について説明する。
同図において、29は第4レジスタ27と同
様、プロセツサ23の入出力バスに接続された8
ワードの第5レジスタである。
押鍵処理を実行した後、第8図においてaに示
す第4レジスタ27の0番地の内容はプロセツサ
23を介して、第5レジスタ29に転送され、同
図においてbに示すように該レジスタの0番地に
記憶される。以下同様に第4レジスタ27のすべ
てのアドレスの内容は順次に第5レジスタ29の
対応するアドレスに転送され、記憶される。続い
て、該第5レジスタの0番地の内容をプロセツサ
23を介して同図においてcに示すように出力レ
ジスタ28に転送する。以下同様に該第5レジス
タのすべてのアドレスの内容は順次に該出力レジ
スタを通じて論理「01」のステータスを伴つて、
一旦、出力される。
上記のような処理が第4及び第5レジスタのす
べてのアドレスについて実行された後に、第9図
においてdに示すような第5レジスタ29の0番
地の内容をプロセツサ23に転送し、そのステー
タスを論理「01」から論理「11」に変換して、同
図eに示すように該レジスタの0番地に記憶させ
る。以下同様に、第5レジスタ29ににおける論
理「01」のステータスのみをすべて論理「11」に
変換する。
次いで、第5レジスタ29の0番地の内容をプ
ロセツサ23を介して同図fに示すように出力レ
ジスタ28に転送する。以下同様に、ステータス
変換後の第5レジスタ29の内容をすべてのアド
レスについて順次に出力レジスタ28を通じて出
力する。
このようにして、第4レジスタ27に論理
「01」のステータスを記憶させたままにしておき、
第5レジスタ29を設けて、ステータスを変換す
ることによつて、離鍵処理においては逆変換の対
象外とし、更に、押鍵処理においてはキーコード
の割当ての対象にしているにもかかわらず、シン
セサイザモデユールをを発音させるために論理
「11」のステータスを供給することができる。例
えば、第4レジスタ27の0番地に対応するシン
セサイザモデユールは第8図においてcに示すよ
うに、一旦、論理「01」のステータスを供給さ
れ、続いて、第9図においてfに示すように論理
「11」のステータスを供給されて、発音を開始す
る。このとき、主ステータスが論理「0」から論
理「1」に変化したことを検知することによつ
て、該第4レジスタ、即ち、第5レジスタ29の
0番地に論理「1」の主ステータスがすでに記憶
されていて、該番地に対応するシンセサイザモデ
ユールが楽音を発音していた場合であつても、該
楽音の発音を停止して新たなエンベロープの楽音
の発音を開始する。
更に、続いて、第10図を参照しつつ、いずれ
か一つ以上のキーが新たに押鍵状態になつたとき
から特定の時間が経過したことを検知して前記の
ような浮動的な捕捉を停止させる動作について説
明する。
同図において、30は第6レジスタ、31はタ
イマ信号用入力レジスタである。
前述のように、第5レジスタ29におけるステ
ータスの変換を実行した直後、先ず、第10図a
に示すように第6レジスタ30を論理「1」にセ
ツトし、次いで、タイマ信号用入力レジスタ31
に印加されているタイマの状態をプロセツサ23
に転送して、これを判定する。
いま、タイマが計時中であれば、第10図bに
示すように、タイマ信号用入力レジスタ31には
論理「1」が記憶されているから、これを判定し
て、前述のように第5レジスタ29の内容をを順
次に出力する動作を開始させる。
一方、タイマが特定の時間の経過を検知したと
きは、同図cに示すようにタイマ信号用入力レジ
スタ31に論理「0」が記憶されるから、これを
判定して、更に、第6レジスタ30の内容を判定
し、これが論理「1」のときに限つて、以下の処
理を実行する。
先ず、第10図dに示すように、第6レジスタ
30にセツトされた論理「1」をリセツトして論
理「0」にする。続いて、第10図e,fに示す
ように第4レジスタ27の0番地のステータスが
論理「01」であれば、それを論理「11」に変換
し、また、該ステータスが論理「01」以外であれ
ば、それをそのままにしておく。
以下同様に、第4レジスタ27に記憶されてい
るすべての論理「01」のステータスを論理「11」
に変換する。このような変換処理を行うことによ
つて、変換されたステータスを伴うキーコードは
離鍵処理(逆変換)の対象となる。したがつて、
該キーコードに対応するキーが離鍵状態になる
と、そのステータスは論理「00」となるが該キー
コードに対応するキーが押鍵状態になつていると
きは、該キーに対応する第1レジスタ24のビツ
ト位置に論理「0」が記憶される。更に、変換さ
れたステータスは押鍵処理の対象外となるため
に、浮動的な捕捉は行われない。上記のような第
4レジスタ27のステータスを変換する処理が終
了すると、前述のように、第5レジスタ29の内
容を順次に出力し、続いて、次回のキー走査を実
行する。
次回のキー走査でキーに状態変化がなかつたと
きは、直ちに、タイマの状態を判定する。この場
合、すでにタイマは特定時間の経過を検知してい
るために、更に、続いて第6レジスタ30の内容
を判定する。しかし、今度は、該レジスタの内容
が論理「0」であるために、第4レジスタ27の
ステータスを変換する処理を行うことなく、直ち
に、第5レジスタ29の内容を順次に出力する。
上記のように、第5レジスタ29のステータスを
変換した直後に、セツトして、第4レジスタ27
のステータスを変換する際にリセツトする第6レ
ジスタ30を設けて、先ずタイマの状態を判定
し、これが特定時間の経過を検知している場合に
は、更に、該第6レジスタの内容を判定し、これ
が論理「1」である場合に限つて、第4レジスタ
27のステータスを変換する処理を実行するよう
にして、該処理の回数を必要最小限度にとどめる
ことができる。
上記の各処理の動作の相互関係をより明確にす
るためにこの発明に係るキーアサイナの全体的フ
ローチヤートを第1表に示す。
なお、この発明の一実施例ではプロセツサを使
用しているが、このようなプロセツサを用いて行
う情報処理、例えば、転送、排他的論理和、若し
くは論理和の算出、加算乗算及び番地修飾等はい
ずれもアンド回路、オア回路、フリツプフロツ
プ、シフトレジスタ等の論理回路の公知の組み合
せによつて具現できることは自明であるから、こ
れらの論理回路を用いてこの発明を実施すること
は容易である。
以上のごとく、この発明はいずれか一つ以上の
キーが新たに押鍵状態になつたときから特定の時
間が経過するまでの期間に限つて、該期間中に新
たに押鍵状態になつた2以上のキーに対応する2
以上の音名の楽音のそれぞれを発音させるため
に、該2以上のキーが押鍵状態になつた順序に係
りなく、常に楽器が発音できる最低音から最高音
に至るまでの音名の配列順序に従つて、発音状態
にない複数のシンセサイザモデユールを順次に捕
捉するように構成した電子楽器のキーアサイナを
提供する。この発明によれば、押鍵操作が2以上
のキーについて同時に行われ得ない場合であつて
も、特定の時間を経過した後では、各シンセサイ
ザモデユールが発音する楽音が音名の配列順序に
従つて特定される。したがつて、複数音の同時的
ポルタメント演奏に際して、ポルタメント開始時
点の楽音とポルタメント終了時点の楽音とが、各
シンセサイザモデユールについてその対応関係に
交叉を生ずることがないので、音楽的に極めて自
然な演奏表現を確保できるという優れた効果が奏
される。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の対象であるキーアサイナを
含む有鍵電子楽器の主要部の構成を示す。同図に
おいて、 1……キーアサイナ、3……キー走査回路、5
……デイジタル―アナログ変換回路、6,11…
…マルチプレクサ、7……サンプリングホールド
回路、8……シンセサイザモデユール。 第2図は第1図におけるキー走査回路3の構成
を示す。同図において、 A0〜A7……キー走査信号出力線、B0〜B7……
キー信号入力線、S1〜S8……キースイツチ回路。 第3図は第2図におけるキー走査信号出力線
A0〜A7及びキー信号入力線B0〜B7に対する信号
の割当てを示す。第4図乃至第6図、第7図B乃
至同図D、及び第8図乃至第10図はこの発明の
一実施例であるキーアサイナの主要部の構成を示
す。同図において、 21……キー走査信号用デコーダ、22……キ
ー信号用入力レジスタ、23……プロセツサ、2
4……第1レジスタ、25……第2レジスタ、2
6……第3レジスタ、27……第4レジスタ、2
8……出力レジスタ、29……第5レジスタ、3
0……第6レジスタ、31……タイマ信号用入力
レジスタ。 第7図A及びEはこの発明の一実施例における
押鍵処理の場合の主要部の波形及び状態を示す。
同図において、 U〜W……B1,G#1及びE1に対応するキーの
状態、X〜Z……シンセサイザモデユール8が発
音する楽音の音名。 第7図Fはシンセサイザモデユール8における
ポルタメント演奏を行うために必要な部分の構成
を示す。第7図Gは第7図Fに示す構成における
主要部の波形を示す。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 音階のそれぞれの楽音を発生させるための各
    キーの押鍵状態または離鍵状態を検出し、検出さ
    れた押鍵離鍵各状態を、楽器が発音できる楽音の
    数よりも相当に少ない数のシンセサイザモデユー
    ル8に対して選択的に割当てて該モデユールを作
    動させるキーアサイナを備えた電子楽器におい
    て、 上記キーアツサイナは、 いずれか一つ以上のキーが押鍵状態になつたと
    きから特定の時間が経過するまでの期間を浮動的
    な捕捉期間として計時する計時手段と、 浮動的な捕捉期間中に押鍵状態になつた2以上
    のキーのそれぞれに対応する楽音のキーコード
    を、該キーが押鍵状態になつた順序に係わりな
    く、楽器が発音できる最低音から最高音に至る音
    名の配列順序に従つて、各シンセサイザモデユー
    ルに対応するレジスタ27に割当てるキーコード
    割当て手段とを具備し、 さらに上記シンセサイザモデユール8は、 上記レジスタ27に第1の浮動的な捕捉期間中
    に割当てられた楽音のキーコードで表わされる開
    始音高から該レジスタに第1の浮動的な捕捉期間
    経過後の第2の浮動的な捕捉期間中に割当てられ
    た楽音のキーコードで表わされる終了音高に向け
    て、経時的に変化する楽音を形成するポルタメン
    ト楽音形成手段を含んでいることを特徴とするポ
    ルタメント効果装置。
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